緒方 林太郎(おがた りんたろう、1973年1月8日 - )は、日本政治家、元外交官衆議院議員(3期)。

緒方 林太郎
おがた りんたろう
生年月日 (1973-01-08) 1973年1月8日(51歳)
出生地 日本の旗 日本 福岡県北九州市八幡西区
出身校 東京大学法学部中退
福岡県立東筑高等学校卒業
前職 国家公務員外務省
所属政党民主党→)
民進党→)
希望の党→)
無所属有志の会
公式サイト 衆議院議員 おがた林太郎

選挙区福岡9区→)
比例九州ブロック→)
福岡9区
当選回数 3回
在任期間 2009年 - 2012年11月16日
2014年12月14日[1] - 2017年9月28日
2021年10月31日[2] - 現職
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来歴

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福岡県北九州市八幡西区生まれ。1991年福岡県立東筑高校を卒業し東京大学文科I類に入学。3年次から東京大学法学部に進学するが、在学中に外交官試験に合格し、大学を中退[3]1994年外務省に入省した。入省後、フランス語研修を受ける。在セネガル日本大使館2等書記官や外務省中東アフリカ局中東第2課課長補佐、外務省経済局国際機関第1課課長補佐を経て、2005年7月31日付で国際法局条約課課長補佐を最後に退官。

2009年第45回衆議院議員総選挙で、福岡9区から民主党公認[4]国民新党推薦)で出馬。自由民主党前職の三原朝彦を破り、初当選した。

2012年第46回衆議院議員総選挙では、前回下した自民党の三原に約3万票差で敗れ、重複立候補していた比例九州ブロックでの復活も出来ず、落選。

2014年第47回衆議院議員総選挙では、福岡9区で再び三原に敗れたが、前回よりも票差を縮めて比例九州ブロックで復活し、2年ぶりに国政に復帰した。なお福岡9区では、得票数3位で最下位だった日本共産党真島省三も比例復活し、同区で立候補した三原、緒方、真島の3候補が全員当選した[5]2015年11月19日、民主党県連の臨時常任幹事会が開かれ、大久保勉参院議員の県連代表辞任に伴い、新代表に緒方が選出された[6]

2016年3月27日、民主党と維新の党が合流して結成された民進党に参加[7]。緒方は同党県連代表に就任。

2017年第48回衆議院議員総選挙では、公示までの間に2回無所属の選択肢を検討したものの、最終的に希望の党から出馬した[8]。しかし、党の逆風もあり三原に敗れ比例復活もならず落選した[9]。落選後、福岡9区での活動については区切りを付けると表明していたが[8]2018年北九州市役所にて会見を開き「一市民として日本を見て、人口減少や財政などの問題に現職の時より強い危機感を持った」として次期衆院選で同区から無所属で立候補する意向を示した[10]

2021年第49回衆議院議員総選挙では、「北九州市民党」を掲げ既存の政党とは距離を置いた完全無所属の立場で福岡9区から出馬。三原を破り当選した[11]。11月4日、衆院選で当選した他の無所属議員4人と共に衆院会派「有志の会」を結成した[12]

国連英検特A級、フランス語検定1級(日仏会館賞)を取得している。また、柔道三段。

政策・主張

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政治とカネ

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  • 2023年11月22日の衆議院予算委員会にて、当時まだ注目されていなかったいわゆる「政策活動費」の問題を提起した。政策活動費に対する所得税課税の問題は、その後2024年通常国会における政策活動費の主な論点となっていった。

拉致問題

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  • 2016年1月12日の衆議院予算委員会にて、日本人拉致問題に関連して、安倍晋三首相に対し、蓮池透の著書を引用し「首相は拉致を使ってのし上がった男か」と質し、衆議院選挙の新潟2区で拉致被害者の親族が活動していたことについても「政治利用ではないか」と質した。

選挙歴

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当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
第45回衆議院議員総選挙 2009年08月30日 36 福岡9区 民主党 12万2815票 47.64% 1 1/4 /
第46回衆議院議員総選挙 2012年12月16日 39 福岡9区 民主党 6万2186票 29.36% 1 2/4 /
比当 第47回衆議院議員総選挙 2014年12月14日 41 比例九州(福岡9区) 民主党 7万1871票 38.60% 21 2/3 3/3
第48回衆議院議員総選挙 2017年10月22日 44 福岡9区 希望の党 7万8833票 39.46% 1 2/3 /
第49回衆議院議員総選挙 2021年10月31日 48 福岡9区 無所属 9万1591票 48.12% 1 1/3 /

所属団体・役職

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著書

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  • 緒方林太郎『国益ゲーム 日米貿易協定の表と裏』ぱる出版、2020年4月、303頁。ISBN 978-4827212303 

脚注

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  1. ^ 平成26年12月19日中央選挙管理会告示第30号(平成二十六年十二月十四日執行の衆議院比例代表選出議員の選挙における衆議院名簿届出政党等に係る得票数、当選人の数並びに当選人の住所及び氏名に関する件)
  2. ^ 令和3年11月3日福岡県選挙管理委員会告示第139号(衆議院小選挙区選出議員選挙における当選人の住所及び氏名等)
  3. ^ プロフィール
  4. ^ 福岡9区 民主公認に緒方氏決定 胸なでおろす県連幹部”. NETIBニュース. データ・マックス (2008年10月22日). 2020年8月28日閲覧。
  5. ^ “民主代表選候補の推薦人名簿”. 時事通信社. (2015年1月7日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=201501/2015010700415&g=pol 2015年1月8日閲覧。 
  6. ^ 民主福岡県連、新体制でも前途多難 参院選へ代表に緒方氏”. 産経新聞 (2015年11月19日). 2023年2月5日閲覧。
  7. ^ “民進党が結成大会 衆参156人、代表に岡田克也氏選出”. 朝日新聞. (2016年3月27日). http://www.asahi.com/articles/ASJ3W5212J3WUTFK00G.html 2016年3月29日閲覧。 
  8. ^ a b 「街頭での手応えはあったが報道で数字を聞いて首の周りが寒くなった」希望の党から出馬・落選した元議員の証言”. BLOGOS. 2022年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月4日閲覧。
  9. ^ “小選挙区開票速報 福岡”. 朝日新聞. (2017年10月22日). https://www.asahi.com/senkyo/senkyo2017/kaihyo/A40.html#Area009 2017年10月25日閲覧。 
  10. ^ “無所属立候補の意向 次期衆院選福岡9区 /福岡”. 毎日新聞. (2023年2月4日). https://mainichi.jp/articles/20180331/ddl/k40/010/430000c 2018年3月31日閲覧。 
  11. ^ “緒方氏、無所属貫き雪辱 「最初からフルスロットルで」【福岡9区】”. 西日本新聞. (2021年11月1日). https://www.nishinippon.co.jp/item/n/824862/ 2021年11月1日閲覧。 
  12. ^ 無所属5人が衆院新会派「有志の会」届け出”. 産経新聞 (2021年11月4日). 2021年11月4日閲覧。
  13. ^ 下関北九州道路 要望書”. 下関北九州道路整備促進期成同盟会他 (2022年8月31日). 2023年11月3日閲覧。

外部リンク

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