赤い鳥逃げた

中森明菜の楽曲。ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕の異名同曲異歌詞曲。
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赤い鳥逃げた」(あかいとりにげた)は、日本歌手である中森明菜の楽曲。12インチシングルとして、1985年5月1日にワーナー・パイオニアリプリーズ・レコードレーベルから発売された (12inch: L-3601)。

「赤い鳥逃げた」
中森明菜シングル
B面 BABYLON
リリース
規格
ジャンル ラテン[1]
時間
レーベル ワーナー・パイオニア / リプリーズ・レコード
作詞 康珍化
作曲 松岡直也
プロデュース 島田雄三[3]
チャート最高順位
中森明菜 シングル 年表
ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕
(1985年)
赤い鳥逃げた
(1985年)
SAND BEIGE -砂漠へ-
(1985年)
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背景

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中森のデビュー4年目の1985年5月1日に、12インチシングル (L-3601) で発売された[3][6]ディスクジャケットレーベルデザインがそれぞれ異なる2種類がリリースされた[3][7]。ミニ・アルバム『MY BEST THANKS』発売日の1985年12月21日に、セカンドスリーブジャケット仕様としてジャケット写真とピクチャーレーベルを変更して再販売したが、ジャケット印字の発売日は1985年5月1日で変更していない。

本楽曲は、康珍化が作詞して松岡直也が作曲と編曲を手掛けた「ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕」の異名同曲異歌詞曲[3][7]、「ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕」と異なる歌詞とタイトル名を康が手掛け、松岡がラテン・ロング・ヴァージョンにアレンジし[3][7]島田雄三がプロデュースした[3]。松岡のメロディに対して最初に完成した歌詞は、内省的でシングル曲としては印象度が不足していた。新たに作詞して「ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕」を製作した[7]。当時流行した12インチシングルでリミックスをリリースを企画し、当初の歌詞で本楽曲を製作した[7][8]。本作品と同時にミュージック・ビデオはじめまして 中森明菜』を発売した[9][10]

B面BABYLON」は、1985年4月3日発売のスタジオ・アルバムBITTER AND SWEET』収録の「BABYLON」を、リミックス・ロング・ヴァージョンに編曲したシングルカットである[3][7][11]。スタジオ・アルバム『BITTER AND SWEET』収録の「BABYLON」は、SANDIIが作詞、久保田真箏が作曲、井上鑑が編曲した。本作品B面収録のリミックス・ロング・ヴァージョンは、井上と久保田が編曲した[11][3][6]

チャート成績

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オリコン週間シングルチャートで1985年5月6日付で初登場12位、1985年5月13日付で最高順位1位であった[8]。同チャートの100位以内に計14週掲載された[8]。1985年度のオリコン年間シングルチャート20位であった[8]TBS系音楽番組『ザ・ベストテン』で、1985年6月6日に初登場、1985年6月13日と1985年6月20日の2週連続で最高順位6位、通算4週トップテン入りした[12]

ライブ・パフォーマンス

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TBS系の音楽番組『ザ・ベストテン』にランクインされたが番組で披露せず[12][13]、本楽曲と「ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕」が同時ランクインした際は「ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕」を歌唱した[13]。1985年6月6日の同番組で、本楽曲はレコードで提供することを企図した楽曲であるとして、テレビ番組で披露の予定はないと説明された[13]NHKレッツゴーヤング』で、「ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕」を含むメドレーの中で歌唱したことがある[14]。1985年7月6日から開催された全国コンサート・ツアーBITTER & SWEETで、アンコール曲として披露された[15][16]。1986年のLIGHT & SHADEツアーで披露した[17]

収録曲

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#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「赤い鳥逃げた」(「ミ・アモーレ」別歌詞&ラテン・ロング・ヴァージョン)康珍化松岡直也松岡直也
2.BABYLON(リミックス・ロング・ヴァージョン)SANDII久保田真箏井上鑑・久保田真箏
合計時間:

規格

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クレジット

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「赤い鳥逃げた」のライナー・ノーツより[3]

収録作品

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赤い鳥逃げた

参照

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  1. ^ “【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】『ミ・アモーレ』の生まれ変わり 代表曲にまったく異なる歌詞を載せ発売した『赤い鳥逃げた』のサプライズ(3/3ページ)”. zakzak (夕刊フジ). (2021年10月26日). https://www.zakzak.co.jp/article/20211026-4HCHIPHTGFJYZC2KLDEBUZIYOE/3/ 2023年9月18日閲覧。 
  2. ^ iTunes - ミュージック - 中森明菜「赤い鳥逃げた (「ミ・アモーレ」別歌詩&ラテン・ロングヴァージョン)(オリジナル・シングル・ジャケット)」”. Apple. 2012年8月18日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j 『赤い鳥逃げた』(12inch)中森明菜ワーナー・パイオニア、1985年5月1日。L-3601。 
  4. ^ a b クラブハウス『オリコン No.1 HITS 500 1968〜1985 (上) オリコンチャート1位ヒットソング集』クラブハウス、1998年11月1日。ISBN 490649613X 
  5. ^ 『別冊ザテレビジョン ザ・ベストテン 〜蘇る!80'sポップスHITヒストリー〜』角川インタラクティブ・メディア、2004年12月。ISBN 4048944533 
  6. ^ a b 馬飼野元宏『Hotwax presents 歌謡曲 名曲名盤ガイド 1980's』シンコーミュージック・エンタテイメント、2006年7月20日、221頁。ISBN 440175106X 
  7. ^ a b c d e f 堤昌司『コンプリート・シングル・コレクションズ〜ファースト・テン・イヤーズ<ライノ・プレミアム・エディション>』(4×12cmCD)中森明菜、ワーナーミュージック・ジャパン、2009年6月10日、16頁。WPCL-10681/84。 
  8. ^ a b c d クラブハウス『オリコン No.1 HITS 500 1968〜1985 (上) オリコンチャート1位ヒットソング集』クラブハウス、1998年11月1日、215、271頁頁。ISBN 4906496121 
  9. ^ 中森明菜『はじめまして 中森明菜』(VHS)ワーナー・パイオニア、1985年5月1日。10PV-38。 
  10. ^ AKINA』(4×12cmCD)中森明菜、ワーナーミュージック・ジャパン、1993年11月10日。WPCL-770〜3。 
  11. ^ a b BITTER AND SWEET』(LP)中森明菜、ワーナー・パイオニア、1985年4月3日。L-12593。 
  12. ^ a b 『別冊ザテレビジョン ザ・ベストテン 〜蘇る!80'sポップスHITヒストリー〜』角川インタラクティブ・メディア、2004年12月、132-133頁。ISBN 4048944533 
  13. ^ a b c 中森明菜『ザ・ベストテン 中森明菜 プレミアムBOX』(5DVD{DISC3})ユニバーサルミュージック合同会社、2012年3月28日。POBD-22043/7。 
  14. ^ https://www.universal-music.co.jp/nakamori-akina/products/pobd-20066/
  15. ^ 『中森明菜写真集 VINGTANS -20 Years Old-』ケン企画、1985年12月24日。 
  16. ^ BITTER & SWEET 1985 SUMMER TOUR』(VHS)中森明菜、ワーナー・パイオニア、1985年12月10日。10PV-40。 
  17. ^ (1986年) 中森明菜『LIGHT & SHADE』のツアー・パンフレット. ケン企画
  18. ^ 赤い鳥逃げた - 中森明菜 - Yahoo!ミュージック”. Yahoo! JAPAN. 2012年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月18日閲覧。
  19. ^ 赤い鳥逃げた(「ミ・アモーレ」別歌詩&ラテン・ロングヴァージョン)|中森明菜|試聴・ダウンロード ListenJapan 【 リッスンジャパン 】”. ListenJapan. 2011年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月18日閲覧。
  20. ^ mora[モーラ] : 中森明菜「赤い鳥逃げた(「ミ・アモーレ」別歌詩&ラテン・ロングヴァージョン)」を試聴・ダウンロード”. レーベルゲート. 2012年8月18日閲覧。
  21. ^ BEST III』(12cmCD)中森明菜、ワーナーミュージック・ジャパン、1992年11月10日。WPCL-711。