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'''西條 辰義'''（さいじょう たつよし、Tatsuyoshi Saijo,[[1952年]][[8月6日]] - ）は、[[日本]]の[[経済学者]]。[[香川県]][[大川郡]]出身<ref>{{PDFlink|[http://w3iser.iser.osaka-u.ac.jp/~saijo/vitae-jap.pdf 西條辰義 履歴書]|350 [[キビバイト|KiB]]}}</ref>。


[[オハイオ州立大学|オハイオ州立大学経済学部]]講師、[[カリフォルニア大学サンタバーバラ校|カルフォルニア大学サンタバーバラ校]]助教授、[[筑波大学]]社会工学系教授、[[大阪大学社会経済研究所]]教授、[[一橋大学経済研究所]]教授、[[高知工科大学]]マネジメント学部教授、[[人間文化研究機構]][[総合地球環境学研究所]]特任教授などを経て高知工科大学フューチャー・デザイン研究所所長。専門はフューチャー・デザイン、[[実験経済学]]、[[環境経済学]]など。[[メカニズムデザイン]]の基本定理であるマスキンの定理を証明する。被験者を用いる実験を開始し、日本人が他国の人々と比較し、「いじわる」の度合いが強いことを発見。「実験社会科学（特定領域研究）」（2007-12年度）では、人文、社会、自然科学の研究者を含むチームを構築し、人間行動原理を特定の分野に偏ることなく解明する実験社会科学を提唱。気候変動枠組条約[[IPCC第四次評価報告書]]第三作業部会リードオーサーも務める。理論、実験研究を基礎に、機能する排出権取引の仕組みの提案。[[市場]]・[[民主制]]・[[科学]]という現在社会の3つの柱に将来を見る目がないため、将来を見る社会のデザインを開始する。「現在の利得が減るとしても，これが将来世代を豊かにするのなら，この意思決定・行動，さらにはそのように考えることそのものが私たちをより幸福にするというヒトの性質」を将来可能性と定義し、将来可能性を発揮する社会の仕組みのデザイン、実験、実践をフューチャー・デザインと命名。さまざまなメカニズムを開発し、それらを国内外で実験、実践中。
[[オハイオ州立大学|オハイオ州立大学経済学部]]講師、[[カリフォルニア大学サンタバーバラ校|カルフォルニア大学サンタバーバラ校]]助教授、[[筑波大学]]社会工学系教授、[[大阪大学社会経済研究所]]教授、[[一橋大学経済研究所]]教授、[[高知工科大学]]マネジメント学部教授、[[人間文化研究機構]][[総合地球環境学研究所]]特任教授などを経て京都先端科学大学フューチャー・デザイン研究センター・センター長。専門はフューチャー・デザイン、[[実験経済学]]、[[環境経済学]]など。[[メカニズムデザイン]]の基本定理であるマスキンの定理を証明する。被験者を用いる実験を開始し、日本人が他国の人々と比較し、「いじわる」の度合いが強いことを発見。「実験社会科学（特定領域研究）」（2007-12年度）では、人文、社会、自然科学の研究者を含むチームを構築し、人間行動原理を特定の分野に偏ることなく解明する実験社会科学を提唱。気候変動枠組条約[[IPCC第四次評価報告書]]第三作業部会リードオーサーも務める。理論、実験研究を基礎に、機能する排出権取引の仕組みの提案。[[市場]]・[[民主制]]・[[科学]]という現在社会の3つの柱に将来を見る目がないため、将来を見る社会のデザインを開始する。「現在の利得が減るとしても，これが将来世代を豊かにするのなら，この意思決定・行動，さらにはそのように考えることそのものが私たちをより幸福にするというヒトの性質」を将来可能性と定義し、将来可能性を発揮する社会の仕組みのデザイン、実験、実践をフューチャー・デザインと命名。さまざまなメカニズムを開発し、それらを国内外で実験、実践中。


==略歴==
==略歴==
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*[[1971年]] [[香川県立高松高等学校]]卒業
*[[1971年]] [[香川県立高松高等学校]]卒業
*[[1975年]] [[香川大学]][[経済学部]]経済学科卒業
*[[1975年]] [[香川大学]][[経済学部]]経済学科卒業
*[[1978年]] [[一橋大学大学院経済学研究科・経済学部|一橋大学大学院経済学研究科]][[修士課程]]修了、指導教官[[荒憲治郎]]<ref>[https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/6437/1/kenkyu0030101000.pdf 「昭和52年度　学位授与・単位修得論文」]一橋研究</ref>
*[[1978年]] [[一橋大学大学院経済学研究科・経済学部|一橋大学大学院経済学研究科]][[大学院#修士課程・博士前期課程|修士課程]]修了、指導教官[[荒憲治郎]]<ref>[https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/6437/1/kenkyu0030101000.pdf 「昭和52年度　学位授与・単位修得論文」]一橋研究</ref>
*[[1984年]] [[カリフォルニア工科大学]]社会科学系客員大学院生
*[[1984年]] [[カリフォルニア工科大学]]社会科学系客員大学院生
*[[1985年]] [[ミネソタ大学ツインシティー校|ミネソタ大学]]大学院[[博士課程]]修了、[[Ph.D.]]、一橋大学大学院経済学研究科[[博士後期課程|博士課程]]退学
*[[1985年]] [[ミネソタ大学ツインシティー校|ミネソタ大学]]大学院[[博士課程]]修了、[[Ph.D.]]、一橋大学大学院経済学研究科[[博士後期課程|博士課程]]退学
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* [[2021年]] 一般社団法人フューチャー・デザイン代表理事
* [[2021年]] 一般社団法人フューチャー・デザイン代表理事
* [[2023年]] 京都先端科学大学国際学術研究院・特任教授


==著書==
==著書==
* （西條辰義）『フューチャー・デザイン』[[日経BP]] 近刊
===共著===

* （草川孝夫）『排出権取引 理論と実験による制度設計 （総合研究現代日本経済分析）』[[慶應義塾大学出版会]] 2013年11月 [[特別:文献資料/978-4-7664-1863-7|ISBN 978-4-7664-1863-7]]

*（新澤秀則 ・明日香壽川 ・平石尹彦・戒能一成・鮎川ゆりか・本郷尚）『地球温暖化の経済学 （シリーズ環境リスクマネジメント）』[[大阪大学出版会]] 2009年　[[特別:文献資料/978-4-87259-283-2|ISBN 978-4-87259-283-2]]

* （[[石井安憲]]・[[塩澤修平]]）『入門・ミクロ経済学』 [[有斐閣]]、1995年 [[特別:文献資料/4641067422|ISBN10 4641067422]]　[[特別:文献資料/978-4641067424|ISBN13 978-4641067424]]
* （[[石井安憲]]・[[塩澤修平]]）『演習 入門・ミクロ経済学』 [[有斐閣]]、1996年 [[特別:文献資料/ 4641067856|ISBN10 4641067856]] [[特別:文献資料/978-4641067851|ISBN13 978-4641067851]]


===編著===
===編著===
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* ''Future Design，''[[Springer Nature|Springer]] 2020年 ISBN 978-981-15-5407-0
* ''Future Design，''[[Springer Nature|Springer]] 2020年 ISBN 978-981-15-5407-0
* （竹村和久）『フロンティア実験社会科学 ５ 選好形成と意思決定』[[勁草書房]]、2018年 [[特別:文献資料/978-4-326-34915-9|ISBN 978-4-326-34915-9]]
* （肥前洋一）『フロンティア実験社会科学 ３ 実験政治学』[[勁草書房]]、2016年9月 [[特別:文献資料/978-4-326-34913-5|ISBN 978-4-326-34913-5]]
* 『フロンティア実験社会科学 ２ 人間行動と市場デザイン』[[勁草書房]]、2016年6月 [[特別:文献資料/978-4-326-34912-8|ISBN 978-4-326-34912-8]]
* （清水 和巳・磯辺剛彦）『フロンティア実験社会科学 ４ 社会関係資本の機能と創出』[[勁草書房]]、2015年10月 [[特別:文献資料/978-4-326-34914-2|ISBN 978-4-326-34914-2]]

* 『フューチャー・デザイン 七世代先を見据えた社会』 [[勁草書房]]、2015年4月 ISBN 978-4-326-55073-9
* 『フューチャー・デザイン 七世代先を見据えた社会』 [[勁草書房]]、2015年4月 ISBN 978-4-326-55073-9
* （[[亀田達也]])『フロンティア実験社会科学 ６ 「社会の決まり」はどのように決まるか』[[勁草書房]]、2015年1月 [[特別:文献資料/978-4-326-34916-6|ISBN 978-4-326-34916-6]]
* （[[山岸俊男|山岸俊男）]]『フロンティア実験社会科学 ７ 文化を実験する』[[勁草書房]]、2014年10月 [[特別:文献資料/978-4-326-34917-3|ISBN 978-4-326-34917-3]]
* （清水和巳）『フロンティア実験社会科学 １ 実験が切り開く２１世紀の社会科学』 [[勁草書房]]、2014年4月 [[特別:文献資料/978-4-326-34911-1|ISBN 978-4-326-34911-1]]
* 『実験経済学への招待』[[NTT出版|ＮＴＴ出版]]、2007年11月 [[特別:文献資料/978-4-7571-2205-5|ISBN 978-4-7571-2205-5]]
* （[[河野勝]]）『社会科学の実験アプローチ』 [[勁草書房]]、2007年10月 ISBN 978-4326502929

* 『地球温暖化対策―排出権取引の制度設計』 [[日本経済新聞社]]、2006年1月 [[特別:文献資料/978-4-532-35184-7|ISBN 978-4-532-35184-7]]
* 『実験経済学への招待』 [[エヌ・ティ・ティ出版]]、2007年11月 ISBN 978-4757122055


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [https://scholar.google.co.jp/scholar?hl=ja&as_sdt=0%2C5&q=tatsuyoshi+saijo&oq=t Google Scholar]
* [http://www.iser.osaka-u.ac.jp/~saijo/ 西條研究室]
* [https://researchmap.jp/saijo/ Researchmap]
* [http://www.vcasi.org/column/expantion-of-economics 西條辰義「進む経済学の領域拡大 人間行動を多面的に解明」]


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2024年4月21日 (日) 05:06時点における最新版

西條 辰義（さいじょう　たつよし）
生誕 日本の旗 日本香川県大川郡
居住 日本の旗 日本京都市
国籍 日本の旗 日本
研究分野 ミクロ経済学
実験経済学
環境経済学
研究機関 京都先端科学大学
出身校 香川大学（学士）
一橋大学（修士）
ミネソタ大学（Ph.D）
博士課程
指導教員		 レオニード・ハーヴィッツ
影響を
受けた人物		 レオニード・ハーヴィッツ
プロジェクト:人物伝
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西條 辰義（さいじょう たつよし、Tatsuyoshi Saijo,1952年8月6日 - ）は、日本の経済学者。香川県大川郡出身[1]。

オハイオ州立大学経済学部講師、カルフォルニア大学サンタバーバラ校助教授、筑波大学社会工学系教授、大阪大学社会経済研究所教授、一橋大学経済研究所教授、高知工科大学マネジメント学部教授、人間文化研究機構総合地球環境学研究所特任教授などを経て京都先端科学大学フューチャー・デザイン研究センター・センター長。専門はフューチャー・デザイン、実験経済学、環境経済学など。メカニズムデザインの基本定理であるマスキンの定理を証明する。被験者を用いる実験を開始し、日本人が他国の人々と比較し、「いじわる」の度合いが強いことを発見。「実験社会科学（特定領域研究）」（2007-12年度）では、人文、社会、自然科学の研究者を含むチームを構築し、人間行動原理を特定の分野に偏ることなく解明する実験社会科学を提唱。気候変動枠組条約IPCC第四次評価報告書第三作業部会リードオーサーも務める。理論、実験研究を基礎に、機能する排出権取引の仕組みの提案。市場・民主制・科学という現在社会の3つの柱に将来を見る目がないため、将来を見る社会のデザインを開始する。「現在の利得が減るとしても，これが将来世代を豊かにするのなら，この意思決定・行動，さらにはそのように考えることそのものが私たちをより幸福にするというヒトの性質」を将来可能性と定義し、将来可能性を発揮する社会の仕組みのデザイン、実験、実践をフューチャー・デザインと命名。さまざまなメカニズムを開発し、それらを国内外で実験、実践中。

略歴

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学歴

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研究歴

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　　　2018年 東京財団政策研究所主任研究員

　　　2019年 高知工科大学主幹教授

　　　2020年 日本学術会議連携会員・高知工科大学フューチャー・デザイン研究所特任教授

　　　2021年 東京財団政策研究所研究主幹

  • 2021年 一般社団法人フューチャー・デザイン代表理事
  • 2023年 京都先端科学大学国際学術研究院・特任教授

著書

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  • （西條辰義）『フューチャー・デザイン』日経BP 近刊

編著

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脚注

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[脚注の使い方]
  1. ^ 西條辰義 履歴書 (PDF, 350 KiB)
  2. ^ 「昭和52年度　学位授与・単位修得論文」一橋研究
  3. ^ a b c スタッフ プロフィール総合地球環境学研究所
  4. ^ 「過去に研究所に在籍した研究者」一橋大学経済研究所
  5. ^ 「特任教員／客員教員／客員研究員／非常勤研究員」一橋大学経済研究所

外部リンク

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