「ラスベガス」の版間の差分
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|画像の見出し = ラスベガス市内 |
|画像の見出し = ラスベガス市内 |
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|市旗 = Flag of Las Vegas, Nevada.svg |
|市旗 = Flag of Las Vegas, Nevada.svg |
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|市章 = |
|市章 = Seal of Las Vegas, Nevada.svg |
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|位置図 = Clark County Nevada Incorporated Areas Las Vegas highlighted.svg |
|位置図 = Clark County Nevada Incorporated Areas Las Vegas highlighted.svg |
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|位置図サイズ指定 = |
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|位置図の見出し = ラ |
|位置図の見出し = クラーク郡内の位置 |
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|位置図B = |
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|位置図2B = {{Maplink2|zoom=12|frame=yes|plain=yes|frame-align=center|frame-width=270|frame-height=240|type=line|stroke-color=#cc0000|stroke-width=2|frame-latitude=36.165|frame-longitude=-115.15}} |
|位置図2B = {{Maplink2|zoom=12|frame=yes|plain=yes|frame-align=center|frame-width=270|frame-height=240|type=line|stroke-color=#cc0000|stroke-width=2|frame-latitude=36.165|frame-longitude=-115.15}} |
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|最高行政執行者所属党派 = [[無所属]] |
|最高行政執行者所属党派 = [[無所属]] |
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|総面積(平方キロ) = 293.6 |
|総面積(平方キロ) = 293.6 |
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|総面積(平方マイル) = |
|総面積(平方マイル) = |
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|陸上面積(平方キロ) = 293.5 |
|陸上面積(平方キロ) = 293.5 |
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|陸上面積(平方マイル) = |
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|水面面積(平方キロ) = 0.1 |
|水面面積(平方キロ) = 0.1 |
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|水面面積(平方マイル) = |
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|水面面積比率 = |
|水面面積比率 = |
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|市街地面積(平方キロ) = |
|市街地面積(平方キロ) = |
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|都市圏面積(平方マイル) = |
|都市圏面積(平方マイル) = |
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|標高(メートル) = 610 |
|標高(メートル) = 610 |
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|標高(フィート) = |
|標高(フィート) = |
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|人口の時点 = |
|人口の時点 = 2020年 |
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|人口に関する備考 =<ref>{{citeweb|url=https://www.census.gov/quickfacts/fact/table/lasvegascitynevada/PST045222|title=CENSUS QUICK FACTS|accessdate=8 August 2023}}</ref> |
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|人口に関する備考 = |
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|総人口 = |
|総人口 = 641,903 |
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|人口密度(平方キロ当たり) = |
|人口密度(平方キロ当たり) = |
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|人口密度(平方マイル当たり) = |
|人口密度(平方マイル当たり) = |
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|都市圏人口 = |
|都市圏人口 = 2,550,000 |
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|都市圏人口密度(平方キロ) = |
|都市圏人口密度(平方キロ) = |
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|都市圏人口密度(平方マイル) = |
|都市圏人口密度(平方マイル) = |
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|市街地人口 = |
|市街地人口 = |
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|等時帯 = [[太平洋標準時]] |
|等時帯 = [[太平洋標準時]] |
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|協定世界時との時差 = -8 |
|協定世界時との時差 = -8 |
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|備考 = |
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'''ラスベガス'''({{small|[[スペイン語|西]]・[[英語|英]]:}} Las Vegas, {{small|{{IPA-es|las ˈβeɣas}}, {{IPA-en|lɑːs ˈveɪɡəs}}}})は、[[アメリカ合衆国]][[ネバダ州]]の都市。[[クラーク郡 (ネバダ州)|クラーク郡]]の[[郡庁所在地]]である。[[略語|略称]]は、'''ベガス'''(Vegas)。人口は市内が約64万人、都市圏が約255万人(2021年<ref>{{cite web |title=Demographia World Urban Areas 17th Annual Edition: 202106 |url=http://www.demographia.com/db-worldua.pdf |publisher=demographia.com |access-date=May 23, 2022}}</ref>)で、ネバダ州最大の都市である。 |
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ラスベガス市に隣接する[[ラスベガス・ストリップ]]には、[[ベラージオ]]、[[シーザーズ・パレス]]、[[ベネチアン]]などの大小の{{仮リンク|カジノホテル|en|Casino hotel}}、及びそれに隣接する[[ショッピングモール]]・[[劇場]]・[[飲食店]]・[[テーマパーク]]が林立し、世界有数の[[ギャンブル]]の街として一大観光地となっている。このことから「眠らない街」とも称される。 |
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'''ラスベガス'''({{lang-en|Las Vegas}}、{{lang-es|Las Vegas}}、{{IPA-en|lɑːs ˈveɪɡəs}}、{{IPA-es|las ˈβeɣas}})は、[[アメリカ合衆国]]の[[ネバダ州]]南部にある都市。同州最大にして[[アメリカ合衆国西部]]有数の[[世界都市]]。 |
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[[モハーヴェ砂漠]]内に位置しており、アメリカ国内の主要都市の中では最も乾燥した地域に位置する。市名はスペイン語で「肥沃地 ({{lang-en-short|the meadows}})」を意味するが、これは砂漠の中で比較的水に富むでことに由来する。市域の東側には[[フーバーダム]]が存在する。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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その後も資金融資などの形で限定的なマフィアの介入はあったが、ゲーミング・ライセンス(カジノ開設・運営の権利を定める一連の州法など)の厳格化に伴いその影響力は漸減し、[[1990年代]]にはほぼ払拭されたと考えられている。それに伴って[[投機]]ブームが起こり、より広い土地が必要となったこともあって市街は南方に大きく拡張した。そして[[1980年代]]の末頃から巨大テーマホテルブームが起こり、現在に至っている。また、この頃より各ホテルの広大な敷地を使っての[[コンベンション]]などが多数開かれるようになった。なお客室数ベースで世界の12大ホテルのうち11軒がラスベガス地区に存在する。ホテルが多い理由の1つとして、一定規模以上のカジノの建設は、客室数200室以上のホテルの付帯施設としてしか認可されないことが挙げられる。 |
その後も資金融資などの形で限定的なマフィアの介入はあったが、ゲーミング・ライセンス(カジノ開設・運営の権利を定める一連の州法など)の厳格化に伴いその影響力は漸減し、[[1990年代]]にはほぼ払拭されたと考えられている。それに伴って[[投機]]ブームが起こり、より広い土地が必要となったこともあって市街は南方に大きく拡張した。そして[[1980年代]]の末頃から巨大テーマホテルブームが起こり、現在に至っている。また、この頃より各ホテルの広大な敷地を使っての[[コンベンション]]などが多数開かれるようになった。なお客室数ベースで世界の12大ホテルのうち11軒がラスベガス地区に存在する。ホテルが多い理由の1つとして、一定規模以上のカジノの建設は、客室数200室以上のホテルの付帯施設としてしか認可されないことが挙げられる。 |
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===新型コロナウイルスの影響=== |
===新型コロナウイルス感染症の影響=== |
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2020年に入ると全米で2019新型コロナウイルス |
2020年に入ると全米で[[新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス感染症(COVID-19)]]の流行が拡大して各都市に[[外出禁止令]]が発出された。ラスベガスも影響を避けられず、同年3月15日に目抜き通りに並ぶ数々のカジノやホテルが一斉に営業を休止すると発表した。このため4月に開催予定であった[[NFL]]ドラフトの一般参加イベントが中止されたほか<ref>{{Cite web|和書|date=2020-03-17 |url=https://www.afpbb.com/articles/-/3273788 |title=NFLドラフトは予定通り開催、一般向けイベントは中止 |publisher=AFP |accessdate=2020-04-18}}</ref>、5月に予定されていたアメリカ最大の旅行商談会IPW2020も中止された<ref>{{Cite web|和書|date=2020-04-17 |url=https://www.travelvoice.jp/20200417-145963 |title= 新型コロナで米国最大の旅行商談会「IPW2020」も中止に、来年はシカゴで開催予定|publisher=トラベルボイス |accessdate=2020-04-18}}</ref>。 |
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== 地理 == |
== 地理 == |
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== 人口動勢 == |
== 人口動勢 == |
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[[2000年]]現在の[[国勢調査]]で、この都市は人口478,434人、176,750世帯および117,538家族が暮らしている。[[人口密度]]は1,630.3/km<sup>2</sup>(4,222.5/mi<sup>2</sup>)である。649.9/km<sup>2</sup>(1,683.3/mi<sup>2</sup>)の平均的な密度に190,724軒の住宅建っている。この都市の人種的な構成は[[コーカソイド|白人]]69.86%、[[アフリカ系アメリカ人|アフリカン・アメリカン]]10.36%、先住民0.75%、アジア4.78%、太平洋諸島系0.45%、その他の人種9.75%および混血4.05%である。人口の23.61%は[[ヒスパニック]]またはラテン系である。 |
[[2000年]]現在の[[国勢調査]]で、この都市は人口478,434人、176,750世帯および117,538家族が暮らしている。[[人口密度]]は1,630.3/km<sup>2</sup>(4,222.5/mi<sup>2</sup>)である。649.9/km<sup>2</sup>(1,683.3/mi<sup>2</sup>)の平均的な密度に190,724軒の住宅建っている。この都市の人種的な構成は[[コーカソイド|白人]]69.86%、[[アフリカ系アメリカ人|アフリカン・アメリカン]]10.36%、先住民0.75%、アジア4.78%、[[太平洋諸島|太平洋諸島系]]0.45%、その他の人種9.75%および混血4.05%である。人口の23.61%は[[ヒスパニック]]またはラテン系である。 |
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この都市内の住民は25.9%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が8.8%、25歳以上44歳以下が32.0%、45歳以上64歳以下が21.7%および65歳以上が11.6%にわたっている。中央値年齢は34歳である。女性100人ごとに対して男性は103.3人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は102.5人である。 |
この都市内の住民は25.9%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が8.8%、25歳以上44歳以下が32.0%、45歳以上64歳以下が21.7%および65歳以上が11.6%にわたっている。中央値年齢は34歳である。女性100人ごとに対して男性は103.3人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は102.5人である。 |
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[[ファイル:Las Vegas strip.jpg|thumb|240px|ラスベガス・ストリップ]] |
[[ファイル:Las Vegas strip.jpg|thumb|240px|ラスベガス・ストリップ]] |
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[[File:Roadtrip 02 bg 041506.jpg|right|thumb|240px|ラスベガス・ストリップの夜景]] |
[[File:Roadtrip 02 bg 041506.jpg|right|thumb|240px|ラスベガス・ストリップの夜景]] |
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{{See also|ラスベガス・ストリップ|フレモント・ストリート}} |
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ラスベガスの主要産業は[[カジノ]]であり、これが大きな観光資源となっている。[[ホテル]]のほとんどにカジノが併設されているだけでなく、空港ターミナル内にも[[スロットマシン]]が設置されており、24時間営業を行っている。それに伴って24時間営業の[[レストラン]]などもほぼ全てのホテルに存在し、「眠らない街」と呼ばれている。 |
ラスベガスの主要産業は[[カジノ]]であり、これが大きな観光資源となっている。[[ホテル]]のほとんどにカジノが併設されているだけでなく、空港ターミナル内にも[[スロットマシン]]が設置されており、24時間営業を行っている。それに伴って24時間営業の[[レストラン]]などもほぼ全てのホテルに存在し、「眠らない街」と呼ばれている。 |
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=== ショー === |
=== ショー === |
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カジノの集客のため、各ホテルで様々なショーが開かれている。「ヘッドライナーショー」と呼ばれる有名歌手のコンサートは、古くは[[フランク・シナトラ]]や[[エルヴィス・プレスリー]]、[[リベラーチェ]]、最近では[[セリーヌ・ディオン]]([[2007年]]12月15日をもって終了)、[[エルトン・ジョン]]、[[ベット・ミドラー]]が定期公演を行っている。プリンスは貸切りという特殊な形で毎週末ライブを行った(2006年4月終了)。また、近年[[ブロードウェイ (ニューヨーク)|ブロードウェイ]]でヒットした[[ミュージカル]]なども公演されており、「[[ノートルダム・ド・パリ]]」、「[[シカゴ (ミュージカル)|シカゴ]]」、「[[ブルーマン|ブルーマングループ]]」、「[[マンマ・ミーア!]]」などが過去上演され、あるいは上演中である。[[2009年]]現在[[シルク・ドゥ・ソレイユ]]がサーカスを発展させた新しいタイプのショーを複数並行して公演しており人気を集めている。その他[[アクロバット]]を売物にしたショー、各種の[[奇術|マジック]]ショー、プロダクションショーと呼ばれる[[レヴュー|レビュー]]形式のショーやスタンダップコメディ(漫談)なども盛んである。ラスベガスで公演することはエンターテイナーとして一種のステイタスとみなされることが多い。 |
カジノの集客のため、各ホテルで様々なショーが開かれている。「ヘッドライナーショー」と呼ばれる有名歌手のコンサートは、古くは[[フランク・シナトラ]]や[[エルヴィス・プレスリー]]、[[リベラーチェ]]、最近では[[セリーヌ・ディオン]]([[2007年]]12月15日をもって終了)、[[エルトン・ジョン]]、[[ベット・ミドラー]]が定期公演を行っている。プリンスは貸切りという特殊な形で毎週末ライブを行った(2006年4月終了)。また、近年[[ブロードウェイ (ニューヨーク)|ブロードウェイ]]でヒットした[[ミュージカル]]なども公演されており、「[[ノートルダム・ド・パリ]]」、「[[シカゴ (ミュージカル)|シカゴ]]」、「[[ブルーマン|ブルーマングループ]]」、「[[マンマ・ミーア!]]」などが過去上演され、あるいは上演中である。[[2009年]]現在[[シルク・ドゥ・ソレイユ]]がサーカスを発展させた新しいタイプのショーを複数並行して公演しており人気を集めている。その他[[アクロバット]]を売物にしたショー、各種の[[奇術|マジック]]ショー、プロダクションショーと呼ばれる[[レヴュー (演芸)|レビュー]]形式のショーやスタンダップコメディ(漫談)なども盛んである。ラスベガスで公演することはエンターテイナーとして一種のステイタスとみなされることが多い。 |
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=== ホテル自体のアトラクション === |
=== ホテル自体のアトラクション === |
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[[ファイル:Little White Chapel.jpg|thumb|right|200px|ラスベガスの結婚式場の1つ。24時間営業のドライブスルー挙式窓口がある]] |
[[ファイル:Little White Chapel.jpg|thumb|right|200px|ラスベガスの結婚式場の1つ。24時間営業のドライブスルー挙式窓口がある]] |
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{{main|w:Las Vegas weddings}} |
{{main|w:Las Vegas weddings}} |
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ラスベガスには結婚式場あるいは[[結婚式]]のみを行うための[[教会]]が数多く存在し(中には[[ドライブスルー]]式や24時間営業のところもある)、この街はウェディング・キャピタル・オブ・ザ・ワールドを標榜している。要因として、[[ネバダ州]]は[[結婚|婚姻]]・[[離婚]]の手続きが容易なことが挙げられ、アメリカの他の州の多くで求められる[[血液検査]]・婚姻許可前の再考期間も無い。ただし本人であることと年齢を証明するため、政府機関発行の写真付き身分証明書(運転免許証・パスポート・軍のIDカードなど)が必要である<ref name=":0">研究社『プエルタ新スペイン語辞典』による。 |
ラスベガスには結婚式場あるいは[[結婚式]]のみを行うための[[教会]]が数多く存在し(中には[[ドライブスルー]]式や24時間営業のところもある)、この街はウェディング・キャピタル・オブ・ザ・ワールドを標榜している。要因として、[[ネバダ州]]は[[結婚|婚姻]]・[[離婚]]の手続きが容易なことが挙げられ、アメリカの他の州の多くで求められる[[血液検査]]・婚姻許可前の再考期間も無い。ただし本人であることと年齢を証明するため、政府機関発行の写真付き身分証明書(運転免許証・パスポート・軍のIDカードなど)が必要である<ref name=":0">研究社『プエルタ新スペイン語辞典』による。</ref>。 |
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=== 近郊への観光 === |
=== 近郊への観光 === |
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== スポーツ == |
== スポーツ == |
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[[ファイル:Pacquiao vs. Thurman arena.jpg|thumb|right|220px|WBA世界ウェルター級 [[マニー・パッキャオ]]対[[キース・サーマン]]戦(2019年 MGMグランド・ガーデン・アリーナ)]] |
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⚫ | ラスベガスは長らく[[北米4大プロスポーツリーグ]]のチームが存在しなかったものの、2017-2018シーズンより[[ナショナルホッケーリーグ|NHL]]の[[ベガス・ゴールデンナイツ]]が参入し<ref>{{Cite web|url= |
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カジノの集客の目玉として[[ボクシング]]の世界タイトルマッチが数多く行われており、[[ニューヨーク]]とともに「ボクシングの聖地<ref>{{Cite web|和書|title=ボクシングの聖地「ラスベガス」 街全体が特別なワケ |url=https://mainichi.jp/articles/20211022/k00/00m/050/144000c |website=毎日新聞 |date=2021-10-23 |accessdate=2023-10-25}}</ref>」と呼ばれている。試合会場は[[MGMグランド・ガーデン・アリーナ]]、[[T-モバイル・アリーナ]]、[[トーマス&マック・センター]]、[[ミケロブ・ウルトラ・アリーナ]](旧マンダレイ・ベイ)などが利用される。注目度の高いカードには桁違いの金額が集まり、2015年にMGMグランドで行われた[[フロイド・メイウェザー・ジュニア 対 マニー・パッキャオ戦]]は興行収入5億ドル(約600億円)を超えるドリームマッチとなった。また、総合格闘技[[UFC]]の本拠地となっている。 |
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⚫ | ラスベガスは長らく[[北米4大プロスポーツリーグ]]のチームが存在しなかったものの、2017-2018シーズンより[[ナショナルホッケーリーグ|NHL]]の[[ベガス・ゴールデンナイツ]]が参入し<ref>{{Cite web|和書|url=https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/69cfaeb73c61b818f50e5d8bbc1d64488d15e05b|title=ラスベガスに誕生した初めてのメジャープロスポーツチームは、北米スポーツ界の未来を左右するかもしれない(加藤じろう) - 個人 - Yahoo!ニュース|work=[[加藤じろう]]|accessdate=2016-07-31}}</ref>、2020年には[[NFL]]の[[ラスベガス・レイダース|オークランド・レイダース]]が移転してきた<ref name="LVRaiders">{{cite news|author=Raiders Media Relations|title=Las Vegas Raiders - Silver and Black officially welcomed to the Silver State|url=https://www.raiders.com/news/las-vegas-raiders-silver-and-black-officially-welcomed-to-the-silver-state|publisher=NFL Enterprises, LLC|website=Raiders.com|date=January 22, 2020|accessdate=January 23, 2020}}</ref>。2027年には[[メジャーリーグベースボール|MLB]]の[[オークランド・アスレチックス]]が移転予定である<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202304200000969.html |title=アスレチックスがラスベガスの用地買収 27年本拠地移転に向け2000億円超の新球場建設予定 |website=日刊スポーツ |accessdate=2023-04-20}}</ref>。また、{{仮リンク|ラスベガス・ボールパーク|en|Las Vegas Ballpark}}を本拠地とする[[マイナーリーグ]]の[[ラスベガス・アビエイターズ]]がある。2023年には[[XFL]]のベガス・バイパーズが本拠地を置いたが2024年にはチームが消滅した。 |
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この他にもアメリカ版[[SASUKE]]、アメリカン・ニンジャ・ウォーリアーの決勝戦が目抜き通りにセットを設営して開催されている。[[eスポーツ|e-sports]]の祭典である[[Evolution Championship Series|EVO]]も、毎年ラスベガスにあるホテル[[マンダレイ・ベイ]]にて行われている。 |
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[[モータースポーツ]]では、[[ラスベガス・モーター・スピードウェイ]]で[[NASCAR]]のレースが行われている。1981年・1982年には[[シーザーズ・パレス]]の駐車場に全長3.65kmの[[ラスベガス市街地コース|仮設コース]]を用意し、[[フォーミュラ1|F1]][[アメリカグランプリ#ラスベガスグランプリ|ラスベガスGP]](シーザーズ・パレスGP)が開催された。2023年にラスベガスGPが復活し、全長6,120mの[[ラスベガス・ストリート・サーキット|市街地コース]]でナイトレースとして行われる。 |
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この他、{{仮リンク|ラスベガス・ボールパーク|en|Las Vegas Ballpark}}を本拠地とする[[マイナーリーグ]]の[[ラスベガス・フィフティワンズ]]がある。[[ボクシング]]の世界戦や、総合格闘技[[UFC]]の本拠地となっている。この他にもアメリカ版[[SASUKE]]、アメリカン・ニンジャ・ウォーリアーの決勝戦が目抜き通りにセットを設営して開催されている。 |
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== 交通 == |
== 交通 == |
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{{Wide image|Las Vegas (2013) 01.JPG|800px|マッカラン国際空港。後方に見えるのはラスベガス・ストリップのカジノとホテル群(2013年 |
{{Wide image|Las Vegas (2013) 01.JPG|800px|マッカラン国際空港。後方に見えるのはラスベガス・ストリップのカジノとホテル群(2013年)}} |
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=== 空港 === |
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==== |
==== ハリー・リード国際空港 ==== |
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{{main| |
{{main|ハリー・リード国際空港}} |
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ラスベガス郊外の[[パラダイス (ネバダ州)|パラダイス]]にあり、各ホテルへのアクセスが良いこと、そして空港内の随所に[[スロットマシン]]が置かれていることでも知られている。[[アメリカン航空]]・[[サウスウエスト航空]]・[[デルタ航空]]・[[ユナイテッド航空]]などの大手[[航空会社]]と、[[カナダ]]・[[メキシコ]]・[[大韓民国|韓国]]・[[イギリス]]・[[ドイツ]]への国際線が主に使用している。かつては'''マッカラン国際空港'''という名称だったが、2021年にネバダ州選出の連邦上院議員[[ハリー・リード]]にちなみ改称された<ref>{{Cite news |last = Golonka |first = Sean |date = February 16, 2021 |title = Clark County Commissioners approve renaming McCarran airport after Sen. Harry Reid, federal approval needed next |work = The Nevada Independent |url = https://thenevadaindependent.com/article/clark-county-commissioners-approve-renaming-mccarran-airport-after-sen-harry-reid-federal-approval-needed-next |url-status = live |access-date = February 19, 2021 |archive-date = February 16, 2021 |archive-url = https://web.archive.org/web/20210216210436/https://thenevadaindependent.com/article/clark-county-commissioners-approve-renaming-mccarran-airport-after-sen-harry-reid-federal-approval-needed-next }}</ref><ref name=faachart>{{cite web |url = https://aeronav.faa.gov/d-tpp/2106/00662ad.pdf |title = Airport Diagram – LAS |publisher = Federal Aviation Administration |access-date = June 18, 2021 |archive-date = June 24, 2021 |archive-url = https://web.archive.org/web/20210624204515/https://aeronav.faa.gov/d-tpp/2106/00662ad.pdf |url-status = live }}</ref><ref name=klas160621>{{cite web |url = https://www.8newsnow.com/news/local-news/faa-documents-swap-mccarran-for-harry-reid-showing-potential-step-forward-for-airport-name-change/ |title = FAA documents swap 'McCarran' for 'Harry Reid,' showing potential step forward for airport name change |last = Manna |first = Orko |date = June 16, 2021 |publisher = [[KLAS-TV]] |access-date = June 18, 2021 |quote = |archive-date = June 18, 2021 |archive-url = https://web.archive.org/web/20210618061647/https://www.8newsnow.com/news/local-news/faa-documents-swap-mccarran-for-harry-reid-showing-potential-step-forward-for-airport-name-change/ |url-status = live }}</ref><ref>{{cite web |date = December 11, 2021 |title = Las Vegas' McCarran becomes 'Harry Reid International Airport' starting Tuesday |url = https://www.8newsnow.com/news/local-news/its-official-mccarran-becomes-harry-reid-international-airport-starting-tuesday/ |access-date = December 13, 2021 |website = KLAS |language = en-US }}</ref>。 |
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ラスベガス郊外の[[パラダイス (ネバダ州)|パラダイス]]にあり、各ホテルへのアクセスが良いこと、そして空港内の随所に[[スロットマシン]]が置かれていることでも知られている。[[アメリカン航空]]・[[サウスウエスト航空]]・[[デルタ航空]]・[[ユナイテッド航空]]などの大手[[航空会社]]と、[[カナダ]]・[[メキシコ]]・[[大韓民国|韓国]]・[[イギリス]]・[[ドイツ]]への国際線が主に使用している。 |
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日本からのアクセスとしては、 |
日本からのアクセスとしては、1998年に[[日本航空]]と[[ノースウエスト航空]]がそれぞれ[[成田国際空港]]からノンストップ便の運行を開始した。しかしノースウエスト航空は2001年3月で撤退し、日本航空も同年9月の[[アメリカ同時多発テロ事件]]以降毎日運航していた本数を週3本に減便し、2006年9月限りで撤退した。 |
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現在は[[ロサンゼルス国際空港]]・[[サンフランシスコ国際空港]]あるいは[[ポートランド国際空港]]などで国内線に乗り継いでラスベガスに入るのが一般的である他、中国・韓国からはラスベガスへの直行便があるので、一旦日本から中国・韓国へ行き、そこから直行便に乗り換える方法も |
現在は[[ロサンゼルス国際空港]]・[[サンフランシスコ国際空港]]あるいは[[ポートランド国際空港]]などで国内線に乗り継いでラスベガスに入るのが一般的である他、中国・韓国からはラスベガスへの直行便があるので、一旦日本から中国・韓国へ行き、そこから直行便に乗り換える方法もある。 |
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==== ボルダーシティー空港 ==== |
==== ボルダーシティー空港 ==== |
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276行目: | 285行目: | ||
==== ノースラスベガス空港 ==== |
==== ノースラスベガス空港 ==== |
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ラスベガス市内より車で15分ほど北へ行ったところにある |
ラスベガス市内より車で15分ほど北へ行ったところにある[[ジェネラル・アビエーション]]空港。 |
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=== 鉄道 === |
=== 鉄道 === |
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1997年に鉄道の[[アムトラック]]はラスベガス駅の旅客取り扱いを廃止した。 |
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=== モノレール === |
=== モノレール === |
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File:Las Vegas Mandalay Bay Tram-01.JPG|''Mandalay Bay Tram'' |
File:Las Vegas Mandalay Bay Tram-01.JPG|''Mandalay Bay Tram'' |
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File:Aria Express - Las Vegas-01.JPG|''Aria Express'' |
File:Aria Express - Las Vegas-01.JPG|''Aria Express'' |
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File: |
File:Mirage-treasure island tram en route.jpg|''The Mirage-Treasure Island Tram'' |
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</gallery> |
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[[ラスベガスモノレール]]が[[ラスベガス・ストリップ]]の東側のホテルを結んでいる。将来マッカラン国際空港とダウンタウンまで延長される予定である。 |
[[ラスベガスモノレール]]が[[ラスベガス・ストリップ]]の東側のホテルを結んでいる。将来マッカラン国際空港とダウンタウンまで延長される予定である。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
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=== 出典 === |
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== 関連書 == |
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* 『ラスベガス』[[ロバート・ヴェンチューリ]]、[[鹿島出版会]]、1978年 |
* 『ラスベガス』[[ロバート・ヴェンチューリ]]、[[鹿島出版会]]、[[1978年]] |
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* 『ラスヴェガス物語―「マフィアの街」から「究極のリゾート」へ 』谷岡一郎、PHP研究所 |
* 『ラスヴェガス物語―「マフィアの街」から「究極のリゾート」へ 』谷岡一郎、PHP研究所(1999/07) |
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* 『ラスベガスの挑戦―年間3百億ドルを稼ぎ出す眩惑都市の光と影』井崎義治 英治出版 |
* 『ラスベガスの挑戦―年間3百億ドルを稼ぎ出す眩惑都市の光と影』井崎義治 英治出版(2001/11/1) |
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* 『ラスベガスを創った男たち』烏賀陽正弘、論創社 |
* 『ラスベガスを創った男たち』烏賀陽正弘、論創社(2016/07) |
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== 関連項目 == |
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* [[ラスベガス市長]] |
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* [[ラスベガス・バレー]] |
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*[[:en:Chicken Ranch (Nevada)]] |
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== 外部リンク == |
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; 観光 |
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* [https://www.visitlasvegas.com/ja/ ラスベガス観光局] {{ja icon}} |
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2024年5月3日 (金) 15:06時点における最新版
ラスベガス市 City of Las Vegas | |||||
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ラスベガス市内 | |||||
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愛称 : The Entertainment Capital of the World Sin City | |||||
位置 | |||||
クラーク郡内の位置 | |||||
座標 : 北緯36度11分39秒 西経115度13分19秒 / 北緯36.19417度 西経115.22194度 | |||||
歴史 | |||||
設立 | 1905年5月15日 | ||||
行政 | |||||
国 | アメリカ合衆国 | ||||
州 | ネバダ州 | ||||
郡 | クラーク郡 | ||||
市 | ラスベガス市 | ||||
市長 | キャロリン・グッドマン (無所属) | ||||
地理 | |||||
面積 | |||||
市域 | 293.6 km2 | ||||
陸上 | 293.5 km2 | ||||
水面 | 0.1 km2 | ||||
標高 | 610 m | ||||
人口 | |||||
人口 | (2020年現在) | ||||
市域 | 641,903人 | ||||
都市圏 | 2,550,000人 | ||||
備考 | [1] | ||||
その他 | |||||
等時帯 | 太平洋標準時 (UTC-8) | ||||
夏時間 | 太平洋夏時間 (UTC-7) | ||||
公式ウェブサイト : www.lasvegasnevada.gov |
ラスベガス(西・英: Las Vegas, スペイン語発音: [las ˈβeɣas], 英語発音: [lɑːs ˈveɪɡəs])は、アメリカ合衆国ネバダ州の都市。クラーク郡の郡庁所在地である。略称は、ベガス(Vegas)。人口は市内が約64万人、都市圏が約255万人(2021年[2])で、ネバダ州最大の都市である。
ラスベガス市に隣接するラスベガス・ストリップには、ベラージオ、シーザーズ・パレス、ベネチアンなどの大小のカジノホテル、及びそれに隣接するショッピングモール・劇場・飲食店・テーマパークが林立し、世界有数のギャンブルの街として一大観光地となっている。このことから「眠らない街」とも称される。
モハーヴェ砂漠内に位置しており、アメリカ国内の主要都市の中では最も乾燥した地域に位置する。市名はスペイン語で「肥沃地 (英: the meadows)」を意味するが、これは砂漠の中で比較的水に富むでことに由来する。市域の東側にはフーバーダムが存在する。
概要[編集]
ラスベガスは東海岸のニュージャージー州アトランティックシティと並んで、カジノなどのギャンブルで有名である。また、ラスベガスを含むネバダ州は法人税・個人所得税などが無い上に、他の税金も非常に税率が低いため、シティグループを始めとする大企業が進出していることでも知られる。
歴史[編集]
発見[編集]
1820年代後半にソルトレイクシティからカリフォルニアを目指すモルモン教徒によって発見された。ネバダ砂漠の中にあってこの付近は窪んだ地形となっており、オアシスとなっていた。ベガとはスペイン語で「肥沃な土地」を意味する女性名詞で[3]、ベガスはその複数形である。これに女性定冠詞(複数形)を付けてラスベガスとなり、それが固有名詞となった。
ゴールドラッシュと鉄道の開通[編集]
1840年代末に現在のカリフォルニア州で金が発見され、ゴールドラッシュが起こると、カリフォルニアに向かう砂漠の中の貴重な中継地点として定住する者が現れた。1905年5月15日にラスベガスが設立され、同年にユニオン・パシフィック鉄道の開通に伴って、水の便の良いラスベガスは蒸気機関車の給水地となり、現在のダウンタウンに駅が造られた。
フーバーダムの建設[編集]
金鉱ブームも去った頃、1929年の株式大暴落に端を発した大恐慌が起り、さしたる産業の無いネバダ州では、税収確保のため1931年3月19日に賭博を合法化した。1931年に近郊(街の南東48キロメートル)にフーバーダムが着工され、ルーズベルト大統領のニューディール政策の時代の1936年に完成した。労働者の流入と安価な電力の供給で、街は大きく発展した。1940年代に入るとダムから得られる豊富な電力を利用して、第二次世界大戦中にはネバダ砂漠に軍事基地や核実験場(ネバダ核実験場)が続々と建設され、その関係者が町に住むようになった。
「カジノの都」[編集]
第二次世界大戦終結後の1946年にベンジャミン・シーゲル(バグジーとして知られる)がフラミンゴホテルを建設し、カジノが収益を上げることが判ると、マフィアが続々とホテルを建設するようになり、それらのホテルは同時に集客のためにフランク・シナトラやサミー・デイヴィス・ジュニア、リベラーチェなどのショーを定期的に行うようになった。街の建設資金は大半をモルモン教徒が融資した。
しかし1960年代後半頃から当局の取り締まりが厳しくなるにつれてマフィアは次々とホテルの経営権を手放すようになり、合法的な不動産会社、ホテルチェーン、ハワード・ヒューズのような大富豪などがこれらのホテルやカジノの経営権を引き継いだ。
ホテルラッシュ[編集]
その後も資金融資などの形で限定的なマフィアの介入はあったが、ゲーミング・ライセンス(カジノ開設・運営の権利を定める一連の州法など)の厳格化に伴いその影響力は漸減し、1990年代にはほぼ払拭されたと考えられている。それに伴って投機ブームが起こり、より広い土地が必要となったこともあって市街は南方に大きく拡張した。そして1980年代の末頃から巨大テーマホテルブームが起こり、現在に至っている。また、この頃より各ホテルの広大な敷地を使ってのコンベンションなどが多数開かれるようになった。なお客室数ベースで世界の12大ホテルのうち11軒がラスベガス地区に存在する。ホテルが多い理由の1つとして、一定規模以上のカジノの建設は、客室数200室以上のホテルの付帯施設としてしか認可されないことが挙げられる。
新型コロナウイルス感染症の影響[編集]
2020年に入ると全米で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が拡大して各都市に外出禁止令が発出された。ラスベガスも影響を避けられず、同年3月15日に目抜き通りに並ぶ数々のカジノやホテルが一斉に営業を休止すると発表した。このため4月に開催予定であったNFLドラフトの一般参加イベントが中止されたほか[4]、5月に予定されていたアメリカ最大の旅行商談会IPW2020も中止された[5]。
地理[編集]
ラスベガスは北緯36度11分39秒、西経115度13分19秒(36.194168, 115.222060)[6]に位置している。
アメリカ合衆国統計局によると、この都市は総面積293.6km2(113.4 mi2)である。このうち293.5km2(113.3 mi2)が陸地で0.1km2(0.1mi2)が水地域である。総面積の0.04パーセントが水地域となっている。山に囲まれたネバダ砂漠の中の盆地に市街地が広がっている。北西に約105キロメートルの距離にはネバダ核実験場がある。行政的にはラスベガス市は現在ダウンタウンと呼ばれる地域一帯のみで、一般にラスベガスとして知られているのは、ラスベガス市を含むクラーク郡(ラスベガス都市圏)である。
気候[編集]
ケッペンの気候区分では砂漠気候(BWh)に属する。夏は暑く、日中の気温は40度を超えるが、湿度10パーセント以下と非常に乾燥しているのでそれほど不快ではない。一方、冬は冷え込みが強く、気温が氷点下を記録する日もある。
ラスベガス(マッカラン国際空港)の気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 25 (77) |
31 (87) |
33 (92) |
37 (99) |
43 (109) |
47 (117) |
47 (117) |
47 (116) |
45 (113) |
39 (103) |
31 (87) |
26 (78) |
47 (117) |
平均最高気温 °C (°F) | 14.4 (58.0) |
16.9 (62.5) |
21.3 (70.3) |
25.7 (78.3) |
31.6 (88.9) |
37.1 (98.7) |
40.1 (104.2) |
38.9 (102.0) |
34.4 (94.0) |
27 (80.6) |
19.1 (66.3) |
13.7 (56.6) |
26.7 (80.1) |
平均最低気温 °C (°F) | 4.1 (39.4) |
6.3 (43.4) |
9.7 (49.4) |
13.4 (56.1) |
18.8 (65.8) |
23.7 (74.6) |
27.2 (80.9) |
26.3 (79.3) |
21.7 (71.1) |
14.7 (58.5) |
8.1 (46.5) |
3.7 (38.7) |
14.8 (58.7) |
最低気温記録 °C (°F) | −13 (8) |
−9 (16) |
−7 (19) |
−1 (31) |
3 (38) |
9 (48) |
13 (56) |
12 (54) |
6 (43) |
−3 (26) |
−9 (15) |
−12 (11) |
−13 (8) |
降水量 mm (inch) | 13.7 (0.54) |
19.3 (0.76) |
11.2 (0.44) |
3.8 (0.15) |
3 (0.12) |
1.8 (0.07) |
10.2 (0.40) |
8.4 (0.33) |
6.4 (0.25) |
6.9 (0.27) |
9.1 (0.36) |
12.7 (0.50) |
106.5 (4.19) |
降雪量 cm (inch) | 2.3 (0.9) |
0.3 (0.1) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0.3 (0.1) |
0.3 (0.1) |
3.2 (1.2) |
平均降水日数 (≥0.01 in) | 3.1 | 4.0 | 2.9 | 1.6 | 1.2 | 0.6 | 2.5 | 2.6 | 1.6 | 1.7 | 1.7 | 3.0 | 26.5 |
平均月間日照時間 | 244.9 | 248.6 | 313.1 | 345.0 | 387.5 | 402.0 | 390.6 | 368.9 | 336.0 | 303.8 | 246.0 | 235.6 | 3,822 |
出典1:NOAA(extremes 1937–present)[7] | |||||||||||||
出典2:HKO(sun only, 1961–1990)[8] |
人口動勢[編集]
2000年現在の国勢調査で、この都市は人口478,434人、176,750世帯および117,538家族が暮らしている。人口密度は1,630.3/km2(4,222.5/mi2)である。649.9/km2(1,683.3/mi2)の平均的な密度に190,724軒の住宅建っている。この都市の人種的な構成は白人69.86%、アフリカン・アメリカン10.36%、先住民0.75%、アジア4.78%、太平洋諸島系0.45%、その他の人種9.75%および混血4.05%である。人口の23.61%はヒスパニックまたはラテン系である。
この都市内の住民は25.9%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が8.8%、25歳以上44歳以下が32.0%、45歳以上64歳以下が21.7%および65歳以上が11.6%にわたっている。中央値年齢は34歳である。女性100人ごとに対して男性は103.3人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は102.5人である。
この都市の世帯ごとの平均的な収入は44,069米ドルであり、家族ごとの平均的な収入は50,465米ドルである。男性は35,511米ドルに対して女性は27,554米ドルの平均的な収入がある。この都市の一人当たりの収入は22,060米ドルである。人口の11.9%及び家族の8.6%は貧困線以下である。全人口のうち18歳未満の15.4%及び65歳以上の8.3%は貧困線以下の生活を送っている。
観光[編集]
カジノ[編集]
ラスベガスの主要産業はカジノであり、これが大きな観光資源となっている。ホテルのほとんどにカジノが併設されているだけでなく、空港ターミナル内にもスロットマシンが設置されており、24時間営業を行っている。それに伴って24時間営業のレストランなどもほぼ全てのホテルに存在し、「眠らない街」と呼ばれている。
テーブルゲームではブラックジャック・クラップス・ルーレット・バカラ・ポーカーなど、マシンゲームではスロットマシン・ビデオポーカー・ビデオキノ・スポーツブック(スポーツベッティング)・キノなどである。なお長い間カジノの売上世界一であったが、2006年にマカオ(中華人民共和国の特別行政区)に世界一の座を譲り渡した。
ホテル[編集]
ラスベガス市内は、ホテルが密集するアメリカにおけるホテルの激戦地区である。ほとんどのホテルにはカジノが併設されて宿泊料金が低く設定されてきたが、近年は脱カジノ戦略により、大きなホールやサーカス専用劇場などを併設し、部屋自体のクオリティの向上のため宿泊料金は高くなる傾向がある。
ショー[編集]
カジノの集客のため、各ホテルで様々なショーが開かれている。「ヘッドライナーショー」と呼ばれる有名歌手のコンサートは、古くはフランク・シナトラやエルヴィス・プレスリー、リベラーチェ、最近ではセリーヌ・ディオン(2007年12月15日をもって終了)、エルトン・ジョン、ベット・ミドラーが定期公演を行っている。プリンスは貸切りという特殊な形で毎週末ライブを行った(2006年4月終了)。また、近年ブロードウェイでヒットしたミュージカルなども公演されており、「ノートルダム・ド・パリ」、「シカゴ」、「ブルーマングループ」、「マンマ・ミーア!」などが過去上演され、あるいは上演中である。2009年現在シルク・ドゥ・ソレイユがサーカスを発展させた新しいタイプのショーを複数並行して公演しており人気を集めている。その他アクロバットを売物にしたショー、各種のマジックショー、プロダクションショーと呼ばれるレビュー形式のショーやスタンダップコメディ(漫談)なども盛んである。ラスベガスで公演することはエンターテイナーとして一種のステイタスとみなされることが多い。
ホテル自体のアトラクション[編集]
各ホテル屋外あるいは屋内で様々なアトラクションが行われている。有料のアトラクションについては、以前は集客のため安価に設定されることが多かったが、近年客層の変化(ギャンブルをしない客の増加)のためか料金が高騰する傾向にある。その一方で、ベラージオホテルの噴水ショー、ミラージュホテルの火山のアトラクション、トレジャー・アイランドの『サイレンズオブT.I.』など無料で観覧できる上質なアトラクションも数多く存在する。その他にもラスベガス・ヒルトンの『スタートレック・ジ・エクスペリエンス』(2008年9月に終了)などのような有料のアトラクションも多い。
また、格闘技系スポーツイベントも頻繁に行われ、ボクシングの世界タイトルマッチや総合格闘技のUFCは特に人気で、10,000人規模の観客を集める。2005年10月には大相撲の公演が行われたこともある[9][10]。1999年からはボディビルの世界大会ミスター・オリンピアが毎年ここで行われ、単にボディビルだけでなく多くの格闘(総合格闘技など)・フィットネスなどの広いジャンルの客層を呼び込んでいる。下記コンベンションも参照。
結婚式[編集]
ラスベガスには結婚式場あるいは結婚式のみを行うための教会が数多く存在し(中にはドライブスルー式や24時間営業のところもある)、この街はウェディング・キャピタル・オブ・ザ・ワールドを標榜している。要因として、ネバダ州は婚姻・離婚の手続きが容易なことが挙げられ、アメリカの他の州の多くで求められる血液検査・婚姻許可前の再考期間も無い。ただし本人であることと年齢を証明するため、政府機関発行の写真付き身分証明書(運転免許証・パスポート・軍のIDカードなど)が必要である[3]。
近郊への観光[編集]
近郊ではフーバーダム及びそのダム湖であるミード湖の観光が盛んである。レッドロック・キャニオン、デスバレーも近い。また、近郊といっても500キロメートル余り離れているが、グランド・キャニオン、モニュメント・バレー、ザイオン国立公園、ブラック・キャニオン、パウエル湖などへはラスベガスからのツアーで行くことが一般的である。さらに、ヨセミテ国立公園へのツアーなども存在する。
コンベンション[編集]
近年コンベンション(大規模展示会・見本市)の誘致が盛んであり、毎月のように数万人規模のものがスケジュールされている。中でも、通常閑散期となる6月、11月頃は特に大規模なコンベンションがほぼ週末毎に開かれる。コンベンションの主催者にとって、参加者数をいかに増やすかが課題であり、コンベンション以外にも娯楽の多いラスベガスは、参加者にとって、ひいてはコンベンション主催者にとって魅力的な開催地となっていることがその背景にある。上記のボディビル世界大会ミスター・オリンピアがラスベガスで行われるようになってからは、それに準ずるコンベンションも毎年9月か10月に開催されており、単にボディビルだけでなくフィットネス系の大規模な展示会として多くの人がこれと大会を目当てに訪れる。会場としてはラスベガス・コンベンションセンター(LVCC)、サンズコンベンションセンター(SCC)が大きいが、大きなホテルの中には自前で施設を持つものも少なくない。
スポーツ[編集]
カジノの集客の目玉としてボクシングの世界タイトルマッチが数多く行われており、ニューヨークとともに「ボクシングの聖地[11]」と呼ばれている。試合会場はMGMグランド・ガーデン・アリーナ、T-モバイル・アリーナ、トーマス&マック・センター、ミケロブ・ウルトラ・アリーナ(旧マンダレイ・ベイ)などが利用される。注目度の高いカードには桁違いの金額が集まり、2015年にMGMグランドで行われたフロイド・メイウェザー・ジュニア 対 マニー・パッキャオ戦は興行収入5億ドル(約600億円)を超えるドリームマッチとなった。また、総合格闘技UFCの本拠地となっている。
ラスベガスは長らく北米4大プロスポーツリーグのチームが存在しなかったものの、2017-2018シーズンよりNHLのベガス・ゴールデンナイツが参入し[12]、2020年にはNFLのオークランド・レイダースが移転してきた[13]。2027年にはMLBのオークランド・アスレチックスが移転予定である[14]。また、ラスベガス・ボールパークを本拠地とするマイナーリーグのラスベガス・アビエイターズがある。2023年にはXFLのベガス・バイパーズが本拠地を置いたが2024年にはチームが消滅した。
この他にもアメリカ版SASUKE、アメリカン・ニンジャ・ウォーリアーの決勝戦が目抜き通りにセットを設営して開催されている。e-sportsの祭典であるEVOも、毎年ラスベガスにあるホテルマンダレイ・ベイにて行われている。
モータースポーツでは、ラスベガス・モーター・スピードウェイでNASCARのレースが行われている。1981年・1982年にはシーザーズ・パレスの駐車場に全長3.65kmの仮設コースを用意し、F1ラスベガスGP(シーザーズ・パレスGP)が開催された。2023年にラスベガスGPが復活し、全長6,120mの市街地コースでナイトレースとして行われる。
交通[編集]
空港[編集]
ハリー・リード国際空港[編集]
ラスベガス郊外のパラダイスにあり、各ホテルへのアクセスが良いこと、そして空港内の随所にスロットマシンが置かれていることでも知られている。アメリカン航空・サウスウエスト航空・デルタ航空・ユナイテッド航空などの大手航空会社と、カナダ・メキシコ・韓国・イギリス・ドイツへの国際線が主に使用している。かつてはマッカラン国際空港という名称だったが、2021年にネバダ州選出の連邦上院議員ハリー・リードにちなみ改称された[15][16][17][18]。
日本からのアクセスとしては、1998年に日本航空とノースウエスト航空がそれぞれ成田国際空港からノンストップ便の運行を開始した。しかしノースウエスト航空は2001年3月で撤退し、日本航空も同年9月のアメリカ同時多発テロ事件以降毎日運航していた本数を週3本に減便し、2006年9月限りで撤退した。
現在はロサンゼルス国際空港・サンフランシスコ国際空港あるいはポートランド国際空港などで国内線に乗り継いでラスベガスに入るのが一般的である他、中国・韓国からはラスベガスへの直行便があるので、一旦日本から中国・韓国へ行き、そこから直行便に乗り換える方法もある。
ボルダーシティー空港[編集]
ラスベガス市外にあり、グランド・キャニオンへの観光飛行を行うシーニック航空が主に利用する他に自家用機も多く利用する。
ノースラスベガス空港[編集]
ラスベガス市内より車で15分ほど北へ行ったところにあるジェネラル・アビエーション空港。
鉄道[編集]
1997年に鉄道のアムトラックはラスベガス駅の旅客取り扱いを廃止した。
モノレール[編集]
-
Mandalay Bay Tram
-
Aria Express
-
The Mirage-Treasure Island Tram
ラスベガスモノレールがラスベガス・ストリップの東側のホテルを結んでいる。将来マッカラン国際空港とダウンタウンまで延長される予定である。
バス[編集]
高速バスのグレイハウンドは、ロサンゼルスとの間に14往復(所要時間6~7時間程度)が運行されているものの、ロサンゼルス側の停留所は比較的治安の悪い場所にある(特に夜間)。なおロサンゼルスから車で5時間程度の距離にあることから、ロサンゼルス・サンフランシスコからは自家用車もしくはレンタカーで行くことも可能である。
姉妹都市[編集]
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ “CENSUS QUICK FACTS”. 2023年8月8日閲覧。
- ^ “Demographia World Urban Areas 17th Annual Edition: 202106”. demographia.com. 2022年5月23日閲覧。
- ^ a b 研究社『プエルタ新スペイン語辞典』による。
- ^ “NFLドラフトは予定通り開催、一般向けイベントは中止”. AFP (2020年3月17日). 2020年4月18日閲覧。
- ^ “新型コロナで米国最大の旅行商談会「IPW2020」も中止に、来年はシカゴで開催予定”. トラベルボイス (2020年4月17日). 2020年4月18日閲覧。
- ^ US Gazetteer files: 2010, 2000, and 1990, United States Census Bureau, (2011-02-12) 2011年4月23日閲覧。
- ^ “NowData – NOAA Online Weather Data”. National Oceanic and Atmospheric Administration. 2013年7月1日閲覧。
- ^ “Climatological Normals of Las Vegas”. Hong Kong Observatory. 2010年5月6日閲覧。
- ^ 過去の展示 - 平成17年 - 日本相撲協会 2020年9月14日閲覧
- ^ 大相撲ラスベガス公演2005 ~ラスベガス市制100周年記念~ 開催を発表 - 博報堂DYグループ 2020年9月14日閲覧
- ^ “ボクシングの聖地「ラスベガス」 街全体が特別なワケ”. 毎日新聞 (2021年10月23日). 2023年10月25日閲覧。
- ^ “ラスベガスに誕生した初めてのメジャープロスポーツチームは、北米スポーツ界の未来を左右するかもしれない(加藤じろう) - 個人 - Yahoo!ニュース”. 加藤じろう. 2016年7月31日閲覧。
- ^ Raiders Media Relations (2020年1月22日). “Las Vegas Raiders - Silver and Black officially welcomed to the Silver State”. NFL Enterprises, LLC 2020年1月23日閲覧。
- ^ “アスレチックスがラスベガスの用地買収 27年本拠地移転に向け2000億円超の新球場建設予定”. 日刊スポーツ. 2023年4月20日閲覧。
- ^ Golonka, Sean (2021年2月16日). “Clark County Commissioners approve renaming McCarran airport after Sen. Harry Reid, federal approval needed next”. The Nevada Independent. オリジナルの2021年2月16日時点におけるアーカイブ。 2021年2月19日閲覧。
- ^ “Airport Diagram – LAS”. Federal Aviation Administration. 2021年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月18日閲覧。
- ^ Manna, Orko (2021年6月16日). “FAA documents swap 'McCarran' for 'Harry Reid,' showing potential step forward for airport name change”. KLAS-TV. 2021年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月18日閲覧。
- ^ “Las Vegas' McCarran becomes 'Harry Reid International Airport' starting Tuesday” (英語). KLAS (2021年12月11日). 2021年12月13日閲覧。
関連書[編集]
- 『ラスベガス』ロバート・ヴェンチューリ、鹿島出版会、1978年
- 『ラスヴェガス物語―「マフィアの街」から「究極のリゾート」へ 』谷岡一郎、PHP研究所(1999/07)
- 『ラスベガスの挑戦―年間3百億ドルを稼ぎ出す眩惑都市の光と影』井崎義治 英治出版(2001/11/1)
- 『ラスベガスを創った男たち』烏賀陽正弘、論創社(2016/07)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 公式
- 観光