「スターウッド・ホテル&リゾート」の版間の差分
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2015年11月、[[マリオット・インターナショナル]]による当ホテルグループ<!--スターウッド・ホテルズ・アンド・リゾーツ・ワールドワイド-->の[[買収]]が発表され<ref> [http://www.asahi.com/articles/ASHCJ7WL2HCJUHBI03W.html?iref=comtop_pickup_01 米マリオットがスターウッド買収 世界最大手のホテルに]([[朝日新聞]] 2015年11月16日)</ref><ref>[ |
2015年11月、[[マリオット・インターナショナル]]による当ホテルグループ<!--スターウッド・ホテルズ・アンド・リゾーツ・ワールドワイド-->の[[M&A|買収]]が発表され<ref> [http://www.asahi.com/articles/ASHCJ7WL2HCJUHBI03W.html?iref=comtop_pickup_01 米マリオットがスターウッド買収 世界最大手のホテルに]([[朝日新聞]] 2015年11月16日)</ref><ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM16HAM_W5A111C1FFB000/ 米マリオットがシェラトン買収 世界最大チェーンに]([[日本経済新聞]] 2015年11月16日)</ref>、2016年4月2日に約136億ドルで買収されることが決定した。<section>両社の統合後のホテル数は計5500余りとなり、客室数は世界で110万室で、世界最大のホテル会社が誕生する。</section> |
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== ブランド == |
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* '''[[ル・メリディアン|ル・ロイヤル・メリディアン]]''' (''Le Royal Méridien'') |
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*: [[エールフランス]]が経営していたホテルを端緒とするブランド(ル・メリディアン・ホテル&リゾーツ)の高級ホテルに相当する。 |
*: [[エールフランス]]が経営していたホテルを端緒とするブランド(ル・メリディアン・ホテル&リゾーツ)の高級ホテルに相当する。 |
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* '''トリビュートポートフォリオ''' (''Tribute Portfolio'') |
* '''トリビュートポートフォリオ''' (''[[:en:Tribute Portfolio|Tribute Portfolio]]'') |
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*: 2015年4月より展開している、独立系高級ホテルを厳選したブランド。 |
*: 2015年4月より展開している、独立系高級ホテルを厳選したブランド。 |
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* '''[[シェラトン|シェラトン・グランド]]''' (''Sheraton Grand'') |
* '''[[シェラトン|シェラトン・グランド]]''' (''Sheraton Grand'') |
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*: シェラトンの上位ブランド。2015年より設定され、シェラトンの中でもハイグレードなホテルがこちらに分類されることになった<ref>[ |
*: シェラトンの上位ブランド。2015年より設定され、シェラトンの中でもハイグレードなホテルがこちらに分類されることになった<ref>[https://www.afpbb.com/articles/-/3058187 シェラトン最高級ホテル、新ブランドの下で差別化へ]([[フランス通信社|AFP]] 2015年8月25日)。</ref>。 |
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; 中級ホテル |
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|PHG函館マネジメント |
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|colspan="5" |ロワジールホテル函館が、2016年8月31日にソラーレホテルズを離脱し、2016年9月1日から「フォーポイントバイシェラトン函館」としてリブランドオープン。フォーポイントバイシェラトンは、「シェラトン」の姉妹ブランドで、日本初進出となる。また、函館として、初のインターナショナルブランドホテルとなる<ref>[http://www.sankeibiz.jp/business/news/160808/bsd1608080500006-n1.htm ケン・コーポレーション、スターウッドホテルと提携](SankeiBiz 2016年8月8日)</ref>。 |
|colspan="5" |ロワジールホテル函館が、2016年8月31日にソラーレホテルズを離脱し、2016年9月1日から「フォーポイントバイシェラトン函館」としてリブランドオープン。フォーポイントバイシェラトンは、「シェラトン」の姉妹ブランドで、日本初進出となる。また、函館として、初のインターナショナルブランドホテルとなる<ref>[https://web.archive.org/web/20171228172313/http://www.sankeibiz.jp/business/news/160808/bsd1608080500006-n1.htm ケン・コーポレーション、スターウッドホテルと提携](SankeiBiz 2016年8月8日)</ref>。 |
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|'''[[ウェスティンホテル仙台]]''' |
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|2007年<br>{{0}}4月1日 |
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|近鉄・都ホテルズ<br>(近鉄グループ) |
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|W OSAKA |
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|'''[[ウェスティンホテル淡路]]''' |
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|大阪市中央区南船場 |
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|[[兵庫県]][[淡路市]]<br>([[淡路夢舞台]]) |
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|style="text-align: center;"|{{ウィキ座標|34|33|36.36|N|135|0|29.62|E|region:JP|地図|name=ウェスティンホテル淡路}} |
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|2021年3月16日 |
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|積水ハウス |
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|夢舞台 |
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|'''[[神戸ベイシェラトン ホテル&タワーズ|神戸ベイシェラトン<br />ホテル&タワーズ]]''' |
|'''[[神戸ベイシェラトン ホテル&タワーズ|神戸ベイシェラトン<br />ホテル&タワーズ]]''' |
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|[[2002年]]<br>{{0}}[[3月29日]] |
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|[[フェニックスリゾート]] |
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|シェラトン鹿児島ホテル |
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|鹿児島県鹿児島市 |
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|2023年5月16日 |
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|南国ホテルズ([[南国殖産]]など) |
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|rowspan=2|'''[[シェラトン沖縄サンマリーナリゾート|シェラトン<br />沖縄サンマリーナリゾート]]''' |
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* [[ホテルナゴヤキャッスル|ウェスティンナゴヤキャッスル]]([[愛知県]][[名古屋市]][[西区 (名古屋市)|西区]]、[[2018年]][[1月31日]]まで) |
* [[ホテルナゴヤキャッスル|ウェスティンナゴヤキャッスル]]([[愛知県]][[名古屋市]][[西区 (名古屋市)|西区]]、[[2018年]][[1月31日]]まで) |
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*: [[1969年]]の開業時はホテルナゴヤキャッスル、2000年[[4月27日]]から「ウェスティンナゴヤキャッスル」、フランチャイズ契約解消により[[2018年]][[2月1日]]から「ホテルナゴヤキャッスル」に再改称。 |
*: [[1969年]]の開業時はホテルナゴヤキャッスル、2000年[[4月27日]]から「ウェスティンナゴヤキャッスル」、フランチャイズ契約解消により[[2018年]][[2月1日]]から「ホテルナゴヤキャッスル」に再改称。 |
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[[File:The Westin Awaji Island Resort & Conference Center2020.jpg|thumb|ウェスティンホテル淡路(現在はグランドニッコー淡路)]] |
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* [[ウェスティンホテル淡路]]([[兵庫県]][[淡路市]])、2020年9月まで |
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*: 2020年10月1日より[[グランドニッコー淡路]]に改称。 |
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=== 進出断念 === |
=== 進出断念 === |
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*: 日本初の[[ダブリュー・ホテル]](Wホテル)として、[[2010年]]夏頃を目処(後に開業予定時期を[[2012年]]5月に変更)に[[横浜みなとみらい21|横浜みなとみらい地区]](新港地区4街区)に開業する計画があり<ref>[http://www.hamakei.com/headline/2772/ ニューヨーク人気ホテル「Wホテル」、横浜へ日本初進出]([[みんなの経済新聞ネットワーク|ヨコハマ経済新聞]] 2007年10月30日)</ref>、[[五洋建設]]と[[パシフィック・プロパティーズ・インベストメント|パシフィックホールディングス]]の[[特別目的会社]]が土地購入契約をしていたが、パシフィック社が[[民事再生法]]を申請し、更生管財人が契約を解消したため進出断念となった<ref>[http://www.hamakei.com/headline/4236/ みなとみらい21地区に日本初進出の「Wホテル」が開発中止に](ヨコハマ経済新聞 2009年8月10日)</ref>。 |
*: 日本初の[[ダブリュー・ホテル]](Wホテル)として、[[2010年]]夏頃を目処(後に開業予定時期を[[2012年]]5月に変更)に[[横浜みなとみらい21|横浜みなとみらい地区]](新港地区4街区)に開業する計画があり<ref>[http://www.hamakei.com/headline/2772/ ニューヨーク人気ホテル「Wホテル」、横浜へ日本初進出]([[みんなの経済新聞ネットワーク|ヨコハマ経済新聞]] 2007年10月30日)</ref>、[[五洋建設]]と[[パシフィック・プロパティーズ・インベストメント|パシフィックホールディングス]]の[[特別目的会社]]が土地購入契約をしていたが、パシフィック社が[[民事再生法]]を申請し、更生管財人が契約を解消したため進出断念となった<ref>[http://www.hamakei.com/headline/4236/ みなとみらい21地区に日本初進出の「Wホテル」が開発中止に](ヨコハマ経済新聞 2009年8月10日)</ref>。 |
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* (仮称)シェラトン沖縄宜野湾ホテル |
* (仮称)シェラトン沖縄宜野湾ホテル |
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*:[[沖縄県]][[宜野湾市]]の[[宜野湾市# |
*:[[沖縄県]][[宜野湾市]]の[[宜野湾市#地理|西海岸地域]]<!--都市機能用地第1街区-->に[[2011年]][[3月31日]]開業予定と[[2008年]][[7月]]に報道された<ref>[http://www.starwoodhotels.com/sheraton/property/overview/index.html?propertyID=3410&language=ja_JP シェラトン沖縄宜野湾ホテル(2011年3月31日オープン予定)](シェラトン沖縄宜野湾ホテル)</ref><ref>[http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-133968-storytopic-4.html シェラトンが新ホテル 宜野湾西海岸に開業予定](琉球新報 2008年7月8日)</ref>が、同ホテルを開発する予定の[[ジョイント・コーポレーション]]が[[2009年]][[5月]]に[[経営破綻]]したため<ref>[http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-145297-storytopic-4.html ジョイント・コーポ破たん 宜野湾2ホテル計画白紙](琉球新報 2009年5月30日)</ref>、同社が同年[[12月]]までに進出断念を市に伝えた<ref>[http://www.okinawatimes.co.jp/article/2009-12-18_419/ シェラトン沖縄 断念 宜野湾市に方針伝える]([[沖縄タイムス]] 2009年12月18日)</ref>。替わりに同地には[[サンエー宜野湾コンベンションシティ]]が建てられた。 |
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=== 新規開業予定 === |
=== 新規開業予定 === |
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* W OSAKA(大阪) - [[大阪市|大阪]]・[[御堂筋]]沿いで[[積水ハウス]]が開発を予定するビル内に、早ければ[[2021年]]にも開業予定<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22913300R31C17A0EAF000/ Wホテル、21年にも国内初出店 米スターウッド高級ブランド 大阪・御堂筋沿いに](日本経済新聞 2017年10月31日)</ref>。Wホテルとしては、日本初進出<ref>[http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/datail/__icsFiles/afieldfile/2018/01/11/20180110.pdf デザイン主導型のラグジュアリー・ライフスタイルホテルブランド「Wホテル」日本上陸~「W OSAKA」が2021年、大阪に誕生] - マリオット・インターナショナル・積水ハウス 2018年1月10日(2018年1月12日閲覧)</ref>。 |
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* Wホテル(北海道) - [[北海道]][[虻田郡]][[ニセコ町]]の[[ニセコビレッジ]]内に開業予定<ref>[https://www.traicy.com/20171207-niseko ニセコに「エディション」「W」ブランドが進出 マリオットとYTLホテルズが基本合意](トラベルメディア「Traicy」 2017年12月7日)</ref>。 |
* Wホテル(北海道) - [[北海道]][[虻田郡]][[ニセコ町]]の[[ニセコビレッジ]]内に開業予定<ref>[https://www.traicy.com/20171207-niseko ニセコに「エディション」「W」ブランドが進出 マリオットとYTLホテルズが基本合意](トラベルメディア「Traicy」 2017年12月7日)</ref>。 |
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* アロフト東京銀座(東京都中央区銀座6) - 2020年春開業予定。サンケイビルが開発し、マリオットが運営。206室<ref>[https://www.sankeibldg.co.jp/files/2019/190124ALOFT_TokyoGinza.pdf マリオット・インターナショナル 日本初出店ホテルブランド『ALOFT TOKYO GINZA』開発着手のお知らせ ~サンケイビル、マリオット・インターナショナルによる初の外資系ホテル事業~]([[サンケイビル]] マリオット・インターナショナル 2019年01月24日)</ref><ref>[https://www.hotelier.jp/inboundnews/ma/20190128-002.html マリオットの「アロフト東京銀座」が2020年に日本初進出。ミレニアル世代をターゲットにした、次世代型ホテルブランド](ホテリエ 2019年01月28日)</ref>。 |
* アロフト東京銀座(東京都中央区銀座6) - 2020年春開業予定。サンケイビルが開発し、マリオットが運営。206室<ref>[https://www.sankeibldg.co.jp/files/2019/190124ALOFT_TokyoGinza.pdf マリオット・インターナショナル 日本初出店ホテルブランド『ALOFT TOKYO GINZA』開発着手のお知らせ ~サンケイビル、マリオット・インターナショナルによる初の外資系ホテル事業~]([[サンケイビル]] マリオット・インターナショナル 2019年01月24日)</ref><ref>[https://www.hotelier.jp/inboundnews/ma/20190128-002.html マリオットの「アロフト東京銀座」が2020年に日本初進出。ミレニアル世代をターゲットにした、次世代型ホテルブランド](ホテリエ 2019年01月28日)</ref>。 |
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* アロフト堂島(仮称)(大阪市北区) - [[堂島ホテル|大阪堂島ホテル]]再開発事業として、堂島ホテル跡地に2020年度開業予定。300室<ref>[http://www.wealth-mngt.com/pdf/topics/190403_news.pdf 大阪堂島ホテル再開発事業 マリオット・インターナショナルとのホテル運営業務委託契約締結に関するお知らせ」](ウェルス・マネジメント 2019年04月03日)</ref>。 |
* アロフト堂島(仮称)(大阪市北区) - [[堂島ホテル|大阪堂島ホテル]]再開発事業として、堂島ホテル跡地に2020年度開業予定。300室<ref>[http://www.wealth-mngt.com/pdf/topics/190403_news.pdf 大阪堂島ホテル再開発事業 マリオット・インターナショナルとのホテル運営業務委託契約締結に関するお知らせ」](ウェルス・マネジメント 2019年04月03日)</ref>。 |
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* HIYORIチャプター京都トリビュートポートフォリオホテル(2021年6月18日開業予定、京都市中京区)<ref>[https://www.sunfrt.co.jp/latest/files/2103_0008/20210326.pdf 「HIYORIチャプター京都トリビュートポートフォリオホテル」2021年6月18日開業ならびに宿泊予約開始のお知らせ] サンフロンティア不動産 2021年03月26日</ref> |
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* シェラトン鹿児島ホテル([[鹿児島県]][[鹿児島市]]) - [[南国殖産]]などの共同事業体が再開発を進めている[[鹿児島市]][[高麗町]]の[[鹿児島市交通局]]跡地に、2018年度中に着工し、[[2022年]]春頃開業予定。シェラトンの九州進出は宮崎に次ぐ2番目で、日本では10番目。地下1階、地上19階建て、高さ約90メートル(客室223室)で、建物は南国殖産が所有し、運営は、今後設立する子会社が行う<ref>[https://mainichi.jp/articles/20171226/k00/00m/020/046000c <シェラトンホテル>鹿児島に進出へ 22年開業予定]([[毎日新聞]] 2017年12月25日)</ref><ref>[https://373news.com/_news/?storyid=89317 交通局跡地 ホテルはシェラトン 19階建て223室 南国殖産契約](南日本新聞 2017年12月25日)</ref>。 |
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== 脚注 == |
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[[Category:コネチカット州の企業]] |
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[[Category:マリオット・インターナショナル]] |
[[Category:マリオット・インターナショナル]] |
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[[Category:2016年の合併と買収]] |
2024年5月16日 (木) 15:19時点における最新版
種類 | 子会社 |
---|---|
業種 | ホテル運営 |
設立 |
1969年にREITとして設立 株式会社としては1980年[1] |
解散 | 2017年 |
本社 | コネチカット州スタンフォード |
従業員数 | 181,400 (2013年) |
親会社 | マリオット・インターナショナル |
ウェブサイト | www.starwoodhotels.com |
スターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイド (Starwood Hotels and Resorts Worldwide) は、世界規模で展開していた大型ホテルチェーン。スターウッド・ホテル&リゾート、単にスターウッドとも。後述の買収により、現在は全ブランドがマリオット・インターナショナル傘下となり、「スターウッド」の名前は消滅した。
10のブランド(「シェラトン」、「ウェスティン」、「セントレジス」、「ラグジュアリーコレクション」、「W」、「ル・メリディアン」、「トリビュートポートフォリオ」、「アロフト」、「エレメント」、「フォーポイント・バイ・シェラトン」)で構成されていた。
歴史
[編集]スターウッドのフラグシップであるシェラトンは1937年、創業者のアーネスト・ヘンダーソン(1897年 - 1967年)とロバート・ムーアがマサチューセッツ州スプリングフィールドにあるホテル「ストーンヘブン」を買収して創業。その後買収で順調にホテルの数を増やし、1949年にカナダのホテルチェーンを買収し世界規模に成長。
1960年代にラテンアメリカと中東に最初のシェラトンホテルを開業、1965年には100番目のシェラトンホテルを開業させた。さらに1985年には中華人民共和国に最初のシェラトンホテルとなる「グレートウォール・シェラトン・ホテル」北京(漢字表記・長城飯店)を開業させた。
1995年4月にはシェラトンよりも手頃な価格でビジネスやレジャー目的の顧客にフルサービスを提供する中規模ホテルのフォーポイント・バイ・シェラトンが誕生した(例外として、シドニーのフォーポイント・バイ・シェラトンは日航ダーリングハーバーを買収して誕生したホテルなので他のフォーポイント・バイ・シェラトンと比べて部屋数が圧倒的に多く630室もあり、シドニーで一番部屋数が多いホテルとなっている)。
「シェラトン」がブランド名になった理由は、所有ホテルの一つであるボストンのシェラトンホテル(1939年買収、現在もシェラトンブランドで営業中)の屋上にかなりの費用を投じたネオンサインがあり、ブランド名をシェラトン以外のものにすると、このネオンサインを撤去することになり無意味な出費が発生してしまうため、ヘンダーソンのツルの一声で、シェラトンがブランド名になった。
ウェスティンは1930年に創業。1980年代最後のバブル期絶頂の頃に日本の青木建設がウェスティン株を買収し青木建設傘下に入ったが、1990年代に入りバブルが崩壊すると青木建設はウェスティン株を手放してしまう。その時すかさずウェスティンの買収に動いたのが、不動産投資家で多くのホテルを所有するホテルオーナーのスターウッドである。彼は1998年1月にウェスティン株のすべてを、同年2月にシェラトン株のすべてをそれぞれ買収し、5つのブランドからなるスターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイドが新たに誕生した。さらに同年にはデザイナーズホテルブランド「W」のダブリュー・ホテルが誕生した。
シェラトンとウェスティンを買収して巨大なホテルチェーンとなった背景には、航空会社などで普及している会員制組織(フリークエント・ビジネス・プログラム)の拡大と充実が、顧客獲得への近道と結論づけたことにある。顧客を獲得するためには世界中に自社のホテルが必要となり、そのためにもシェラトンとウェスティンの買収は不可欠だった。
2005年11月にはル・メリディアンをスターウッドのブランドに加え、さらにホテルチェーンの規模を拡大した。
2006年には新ブランドであるアロフト、エレメントが誕生した。
2015年には新ブランドであるトリビュートポートフォリオが誕生した。
2015年11月、マリオット・インターナショナルによる当ホテルグループの買収が発表され[2][3]、2016年4月2日に約136億ドルで買収されることが決定した。
ブランド
[編集]ブランド毎にビジネスモデルやターゲット層が異なるが、標準的な客室の宿泊料金が高い順に並べると以下のようになっている[4]。
なお、買収元のマリオットでは、下記の「高級ホテル」のうちダブリュー・ホテルまでを「ラグジュアリー(高級ホテル)」、ウェスティン以下の「高級ホテル」と「中級ホテル」を「プレミアム(中級ホテル)」、フォーポイント・バイ・シェラトンとアロフトを「セレクト(低価格ホテル)」、エレメントを「長期滞在」に分類している[5]。
- 高級ホテル
- セントレジス (St. Regis)
- ザ・ラグジュアリーコレクション (The Luxury Collection)
- 王侯貴族が所有した歴史ある建物や、建物自体の美しさ、インテリアの豪華さなどに特徴のあるブランド。
- ダブリュー・ホテル (W Hotels)
- 宿泊に特化したデザイナーズホテル。
- ウェスティン (Westin)
- バブル景気期に一時、日本の企業が所有した後、当社の傘下となった。
- ル・ロイヤル・メリディアン (Le Royal Méridien)
- エールフランスが経営していたホテルを端緒とするブランド(ル・メリディアン・ホテル&リゾーツ)の高級ホテルに相当する。
- トリビュートポートフォリオ (Tribute Portfolio)
- 2015年4月より展開している、独立系高級ホテルを厳選したブランド。
- シェラトン・グランド (Sheraton Grand)
- シェラトンの上位ブランド。2015年より設定され、シェラトンの中でもハイグレードなホテルがこちらに分類されることになった[6]。
- 中級ホテル
- ル・メリディアン (Le Méridien)
- エールフランスが経営していたホテルを端緒とするブランド(ル・メリディアン・ホテル&リゾーツ)の中級ホテルに相当する。
- シェラトン (Sheraton)
- 同社最大のホテル数のブランド。
- 低価格ホテル
- アロフト (Aloft Hotels)
- エレメント・バイ・ウェスティン (Element by Westin)
- フォーポイント・バイ・シェラトン (Four Points by Sheraton)
- シェラトン系の低価格中規模ホテルブランド。
日本での展開
[編集]営業中のホテル
[編集]- 開業年は現ホテルブランドでのもの。それ以前の歴史や各ホテル詳細については各記事参照。
名称 | 画像 | 所在地 | 位置 | 開業 | 業務 |
---|---|---|---|---|---|
キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道 |
北海道余市郡赤井川村 | 2015年 11月19日 |
|||
キロロリゾート内のホテルピアノを改修・リブランド。トリビュートポートフォリオブランドとしては、アジア太平洋地域初進出。 | |||||
シェラトン 北海道キロロリゾート |
北海道余市郡赤井川村 | 2015年 12月4日 |
|||
キロロリゾート内のマウンテンホテルを改修・リブランド。シェラトンブランドとしては、2014年9月のシェラトンホテル札幌が撤退以来の北海道再進出。 | |||||
ウェスティン ルスツリゾート |
北海道虻田郡留寿都村 | 2015年 12月5日 |
|||
ルスツリゾート内のルスツタワーホテルを改修・リブランド。ウェスティンブランドとしては、北海道初進出。 | |||||
フォーポイントバイシェラトン函館 | 北海道函館市 | 2016年 9月1日 |
PHG函館マネジメント | ||
ロワジールホテル函館が、2016年8月31日にソラーレホテルズを離脱し、2016年9月1日から「フォーポイントバイシェラトン函館」としてリブランドオープン。フォーポイントバイシェラトンは、「シェラトン」の姉妹ブランドで、日本初進出となる。また、函館として、初のインターナショナルブランドホテルとなる[7]。 | |||||
ウェスティンホテル仙台 | 宮城県仙台市青葉区 (仙台トラストシティ) |
北緯38度15分23.42秒 東経140度52分34.49秒 | 2010年 8月1日 |
森トラスト・ホテルズ&リゾーツ | |
シェラトン・グランデ・ トーキョーベイ・ホテル |
千葉県浦安市 (東京ディズニーリゾート) |
北緯35度37分33.74秒 東経139度52分39.77秒 | 1988年 4月14日 |
ケーヨーリゾート開発 | |
ウェスティンホテル東京 | 東京都目黒区 (恵比寿ガーデンプレイス) |
北緯35度38分29.58秒 東経139度42分54.93秒 | 1994年 10月14日 |
三田ホールディング | |
シェラトン 都ホテル東京 |
東京都港区 (白金台) |
北緯35度38分21.74秒 東経139度43分48.81秒 | 2007年 4月1日 |
近鉄・都ホテルズ (近鉄グループ) | |
ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町 |
東京都千代田区 (紀尾井町) |
2016年 7月27日 |
プリンスホテル (西武グループ) | ||
東京初(日本では京都に次ぐ2番目)のラグジュアリーコレクション。 | |||||
横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ |
神奈川県横浜市西区 (横浜駅西口) |
北緯35度28分0.43秒 東経139度37分13.56秒 | 1998年 9月24日 |
相鉄ホテル | |
フォーポイント・バイ・シェラトン 名古屋 中部国際空港 |
愛知県常滑市 (中部国際空港) |
北緯34度51分43.4916秒 東経136度49分11.4738秒 | 2018年 11月1日 |
ラグジュアリー・ホテル・インターナショナル・ジャパン | |
ウェスティン 都ホテル京都 |
京都府京都市東山区 (三条通) |
北緯35度0分31.6秒 東経135度47分16.76秒 | 2002年 4月 |
近鉄・都ホテルズ (近鉄グループ) | |
翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル京都 |
京都府京都市右京区 | 2015年 3月23日 |
森トラスト・ホテルズ&リゾーツ | ||
天龍寺の隣接地約4400平方メートルに、地上3階地下1階で、客室は39室。ラグジュアリーコレクション日本初進出[8]。 | |||||
ウェスティンホテル大阪 | 大阪府大阪市北区 (新梅田シティ) |
北緯34度42分16.54秒 東経135度29分22.06秒 | 1993年 6月 |
テェルウィン コーポレーション | |
セントレジスホテル大阪 | 大阪府大阪市中央区 (本町) |
北緯34度40分59.85秒 東経135度30分4.25秒 | 2010年 10月1日 |
スターウッド・ ホテル&リゾート | |
セントレジスの日本進出第1号。 | |||||
シェラトン 都ホテル大阪 |
大阪府大阪市天王寺区 (大阪上本町駅) |
北緯34度39分56.76秒 東経135度31分14.88秒 | 2007年 4月1日 |
近鉄・都ホテルズ (近鉄グループ) | |
W OSAKA | 大阪市中央区南船場 | 2021年3月16日 | 積水ハウス | ||
神戸ベイシェラトン ホテル&タワーズ |
兵庫県神戸市東灘区 (六甲アイランド) |
北緯34度41分22.78秒 東経135度16分12.16秒 | 1992年 6月25日 |
ホテルニューアワジ | |
シェラトングランドホテル広島 | 広島県広島市東区 (広島駅北口) |
北緯34度23分52.85秒 東経132度28分38.96秒 | 2011年 3月28日 |
A・I・C広島マネジメント | |
シェラトンブランド内で、ワンランク上のカテゴリーとなるシェラトングランドに認定され、2016年6月10日「シェラトンホテル広島」から「シェラトングランドホテル広島」に名称変更。 | |||||
シェラトン・グランデ・ オーシャンリゾート |
宮崎県宮崎市 (シーガイア) |
北緯31度57分33.31秒 東経131度28分13.23秒 | 2002年 3月29日 |
フェニックスリゾート | |
シェラトン鹿児島ホテル | 鹿児島県鹿児島市 | 2023年5月16日 | 南国ホテルズ(南国殖産など) | ||
シェラトン 沖縄サンマリーナリゾート |
沖縄県国頭郡恩納村 | 2016年 6月1日 |
サンマリーナ・オペレーションズ (森トラストグループ) | ||
サンマリーナホテルを改修・リブランド。シェラトンブランドとしては、24年ぶりの沖縄県再進出[9]。 | |||||
イラフSUIラグジュアリーコレクションホテル沖縄宮古 | 沖縄県宮古島市 (伊良部島) |
2018年 12月19日 |
森トラスト・ホテルズ&リゾーツ | ||
森トラストとの協業で、「ラグジュアリーコレクションホテル」と森トラストの「翠 SUI」とのダブルブランド[10][11]。 |
提携解消
[編集]- 以下の2ホテルはル・メリディアンと業務提携していたが、ル・メリディアンがスターウッドの傘下となってしばらく後の2008年5月31日をもって提携解消した。
- 旧ホテル・グランパシフィック・メリディアン(東京都港区、1998年開業、業務:ホテルグランパシフィック)
- 提携解消後、ホテル グランパシフィック LE DAIBAに改称。さらに2016年7月グランドニッコー東京 台場にリブランド。
- ホテルパシフィック東京(東京都港区、業務:ホテル京急)
- 旧ホテル・グランパシフィック・メリディアン(東京都港区、1998年開業、業務:ホテルグランパシフィック)
- 大阪全日空ホテルシェラトン(大阪府大阪市、1995年3月まで)
- その後、「大阪全日空ホテル」を経て、2008年10月1日から「ANAクラウンプラザホテル大阪(IHG ANA ホテルズ)」。
- シェラトンホテル札幌(札幌市厚別区、2014年9月まで)
- ウェスティンホテル淡路(兵庫県淡路市)、2020年9月まで
- 2020年10月1日よりグランドニッコー淡路に改称。
進出断念
[編集]- (仮称)セントレジス東京
- (仮称)W Yokohama
- 日本初のダブリュー・ホテル(Wホテル)として、2010年夏頃を目処(後に開業予定時期を2012年5月に変更)に横浜みなとみらい地区(新港地区4街区)に開業する計画があり[13]、五洋建設とパシフィックホールディングスの特別目的会社が土地購入契約をしていたが、パシフィック社が民事再生法を申請し、更生管財人が契約を解消したため進出断念となった[14]。
- (仮称)シェラトン沖縄宜野湾ホテル
新規開業予定
[編集]- Wホテル(北海道) - 北海道虻田郡ニセコ町のニセコビレッジ内に開業予定[19]。
- アロフト東京銀座(東京都中央区銀座6) - 2020年春開業予定。サンケイビルが開発し、マリオットが運営。206室[20][21]。
- アロフト堂島(仮称)(大阪市北区) - 大阪堂島ホテル再開発事業として、堂島ホテル跡地に2020年度開業予定。300室[22]。
- HIYORIチャプター京都トリビュートポートフォリオホテル(2021年6月18日開業予定、京都市中京区)[23]
脚注
[編集]- ^ “Form 10-Q”. p. 7. 2007年11月12日閲覧。
- ^ 米マリオットがスターウッド買収 世界最大手のホテルに(朝日新聞 2015年11月16日)
- ^ 米マリオットがシェラトン買収 世界最大チェーンに(日本経済新聞 2015年11月16日)
- ^ 世界展開続く、スターウッド・グループ(All About 2009年8月24日更新)
- ^ ホテルブランドの紹介 - Marriot Bonjoy
- ^ シェラトン最高級ホテル、新ブランドの下で差別化へ(AFP 2015年8月25日)。
- ^ ケン・コーポレーション、スターウッドホテルと提携(SankeiBiz 2016年8月8日)
- ^ 1泊10万円、京都・嵐山に最高級ホテル 来春開業へ(京都新聞 2014年12月2日/参照)
- ^ シェラトン、沖縄再進出 来年6月、サンマリーナを大幅改装(琉球新報 2015年12月3日)
- ^ “イラフSUI開業予定を報告/森トラスト伊達社長”. 宮古毎日新聞. (2018年6月2日)
- ^ “イラフSUI 来月19日開業/宮古島 台風で変更”. 沖縄タイムス. (2018年11月13日)
- ^ 米国スターウッド社の最高級ホテル「セントレジス」が日本初進出 (PDF) (森トラスト株式会社 2001年2月14日)
- ^ ニューヨーク人気ホテル「Wホテル」、横浜へ日本初進出(ヨコハマ経済新聞 2007年10月30日)
- ^ みなとみらい21地区に日本初進出の「Wホテル」が開発中止に(ヨコハマ経済新聞 2009年8月10日)
- ^ シェラトン沖縄宜野湾ホテル(2011年3月31日オープン予定)(シェラトン沖縄宜野湾ホテル)
- ^ シェラトンが新ホテル 宜野湾西海岸に開業予定(琉球新報 2008年7月8日)
- ^ ジョイント・コーポ破たん 宜野湾2ホテル計画白紙(琉球新報 2009年5月30日)
- ^ シェラトン沖縄 断念 宜野湾市に方針伝える(沖縄タイムス 2009年12月18日)
- ^ ニセコに「エディション」「W」ブランドが進出 マリオットとYTLホテルズが基本合意(トラベルメディア「Traicy」 2017年12月7日)
- ^ マリオット・インターナショナル 日本初出店ホテルブランド『ALOFT TOKYO GINZA』開発着手のお知らせ ~サンケイビル、マリオット・インターナショナルによる初の外資系ホテル事業~(サンケイビル マリオット・インターナショナル 2019年01月24日)
- ^ マリオットの「アロフト東京銀座」が2020年に日本初進出。ミレニアル世代をターゲットにした、次世代型ホテルブランド(ホテリエ 2019年01月28日)
- ^ 大阪堂島ホテル再開発事業 マリオット・インターナショナルとのホテル運営業務委託契約締結に関するお知らせ」(ウェルス・マネジメント 2019年04月03日)
- ^ 「HIYORIチャプター京都トリビュートポートフォリオホテル」2021年6月18日開業ならびに宿泊予約開始のお知らせ サンフロンティア不動産 2021年03月26日