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'''スモールライト'''
'''スモールライト'''は、[[藤子・F・不二雄]]の[[漫画]]『[[ドラえもん]]』に登場する[[ひみつ道具]]。初登場は「ねずみこわーい」(「小学一年生」1970年4月号掲載、藤子・F・不二雄大全集『ドラえもん』第3巻に収録)。

# 『[[ドラえもん]]』に登場するひみつ道具。本記事で詳述。
# [[自動車]]の灯火器類のひとつで、車幅灯のこと。スモールランプとも。
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'''スモールライト'''は、[[藤子・F・不二雄]]の[[漫画]]『[[ドラえもん]]』に登場する[[ひみつ道具]]。初登場は「ゾウとおじさん」(てんとう虫コミックス『ドラえもん』第5巻に収録)。


== 概要 ==
== 概要 ==
懐中電灯を模した、物体の縮小に用いる道具。縮小スイッチを押し、発せられる光を物体に当てると、その物体を小さくする。
懐中電灯を模した、物体の縮小に用いる道具。縮小スイッチを押し、発せられる光を物体に当てると、その物体を小さくする。発した光を鏡で反射された場合は自分自身(所持品等も含む)が縮小する<ref>てんとう虫コミックス『ドラえもん』第31巻収録「改造チョコQ」</ref>


反対の機能を持つ道具として[[#ビッグライト|ビッグライト]]がある。
反対の機能を持つ道具として[[#ビッグライト|ビッグライト]]がある。


同様の機能を持つ道具として「[[ドラえもんのひみつ道具 (かま-かん)#ガリバートンネル|ガリバートンネル]]」や「[[ドラえもんのひみつ道具 (いあ-いと)#いっすんぼうし|いっすんぼうし]]」がある。ただし、これらの道具は常に一定の縮小率でしか小さくなれないが、スモールライトは縮小率を自由に調節できるという特徴がある(光を当てる時間が長いほど対象物はより小さくなる)。
同様の機能を持つ道具として「[[ドラえもんのひみつ道具 (かま-かん)#ガリバートンネル|ガリバートンネル]]」や「[[ドラえもんのひみつ道具 (いあ-いと)#いっすんぼうし|いっすんぼうし]]」がある。ただし、これらの道具は一定の縮小率でしか小さくなれないが、スモールライトは縮小率を自由に調節できるという特徴がある(光を当てる時間が長いほど対象物はより小さくなる)。


発した光の範囲を上回るほど巨大な物体でも、光が命中さえすれば問題なく縮小することが可能<ref>[[大長編ドラえもん|大長編]]『[[ドラえもん のび太の海底鬼岩城]]』</ref>。しかし作品によっては、この設定が無視されている場合があり、スモールライトの光が全体に届かなかったり、小さくしたいものが巨大過ぎる為にスモールライトのエネルギーが足りないという理由で、効力を発揮しなかった作品が存在する<ref>『ザ・ドラえもんズ スペシャル』第8巻収録「消えた王国」、『ザ・ドラえもんズ スペシャル ロボット養成学校編』収録「がんばれ!チビクワ」</ref>。
一般的な1.5[[ボルト (単位)|ボルト]][[アルカリマンガン乾電池|アルカリ電池]]2本を動力源とする。縮小スイッチを押すと、3ボルトの電圧によりエネルギー転換装置が作動し、電気を縮小ビームに変えて、物質縮小ライトより光線を出す。またリザーブタンクを内蔵するため、もし電池が切れた場合でも、リザーブパワーにより1回のみ使用することができる<ref>『ドラえもんのひみつ道具使い方事典2』小学館、1991</ref>。


原作の劇中では、動力源について具体的に説明されたことはない。[[ひみつ道具|ひみつ道具の事典]]では「一般的な1.5[[ボルト (単位)|ボルト]][[アルカリマンガン乾電池|アルカリ電池]]2本を動力源とする。縮小スイッチを押すと、3ボルトの電圧によりエネルギー転換装置が作動し、電気を縮小ビームに変えて、物質縮小ライトより光線を出す。またリザーブタンクを内蔵するため、もし電池が切れた場合でも、リザーブパワーにより1回のみ使用することができる」と説明されている<ref>『ドラえもんのひみつ道具使い方事典2』小学館、1991年)</ref>。
『[[ドラえもん のび太の宇宙小戦争]]』では、効力には時間制限があり、縮小してからある程度(多少個人差がある)時間が経過すると元の大きさに戻ると説明されている。


『[[ドラえもん のび太の宇宙小戦争]]』では、効力には時間制限があり、縮小してからある程度(『のび太の宇宙小戦争』の劇中では、およそ1日~数日程度。多少個人差があり、縮小した全てが同じ制限時間とはならない)時間が経過すると勝手に元の大きさに戻ると説明されている。しかし作品によっては、この時間制限の設定が無視されている場合があり、スモールライトで小さくしたものをビッグライトで元に戻す、あるいはビッグライト(を含む物体および生物を巨大化させる道具)で大きくしたものをスモールライトで元に戻す作品が存在する<ref>[[ドラえもん (2005年のテレビアニメ)|テレビアニメ第2作第2期]]「しずかちゃんを探検!? たとえ胃の中、水の中」(2006年5月12日放送)、「地底の国探検(後編)」(2007年2月23日放送)、「のび太の小さな小さな大冒険」(2007年12月31日放送)、「巨大スネ夫あらわる!」(2011年12月9日放送)、「おおかみ男クリーム」(2012年10月19日放送)、「真夜中の巨大ドラたぬき」(2013年9月13日放送)、映画『[[ドラえもん のび太と鉄人兵団|のび太と鉄人兵団]]』、『[[映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜|新・のび太と鉄人兵団]]』、『[[映画ドラえもん のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜|のび太と奇跡の島]]』、『[[映画ドラえもん のび太の宝島|のび太の宝島]]』、『ザ・ドラえもんズ スペシャル ロボット養成学校編』収録「がんばれ!チビクワ」等</ref>{{Efn|後述するように、ビッグライト(を含む物体および生物を巨大化させる道具)で大きくしたものが時間経過で元に戻る描写はない。その為、スモールライトで小さくしたものをビッグライトで元の大きさに戻したり、ビッグライト(を含む物体および生物を巨大化させる道具)で大きくしたものをスモールライトで元の大きさに戻した場合、本来ならスモールライトの効力が切れた瞬間(ビッグライトなどの効力が持続している影響で)巨大化してしまうことになる。しかし、これらの作品ではそういった描写がなく、数日以上の時間が経っても巨大化する描写がない場合もある。}}。また『のび太の宇宙小戦争』よりも有効時間が短く描写された(およそ数十分~数時間程度で元に戻っている)作品も存在する<ref>テレビアニメ第2作第2期「そして、ボクらは旅に出た」(2008年11月7日放送)、『ドラえもんひみつ道具スペシャル ミニドラにおまかせ!』</ref>。
復元スイッチを押すと「解除光線」を発する。これを照射することで、時間制限にかかわらず、縮小された物体を元の大きさに戻すことができる。また、一部のスモールライトには物体を大きくする機能が備わってり<ref>藤子・F・不二雄 著「キングコング」『ドラえもん 9』小学館〈藤子・F・不二雄大全集〉、2010年8月30日初版第1刷発行(2010年8月25日発売)、ISBN 978-4091434357</ref>、これを「'''ビッグライトモード'''」と呼ぶ<ref>『ゲームコミック [[ザ・ドラえもんズ]]』1巻収録「親友テレカを手に入れろ!」</ref>。

復元スイッチを押すと「解除光線」を発する。これを照射することで、時間制限にかかわらず、縮小された物体を元の大きさに戻すことができる{{Efn|『[[映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021]]』では、ドラえもんが「スモールライトで小さくしものは道具では元の大きさに戻せない」と説明しているが、上述したようにテレビアニメ第2作第2期及び『[[映画ドラえもん のび太の恐竜2006]]』以降の映画作品において、スモールライトで小さくしたものをビッグライトで元の大きさ戻す作品が多数存在しており、この説明矛盾が生じている。}}。作品によってはビッグライトと同様の物体を大きくする機能が備わっていることがあり<ref>藤子・F・不二雄 著「キングコング」『ドラえもん 9』小学館〈藤子・F・不二雄大全集〉、2010年8月30日初版第1刷発行(2010年8月25日発売)、ISBN 978-4091434357</ref>、これを「'''ビッグライトモード'''」と呼ぶ作品もある<ref>『ゲームコミック [[ザ・ドラえもんズ]]』1巻収録「親友テレカを手に入れろ!」</ref>。


[[ドラえもん映画作品]]での戦闘場面では、敵を小さくして戦闘能力を失わせる武器としてしばしば使用される。
[[ドラえもん映画作品]]での戦闘場面では、敵を小さくして戦闘能力を失わせる武器としてしばしば使用される。


作品によって色が黄色<ref>『[[ドラえもん のび太の大魔境]]』</ref>だったり薄い青<ref>『[[ドラえもん のび太の宇宙小戦争]]』</ref>だったりすることがあり、作画設定や色設定が統一されていない可能性がある。<ref>ただし『[[ドラえもん のび太と鉄人兵団]]』で複数のスモールライトを出してることからポケットの整理が苦手なドラえもんがたくん入れている可能性がある。</ref>
作品によって色が黄色<ref>『[[ドラえもん のび太の大魔境]]』</ref>だったり、あるいは薄い青<ref>『[[ドラえもん のび太の宇宙小戦争]]』</ref>だったりすることがあり、作画設定や色設定が統一されていなかった時期がある{{Efn|映画『[[ドラえもん のび太と鉄人兵団]]』では、複数のスモールライトを出している場面が存在する。}}。[[ドラえもん (2005年のテレビアニメ)|テレビアニメ第2作第2期]]からは、デザイン統一されている。

『ザ・ドラえもんズ スペシャル』第8巻収録『消えた王国 第4章 ドラメットの決断』では、巨大生物に対抗してスモールライトを巨大なライトの電球の部分に取り付けて、即席の巨大なライトを作っている。ライトの効果は上がるが、強力な電流でライトのフィラメントが焼き切れる為、使えるのは1回だけとされていた(他のひみつ道具のライトも共通。ただし原作漫画では、このような設定及び描写は存在しない)。


== 関連道具 ==
== 関連道具 ==
=== ビッグライト ===
=== ビッグライト ===
'''ビッグライト'''は、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』に登場するひみつ道具。初登場は「恐竜が出た!?」(てんとう虫コミックス『ドラえもん』第21巻に収録)。ちなみに初登場時には「デカライト」と呼ばれていたが、その呼称はすべて「ビッグライト」で統一されている
藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』に登場するひみつ道具。初登場は「なんでも大きくなるライト」(「よいこ」1970年11月号掲載、藤子・F・不二雄大全集『ドラえもん』第18巻に収録)。ちなみに「デカライト」と呼ばれている話もあったが、後呼称はて「ビッグライト」で統一され
懐中電灯を模した、物体の拡大に用いる道具。テレビアニメ第2作第2期で扱われるデザインは発光部分が四角となっているが、『ドラえもん最新ひみつ道具大事典』等のようにスモールライトと似たデザインになっている場合もある。スイッチを入れると拡大ビームを発し、その光を物体に当てると、その物体を大きくすることができる。スモールライトとは異なり、ビッグライトは時間経過で元の大きさに戻る描写はなく、更には効力が永続することを前提とした作品も存在する<ref>てんとう虫コミックス『ドラえもん』第22巻収録「デビルカード」</ref>{{Efn|「[[ドラえもんのひみつ道具 (て)#デビルカード|デビルカード]]」の効力により、身長が縮み過ぎて消滅の危機に陥ったのび太を助ける為、ドラえもんがビッグライトでのび太を大きくした。その後、のび太はデビルカードの効力により身長が縮む現象と、ビッグライトの効力が釣り合ったことで本来の身長に戻ったのだが、その後の作品でビッグライトの効力が切れてのび太の身長が縮む描写は存在しない。}}。
<!-- 『[[ドラえもん百科]]』に掲載されている原理説明としては、要するに物体を構成する分子そのものを膨らませて物体全体を大きくするということらしい。ちなみにビッグライトの物質拡大化には上限があり、最大拡大率は100倍で拡大化率が大きいほどエネルギー消費を必要とする。(『ドラえもん百科』全2どこにもそのような記述や描写はなく、現時点で出典が明記れていない為、コメンアウトしました)-->
テレビアニメ第2作第2期「巨大スネ夫あらわる!」(2011年11月9日放送)では、のび太が自分の街を巨大化させており、テレビアニメ第2作第2期「日食を見よう」(2012年5月12日放送)では、ドラえもんが自分の顔を月と同じ大きさまでビッグライトで大きくした。


大長編ドラえもんや、ドラえもん映画作品では、ラスボスとの最終決戦でのとどめとして使われる事が多い<ref>『魔界大冒険』でのデマオンとの最終決戦や、『ワンニャン時空伝』でのネコジャラとの最終決戦など。</ref>。
懐中電灯を模した、物体の拡大に用いる道具。スイッチを入れると拡大ビームを発し、その光を物体に当てると、その物体を大きくすることができる。


『[[映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館|ドラえもん のび太のひみつ道具博物館]]』でドラえもん一行が訪れるクルトの家には、これを改造した、特定の部分のみを大きくする「ビックリライト」がある。
『[[ドラえもん百科]]』に掲載されている原理説明としては、要するに物体を構成する分子そのものを膨らませて物体全体を大きくするということらしい。ちなみにビッグライトの物質拡大化には上限があり、最大拡大率は100倍で拡大化率が大きいほどエネルギー消費を必要とする。テレビアニメ第2作第2期「巨大スネ夫あらわる!」(2011年11月9日放送)ではび太が自分街を、テレビアニメ第2作第2期「日食を見よう」(2012年5月12日放送)ドラえんは自分の顔を月と同じ大きまでビッグライで大きくした


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2024年5月18日 (土) 06:03時点における最新版

ドラえもん > ひみつ道具 > スモールライト

スモールライトは、藤子・F・不二雄漫画ドラえもん』に登場するひみつ道具。初登場は「ねずみこわーい」(「小学一年生」1970年4月号掲載、藤子・F・不二雄大全集『ドラえもん』第3巻に収録)。

概要

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懐中電灯を模した、物体の縮小に用いる道具。縮小スイッチを押し、発せられる光を物体に当てると、その物体を小さくする。発した光を鏡で反射された場合は自分自身(所持品等も含む)が縮小する[1]

反対の機能を持つ道具としてビッグライトがある。

同様の機能を持つ道具として「ガリバートンネル」や「いっすんぼうし」がある。ただし、これらの道具は一定の縮小率でしか小さくなれないが、スモールライトは縮小率を自由に調節できるという特徴がある(光を当てる時間が長いほど対象物はより小さくなる)。

発した光の範囲を上回るほど巨大な物体でも、光が命中さえすれば問題なく縮小することが可能[2]。しかし作品によっては、この設定が無視されている場合があり、スモールライトの光が全体に届かなかったり、小さくしたいものが巨大過ぎる為にスモールライトのエネルギーが足りないという理由で、効力を発揮しなかった作品が存在する[3]

原作の劇中では、動力源について具体的に説明されたことはない。ひみつ道具の事典では「一般的な1.5ボルトアルカリ電池2本を動力源とする。縮小スイッチを押すと、3ボルトの電圧によりエネルギー転換装置が作動し、電気を縮小ビームに変えて、物質縮小ライトより光線を出す。またリザーブタンクを内蔵するため、もし電池が切れた場合でも、リザーブパワーにより1回のみ使用することができる」と説明されている[4]

ドラえもん のび太の宇宙小戦争』では、効力には時間制限があり、縮小してからある程度(『のび太の宇宙小戦争』の劇中では、およそ1日~数日程度。多少個人差があり、縮小した全てが同じ制限時間とはならない)時間が経過すると勝手に元の大きさに戻ると説明されている。しかし作品によっては、この時間制限の設定が無視されている場合があり、スモールライトで小さくしたものをビッグライトで元に戻す、あるいはビッグライト(を含む物体および生物を巨大化させる道具)で大きくしたものをスモールライトで元に戻す作品が存在する[5][注釈 1]。また『のび太の宇宙小戦争』よりも有効時間が短く描写された(およそ数十分~数時間程度で元に戻っている)作品も存在する[6]

復元スイッチを押すと「解除光線」を発する。これを照射することで、時間制限にかかわらず、縮小された物体を元の大きさに戻すことができる[注釈 2]。作品によってはビッグライトと同様の物体を大きくする機能が備わっていることがあり[7]、これを「ビッグライトモード」と呼ぶ作品もある[8]

ドラえもん映画作品での戦闘場面では、敵を小さくして戦闘能力を失わせる武器としてしばしば使用される。

作品によって色が黄色[9]だったり、あるいは薄い青[10]だったりすることがあり、作画設定や色設定が統一されていなかった時期がある[注釈 3]テレビアニメ第2作第2期からは、デザインが統一されている。

『ザ・ドラえもんズ スペシャル』第8巻収録『消えた王国 第4章 ドラメットの決断』では、巨大生物に対抗してスモールライトを巨大なライトの電球の部分に取り付けて、即席の巨大なライトを作っている。ライトの効果は上がるが、強力な電流でライトのフィラメントが焼き切れる為、使えるのは1回だけとされていた(他のひみつ道具のライトも共通。ただし原作漫画では、このような設定及び描写は存在しない)。

関連道具

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ビッグライト

[編集]

藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』に登場するひみつ道具。初登場は「なんでも大きくなるライト」(「よいこ」1970年11月号掲載、藤子・F・不二雄大全集『ドラえもん』第18巻に収録)。ちなみに「デカライト」と呼ばれている話もあったが、後に呼称は全て「ビッグライト」で統一された。 懐中電灯を模した、物体の拡大に用いる道具。テレビアニメ第2作第2期で扱われるデザインは発光部分が四角となっているが、『ドラえもん最新ひみつ道具大事典』等のようにスモールライトと似たデザインになっている場合もある。スイッチを入れると拡大ビームを発し、その光を物体に当てると、その物体を大きくすることができる。スモールライトとは異なり、ビッグライトは時間経過で元の大きさに戻る描写はなく、更には効力が永続することを前提とした作品も存在する[11][注釈 4]。 テレビアニメ第2作第2期「巨大スネ夫あらわる!」(2011年11月9日放送)では、のび太が自分の街を巨大化させており、テレビアニメ第2作第2期「日食を見よう」(2012年5月12日放送)では、ドラえもんが自分の顔を月と同じ大きさまでビッグライトで大きくした。

大長編ドラえもんや、ドラえもん映画作品では、ラスボスとの最終決戦でのとどめとして使われる事が多い[12]

ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』でドラえもん一行が訪れるクルトの家には、これを改造した、特定の部分のみを大きくする「ビックリライト」がある。

出典

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  1. ^ てんとう虫コミックス『ドラえもん』第31巻収録「改造チョコQ」
  2. ^ 大長編ドラえもん のび太の海底鬼岩城
  3. ^ 『ザ・ドラえもんズ スペシャル』第8巻収録「消えた王国」、『ザ・ドラえもんズ スペシャル ロボット養成学校編』収録「がんばれ!チビクワ」
  4. ^ 『ドラえもんのひみつ道具使い方事典2』(小学館、1991年)
  5. ^ テレビアニメ第2作第2期「しずかちゃんを探検!? たとえ胃の中、水の中」(2006年5月12日放送)、「地底の国探検(後編)」(2007年2月23日放送)、「のび太の小さな小さな大冒険」(2007年12月31日放送)、「巨大スネ夫あらわる!」(2011年12月9日放送)、「おおかみ男クリーム」(2012年10月19日放送)、「真夜中の巨大ドラたぬき」(2013年9月13日放送)、映画『のび太と鉄人兵団』、『新・のび太と鉄人兵団』、『のび太と奇跡の島』、『のび太の宝島』、『ザ・ドラえもんズ スペシャル ロボット養成学校編』収録「がんばれ!チビクワ」等
  6. ^ テレビアニメ第2作第2期「そして、ボクらは旅に出た」(2008年11月7日放送)、『ドラえもんひみつ道具スペシャル ミニドラにおまかせ!』
  7. ^ 藤子・F・不二雄 著「キングコング」『ドラえもん 9』小学館〈藤子・F・不二雄大全集〉、2010年8月30日初版第1刷発行(2010年8月25日発売)、ISBN 978-4091434357
  8. ^ 『ゲームコミック ザ・ドラえもんズ』第1巻収録「親友テレカを手に入れろ!」
  9. ^ ドラえもん のび太の大魔境
  10. ^ ドラえもん のび太の宇宙小戦争
  11. ^ てんとう虫コミックス『ドラえもん』第22巻収録「デビルカード」
  12. ^ 『魔界大冒険』でのデマオンとの最終決戦や、『ワンニャン時空伝』でのネコジャラとの最終決戦など。

注釈

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  1. ^ 後述するように、ビッグライト(を含む物体および生物を巨大化させる道具)で大きくしたものが時間経過で元に戻る描写はない。その為、スモールライトで小さくしたものをビッグライトで元の大きさに戻したり、ビッグライト(を含む物体および生物を巨大化させる道具)で大きくしたものをスモールライトで元の大きさに戻した場合、本来ならスモールライトの効力が切れた瞬間(ビッグライトなどの効力が持続している影響で)巨大化してしまうことになる。しかし、これらの作品ではそういった描写がなく、数日以上の時間が経っても巨大化する描写がない場合もある。
  2. ^ 映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』では、ドラえもんが「スモールライトで小さくしたものは、他の道具では元の大きさに戻せない」と説明しているが、上述したようにテレビアニメ第2作第2期及び『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』以降の映画作品において、スモールライトで小さくしたものをビッグライトで元の大きさに戻す作品が多数存在しており、この説明は矛盾が生じている。
  3. ^ 映画『ドラえもん のび太と鉄人兵団』では、複数のスモールライトを出している場面が存在する。
  4. ^ デビルカード」の効力により、身長が縮み過ぎて消滅の危機に陥ったのび太を助ける為、ドラえもんがビッグライトでのび太を大きくした。その後、のび太はデビルカードの効力により身長が縮む現象と、ビッグライトの効力が釣り合ったことで本来の身長に戻ったのだが、その後の作品でビッグライトの効力が切れてのび太の身長が縮む描写は存在しない。