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[[File:FluorocarbonCrabFish.JPG|thumb|alt=Beaker with two layers of liquid, goldfish and crab in top, coin sunk in the bottom|[[混和性|非混和性]]ビーカー内の着色された水の層(上)とはるかに高密度の[[パーフルオロヘプタン]](下)。金魚とカニは境界を越えられない。 [[25セント硬貨 (アメリカ合衆国)|25セント硬貨]]は一番下にある。]]
[[File:FluorocarbonCrabFish.JPG|thumb|alt=Beaker with two layers of liquid, goldfish and crab in top, coin sunk in the bottom|[[混和性|非混和性]]ビーカー内の着色された水の層(上)とはるかに高密度の[[パーフルオロヘプタン]](下)。金魚とカニは境界を越えられない。 [[25セント硬貨 (アメリカ合衆国)|25セント硬貨]]は一番下にある。]]

'''フルオロカーボン''' ({{lang-en-short|fluorocarbon}}) とは、[[炭素]]-[[フッ素]]結合を持つ有機化合物の総称。[[化学反応]]がおきにくく、[[温度]]を変化させても安定である。[[炭化水素]]の水素原子を全てフッ素原子で置き換えたものは'''パーフルオロカーボン'''と呼ばれる。
* '''フルオロカーボン''' ({{lang-en-short|fluorocarbon}}) とは、[[炭素]]-[[フッ素]]結合を持つ有機化合物の総称。[[化学反応]]がおきにくく、[[温度]]を変化させても安定である。[[炭化水素]]の水素原子を全てフッ素原子で置き換えたものは'''パーフルオロカーボン'''と呼ばれる。


== 概要 ==
== 概要 ==
[[冷蔵庫]]や[[エア・コンディショナー|エアコン]]における[[冷媒]]や、精密電子部品の洗浄剤などとして用いられる。
[[冷蔵庫]]や[[エア・コンディショナー|エアコン]]における[[冷媒]]や、精密電子部品の洗浄剤などとして用いられる。
医療の現場では目の手術や肺の洗浄などにも使われる<ref>{{Cite web |url=https://medical.jiji.com/news/42984 |title=「かん腸液」で酸素供給=呼吸不全の新治療法開発―東京医科歯科大など臨床試験へ |publisher=時事メディカル |date=2021-05-15 |accessdate=2021-05-15}}</ref>。
医療の現場では目の手術や肺の洗浄などにも使われる<ref>{{Cite web|和書|url=https://medical.jiji.com/news/42984 |title=「かん腸液」で酸素供給=呼吸不全の新治療法開発―東京医科歯科大など臨床試験へ |publisher=時事メディカル |date=2021-05-15 |accessdate=2021-05-15}}</ref>。


家庭用[[冷蔵庫]]の冷媒として、[[1928年]]に[[米国]]で開発された<ref>http://www.nikkei.com/article/DGKKZO04074470V20C16A6MY1000/</ref>。近年、'''[[温暖化係数]]の極めて高い気体として'''問題視されている。
家庭用[[冷蔵庫]]の冷媒として、[[1928年]]に[[米国]]で開発された<ref>https://www.nikkei.com/article/DGKKZO04074470V20C16A6MY1000/</ref>。近年、'''[[温暖化係数]]の極めて高い気体として'''問題視されている。


フルオロカーボンの2016年度日本国内生産量は 58,748 t、工業消費量は 55,245 t である<ref>[https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/seidou/result/ichiran/08_seidou.html#menu5 経済産業省生産動態統計年報 化学工業統計編]</ref>。
フルオロカーボンの2016年度日本国内生産量は 58,748 t、工業消費量は 55,245 t である<ref>[https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/seidou/result/ichiran/08_seidou.html#menu5 経済産業省生産動態統計年報 化学工業統計編]</ref>。



== 主なフルオロカーボン ==
== 主なフルオロカーボン ==
*パーフルオロカーボン スリーエム社の[[フロリナート#外部リンク|フロリナート]]など
*[[フルオロメタン]]
*[[フルオロメタン]]
*[[トリフルオロ酢酸]]
*[[トリフルオロ酢酸]]
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*[[ポリテトラフルオロエチレン]] (PTFE)
*[[ポリテトラフルオロエチレン]] (PTFE)
*[[ポリフッ化ビニリデン|フロロカーボン]] : ポリフッ化ビニリデンを素材とする糸の通称。
*[[ポリフッ化ビニリデン|フロロカーボン]] : ポリフッ化ビニリデンを素材とする糸の通称。
*[[FKM]]
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[https://chori-mukifine.com/pfc/ 蝶理株式会社] パーフロカーボンの各規格が記載されている
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2024年5月20日 (月) 23:55時点における最新版

Beaker with two layers of liquid, goldfish and crab in top, coin sunk in the bottom
非混和性ビーカー内の着色された水の層(上)とはるかに高密度のパーフルオロヘプタン(下)。金魚とカニは境界を越えられない。 25セント硬貨は一番下にある。
  • フルオロカーボン (: fluorocarbon) とは、炭素-フッ素結合を持つ有機化合物の総称。化学反応がおきにくく、温度を変化させても安定である。炭化水素の水素原子を全てフッ素原子で置き換えたものはパーフルオロカーボンと呼ばれる。

概要[編集]

冷蔵庫エアコンにおける冷媒や、精密電子部品の洗浄剤などとして用いられる。 医療の現場では目の手術や肺の洗浄などにも使われる[1]

家庭用冷蔵庫の冷媒として、1928年米国で開発された[2]。近年、温暖化係数の極めて高い気体として問題視されている。

フルオロカーボンの2016年度日本国内生産量は 58,748 t、工業消費量は 55,245 t である[3]

主なフルオロカーボン[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「かん腸液」で酸素供給=呼吸不全の新治療法開発―東京医科歯科大など臨床試験へ”. 時事メディカル (2021年5月15日). 2021年5月15日閲覧。
  2. ^ https://www.nikkei.com/article/DGKKZO04074470V20C16A6MY1000/
  3. ^ 経済産業省生産動態統計年報 化学工業統計編

関連項目[編集]


外部リンク[編集]

蝶理株式会社 パーフロカーボンの各規格が記載されている