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『'''ショウボート'''』(''Show Boat'')は、[[1927年]][[3月15日]]に初演された[[ブロードウェイ]][[ミュージカル]]のタイトル。
『'''ショウボート'''('''ショー・ボート''')』(''Show Boat'')は、[[1927年]][[3月15日]]に初演された[[ブロードウェイ]][[ミュージカル]]のタイトル。
原作は、合衆国の女性作家[[エドナ・ファーバー]][[:en:Edna Ferber|(Edna Ferber)]]の同名の[[小説]]『[[ショウ・ボート (小説)]]』。作曲[[ジェローム・カーン]]、作詞・脚本[[オスカー・ハマースタイン2世]]。リアリティあふれる登場人物が物語の展開を設定に即して歌う「ブック・ミュージカル」[[:en:Musical theatre#book musicals|(book musicals)]]の第1号とされ、人種問題にも触れた初のミュージカルでもある。黒人荷役のジョーの「[[オールマン・リバー]]」[[:en:Ol' Man River|(Ol' Man River)]]<ref>Old Man Riverでミシシッピー川のことである。</ref>、ゲイロードとマグノリアのデュエット「メイク・ビリーブ」、ジュリーを中心に歌われる[[黒人霊歌]]のような「あの人を愛さずにはいられない」などが有名な曲である。
原作は、[[アメリカ合衆国]]の女性作家[[エドナ・ファーバー]]の同名の[[小説]]『[[ショウ・ボート (小説)|ショウ・ボート]]』。作曲[[ジェローム・カーン]]、作詞・脚本[[オスカー・ハマースタイン2世]]。リアリティあふれる登場人物が物語の展開を設定に即して歌う「ブック・ミュージカル」[[:en:Musical theatre#book musicals|(book musicals)]]の第1号とされ、人種問題にも触れた初のミュージカルでもある。黒人荷役のジョーの「{{仮リンク|オールマン・リバー (歌)|label=オールマン・リバー|en|Ol' Man River}}」<ref>Ol' Man River(Old Man River)でミシシッピー川のことである。</ref>、ゲイロードとマグノリアのデュエット「メイク・ビリーブ」、ジュリーを中心に歌われる[[黒人霊歌]]のような「あの人を愛さずにはいられない」などが有名な曲である。


1927年の初演以来、ブロードウェイではたびたび再演されている。
1927年の初演以来、ブロードウェイではたびたび再演されている。


== ストーリー ==
== ストーリー ==
1880年代のアメリカの南部・[[ミシシッピー川]]。芸人たちの夢を乗せたショウボートは夜毎、港町で絢爛豪華なショーを繰り広げていた。船長の純情な娘、マグノリアは流れ者の賭博師ゲイロードと恋に落ち、周囲の者に心配されながらも結婚する。しかし、ゲイロードの借金は増え、結婚生活は長く続かなかった。ほどなくゲイロードはマグノリアと幼い娘の許を去る。生活が苦しくなったマグノリアはミュージックホールで歌手となり、父親のアンディ船長と再会を果たす
1880年代の[[アメリカ合衆国南部|アメリカの南部]]・[[ミシシッピー川]]。芸人たちの夢を乗せたショウボートは夜毎、港町で絢爛豪華なショーを繰り広げていた。船長の純情な娘、マグノリアは流れ者の賭博師ゲイロードと恋に落ち、周囲の者に心配されながらも結婚する。しかし、ゲイロードの借金は増え、結婚生活は長く続かなかった。ほどなくゲイロードはマグノリアと幼い娘の許を去る。生活が苦しくなったマグノリアはミュージックホールで歌手となり、父親のアンディ船長と再会を果たす。


==日本初演==
==日本初演==
=== 宝塚 ===
=== 宝塚 ===
日本では[[宝塚]][[雪組]]が[[1986年]]1月2日に初演され、その後も再演されている。
日本では[[宝塚歌劇団|宝塚]][[雪組]]が[[1986年]]1月2日に初演され、その後も再演されている。
* 会場 - [[宝塚バウホール]]
* 会場 - [[宝塚バウホール]]
* 脚本・演出 - [[酒井澄夫]]
* 脚本・演出 - [[酒井澄夫]]
* キャスト(初演)
* キャスト(初演)
** [[平みち]]
** [[平みち]]/ゲイロード
** [[神奈美帆]]
** [[神奈美帆]]/マグノリア
** [[北斗ひかる]]
** [[北斗ひかる]]/ジュリー
** [[一路真輝|一路万輝]]/フランク


=== オーバードホール ===
=== オーバードホール ===
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** 演奏 - ミュージカルオーケストラTOYAMA (※富山出身・在住・在学経験者で構成)
** 演奏 - ミュージカルオーケストラTOYAMA (※富山出身・在住・在学経験者で構成)
** 演出・振付:ロジャー・カステヤーノ
** 演出・振付:ロジャー・カステヤーノ
** 翻訳・訳詞:高橋知伽江
** 翻訳・訳詞:[[高橋知伽江]]
** 音楽監督 :八幡茂
** 音楽監督 :八幡茂
** 歌唱指導 :小林仁
** 歌唱指導 :小林仁
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* [[舞踏会のあとで]] - ヒロインのマグノリアが歌う場面がある


== 脚注 ==
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2024年5月28日 (火) 10:56時点における最新版

ショウボートショー・ボート)』(Show Boat)は、1927年3月15日に初演されたブロードウェイミュージカルのタイトル。 原作は、アメリカ合衆国の女性作家エドナ・ファーバーの同名の小説ショウ・ボート』。作曲ジェローム・カーン、作詞・脚本オスカー・ハマースタイン2世。リアリティあふれる登場人物が物語の展開を設定に即して歌う「ブック・ミュージカル」(book musicals)の第1号とされ、人種問題にも触れた初のミュージカルでもある。黒人荷役のジョーの「オールマン・リバー英語版[1]、ゲイロードとマグノリアのデュエット「メイク・ビリーブ」、ジュリーを中心に歌われる黒人霊歌のような「あの人を愛さずにはいられない」などが有名な曲である。

1927年の初演以来、ブロードウェイではたびたび再演されている。

ストーリー

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1880年代のアメリカの南部ミシシッピー川。芸人たちの夢を乗せたショウボートは夜毎、港町で絢爛豪華なショーを繰り広げていた。船長の純情な娘、マグノリアは流れ者の賭博師ゲイロードと恋に落ち、周囲の者に心配されながらも結婚する。しかし、ゲイロードの借金は増え、結婚生活は長く続かなかった。ほどなくゲイロードはマグノリアと幼い娘の許を去る。生活が苦しくなったマグノリアはミュージックホールで歌手となり、父親のアンディ船長と再会を果たす。

日本初演

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宝塚

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日本では宝塚雪組1986年1月2日に初演され、その後も再演されている。

オーバードホール

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『ショウ・ボート』として2015年3月12日から15日まで富山市オーバードホールでも初演。

  • (2015年3月12日)~15日(日)<全6回公演>
  • 会場 - オーバード・ホール
  • キャスト
  • スタッフ
    • 演奏 - ミュージカルオーケストラTOYAMA (※富山出身・在住・在学経験者で構成)
    • 演出・振付:ロジャー・カステヤーノ
    • 翻訳・訳詞:高橋知伽江
    • 音楽監督 :八幡茂
    • 歌唱指導 :小林仁
    • 舞台美術 :土屋茂昭
    • 衣 裳 :井上サチ子
    • ヘアメイク:宮内宏明
    • 照 明 :渡部良一
    • 音 響 :曽根朗
    • 技術監督 :毎熊文崇
    • 舞台監督 :飯田貴幸
    • 芸術監督 :奈木隆
    • 企画・制作:(公財)富山市民文化事業団

関連書

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関連項目

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脚注

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  1. ^ Ol' Man River(Old Man River)でミシシッピー川のことである。

外部リンク

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