コンテンツにスキップ

「坂本哲志」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
履歴の双方向閲覧
← 古い編集
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
m 曖昧さ回避ページ緊急事態宣言へのリンクを解消、リンク先を緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置に変更(DisamAssist使用)
編集の要約なし
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
 
(17人の利用者による、間の31版が非表示)
2行目: 2行目:
| 人名 = 坂本 哲志
| 人名 = 坂本 哲志
| 各国語表記 = さかもと てつし
| 各国語表記 = さかもと てつし
| 画像 = Tetsushi Sakamoto 20200916.jpg
| 画像 = Tetsushi Sakamoto 20220928.jpg
| 画像サイズ = 200px
| 画像説明 = 内閣府特命担当大臣（少子化対策・地方創生）の就任に際して公表された肖像写真
| 画像説明 = 農林水産大臣の就任に際して公表された肖像写真
| 国略称 = {{JPN}}
| 国略称 = {{JPN}}
| 生年月日 = {{生年月日と年齢|1950|11|6}}
| 生年月日 = {{生年月日と年齢|1950|11|6}}
| 出生地 = {{JPN}} [[熊本県]][[菊池郡]][[大津町]]
| 出生地 = {{JPN}} [[熊本県]][[菊池郡]][[陣内村]]（現・[[大津町]]）
| 没年月日 =
| 没年月日 =
| 死没地 =
| 死没地 =
| 出身校 = [[中央大学法学部]][[政治学部|政治学科]]卒業
| 出身校 = [[中央大学法学部]][[政治学科]]卒業
| 前職 = [[熊本日日新聞|熊本日日新聞社]]記者
| 前職 = [[熊本日日新聞|熊本日日新聞社]]記者
| 現職 =
| 現職 =
| 所属政党 = （[[自由民主党_(日本)|自由民主党]]→) <br/>（[[新党さきがけ]]<ref name="asahi1">[http://www.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908240347.html 主な候補者の横顔　熊本３区・４区]</ref>→) <br/>（自由民主党<ref>[http://kawabegawa.jp/key/senkyo/19990411/shitsu.html 川辺川ダムに関する｢公開質問状｣]</ref>→)<br/>（[[無所属]]（[[グループ改革]]）→）<br />自由民主党（[[近未来政治研究会|森山派]]）
| 所属政党 = （[[自由民主党_(日本)|自由民主党]]→) <br/>（[[新党さきがけ]]<ref name="asahi1">[https://www.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908240347.html 主な候補者の横顔　熊本３区・４区]</ref>→) <br/>（自由民主党<ref>[http://kawabegawa.jp/key/senkyo/19990411/shitsu.html 川辺川ダムに関する｢公開質問状｣]</ref>→)<br/>（[[無所属]]（[[グループ改革]]）→）<br />自由民主党（[[近未来政治研究会|森山派]]→無派閥）
| 称号・勲章 = [[学士（法学）|法学士]]
| 称号・勲章 = [[学士（法学）|法学士]]
| 親族（政治家） =
| 親族（政治家） =
20行目: 21行目:
| サイトタイトル = 坂本てつし
| サイトタイトル = 坂本てつし
| 国旗 = JPN
| 国旗 = JPN
| 職名 = 第69代 [[農林水産大臣]]
⚫
| 職名 = [[内閣府特命担当大臣]]<br />（[[内閣府特命担当大臣（少子化対策担当）|少子化対策]]、[[内閣府特命担当大臣（地方創生担当）|地方創生]]）
| 内閣 = [[菅義偉内閣]]
| 内閣 = [[第2次岸田内閣 (第2次改造)|第2次岸田第2次改造内閣]]
| 就任日 = [[2020年]][[9月16日]]
| 就任日 = [[2023年]][[12月14日]]
| 退任日 = [[2021年]][[10月4日]]
| 退任日 = 現職
| 国旗2 = JPN
| 国旗2 = JPN
| 職名2 = [[孤独・孤立対策担当室#孤独・孤立対策担当大臣|孤独・孤立対策担当大臣]]
⚫
| 職名2 = [[日本の国会議員#衆議院議員|衆議院議員]]
| 選挙区2 = [[熊本県第3区|熊本3区]]
| 内閣2 = [[菅義偉内閣]]
| 就任日2 = [[2021年]][[2月12日]]<ref>{{Cite news|url=https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE115350R10C21A2000000/|title=「孤独・孤立対策」担当に坂本少子化相　首相指示|date=2021-02-12|accessdate=2023-12-15|newspaper=[[日本経済新聞]]電子版|publisher=[[日本経済新聞社]]}}</ref>
⚫
| 当選回数2 = 7回
| 退任日2 = 2021年[[10月4日]]<ref name="官報号外特83">{{Cite press release|和書|title=官報 令和3年特別号外第83号 1頁　人事異動 内閣|publisher=[[国立印刷局]]|date=2021-10-04}}</ref>
⚫
| 就任日2 = [[2003年]][[11月11日]] - [[2005年]][[8月8日]]<br />[[2007年]][[7月30日]]
| 退任日2 = 現職
| 国旗3 = JPN
⚫
| 職名3 = [[一億総活躍国民会議#国務大臣（一億総活躍担当）|一億総活躍担当大臣]]<br/>[[まち・ひと・しごと創生法|まち・ひと・しごと創生]]担当大臣<br/>[[内閣府特命担当大臣]]（[[内閣府特命担当大臣（少子化対策担当）|少子化対策]]、[[内閣府特命担当大臣（地方創生担当）|地方創生]]）
⚫
| 国旗3 = 熊本県
| 内閣3 = 菅義偉内閣
⚫
| 職名3 = [[熊本県議会|熊本県議会議員]]
| 就任日3 = [[2020年]][[9月16日]]<ref name="官報号外特99">{{Cite press release|和書|title=官報 令和2年特別号外第99号 1頁　人事異動 内閣|publisher=国立印刷局|date=2020-09-16}}</ref>
⚫
| 選挙区3 = [[菊池郡]]選挙区
| 退任日3 = 2021年10月4日<ref name="官報号外特83"/>
⚫
| 当選回数3 = 4回
| 国旗4 = JPN
⚫
| 就任日3 = [[1991年]]
⚫
| 職名4 = [[日本の国会議員#衆議院議員|衆議院議員]]
⚫
| 退任日3 = [[2003年]]
| 選挙区4 = [[熊本県第3区|熊本3区]]
⚫
| 当選回数4 = 7回
⚫
| 就任日4 = [[2003年]][[11月11日]] - [[2005年]][[8月8日]]<br />[[2007年]][[7月30日]]
| 退任日4 = 現職
⚫
| 国旗5 = 熊本県
⚫
| 職名5 = [[熊本県議会]]議員
⚫
| 選挙区5 = [[菊池郡]]選挙区
⚫
| 当選回数5 = 4回
⚫
| 就任日5 = [[1991年]]
⚫
| 退任日5 = 2003年
}}
}}
'''坂本 哲志'''（さかもと てつし、[[1950年]][[11月6日]] - ）は、[[日本]]の[[政治家]]。[[自由民主党_(日本)|自由民主党]]所属の[[日本の国会議員#衆議院議員|衆議院議員]]（7期）。
'''坂本 哲志'''（さかもと てつし、[[1950年]][[11月6日]] - ）は、[[日本]]の[[政治家]]。[[自由民主党_(日本)|自由民主党]]所属の[[日本の国会議員#衆議院議員|衆議院議員]]（7期）。[[農林水産大臣]]（第69代）。


[[内閣府特命担当大臣]]（[[内閣府特命担当大臣（少子化対策担当）|少子化対策]]、[[内閣府特命担当大臣（地方創生担当）|地方創生]]）、[[社会的包摂|孤独・孤立対策]][[担当大臣]]、[[総務副大臣]]・[[内閣府副大臣]]（[[第2次安倍内閣]]）、[[総務大臣政務官]]（[[福田康夫内閣_(改造)|福田康夫改造内閣]]・[[麻生内閣]]）、衆議院[[農林水産委員会|農林水産委員長]]、[[熊本県議会|熊本県議会議員]]（4期）、[[自民党たばこ議員連盟]]事務局長などを務めた。
[[孤独・孤立対策担当室#孤独・孤立対策担当大臣|孤独・孤立対策担当大臣]]・[[一億総活躍国民会議#国務大臣（一億総活躍担当）|一億総活躍担当大臣]]・[[まち・ひと・しごと創生法|まち・ひと・しごと創生]]担当大臣・[[内閣府特命担当大臣]]（[[内閣府特命担当大臣（少子化対策担当）|少子化対策]]、[[内閣府特命担当大臣（地方創生担当）|地方創生]]）（[[菅義偉内閣]]）、[[総務副大臣]]・[[内閣府副大臣]]（[[第2次安倍内閣]]）、[[総務大臣政務官]]（[[福田康夫内閣 (改造)|福田康夫改造内閣]]・[[麻生内閣]]）、[[衆議院]][[農林水産委員会#衆議院|農林水産委員長]]、[[熊本県議会]]議員（4期）、自由民主党改革実行本部多様な人材の育成と登用プロジェクトチーム座長代理、同災害対策特別委員会委員長代理、同[[自由民主党総務部会|総務部会]]地方議会の課題に関するプロジェクトチーム座長代理、同文部科学部会高等専門学校小委員会委員長、同孤独・孤立対策特命委員長、同[[自由民主党選挙対策委員長|選挙対策副委員長]]、同[[自由民主党金融調査会|金融調査会]]会長代理、同地方組織・議員総局長、同[[自由民主党幹事長#補佐役|副幹事長]]、同農地政策検討委員長、同組織運動本部長代理、同地方創生実行統合本部事務総長、同情報通信戦略調査会副会長兼幹事長、同[[自由民主党政務調査会|政務調査会]]会長代理、同農業基本政策検討委員会委員長代理、同畜産・酪農対策小委員長、同組織運動本部団体総局次長、同[[自由民主党国会対策委員会|国会対策副委員長]]、同野菜・果樹・畑作物等対策小委員会委員長、同団体総局農林水産関係団体委員長、同農林部会長代理、同総務部会長代理、農業委員会等に関する議員懇話会会長などを歴任<ref>{{Cite web|url=https://www.tetusi.com/prof|title=プロフィール|accessdate=2023-12-15|website=坂本哲志}}</ref><ref>{{Cite news|url=https://www.jiji.com/sp/giin?d=b126770dbba3919f0abed79856c2fb64&c=syu|title=国会議員情報　坂本 哲志（さかもと てつし）|accessdate=2023-12-15|newspaper=時事ドットコム|publisher=[[時事通信社]]}}</ref>。


== 来歴 ==
== 来歴 ==
[[ファイル:Tetsushi Sakamoto 20200916.jpg|thumb|170px|2020年9月、内閣府特命担当大臣（少子化対策・地方創生）の就任に際しての記者会見にて]]
[[熊本県]][[菊池郡]][[陣内村]]（現大津町）生まれ<ref name=":0">{{Cite web|title=坂本哲志君_衆議院|url=https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_giinprof.nsf/html/profile/205.html|website=www.shugiin.go.jp|accessdate=2019-11-08}}</ref>。祖父、父は[[特定郵便局|特定郵便局長]]を務めた<ref>{{Cite journal|author=朝日新聞|year=2005/07/06|title=郵政の「義」　反対・棄権・賛成　自民議員、苦悩の判断　【西部】|journal=朝刊|volume=社会|page=３１}}</ref>。[[熊本学園大学付属中学校・高等学校|熊本商科大学付属高等学校]]（現熊本学園大学付属高等学校）、[[中央大学法学部]][[政治学部|政治学科]]（ゼミは[[地方自治]]、[[行政学]]<ref>第174回国会 [[衆議院]][[総務委員会]] 11号</ref>）卒業<ref name=":0" />。大学卒業後、[[熊本日日新聞|熊本日日新聞社]]に入社した<ref name="jiji">[https://www.jiji.com/jc/giin?d=b126770dbba3919f0abed79856c2fb64&c=syu&rel=ja 国会議員情報:坂本 哲志(さかもと てつし)]</ref>。
[[熊本県]][[菊池郡]][[陣内村]]（現・[[大津町]]）生まれ<ref name=":0">{{Cite web|和書|title=坂本哲志君_衆議院|url=https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_giinprof.nsf/html/profile/205.html|website=www.shugiin.go.jp|accessdate=2019-11-08}}</ref>。祖父、父は[[特定郵便局|特定郵便局長]]を務めた<ref>{{Cite journal|author=朝日新聞|year=2005/07/06|title=郵政の「義」　反対・棄権・賛成　自民議員、苦悩の判断　【西部】|journal=朝刊|volume=社会|page=31}}</ref>。[[熊本学園大学付属中学校・高等学校|熊本商科大学付属高等学校]]（現熊本学園大学付属高等学校）、[[中央大学法学部]][[政治学科]]（ゼミは[[地方自治]]、[[行政学]]<ref>第174回国会 [[衆議院]][[総務委員会]] 11号</ref>）卒業<ref name=":0" />。大学卒業後、[[熊本日日新聞|熊本日日新聞社]]に入社した<ref name="jiji">[https://www.jiji.com/jc/giin?d=b126770dbba3919f0abed79856c2fb64&c=syu&rel=ja 国会議員情報:坂本 哲志(さかもと てつし)]</ref>。


[[1991年]]、[[熊本県議会|熊本県議会議員]]選挙に[[自由民主党_(日本)|自由民主党]]公認で出馬し、初当選。県議を4期務めた<ref name=":0" />。
[[1991年]]、[[熊本県議会|熊本県議会議員]]選挙に[[自由民主党_(日本)|自由民主党]]公認で出馬し、初当選。県議を4期務めた<ref name=":0" />。
48行目: 60行目:
県議時代には岩下栄一や園田博之らとともに[[新党さきがけ]]に入党したが、1998年に自由民主党に復党する<ref>{{Cite journal|author=朝日新聞|year=1998/09/25|title=坂本哲志県議が復党、大西一史県議は入党　自民党県連　／熊本|journal=朝刊|volume=熊本|page=}}</ref>。
県議時代には岩下栄一や園田博之らとともに[[新党さきがけ]]に入党したが、1998年に自由民主党に復党する<ref>{{Cite journal|author=朝日新聞|year=1998/09/25|title=坂本哲志県議が復党、大西一史県議は入党　自民党県連　／熊本|journal=朝刊|volume=熊本|page=}}</ref>。


[[2003年]]11月の[[第43回衆議院議員総選挙]]に[[熊本県第3区|熊本3区]]から[[無所属]]で出馬し、自民党前職の[[松岡利勝]]を破り初当選した（松岡は[[比例復活]]）。当選後、[[保守]]系無所属の新人議員5人で[[院内会派]]「[[グループ改革]]」を結成する<ref name="jiji" />が翌年6月にはグループ改革は解散<ref>[https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h16ugoki/08siryo/H16kans01.htm 各会派所属議員数及び役員一覧]</ref> 。その後、2004年6月には無所属のまま自民党会派に入り<ref name="jiji" />、[[近未来政治研究会|山崎派]]に入会する<ref>{{Cite journal|author=朝日新聞|year=2005/07/06|title=「ポスト小泉」動き加速　郵政法案、薄氷の可決|journal=朝刊|volume=政治|page=４}}</ref>。
[[2003年]]11月の[[第43回衆議院議員総選挙]]に[[熊本県第3区|熊本3区]]から[[無所属]]で出馬し、自民党前職の[[松岡利勝]]を破り初当選した（松岡は[[重複立候補制度#復活当選|比例復活]]）。当選後、[[保守]]系無所属の新人議員5人で[[院内会派]]「[[グループ改革]]」を結成する<ref name="jiji" />が翌年6月にはグループ改革は解散<ref>[https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h16ugoki/08siryo/H16kans01.htm 各会派所属議員数及び役員一覧]</ref> 。その後、2004年6月には無所属のまま自民党会派に入り<ref name="jiji" />、[[近未来政治研究会|山崎派]]に入会する<ref>{{Cite journal|author=朝日新聞|year=2005/07/06|title=「ポスト小泉」動き加速　郵政法案、薄氷の可決|journal=朝刊|volume=政治|page=4}}</ref>。


2005年の[[第44回衆議院議員総選挙]]も無所属で出馬し<ref name="asahi1"/>、対立候補の松岡に7,892票差で敗れ、落選した。
2005年の[[第44回衆議院議員総選挙]]も無所属で出馬し<ref name="asahi1"/>、対立候補の松岡に7,892票差で敗れ、落選した。


[[2006年]][[9月]]には対立候補だった松岡が[[第1次安倍内閣]]で[[農林水産大臣]]に任命されるが[[事務所費架空計上]]問題で追及を受け、[[2007年]]5月28日に自殺。同年7月、[[第21回参議院議員通常選挙]]に合わせた[[2007年日本の補欠選挙#7月に実施された補欠選挙|衆議院議員熊本3区補欠選挙]]に無所属で出馬、松岡の後援会や業界団体の支援を受ける前熊本県議の[[荒木義行]]を13,295票差で破り、国政に復帰した。当選後の8月7日、無所属のまま自民党会派に入会。なお坂本は当選後、自民党熊本県連に入党届を出したもののただちに入党は許可されず、県連は最初に不受理とした<ref>{{Cite journal|author=朝日新聞|year=2007/08/03|title=自民県連、坂本氏の復党申請を不受理　役員改選後、再提出を　／熊本県|journal=朝刊|volume=熊本全県・１地方|page=２７}}</ref>。一方で、自由民主党本部が役員連絡会で坂本の入党を認める方針を示し、正式にこれを許可した。これにより会派名が「自由民主党・無所属会」から「自由民主党」に改められた<ref>[https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h19ugoki/10siryo/h19kans01.htm 19.12.18「自由民主党・無所属会」、「自由民主党」に会派名称変更]</ref>。党本部の決定ということで、県連も入党を許可した。[[2008年]]8月、[[福田康夫内閣_(改造)|福田康夫改造内閣]]で[[総務大臣政務官]]（担当は[[日本の年金|年金]]監督、[[行政改革]]、[[統計]]管理など旧[[総務庁]]の持分<ref>[https://www.tetusi.com/diary/2008/775/ 役所と言う所は] 公式ウェブサイト > 近況報告 > 2008年08月07日</ref>）に任命され、[[麻生内閣]]でも再任した。
[[2006年]][[9月]]には対立候補だった松岡が[[第1次安倍内閣]]で[[農林水産大臣]]に任命されるが[[事務所費架空計上]]問題で追及を受け、[[2007年]]5月28日に自殺。同年7月、[[第21回参議院議員通常選挙]]に合わせた[[2007年日本の補欠選挙#7月に実施された補欠選挙|衆議院議員熊本3区補欠選挙]]に無所属で出馬、松岡の後援会や業界団体の支援を受ける前熊本県議の[[荒木義行]]を13,295票差で破り、国政に復帰した。当選後の8月7日、無所属のまま自民党会派に入会。なお坂本は当選後、自民党熊本県連に入党届を出したもののただちに入党は許可されず、県連は最初に不受理とした<ref>{{Cite journal|author=朝日新聞|year=2007/08/03|title=自民県連、坂本氏の復党申請を不受理　役員改選後、再提出を　／熊本県|journal=朝刊|volume=熊本全県・1地方|page=27}}</ref>。一方で、自由民主党本部が役員連絡会で坂本の入党を認める方針を示し、正式にこれを許可した。これにより会派名が「自由民主党・無所属会」から「自由民主党」に改められた<ref>[https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/ugoki/h19ugoki/10siryo/h19kans01.htm 19.12.18「自由民主党・無所属会」、「自由民主党」に会派名称変更]</ref>。党本部の決定ということで、県連も入党を許可した。[[2008年]]8月、[[福田康夫内閣_(改造)|福田康夫改造内閣]]で[[総務大臣政務官]]（担当は[[日本の年金|年金]]監督、[[行政改革]]、[[統計]]管理など、旧[[総務庁]]の持分）に任命され<ref name="GENDAI（2022-10-27）">{{Cite web|url=https://www.tetusi.com/diary/2008/775/|title=役所と言う所は|publisher=公式ウェブサイト > 近況報告|date=2008-8-7|accessdate=2024-5-29}}</ref>、[[麻生内閣]]でも再任した。


[[2009年]]の[[第45回衆議院議員総選挙]]では初めて自民党公認で熊本3区から出馬し<ref name="asahi1" />、[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]公認の[[後藤英友]]を6,621票差<ref>[https://www.jiji.com/jc/election?g=2009syuin&l=senkyoku_43_03 第４５回衆議院議員選挙　～８月３０日投票～]</ref>で破り、3選（後藤は[[重複立候補制度#復活当選|比例復活]]）。2012年9月の[[2012年自由民主党総裁選挙|自由民主党総裁選挙]]では[[石原伸晃]]の選挙対策本部長補佐を務めた<ref>[http://www.tetusi.com/diary/2012/1829/ 自民党総裁選挙、結果はいかに]</ref>。
[[2009年]]の[[第45回衆議院議員総選挙]]では初めて自民党公認で熊本3区から出馬し<ref name="asahi1" />、[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]公認の[[後藤英友]]を6,621票差<ref>[https://www.jiji.com/jc/election?g=2009syuin&l=senkyoku_43_03 第４５回衆議院議員選挙　～８月３０日投票～]</ref>で破り、3選（後藤は[[重複立候補制度#復活当選|比例復活]]）。2012年9月の[[2012年自由民主党総裁選挙|自由民主党総裁選挙]]では[[石原伸晃]]の選挙対策本部長補佐を務めた<ref>[http://www.tetusi.com/diary/2012/1829/ 自民党総裁選挙、結果はいかに]</ref>。


2012年12月16日の[[第46回衆議院議員総選挙]]では、熊本3区で[[日本維新の会 (2012-2014)|日本維新の会]]の新人らを破り、4選<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/profile/ya43003001.htm 坂本哲志：熊本3区]</ref>。選挙後に発足した[[第2次安倍内閣]]で[[総務副大臣]]及び[[内閣府副大臣]]（[[地方分権]]改革、[[地域おこし|地域活性化]]、[[道州制]]の担当<ref>[https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=118314889X00220130319&spkNum=27&current=1 第183回国会 参議院 内閣委員会 第2号]</ref>）に任命され、[[2013年]]10月まで務めた。総務・内閣府副大臣退任後、[[農林水産委員会|衆議院農林水産委員長]]に就任。
2012年12月16日の[[第46回衆議院議員総選挙]]では、熊本3区で[[日本維新の会 (2012-2014)|日本維新の会]]の新人らを破り、4選<ref>[https://web.archive.org/web/20121210004808/http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/profile/ya43003001.htm 坂本哲志：熊本3区]</ref>。選挙後に発足した[[第2次安倍内閣]]で[[総務副大臣]]及び[[内閣府副大臣]]（[[地方分権]]改革、[[地域おこし|地域活性化]]、[[道州制]]の担当）に任命され<ref>[https://kokkai.ndl.go.jp/txt/118314889X00220130319/27 第183回国会 参議院 内閣委員会 第2号]</ref>、[[2013年]]10月まで務めた。総務・内閣府副大臣退任後、[[農林水産委員会|衆議院農林水産委員長]]に就任。


2014年12月14日の[[第47回衆議院議員総選挙]]で5選。
2014年12月14日の[[第47回衆議院議員総選挙]]で5選。
67行目: 79行目:


[[2021年]]10月31日の[[第49回衆議院議員総選挙]]で7選。
[[2021年]]10月31日の[[第49回衆議院議員総選挙]]で7選。

2023年12月14日、[[政治資金パーティー収入の裏金問題|自民党5派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題]]で、[[岸田文雄]]首相は[[清和政策研究会]]（安倍派）の閣僚4人と副大臣5人を事実上更迭。坂本は[[宮下一郎]]の後任として、[[農林水産大臣]]に就任した<ref name="nhk202312141234">{{cite web | url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231214/k10014287861000.html | title=【速報中】政治資金問題で閣僚交代へ 安倍派「5人衆」辞任へ | publisher=NHK NEWS WEB | date=2023-12-14 | accessdate=2023-12-14 }}</ref><ref name="ntv202312141106">{{cite web | url=https://news.ntv.co.jp/category/politics/b87f0ac82a134d3c86de2fe52a3c4917 | title=安倍派の閣僚と副大臣の9人全員が交代へ　安倍派の政務官は1人を除いて留任固まる | publisher=日テレNEWS | date=2023-12-14 | accessdate=2023-12-15 }}</ref>。熊本3区からは前任議員の[[松岡利勝]]以来の16年ぶりの農水大臣となる。


== 政策・主張 ==
== 政策・主張 ==
=== 復興 ===
=== 復興 ===
*「熊本地震から１年半。まだまだ復興は緒についたばかり。震災からの復興に全力を挙げる。特に新しい選挙区となった上益城郡は益城町をはじめ、最も被害が大きかった地域。復興を最大の訴えとする。」と発言<ref name=":1">{{Cite journal|author=朝日新聞|year=2017/10/20|title=小選挙区候補者アンケート：下　衆院選　／熊本県|journal=朝刊|volume=熊本全県・２地方|page=３０}}</ref>。
*「熊本地震から1年半。まだまだ復興は緒についたばかり。震災からの復興に全力を挙げる。特に新しい選挙区となった上益城郡は益城町をはじめ、最も被害が大きかった地域。復興を最大の訴えとする」と発言<ref name=":1">{{Cite journal|author=朝日新聞|year=2017/10/20|title=小選挙区候補者アンケート：下　衆院選　／熊本県|journal=朝刊|volume=熊本全県・2地方|page=30}}</ref>。
*「自治体の財政負担を軽減する支援制度をつくること。個々人の住宅や作業場再建、地域再生のために現行の法律や制度を使い勝手がいいように、弾力的に運用できるようにすること。それが一日も早い復興につながる」と発言<ref name=":1" />。
*「自治体の財政負担を軽減する支援制度をつくること。個々人の住宅や作業場再建、地域再生のために現行の法律や制度を使い勝手がいいように、弾力的に運用できるようにすること。それが一日も早い復興につながる」と発言<ref name=":1" />。


=== 環境 ===
=== 環境 ===
* [[水俣病]]や[[ハンセン病]]の「患者団体や未認定の方々、健康障害を訴えられる方々の意見を細かくくみ上げ、公害問題として国が対処する。水銀に関する条約（水俣条約）を広く世界に知らしめ、公害の原点として、開発途上国への指導と支援をする。」と発言<ref name=":1" />
* [[水俣病]]や[[ハンセン病]]の「患者団体や未認定の方々、健康障害を訴えられる方々の意見を細かくくみ上げ、公害問題として国が対処する。水銀に関する条約（水俣条約）を広く世界に知らしめ、公害の原点として、開発途上国への指導と支援をする」と発言<ref name=":1" />。


=== 農業 ===
=== 農業 ===
* 2005年、「中山間地は耕作面積が狭く、収益力も低い。どうやって続けていくか問題。農業法人も入りにくいので、国による所得補償も必要」と発言<ref>{{Cite journal|author=朝日新聞|year=2005年09月02日|title=候補者に聞きました　衆院選小選挙区　３区・４区　／熊本県|journal=朝刊|volume=熊本全県・２地方|page=26}}</ref>。
* 2005年、「中山間地は耕作面積が狭く、収益力も低い。どうやって続けていくか問題。農業法人も入りにくいので、国による所得補償も必要」と発言<ref>{{Cite journal|author=朝日新聞|year=2005年09月02日|title=候補者に聞きました　衆院選小選挙区　３区・４区　／熊本県|journal=朝刊|volume=熊本全県・2地方|page=26}}</ref>。
* 2012年、初めて農政連の推薦を得て、ＴＰＰ断固反対を訴える<ref>{{Cite journal|author=朝日新聞|year=2012年12月03日|title=（乱流　総選挙＠熊本）あす公示、１９人準備　／熊本県|journal=朝刊|volume=熊本全県・１地方|page=３５}}</ref>。
* 2012年、初めて農政連の推薦を得て、ＴＰＰ断固反対を訴える<ref>{{Cite journal|author=朝日新聞|year=2012年12月03日|title=（乱流　総選挙＠熊本）あす公示、１９人準備　／熊本県|journal=朝刊|volume=熊本全県・1地方|page=35}}</ref>。
* 2016年、畜産・酪農対策小委員会の委員長として、[[規制改革会議農業ワーキンググループ]]が提言した生乳取引の自由化に反対<ref>{{Cite journal|author=朝日新聞|year=2016・4・4|title=生乳取引自由化、提言に自民反対　小委員会で方針|journal=朝刊|volume=５総合|page=５}}</ref>
* 2016年、畜産・酪農対策小委員会の委員長として、規制改革会議農業ワーキンググループが提言した生乳取引の自由化に反対<ref>{{Cite journal|author=朝日新聞|year=2016・4・4|title=生乳取引自由化、提言に自民反対　小委員会で方針|journal=朝刊|volume=5総合|page=5}}</ref>。


=== 受動喫煙問題 ===
=== 受動喫煙問題 ===
* [[受動喫煙]]防止を目的とした[[健康増進法]]改正について、原則屋内[[禁煙]]に反対。
* [[受動喫煙]]防止を目的とした[[健康増進法]]改正について、原則屋内[[禁煙]]に反対。
** [[2017年]]に[[厚生労働省]]が発表した一部小規模店を除く飲食店を原則禁煙とする法案について、「30平米以下が良くて30平米以上が悪いとか、一律に網をかけるべきではない」「禁煙なのか[[分煙]]なのか、[[経営者]]が選択できる仕組みが必要」と主張した<ref>{{Cite news |url = http://www.news24.jp/articles/2017/02/09/07353648.html |title = 受動喫煙対策　自民党内で意見相次ぐ |newspaper = [[日テレNEWS24]] |publisher = [[日本テレビ放送網|日本テレビ]] |date = 2017-02-09 |accessdate = 2018-07-29 }}</ref><ref>{{Cite news|url = http://blogos.com/article/215079/|title = たばこ全面禁煙めぐり自民党内紛　たばこ業界からの自民党議員への献金も背景に |newspaper = [[週刊金曜日]] |publisher = [[株式会社金曜日]] |date = 2017-03-22 |accessdate = 2018-07-29 }}</ref>。
** [[2017年]]に[[厚生労働省]]が発表した一部小規模店を除く飲食店を原則禁煙とする法案について、「30平米以下が良くて30平米以上が悪いとか、一律に網をかけるべきではない」「禁煙なのか[[分煙]]なのか、[[経営者]]が選択できる仕組みが必要」と主張した<ref>{{Cite news |url = https://news.ntv.co.jp/category/society/353648 |title = 受動喫煙対策　自民党内で意見相次ぐ |newspaper = [[日テレNEWS24]] |publisher = [[日本テレビ放送網|日本テレビ]] |date = 2017-02-09 |accessdate = 2018-07-29 }}</ref><ref>{{Cite news|和書 |url=https://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2017/03/22/たばこ全面禁煙めぐり自民党内紛%e3%80%80たばこ業界か/ |title=たばこ全面禁煙めぐり自民党内紛　たばこ業界からの自民党議員への献金も背景に |newspaper=[[週刊金曜日]] |date=2017-3-22 |accessdate=2023-4-5 |author=吉田啓志}}</ref>。
** [[日本禁煙学会]]が[[2017年]]10月に実施した公開[[アンケート]]において、「[[受動喫煙]]を無くし非喫煙者の健康を守るための[[健康増進法]]改正」（屋内[[禁煙]]、罰則付）法案の早期制定について「必要ない」と回答した<ref name="syuinsentobacco201710">{{Cite web |url = http://notobacco.jp/senkyo/syuinsentobacco201710.htm |title = 衆議院選挙2017/10/22タバコ対策の公開アンケート |publisher = [[日本禁煙学会]] |date = 2017-10-24 |accessdate = 2018-07-29 }}</ref>。
** 日本禁煙学会が[[2017年]]10月に実施した公開[[アンケート]]において、「[[受動喫煙]]を無くし非喫煙者の健康を守るための[[健康増進法]]改正」（屋内[[禁煙]]、罰則付）法案の早期制定について「必要ない」と回答した<ref name="syuinsentobacco201710">{{Cite web|和書|url = http://notobacco.jp/senkyo/syuinsentobacco201710.htm |title = 衆議院選挙2017/10/22タバコ対策の公開アンケート |publisher = 日本禁煙学会 |date = 2017-10-24 |accessdate = 2018-07-29 }}</ref>。
** 自身の事務所は[[喫煙]]可能である<ref name="syuinsentobacco201710"/>。
** 自身の事務所は[[喫煙]]可能である<ref name="syuinsentobacco201710"/>。


95行目: 109行目:


=== 年越し派遣村利用者への批判 ===
=== 年越し派遣村利用者への批判 ===
[[2009年]][[1月5日]]、いわゆる「[[年越し派遣村]]」について「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのかという気もした」「[[大学闘争|学生紛争]]の時の戦術、戦略が垣間見えるような気がした」と発言し、[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]、[[日本共産党]]などから「[[罷免]]されて然るべき」と批判を受けた<ref>{{Cite news |url = http://www.asahi.com/special/08016/TKY200901050290.html |title = 派遣村「まじめに働こうとしている人なのか」総務政務官 |newspaper = [[朝日新聞]] |publisher = [[朝日新聞社]] |date = 2009-01-05 |accessdate = 2021-10-07 }}</ref><ref>[http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2009-01-07/2009010701_03_0.html しんぶん赤旗、2009年1月7日]</ref>。翌日に発言を撤回し、謝罪することとなった<ref>{{Cite news |url = http://www.asahi.com/special/08016/TKY200901060105.html |title = 派遣村発言、坂本政務官が撤回「実態把握してなかった」 |newspaper = [[朝日新聞]] |publisher = [[朝日新聞社]] |date = 2009-01-06 |accessdate = 2021-10-07 }}</ref>。
[[2009年]][[1月5日]]、いわゆる「[[年越し派遣村]]」について「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのかという気もした」「[[大学闘争|学生紛争]]の時の戦術、戦略が垣間見えるような気がした」と発言し、[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]、[[日本共産党]]などから「[[罷免]]されて然るべき」と批判を受けた<ref>{{Cite news |url = http://www.asahi.com/special/08016/TKY200901050290.html |title = 派遣村「まじめに働こうとしている人なのか」総務政務官 |newspaper = [[朝日新聞]] |publisher = [[朝日新聞社]] |date = 2009-01-05 |accessdate = 2021-10-07 }}</ref><ref>[https://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2009-01-07/2009010701_03_0.html しんぶん赤旗、2009年1月7日]</ref>。翌日に発言を撤回し、謝罪することとなった<ref>{{Cite news |url = http://www.asahi.com/special/08016/TKY200901060105.html |title = 派遣村発言、坂本政務官が撤回「実態把握してなかった」 |newspaper = [[朝日新聞]] |publisher = [[朝日新聞社]] |date = 2009-01-06 |accessdate = 2021-10-07 }}</ref>。


=== 国会サボり行為 ===
=== 国会審議中の読書行為 ===
[[2020年]][[7月28日]]の[[九州]]を中心に大きな被害が出た[[令和2年7月豪雨]]による[[災害]]を議案として開かれた衆院[[災害対策特別委員会]]の審議中に、最大の被災地である[[熊本県]]選出の坂本は約2時間にわたり、災害と関係のない書籍を使って[[英語]]の勉強をし、「日本現代史」（ジェームス・M・バーダマン著）の英日対訳版を断続的に閲覧していた<ref>{{Cite web|title=豪雨災害の国会審議中に英語を勉強 熊本県選出の坂本哲志・元副総務相|url=https://mainichi.jp/articles/20200728/k00/00m/040/222000c|website=毎日新聞|accessdate=2020-07-29|language=ja}}</ref>。[[フジニュースネットワーク|FNN]]の取材に対し、「自分では、今、深く反省しています。関係ない本を持ち込むこと自体が不謹慎でありますので」と回答している<ref>{{Cite web|title=国会審議中“英語のお勉強”　「一心不乱」に机の下で - YouTube|url=https://www.youtube.com/watch?v=RD5g7uauVx4|website=www.youtube.com|accessdate=2020-07-29}}</ref>。
[[2020年]][[7月28日]]の[[九州]]を中心に大きな被害が出た[[令和2年7月豪雨]]による災害を議案として開かれた衆院[[災害対策特別委員会]]の審議中に、被災地である[[熊本県]]選出の坂本は約2時間にわたり、災害と関係のない『日本現代史』（ジェームス・M・バーダマン著）の英日対訳版を断続的に閲読して英語の勉強を行っていた<ref>{{Cite web|title=豪雨災害の国会審議中に英語を勉強 熊本県選出の坂本哲志・元副総務相|url=https://mainichi.jp/articles/20200728/k00/00m/040/222000c|website=毎日新聞|accessdate=2020-07-29|language=ja}}</ref>。[[フジニュースネットワーク|FNN]]の取材に対し、「自分では、今、深く反省しています。関係ない本を持ち込むこと自体が不謹慎でありますので」と回答している<ref>{{Cite web |title=国会審議中“英語のお勉強”　「一心不乱」に机の下で - YouTube |url=https://www.youtube.com/watch?v=RD5g7uauVx4 |website=www.youtube.com |accessdate=2020-07-29 |deadlinkdate=2023-4}}</ref>。


=== 緊急事態宣言下での食事会 ===
=== 緊急事態宣言下での食事会 ===
[[2021年]]1月8日から新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく[[緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置|緊急事態宣言]]が出されている中、1月21日には所属している派閥「[[近未来政治研究会]]」を率いる[[石原伸晃]]元幹事長、同派閥に所属している[[野田毅]]元国家公安委員長らと会員制のレストランで約40分間、派閥の運営を話し合いながら昼食をとっていた<ref>{{Cite web|title=コロナ感染・石原伸晃氏に「上級国民」批判 〝禁〟破り会食、即入院（東スポWeb）|url=https://news.yahoo.co.jp/articles/bc66e2308e4e279d39f43258431e987b133e2c9a|website=Yahoo!ニュース|accessdate=2021-01-26|language=ja}}</ref><ref>{{Cite news|title=「慎重であるべきだった」|url=https://jp.reuters.com/article/idJP2021012601001411|work=Reuters|date=2021-01-26|accessdate=2021-01-26|language=ja|last=共同通信}}</ref>。1月12日に[[西村康稔]]経済再生担当相が「昼間も外出自粛をお願いしたい。昼に皆とご飯を食べていいということではない」と語り<ref>{{Cite web|title=西村担当相、外食ランチも自粛呼び掛け 「しばらく家庭で食事を」：時事ドットコム|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2021011201149&g=pol|website=時事ドットコム|accessdate=2021-01-26|language=ja}}</ref>、自民党内で昼食時に弁当を配るのもやめて、夜だけでなく昼の会食も控えるよう申し合わせしていた状況下での21日の昼食だった。翌22日に、石原伸晃の[[2019新型コロナウイルス|新型コロナウイルス]]感染が判明したが、前日に石原伸晃と会食していた坂本は25日の衆院予算委員会に出席し、[[小川淳也]]衆院議員から「てっきり濃厚接触者で来ないのか、と思っていた」「感染当事者としての経験から濃厚接触者と認定された方のうち、発症する方は1週間から10日以内に発症する。だから、14日間自宅待機するんですよ」と問いただされた<ref>{{Cite web|title=感染経験者の小川淳也氏が追及石原氏「何で即入院」（日刊スポーツ）|url=https://news.yahoo.co.jp/articles/f6fd391334416a141bea5cebacb2c5d7125a672a|website=Yahoo!ニュース|accessdate=2021-01-26|language=ja}}</ref>。
[[2021年]]1月8日から新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく[[緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置|緊急事態宣言]]が出されている中、1月21日には所属している派閥「[[近未来政治研究会]]」を率いる[[石原伸晃]]元幹事長、同派閥に所属している[[野田毅]]元国家公安委員長らと会員制のレストランで約40分間、派閥の運営を話し合いながら昼食をとっていた<ref>{{Cite news|和書 |title=コロナ感染・石原伸晃氏に「上級国民」批判 〝禁〟破り会食、即入院 |newspaper=東京スポーツ |date=2021-1-22 |access-date=2023-4-5 |url=https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/220183/}}</ref><ref>{{Cite news|title=「慎重であるべきだった」|url=https://jp.reuters.com/article/idJP2021012601001411|work=Reuters|date=2021-01-26|accessdate=2021-01-26|language=ja|last=共同通信}}</ref>。1月12日に[[西村康稔]]経済再生担当相が「昼間も外出自粛をお願いしたい。昼に皆とご飯を食べていいということではない」と語り<ref>{{Cite web|和書|title=西村担当相、外食ランチも自粛呼び掛け 「しばらく家庭で食事を」：時事ドットコム|url=https://web.archive.org/web/20210112110617/https://www.jiji.com/jc/article?k=2021011201149&g=pol|website=時事ドットコム|accessdate=2021-01-26|language=ja}}</ref>、自民党内で昼食時に弁当を配るのもやめて、夜だけでなく昼の会食も控えるよう申し合わせしていた状況下での21日の昼食だった。翌22日に、石原伸晃の[[2019新型コロナウイルス|新型コロナウイルス]]感染が判明したが、前日に石原伸晃と会食していた坂本は25日の衆院予算委員会に出席し、[[小川淳也]]衆院議員から「てっきり濃厚接触者で来ないのか、と思っていた」「感染当事者としての経験から濃厚接触者と認定された方のうち、発症する方は1週間から10日以内に発症する。だから、14日間自宅待機するんですよ」と問いただされた<ref>{{Cite news|和書 |title=感染経験者の小川淳也氏が追及石原氏「何で即入院」 |newspaper=日刊スポーツ |date=2021-1-25 |url=https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202101250000350.html |access-date=2023-4-5}}</ref>。

== 国政選挙歴 ==
{{選挙歴
|衆|当落1=当|選挙名1=43|選挙区1=[[熊本県第3区|熊本3区]]|政党名1=[[無所属]]|得票数1=79,500|得票率1=42.55%|得票順1=1|候補者1=4
|衆|当落2=落|選挙名2=44|選挙区2=熊本3区|政党名2=無所属|得票数2=78,796|得票率2=39.74%|得票順2=2|候補者2=3
||当落3=当|選挙名3=[[2007年日本の補欠選挙#7月に実施された補欠選挙|第44回衆議院議員補欠選挙]]|執行日3=[[2007年]][[7月29日]]|選挙区3=熊本3区|政党名3=無所属|得票数3=77,358|得票率3=41.53%|定数3=1|得票順3=1|候補者3=4
|衆|当落4=当|選挙名4=45|選挙区4=熊本3区|政党名4=[[自由民主党]]|得票数4=81,506|得票率4=40.63%|得票順4=1|候補者4=4
|衆|当落5=当|選挙名5=46|選挙区5=熊本3区|政党名5=自由民主党|得票数5=95,651|得票率5=58.72%|得票順5=1|候補者5=4
|衆|当落6=当|選挙名6=47|選挙区6=熊本3区|政党名6=自由民主党|得票数6=100,824|得票率6=77.08%|得票順6=1|候補者6=2
|衆|当落7=当|選挙名7=48|選挙区7=熊本3区|政党名7=自由民主党|得票数7=129,312|得票率7=73.60%|得票順7=1|候補者7=2
|衆|当落8=当|選挙名8=49|選挙区8=熊本3区|政党名8=自由民主党|得票数8=125,158|得票率8=71.15%|得票順8=1|候補者8=3
}}


== 所属団体・議員連盟 ==
== 所属団体・議員連盟 ==
* [[自民党たばこ議員連盟]]（事務局長）<ref name="officer20170307">{{Cite web|url = http://notobacco.jp/pslaw/tobaccogirenkenkin1703.pdf |title = 「自民党たばこ議員連盟」役員（2017/3/7現在）及び役員へのタバコ販売＆耕作者政治連盟からの６年間の献金額（万円） |accessdate = 2018-04-11 }}</ref><ref name="attendance20170307">{{Cite web|url = http://notobacco.jp/pslaw/giren170307syusseki.pdf |title = 自民党たばこ議員連盟臨時総会（出席者） |accessdate = 2018-04-11 }}</ref>
* [[自民党たばこ議員連盟]]（事務局長）<ref name="officer20170307">{{Cite web|和書|url = http://notobacco.jp/pslaw/tobaccogirenkenkin1703.pdf |title = 「自民党たばこ議員連盟」役員（2017/3/7現在）及び役員へのタバコ販売＆耕作者政治連盟からの６年間の献金額（万円） |accessdate = 2018-04-11 }}</ref><ref name="attendance20170307">{{Cite web|和書|url = http://notobacco.jp/pslaw/giren170307syusseki.pdf |title = 自民党たばこ議員連盟臨時総会（出席者） |accessdate = 2018-04-11 }}</ref>
* [[自民党たばこ特別委員会]]（副委員長）<ref name="jimin_officer">{{Cite web|url = https://www.jimin.jp/member/officer/?tab=officer3 |title = 政務調査会（部会・調査会・特別委員会等） - 自由民主党 役員 |website = [[自由民主党 (日本)|自由民主党]] | accessdate = 2020-04-11 }}</ref>
* [[自由民主党たばこ特別委員会]]（委員長代理兼事務局長）<ref>{{Cite web|和書|url = https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/member/officer.pdf#page=9 |title = 政務調査会（部会・調査会・特別委員会等） |website = [[自由民主党 (日本)|自由民主党]] |date = 2022-04-28 |accessdate = 2022-05-26 }}</ref>
* [[日本会議国会議員懇談会]]<ref name="tawara2016">[[俵義文]] 『日本会議の全貌』 [[花伝社]]、2016年</ref>
* [[日本会議国会議員懇談会]]<ref name="tawara2016">[[俵義文]] 『日本会議の全貌』 [[花伝社]]、2016年</ref>
* [[神道政治連盟国会議員懇談会]]<ref name="tawara2016" />
* [[神道政治連盟国会議員懇談会]]<ref name="tawara2016" />
129行目: 155行目:
}}
}}
{{s-off}}
{{s-off}}
{{Succession box
| title = {{Flagicon|JPN}} [[農林水産大臣]]
| years = 第69代 : 2023年 -
| before = [[宮下一郎]]
| after = 現職
}}
{{succession box
{{succession box
| title = {{Flagicon|JPN}}[[内閣府特命担当大臣|特命担当大臣]]（[[内閣府特命担当大臣（少子化対策担当）|少子化対策]]）
| title = {{Flagicon|JPN}}[[内閣府特命担当大臣|特命担当大臣]]（[[内閣府特命担当大臣（少子化対策担当）|少子化対策]]）
160行目: 192行目:
}}
}}
{{End}}
{{End}}
{{農林水産大臣}}
{{地方創生担当大臣}}
{{地方創生担当大臣}}
{{少子化対策担当大臣}}
{{少子化対策担当大臣}}
166行目: 199行目:
{{衆議院農林水産委員長}}
{{衆議院農林水産委員長}}
{{熊本小選挙区選出衆議院議員(1996-)}}
{{熊本小選挙区選出衆議院議員(1996-)}}
{{G8の農業大臣}}
{{Normdaten}}
{{Normdaten}}
{{デフォルトソート:さかもと てつし}}
{{デフォルトソート:さかもと てつし}}
[[Category:令和時代の閣僚]]
[[Category:令和時代の閣僚]]
[[Category:日本の農林水産大臣]]
[[Category:内閣府特命担当大臣（少子化対策担当）]]
[[Category:内閣府特命担当大臣（地方創生担当）]]
[[Category:日本の副大臣経験者]]
[[Category:日本の副大臣経験者]]
[[Category:日本の大臣政務官経験者]]
[[Category:日本の大臣政務官経験者]]

2024年5月30日 (木) 18:08時点における最新版

坂本 哲志
さかもと てつし
農林水産大臣の就任に際して公表された肖像写真
生年月日 (1950-11-06) 1950年11月6日（73歳）
出生地 日本の旗 日本 熊本県菊池郡陣内村（現・大津町）
出身校 中央大学法学部政治学科卒業
前職 熊本日日新聞社記者
所属政党 （自由民主党→)
（新党さきがけ[1]→)
（自由民主党[2]→)
（無所属（グループ改革）→）
自由民主党（森山派→無派閥）
称号 法学士
公式サイト 坂本てつし
内閣 第2次岸田第2次改造内閣
在任期間 2023年12月14日 - 現職
内閣 菅義偉内閣
在任期間 2021年2月12日[3] - 2021年10月4日[4]
内閣 菅義偉内閣
在任期間 2020年9月16日[5] - 2021年10月4日[4]
選挙区 熊本3区
当選回数 7回
在任期間 2003年11月11日 - 2005年8月8日
2007年7月30日 - 現職
選挙区 菊池郡選挙区
当選回数 4回
在任期間 1991年 - 2003年
テンプレートを表示

坂本 哲志（さかもと てつし、1950年11月6日 - ）は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員（7期）。農林水産大臣（第69代）。

孤独・孤立対策担当大臣・一億総活躍担当大臣・まち・ひと・しごと創生担当大臣・内閣府特命担当大臣（少子化対策、地方創生）（菅義偉内閣）、総務副大臣・内閣府副大臣（第2次安倍内閣）、総務大臣政務官（福田康夫改造内閣・麻生内閣）、衆議院農林水産委員長、熊本県議会議員（4期）、自由民主党改革実行本部多様な人材の育成と登用プロジェクトチーム座長代理、同災害対策特別委員会委員長代理、同総務部会地方議会の課題に関するプロジェクトチーム座長代理、同文部科学部会高等専門学校小委員会委員長、同孤独・孤立対策特命委員長、同選挙対策副委員長、同金融調査会会長代理、同地方組織・議員総局長、同副幹事長、同農地政策検討委員長、同組織運動本部長代理、同地方創生実行統合本部事務総長、同情報通信戦略調査会副会長兼幹事長、同政務調査会会長代理、同農業基本政策検討委員会委員長代理、同畜産・酪農対策小委員長、同組織運動本部団体総局次長、同国会対策副委員長、同野菜・果樹・畑作物等対策小委員会委員長、同団体総局農林水産関係団体委員長、同農林部会長代理、同総務部会長代理、農業委員会等に関する議員懇話会会長などを歴任[6][7]。

来歴[編集]

2020年9月、内閣府特命担当大臣（少子化対策・地方創生）の就任に際しての記者会見にて

熊本県菊池郡陣内村（現・大津町）生まれ[8]。祖父、父は特定郵便局長を務めた[9]。熊本商科大学付属高等学校（現熊本学園大学付属高等学校）、中央大学法学部政治学科（ゼミは地方自治、行政学[10]）卒業[8]。大学卒業後、熊本日日新聞社に入社した[11]。

1991年、熊本県議会議員選挙に自由民主党公認で出馬し、初当選。県議を4期務めた[8]。

県議時代には岩下栄一や園田博之らとともに新党さきがけに入党したが、1998年に自由民主党に復党する[12]。

2003年11月の第43回衆議院議員総選挙に熊本3区から無所属で出馬し、自民党前職の松岡利勝を破り初当選した（松岡は比例復活）。当選後、保守系無所属の新人議員5人で院内会派「グループ改革」を結成する[11]が翌年6月にはグループ改革は解散[13] 。その後、2004年6月には無所属のまま自民党会派に入り[11]、山崎派に入会する[14]。

2005年の第44回衆議院議員総選挙も無所属で出馬し[1]、対立候補の松岡に7,892票差で敗れ、落選した。

2006年9月には対立候補だった松岡が第1次安倍内閣で農林水産大臣に任命されるが事務所費架空計上問題で追及を受け、2007年5月28日に自殺。同年7月、第21回参議院議員通常選挙に合わせた衆議院議員熊本3区補欠選挙に無所属で出馬、松岡の後援会や業界団体の支援を受ける前熊本県議の荒木義行を13,295票差で破り、国政に復帰した。当選後の8月7日、無所属のまま自民党会派に入会。なお坂本は当選後、自民党熊本県連に入党届を出したもののただちに入党は許可されず、県連は最初に不受理とした[15]。一方で、自由民主党本部が役員連絡会で坂本の入党を認める方針を示し、正式にこれを許可した。これにより会派名が「自由民主党・無所属会」から「自由民主党」に改められた[16]。党本部の決定ということで、県連も入党を許可した。2008年8月、福田康夫改造内閣で総務大臣政務官（担当は年金監督、行政改革、統計管理など、旧総務庁の持分）に任命され[17]、麻生内閣でも再任した。

2009年の第45回衆議院議員総選挙では初めて自民党公認で熊本3区から出馬し[1]、民主党公認の後藤英友を6,621票差[18]で破り、3選（後藤は比例復活）。2012年9月の自由民主党総裁選挙では石原伸晃の選挙対策本部長補佐を務めた[19]。

2012年12月16日の第46回衆議院議員総選挙では、熊本3区で日本維新の会の新人らを破り、4選[20]。選挙後に発足した第2次安倍内閣で総務副大臣及び内閣府副大臣（地方分権改革、地域活性化、道州制の担当）に任命され[21]、2013年10月まで務めた。総務・内閣府副大臣退任後、衆議院農林水産委員長に就任。

2014年12月14日の第47回衆議院議員総選挙で5選。

2017年10月22日の第48回衆議院議員総選挙で6選。

2020年9月16日の発足の菅義偉内閣で内閣府特命担当大臣（少子化対策、地方創生）として初入閣。

2021年2月12日、孤独・孤立対策担当大臣として、社会的不安に寄り添い、深刻化する社会的な孤独・孤立の問題について、総合的に対策を推進するため、行政各部の所管する事務の調整も担当する[22]。

2021年10月31日の第49回衆議院議員総選挙で7選。

2023年12月14日、自民党5派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題で、岸田文雄首相は清和政策研究会（安倍派）の閣僚4人と副大臣5人を事実上更迭。坂本は宮下一郎の後任として、農林水産大臣に就任した[23][24]。熊本3区からは前任議員の松岡利勝以来の16年ぶりの農水大臣となる。

政策・主張[編集]

復興[編集]

  • 「熊本地震から1年半。まだまだ復興は緒についたばかり。震災からの復興に全力を挙げる。特に新しい選挙区となった上益城郡は益城町をはじめ、最も被害が大きかった地域。復興を最大の訴えとする」と発言[25]。
  • 「自治体の財政負担を軽減する支援制度をつくること。個々人の住宅や作業場再建、地域再生のために現行の法律や制度を使い勝手がいいように、弾力的に運用できるようにすること。それが一日も早い復興につながる」と発言[25]。

環境[編集]

  • 水俣病やハンセン病の「患者団体や未認定の方々、健康障害を訴えられる方々の意見を細かくくみ上げ、公害問題として国が対処する。水銀に関する条約（水俣条約）を広く世界に知らしめ、公害の原点として、開発途上国への指導と支援をする」と発言[25]。

農業[編集]

  • 2005年、「中山間地は耕作面積が狭く、収益力も低い。どうやって続けていくか問題。農業法人も入りにくいので、国による所得補償も必要」と発言[26]。
  • 2012年、初めて農政連の推薦を得て、ＴＰＰ断固反対を訴える[27]。
  • 2016年、畜産・酪農対策小委員会の委員長として、規制改革会議農業ワーキンググループが提言した生乳取引の自由化に反対[28]。

受動喫煙問題[編集]

  • 受動喫煙防止を目的とした健康増進法改正について、原則屋内禁煙に反対。
    • 2017年に厚生労働省が発表した一部小規模店を除く飲食店を原則禁煙とする法案について、「30平米以下が良くて30平米以上が悪いとか、一律に網をかけるべきではない」「禁煙なのか分煙なのか、経営者が選択できる仕組みが必要」と主張した[29][30]。
    • 日本禁煙学会が2017年10月に実施した公開アンケートにおいて、「受動喫煙を無くし非喫煙者の健康を守るための健康増進法改正」（屋内禁煙、罰則付）法案の早期制定について「必要ない」と回答した[31]。
    • 自身の事務所は喫煙可能である[31]。

家族観[編集]

問題とされた発言と行動[編集]

公職選挙法178条違反の疑い[編集]

2007年7月29日の熊本3区補欠選挙に当選した際、坂本が2007年7月30日付で「当選再起を果たすことが出来ました。本当に有（あ）り難（がと）うございました」[34]とウェブサイトに掲載した。公職選挙法178条違反の疑いの指摘を受け、同年8月14日に削除し、謝罪した[35]。

年越し派遣村利用者への批判[編集]

2009年1月5日、いわゆる「年越し派遣村」について「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのかという気もした」「学生紛争の時の戦術、戦略が垣間見えるような気がした」と発言し、民主党、日本共産党などから「罷免されて然るべき」と批判を受けた[36][37]。翌日に発言を撤回し、謝罪することとなった[38]。

国会審議中の読書行為[編集]

2020年7月28日の九州を中心に大きな被害が出た令和2年7月豪雨による災害を議案として開かれた衆院災害対策特別委員会の審議中に、被災地である熊本県選出の坂本は約2時間にわたり、災害と関係のない『日本現代史』（ジェームス・M・バーダマン著）の英日対訳版を断続的に閲読して英語の勉強を行っていた[39]。FNNの取材に対し、「自分では、今、深く反省しています。関係ない本を持ち込むこと自体が不謹慎でありますので」と回答している[40]。

緊急事態宣言下での食事会[編集]

2021年1月8日から新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が出されている中、1月21日には所属している派閥「近未来政治研究会」を率いる石原伸晃元幹事長、同派閥に所属している野田毅元国家公安委員長らと会員制のレストランで約40分間、派閥の運営を話し合いながら昼食をとっていた[41][42]。1月12日に西村康稔経済再生担当相が「昼間も外出自粛をお願いしたい。昼に皆とご飯を食べていいということではない」と語り[43]、自民党内で昼食時に弁当を配るのもやめて、夜だけでなく昼の会食も控えるよう申し合わせしていた状況下での21日の昼食だった。翌22日に、石原伸晃の新型コロナウイルス感染が判明したが、前日に石原伸晃と会食していた坂本は25日の衆院予算委員会に出席し、小川淳也衆院議員から「てっきり濃厚接触者で来ないのか、と思っていた」「感染当事者としての経験から濃厚接触者と認定された方のうち、発症する方は1週間から10日以内に発症する。だから、14日間自宅待機するんですよ」と問いただされた[44]。

国政選挙歴[編集]

当落 選挙 執行日 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数		 政党内比例順位
/政党当選者数
当 第43回衆議院議員総選挙 2003年11月09日 熊本3区 無所属 7万9500票 42.55% 1 1/4 /
落 第44回衆議院議員総選挙 2005年09月11日 熊本3区 無所属 7万8796票 39.74% 1 2/3 /
当 第44回衆議院議員補欠選挙 2007年7月29日 熊本3区 無所属 7万7358票 41.53% 1 1/4 /
当 第45回衆議院議員総選挙 2009年08月30日 熊本3区 自由民主党 8万1506票 40.63% 1 1/4 /
当 第46回衆議院議員総選挙 2012年12月16日 熊本3区 自由民主党 9万5651票 58.72% 1 1/4 /
当 第47回衆議院議員総選挙 2014年12月14日 熊本3区 自由民主党 10万824票 77.08% 1 1/2 /
当 第48回衆議院議員総選挙 2017年10月22日 熊本3区 自由民主党 12万9312票 73.60% 1 1/2 /
当 第49回衆議院議員総選挙 2021年10月31日 熊本3区 自由民主党 12万5158票 71.15% 1 1/3 /

所属団体・議員連盟[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 主な候補者の横顔　熊本３区・４区
  2. ^ 川辺川ダムに関する｢公開質問状｣
  3. ^ “「孤独・孤立対策」担当に坂本少子化相　首相指示”. 日本経済新聞電子版 (日本経済新聞社). (2021年2月12日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE115350R10C21A2000000/ 2023年12月15日閲覧。 
  4. ^ a b 『官報 令和3年特別号外第83号 1頁　人事異動 内閣』（プレスリリース）国立印刷局、2021年10月4日。 
  5. ^ 『官報 令和2年特別号外第99号 1頁　人事異動 内閣』（プレスリリース）国立印刷局、2020年9月16日。 
  6. ^ “プロフィール”. 坂本哲志. 2023年12月15日閲覧。
  7. ^ “国会議員情報　坂本 哲志（さかもと てつし）”. 時事ドットコム (時事通信社). https://www.jiji.com/sp/giin?d=b126770dbba3919f0abed79856c2fb64&c=syu 2023年12月15日閲覧。 
  8. ^ a b c “坂本哲志君_衆議院”. www.shugiin.go.jp. 2019年11月8日閲覧。
  9. ^ 朝日新聞 (2005/07/06). “郵政の「義」　反対・棄権・賛成　自民議員、苦悩の判断　【西部】”. 朝刊 社会: 31. 
  10. ^ 第174回国会 衆議院総務委員会 11号
  11. ^ a b c 国会議員情報:坂本 哲志(さかもと てつし)
  12. ^ 朝日新聞 (1998/09/25). “坂本哲志県議が復党、大西一史県議は入党　自民党県連　／熊本”. 朝刊 熊本. 
  13. ^ 各会派所属議員数及び役員一覧
  14. ^ 朝日新聞 (2005/07/06). “「ポスト小泉」動き加速　郵政法案、薄氷の可決”. 朝刊 政治: 4. 
  15. ^ 朝日新聞 (2007/08/03). “自民県連、坂本氏の復党申請を不受理　役員改選後、再提出を　／熊本県”. 朝刊 熊本全県・1地方: 27. 
  16. ^ 19.12.18「自由民主党・無所属会」、「自由民主党」に会派名称変更
  17. ^ “役所と言う所は”. 公式ウェブサイト > 近況報告 (2008年8月7日). 2024年5月29日閲覧。
  18. ^ 第４５回衆議院議員選挙　～８月３０日投票～
  19. ^ 自民党総裁選挙、結果はいかに
  20. ^ 坂本哲志：熊本3区
  21. ^ 第183回国会 参議院 内閣委員会 第2号
  22. ^ 内閣官房長官定例記者会見 令和3年2月12日（金）午前 首相官邸
  23. ^ “【速報中】政治資金問題で閣僚交代へ 安倍派「5人衆」辞任へ”. NHK NEWS WEB (2023年12月14日). 2023年12月14日閲覧。
  24. ^ “安倍派の閣僚と副大臣の9人全員が交代へ　安倍派の政務官は1人を除いて留任固まる”. 日テレNEWS (2023年12月14日). 2023年12月15日閲覧。
  25. ^ a b c 朝日新聞 (2017/10/20). “小選挙区候補者アンケート：下　衆院選　／熊本県”. 朝刊 熊本全県・2地方: 30. 
  26. ^ 朝日新聞 (2005年09月02日). “候補者に聞きました　衆院選小選挙区　３区・４区　／熊本県”. 朝刊 熊本全県・2地方: 26. 
  27. ^ 朝日新聞 (2012年12月03日). “（乱流　総選挙＠熊本）あす公示、１９人準備　／熊本県”. 朝刊 熊本全県・1地方: 35. 
  28. ^ 朝日新聞 (2016・4・4). “生乳取引自由化、提言に自民反対　小委員会で方針”. 朝刊 5総合: 5. 
  29. ^ “受動喫煙対策　自民党内で意見相次ぐ”. 日テレNEWS24 (日本テレビ). (2017年2月9日). https://news.ntv.co.jp/category/society/353648 2018年7月29日閲覧。 
  30. ^ 吉田啓志「たばこ全面禁煙めぐり自民党内紛　たばこ業界からの自民党議員への献金も背景に」『週刊金曜日』、2017年3月22日。2023年4月5日閲覧。
  31. ^ a b “衆議院選挙2017/10/22タバコ対策の公開アンケート”. 日本禁煙学会 (2017年10月24日). 2018年7月29日閲覧。
  32. ^ 「＜憲法特集＞九州・沖縄の国会議員アンケート（３）主なテーマ」、西日本新聞、2016年4月30日。
  33. ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
  34. ^ 『衆院熊本3区の坂本氏、HPで当選お礼 指摘受け削除 - 政治』朝日新聞、2007年8月15日。
  35. ^ 坂本哲志「お礼の日記」『坂本てつしホームページ』2007年8月15日。
  36. ^ “派遣村「まじめに働こうとしている人なのか」総務政務官”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2009年1月5日). http://www.asahi.com/special/08016/TKY200901050290.html 2021年10月7日閲覧。 
  37. ^ しんぶん赤旗、2009年1月7日
  38. ^ “派遣村発言、坂本政務官が撤回「実態把握してなかった」”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2009年1月6日). http://www.asahi.com/special/08016/TKY200901060105.html 2021年10月7日閲覧。 
  39. ^ “豪雨災害の国会審議中に英語を勉強 熊本県選出の坂本哲志・元副総務相”. 毎日新聞. 2020年7月29日閲覧。
  40. ^ “国会審議中“英語のお勉強”　「一心不乱」に机の下で - YouTube”. www.youtube.com. 2020年7月29日閲覧。[リンク切れ]
  41. ^ 「コロナ感染・石原伸晃氏に「上級国民」批判 〝禁〟破り会食、即入院」『東京スポーツ』、2021年1月22日。2023年4月5日閲覧。
  42. ^ 共同通信「「慎重であるべきだった」」『Reuters』、2021年1月26日。2021年1月26日閲覧。
  43. ^ “西村担当相、外食ランチも自粛呼び掛け 「しばらく家庭で食事を」：時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2021年1月26日閲覧。
  44. ^ 「感染経験者の小川淳也氏が追及石原氏「何で即入院」」『日刊スポーツ』、2021年1月25日。2023年4月5日閲覧。
  45. ^ “「自民党たばこ議員連盟」役員（2017/3/7現在）及び役員へのタバコ販売＆耕作者政治連盟からの６年間の献金額（万円）”. 2018年4月11日閲覧。
  46. ^ “自民党たばこ議員連盟臨時総会（出席者）”. 2018年4月11日閲覧。
  47. ^ “政務調査会（部会・調査会・特別委員会等）”. 自由民主党 (2022年4月28日). 2022年5月26日閲覧。
  48. ^ a b c 俵義文 『日本会議の全貌』 花伝社、2016年

外部リンク[編集]

議会
先代
森山裕 		日本の旗 衆議院農林水産委員長
2013年 - 2014年 		次代
江藤拓
公職
先代
宮下一郎 		日本の旗 農林水産大臣
第69代 : 2023年 - 		次代
現職
先代
衛藤晟一 		日本の旗特命担当大臣（少子化対策）
第22代：2020年 - 2021年 		次代
野田聖子
先代
北村誠吾 		日本の旗 内閣府特命担当大臣（地方創生）
第7代：2020年 - 2021年 		次代
野田聖子
先代
藤末健三
大島敦 		日本の旗 総務副大臣
柴山昌彦と共同
2012年 - 2013年 		次代
上川陽子
関口昌一
先代
白眞勲
藤本祐司
前川清成
今野東
園田康博
大島敦
松宮勲 		日本の旗 内閣府副大臣
浜田昌良
西村康稔
伊達忠一
寺田稔
赤羽一嘉
井上信治と共同
2012年 - 2013年 		次代
後藤田正純
西村康稔
岡田広
関口昌一
赤羽一嘉
井上信治
先代
岡本芳郎
秋葉賢也
二之湯智 		日本の旗 総務大臣政務官
鈴木淳司
中村博彦と共同
2008年 - 2009年 		次代
小川淳也
階猛
長谷川憲正
農林大臣
農林水産大臣
カテゴリ Category:日本の農林大臣・Category:日本の農林水産大臣
国務大臣
（元気で豊かな地方を
創生するための施策を
総合的に推進 するため
企画立案及び行政各部の
所管する事務の調整担当）
内閣府特命担当大臣（地方創生担当）
熊本県の旗 熊本県の小選挙区選出衆議院議員(1996年 - ) 国会議事堂
第1区
第2区
第3区
第4区
第5区
G7（G8）の農業大臣
    アメリカ合衆国の旗 トマス・ジェイムズ・ヴィルサック
フランスの旗 マルク・フェノー（英語版）		 日本の旗 宮下一郎
イタリアの旗 フランチェスコ・ロロブリジーダ（英語版）		 ドイツの旗 ジェム・オズデミル
カナダの旗 マリークロード・ビボー（英語版）		 イギリスの旗 テレーズ・コフィー
（ロシアの旗 ドミトリー・パトルシェフ）
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=坂本哲志&oldid=100556177」から取得