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『'''Me-imi'''』('''ミイミ''')は[[岡村靖幸]]の6枚目のオリジナルアルバム。
『'''Me-imi'''』('''ミイミ''')は、日本の[[シンガーソングライター]]である[[岡村靖幸]]の6枚目の[[スタジオ・アルバム|オリジナルアルバム]]


[[2004年]][[9月1日]]に[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサル・シグマ]]の[[Def Jam Recordings (日本)|Def Jam Japan]]レーベルからリリースされた。[[エピックレコードジャパン]]からの移籍第一弾として前作『[[禁じられた生きがい]]』(1995年)よりおよそ9年振りにリリースされた作品であり、全作詞および作曲、編曲、プロデュースをすべて岡村が担当している。
[[2004年]][[9月1日]]に、[[Def Jam Recordings (日本)|Def Jam Japan]]から発売された。


前作リリース以降の岡村は周囲の状況に左右されることなく制作作業を行っていたが、2003年に開催されたコンサートツアーにおいてファンからの熱狂を感じ取ったことが切っ掛けとなり、本作のリリースを具体的に検討することになった。2002年から2003年に掛けて[[電気グルーヴ]]所属の[[石野卓球]]とのコラボレーションを行ったことなどが影響し、本作は[[エレクトロニック・ダンス・ミュージック|クラブ・ミュージック]]に傾倒した内容になっている。アルバムタイトルは「Me(自分)」と「imi(意味)」を組み合わせた岡村による造語であり、「自分が生きる意味、仕事をする意味を表したタイトル」になっている。
==概要==

レコード会社移籍第一弾、実に8年9ヶ月振りのアルバム。アルバムタイトルは'''Me=自分、imi=意味、「自分の意味」'''という岡村の造語。DVD付の初回限定盤と通常盤の2形態で発売。初回限定盤には「ミラクルジャンプ」ビデオクリップDVD付。2枚の先行シングル[[モン・シロ|「モン・シロ」]]、「[[ミラクルジャンプ]]」を収録。
本作以前にリリースされたシングルの内、「[[セックス (岡村靖幸の曲)|セックス]]」(1999年)および「[[マシュマロ ハネムーン feat. Captain Funk|マシュマロ ハネムーン]]」(2001年)はベスト・アルバム『[[OH! ベスト]]』(2001年)において収録済みではあったが、本作ではメドレー形式で1曲にまとめられて収録されている。また、本作からの先行シングルとして[[日本テレビ系列|日本テレビ系]]バラエティ番組『[[ダウンタウンDX]]』(1993年 - )のエンディングテーマとして使用された「[[モン・シロ]]」および[[フジテレビ系列|フジテレビ系]]音楽番組『[[HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP]]』(1994年 - 2012年)のエンディングテーマとして使用された「[[ミラクルジャンプ]]」が[[シングルカット]]された他、収録曲である「ファミリーチャイム」が日本テレビ系バラエティ番組『[[浜ちゃんと!]]』(2003年 - 2008年)のエンディングテーマとして使用された。本作は[[オリコンチャート|オリコンアルバムチャート]]において最高位第14位となった。

== 背景 ==
5枚目のアルバム『[[禁じられた生きがい]]』(1995年)をリリース後、[[岡村靖幸]]は12月23日に同作からの[[リカット]]として18枚目のシングル「[[Peach X'mas]]」をリリース{{Sfn|Quick Japan|2000|p=102|ps= - 「ファンによるファンのための永久保存版-岡村靖幸神話が生まれるまでの全記録。」}}。1996年に入り岡村は「真・禁じられた生きがい」と題したコンサートツアーを1月10日の[[広島市文化交流会館|広島厚生年金会館]]公演を皮切りに、2月13日の[[日本武道館]]公演まで9都市全13公演を実施した<ref name="okamuralive">{{Cite web |和書 |url=https://okamurayasuyuki.info/info/live/ |title=live|okamura yasuyuki |website=岡村靖幸公式サイト |publisher=V4レコード |language=ja |accessdate=2024-06-08}}</ref>。5月2日には岡村が作詞・作曲およびプロデュースを行った[[川本真琴]]のデビュー・シングル「[[愛の才能]]」がリリースされる{{Sfn|Quick Japan|2000|p=102|ps= - 「ファンによるファンのための永久保存版-岡村靖幸神話が生まれるまでの全記録。」}}。その後「ピンク★ゲリラ'96」と題したクラブハウスライブツアーを6月11日および12日の[[赤坂BLITZ]]2日間連続公演を皮切りに、7月4日の日本武道館公演まで4都市全5公演を実施<ref name="okamuralive"/>{{Sfn|Quick Japan|2000|p=102|ps= - 「ファンによるファンのための永久保存版-岡村靖幸神話が生まれるまでの全記録。」}}。12月1日には19枚目のシングル「[[ハレンチ (岡村靖幸の曲)|ハレンチ]]」をリリースし、「ハレンチ」と題したコンサートツアーを12月12日の[[さっぽろ芸術文化の館|北海道厚生年金会館]]公演を皮切りに12月28日の[[オリックス劇場|大阪厚生年金会館]]公演まで5都市全6公演を実施<ref name="okamuralive"/>{{Sfn|Quick Japan|2000|p=102|ps= - 「ファンによるファンのための永久保存版-岡村靖幸神話が生まれるまでの全記録。」}}。

1998年8月26日には岡村が作曲および編曲を行った西田彩栞のデビュー・シングル「どうなっちゃってるの どうだっていいんじゃない」がリリースされる{{Sfn|Quick Japan|2000|p=102|ps= - 「ファンによるファンのための永久保存版-岡村靖幸神話が生まれるまでの全記録。」}}。1999年5月12日には岡村が元[[詩人の血 (バンド)|詩人の血]]および[[oh! penelope]]に所属していた辻睦詞と歌詞を共作した[[東京スカパラダイスオーケストラ]]の楽曲「情熱のイバラ」が、マキシシングル「[[火の玉ジャイヴ]]」のカップリング曲として収録される{{Sfn|Quick Japan|2000|p=102|ps= - 「ファンによるファンのための永久保存版-岡村靖幸神話が生まれるまでの全記録。」}}。6月14日には岡村の所属事務所であるリアルロックスによって「He'll soon back...」というタイトルの岡村靖幸公式ウェブサイトが開設され、6月30日にはホームページのタイトルが「Something will be arrived at the site on July 1999」に変更される{{Sfn|Quick Japan|2000|p=102|ps= - 「ファンによるファンのための永久保存版-岡村靖幸神話が生まれるまでの全記録。」}}。7月1日午前0時丁度にホームページ上で新曲となる「SEX」の一部と「バンビ」が配信され、同月には岡村の新曲として「マシュマロ・ウエディング」というタイトルの楽曲が完成したとの噂が流れた{{Sfn|Quick Japan|2000|p=102|ps= - 「ファンによるファンのための永久保存版-岡村靖幸神話が生まれるまでの全記録。」}}。8月14日には岡村の公式ウェブサイトにてインターネット特別番組『岡村靖幸 Summer Gift '99』が配信され、11月20日には20枚目のシングル「[[セックス (岡村靖幸の曲)|セックス]]」(1999年)がリリースされた{{Sfn|Quick Japan|2000|p=102|ps= - 「ファンによるファンのための永久保存版-岡村靖幸神話が生まれるまでの全記録。」}}。2000年4月19日には21枚目のシングル「[[真夜中のサイクリング]]」、6月21日には「セックス」のリミックスを収録したシングル「[[SexeS]]」がリリースされた。2001年3月28日にはリリースされると噂されていたオリジナル・アルバムの代替として、2作目となるベスト・アルバム『[[OH! ベスト]]』がリリースされた{{Sfn|ユリイカ|2013|p=270|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。

2002年9月2日には[[電気グルーヴ]]所属の[[石野卓球]]との新ユニット「岡村靖幸と石野卓球」のオフィシャルサイトが開設され、同年9月19日には同ユニットのデビュー曲であり、[[日本テレビ系列|日本テレビ系]]トーク番組『[[松紳|松本紳助]]』(2000年 - 2006年)のエンディングテーマとして使用されたシングル「come baby」がリリースされた<ref>{{Cite web|和書|url=https://tower.jp/article/news/2002/09/02/100000528 |title=「岡村靖幸と石野卓球」オフィシャルサイトがオープン! |author= |date=2002-09-02 |website=TOWER RECORDS ONLINE |publisher=[[タワーレコード]] |language=ja |accessdate=2024-06-15}}</ref>。しかし翌2003年1月に岡村が[[覚醒剤取締法]]違反のため逮捕されたことを受け、同ユニットとしてのシングル第2弾「New Wave Boy」および3月に予定されていたアルバムがリリース中止となった<ref>{{Cite web|和書 |url=https://www.cdjournal.com/main/news/-/3828 |title=“岡村と卓球”の新作が発売中止に!! |author= |date=2003-01-09 |website=CDジャーナル |publisher=[[音楽出版社 (企業)|音楽出版社]] |language=ja |accessdate=2024-06-15}}</ref><ref>{{Cite web|和書 |url=https://nikkan-spa.jp/1618127/2 |title=鬼才・岡村靖幸、3度の薬物逮捕でも愛されるワケをその軌跡から読み解く |author=A4studio |date=2019-11-11 |website=[[SPA!|日刊SPA!]] |publisher=[[扶桑社]] |page=2 |language=ja |accessdate=2024-06-15}}</ref>。リリース中止となっていたアルバムは後に「岡村と卓球」名義に変更された上で、12月17日にファースト・アルバム『The Album』としてリリースされた<ref>{{Cite web|和書 |url=https://tower.jp/article/news/2003/11/01/100002072 |title=岡村靖幸と石野卓球のユニット、〈岡村と卓球〉ファーストアルバム発表 |author= |date=2002-09-02 |website=TOWER RECORDS ONLINE |publisher=[[タワーレコード]] |language=ja |accessdate=2024-06-15}}</ref>。同年に岡村は「フレッシュボーイ」と題したソロでのコンサートツアーを10月25日の[[横浜BLITZ]]公演を皮切りに2004年2月19日のなんばHatch公演まで5都市全10公演を実施した<ref name="okamuralive"/>。同ツアーで訪れた[[大阪府|大阪]]において、岡村はツアー[[ディスクジョッキー|DJ]]を務めた[[ajapai]]のパーティにおいて人生初のDJプレイを体験することになった{{Sfn|ユリイカ|2013|p=272|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。

== 録音、制作 ==
{{Quote box|width=230px|align=right|quote=あまりにも情報を知られてると、こっちも身構えてしまうところがありますからね。「よく解らないんだけど、利益を上げようよ」っていう人の方が、うまくいくのかなと思いますけど。|source=岡村靖幸, <br />{{Small2|STUDIO VOICE 2004年10月号}}{{Sfn|ユリイカ|2013|p=272|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}}}
アルバム『禁じられた生きがい』以降の制作状況に関して、雑誌『Caz』2004年9月6日号において岡村は「状況に左右されることなく、定期的におもむくままに作っていた」と述べていた{{Sfn|ユリイカ|2013|p=271|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。しかし2003年のコンサートツアーなどでファンの熱狂を感じた岡村は改心し、3月からリリースに向けて具体的な行動を起こすこととなった{{Sfn|ユリイカ|2013|p=271|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。前作制作時とはレコード会社および所属事務所が変化していたが、周囲のスタッフがそれまでの岡村の仕事に関して詳細を知らない環境であったことがプラスに転じる結果となったと岡村は述べている{{Sfn|ユリイカ|2013|p=272|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。

シングル「セックス」において[[レコード|アナログ盤]]をリリースしたことや、[[石野卓球]]とのコラボレーションなど以前からクラブ・ミュージックへ傾倒する傾向が表れており、[[テクノ (ダンスミュージック)|テクノ]]やクラブ向けのレコード店での岡村の目撃情報も多数指摘されていた{{Sfn|ユリイカ|2013|p=272|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。岡村は石野からの推薦によりアナログ盤を購入するようになり、親しくなったレコード店の店員から推奨する作品を提供してもらうようになっていたと述べている{{Sfn|ユリイカ|2013|p=272|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。芸術総合誌『[[ユリイカ (雑誌)|ユリイカ]]7月臨時増刊号 総特集=岡村靖幸』においてライターの[[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]は、3枚目のアルバム『[[靖幸]]』(1989年)制作時に岡村が様々なミュージシャンの名盤と呼ばれる作品に手を出していた時とは聴き方が変化していると断言し、「学習して音楽を作るタイプではなかったはずの岡村が、手掛かりを求めて、学習して作るようになっ(てしまっ)たということなのかは、次作を待つしかない」と述べている{{Sfn|ユリイカ|2013|pp=272 - 273|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。

== 音楽性と歌詞 ==
本作のタイトルである『Me-imi』とは「Me(自分)」と「imi(意味)」を組み合わせた「自分が生きる意味、仕事をする意味を表したタイトル」となっており、芸術総合誌『ユリイカ7月臨時増刊号 総特集=岡村靖幸』においてばるぼらは「これまでになく自分と向き合いながら制作したことの証しだろう」と述べている{{Sfn|ユリイカ|2013|pp=271 - 272|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。またばるぼらは本作について前作とは趣向の異なるサウンドであると指摘、楽曲のスタイルは[[ロック (音楽)|ロック]]や[[バラード]]以外にも[[ファンク]]や[[エレクトロクラッシュ]]などの楽曲が収録されていることから、[[エレクトロニック・ダンス・ミュージック|クラブ・ミュージック]]への接近が基調になっていると述べている{{Sfn|ユリイカ|2013|p=272|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。

歌詞に関しては一つのストーリーとして完結するような構成の楽曲は減少し、1行ずつあるいは1語ずつが断片的に組み合わされたかのような作風に変化しており、ばるぼらは「そのぶん解釈の幅は広がった印象がある」と述べている{{Sfn|ユリイカ|2013|p=272|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。2003年のコンサートツアーに帯同したスタッフが「岡村さんのボーカル・スタイルに少し変化があり、オンオフの差が大きくなったんです」と述べたことを受け、ばるぼらは歌唱法の変化は歌詞の変化と関係性があると主張し、岡村が愛聴する楽曲が変化したことが制作する音楽にも変化として表れているのではないかと推測している{{Sfn|ユリイカ|2013|p=272|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。また、ばるぼらは「軽蔑のイメージ」の「あれから伝説は達成しようがない」という歌詞に関して、25歳で名盤と言われる4枚目のアルバム『[[家庭教師 (アルバム)|家庭教師]]』(1990年)を完成させた岡村のことを連想させると述べている{{Sfn|ユリイカ|2013|p=273|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。

== リリース、チャート成績、ツアー ==
本作は[[2004年]][[9月1日]]に[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサル・シグマ]]の[[Def Jam Recordings (日本)|Def Jam Japan]]レーベルから[[コンパクトディスク|CD]]にてリリースされた{{Sfn|ユリイカ|2013|p=270|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。初回限定盤は「ミラクルジャンプ」の[[ミュージック・ビデオ]]を収録した[[DVD]]が付属されていた{{Sfn|ユリイカ|2013|p=271|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。5枚目の[[スタジオ・アルバム|オリジナル・アルバム]]『[[禁じられた生きがい]]』(1995年)以降にリリースされたシングルの内、「[[セックス (岡村靖幸の曲)|セックス]]」と「[[マシュマロ ハネムーン feat. Captain Funk|マシュマロ ハネムーン]]」はメドレー形式で1曲にまとめられて収録、また日本テレビ系バラエティ番組『[[ダウンタウンDX]]』(1993年 - )のエンディングテーマとして使用された「[[モン・シロ]]」<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.oricon.co.jp/prof/195742/products/545536/1/ |title=モン-シロ|岡村靖幸 |website=オリコンニュース |publisher=[[オリコン]] |language=ja |accessdate=2024-06-15}}</ref>および[[フジテレビ系列|フジテレビ系]]音楽番組『[[HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP]]』(1994年 - 2012年)のエンディングテーマとして使用された「[[ミラクルジャンプ]]」<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.oricon.co.jp/prof/195742/products/553727/1/ |title=ミラクルジャンプ|岡村靖幸 |website=オリコンニュース |publisher=[[オリコン]] |language=ja |accessdate=2024-06-15}}</ref>がそれぞれ先行シングルとしてリリースされた他、アルバム収録曲である「ファミリーチャイム」が日本テレビ系バラエティ番組『[[浜ちゃんと!]]』(2003年 - 2008年)のエンディングテーマとして使用された{{Sfn|ユリイカ|2013|p=271|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。

本作のリリースに関して岡村は、総合週刊誌『[[SPA!]]』2004年8月31日号において「こんなに早く出していいのかなと思いながらやってましたから」と述べた他、「内容的にということじゃなく、このタイミングで出したくないということですよ。あと2か月ぐらいは待ってほしかったです」と述べるなど、自身の望むタイミングでのリリースではなかったことを告白している{{Sfn|ユリイカ|2013|p=271|ps= - [[ばるぼら (ライター)|ばるぼら]]「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より}}。本作は[[オリコンチャート|オリコンアルバムチャート]]において最高位第14位の登場週数は7回となった<ref name="oricon">{{Cite web |和書 |url=https://www.oricon.co.jp/prof/195742/products/558098/1/ |title=Me-imi|岡村靖幸 |website=オリコンニュース |publisher=[[オリコン]] |language=ja |accessdate=2024-06-15}}</ref>。本作を受けたコンサートツアーは「Tour "Me-imi"」と題し、2004年9月8日の[[Zepp|Zepp Tokyo]]公演を皮切りに、同年10月15日の[[東京ベイNKホール]]公演まで8都市全10公演が実施された<ref name="okamuralive"/>。同ツアーの模様を収録したライブ・ビデオ『Me-imi TOUR 2004』は2005年3月30日に[[DVD]]にてリリースされ、同日にはセルフ・リミックス・アルバム『[[ビジネス (岡村靖幸のアルバム)|ビジネス]]』もリリースされた<ref>{{Cite web|和書|url=https://tower.jp/article/news/2005/03/10/100004728 |title=岡村靖幸のライブDVD&セルフ・リミックス・アルバム全収録曲発表 |author= |date=2005-03-10 |website=TOWER RECORDS ONLINE |publisher=[[タワーレコード]] |language=ja |accessdate=2024-06-15}}</ref>。

== 批評 ==
{{Album ratings
| rev1 = CDジャーナル
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| rev2 =TOWER RECORDS ONLINE
| rev2Score =肯定的<ref name="towerrecords"/>
}}
本作に対する評価として、音楽情報サイト『CDジャーナル』では初回限定盤のレビューとして本作が約9年振りにリリースされたアルバムであり「濃ゆ~い岡村ポップ・ワールドが堪能できる」と紹介したが<ref name="cdjournal">{{Cite web|和書|url=https://artist.cdjournal.com/d/me-imi/3204061497 |title=岡村靖幸 / Me-imi <nowiki>[限定]</nowiki> |website=CDジャーナル |publisher=[[音楽出版社 (企業)|音楽出版社]] |language=ja |accessdate=2024-06-15}}</ref>、通常盤のレビューにおいては前作に関して「メロディ自体が消失しかけているような危惧」があったものの本作ではそれが解消されていると指摘、しかし「かつて感じた、突き上げてくるような衝撃が見つけられない。まだリハビリ中か?」と否定的に評価している<ref name="cdjournal2">{{Cite web|和書|url=https://artist.cdjournal.com/d/me-imi/3204061498 |title=岡村靖幸 / Me-imi <nowiki>[廃盤]</nowiki> |website=CDジャーナル |publisher=[[音楽出版社 (企業)|音楽出版社]] |language=ja |accessdate=2024-06-15}}</ref>。また音楽情報サイト『TOWER RECORDS ONLINE』において文筆家の[[安田謙一]]は、「モン-シロ」や「セックス」がシングルでリリースされた際には途中経過であるとの印象を抱いたものの、アルバム収録曲である「ファミリーチャイム」や「未完成」との繋がりがあることを「頼もしい」と表現、さらに「軽薄なイメージ」における図太さが新味であると指摘した上で「全編、ずっしりと身の詰まった食べ物のようにしっかり腹がふくれる。この濃度はハンパじゃない」と述べた他、「思いっきり〈閉じる〉ことで〈開かれる〉岡村音楽の集大成」であると肯定的に評価した<ref name="towerrecords">{{Cite web|和書|url=https://tower.jp/item/1119436/Me-imi--%5bCD%EF%BC%8BDVD%5d%EF%BC%9C%E5%88%9D%E5%9B%9E%E9%99%90%E5%AE%9A%E7%9B%A4%EF%BC%9E |title=岡村靖幸/Me-imi [CD+DVD]<初回限定盤> |author=安田謙一 |authorlink=安田謙一 |date=2004-09 |website=TOWER RECORDS ONLINE |publisher=[[タワーレコード]] |language=ja |accessdate=2024-06-15}}</ref>。


== 収録曲 ==
== 収録曲 ==
CDブックレットに記載されたクレジットを参照{{Sfn|Me-imi|2004|pp=3 - 9}}。
全曲 作詞・作曲・編曲:岡村靖幸
{{Tracklist
| id =
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| headline =
| extra_column =
| total_length = auto
| writing_credits = yes
| arrangements_credits = yes
| title1 = '''5!! モンキー'''
| writer1 = [[岡村靖幸]]
| arranger1 = 岡村靖幸
| length1 = 5:00
| title2 = '''[[モン・シロ|モン-シロ]]'''
| writer2 = 岡村靖幸
| arranger2 = 岡村靖幸
| length2 = 4:06
| title3 = '''ア・チ・チ・チ'''
| writer3 = 岡村靖幸
| arranger3 = 岡村靖幸
| length3 = 4:45
| title4 = '''ファミリーチャイム'''
| writer4 = 岡村靖幸
| arranger4 = 岡村靖幸
| length4 = 5:22
| title5 = '''[[ミラクルジャンプ (岡村靖幸の曲)|ミラクルジャンプ]]'''
| writer5 = 岡村靖幸
| arranger5 = 岡村靖幸
| length5 = 4:53
| title6 = '''未完成'''
| writer6 = 岡村靖幸
| arranger6 = 岡村靖幸
| length6 = 3:33
| title7 = '''軽蔑のイメージ'''
| writer7 = 岡村靖幸
| arranger7 = 岡村靖幸
| length7 = 6:26
| title8 = '''[[マシュマロ ハネムーン feat. Captain Funk|マシュマロ ハネムーン]]~[[セックス (岡村靖幸の曲)|セックス]]'''
| writer8 = 岡村靖幸
| arranger8 = 岡村靖幸
| length8 = 5:24
}}


== スタッフ・クレジット ==
#'''5!! モンキー'''
CDブックレットに記載されたクレジットを参照{{Sfn|Me-imi|2004|p=9}}。
#'''モン-シロ'''
{{Col-begin-small}}
#'''ア・チ・チ・チ'''
{{Col-2}}
#'''ファミリーチャイム'''
*[[岡村靖幸]] – [[音楽プロデューサー|プロデューサー]]、[[ミキシング|ミキシング・エンジニア]]、[[アートディレクター|アート・ディレクション]]
#'''ミラクルジャンプ'''
*深澤秀行(オフィス・ウィズアウト) – [[レコーディング・エンジニア]]、ミキシング・エンジニア
#'''未完成'''
*玉乃井光紀(スタジオファイン) – レコーディング・エンジニア、ミキシング・エンジニア
#'''軽蔑のイメージ'''
*前田康二([[バーニー・グランドマン|バーニー・グランドマン・マスタリング]]) – [[マスタリング・エンジニア]]
#'''マシュマロハネムーン~セックス'''
*高田広充([[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサル・シグマ]]/[[Def Jam Recordings (日本)|Def Jam Japan]]) – [[A&R]]
*近藤雅信(ユニバーサル・シグマ/Def Jam Japan) – レーベル・ヘッド
*藤倉尚 – プロモーション・スタッフ
*大原浩 – プロモーション・スタッフ
*伊藤千恵 – プロモーション・スタッフ
*五條重子 – プロモーション・スタッフ
*光持美香 – プロモーション・スタッフ
*堤健司郎 – プロモーション・スタッフ
*藤川大介 – プロモーション・スタッフ
*松岡祐子 – プロモーション・スタッフ
*南蛮隆行 – プロモーション・スタッフ
*大井智博(ユニバーサル・シグマ) – プロモーション・スタッフ
*中川貴史 – プロモーション・スタッフ
*清水和成([[吉本興業]]) – プロモーション・スタッフ
*菊池仁奈 – A&R秘書
*加藤未英 – A&R秘書
*松元浩一(吉本興業) – アソシエイト・プロデューサー
*安川章(吉本興業) – アソシエイト・プロデューサー
*[[大崎洋]](吉本興業) – [[エグゼクティブ・プロデューサー]]
*寺林晁(ユニバーサルミュージック) – エグゼクティブ・プロデューサー
*[[小池一彦]](ユニバーサル・シグマ) – エグゼクティブ・プロデューサー
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*King Cay Lab. – デザイン
*宮本仁美(ユニバーサルミュージック) – アートワーク・コーディネーション
*[[小坂洋二]] – スペシャル・サンクス
*[[小林和之]] – スペシャル・サンクス
*大竹健 – スペシャル・サンクス
*金城義樹(パワープレイ) – スペシャル・サンクス
*阿久津真一 – スペシャル・サンクス
*河合崇充 – スペシャル・サンクス
*清水義則(吉本興業) – スペシャル・サンクス
*山中一郎 – スペシャル・サンクス
*小竹伸之介 – スペシャル・サンクス
*佐藤世衣(オフィス・ウィズアウト ) – スペシャル・サンクス
*林美佐子([[ぴあ]]) – スペシャル・サンクス
*唐澤和也 – スペシャル・サンクス
*[[原田泳幸|原田永幸]] – スペシャル・サンクス
*[[谷村有美]] – スペシャル・サンクス
*[[藤田淳平]] – スペシャル・サンクス
*[[本田隆一]] – スペシャル・サンクス
*大槻秀明(ハンズ) – スペシャル・サンクス
*堀岡慎(金羊社) – スペシャル・サンクス
*[[大阪プロレス]] – スペシャル・サンクス
*[[エス・エス・エム]] – スペシャル・サンクス
*[[アイ・ティ・エス]] – スペシャル・サンクス
*ホテル陽光 – スペシャル・サンクス
*[[六本木プリンスホテル]] – スペシャル・サンクス
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== リリース日一覧 ==
<!---==参加ミュージシャン==--->
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! No.
! リリース日
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! 最高順位
! 備考
! 出典
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| UICJ-1023
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|}


== 脚注 ==
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{{脚注ヘルプ}}
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== 参考文献 ==
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* {{Cite journal|和書 |journal = [[Quick Japan]] |volume = Vol.29 |issue = |date = 2000-02-21 |publisher = [[太田出版]] |isbn = 9784872335101 |page = 102 |ref = {{SfnRef|Quick Japan|2000}}}}
* {{Cite AV media notes|和書 |title = Me-imi |others = 岡村靖幸 |year = 2004 | pages = 3 - 9 |type = CDブックレット |publisher = [[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサル・シグマ]] |id = UICJ-9006 |ref = {{SfnRef|Me-imi|2004}}}}
* {{Cite journal|和書 |journal = [[ユリイカ (雑誌)|ユリイカ]]7月臨時増刊号 総特集=岡村靖幸 |volume = 45 |issue = 8 |date = 2013-06-15 |publisher = [[青土社]] |isbn = 9784791702565 |pages = 270 - 273 |ref = {{SfnRef|ユリイカ|2013}}}}


== 外部リンク ==
* [https://okamurayasuyuki.info/info/release/524 岡村靖幸公式『Me-imi』]
* {{Discogs master|type=album|1126896|name=Yasuyuki Okamura – Me-imi}}

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[[Category:ユニバーサルミュージックジャパンのアルバム]]

2024年6月16日 (日) 06:56時点における版

『Me-imi』
岡村靖幸スタジオ・アルバム
リリース
録音
ジャンル
時間
レーベル ユニバーサル・シグマDef Jam Japan
プロデュース 岡村靖幸
チャート最高順位
岡村靖幸 アルバム 年表
OH! ベスト
(2001年)
Me-imi
(2004年)
ビジネス
(2005年)
EANコード
JAN 4988005367358(初回盤)
JAN 4988005367365(通常盤)
『Me-imi』収録のシングル
  1. モン・シロ
    リリース: 2004年5月19日
  2. ミラクルジャンプ
    リリース: 2004年7月28日
テンプレートを表示

Me-imi』(ミイミ)は、日本のシンガーソングライターである岡村靖幸の6枚目のオリジナル・アルバム

2004年9月1日ユニバーサル・シグマDef Jam Japanレーベルからリリースされた。エピックレコードジャパンからの移籍第一弾として前作『禁じられた生きがい』(1995年)よりおよそ9年振りにリリースされた作品であり、全作詞および作曲、編曲、プロデュースをすべて岡村が担当している。

前作リリース以降の岡村は周囲の状況に左右されることなく制作作業を行っていたが、2003年に開催されたコンサートツアーにおいてファンからの熱狂を感じ取ったことが切っ掛けとなり、本作のリリースを具体的に検討することになった。2002年から2003年に掛けて電気グルーヴ所属の石野卓球とのコラボレーションを行ったことなどが影響し、本作はクラブ・ミュージックに傾倒した内容になっている。アルバムタイトルは「Me(自分)」と「imi(意味)」を組み合わせた岡村による造語であり、「自分が生きる意味、仕事をする意味を表したタイトル」になっている。

本作以前にリリースされたシングルの内、「セックス」(1999年)および「マシュマロ ハネムーン」(2001年)はベスト・アルバム『OH! ベスト』(2001年)において収録済みではあったが、本作ではメドレー形式で1曲にまとめられて収録されている。また、本作からの先行シングルとして日本テレビ系バラエティ番組『ダウンタウンDX』(1993年 - )のエンディングテーマとして使用された「モン・シロ」およびフジテレビ系音楽番組『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(1994年 - 2012年)のエンディングテーマとして使用された「ミラクルジャンプ」がシングルカットされた他、収録曲である「ファミリーチャイム」が日本テレビ系バラエティ番組『浜ちゃんと!』(2003年 - 2008年)のエンディングテーマとして使用された。本作はオリコンアルバムチャートにおいて最高位第14位となった。

背景

5枚目のアルバム『禁じられた生きがい』(1995年)をリリース後、岡村靖幸は12月23日に同作からのリカットとして18枚目のシングル「Peach X'mas」をリリース[3]。1996年に入り岡村は「真・禁じられた生きがい」と題したコンサートツアーを1月10日の広島厚生年金会館公演を皮切りに、2月13日の日本武道館公演まで9都市全13公演を実施した[4]。5月2日には岡村が作詞・作曲およびプロデュースを行った川本真琴のデビュー・シングル「愛の才能」がリリースされる[3]。その後「ピンク★ゲリラ'96」と題したクラブハウスライブツアーを6月11日および12日の赤坂BLITZ2日間連続公演を皮切りに、7月4日の日本武道館公演まで4都市全5公演を実施[4][3]。12月1日には19枚目のシングル「ハレンチ」をリリースし、「ハレンチ」と題したコンサートツアーを12月12日の北海道厚生年金会館公演を皮切りに12月28日の大阪厚生年金会館公演まで5都市全6公演を実施[4][3]

1998年8月26日には岡村が作曲および編曲を行った西田彩栞のデビュー・シングル「どうなっちゃってるの どうだっていいんじゃない」がリリースされる[3]。1999年5月12日には岡村が元詩人の血およびoh! penelopeに所属していた辻睦詞と歌詞を共作した東京スカパラダイスオーケストラの楽曲「情熱のイバラ」が、マキシシングル「火の玉ジャイヴ」のカップリング曲として収録される[3]。6月14日には岡村の所属事務所であるリアルロックスによって「He'll soon back...」というタイトルの岡村靖幸公式ウェブサイトが開設され、6月30日にはホームページのタイトルが「Something will be arrived at the site on July 1999」に変更される[3]。7月1日午前0時丁度にホームページ上で新曲となる「SEX」の一部と「バンビ」が配信され、同月には岡村の新曲として「マシュマロ・ウエディング」というタイトルの楽曲が完成したとの噂が流れた[3]。8月14日には岡村の公式ウェブサイトにてインターネット特別番組『岡村靖幸 Summer Gift '99』が配信され、11月20日には20枚目のシングル「セックス」(1999年)がリリースされた[3]。2000年4月19日には21枚目のシングル「真夜中のサイクリング」、6月21日には「セックス」のリミックスを収録したシングル「SexeS」がリリースされた。2001年3月28日にはリリースされると噂されていたオリジナル・アルバムの代替として、2作目となるベスト・アルバム『OH! ベスト』がリリースされた[5]

2002年9月2日には電気グルーヴ所属の石野卓球との新ユニット「岡村靖幸と石野卓球」のオフィシャルサイトが開設され、同年9月19日には同ユニットのデビュー曲であり、日本テレビ系トーク番組『松本紳助』(2000年 - 2006年)のエンディングテーマとして使用されたシングル「come baby」がリリースされた[6]。しかし翌2003年1月に岡村が覚醒剤取締法違反のため逮捕されたことを受け、同ユニットとしてのシングル第2弾「New Wave Boy」および3月に予定されていたアルバムがリリース中止となった[7][8]。リリース中止となっていたアルバムは後に「岡村と卓球」名義に変更された上で、12月17日にファースト・アルバム『The Album』としてリリースされた[9]。同年に岡村は「フレッシュボーイ」と題したソロでのコンサートツアーを10月25日の横浜BLITZ公演を皮切りに2004年2月19日のなんばHatch公演まで5都市全10公演を実施した[4]。同ツアーで訪れた大阪において、岡村はツアーDJを務めたajapaiのパーティにおいて人生初のDJプレイを体験することになった[10]

録音、制作

あまりにも情報を知られてると、こっちも身構えてしまうところがありますからね。「よく解らないんだけど、利益を上げようよ」っていう人の方が、うまくいくのかなと思いますけど。
岡村靖幸,
STUDIO VOICE 2004年10月号[10]

アルバム『禁じられた生きがい』以降の制作状況に関して、雑誌『Caz』2004年9月6日号において岡村は「状況に左右されることなく、定期的におもむくままに作っていた」と述べていた[11]。しかし2003年のコンサートツアーなどでファンの熱狂を感じた岡村は改心し、3月からリリースに向けて具体的な行動を起こすこととなった[11]。前作制作時とはレコード会社および所属事務所が変化していたが、周囲のスタッフがそれまでの岡村の仕事に関して詳細を知らない環境であったことがプラスに転じる結果となったと岡村は述べている[10]

シングル「セックス」においてアナログ盤をリリースしたことや、石野卓球とのコラボレーションなど以前からクラブ・ミュージックへ傾倒する傾向が表れており、テクノやクラブ向けのレコード店での岡村の目撃情報も多数指摘されていた[10]。岡村は石野からの推薦によりアナログ盤を購入するようになり、親しくなったレコード店の店員から推奨する作品を提供してもらうようになっていたと述べている[10]。芸術総合誌『ユリイカ7月臨時増刊号 総特集=岡村靖幸』においてライターのばるぼらは、3枚目のアルバム『靖幸』(1989年)制作時に岡村が様々なミュージシャンの名盤と呼ばれる作品に手を出していた時とは聴き方が変化していると断言し、「学習して音楽を作るタイプではなかったはずの岡村が、手掛かりを求めて、学習して作るようになっ(てしまっ)たということなのかは、次作を待つしかない」と述べている[12]

音楽性と歌詞

本作のタイトルである『Me-imi』とは「Me(自分)」と「imi(意味)」を組み合わせた「自分が生きる意味、仕事をする意味を表したタイトル」となっており、芸術総合誌『ユリイカ7月臨時増刊号 総特集=岡村靖幸』においてばるぼらは「これまでになく自分と向き合いながら制作したことの証しだろう」と述べている[13]。またばるぼらは本作について前作とは趣向の異なるサウンドであると指摘、楽曲のスタイルはロックバラード以外にもファンクエレクトロクラッシュなどの楽曲が収録されていることから、クラブ・ミュージックへの接近が基調になっていると述べている[10]

歌詞に関しては一つのストーリーとして完結するような構成の楽曲は減少し、1行ずつあるいは1語ずつが断片的に組み合わされたかのような作風に変化しており、ばるぼらは「そのぶん解釈の幅は広がった印象がある」と述べている[10]。2003年のコンサートツアーに帯同したスタッフが「岡村さんのボーカル・スタイルに少し変化があり、オンオフの差が大きくなったんです」と述べたことを受け、ばるぼらは歌唱法の変化は歌詞の変化と関係性があると主張し、岡村が愛聴する楽曲が変化したことが制作する音楽にも変化として表れているのではないかと推測している[10]。また、ばるぼらは「軽蔑のイメージ」の「あれから伝説は達成しようがない」という歌詞に関して、25歳で名盤と言われる4枚目のアルバム『家庭教師』(1990年)を完成させた岡村のことを連想させると述べている[14]

リリース、チャート成績、ツアー

本作は2004年9月1日ユニバーサル・シグマDef Jam JapanレーベルからCDにてリリースされた[5]。初回限定盤は「ミラクルジャンプ」のミュージック・ビデオを収録したDVDが付属されていた[11]。5枚目のオリジナル・アルバム禁じられた生きがい』(1995年)以降にリリースされたシングルの内、「セックス」と「マシュマロ ハネムーン」はメドレー形式で1曲にまとめられて収録、また日本テレビ系バラエティ番組『ダウンタウンDX』(1993年 - )のエンディングテーマとして使用された「モン・シロ[15]およびフジテレビ系音楽番組『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(1994年 - 2012年)のエンディングテーマとして使用された「ミラクルジャンプ[16]がそれぞれ先行シングルとしてリリースされた他、アルバム収録曲である「ファミリーチャイム」が日本テレビ系バラエティ番組『浜ちゃんと!』(2003年 - 2008年)のエンディングテーマとして使用された[11]

本作のリリースに関して岡村は、総合週刊誌『SPA!』2004年8月31日号において「こんなに早く出していいのかなと思いながらやってましたから」と述べた他、「内容的にということじゃなく、このタイミングで出したくないということですよ。あと2か月ぐらいは待ってほしかったです」と述べるなど、自身の望むタイミングでのリリースではなかったことを告白している[11]。本作はオリコンアルバムチャートにおいて最高位第14位の登場週数は7回となった[2]。本作を受けたコンサートツアーは「Tour "Me-imi"」と題し、2004年9月8日のZepp Tokyo公演を皮切りに、同年10月15日の東京ベイNKホール公演まで8都市全10公演が実施された[4]。同ツアーの模様を収録したライブ・ビデオ『Me-imi TOUR 2004』は2005年3月30日にDVDにてリリースされ、同日にはセルフ・リミックス・アルバム『ビジネス』もリリースされた[17]

批評

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
CDジャーナル否定的[18]
TOWER RECORDS ONLINE肯定的[1]

本作に対する評価として、音楽情報サイト『CDジャーナル』では初回限定盤のレビューとして本作が約9年振りにリリースされたアルバムであり「濃ゆ~い岡村ポップ・ワールドが堪能できる」と紹介したが[19]、通常盤のレビューにおいては前作に関して「メロディ自体が消失しかけているような危惧」があったものの本作ではそれが解消されていると指摘、しかし「かつて感じた、突き上げてくるような衝撃が見つけられない。まだリハビリ中か?」と否定的に評価している[18]。また音楽情報サイト『TOWER RECORDS ONLINE』において文筆家の安田謙一は、「モン-シロ」や「セックス」がシングルでリリースされた際には途中経過であるとの印象を抱いたものの、アルバム収録曲である「ファミリーチャイム」や「未完成」との繋がりがあることを「頼もしい」と表現、さらに「軽薄なイメージ」における図太さが新味であると指摘した上で「全編、ずっしりと身の詰まった食べ物のようにしっかり腹がふくれる。この濃度はハンパじゃない」と述べた他、「思いっきり〈閉じる〉ことで〈開かれる〉岡村音楽の集大成」であると肯定的に評価した[1]

収録曲

CDブックレットに記載されたクレジットを参照[20]

#タイトル作詞・作曲編曲時間
1.5!! モンキー岡村靖幸岡村靖幸
2.モン-シロ岡村靖幸岡村靖幸
3.ア・チ・チ・チ岡村靖幸岡村靖幸
4.ファミリーチャイム岡村靖幸岡村靖幸
5.ミラクルジャンプ岡村靖幸岡村靖幸
6.未完成岡村靖幸岡村靖幸
7.軽蔑のイメージ岡村靖幸岡村靖幸
8.マシュマロ ハネムーンセックス岡村靖幸岡村靖幸
合計時間:

スタッフ・クレジット

CDブックレットに記載されたクレジットを参照[21]

  • 岡村靖幸プロデューサーミキシング・エンジニアアート・ディレクション
  • 深澤秀行(オフィス・ウィズアウト) – レコーディング・エンジニア、ミキシング・エンジニア
  • 玉乃井光紀(スタジオファイン) – レコーディング・エンジニア、ミキシング・エンジニア
  • 前田康二(バーニー・グランドマン・マスタリング) – マスタリング・エンジニア
  • 高田広充(ユニバーサル・シグマDef Jam Japan) – A&R
  • 近藤雅信(ユニバーサル・シグマ/Def Jam Japan) – レーベル・ヘッド
  • 藤倉尚 – プロモーション・スタッフ
  • 大原浩 – プロモーション・スタッフ
  • 伊藤千恵 – プロモーション・スタッフ
  • 五條重子 – プロモーション・スタッフ
  • 光持美香 – プロモーション・スタッフ
  • 堤健司郎 – プロモーション・スタッフ
  • 藤川大介 – プロモーション・スタッフ
  • 松岡祐子 – プロモーション・スタッフ
  • 南蛮隆行 – プロモーション・スタッフ
  • 大井智博(ユニバーサル・シグマ) – プロモーション・スタッフ
  • 中川貴史 – プロモーション・スタッフ
  • 清水和成(吉本興業) – プロモーション・スタッフ
  • 菊池仁奈 – A&R秘書
  • 加藤未英 – A&R秘書
  • 松元浩一(吉本興業) – アソシエイト・プロデューサー
  • 安川章(吉本興業) – アソシエイト・プロデューサー
  • 大崎洋(吉本興業) – エグゼクティブ・プロデューサー
  • 寺林晁(ユニバーサルミュージック) – エグゼクティブ・プロデューサー
  • 小池一彦(ユニバーサル・シグマ) – エグゼクティブ・プロデューサー

  • King Cay Lab. – デザイン
  • 宮本仁美(ユニバーサルミュージック) – アートワーク・コーディネーション
  • 小坂洋二 – スペシャル・サンクス
  • 小林和之 – スペシャル・サンクス
  • 大竹健 – スペシャル・サンクス
  • 金城義樹(パワープレイ) – スペシャル・サンクス
  • 阿久津真一 – スペシャル・サンクス
  • 河合崇充 – スペシャル・サンクス
  • 清水義則(吉本興業) – スペシャル・サンクス
  • 山中一郎 – スペシャル・サンクス
  • 小竹伸之介 – スペシャル・サンクス
  • 佐藤世衣(オフィス・ウィズアウト ) – スペシャル・サンクス
  • 林美佐子(ぴあ) – スペシャル・サンクス
  • 唐澤和也 – スペシャル・サンクス
  • 原田永幸 – スペシャル・サンクス
  • 谷村有美 – スペシャル・サンクス
  • 藤田淳平 – スペシャル・サンクス
  • 本田隆一 – スペシャル・サンクス
  • 大槻秀明(ハンズ) – スペシャル・サンクス
  • 堀岡慎(金羊社) – スペシャル・サンクス
  • 大阪プロレス – スペシャル・サンクス
  • エス・エス・エム – スペシャル・サンクス
  • アイ・ティ・エス – スペシャル・サンクス
  • ホテル陽光 – スペシャル・サンクス
  • 六本木プリンスホテル – スペシャル・サンクス

リリース日一覧

No. リリース日 レーベル 規格 カタログ番号 最高順位 備考 出典
1 2004年9月1日 ユニバーサル・シグマDef Jam Japan CD+DVD UICJ-9006 14位 初回限定盤、「ミラクルジャンプ」のPVを収録したDVD付属 [19][1][11]
2 CD UICJ-1023 14位 通常盤 [18][22]
3 2013年3月13日 ユニバーサルミュージックLLC AAC-LC - - デジタル・ダウンロード [23]
4 ロスレスFLAC - - デジタル・ダウンロード [24]

脚注

  1. ^ a b c d 安田謙一 (2004年9月). “岡村靖幸/Me-imi [CD+DVD]<初回限定盤>”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード. 2024年6月15日閲覧。
  2. ^ a b Me-imi|岡村靖幸”. オリコンニュース. オリコン. 2024年6月15日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i Quick Japan 2000, p. 102- 「ファンによるファンのための永久保存版-岡村靖幸神話が生まれるまでの全記録。」
  4. ^ a b c d e live|okamura yasuyuki”. 岡村靖幸公式サイト. V4レコード. 2024年6月8日閲覧。
  5. ^ a b ユリイカ 2013, p. 270- ばるぼら「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より
  6. ^ 「岡村靖幸と石野卓球」オフィシャルサイトがオープン!”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード (2002年9月2日). 2024年6月15日閲覧。
  7. ^ “岡村と卓球”の新作が発売中止に!!”. CDジャーナル. 音楽出版社 (2003年1月9日). 2024年6月15日閲覧。
  8. ^ A4studio (2019年11月11日). “鬼才・岡村靖幸、3度の薬物逮捕でも愛されるワケをその軌跡から読み解く”. 日刊SPA!. 扶桑社. p. 2. 2024年6月15日閲覧。
  9. ^ 岡村靖幸と石野卓球のユニット、〈岡村と卓球〉ファーストアルバム発表”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード (2002年9月2日). 2024年6月15日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g h ユリイカ 2013, p. 272- ばるぼら「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より
  11. ^ a b c d e f ユリイカ 2013, p. 271- ばるぼら「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より
  12. ^ ユリイカ 2013, pp. 272–273- ばるぼら「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より
  13. ^ ユリイカ 2013, pp. 271–272- ばるぼら「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より
  14. ^ ユリイカ 2013, p. 273- ばるぼら「ポップカルチャー史でたどる、岡村靖幸全作品解説」より
  15. ^ モン-シロ|岡村靖幸”. オリコンニュース. オリコン. 2024年6月15日閲覧。
  16. ^ ミラクルジャンプ|岡村靖幸”. オリコンニュース. オリコン. 2024年6月15日閲覧。
  17. ^ 岡村靖幸のライブDVD&セルフ・リミックス・アルバム全収録曲発表”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード (2005年3月10日). 2024年6月15日閲覧。
  18. ^ a b c 岡村靖幸 / Me-imi [廃盤]”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2024年6月15日閲覧。
  19. ^ a b 岡村靖幸 / Me-imi [限定]”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2024年6月15日閲覧。
  20. ^ Me-imi 2004, pp. 3–9.
  21. ^ Me-imi 2004, p. 9.
  22. ^ 岡村靖幸/Me-imi<通常盤>”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード. 2024年6月15日閲覧。
  23. ^ Me-imi/岡村靖幸|音楽ダウンロード・音楽配信サイト”. mora. ソニー・ミュージックソリューションズ. 2024年6月15日閲覧。
  24. ^ Me-imi/岡村靖幸|音楽ダウンロード・音楽配信サイト”. mora. ソニー・ミュージックソリューションズ. 2024年6月15日閲覧。

参考文献

外部リンク