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'''NSR'''(エヌエスアール){{Refnest|group="注"|'''N'''ew '''S'''printer '''R'''acing<ref name="wedrive_nsr150">[https://wedrive.online/192miles NSR150 タイで生まれた異色の経歴を持つバイク] - WeDrive</ref>もしくは'''N'''ew '''S'''printracer '''R'''esearchの略という説があるが、いずれも本田技研工業から公式発表はされていない。}}は[[本田技研工業]]がかつて製造販売した[[オートバイ]]のシリーズ[[商標]]である。 |
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{{出典の明記|date=2018年6月}} |
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{{独自研究|date=2018年6月}} |
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'''NSR'''(エヌエスアール)は[[本田技研工業]]がかつて製造販売した[[オートバイ]]のシリーズ[[商標]]である。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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[[ホンダ・NS|NS]]シリーズの後継モデルで[[2ストローク機関|2ストローク |
[[ホンダ・NS|NS]]シリーズの後継モデルで[[水冷エンジン|水冷]][[2ストローク機関|2ストロークエンジン]]を搭載する[[スーパースポーツ|レーサーレプリカ]]に分類されるモデルである。本商標は[[1984年]]に[[ロードレース世界選手権]]('''WGP''')専用モデルとして[[ホンダ・レーシング]]('''HRC''')が開発した[[ホンダ・NSR500|'''NSR500''']]に初めて使用。[[1986年]]に[[公道]]走行可能モデルとして[[ホンダ・NSR250R|'''NSR250R''']]<ref name="19860912press">[https://www.honda.co.jp/news/1986/2860912n.html 1986年9月12日プレスリリース]</ref>、[[1987年]]に'''NSR50、NSR80'''が販売開始され、以後[[公道]]走行可能モデルのほか[[ロードレース (オートバイ)|競技]]専用の[[市販競技用自動二輪車|市販レースベースモデル]]やワークスレーサーなど[[排気量]]別のラインナップを形成し、[[日本]]のみならず[[海外]]でも製造販売された。 |
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== モデル |
== モデル別解説 == |
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※本項では日本生産モデル・競技専用モデル・海外生産モデルにわけて解説を行う。 |
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=== 日本生産モデル === |
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公道走行可能モデルとして50・80・250Rが製造された。 |
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{{Infobox_オートバイのスペック表 |
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| 排気量別 = 原付 |
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| 車名 = NSR50 |
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| 車名補 = 1989年仕様<ref name="1989press">[http://www.honda.co.jp/news/1989/2890522.html 1989年5月22日プレスリリース]</ref> |
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| 画像名 = Honda NSR 50.jpg |
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| 画像の説明 = |
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| メーカー = |
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| 型式 = A-AC10 |
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| エンジン型式 = AC08E |
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| 冷却方式 = 水冷 |
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| エンジンサイクル = 2ストローク |
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| エンジン = 単気筒 |
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| 総排気量 = 49 |
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| 内径 = 39.0 |
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| 行程 = 41.4 |
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| 圧縮比 = 7.2 |
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| 最高出力 = 5.3kW (7.2PS)/10,000rpm |
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| 最大トルク = 0.65kgf・m/7,500rpm |
|||
| 乾燥重量 = 77 |
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| 車両重量 = 86 |
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==== NSR50・NSR80 ==== |
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| 初期表示 = close |
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[[File:Honda NSR 50.jpg|thumb|250px|right|NSR50 1987年[[モデルイヤー|モデル]]]] |
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| 製造国 = <!--{{JPN}}など--> |
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排気量49ccの[[原動機付自転車]]で型式名A-AC10が[[1987年]]5月29日発表・同年6月15日発売の'''NSR50'''<ref name="19870529press">[https://www.honda.co.jp/news/1987/2870529.html 1987年5月29日プレスリリース]</ref>、排気量79ccの[[小型自動二輪車]]で型式名HC06が1987年11月24日発表・同月25日発売の'''NSR80'''<ref name="19871124press">[https://www.honda.co.jp/news/1987/2871124.html 1987年11月24日プレスリリース]</ref>。両車は同一のツインチューブダイヤモンド型[[フレーム (オートバイ)|フレーム]]を採用するほか、外装などのコンポーネンツを共用する[[姉妹車|姉妹モデル]]である。 |
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| 設計統括 = |
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{{-}} |
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| デザイン = |
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{{Double image aside|left|Suzuki RB50 GAG.JPG|180|YAMAHA YSR50 1986 Yamaha Communication Plaza.jpg|150|スズキ・ギャグ|ヤマハ・YSR50}} |
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| 製造期間 = [[1987年]]-[[1999年]] |
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両モデルが開発された経緯は、レーサーレプリカがブームだった1986年に[[スズキ (企業)|鈴木自動車工業]]<ref group="注">現社名となる'''スズキ株式会社'''への改称は1990年10月。</ref>が[[スズキ・ギャグ|ギャグ]]を、[[ヤマハ発動機]]が[[ヤマハ・YSR|YSR50]]を発売。共にフルカウルを装着するミニレーサーレプリカとして脚光を浴び、[[ミニバイクレース]]でも人気となり両車の対決は[[サーキット]]で激化していた<ref name="4mini_nsr50-80">[https://4-mini.net/custom/nsr50-80 NSR-MiniやNSF100の兄貴分NSR50/80] - 4ミニ.ネット</ref>。これに対して本田技研工業は同カテゴリーへの投入に際し、[[4ストローク機関|4ストロークエンジン]]を搭載するギャグ、[[空冷エンジン|空冷]]2ストロークエンジンを搭載するYSR50へのアドバンテージを考慮した結果、レースでの使用も視野に入れて『'''NSR500を3/4にサイズダウンしたスポーツモデル'''{{Refnest|group="注"|このため'''Nチビ'''の通称がある<ref name="mfb_nsr50-80">[https://motor-fan.jp/article/10011705 Nチビって何? NSR500を3/4サイズで再現したNSR50/80] - [[モーターファン]]Bikes [[三栄 (出版社)|三栄株式会社]] [[2019年]]10月3日</ref>。}}』を[[概念|コンセプト]]に冷却面でも有利な水冷エンジンを搭載した両モデルの製造販売に踏み切った{{Refnest|group="注"|1987年発売のカタログでは『'''x3/4 THREE-QUARTER WORKS'''』『'''HRC SPORT SPIRIT'''』『'''僕らのワークス気分'''』といったワークスモデルであるNSR500との関係性を強調した[[キャッチコピー]]が使用されたほか、ニュースリリースにも『ワークスレーサーNSR500のデザインイメージをもたせた』という文言がある<ref name="19870529press"/>。}}。 |
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| タイプ = |
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| フレーム = ダイヤモンド |
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| 全長 = 1,580 |
|||
| 全幅 = 625 |
|||
| 全高 = 935 |
|||
| 最低地上高 = 105 |
|||
| シート高 = 665 |
|||
| ホイールベース = 1,085 |
|||
| 燃料供給装置 = キャブレター |
|||
| 燃料供給装置型式 = |
|||
| 始動方式 = キック式 |
|||
| 潤滑方式 = ウェットサンプ |
|||
| 駆動方式 = チェーンドライブ |
|||
| トランスミッション = 常時噛合式6段リターン |
|||
| サスペンション (前)= テレスコピック式 |
|||
| サスペンション (後)= スイングアーム式 |
|||
| キャスター = 25 |
|||
| トレール = 70 |
|||
| ブレーキ (前) = 油圧式シングルディスク |
|||
| ブレーキ (後) = 油圧式シングルディスク |
|||
| タイヤサイズ (前) = 100/90-12 48J |
|||
| タイヤサイズ (後) = 120/80-12 54J |
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| 最高速度 = |
|||
| 乗車定員 = 1 |
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| 燃料タンク容量 = 7.5 |
|||
| 燃費 = 58.7 |
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| カラー = |
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| 本体価格 = 230,000円 |
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| 備考 = |
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| 先代 = |
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| 後継 = |
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| 姉妹車 = |
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| 同クラス = [[ヤマハ・TZM50R]] |
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| 自由項目(項目名) = <!--項目名を入力すると最下部にたたまれずに追加されます--> |
|||
| 自由項目(内容) = <!--ここだけ入力しても上の項目名を記入しないと表示されません--> |
|||
| 自由項目表示位置 = <!--自由項目(内容)の表示位置をleft・center・rightから選べます。未入力だとcenterです。--> |
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}} |
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50に搭載されたAC08E型[[ガソリンエンジン|エンジン]]は、内径x行程=39.0x41.4(mm)・[[圧縮比]]7.2から当時の自主規制値となる最高出力7.2ps/10,000rpm・最大トルク0.65kgf・m/7,500rpm<ref name="19870529press"/>、80に搭載されたHC08E型エンジンは内径x行程=49.5x41.4(mm)・圧縮比7.1から最高出力12ps/10,000rpm・最大トルク0.97kgf・m/8,000rpmのスペックをマークした<ref name="19871124press"/><ref group="注">50に搭載されるAC08E型、80に搭載されるHC04E型の両エンジンは、[[ホンダ・MBX|MBX50・80]]からのキャリーオーバーで、AC08E型はほぼ同時期に製造されたNS50Fや[[1991年]]発売の[[ホンダ・NS-1|NS-1]]にも搭載された。</ref>。両エンジンとも一軸バランサーを内蔵する水冷[[単気筒エンジン]]で吸気方式はピストンリードバルブ方式を採用するほか<ref name="mfb_nsr50-80"/>、容量7.5Lの燃料タンクならびにPF70型[[キャブレター]]による燃料供給、さらには容量1.1Lのタンクから分離潤滑される[[2ストロークオイル]]は50・80共通である<ref name="19950222press">[https://www.honda.co.jp/news/1995/2950222.html 1995年2月22日プレスリリース]</ref>。なお始動方式はいずれも[[キックスターター]]のみである<ref name="19950222press"/>。 |
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{{Infobox_オートバイのスペック表 |
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| 排気量別 = 小型 |
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| 車名 = NSR80 |
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| 車名補 = 1992年仕様<ref name="1989press" /> |
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| 画像名 = Nsr80.JPG |
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| 画像の説明 = |
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| メーカー = |
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| 型式 = HC06 |
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| エンジン型式 = HC04E |
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| 冷却方式 = 水冷 |
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| エンジンサイクル = 2ストローク |
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| エンジン = 単気筒 |
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| 総排気量 = 79 |
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| 内径 = 49.5 |
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| 行程 = 41.4 |
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| 圧縮比 = 7.1 |
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| 最高出力 = 8.8kW (12PS)/10,000rpm |
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| 最大トルク = 0.97kgf・m/8,000rpm |
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| 乾燥重量 = 78 |
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| 車両重量 = 87 |
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6速常時噛合式[[マニュアルトランスミッション]]は、当初は50・80全段共通のギア比であったが、1989年のマイナーチェンジで1速 - 4速を共通のまま{{Refnest|group="注"|1速:3.166 - 2速:2.062 - 3速:1.500 - 4速:1.173<ref name="19950222press"/>}}、80は5速 - 6速のギア比を変更した{{Refnest|group="注"|50:5速:1.000 - 6速:0.884 / 80:5速:1.041 - 6速:0.923<ref name="19890522press"/>}}。また同時に1次減速比は4.117で共通のまま、2次の比率変更を行った<ref name="19890522press"/>。 |
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| 初期表示 = close |
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*なお同じくAC08E型エンジンを搭載する[[ホンダ・NS50F|NS50F]]も同様に6速ミッションであるが、ギア比は大きく異なる{{Refnest|group="注"|1速:3.545 - 2速:2.333 - 3速:1.722 - 4速:1.380 - 5速:1.173 - 6速:1.041<ref name="19880121press">[https://www.honda.co.jp/news/1988/2880121n.html 1988年1月21日プレスリリース]</ref>}}。 |
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| 製造国 = <!--{{JPN}}など--> |
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| 設計統括 = |
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| デザイン = |
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| 製造期間 = [[1987年]]-[[1999年]] |
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| タイプ = |
|||
| フレーム = ダイヤモンド |
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| 全長 = 1,580 |
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| 全幅 = 625 |
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| 全高 = 935 |
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| 最低地上高 = 105 |
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| シート高 = 665 |
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| ホイールベース = 1,080 |
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| 燃料供給装置 = キャブレター |
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| 燃料供給装置型式 = |
|||
| 始動方式 = キック式 |
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| 潤滑方式 = ウェットサンプ |
|||
| 駆動方式 = チェーンドライブ |
|||
| トランスミッション = 常時噛合式6段リターン |
|||
| サスペンション (前)= テレスコピック式 |
|||
| サスペンション (後)= スイングアーム式 |
|||
| キャスター = 25 |
|||
| トレール = 70 |
|||
| ブレーキ (前) = 油圧式シングルディスク |
|||
| ブレーキ (後) = 油圧式シングルディスク |
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| タイヤサイズ (前) = 100/90-12 48J |
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| タイヤサイズ (後) = 120/80-12 54J |
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| 最高速度 = |
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| 乗車定員 = 1 |
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| 燃料タンク容量 = 7.5 |
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| 燃費 = 41 |
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| カラー = |
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| 本体価格 = 250,000円 |
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| 備考 = |
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| 先代 = |
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| 後継 = |
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| 姉妹車 = |
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| 同クラス = |
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| 自由項目(項目名) = <!--項目名を入力すると最下部にたたまれずに追加されます--> |
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| 自由項目(内容) = <!--ここだけ入力しても上の項目名を記入しないと表示されません--> |
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| 自由項目表示位置 = <!--自由項目(内容)の表示位置をleft・center・rightから選べます。未入力だとcenterです。--> |
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}} |
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NSR50・NSR80は共に[[1987年]]発売された。当時[[スズキ (企業)|スズキ]]より発売された[[スズキ・ギャグ|GAG]]が開拓し、[[ヤマハ発動機|ヤマハ]]が[[ヤマハ・YSR|YSR50]]で追従したミニ・レーサーレプリカというジャンルが脚光を浴びていたが、GAGやYSRはあくまで外見だけレーシングマシンの縮小版というパロディ指向であった。しかしNSR50は本物のマイクロ・レーサーを目指し、走りの面でも妥協を許さずレーサー・[[ホンダ・NSR500|NSR500]]の車体を3/4のサイズダウンモデルとして発売された。7.2PS/10,000rpmのエンジンで50ccでも最高速は90キロを軽く超え、コーナーリング性能もGAGやYSRより格段に優れていた。 そのサイズから俗に関東では'''Nチビ'''関西では'''エヌゴ'''と呼ばれる。ライバルとして位置づけられたのはヤマハYSR50(後に[[ヤマハ・TZM50R|TZM50R]])であり、NSR50は各地で行われていた50ccレース([[ミニバイクレース]])でその性能を発揮した。 |
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[[サスペンション (オートバイ)|サスペンション]]は[[フロントサスペンション (オートバイ)|前輪]]がインナーチューブ径30mmのテレスコピック、[[リヤサスペンション (オートバイ)|後輪]]が[[アルミニウム合金|スチール]]製スイングアームと50・80共通だが<ref name="mfb_nsr50-80"/>、フロントフォーク内オリフィス径・ばねレート・[[ショックアブソーバー]]の減衰値が異なる<ref name="4mini_nsr50-80"/>。またキャスター角25°00´・トレール量は70mmとされたが<ref name="19870529press"/><ref name="19871124press"/>、[[1995年]]のマイナーチェンジでキャスター角は24°50´に変更となった<ref name="19950222press"/>。ブレーキは前後とも油圧式シングル[[ディスクブレーキ|ディスク]]であるが、フロントは2ポット[[ブレーキキャリパー|キャリパー]]である<ref name="19870529press" /><ref name="19871124press" />。またタイヤサイズは100/90-12 48J(前)・120/80-12 54J(後)で50・80共通である<ref name="19950222press" />。 |
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NSR80は50のボアアップ版であり、公道を30km/hの制限なく合法的に走ることができるためのモデルといえる。こちらは俗に'''Nッパチ'''もしくは'''Nはち'''とも呼ばれる。 |
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[[File:Honda NSR50 1994.jpg|thumb|250px|right|NSR50 ロスマンズカラー<br />[[1994年]]モデル<br />[[ホンダコレクションホール]]所蔵車]] |
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NSR50については現在も行われている50ccレース用に根強い要望があることから、レース専用車両の'''NSR Mini'''として販売が続けられていたが[[2008年]]をもって販売終了となった。 |
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計器類は、大型[[タコメーター]]を右側に配置し、[[速度計]]は50が警告灯付60km/hスケール、80が120km/hスケール、[[水温計]]はなく水温上昇時の警告灯を装備する。またハンドルは[[セパレートハンドル|セパレートタイプ]]を装備する<ref name="mfb_nsr50-80"/>。 |
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車体は、NSR500のデザインを踏襲したフルカウルを装着しており、カラーリングもそれを意識したもので数度のカラーリング変更では、HRCワークス・[[レプソル・ホンダ|レプソル]]・[[ロスマンズ]]・WGPチャンピオンカラーなどの[[レプリカント|レプリカ]]仕様も設定された。なおシートは初期が高さ665mm<ref name="19870529press"/><ref name="19871124press"/>、1995年モデル以降が670mm<ref name="19950222press"/>のシングルシートで、80も1人乗りのためタンデムステップは装備されない。 |
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'''NSR50'''は大きく分けて5種類に分類できる。 |
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===== 遍歴 ===== |
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;1987 - 1988年型 |
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1987年に50が日本国内販売目標10,000台/年・標準現金価格219,000円{{Refnest|group="注"|ただし、[[北海道]]・[[沖縄県|沖縄]]・一部離島を除く<ref name="19870529press"/>。}}、80が日本国内販売目標3,000台/年・標準現金価格249,000円{{Refnest|group="注"|ただし、北海道・沖縄・一部離島を除く<ref name="19871124press"/>。}}で発売されて以降、カラーリング変更を除いたマイナーチェンジは[[1989年]]・[[1993年]]・1995年の3回行われた。 |
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; 1989年5月22日発表<ref name="19890522press">[https://www.honda.co.jp/news/1989/2890522.html 1989年5月22日プレスリリース]</ref> |
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デビュー当時のモデルで外見の特徴はチャンバーのサイレンサー部分がまっすぐ伸び(通称:ダウンチャンバー)ホイールは3本スポーク、トップブリッジは鉄製。また、燃料コックに不具合があり早々に部品販売が終了している。また、サスペンションが50と80ではバネレートなどが異なる。 |
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: 50が同月27日、80が同年6月1日発売で[[消費税]]3%<ref group="注">日本での消費税導入は1989年4月1日。</ref>抜価格ならびに年間販売目標を以下に改訂。 |
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:* NSR50:230,000円/20,000台{{Refnest|group="注"|北海道・沖縄は5,000円高で一部離島は除く。マックス・グレーメタリックカラー仕様は10,000円高<ref name="19890522press"/>。}} |
|||
:* NSR80:250,000円/3,000台{{Refnest|group="注"|北海道・沖縄は5,000円高で一部離島は除く<ref name="19890522press"/>。}} |
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: フロントカウルをよりスラントした形状に変更。 |
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: [[マフラー (原動機)|マフラー]]([[チャンバー]])をダウンタイプからサイレンサーを上方に向けたアップタイプへ変更。 |
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: 80はマニュアルトランスミッションの5・6速ギア比を変更。 |
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:* 5速:1.000 - 6速:0.884 → 5速:1.041 - 6速:0.923 |
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: 50・80ともに2次減速比を変更 |
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:* 50:2.857 → 3.00 / 80:2.466 → 2.187 |
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; 1993年2月10日発表 同月25日発売<ref name="19930210press">[https://www.honda.co.jp/news/1993/2930210.html 1993年2月10日プレスリリース]</ref> |
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このモデルに装着されていたダウンチャンバーは50ccレースのノーマルクラスでは好評で、後期型に乗るライダーもこのダウンチャンバーを装着する者が多い。しかしサーキットでは膨張室が路面に抵触してしまうことが多く、ハンマーで少し潰してバンク角を稼いでいた。 |
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: 消費税3%抜価格ならびに年間販売目標を以下に改訂。 |
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:* NSR50:255,000円/7,000台{{Refnest|group="注"|北海道8,000円高・沖縄5,000円高で一部離島は除く<ref name="19930210press"/>。}} |
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:* NSR80:270,000円/1,200台{{Refnest|group="注"|北海道12,000円高・沖縄8,000円高で一部離島は除く<ref name="19930210press"/>。}} |
|||
: バックミラーのデザイン変更。 |
|||
: ウインカースイッチをプッシュキャンセル式へ変更。 |
|||
: クラッチアジャスターを装備。 |
|||
: ホイールを3本→6本スポークへ変更。 |
|||
: サイドスタンドスイッチを導入。 |
|||
: [[前照灯|ヘッドライト]]スイッチを廃止して[[常時点灯]]化<ref group="注">常時点灯義務化の[[道路運送車両法#道路運送車両の保安基準|保安基準]]は[[1998年]]から施行されたが、適用前に自主対応した</ref>。 |
|||
: [[シリンダーヘッド]]を設計変更{{Refnest|group="注"|1993年以前のモデルは、0.75mmヘッド面を研磨したものであったが、これ以降は燃焼室が広い特徴ヘッド面研磨なしであるのが特徴<ref name="4mini_nsr50-80"/>。}} |
|||
: リードバルブガイドを若干拡大<ref name="4mini_nsr50-80"/>。 |
|||
; 1995年2月22日発表 同月23日発売<ref name="19950222press"/> |
|||
;1989 - 1992年型 |
|||
: シリーズ合計で年間販売目標を6,000台とし、消費税3%抜価格を以下に変更。 |
|||
:* NSR50:269,000円 / NSR80:284,000円{{Refnest|group="注"|北海道8,000円高・沖縄5,000円高で一部離島は除く<ref name="19950222press"/>。}} |
|||
: [[インテークマニホールド]]にチャンバーを新設。 |
|||
: リードバルブガイドの形状を見直し。 |
|||
: [[フライホイール]]を軽量化。 |
|||
: [[クラッチ]]プレートを5枚から7枚に増量。 |
|||
: 点火方式を[[キャパシター・ディスチャージド・イグニッション|CDI]]マグネトからCDIバッテリーへ変更。 |
|||
: チェンジペダルをリンク式へ変更。 |
|||
: リヤショックアブソーバーを5段階調整可能なプリロードアジャスター付きへ変更。 |
|||
: トップブリッジをアルミ製へ変更。 |
|||
: シートカウルを一体成型の跳ね上がったデザインへ変更。 |
|||
: [[ラジエーター]]の容量をアップ。 |
|||
: スイングアームのフレーム側ピボットをベアリング式へ変更。 |
|||
: フロントフォーク長を575mm→615mへ延長<ref name="4mini_nsr50-80"/>。 |
|||
:* これに伴いキャスター角も変更。 |
|||
[[1997年]]に本田技研工業は、同社が製造販売するオートバイの搭載する[[ガソリンエンジン]]を[[2002年]]までにすべて4ストローク化することを発表しており<ref name="fact_p3">[https://www.honda.co.jp/factbook/motor/today/200207/003.html トゥデイ FACT BOOK 2002,07 p3 エンジン・主な装備(1)]</ref>、本モデルは[[1999年]]1月20日発表・同月21日発売の1999年モデルに[[マイケル・ドゥーハン]]のWGP500ccクラス5連覇達成を記念したレプソル・ホンダレプリカカラーを追加したことを最後にニュースリリースを終了<ref name="19990120press">[https://www.honda.co.jp/news/1999/2990120.html 1999年1月20日プレスリリース]</ref>。平成10年[[自動車排出ガス規制]]に適合させることなく、同年中に製造終了となった。 |
|||
外見の特徴はチャンバーのサイレンサー部分がシートカウルに向かって上に伸び(通称:アップチャンバー)アッパーカウルはライト廻りがシャープな形状となった。シートカウルは1987 - 1988年型と共通。燃料コック及びタンクの形状に若干の修正が施されている。サスペンションが強化されコーナリング性能が向上した。 |
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==== NSR250R ==== |
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;1993 - 1994年型 |
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1986年から[[1999年]]にかけて製造販売された公道走行可能なモデル。'''MC16・MC18・MC21・MC28'''の4型式が該当する。詳細は[[ホンダ・NSR250R]]を参照のこと。 |
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=== 競技専用モデル === |
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外見の特徴はホイールが6本スポークとなった。カウル類は1989年~1992年型と同型。エンジンはシリンダーヘッドが設計変更された。しかし3本スポークのほうが強度が高く、50ccのレースでは3本スポークを愛好するライダーが多い。サスペンションやフレームに大きな変更はないが、サイドスタンドスイッチが導入され安全面での配慮がなされている。また、ヘッドライトが常時点灯になった。 |
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以下の4モデルが該当する。 |
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==== NSR-mini ==== |
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;1995年型 - |
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NSR50でエントリー可能なミニバイクレースSP12クラス<ref group="注">ミッション付準改造車でホイールサイズ12インチ以下のカテゴリー。</ref>用マシンとして、製造終了後も引き続き購入を希望するユーザーの声に対して製造開始された競技用ベースモデルである<ref name="mfb_nsr-mini">[https://motor-fan.jp/article/10013775 NSR50と何が違う? 50ccのレース専用モデルNSR Mini] - モーターファンBikes 三栄株式会社 [[2020年]]2月29日</ref>{{Refnest|group="注"|同様に市販公道走行モデルをベースにした同社の競技専用モデルは、M50クラス<ref group="注">ミッション付ノーマル車カテゴリー。</ref>用の[[ホンダ・NS50F#NS50R|NS50R]]、ドリーム50レース用の[[ホンダ・ドリーム50|ドリーム50R]]がある<ref name="mfb_nsr-mini"/>。}}。 |
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型式名RS50<ref name="4mini_nsf100">[https://4-mini.net/custom/nsf100 HRCが放つ4スト縦型レーサーNSF100] - 4ミニ.ネット</ref>。オーダーは本田技研工業製オートバイ販売店行う完全受注生産でHRCが販売する<ref name="mfb_nsr-mini"/>。ベースはNSR50の1995年モデルであるが、[[保安部品]]ならびにキックペダルを装備しないためナンバーを取得しての公道走行は不可であるとともに以下の変更を実施した<ref name="mfb_nsr-mini"/><ref name="4mini_nsf100"/>。 |
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ヤマハから打倒NSRを強く意識し発売されたTZM50Rに対抗するため、大幅なマイナーチェンジ というよりモデルチェンジを行われた公道仕様の最終型である。(通称:95NSR)外見の特徴としてはアッパーカウル・アンダーカウル・タンクの形状は1989年型以降と同じであるが、シートカウルが兄貴分のNSR250Rに似たテールエンドが跳ね上がったタイプとなり(当時の現行モデルであるMC28型よりもMC21型に似ている)、素材も変更され一体成形となった。フレームも一新され、ステアリングヘッドアングルの変更、剛性の向上が図られシートカウルの固定にはスペシャルスクリューが用いられている(これ以前はメインキーで着脱)。スイングアームも変更が施され、左右非対称の形状から左右対称の形状となり、軸受けもベアリングに変更された(94年まではゴムブッシュ)。点火方式も変更され、ACジェネレーターも専用のものが付く。クラッチ回りも新設計になり それまでの年式のものとはまったく違った特性になった。また、動力性能の向上に伴いラジエータも大型のものとなった。足回りについてもまったく別物となり、フロントフォークの設計変更、トップブリッジも新設計のアルミ製、リアサスペンションもイニシャル調整ができるものとなり、シフトペダルもリンク式のものとなった。この95NSRのノーマルリアサスペンションが扱いやすく好評で初心者はもとよりエキスパートライダーもサスペンションのセッティングに困った時などに使用する者が多い。 |
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* [[潤滑]]は分離給油ポンプを廃止して混合給油化。 |
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* ラジエーターをアルミ製大型タイプに変更し放熱量を約2倍に向上。 |
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* CDIを従来の3倍にした大容量サイズのデジタル式へ変更<ref group="注">スイッチひとつで進角タイミングの切り替えが可能なためセッティングの幅を広げられるメリットがある。</ref>。 |
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* フロントサスペンションはプリロード調整に加え減衰特性も変更可能なタイプを採用<ref group="注">オプションでレートが異なる数種類のスプリングをHRCから発売。</ref>。 |
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* リヤサスペンションはショックアブソーバーを減衰圧とイニシャルの変更が可能なリザーバタンク付きタイプへ変更。 |
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* ホイールは[[1992年]]モデルまで装着されていた3本スポークタイプを装着<ref group="注">1993年モデル以降に装着された6本スポークタイプよりも強度があるため。</ref>。 |
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1999年の発売当初の価格は、1999年モデルの20,000円高となる285,000円とされた<ref name="mfb_nsr-mini"/>。 |
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[[2005年]]には、ほぼ同一車体に排気量99ccの空冷4ストローク[[SOHC]]単気筒エンジンを搭載するNSF100が販売開始され<ref name="4mini_nsf100"/>、徐々に入れ替わる形で[[2009年]]に販売終了となった<ref name="mfb_nsr-mini"/>。 |
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しかし50ccレースで使用する場合にはこの新設計の電気系は不評で、1994年型以前若しくはMBX80のものを使用するのが一般的(後にはNSRミニ=NSR80のものを使用するユーザーが多かった。NSR80とMBX80は互換あり)。また、リンク式のシフトペダルは転倒時にはすぐ破損してしまうことから、取り外すライダーが多かった。 |
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==== NSR250 ==== |
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公道仕様のNSR50は、同時期のホンダワークス[[ホンダ・NSR500|NSR500]]のカラーリングに似たものが施されていた。 |
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1986年から[[2002年]]までロードレース世界選手権や全日本ロードレース選手権に投入された250ccワークスレーサー。詳細は[[ホンダ・NSR250]]を参照のこと。 |
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==== NSR500 ==== |
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詳細は[[ホンダ・NSR500]]を参照のこと。 |
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NSR50をベースとした競技仕様車である。公道を走行する必要がないことから最初から保安部品(ヘッドライト・ウインカー・ブレーキランプ・ホーン類)やスピードメータ、バックミラー・エンジン始動用のキックペダル等などは装備されておらず、形式も公道仕様がAC10に対しレース用としてRS50という型式を与えられた。当然のことながらナンバーを取得して公道を走行することはできない。 |
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==== NSR500V ==== |
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ベースとなっているのは1995年型以降のNSR50後期型(AC10-17****以降)であるが、電気系統は新設計。また、最初から混合オイル仕様となっている。更にラジエータは1995年型のNSR50ものよりも更に大型の銀色に光るアルミ製のものが装備され、冬場はガムテープで半分ほど塞がないと冷えすぎてしまうほどの冷却効果を得られるようになった。 |
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詳細は[[ホンダ・NSR500V]]を参照のこと。 |
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=== 海外生産モデル === |
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足回りについてはフロントフォークはイニシャル調整が可能、リアサスは減衰力が調整可能なタンク別体式となり、オプションでソフトとハードのスプリングが用意されている。またこの車両より、長年使用されたプログレッシブレートのフロントフォークスプリングは廃され、シングルレートスプリングとなり、フロントサスペンションのダンパーもより減衰力の高いものへ変更を受けている。 |
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排気量75cc・125cc・150ccが該当する。これらのモデルは海外のホンダ現地法人が、仕向先の法規に合せて開発・製造を行ったモデルで本田技研工業は直接の関与を行っていない。 |
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==== NSR75 ==== |
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カウルは1995年型以降と同型ながら塗装はされておらず白色。ヘッドライト用の穴は別パーツのゼッケンプレートで塞がれている。ホイールはNSR50前期型用の3本スポーク。チャンバーはNSR50後期型と同形状のアップチャンバーだが、色はサイレンサー部もフラットブラックのmini専用仕様となっており、Mクラスにおけるレースで定評があった。NSR-miniをレースで使用する場合、やはり電気系統を1994年型以前のものに変更するのが一般的であったため、2002年に標準で1994年式ACGとNSR80用イグナイターが装備されることとなった。 |
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[[スペイン]]現地法人'''[[モンテッサ・ホンダ]]'''(''Montesa Honda)''が製造した排気量75ccクラスの海外向け仕様。日本国内向け仕様の製造販売実績はない。車体はNS-1とほぼ同等であるが、フルカウルモデルとハーフカウルモデルという2つのバリエーションが存在する。またタンデム可能なシートを装備するほか、[[メットイン]]スペースは通常の燃料タンクという差異がある。 |
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==== NSR125 ==== |
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なお、ミニバイクレース界におけるNSF100の普及と、2stから4stへの時代の流れにより2009年春モデルを最後に販売を終了した。 |
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[[イタリア]]現地法人の'''ホンダ・イタリア・インダストリアーレ'''(''HONDA ITALIA INDUSTRIALE S.P.A.'')が仕向地を[[ヨーロッパ]]として製造したNS125Rの後継モデルで、フルカウルを装着する'''NSR125R'''のほか、カウルレスとした[[ネイキッド (オートバイ)|ネイキッド]]タイプの'''NSR125F'''がラインナップされた。 |
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内径x行程=54.0x54.5(mm)・排気量124㏄の水冷クランクケースリードバルブ単気筒エンジン<ref name="19890420press">[https://www.honda.co.jp/news/1989/2890420.html 1989年4月20日プレスリリース]</ref>を搭載するが、仕向地の免許制度による出力制限や排出ガス規制により異なるスペックが複数存在するほか{{Refnest|group="注"|イタリア本国仕様31ps<ref name="nsr125f_1989spec"/>に対して、28ps・26.5ps・15psなどのスペックも存在するほか、[[イギリス]]・[[スイス]]などでは出力制限から12psとされた<ref name="nsr125_info">[https://www.cmsnl.com/nsr125_model1222/info/ HONDA NSR125 INFORMATION] - cmsnl.com</ref>。}}、2つの型式が製造販売された。 |
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=== NSR75 === |
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スペインホンダで生産された排気量75ccのマシンであるが、車体はNSRと言うより[[ホンダ・NS-1|NS-1]]に近い。タンデム可能なシートが装備されており、その関係でメットインスペースになっているフロントが通常のタンクになっている。海外では、この車体に50ccのエンジンを載せた物がNS-1の名称を与えられている。 |
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===== JC20型 ===== |
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{{vertical images list |
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[[画像:NSR 125.JPG|thumb|right|NSR125 前面]] |
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|幅= 250px |
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[[画像:Honda NSR125.jpg|thumb|right|NSR125]] |
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|1=1990 Honda NSR125 01.jpg |
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[[画像:NSR125F.JPG|thumb|left|NSR125F左側面]] |
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|2=NSR125R JC20型 1990年モデル |
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|3=NSR125F.JPG |
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|4=NSR125F 日本国内向け仕様 |
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}} |
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[[1988年]]から製造されたモデル。'''Adriatico'''(アドリアティコ)<ref group="注">[[イタリア語]]で同国中南部の[[マルケ州]]・[[アブルッツォ州]]・[[モリーゼ州]]といった[[アドリア海]]沿岸地域のほか、広義ではアドリア海や関連する組織・企業なども意味する。</ref>の[[愛称|ペットネーム]]を持つ。 |
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フレームはダイヤモンド型であるが、左右の主構造部を加圧鋳造製法によって成型し、ボルト結合で一体化したグリメカ製アルミフレーム'''ALCAST'''(アルキャスト)を採用した<ref name="19890420press"/>。同社はアルミキャストホイールの製造を担当したほか、他の各種パーツにイタリア製が使用された<ref name="19890420press"/>。 |
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イタリアホンダで生産されていた前代NS125Rの後継モデルであり、ネイキッド仕様のNSR125F(後のNSR125F RAIDEN)とフルカウルのNSR125Rが生産されていた。日本国内でも[[1989年]]にNSR125Fが1000台限定で正規輸入モデルとして市販された。典型的な2ストロークエンジンの特性と音色を奏でていた。Adriatico(アドリアティコ)の愛称を持つこの車両は、いわゆるフルパワーモデルではなく、エアクリーナーボックスにリストリクターの装着やエキゾーストパイプにインナーパイプを装着するなどして当時の日本国内における最高出力(22馬力)メーカー自主規制に適合させたディチューン仕様だった。 |
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* キャブレター:[[デロルト]] |
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* サスペンション:[[マルゾッキ]]<ref group="注">[[2008年]]にテネコ傘下となり、現在は'''テネコ・マルゾッキ'''(''Tenneco Marzocchi S.r.l.'' )。</ref> |
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* タイヤ(前100/80-17・後130/70-18):[[ピレリ]] |
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* [[NSシリンダー]]:ジェラルドーニ |
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* マフラー:ソルファー |
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* ヘッドライト・[[方向指示器|ウインカー]]・[[尾灯|テールランプ]]等の保安部品:[[パガーニ・アウトモビリ]] |
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このほか、ハンドル・マニュアルトランスミッション・チェーン・ステップ類にいたるまでイタリア製である<ref name="19890420press"/>。 |
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ブレーキは前後とも油圧式シングルディスクで、[[ブレーキローター|ローター径]]は前が316mm、後が220mm。エンジンの始動方式は[[セルモーター|セルフ式]]であり、エンジン回転数に応じてコンピューターで排気時期を制御するの可変排気孔バルブシステムを搭載する<ref name="19890420press"/>。1989年4月20日には、NS125Fを本田技研工業が輸入販売事業社となる形で同年6月1日に1,000台限定で発売することを発表した<ref name="19890420press"/>。 |
|||
もともと当時の欧州市場向けに企画されたモデルであり各パーツは、一般的なホンダの市販モデルでは見ることができない海外の部品メーカー製の物が多用されていた。 |
|||
* イタリア本国仕様は最高出力31ps/10,500rpm・最大トルク2.1kgf・m/9,000rpm<ref name="nsr125f_1989spec">[https://www.motorcyclespecs.co.za/model/Honda/honda_nsr125f_89.html NSR125F SPECS] - Motorcyclespecs</ref>であるのに対し、日本国内向け仕様は[[自動車馬力規制#オートバイ|自主規制]]の関係からエアクリーナーボックスに[[リストリクター]]を、[[エキゾーストマニホールド|エキゾーストパイプ]]にインナーパイプを装着するなどして最高出力22ps/9,000rpm・最大トルク1.8kgf・m/8,500rpmのスペックとされた<ref name="19890420press"/>。 |
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[[File:Honda NSR 125 FII.jpg|thumb|250px|right|NSR125FII]] |
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[[1991年]]に大きなマイナーチェンジを実施。型式名は引き続きJC20であるが、以下の変更点がある。 |
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* 後輪サイズを17インチとし、ホイールを新設計の6本スポークタイプへ変更。 |
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* フロントサスペンションを[[ショーワ]]製に変更。 |
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* Rはカウルデザインを変更。 |
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* Fは車名を'''NSR125FII'''とした上でヘッドライトをメインフレームに直接接続されたサブフレームに附帯させる形に変更。 |
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{{-}} |
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===== JC22型 ===== |
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キャブレターが[[デロルト]]社製、足廻りは、マルゾッキ社製フロントフォーク、斬新な3本スポーク・デザインのグリメカ社製アルミキャスト・ホイール、ピレリー社製の幅広タイヤ(前・100/80-17、後・130/ 70-18)に、前後共ディスクブレーキを装備し、特に前輪には、大径316mmのシング ルディスクを採用するなど充実した装備としている。また、パガーニ社製のヘッドライト、ウインカー、テールライトに加え、ハンドル、変速機、チェーン、ステップ類にいたるまでイタリア製部品を採用していた。 |
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{{Double image aside|left|2x Honda NSR 125.JPG|200|Honda NSR125R.jpg|200|NSR125R JC22型}} |
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フレームを変更したためフル[[モデルチェンジ]]となり、型式名を変更した。 |
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[[1992年]]5月に[[トスカーナ州]][[フィレンツェ県]][[スカルペリーア]]の[[ムジェロ・サーキット]]でネイキッドタイプの'''NSR125F RAIDEN'''<ref group="注">ペットネームは日本語の'''[[雷電]]'''に由来する。</ref>を発表。1993年にはRが発表された<ref group="注">ヘッドライト形状から'''フォックスアイ'''と呼ばれる。</ref>。 |
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{{-}} |
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Zフレームと呼ばれる新型フレームは、[[ホンダ・CBR250RR|MC22型CBR250RR]]で採用されたバックボーン型と基本思想を共有しており、スイングアームをJC20型のプロリンクから[[ガルアーム]]へ変更した。 |
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=== NSR150 === |
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{{Infobox_オートバイのスペック表 |
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| 排気量別= 競技車両 |
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| 車名= NSR150<ref>『[[#日本mc史|日本モーターサイクル史]]』(937)</ref> |
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| 1枚目画像の説明= |
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| 1枚目画像名= |
|||
| 2枚目画像の説明= |
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| 2枚目画像名= |
|||
| 3枚目画像の説明= |
|||
| 3枚目画像名= |
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| メーカー=ホンダ |
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| ブランド= |
|||
| 親会社= |
|||
| 製造国= {{THA}} |
|||
| 設計統括= |
|||
| デザイナー= |
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| 製造期間= |
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| 型式= |
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| タイプ= |
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| フレーム= |
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| エンジン型式= |
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| 総排気量= 149 |
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| エンジン=[[水冷エンジン|水冷]][[2ストローク機関|2ストローク]][[単気筒]] |
|||
[[1998年]]以降、[[欧州連合|EU]]では段階的な自動車排出ガス規制に対応させたこともあり、フルパワーで26.5psとされていた本モデルも12psまでのパワーダウンさせた<ref name="nsr125r_2001spec">[https://www.motorcyclespecs.co.za/model/Honda/honda_nsr125r%2003.htm NSR125RR 2001 SPECS] - Motorcyclespecs</ref>。製造終了は[[2001年]]であるが、在庫が多数あったことから[[2003年]]4月頃まで新車での購入は可能であった<ref name="nsr125_info"/>。 |
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| 初期表示= close |
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| 内径= 59 |
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| 行程= 54.5 |
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| 圧縮比=6.8 |
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| 最高出力=31ps/10,500rpm |
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| 最大トルク=2.2kg-m/10,000rpm |
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| 最高速度= |
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| 潤滑方式= |
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| 始動方式= [[押しがけ]] |
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| 燃料供給装置= |
|||
| 燃料供給装置型式= |
|||
| トランスミッション=6段 |
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| 駆動方式= |
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| サスペンション (前)= テレスコピックフォーク |
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| サスペンション (後)= [[プロアーム]] |
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| ブレーキ (前)= シングルディスク |
|||
| ブレーキ (後)= |
|||
| タイヤサイズ (前)= 2.50-17 |
|||
| タイヤサイズ (後)= 3.00-17 |
|||
| 全長= 1,943 |
|||
| 全幅= 687 |
|||
| 全高= 1080 |
|||
| 最低地上高= |
|||
| シート高= |
|||
| ホイールベース= 1,342 |
|||
| キャスター= |
|||
| トレール= |
|||
| 車両重量= |
|||
| 乾燥車両重量= 113 |
|||
| 総重量= |
|||
| 乗車定員= |
|||
| 燃料タンク容量= |
|||
| 燃費= |
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| カラー = |
|||
| 本体価格 =97万8千円 |
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| 備考= 1997年7月10日発売 |
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| 自由項目1(項目名)=ホイール |
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| 自由項目1(内容)= キャストホイール |
|||
| 自由項目2(項目名)= |
|||
| 自由項目2(内容)= |
|||
| 先代= |
|||
| 後継= |
|||
| 姉妹車= |
|||
| 同クラス= |
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}} |
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[[タイ王国|タイ]]で[[2002年]]まで生産されていた。2灯式の前照灯を持つレプソルカラーのNSR150SPと一般モデルのNSR150RRがあった。{{要出典範囲|date=2011年7月|NSR250Rに比べると安価で入手できたモデルで}}、生産終了後もタイ・ホンダ製のオートバイを専門に扱う輸入販売店によって、中古車両の再生という形で販売が行われていた[http://www.endurance.co.jp/thai_list_nsr150sp.htm]。 |
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==== NSR150 ==== |
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HRCから販売されたレース専用車両のNSR150は、NSR150SPから保安部品を取り外し、エンジンなどにレース専用部品を取り付けた仕様で生産された。{{要出典範囲|date=2011年8月|鉄フレームの強度不足などの理由から亀裂の発生が指摘された。}} |
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{{Double image aside|right|Honda NSR 150 SP 01.jpg|200|Honda NSR 150 SP 03.jpg|200|NSR150SP}} |
|||
{{-}} |
|||
[[タイ王国]]の現地法人'''タイ・ホンダ・マニュファクチュアリング・カンパニー・リミテッド'''(''Thai Honda Manufacturing Co., Ltd.)''が1992年から[[2002年]]にかけて製造したモデル<ref name="wedrive_nsr150"/>。ワークスレーサーNSR250をモチーフとするが、当時のタイ国内で生産できる上限排気量が150ccまでという法律が存在したことから、独自に開発されたモデルで標準仕様の'''NSR150RR'''とレプソル・ホンダカラーの'''NSR150SP'''がラインナップされた<ref name="wedrive_nsr150"/>。 |
|||
上述した理由から、リヤサスペンションはMC28型NSR250Rと同様に片持ち支持のプロアームを採用するほか、ローター径前296mm・後220mmのシングルディスクブレーキを装備<ref name="wedrive_nsr150"/>。搭載される内径x行程=59.0x54.5(mm)・排気量149㏄の水冷単気筒エンジンはキック始動とされ<ref name="endurance_nsr150">[https://www.endurance.co.jp/bikes/22/ NSR150SP リバイバル] - エンデュランス</ref>、[[ケーヒン]]製PE28キャブレターにより最高出力39.5ps/10,500rpm・最大トルク2.75kgf・m/8,500rpmのスペックを発揮する<ref name="wedrive_nsr150"/>。 |
|||
日本国内での正規販売はされてないが、エンデュランスなどの一部販売店が並行輸入の形で販売が行われたほか<ref name="wedrive_nsr150"/>、生産終了後も中古車両の再生という形で販売が行われた<ref name="endurance_nsr150"/>。 |
|||
またこれらとは別に公道走行不可の競技仕様車が、HRCにより開発販売された<ref name="wedrive_nsr150"/>。 |
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=== 他の排気量モデル === |
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後述の[[#関連項目]]参照のこと。 |
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== 50・80・125F・150SP 主要諸元 == |
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== 参考文献 == |
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{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:75%;" |
|||
* {{cite book | 和書 | title = 日本モーターサイクル史 1945→2007 | series = ヤエスメディアムック 169 | publisher = [[八重洲出版]] | date = 2007年7月30日 発行 | isbn = 978-4861440717 | ref = 日本mc史}} |
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|- |
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!style="width:13em;"|車名 |
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!style="width:10em;"|NSR50<ref name="19990120press"/> |
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!style="width:10em;"|NSR80<ref name="19990120press"/> |
|||
!style="width:10em;"|NSR125F<ref name="19890420press"/> |
|||
!style="width:10em;"|NSR150SP<ref name="wedrive_nsr150"/><ref name="endurance_nsr150"/> |
|||
|- |
|||
!型式||A-AC10||HC06||JC20||NSR150SP<ref group="注">フレームに刻印される車体番号はNSR150SP-数字7桁。本田技研工業本来の型式名であるならば150㏄クラスのオンロードモデルなので'''KC**'''(**は数字2桁)になる。</ref> |
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|- |
|||
!モデルイヤー||colspan="2"|1999||1989||N/a |
|||
|-style="border-top:solid 3px #ff0000;" |
|||
!全長(m)||colspan="2"|1.580||2.015||1.970 |
|||
|- |
|||
!全幅(m)||colspan="2"|0.590||0.690||0.685 |
|||
|- |
|||
!全高(m)||colspan="2"|0.935||1.035||1.060 |
|||
|- |
|||
!最低地上高(m)||colspan="2"|0.105||0.135||0.165 |
|||
|- |
|||
!ホイールベース(m)||1.085||1.080||colspan="2"|1.355 |
|||
|- |
|||
!シート高(m)||colspan="2"|0.670||colspan="2"|0.780 |
|||
|- |
|||
!車両重量(kg)||87||88||135||122.4 |
|||
|- |
|||
!最低回転半径(m)||colspan="2"|2.4||3.0||N/a |
|||
|- |
|||
!定地走行燃費<ref group="注">50は30㎞/h。80は30㎞/h。125Fは50km/h。</ref>||59.2km/L||40.2km/L||34.1㎞/L||<ref group="注">実燃費は15 - 20km/L</ref> |
|||
|- |
|||
!原動機型式名||AC08E||HC04E||JC20E||N/a |
|||
|- |
|||
!冷却・行程||colspan="2"|水冷2ストロークピストンリードバルブ||colspan="2"|水冷2ストローククランクケースリードバルブ |
|||
|- |
|||
!シリンダー数||colspan="4"|単気筒 |
|||
|- |
|||
!内径(mm)||39.0||49.5||54.0||59.0 |
|||
|- |
|||
!行程(mm)||colspan="2"|41.4||colspan="2"|54.5 |
|||
|- |
|||
!総排気量||49||79||124||149 |
|||
|- |
|||
![[圧縮比]]||7.2||7.1||colspan="2"|6.8 |
|||
|- |
|||
!キャブレター||colspan="2"|PF70||PHBH26||PE28 |
|||
|- |
|||
!最高出力||7.2ps/10,000rpm||12ps/10,500rpm||22ps/9,000rpm||39.5ps/10,500rpm |
|||
|- |
|||
!最大トルク||0.65kg-m<br />/7,500rpm||0.97kg-m<br />/8,000rpm||1.8kg-m<br />/8,500rpm||2.75kg-m<br />/10,000rpm |
|||
|- |
|||
!始動方式||colspan="2"|キック||セルフ||キック |
|||
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2024年6月18日 (火) 01:49時点における最新版
NSR(エヌエスアール)[注 1]は本田技研工業がかつて製造販売したオートバイのシリーズ商標である。
概要
[編集]NSシリーズの後継モデルで水冷2ストロークエンジンを搭載するレーサーレプリカに分類されるモデルである。本商標は1984年にロードレース世界選手権(WGP)専用モデルとしてホンダ・レーシング(HRC)が開発したNSR500に初めて使用。1986年に公道走行可能モデルとしてNSR250R[2]、1987年にNSR50、NSR80が販売開始され、以後公道走行可能モデルのほか競技専用の市販レースベースモデルやワークスレーサーなど排気量別のラインナップを形成し、日本のみならず海外でも製造販売された。
モデル別解説
[編集]※本項では日本生産モデル・競技専用モデル・海外生産モデルにわけて解説を行う。
日本生産モデル
[編集]公道走行可能モデルとして50・80・250Rが製造された。
NSR50・NSR80
[編集]![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1a/Honda_NSR_50.jpg/250px-Honda_NSR_50.jpg)
排気量49ccの原動機付自転車で型式名A-AC10が1987年5月29日発表・同年6月15日発売のNSR50[3]、排気量79ccの小型自動二輪車で型式名HC06が1987年11月24日発表・同月25日発売のNSR80[4]。両車は同一のツインチューブダイヤモンド型フレームを採用するほか、外装などのコンポーネンツを共用する姉妹モデルである。
両モデルが開発された経緯は、レーサーレプリカがブームだった1986年に鈴木自動車工業[注 2]がギャグを、ヤマハ発動機がYSR50を発売。共にフルカウルを装着するミニレーサーレプリカとして脚光を浴び、ミニバイクレースでも人気となり両車の対決はサーキットで激化していた[5]。これに対して本田技研工業は同カテゴリーへの投入に際し、4ストロークエンジンを搭載するギャグ、空冷2ストロークエンジンを搭載するYSR50へのアドバンテージを考慮した結果、レースでの使用も視野に入れて『NSR500を3/4にサイズダウンしたスポーツモデル[注 3]』をコンセプトに冷却面でも有利な水冷エンジンを搭載した両モデルの製造販売に踏み切った[注 4]。
50に搭載されたAC08E型エンジンは、内径x行程=39.0x41.4(mm)・圧縮比7.2から当時の自主規制値となる最高出力7.2ps/10,000rpm・最大トルク0.65kgf・m/7,500rpm[3]、80に搭載されたHC08E型エンジンは内径x行程=49.5x41.4(mm)・圧縮比7.1から最高出力12ps/10,000rpm・最大トルク0.97kgf・m/8,000rpmのスペックをマークした[4][注 5]。両エンジンとも一軸バランサーを内蔵する水冷単気筒エンジンで吸気方式はピストンリードバルブ方式を採用するほか[6]、容量7.5Lの燃料タンクならびにPF70型キャブレターによる燃料供給、さらには容量1.1Lのタンクから分離潤滑される2ストロークオイルは50・80共通である[7]。なお始動方式はいずれもキックスターターのみである[7]。
6速常時噛合式マニュアルトランスミッションは、当初は50・80全段共通のギア比であったが、1989年のマイナーチェンジで1速 - 4速を共通のまま[注 6]、80は5速 - 6速のギア比を変更した[注 7]。また同時に1次減速比は4.117で共通のまま、2次の比率変更を行った[8]。
サスペンションは前輪がインナーチューブ径30mmのテレスコピック、後輪がスチール製スイングアームと50・80共通だが[6]、フロントフォーク内オリフィス径・ばねレート・ショックアブソーバーの減衰値が異なる[5]。またキャスター角25°00´・トレール量は70mmとされたが[3][4]、1995年のマイナーチェンジでキャスター角は24°50´に変更となった[7]。ブレーキは前後とも油圧式シングルディスクであるが、フロントは2ポットキャリパーである[3][4]。またタイヤサイズは100/90-12 48J(前)・120/80-12 54J(後)で50・80共通である[7]。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/21/Honda_NSR50_1994.jpg/250px-Honda_NSR50_1994.jpg)
1994年モデル
ホンダコレクションホール所蔵車
計器類は、大型タコメーターを右側に配置し、速度計は50が警告灯付60km/hスケール、80が120km/hスケール、水温計はなく水温上昇時の警告灯を装備する。またハンドルはセパレートタイプを装備する[6]。
車体は、NSR500のデザインを踏襲したフルカウルを装着しており、カラーリングもそれを意識したもので数度のカラーリング変更では、HRCワークス・レプソル・ロスマンズ・WGPチャンピオンカラーなどのレプリカ仕様も設定された。なおシートは初期が高さ665mm[3][4]、1995年モデル以降が670mm[7]のシングルシートで、80も1人乗りのためタンデムステップは装備されない。
遍歴
[編集]1987年に50が日本国内販売目標10,000台/年・標準現金価格219,000円[注 9]、80が日本国内販売目標3,000台/年・標準現金価格249,000円[注 10]で発売されて以降、カラーリング変更を除いたマイナーチェンジは1989年・1993年・1995年の3回行われた。
- 1989年5月22日発表[8]
- 50が同月27日、80が同年6月1日発売で消費税3%[注 11]抜価格ならびに年間販売目標を以下に改訂。
- フロントカウルをよりスラントした形状に変更。
- マフラー(チャンバー)をダウンタイプからサイレンサーを上方に向けたアップタイプへ変更。
- 80はマニュアルトランスミッションの5・6速ギア比を変更。
- 5速:1.000 - 6速:0.884 → 5速:1.041 - 6速:0.923
- 50・80ともに2次減速比を変更
- 50:2.857 → 3.00 / 80:2.466 → 2.187
- 1993年2月10日発表 同月25日発売[10]
- 消費税3%抜価格ならびに年間販売目標を以下に改訂。
- バックミラーのデザイン変更。
- ウインカースイッチをプッシュキャンセル式へ変更。
- クラッチアジャスターを装備。
- ホイールを3本→6本スポークへ変更。
- サイドスタンドスイッチを導入。
- ヘッドライトスイッチを廃止して常時点灯化[注 16]。
- シリンダーヘッドを設計変更[注 17]
- リードバルブガイドを若干拡大[5]。
- 1995年2月22日発表 同月23日発売[7]
- シリーズ合計で年間販売目標を6,000台とし、消費税3%抜価格を以下に変更。
- NSR50:269,000円 / NSR80:284,000円[注 18]
- インテークマニホールドにチャンバーを新設。
- リードバルブガイドの形状を見直し。
- フライホイールを軽量化。
- クラッチプレートを5枚から7枚に増量。
- 点火方式をCDIマグネトからCDIバッテリーへ変更。
- チェンジペダルをリンク式へ変更。
- リヤショックアブソーバーを5段階調整可能なプリロードアジャスター付きへ変更。
- トップブリッジをアルミ製へ変更。
- シートカウルを一体成型の跳ね上がったデザインへ変更。
- ラジエーターの容量をアップ。
- スイングアームのフレーム側ピボットをベアリング式へ変更。
- フロントフォーク長を575mm→615mへ延長[5]。
- これに伴いキャスター角も変更。
1997年に本田技研工業は、同社が製造販売するオートバイの搭載するガソリンエンジンを2002年までにすべて4ストローク化することを発表しており[11]、本モデルは1999年1月20日発表・同月21日発売の1999年モデルにマイケル・ドゥーハンのWGP500ccクラス5連覇達成を記念したレプソル・ホンダレプリカカラーを追加したことを最後にニュースリリースを終了[12]。平成10年自動車排出ガス規制に適合させることなく、同年中に製造終了となった。
NSR250R
[編集]1986年から1999年にかけて製造販売された公道走行可能なモデル。MC16・MC18・MC21・MC28の4型式が該当する。詳細はホンダ・NSR250Rを参照のこと。
競技専用モデル
[編集]以下の4モデルが該当する。
NSR-mini
[編集]NSR50でエントリー可能なミニバイクレースSP12クラス[注 19]用マシンとして、製造終了後も引き続き購入を希望するユーザーの声に対して製造開始された競技用ベースモデルである[13][注 21]。
型式名RS50[14]。オーダーは本田技研工業製オートバイ販売店行う完全受注生産でHRCが販売する[13]。ベースはNSR50の1995年モデルであるが、保安部品ならびにキックペダルを装備しないためナンバーを取得しての公道走行は不可であるとともに以下の変更を実施した[13][14]。
- 潤滑は分離給油ポンプを廃止して混合給油化。
- ラジエーターをアルミ製大型タイプに変更し放熱量を約2倍に向上。
- CDIを従来の3倍にした大容量サイズのデジタル式へ変更[注 22]。
- フロントサスペンションはプリロード調整に加え減衰特性も変更可能なタイプを採用[注 23]。
- リヤサスペンションはショックアブソーバーを減衰圧とイニシャルの変更が可能なリザーバタンク付きタイプへ変更。
- ホイールは1992年モデルまで装着されていた3本スポークタイプを装着[注 24]。
1999年の発売当初の価格は、1999年モデルの20,000円高となる285,000円とされた[13]。
2005年には、ほぼ同一車体に排気量99ccの空冷4ストロークSOHC単気筒エンジンを搭載するNSF100が販売開始され[14]、徐々に入れ替わる形で2009年に販売終了となった[13]。
NSR250
[編集]1986年から2002年までロードレース世界選手権や全日本ロードレース選手権に投入された250ccワークスレーサー。詳細はホンダ・NSR250を参照のこと。
NSR500
[編集]詳細はホンダ・NSR500を参照のこと。
NSR500V
[編集]詳細はホンダ・NSR500Vを参照のこと。
海外生産モデル
[編集]排気量75cc・125cc・150ccが該当する。これらのモデルは海外のホンダ現地法人が、仕向先の法規に合せて開発・製造を行ったモデルで本田技研工業は直接の関与を行っていない。
NSR75
[編集]スペイン現地法人モンテッサ・ホンダ(Montesa Honda)が製造した排気量75ccクラスの海外向け仕様。日本国内向け仕様の製造販売実績はない。車体はNS-1とほぼ同等であるが、フルカウルモデルとハーフカウルモデルという2つのバリエーションが存在する。またタンデム可能なシートを装備するほか、メットインスペースは通常の燃料タンクという差異がある。
NSR125
[編集]イタリア現地法人のホンダ・イタリア・インダストリアーレ(HONDA ITALIA INDUSTRIALE S.P.A.)が仕向地をヨーロッパとして製造したNS125Rの後継モデルで、フルカウルを装着するNSR125Rのほか、カウルレスとしたネイキッドタイプのNSR125Fがラインナップされた。
内径x行程=54.0x54.5(mm)・排気量124㏄の水冷クランクケースリードバルブ単気筒エンジン[15]を搭載するが、仕向地の免許制度による出力制限や排出ガス規制により異なるスペックが複数存在するほか[注 25]、2つの型式が製造販売された。
JC20型
[編集]1988年から製造されたモデル。Adriatico(アドリアティコ)[注 26]のペットネームを持つ。
フレームはダイヤモンド型であるが、左右の主構造部を加圧鋳造製法によって成型し、ボルト結合で一体化したグリメカ製アルミフレームALCAST(アルキャスト)を採用した[15]。同社はアルミキャストホイールの製造を担当したほか、他の各種パーツにイタリア製が使用された[15]。
- キャブレター:デロルト
- サスペンション:マルゾッキ[注 27]
- タイヤ(前100/80-17・後130/70-18):ピレリ
- NSシリンダー:ジェラルドーニ
- マフラー:ソルファー
- ヘッドライト・ウインカー・テールランプ等の保安部品:パガーニ・アウトモビリ
このほか、ハンドル・マニュアルトランスミッション・チェーン・ステップ類にいたるまでイタリア製である[15]。
ブレーキは前後とも油圧式シングルディスクで、ローター径は前が316mm、後が220mm。エンジンの始動方式はセルフ式であり、エンジン回転数に応じてコンピューターで排気時期を制御するの可変排気孔バルブシステムを搭載する[15]。1989年4月20日には、NS125Fを本田技研工業が輸入販売事業社となる形で同年6月1日に1,000台限定で発売することを発表した[15]。
- イタリア本国仕様は最高出力31ps/10,500rpm・最大トルク2.1kgf・m/9,000rpm[16]であるのに対し、日本国内向け仕様は自主規制の関係からエアクリーナーボックスにリストリクターを、エキゾーストパイプにインナーパイプを装着するなどして最高出力22ps/9,000rpm・最大トルク1.8kgf・m/8,500rpmのスペックとされた[15]。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fb/Honda_NSR_125_FII.jpg/250px-Honda_NSR_125_FII.jpg)
1991年に大きなマイナーチェンジを実施。型式名は引き続きJC20であるが、以下の変更点がある。
- 後輪サイズを17インチとし、ホイールを新設計の6本スポークタイプへ変更。
- フロントサスペンションをショーワ製に変更。
- Rはカウルデザインを変更。
- Fは車名をNSR125FIIとした上でヘッドライトをメインフレームに直接接続されたサブフレームに附帯させる形に変更。
JC22型
[編集]フレームを変更したためフルモデルチェンジとなり、型式名を変更した。
1992年5月にトスカーナ州フィレンツェ県スカルペリーアのムジェロ・サーキットでネイキッドタイプのNSR125F RAIDEN[注 28]を発表。1993年にはRが発表された[注 29]。
Zフレームと呼ばれる新型フレームは、MC22型CBR250RRで採用されたバックボーン型と基本思想を共有しており、スイングアームをJC20型のプロリンクからガルアームへ変更した。
1998年以降、EUでは段階的な自動車排出ガス規制に対応させたこともあり、フルパワーで26.5psとされていた本モデルも12psまでのパワーダウンさせた[18]。製造終了は2001年であるが、在庫が多数あったことから2003年4月頃まで新車での購入は可能であった[17]。
NSR150
[編集]タイ王国の現地法人タイ・ホンダ・マニュファクチュアリング・カンパニー・リミテッド(Thai Honda Manufacturing Co., Ltd.)が1992年から2002年にかけて製造したモデル[1]。ワークスレーサーNSR250をモチーフとするが、当時のタイ国内で生産できる上限排気量が150ccまでという法律が存在したことから、独自に開発されたモデルで標準仕様のNSR150RRとレプソル・ホンダカラーのNSR150SPがラインナップされた[1]。
上述した理由から、リヤサスペンションはMC28型NSR250Rと同様に片持ち支持のプロアームを採用するほか、ローター径前296mm・後220mmのシングルディスクブレーキを装備[1]。搭載される内径x行程=59.0x54.5(mm)・排気量149㏄の水冷単気筒エンジンはキック始動とされ[19]、ケーヒン製PE28キャブレターにより最高出力39.5ps/10,500rpm・最大トルク2.75kgf・m/8,500rpmのスペックを発揮する[1]。
日本国内での正規販売はされてないが、エンデュランスなどの一部販売店が並行輸入の形で販売が行われたほか[1]、生産終了後も中古車両の再生という形で販売が行われた[19]。
またこれらとは別に公道走行不可の競技仕様車が、HRCにより開発販売された[1]。
50・80・125F・150SP 主要諸元
[編集]車名 | NSR50[12] | NSR80[12] | NSR125F[15] | NSR150SP[1][19] |
---|---|---|---|---|
型式 | A-AC10 | HC06 | JC20 | NSR150SP[注 30] |
モデルイヤー | 1999 | 1989 | N/a | |
全長(m) | 1.580 | 2.015 | 1.970 | |
全幅(m) | 0.590 | 0.690 | 0.685 | |
全高(m) | 0.935 | 1.035 | 1.060 | |
最低地上高(m) | 0.105 | 0.135 | 0.165 | |
ホイールベース(m) | 1.085 | 1.080 | 1.355 | |
シート高(m) | 0.670 | 0.780 | ||
車両重量(kg) | 87 | 88 | 135 | 122.4 |
最低回転半径(m) | 2.4 | 3.0 | N/a | |
定地走行燃費[注 31] | 59.2km/L | 40.2km/L | 34.1㎞/L | [注 32] |
原動機型式名 | AC08E | HC04E | JC20E | N/a |
冷却・行程 | 水冷2ストロークピストンリードバルブ | 水冷2ストローククランクケースリードバルブ | ||
シリンダー数 | 単気筒 | |||
内径(mm) | 39.0 | 49.5 | 54.0 | 59.0 |
行程(mm) | 41.4 | 54.5 | ||
総排気量 | 49 | 79 | 124 | 149 |
圧縮比 | 7.2 | 7.1 | 6.8 | |
キャブレター | PF70 | PHBH26 | PE28 | |
最高出力 | 7.2ps/10,000rpm | 12ps/10,500rpm | 22ps/9,000rpm | 39.5ps/10,500rpm |
最大トルク | 0.65kg-m /7,500rpm |
0.97kg-m /8,000rpm |
1.8kg-m /8,500rpm |
2.75kg-m /10,000rpm |
始動方式 | キック | セルフ | キック | |
点火装置 | CDIバッテリー | CDIマグネト | CDI | |
潤滑方式 | 分離潤滑 | |||
潤滑油容量 | 1.1L | 1.2L | ||
燃料タンク容量 | 7.5L | 10.0L | 10.5L | |
クラッチ | 湿式多板コイルスプリング | |||
変速方式 | 左足動式リターン | |||
変速機 | 常時噛合6段 | |||
1速 | 3.166 | 3.090 | 2.916 | |
2速 | 2.062 | 2.000 | 1.937 | |
3速 | 1.500 | 1.470 | ||
4速 | 1.173 | 1.210 | ||
5速 | 1.000 | 1.041 | 1.043 | |
6速 | 0.884 | 0.923 | 0.916 | |
1次減速比 | 4.117 | 3.225 | 2.954 | |
2次減速比 | 3.000 | 2.187 | 2.615 | 2.857 |
フレーム | ツインチューブダイヤモンド(125FはALCAST製) | |||
フロントサスペンション | 正立テレスコピック | |||
リヤサスペンション | スイングアーム | プロリンク | プロアーム | |
キャスター | 24°50′ | 25°30′ | ||
トレール(mm) | 70.0 | 90.0 | 89.0 | |
タイヤ(前) | 100/90-12 48J | 100/80-17 52S | 90/80-17 | |
タイヤ(後) | 120/80-12 54J | 130/70-18 63S | 120/80-17 | |
前後ブレーキ | 油圧式シングルディスク | |||
製造国 | ![]() |
![]() |
![]() | |
消費税抜価格 | 285,000円 | 299.000円 | 445,000円 | 390,000円 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ New Sprinter Racing[1]もしくはNew Sprintracer Researchの略という説があるが、いずれも本田技研工業から公式発表はされていない。
- ^ 現社名となるスズキ株式会社への改称は1990年10月。
- ^ このためNチビの通称がある[6]。
- ^ 1987年発売のカタログでは『x3/4 THREE-QUARTER WORKS』『HRC SPORT SPIRIT』『僕らのワークス気分』といったワークスモデルであるNSR500との関係性を強調したキャッチコピーが使用されたほか、ニュースリリースにも『ワークスレーサーNSR500のデザインイメージをもたせた』という文言がある[3]。
- ^ 50に搭載されるAC08E型、80に搭載されるHC04E型の両エンジンは、MBX50・80からのキャリーオーバーで、AC08E型はほぼ同時期に製造されたNS50Fや1991年発売のNS-1にも搭載された。
- ^ 1速:3.166 - 2速:2.062 - 3速:1.500 - 4速:1.173[7]
- ^ 50:5速:1.000 - 6速:0.884 / 80:5速:1.041 - 6速:0.923[8]
- ^ 1速:3.545 - 2速:2.333 - 3速:1.722 - 4速:1.380 - 5速:1.173 - 6速:1.041[9]
- ^ ただし、北海道・沖縄・一部離島を除く[3]。
- ^ ただし、北海道・沖縄・一部離島を除く[4]。
- ^ 日本での消費税導入は1989年4月1日。
- ^ 北海道・沖縄は5,000円高で一部離島は除く。マックス・グレーメタリックカラー仕様は10,000円高[8]。
- ^ 北海道・沖縄は5,000円高で一部離島は除く[8]。
- ^ 北海道8,000円高・沖縄5,000円高で一部離島は除く[10]。
- ^ 北海道12,000円高・沖縄8,000円高で一部離島は除く[10]。
- ^ 常時点灯義務化の保安基準は1998年から施行されたが、適用前に自主対応した
- ^ 1993年以前のモデルは、0.75mmヘッド面を研磨したものであったが、これ以降は燃焼室が広い特徴ヘッド面研磨なしであるのが特徴[5]。
- ^ 北海道8,000円高・沖縄5,000円高で一部離島は除く[7]。
- ^ ミッション付準改造車でホイールサイズ12インチ以下のカテゴリー。
- ^ ミッション付ノーマル車カテゴリー。
- ^ 同様に市販公道走行モデルをベースにした同社の競技専用モデルは、M50クラス[注 20]用のNS50R、ドリーム50レース用のドリーム50Rがある[13]。
- ^ スイッチひとつで進角タイミングの切り替えが可能なためセッティングの幅を広げられるメリットがある。
- ^ オプションでレートが異なる数種類のスプリングをHRCから発売。
- ^ 1993年モデル以降に装着された6本スポークタイプよりも強度があるため。
- ^ イタリア本国仕様31ps[16]に対して、28ps・26.5ps・15psなどのスペックも存在するほか、イギリス・スイスなどでは出力制限から12psとされた[17]。
- ^ イタリア語で同国中南部のマルケ州・アブルッツォ州・モリーゼ州といったアドリア海沿岸地域のほか、広義ではアドリア海や関連する組織・企業なども意味する。
- ^ 2008年にテネコ傘下となり、現在はテネコ・マルゾッキ(Tenneco Marzocchi S.r.l. )。
- ^ ペットネームは日本語の雷電に由来する。
- ^ ヘッドライト形状からフォックスアイと呼ばれる。
- ^ フレームに刻印される車体番号はNSR150SP-数字7桁。本田技研工業本来の型式名であるならば150㏄クラスのオンロードモデルなのでKC**(**は数字2桁)になる。
- ^ 50は30㎞/h。80は30㎞/h。125Fは50km/h。
- ^ 実燃費は15 - 20km/L
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h NSR150 タイで生まれた異色の経歴を持つバイク - WeDrive
- ^ 1986年9月12日プレスリリース
- ^ a b c d e f g 1987年5月29日プレスリリース
- ^ a b c d e f 1987年11月24日プレスリリース
- ^ a b c d e NSR-MiniやNSF100の兄貴分NSR50/80 - 4ミニ.ネット
- ^ a b c d Nチビって何? NSR500を3/4サイズで再現したNSR50/80 - モーターファンBikes 三栄株式会社 2019年10月3日
- ^ a b c d e f g h 1995年2月22日プレスリリース
- ^ a b c d e 1989年5月22日プレスリリース
- ^ 1988年1月21日プレスリリース
- ^ a b c 1993年2月10日プレスリリース
- ^ トゥデイ FACT BOOK 2002,07 p3 エンジン・主な装備(1)
- ^ a b c 1999年1月20日プレスリリース
- ^ a b c d e f NSR50と何が違う? 50ccのレース専用モデルNSR Mini - モーターファンBikes 三栄株式会社 2020年2月29日
- ^ a b c HRCが放つ4スト縦型レーサーNSF100 - 4ミニ.ネット
- ^ a b c d e f g h 1989年4月20日プレスリリース
- ^ a b NSR125F SPECS - Motorcyclespecs
- ^ a b HONDA NSR125 INFORMATION - cmsnl.com
- ^ NSR125RR 2001 SPECS - Motorcyclespecs
- ^ a b c NSR150SP リバイバル - エンデュランス