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'''神戸ポートタワー'''(こうべポートタワー)は、[[神戸]][[中突堤]]のたもと建つ[[タワー]]。2021年9月27日から耐震化など補強工事のため休館となり、2023年度に営業を再開する予定<ref name="kobe20210921" />
'''神戸ポートタワー'''(こうべポートタワー)は、[[兵庫県]][[神戸]][[中央区 (神戸市)|中央区]][[波止場町]]にある[[タワー]]。

[[1963年]]11月20日、[[神戸港]][[中突堤]]に竣工した。下層3・4階は神戸国際港湾博物館となっていたが[[1987年]]3月で閉館、同年4月に後継施設となる[[神戸海洋博物館]]が[[メリケンパーク]]に開館した。

2021年9月27日から耐震化など補強工事のため休館となっていたが<ref name="kobe20210921" />、2024年4月26日にリニューアルオープンした<ref name="kobe20220930" /><ref name="kobe-np20240423">{{Cite web|和書|url=https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202404/0017575270.shtml |title=ポートタワー26日再オープン 屋上デッキ、神戸港や六甲山を一望 改修完了、ビームスも出店 |website=神戸新聞 |date=2024-04-23|accessdate=2024-04-24}}</ref>。


== 概要 ==
== 概要 ==
世界初のパイプ構造の建造物で、和楽器の[[鼓]]を長くしたような外観([[双曲面構造]])が特徴である<ref name="KOBE">{{Cite web |url=http://www.kobe-port-tower.com/common/images/leaflet.pdf |format=PDF |title=2021年09月26日{{~}}2023神戸ポートタワーは年リニューアル工事のため0 8月ごろ休業までいたします。|publisher=神戸ポートタワー |accessdate=2021-09-21}}</ref>。その独特の構造・形状から「鉄塔の美女」とも称され、高層建築物のモデルの一つとなっている<ref name="KOBE" />。また日本で初めて[[ライトアップ]]された建造物でもある<ref name="KOBE" />。当時の神戸市長(第7代)であった[[原口忠次郎]]は、元[[内務省 (日本)|内務省]]の技術官僚でもあったが、[[1959年]]に[[ロッテルダム]]を訪れた際に、港を一望する[[ユーロマスト]]<ref>[http://www.euromast.nl/ Euromast]</ref>に感激し、このタワーの建設を思い立った。その4年後に実現することになる。ちなみに当初タワー全体を銀色にする予定だったが、地上からの高さが60mを越すことから当時の航空法によって黄赤をメインに白アクセントにした塗装に変更させられている<ref>{{Wayback |http://www.kobe-meriken.or.jp/port-tower/question2.html |title=よくある質問 |date=20150518162851}}</ref>。
世界初のパイプ構造の建造物で、和楽器の[[鼓]]を長くしたような外観([[双曲面構造]])が特徴である<ref name="KOBE">{{Cite web|和書|url=http://www.kobe-port-tower.com/common/images/leaflet.pdf |format=PDF |title=2021年09月26日{{~}}2023神戸ポートタワーは年リニューアル工事のため0 8月ごろ休業までいたします。|publisher=神戸ポートタワー |accessdate=2021-09-21}}</ref>。その独特の構造・形状から「鉄塔の美女」とも称され、高層建築物のモデルの一つとなっている<ref name="KOBE" />。また日本で初めて[[ライトアップ]]された建造物でもある<ref name="KOBE" />。当時の神戸市長(第7代)であった[[原口忠次郎]]は、元[[内務省 (日本)|内務省]]の技術官僚でもあったが、[[1959年]]に[[ロッテルダム]]を訪れた際に、港を一望する[[ユーロマスト]]<ref>[http://www.euromast.nl/ Euromast]</ref>に感激し、このタワーの建設を思い立った。その4年後に実現することになる。ちなみに当初タワー全体を銀色にする予定だったが、地上からの高さが60mを越すことから当時の航空法によって黄赤をメインに白アクセントにした塗装に変更させられている<ref>{{Wayback |http://www.kobe-meriken.or.jp/port-tower/question2.html |title=よくある質問 |date=20150518162851}}</ref>。


以降、[[神戸港]]のシンボルとして広く知られ、[[修学旅行]]などの観光客が[[港町]]神戸を学習する際にその多くが立ち寄る拠点ともなっている。中には売店・[[レストラン]]・展望台がある。
以降、[[神戸港]]のシンボルとして広く知られ、[[修学旅行]]などの観光客が[[港町]]神戸を学習する際にその多くが立ち寄る拠点ともなっている。中には売店・[[レストラン]]・展望台がある。


2024年4月26日のリニューアルオープン後に、360度の風景が一望できるガラス張りのタワー屋上展望フロアーが新規開設される<ref>{{Cite web |url=https://www.kobe-port-tower.com/ |title=KOBE PORT TOWER |access-date=2024-01-04 |publisher=KOBE PORT TOWER公式}}</ref>。また、低層フロア(1-4階)にも屋外テラス付きの飲食店が出店した<ref name="kobe-np20240423" />。
[[日本建築学会賞|第15回日本建築学会賞]](1963年)、 建築業協会優良建築賞([[BCS賞]])、 照明学会照明普及会賞、[[DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築]](2003年)の受賞歴がある。2014年12月に国の[[登録有形文化財]]に登録された<ref>{{Cite web|date=2014-7-18|url=http://www.kobe-meriken.or.jp/news/%e7%a5%9e%e6%88%b8%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%bf%e3%83%af%e3%83%bc%e3%81%ae%e3%80%8c%e5%9b%bd%e7%99%bb%e9%8c%b2%e6%9c%89%e5%bd%a2%e6%96%87%e5%8c%96%e8%b2%a1%e3%80%8d%e3%81%b8%e3%81%ae%e7%99%bb// |title=神戸ポートタワーの「国登録有形文化財」への登録が決まりました!|publisher=神戸観光局|accessdate=2019-11-14}}</ref>。


[[日本建築学会賞|第15回日本建築学会賞]](1963年)、 建築業協会優良建築賞([[BCS賞]])、 照明学会照明普及会賞、
==開場時間==
*3月 - 11月 9:00 - 20:30
*12月 - 2月 9:00 - 18:30 (ただし、大晦日9:00 - 16:30 元日6:30 - 16:30)


== 歴史 ==
== 歴史 ==
1963年(昭和38年)に完成<ref name="kobe20210921">{{Cite news |和書|title=ポートタワー27日から休館 名残惜しみ足運ぶ人も|url=https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202109/0014695986.shtml|date=2021-09-21|newspaper=神戸新聞 |accessdate=2021-11-18}}</ref>。建設時は港の景色が楽しめるように、中突堤([[埠頭]])上に建設された。その後、[[1980年代]][[メリケンパーク]]造成により東岸が、[[1990年代]][[中突堤中央ターミナル]]造成により西岸がそれぞれ埋め立てられ、現在埠頭上は位置していない。
1963年(昭和38年)に完成<ref name="kobe20210921">{{Cite news |和書|title=ポートタワー27日から休館 名残惜しみ足運ぶ人も|url=https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202109/0014695986.shtml|date=2021-09-21|newspaper=神戸新聞 |accessdate=2021-11-18}}</ref>。建設時は港の景色が楽しめるように、中突堤の中ほどに建設された。しかし、[[1980年代]]中頃に[[メリケンパーク]]造成により東岸の水域が、[[1990年代]]後半に[[中突堤中央ターミナル]]([[かもめりあ]])等の開設により西岸の水域がそれぞれ埋め立てられ、以降中突堤の付け根に建つ格好になって


=== 改修 ===
[[2009年]]12月 - [[2010年]]3月の間、神戸市によって建設以来の大規模な改修工事が行われた。総事業費は約3億3,000万円。17年ぶりの鉄塔の塗装の塗り直しをはじめ、[[LED照明|LED]]の使用による新たなライトアップや展望室の[[リニューアル]](1階床の一部ガラス化および5階天井に[[光ファイバー]]を使用した[[星雲]]状の[[星空]]の演出)、[[バリアフリー]]化がなされた。照明の色は白1色から光の三原色(赤・青・緑)にすることにより40種類の[[イルミネーション]]演出が可能となった。2010年[[4月28日]]19時00分に式典が開催されリニューアルオープンした<ref>{{Cite news |和書 |title=神戸ポートタワー、7色に変化…改修工事完了 |newspaper=読売新聞 |date=2010-04-24 |url=http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100420-OYT1T01490.htm}}{{リンク切れ|date=2011年12月}}</ref><ref>{{Cite news |和書 |title=生まれ変わりました ポートタワーが再オープン |newspaper=神戸新聞 |date=2010-04-28 |url=http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002922740.shtml |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100429171325/http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002922740.shtml |archivedate=2010-04-29}}</ref>。
[[2009年]]12月 - [[2010年]]3月の間、神戸市によって建設以来の大規模な改修工事が行われた。総事業費は約3億3,000万円。17年ぶりの鉄塔の塗装の塗り直しをはじめ、[[LED照明|LED]]の使用による新たなライトアップや展望室の[[リニューアル]](1階床の一部ガラス化および5階天井に[[光ファイバー]]を使用した[[星雲]]状の[[星空]]の演出)、[[バリアフリー]]化がなされた。照明の色は白1色から光の三原色(赤・青・緑)にすることにより40種類の[[イルミネーション]]演出が可能となった。2010年[[4月28日]]19時00分に式典が開催されリニューアルオープンした<ref>{{Cite news |和書 |title=神戸ポートタワー、7色に変化…改修工事完了 |newspaper=読売新聞 |date=2010-04-24 |url=http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100420-OYT1T01490.htm}}{{リンク切れ|date=2011年12月}}</ref><ref>{{Cite news |和書 |title=生まれ変わりました ポートタワーが再オープン |newspaper=神戸新聞 |date=2010-04-28 |url=http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002922740.shtml |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100429171325/http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002922740.shtml |archivedate=2010-04-29}}</ref>。


[[2013年]][[11月21日]]、開業50周年式典が行われた。22日まで開業当時の入場料金、大人150円、子供80円で入場できるなどの特典があった<ref>{{Wayback |url=http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2013/10/2013102817104.html |title=神戸ポートタワー開業50周年記念イベント開催 |date=20131124215450}}</ref><ref>{{Cite news |和書 |title=港都照らし半世紀 神戸ポートタワーで開業50周年式典 |newspaper=神戸新聞NEXT |date=2013-11-21 |url=http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201311/0006514308.shtml |archiveurl=https://web.archive.org/web/20131121032026/http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201311/0006514308.shtml |archivedate=2013-11-21}}</ref>。
[[2013年]][[11月21日]]、開業50周年式典が行われた。22日まで開業当時の入場料金、大人150円、子供80円で入場できるなどの特典があった<ref>{{Wayback |url=http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2013/10/2013102817104.html |title=神戸ポートタワー開業50周年記念イベント開催 |date=20131124215450}}</ref><ref>{{Cite news |和書 |title=港都照らし半世紀 神戸ポートタワーで開業50周年式典 |newspaper=神戸新聞NEXT |date=2013-11-21 |url=http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201311/0006514308.shtml |archiveurl=https://web.archive.org/web/20131121032026/http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201311/0006514308.shtml |archivedate=2013-11-21}}</ref>。


2021年9月27日から老朽化対策や耐震性強化などの工事のため休館となり、2023年度に営業を再開する予定だった<ref name="kobe20210921" />。しかし、台風などで工事の遅れが生じ、運営する民間事業者の選定に時間を要するため、営業再開は2024年4月26日となった<ref name="kobe20220930">{{Cite news |和書|title=神戸ポートタワー営業再開、24年春にずれ込み 台風が影響、運営業者も決まらず半年以上遅れ|url=https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202209/0015684089.shtml|date=22022-09-30|newspaper=神戸新聞 |accessdate=2022-10-02}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20240201/2000081718.html |title=神戸ポートタワー 4月に営業再開 |access-date=2024-02-02 |publisher=NHK / 関西 NEWS WEB}}</ref>。
2021年9月27日から老朽化対策や耐震性強化などの工事のため休館となり、2023年度に営業を再開する予定<ref name="kobe20210921" />。

=== 沿革 ===
一般財団法人 神戸観光局 港湾振興部公式サイトより抜粋<ref>[http://www.kobe-meriken.or.jp/about/history/index.html 一般財団法人 神戸観光局 港湾振興部 沿革](2023年9月27日閲覧)</ref>。

* [[1962年]][[8月13日]] 神戸ポートタワー起工
* [[1963年]]
** [[4月25日]] 神戸国際港湾博物館竣工(翌日オープン)
** [[11月20日]] 神戸ポートタワー竣工(翌日オープン)
* [[1967年]]5月16日 下層4階を増築
* [[1987年]]
** 3月 神戸国際港湾博物館閉館
** [[4月29日]] [[神戸海洋博物館]]竣工(翌日オープン)


==ギャラリー==
==ギャラリー==
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ファイル:Kobe nakatottei07s3200.jpg|[[中突堤]]より
ファイル:Kobe nakatottei07s3200.jpg|[[中突堤]]より
ファイル:Kobe-meriken-park.jpg|[[ハーバーランド]]より
ファイル:Kobe port tower12s3200.jpg|[[かもめりあ]]より
ファイル:Kobe port tower 01.jpg|[[ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド]]より
ファイル:Kobekaiyohakubutsukan2.JPG|[[メリケンパーク]]より
ファイル:Kobekaiyohakubutsukan2.JPG|[[メリケンパーク]]より
ファイル:Kobe-meriken-park.jpg|[[ハーバーランド]]より
ファイル:Port of Kobe01s3780.jpg|[[新港 (神戸市)|新港第一突堤]]より
ファイル:Port of Kobe01s3780.jpg|[[新港 (神戸市)|新港第一突堤]]より
ファイル:Kobe port tower and Nihonmaru replica.jpg
ファイル:Kobe port tower and Nihonmaru replica.jpg|[[日本丸 (2代)|日本丸Ⅱ世]]とポートタワー
ファイル:Kobe port tower12s3200.jpg|
ファイル:Kobe port tower11s3200.jpg|リニューアル前のライトアップ
ファイル:Kobe port tower11s3200.jpg|リニューアル前のライトアップ
ファイル:Port Tower under renovation.jpg|改修工事中のポートタワー
File:Kobe port tower 01.jpg|[[ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド|ラ・スイート神戸ハーバーランド]]より
ファイル:Port tower projection mapping.jpg|改修工事中の外壁を利用して行われたプロジェクションマッピング

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==交通アクセス==
== 交通アクセス ==
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*[[阪急神戸高速線]]「[[花隈駅]]」から徒歩15分
* [[阪急神戸高速線]]「[[花隈駅]]」から徒歩15分
*[[神戸市営地下鉄]][[神戸市営地下鉄西神・山手線|山手線]]「[[県庁前駅 (兵庫県)|県庁前駅]]」から徒歩20分
* [[神戸市営地下鉄]][[神戸市営地下鉄西神・山手線|山手線]]「[[県庁前駅 (兵庫県)|県庁前駅]]」から徒歩20分
*[[神戸市営地下鉄海岸線]]「[[みなと元町駅]]」から徒歩5分
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== 周辺の名所・文化施設 ==
== 周辺の名所・文化施設 ==
*[[中突堤中央ターミナル]]
* [[中突堤]]
*[[中突堤]] - [[ルミナス神戸2]]が発着、[[メリケンパークオリエンタルホテル]]
** [[メリケンパークオリエンタルホテル]]
*** [[中突堤旅客ターミナル]] - [[ルミナス神戸2]]が発着
*[[波止場町TEN×TEN]]
*中突堤中央ビル - 4階に[[兵庫エフエム放送]]
*** [[兵庫エフエム放送]]
*[[神戸ハーバーランド]] - [[高浜旅客ターミナル]][[神戸コンチェルト|コンチェルト]]
* [[中突堤中央ターミナル]][[かもめりあ]]
*[[メリケンパーク]] - [[神戸海洋博物館]][[フィッシュ・ダ]][[神戸港震災メモリアルパーク]]
* [[メリケンパーク]]
** [[神戸海洋博物館]]
** [[メリケ波止場]]
** [[神戸港震災メモリアルパーク]]
** [[フィッシュ・ダンス]]
*[[旧居留地]] - [[神戸市立博物館]]、[[商船三井ビルディング]]、[[チャータードビル|チャー]][[チャータードビル|タードビル]]
*[[南京町 (神戸)|南京町]]
* [[神戸ハーバーランド]]
** [[高浜旅客ターミナル]] - [[コンチェルト (レストラン船)|コンチェルト]]が発着
* [[神戸外国人居留地|旧居留地]] - [[商船三井ビルディング]]、[[チャータードビル]][[神戸市立博物館]]
* [[南京町 (神戸市)|南京町]]


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==

*[[大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン]] - 劇中でバルゴンに破壊される。
*[[大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン]] - 劇中でバルゴンに破壊される。
*[[ウルトラセブン]] - 第15話「ウルトラ警備隊西へ・後編」に登場。<!--[[キングジョー]]による破壊を辛くも免れ、塔内の客も全員救出されている。-->
*[[ウルトラセブン]] - 第15話「ウルトラ警備隊西へ・後編」に登場。<!--[[キングジョー]]による破壊を辛くも免れ、塔内の客も全員救出されている。-->
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2024年6月23日 (日) 05:47時点における版

神戸ポートタワー
2023年12月(工事終了後) 地図
情報
用途 展望
設計者 伊藤紘一仲威雄日建設計
施工 大林組[1]
延床面積 1,534 m²
階数 12
高さ 108m[2]
着工 1962年昭和37年)8月13日
竣工 1963年(昭和38年)11月20日
開館開所 1963年(昭和38年)11月21日[2]
改築 2010年3月
所在地 650-0042
兵庫県神戸市中央区波止場町5-5
座標 北緯34度40分57.5秒 東経135度11分12.1秒 / 北緯34.682639度 東経135.186694度 / 34.682639; 135.186694 (神戸ポートタワー)座標: 北緯34度40分57.5秒 東経135度11分12.1秒 / 北緯34.682639度 東経135.186694度 / 34.682639; 135.186694 (神戸ポートタワー)
文化財 国の登録有形文化財
指定・登録等日 2014年12月
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神戸ポートタワー(こうべポートタワー)は、兵庫県神戸市中央区波止場町にあるタワー

1963年11月20日、神戸港中突堤に竣工した。下層3・4階は神戸国際港湾博物館となっていたが1987年3月で閉館、同年4月に後継施設となる神戸海洋博物館メリケンパークに開館した。

2021年9月27日から耐震化など補強工事のため休館となっていたが[3]、2024年4月26日にリニューアルオープンした[4][5]

概要

世界初のパイプ構造の建造物で、和楽器のを長くしたような外観(双曲面構造)が特徴である[6]。その独特の構造・形状から「鉄塔の美女」とも称され、高層建築物のモデルの一つとなっている[6]。また日本で初めてライトアップされた建造物でもある[6]。当時の神戸市長(第7代)であった原口忠次郎は、元内務省の技術官僚でもあったが、1959年ロッテルダムを訪れた際に、港を一望するユーロマスト[7]に感激し、このタワーの建設を思い立った。その4年後に実現することになる。ちなみに当初タワー全体を銀色にする予定だったが、地上からの高さが60mを越すことから当時の航空法によって黄赤をメインに白をアクセントにした塗装に変更させられている[8]

以降、神戸港のシンボルとして広く知られ、修学旅行などの観光客が港町神戸を学習する際にその多くが立ち寄る拠点ともなっている。中には売店・レストラン・展望台がある。

2024年4月26日のリニューアルオープン後に、360度の風景が一望できるガラス張りのタワー屋上展望フロアーが新規開設される[9]。また、低層フロア(1-4階)にも屋外テラス付きの飲食店が出店した[5]

第15回日本建築学会賞(1963年)、 建築業協会優良建築賞(BCS賞)、 照明学会照明普及会賞、

歴史

1963年(昭和38年)に完成[3]。建設時は港の景色が楽しめるように、中突堤の中ほどに建設された。しかし、1980年代中頃にメリケンパークの造成により東岸の水域が、1990年代後半に中突堤中央ターミナルかもめりあ)等の開設により西岸の水域がそれぞれ埋め立てられ、以降は中突堤の付け根に建つ格好になっている。

改修

2009年12月 - 2010年3月の間、神戸市によって建設以来の大規模な改修工事が行われた。総事業費は約3億3,000万円。17年ぶりの鉄塔の塗装の塗り直しをはじめ、LEDの使用による新たなライトアップや展望室のリニューアル(1階床の一部ガラス化および5階天井に光ファイバーを使用した星雲状の星空の演出)、バリアフリー化がなされた。照明の色は白1色から光の三原色(赤・青・緑)にすることにより40種類のイルミネーション演出が可能となった。2010年4月28日19時00分に式典が開催されリニューアルオープンした[10][11]

2013年11月21日、開業50周年式典が行われた。22日まで開業当時の入場料金、大人150円、子供80円で入場できるなどの特典があった[12][13]

2021年9月27日から老朽化対策や耐震性強化などの工事のため休館となり、2023年度に営業を再開する予定だった[3]。しかし、台風などで工事の遅れが生じ、運営する民間事業者の選定に時間を要するため、営業再開は2024年4月26日となった[4][14]

沿革

一般財団法人 神戸観光局 港湾振興部公式サイトより抜粋[15]

ギャラリー

交通アクセス

神戸ポートタワーの位置(日本内)
神戸ポートタワー
神戸ポートタワー

周辺の名所・文化施設

脚注

  1. ^ 神戸ポートタワーの実績”. 大林組. 2019年11月14日閲覧。
  2. ^ a b 『日本展望タワー大全』(2020年9月10日、かねだひろ著、辰巳出版発行)47頁。
  3. ^ a b c ポートタワー27日から休館 名残惜しみ足運ぶ人も」『神戸新聞』2021年9月21日。2021年11月18日閲覧。
  4. ^ a b 神戸ポートタワー営業再開、24年春にずれ込み 台風が影響、運営業者も決まらず半年以上遅れ」『神戸新聞』22022-09-30。2022年10月2日閲覧。
  5. ^ a b ポートタワー26日再オープン 屋上デッキ、神戸港や六甲山を一望 改修完了、ビームスも出店”. 神戸新聞 (2024年4月23日). 2024年4月24日閲覧。
  6. ^ a b c 2021年09月26日〜2023神戸ポートタワーは年リニューアル工事のため0 8月ごろ休業までいたします。” (PDF). 神戸ポートタワー. 2021年9月21日閲覧。
  7. ^ Euromast
  8. ^ よくある質問 - ウェイバックマシン(2015年5月18日アーカイブ分)
  9. ^ KOBE PORT TOWER”. KOBE PORT TOWER公式. 2024年1月4日閲覧。
  10. ^ 神戸ポートタワー、7色に変化…改修工事完了」『読売新聞』2010年4月24日。[リンク切れ]
  11. ^ 生まれ変わりました ポートタワーが再オープン」『神戸新聞』2010年4月28日。オリジナルの2010年4月29日時点におけるアーカイブ。
  12. ^ 神戸ポートタワー開業50周年記念イベント開催 - ウェイバックマシン(2013年11月24日アーカイブ分)
  13. ^ 港都照らし半世紀 神戸ポートタワーで開業50周年式典」『神戸新聞NEXT』2013年11月21日。オリジナルの2013年11月21日時点におけるアーカイブ。
  14. ^ 神戸ポートタワー 4月に営業再開”. NHK / 関西 NEWS WEB. 2024年2月2日閲覧。
  15. ^ 一般財団法人 神戸観光局 港湾振興部 沿革(2023年9月27日閲覧)

関連項目

外部リンク