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「テスラ・モデルX」の版間の差分

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== 概要 ==
== 概要 ==
[[2012年]][[サロン・アンテルナショナル・ド・ロト|ジュネーヴモーターショー]]にて発表され、同年予約受付を開始。[[2015年]]9月29日から引き渡しが行われた。
[[テスラ・モデルS|モデルS]]のEVパワートレインや車台をベースに開発されたSUV。[[2012年]][[サロン・アンテルナショナル・ド・ロト|ジュネーヴモーターショー]]にて発表され、同年予約受付を開始。[[2015年]]9月29日から引き渡しが行われた。


フロントとリアの2か所にモーターを搭載しており、それぞれ異なる2種類のバリエーションがある。
モデルSのEVパワートレインや車台をベースに開発され、後席には「ファルコンウィングドア」と名付けられた[[ガルウィングドア]]を採用。最大3列シートで7名が乗車できる<ref>[https://s.response.jp/article/2016/06/23/277362.html【グッドウッド16】テスラ モデルX、英国初公開へ…高性能仕様を展示] Response 2016.6.23</ref>。
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SUVとして車高は相応に高いものの、重量物であるバッテリーをフロア下部に搭載しているため重心は低い。またエンジンやトランスミッションが無いことから駆動系統が占めるスペースが少なく、フロアトンネルがないほか、ボンネット下にはラゲッジルームもある。車種特有の外観の特徴として、「ファルコンウィングドア」と名付けられた[[ガルウィングドア]]を装備している。これは2・3列目シートへのアクセス性向上の為に採用された。ただしモデルXの場合はダブルヒンジによる中折れ機構付であるため、他のガルウイングドアとは違った動きをする。ドアにはセンサーが装備され、周囲の状況を監視しながら開くため狭い駐車スペースでも開閉することができる。標準では2列シート5人乗りだが、オプションによる追加で最大3列シート7名が乗車できる<ref>{{Cite web|和書
一度の充電での航続は最大約465km (NEDC基準で565km) の走行が可能、ルーディクラスパフォーマンスモデルは3.0秒で100キロまで加速する。最高速は250km/h<ref>https://www.tesla.com/jp/modelx</ref>。
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「オートパイロット」と呼ばれる運転支援システムが全車標準装備となっており、Wi-Fi経由でのソフトウェアアップデートで機能の追加や改善も可能である。しかしこれは同一車線内でのハンドル操作、加速、ブレーキを自動的に行う装置で、既存のシステムは米国運輸省道路交通安全局 ([[:en:National Highway Traffic Safety Administration|NHTSA]]) の定義する[[自動運転車#自動運転の定義|自動運転レベル]]ではレベル2にとどまっている。

2022年10月8日、 パワーステアリングシステムの不具合を理由に、米国でリコールを発表<ref>{{Cite web|和書|title=テスラ、4万台リコール 米国、パワステに不具合 | 共同通信 |url=https://nordot.app/962707282703958016 |website=共同通信 |date=2022-11-08 |access-date=2022-11-09 |language=ja-JP |last=共同通信}}</ref>。対象は2017年から2022年までに生産された車両でソフトウェアを改修する。

== 安全性能 ==
[[File:V10084P006.jpg|thumb|NHTSA side pole crash test of the 2017 Tesla Model X]]2017年6月13日、[[アメリカ合衆国運輸省|米運輸省道路交通安全局]](NHTSA)は同年に製造されたモデルXの衝突試験を実施し、すべての評価カテゴリーで5つ星評価を獲得したと発表した<ref>{{Cite web |title=The government says that the Tesla Model X is an extremely safe SUV |url=https://www.businessinsider.com/government-says-tesla-model-x-extremely-safe-suv-2017-6 |website=Business Insider |access-date=2023-09-12 |language=en-US |first=Matthew |last=DeBord}}</ref>。同車種の2019年モデルは[[ユーロNCAP]]でも試験を受け、5つ星評価を獲得している<ref>{{Cite web |title=Official Tesla Model X 2019 safety rating |url=https://www.euroncap.com/en/results/tesla/model+x/39141 |website=www.euroncap.com |access-date=2023-09-12 |language=en}}</ref>。

2020年2月11日、[[国家運輸安全委員会]]は2017年と2018年に起きたモデルXの死亡事故についての調査報告書を公開した。2017年に起きた事故では、オートパイロットを作動させた10秒後に前方を横切っていたトレーラーに突っ込み、運転手が死亡した<ref>{{Cite web |title=Apple Engineer Killed in Tesla Crash Had Previously Complained About Autopilot |url=https://www.kqed.org/news/11801138/apple-engineer-killed-in-tesla-crash-had-previously-complained-about-autopilot |website=KQED |date=2020-02-11 |access-date=2023-09-12 |language=en-us}}</ref>。2018年の事故で死亡したモデルXのオーナーは[[Apple]]に勤務するエンジニアで、事故以前より家族に「オートパイロットが柵に向かって旋回していく」など、オートパイロットの誤作動について複数回話していた<ref>{{Cite web |title=Safety Agency Orders Probe of Tesla Crash; Company Points to Freeway Hazard |url=https://www.kqed.org/news/11658404/safety-agency-orders-probe-of-tesla-crash-and-fire-as-company-points-to-freeway-hazard |website=KQED |date=2018-03-28 |access-date=2023-09-12 |language=en-us}}</ref>。{{ external media
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== ギャラリー ==
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File:TeslaSuperChargerWoodsideMarkhamWoodside39.jpg|サイド
File:Tesla Model X P100D – Heckansicht, 2. April 2018, Hong Kong.jpg|リア
File:Tesla Model X (31936518377).jpg|リアウイング
File:Tesla Model X DCA 08 2018 0281.jpg|ファルコンウイングドア
File:Tesla Model X Interior.jpg|インテリア
</gallery>

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[テスラ (会社)|テスラ]]
* [[電気自動車]]
* [[電気自動車]]
* [[テスラ・モデルS]] - 当車種のベースとなったモデル。
* [[テスラ・モデルY]] - テスラの小型SUV。


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [https://www.tesla.com/jp/modelx テスラ公式サイト]
* [https://www.tesla.com/jp/modelx モデルX]テスラ公式サイト


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[[Category:クロスオーバーSUV]]
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2024年6月27日 (木) 09:59時点における最新版

モデルXModel X)は、アメリカテスラが製造・販売しているクロスオーバーSUVタイプの電気自動車である。

テスラ・モデルX
概要
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
販売期間 2015年-
ボディ
乗車定員 5-7名
ボディタイプ クロスオーバーSUV
駆動方式 4WD
パワートレイン
変速機 単速
エアサスペンション
エアサスペンション
車両寸法
ホイールベース 3,061mm
全長 5,004mm
全幅 2,038mm
全高 1,626mm
テンプレートを表示

概要[編集]

モデルSのEVパワートレインや車台をベースに開発されたSUV。2012年ジュネーヴモーターショーにて発表され、同年予約受付を開始。2015年9月29日から引き渡しが行われた。

フロントとリアの2か所にモーターを搭載しており、それぞれ異なる2種類のバリエーションがある。 フロントモーターはインダクションと永久磁石、リアモーターはレギュラーとハイ パフォーマンスの2種類[1]。可変リアスポイラーを装備しており空気抵抗係数 (Cd値)は0.25。

SUVとして車高は相応に高いものの、重量物であるバッテリーをフロア下部に搭載しているため重心は低い。またエンジンやトランスミッションが無いことから駆動系統が占めるスペースが少なく、フロアトンネルがないほか、ボンネット下にはラゲッジルームもある。車種特有の外観の特徴として、「ファルコンウィングドア」と名付けられたガルウィングドアを装備している。これは2・3列目シートへのアクセス性向上の為に採用された。ただしモデルXの場合はダブルヒンジによる中折れ機構付であるため、他のガルウイングドアとは違った動きをする。ドアにはセンサーが装備され、周囲の状況を監視しながら開くため狭い駐車スペースでも開閉することができる。標準では2列シート5人乗りだが、オプションによる追加で最大3列シート7名が乗車できる[2]

「オートパイロット」と呼ばれる運転支援システムが全車標準装備となっており、Wi-Fi経由でのソフトウェアアップデートで機能の追加や改善も可能である。しかしこれは同一車線内でのハンドル操作、加速、ブレーキを自動的に行う装置で、既存のシステムは米国運輸省道路交通安全局 (NHTSA) の定義する自動運転レベルではレベル2にとどまっている。

2022年10月8日、 パワーステアリングシステムの不具合を理由に、米国でリコールを発表[3]。対象は2017年から2022年までに生産された車両でソフトウェアを改修する。

安全性能[編集]

NHTSA side pole crash test of the 2017 Tesla Model X

2017年6月13日、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は同年に製造されたモデルXの衝突試験を実施し、すべての評価カテゴリーで5つ星評価を獲得したと発表した[4]。同車種の2019年モデルはユーロNCAPでも試験を受け、5つ星評価を獲得している[5]。 2020年2月11日、国家運輸安全委員会は2017年と2018年に起きたモデルXの死亡事故についての調査報告書を公開した。2017年に起きた事故では、オートパイロットを作動させた10秒後に前方を横切っていたトレーラーに突っ込み、運転手が死亡した[6]。2018年の事故で死亡したモデルXのオーナーはAppleに勤務するエンジニアで、事故以前より家族に「オートパイロットが柵に向かって旋回していく」など、オートパイロットの誤作動について複数回話していた[7]

映像外部リンク
Frontal crash - YouTube
Side crash - YouTube
Pole crash - YouTube

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 2016+ MODEL X 緊急対応ガイド”. Tesla. 2020年4月22日閲覧。
  2. ^ 【グッドウッド16】テスラ モデルX、英国初公開へ…高性能仕様を展示”. Response. (2016年6月23日). 2020年4月21日閲覧。
  3. ^ 共同通信 (2022年11月8日). “テスラ、4万台リコール 米国、パワステに不具合 | 共同通信”. 共同通信. 2022年11月9日閲覧。
  4. ^ DeBord, Matthew. “The government says that the Tesla Model X is an extremely safe SUV” (英語). Business Insider. 2023年9月12日閲覧。
  5. ^ Official Tesla Model X 2019 safety rating” (英語). www.euroncap.com. 2023年9月12日閲覧。
  6. ^ Apple Engineer Killed in Tesla Crash Had Previously Complained About Autopilot” (英語). KQED (2020年2月11日). 2023年9月12日閲覧。
  7. ^ Safety Agency Orders Probe of Tesla Crash; Company Points to Freeway Hazard” (英語). KQED (2018年3月28日). 2023年9月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]