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'''iCal'''(アイキャル)は、[[アップル インコーポレイテッド|アップル]]が開発し[[Mac OS X]]用のカレンダー兼スケジュール[[アプリケーションソフトウェア]]である。同社の公式サイトから無償でダウンロードが可能で、[[Mac OS X v10.3]]以降にはバンドルされている。
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== 歴史 ==
== 歴史 ==
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iCalのデータを同期アプリケーション'''[[iSync]]'''(アイシンク)を利用して、[[iPod]]、[[Bluetooth]]搭載の[[携帯電話]]、[[Palm OS]]搭載の[[携帯情報端末]] (PDA) に転送することができる。[[2002年]][[10月4日]]にパブリック[[ベータ版|ベータ]]が公開され、[[2003年]][[1月6日]]からは無償で提供されている。


発表当初は起動が遅い、動作が緩慢であるといった批判が多かったが、その後のアップデートによって徐々に改善され、ハードウェアの高速化に伴って問題にならなくなってきている。
発表当初は起動が遅い、動作が緩慢であるといった批判が多かったが、その後のアップデートによって徐々に改善され、ハードウェアの高速化に伴って問題にならなくなってきている。


[[Mac OS X v10.5]]に付属するバージョン3.0では、[[CalDAV]]に対応し、[[Mac OS X Server|Mac OS X Server]]の[[iCal Server]]と共に利用することで[[グループウェア]]的な活用が可能となった。
[[Mac OS X v10.5]]に付属するバージョン3.0では、[[CalDAV]]に対応し、[[macOS Server|Mac OS X Server]]の[[iCal Server]]と共に利用することで[[グループウェア]]的な活用が可能となった。


[[Mac OS X v10.6]]付属するバージョン4.0では、加えて[[Microsoft Exchange Server#Exchange Server 2007|Microsoft Exchange 2007]]をネイティブサポートしている。[[Mac OS X Server#Mac OS X Server v10.6.5B1.5D|Mac OS X Server v10.6]]のiCal Server 2と共に利用することで、より柔軟な運用が可能となった。
[[Mac OS X v10.6]]付属するバージョン4.0では、加えて[[Microsoft Exchange Server#Exchange Server 2007|Microsoft Exchange 2007]]をネイティブサポートしている。[[macOS Server#Mac OS X Server 10.6|Mac OS X Server v10.6]]のiCal Server 2と共に利用することで、より柔軟な運用が可能となった。


リリース当初は{{仮リンク|To-doリスト|en|Time management}}(リマインダーやチェックリストなどとも呼ばれる)の機能も備えていたが、後に'''リマインダー'''というアプリケーションに分離された。[[OS X El Capitan|OS X v10.11]]では同様の機能が'''メモ'''というアプリケーションにも組み込まれた。
== 共有 ==
アップルの公式サイトに設けられた「カレンダーライブラリ」から、各種イベント、各国や三大宗教の祝祭日をダウンロードできる。


位置情報や出席者の追加、添付ファイルやURL、メモの追加、細かい繰り返しの指定、タイムゾーン、事前通知の設定などができる。また[[Siri]]によってメールなどから自動で予定を検出、画面上部のボタンをタップすることで自動的に予定を追加できる。
iCalで作成したカレンダーはインターネット上に公開することができる。よって他人が作成したデータを利用すること(購読する、という)も可能である。この時のプロトコルは[http://www.ietf.org/rfc/rfc2445.txt RFC2445]として公開されている。一般のiCalユーザーが作成したサイトでは各国の祝祭日、スポーツやコンサートの日程などが記されたカレンダーが公開されている。こうしたサイトから購読したカレンダーはiCalが定期的・自動的にアップデートするため、その内容が常に最新の状態となるよう工夫されている。なお、カレンダーを公開するにはアップル社が提供するサービスの一つである'''[[MobileMe]]'''、または[[WebDAV]]機能を有効にした[[Webサーバ]]が必要となる。購読するための制限は特にない。

[[iPhone]]、[[iPad]]、[[iPod touch]]、[[Apple Watch]]にも同じアプリケーションがある。これらは互換性があり、同じApple IDを利用していれば自動的に同期される。またアイコンは自動的にその日付に変わる。[[iOS]]版(iOS 9以降)、[[iPadOS]]版、[[macOS]]版(BigSur以降)ではウィジェットにも対応している。[[iPadOS]]版はトラックパッドの操作にも対応している。[[Apple Watch]]版はコンプリケーション(文字版上の表示)に対応している。

== 共有 ==
作成したカレンダーは[[iCloud]]で特定の連絡先や不特定多数に公開することができる。よって他人が作成したデータを利用すること(共有する、照会する、という)も可能である。こうしたサイトから照会したカレンダーはカレンダーが定期的・自動的にアップデートするため、その内容が常に最新の状態となるよう工夫されている。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[暦]]
* [[暦]]
* [[Windows Calendar|Windowsカレンダー]]
* [[リマインダー (Apple)]]

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.apple.com/jp/macosx/features/ical/ iCal(日本語版)]
* [http://www.apple.com/jp/ical/library/index.html カレンダーライブラリ(日本語版)]
* [http://www.benkazez.com/icalevents.php iCal Events widget for Dashboard(英語版)]
* [http://www.icalshare.com/ iCalshare(英語版)]


* [https://support.apple.com/ja-jp/guide/calendar/welcome/mac カレンダーユーザガイドmacOS Ventura用]
{{Mac OS X}}

{{DEFAULTSORT:{{PAGENAME}}}}
* [https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph3d110f84/ios iPhoneの「カレンダー」でイベントを作成する/編集する]
* [https://support.apple.com/ja-jp/guide/ipad/ipad99d9847f/ipados iPadの「カレンダー」でイベントを作成する/編集する]


{{macOS}}
[[Category:Mac OS Xのソフトウェア]]
{{iOS}}


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2024年6月28日 (金) 20:10時点における最新版

カレンダー
macOSとiOSのカレンダーのアイコン
開発元 Apple
最新版
14.0
対応OS macOS, iOS, iPadOS, watchOS, visionOS
種別 Electronic calendar
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト https://support.apple.com/ja-jp/guide/calendar/welcome/mac
テンプレートを表示

カレンダーは、Appleが開発・提供しているmacOS用のカレンダー兼スケジュールアプリケーションである。同社の公式サイトから無償でダウンロードが可能で、Mac OS X v10.3以降にはバンドルされている。以前は、『iCal』(アイキャル)という名称だったが、OS X Mountain Lionで今の名称に変更された。

歴史

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iCalは2002年7月17日に発表され[1]、同年9月11日から無償でダウンロードが可能となった。

iCalのデータを同期アプリケーションiSync(アイシンク)を利用して、iPodBluetooth搭載の携帯電話Palm OS搭載の携帯情報端末 (PDA) に転送することができる。2002年10月4日にパブリックベータが公開され、2003年1月6日からは無償で提供されている。

発表当初は起動が遅い、動作が緩慢であるといった批判が多かったが、その後のアップデートによって徐々に改善され、ハードウェアの高速化に伴って問題にならなくなってきている。

Mac OS X v10.5に付属するバージョン3.0では、CalDAVに対応し、Mac OS X ServeriCal Serverと共に利用することでグループウェア的な活用が可能となった。

Mac OS X v10.6付属するバージョン4.0では、加えてMicrosoft Exchange 2007をネイティブサポートしている。Mac OS X Server v10.6のiCal Server 2と共に利用することで、より柔軟な運用が可能となった。

リリース当初はTo-doリスト英語版(リマインダーやチェックリストなどとも呼ばれる)の機能も備えていたが、後にリマインダーというアプリケーションに分離された。OS X v10.11では同様の機能がメモというアプリケーションにも組み込まれた。

位置情報や出席者の追加、添付ファイルやURL、メモの追加、細かい繰り返しの指定、タイムゾーン、事前通知の設定などができる。またSiriによってメールなどから自動で予定を検出、画面上部のボタンをタップすることで自動的に予定を追加できる。

iPhoneiPadiPod touchApple Watchにも同じアプリケーションがある。これらは互換性があり、同じApple IDを利用していれば自動的に同期される。またアイコンは自動的にその日付に変わる。iOS版(iOS 9以降)、iPadOS版、macOS版(BigSur以降)ではウィジェットにも対応している。iPadOS版はトラックパッドの操作にも対応している。Apple Watch版はコンプリケーション(文字版上の表示)に対応している。

共有

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作成したカレンダーはiCloudで特定の連絡先や不特定多数に公開することができる。よって他人が作成したデータを利用すること(共有する、照会する、という)も可能である。こうしたサイトから照会したカレンダーはカレンダーが定期的・自動的にアップデートするため、その内容が常に最新の状態となるよう工夫されている。

関連項目

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脚注

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  1. ^ Jason Chen (2007年7月17日). “Fun Fact Time: iCal's Birthday is Today” (英語). GIZMODO. 2020年7月19日閲覧。

外部リンク

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