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{{存命人物の出典明記|date=2016年3月}}
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{{Infobox baseball player
{{Infobox baseball player
| 選手名 = パット・ミッシュ
|選手名 = パット・ミッシュ
| 本名 =
|英語表記 = Pat Misch
| 英語表記 = Pat Misch
|所属球団 =
| 所属球団 = オリックス・バファローズ
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|選手写真ファイル名 = Pat_Misch_on_October_3,_2010.jpg
| 役職 =
| 背番号 = 25
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|写真のコメント = ニューヨーク・メッツ時代<br>(2010年10月3日)
| 選手写真ファイル名 =
| 写真サイズ =
|国籍 = {{USA}}
|出身地 = [[イリノイ州]][[クック郡 (イリノイ州)|クック郡]][[ノースブルック (イリノイ州)|ノースブルック]]
| 写真のコメント =
| 国籍 = {{USA}}
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| 生年月日 = {{生年月日年齢|1981|8|18}}
|身長 = {{フィートcm (身長用変換)|6|2}}
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| 体重 = 89
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| 打席 =
|プロ入り年度 = 2003年
|ドラフト順位 = MLBドラフト7巡目(全体213位)で[[サンフランシスコ・ジャイアンツ]]から指名
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|初出場 = MLB / 2006年9月21日{{要出典|date=2016年5月}}<br />CPBL / 2015年8月15日{{要出典|date=2016年5月}}<br />NPB / 2016年4月9日
| プロ入り年度 = [[2003年のMLBドラフト|2003年]]
|最終出場 = CPBL / 2015年10月12日<br/>NPB / 2016年7月11日
| ドラフト順位 = ドラフト7巡目(全体213位)で[[サンフランシスコ・ジャイアンツ]]から指名
| 初出場 = MLB / 2006年9月21日<br />CPBL / 2015年8月15日
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|経歴 =
* {{仮リンク|グレンブルック・ノース高等学校|en|Glenbrook North High School}}
| 年俸 = $550,000(2016年)
* [[西ミシガン大学]]
| 経歴 =
* グレンブルック・ノース高校
* ウエスタン・ミシガン大学
* [[サンフランシスコ・ジャイアンツ]] (2006 - 2009)
* [[サンフランシスコ・ジャイアンツ]] (2006 - 2009)
* [[ニューヨーク・メッツ]] (2009 - 2011)
* [[ニューヨーク・メッツ]] (2009 - 2011)
* [[ランカスター・バーンストーマーズ]] (2015)
* [[ランカスター・バーンストーマーズ]] (2015)
* [[Lamigoモンキーズ]] (2015)
* [[Lamigoモンキーズ]] (2015)
* [[オリックス・バファローズ]] (2016 - )
* [[オリックス・バファローズ]] (2016)
* [[サザンメリーランド・ブルークラブス]] (2017)
| 派遣歴 =
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}}
'''パトリック・セオドア・ジョゼフ・ミッシュ'''('''Patrick Theodore Joseph Misch''', [[1981年]][[8月18日]] - )は、[[アメリカ合衆国]][[イリノイ州]][[ノースブルック]]出身の[[プロ野球選手]]([[投手]])。
'''パトリック・セオドア・ジョゼフ・ミッシュ'''('''Patrick Theodore Joseph Misch''', [[1981年]][[8月18日]] - )は、[[アメリカ合衆国]][[イリノイ州]][[クック郡 (イリノイ州)|クック郡]][[ノースブルック (イリノイ州)|ノースブルック]]出身の[[プロ野球選手]]([[投手]])。左投右打。現在は、[[フリーエージェント (プロスポーツ)#メジャーリーグベースボール|フリーエージェント]](FA)


== 経歴 ==
== 経歴 ==
=== プロ入り前 ===
=== プロ入り前 ===
{{仮リンク|グレンブルック・ノース高等学校|en|Glenbrook North High School}}を経て[[西ミシガン大学]]に入学<ref name="buffaloes160223">[http://www.buffaloes.co.jp/news/detail/5148.html 新外国人選手獲得のお知らせ] オリックス・バファローズ オフィシャルサイト 2016年2月23日配信</ref>。{{by|2002年}}の[[2002年のMLBドラフト|MLBドラフト]]5巡目(全体161位)で[[ヒューストン・アストロズ]]から指名を受けたが契約を辞退し、翌{{by|2003年}}の[[2003年のMLBドラフト|MLBドラフト]]7巡目(全体213位)で[[サンフランシスコ・ジャイアンツ]]からで指名され、契約した<ref name="nikkan160220">[https://www.nikkansports.com/baseball/news/1606855.html オリックス、第6助っ人に技巧派左腕ミッシュ獲得へ] 日刊スポーツ 2016年2月20日紙面から</ref>。
大学2年次の{{by|2002年}}に[[2002年のMLBドラフト|ドラフト]]5巡目(全体161位)で[[ヒューストン・アストロズ]]から指名されたが、契約をしなかった。


=== 来日前 ===
翌{{by|2003年}}に[[2003年のMLBドラフト|ドラフト]]7巡目(全体213位)で[[サンフランシスコ・ジャイアンツ]]から指名を受け、入団した<ref name="md1">{{Cite web|url=http://www.baseball-reference.com/register/player.cgi?id=misch-001pat|title=Pat Misch Register Statistics & History|work=Baseball-Reference.com|author=|date=2016-01-09|accessdate=2016-03-04}}</ref>。
{{by|2006年}}にメジャーリーグに初昇格した<ref name="nikkan160220"/>。{{by|2009年}}の途中で[[ニューヨーク・メッツ]]に移籍、メッツでは{{by|2011年}}まで所属し、{{by|2012年}}は[[フィラデルフィア・フィリーズ]]傘下のAAA級[[リーハイバレー・アイアンピッグス]]、{{by|2013年}}は[[デトロイト・タイガース]]傘下のAAA級[[トレド・マッドヘンズ]]、無所属だった{{by|2014年}}を経て{{by|2015年}}は[[マイアミ・マーリンズ]]傘下のAAA級[[ニューオーリンズ・ベビーケークス|ニューオーリンズ・ゼファーズ]]に所属した。同年、[[独立リーグ]]・[[アトランティックリーグ]]の[[ランカスター・バーンストーマーズ]]を経て、8月2日に[[中華職業棒球大聯盟|台湾プロ野球(CPBL)]]の[[Lamigoモンキーズ]]に移籍<ref name="buffaloes160223"/>。10月、[[中信兄弟]]との[[台湾シリーズ]]第7戦において、同シリーズ史上初の[[ノーヒットノーラン]]を達成した<ref name="nikkan160220"/><ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/1628642.html オリックス・ミッシュ1軍合流「いい投球をしたい」] 日刊スポーツ 2016年4月8日掲載</ref>。


=== ジャイアンツ時代 ===
=== オリックス時代 ===
{{by|2016年}}2月23日、[[オリックス・バファローズ]]が獲得を発表<ref name="buffaloes160223"/>。同日付で支配下選手登録され<ref>[http://npb.jp/announcement/2016/pn_registered.html 新規支配下選手登録 2016年度] NPB.jp 日本野球機構</ref>、翌24日に入団会見が行われた<ref>[http://www.buffaloes.co.jp/news/detail/5153.html 期待の新外国人左腕ミッシュ選手入団会見!!] オリックス・バファローズ オフィシャルサイト 2016年2月24日配信</ref>。なお、同年1月に[[ミルウォーキー・ブルワーズ]]とマイナー契約を結んでおり、メジャーのキャンプに招待されていたが、オリックス入団のため自由契約となった<ref name="nikkan160220"/>。
{{by|2003年}}にA-級(ショートシーズン)でプロデビューし、先発投手として、7勝5敗、防御率2.18と好成績を残した。


3月上旬、[[インフルエンザ]]に感染した<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/1612074.html 新外国人ミッシュも…オリックスのインフル感染拡大] 日刊スポーツ 2016年3月3日掲載</ref>。4月9日に出場選手登録され<ref>[http://www.buffaloes.co.jp/news/announce/entry/201604/ 公示(出場選手登録・抹消) 2016年4月] オリックス・バファローズ オフィシャルサイト</ref>、同日の対[[福岡ソフトバンクホークス]]戦の5回一死満塁の場面で2番手投手として来日初登板し、最初の打者・[[中村晃 (野球)|中村晃]]への初球が[[ボーク]]と判定されて1点を失い、さらにその中村には2点[[適時打]]を打たれた(ボークと適時打による3失点は先発投手の[[金子千尋]]に記録された)<ref>[https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/04/09/kiji/K20160409012372510.html オリ 新外国人左腕 日本デビューは0球で失点] スポニチ Sponichi Annex 2016年4月9日掲載</ref><ref>[http://www.buffaloes.co.jp/gamelive/stats/2016040901/ 2016年4月9日 福岡ソフトバンク 対 オリックス 成績詳細] オリックス・バファローズ オフィシャルサイト</ref>。7月11日の対[[北海道日本ハムファイターズ]]戦において来日初めて先発投手を務め、2回2/3を投げ2失点で敗戦投手になった<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/1677100.html オリックス福良監督「ベンチの失敗」采配ミス認める] 日刊スポーツ 2016年7月11日掲載</ref><ref>[http://www.buffaloes.co.jp/gamelive/stats/2016071101/ 2016年7月11日 オリックス 対 北海道日本ハム 成績詳細] オリックス・バファローズ オフィシャルサイト</ref>。12月2日、自由契約公示された<ref>{{Cite web|和書|url=http://npb.jp/announcement/2016/pn_released.html |title=自由契約選手|2016年度公示|publisher=NPB.jp 日本野球機構|date=2016-12-02|accessdate=2016-12-03}}</ref>。
{{by|2004年}}はAA級で開幕を迎え、26先発、7勝6敗、防御率3.06、3完封を含む4完投をマーク。


=== オリックス退団後 ===
{{by|2005年}}年は、AAA級で開幕を迎えたが、3勝9敗、防御率6.35と炎上し、後半戦からAA級に降格された。降格後は、防御率3.52と持ち直したが、シーズン合計で、7勝11敗、防御率5.29で、163回1/3を投げて、198本もの安打を許した。
{{by|2017年}}3月30日に独立リーグ・アトランティックリーグの[[サザンメリーランド・ブルークラブス]]と契約した<ref>{{Cite news|url=https://somdbluecrabs.wordpress.com/2017/03/30/crabs-add-misch-and-russo-to-pitching-staff-for-2017/ |title=CRABS ADD MISCH AND RUSSO TO PITCHING STAFF FOR 2017|work=somdbluecrabs.wordpress.com|author=|language=英語|date=2017-03-30|accessdate=2017-05-12}}</ref>。だが、3試合に先発登板して0勝2敗・防御率13.00と振るわず5月4日に自由契約となった。


== 投球スタイル ==
{{by|2006年}}はAA級で5勝4敗、防御率2.26と好投し、AAA級に再昇格した。[[9月21日]]、[[ミルウォーキー・ブルワーズ]]戦でメジャーデビューし、リリーフで2安打を許しながらも1回を無失点に抑えた。この年は、この1試合のみの出場だった。
[[サイドスロー|サイドハンド]]気味の[[スリークォーター]]という変則左腕で、平均球速135km/hの[[速球#フォーシーム・ファストボール|フォーシーム]]、平均137km/hの[[速球#ツーシーム・ファストボール|シンカー]]の2種類の[[速球]]と、[[カーブ (球種)|カーブ]]、[[チェンジアップ]]を投げる。投球の4割近くが[[速球#ツーシーム・ファストボール|シンカー]]という、いわゆる「シンカーボーラー」で、ゴロを打たせて捕る[[グラウンドボールピッチャー]]である<ref name="md2">{{Cite web|url=http://www.thebaseballcube.com/players/profile.asp?P=Pat-Misch&Page=Analysis|title=Pat-Misch Pitch Type|work=The Baseball Cube|author=|date=2016-02-19|accessdate=2016-03-04}}</ref>。


マイナーリーグの通算与四球率は2.2で、メジャー通算では2.6<ref name="md1">{{Cite web|url=http://www.baseball-reference.com/register/player.cgi?id=misch-001pat|title=Pat Misch Register Statistics & History|work=Baseball-Reference.com|author=|date=2016-01-09|accessdate=2016-03-04}}</ref>。
{{by|2007年}}はAAA級で開幕を迎えるとリリーフに転向した。34試合の登板で、2勝5敗1セーブ、防御率2.30を記録した。例年、打たせて捕るピッチングで、奪三振率は5~6点台だったが、この年は9.99を記録した。7月にメジャー昇格し、18試合に登板して0勝4敗2ホールド、防御率4.24だった。

{{by|2008年}}はAAA級で開幕したが、[[4月27日]]にメジャー昇格した。しかし、先発で起用されたが、炎上してマイナー降格された。降格後も炎上が続いたため、リリーフに再転向することになった。AAA級では20試合(うち先発13試合)で6勝5敗、防御率5.38という成績で、87回を投げて被本塁打を15本打たれた。9月にメジャー再昇格すると、リリーフとして起用された。この年は15試合(うち先発7試合)に登板して0勝3敗、防御率5.68を記録した。リリーフ登板した8試合のうち、6試合で敗戦処理のロングリリーフとして最終回まで投げ切り、6交代完了を記録した。AAA級と同じく被本塁打率が高く、52回を投げて11被弾した。

{{by|2009年}}もAAA級で開幕し、リリーフで12試合に登板し、防御率2.00を記録。その後、メジャー昇格するが、4試合で防御率10.80という成績で、[[戦力外通告#メジャーリーグにおける戦力外通告|DFA]]となった。

=== メッツ時代 ===
{{by|2009年}}[[6月5日]]に[[ウェーバー]]で[[ニューヨーク・メッツ]]に移籍した。[[6月24日]]にはメジャー昇格し、7先発を含む22試合に登板し、3勝4敗、防御率4.12をマーク。メジャー初完投・初完封も達成した。

{{by|2010年}}はAAA級で開幕を迎えると、先発に再転向した。23先発で1完封を含む11勝4敗、防御率3.23をマークし、与四球率1.43という驚異的な数字を残した。[[8月14日]]にこのシーズン、メジャー初昇格となったが4敗したため、ブルペンに移された。12試合(うち先発6試合)の登板で0勝4敗、防御率3.82、与四球率は0.96で、とうとう0点台にまで到達した。

{{by|2011年}}は、[[4月16日]]にメジャー昇格。しかし、リリーフで6試合に登板したが防御率10.29と精彩を欠き、マイナー降格となった。AAA級では先発に再転向したが、同シーズンのメジャー再昇格はならなかった。オフに[[フリーエージェント (プロスポーツ)#メジャーリーグベースボール|FA]]となった。

=== メッツ退団後 ===
{{by|2011年}}[[11月29日]]に[[フィラデルフィア・フィリーズ]]とマイナー契約を結んだ。

{{by|2012年}}はAAA級で21試合に先発し、7勝12敗、防御率4.98という成績で、メジャー昇格できなかった。オフに[[フリーエージェント (プロスポーツ)#メジャーリーグベースボール|FA]]となった。

{{by|2013年}}[[1月10日]]に[[デトロイト・タイガース]]とマイナー契約を結んだ。AAA級で13先発して3勝7敗、防御率5.07という成績で、メジャー昇格は叶わず、オフに[[フリーエージェント (プロスポーツ)#メジャーリーグベースボール|FA]]となった。

{{by|2014年}}は移籍先が見つからず、未所属のまま過ごした。オフには、[[プエルトリカン・ウインターリーグ]]に参加し、9先発で0勝1敗、防御率3.41だった。

{{by|2015年}}[[1月8日]]に[[マイアミ・マーリンズ]]とマイナー契約で合意した。AAA級で16試合に登板し、5勝7敗、防御率3.25、1完封とまずまず好投したが、[[7月8日]]に解雇された。

{{by|2015年}}[[7月18日]]に、アメリカ独立リーグ・[[アトランティック・リーグ]]の[[ランカスター・バーンストーマーズ]]に所属した。2試合に先発し、1勝0敗、防御率1.80と好投した。

=== Lamigo時代 ===
{{by|2015年}}[[7月23日]]に[[ランカスター・バーンストーマーズ|ランカスター]]を退団すると、[[中華職業棒球大聯盟|台湾プロ野球(CPBL)]]の[[Lamigoモンキーズ]]に移籍した。

同僚には、[[陽岱鋼]]の実兄である[[陽耀勲]](この年から外野手に転向)、[[許銘傑]]、[[王溢正]]ら、日本プロ野球でプレー経験のある投手が主力として在籍し、ともに先発ローテーションを組んだ。10試合に登板し、6勝1敗、防御率2.96をマークした。

[[10月25日]]、前期リーグ優勝した[[Lamigoモンキーズ]]と後期リーグ優勝した[[中信兄弟]]との[[台湾シリーズ]]の先発マウンドを任されると、元[[阪神タイガース]]の[[林威助]]を擁する[[中信兄弟]]打線を相手に無安打・無得点に抑え、[[台湾シリーズ]]史上初の[[ノーヒットノーラン]]達成となった。

=== ブルワーズ傘下時代 ===
{{by|2016年}}[[1月9日]]に[[ミルウォーキー・ブルワーズ]]とマイナー契約を結んだが、[[2月18日]]に放出された。

=== オリックス時代 ===
{{by|2016年}}[[2月23日]]、[[日本プロ野球]]の[[オリックス・バファローズ]]と契約した。


== 選手としての特徴 ==
サイドハンド気味のスリークォーターという変則左腕で、平均球速135km/hの[[速球#フォーシーム・ファストボール|フォーシーム]]、平均137km/hの[[速球#シンキング・ファストボール|シンカー]]の2種類の[[速球]]と、[[カーブ (球種)|カーブ]]、[[チェンジアップ]]を投げる。投球の4割近くが[[速球#シンキング・ファストボール|シンカー]]という、いわゆる「シンカーボーラー」で、ゴロを打たせて捕るグラウンドボーラーである<ref name="md2">{{Cite web|url=http://www.thebaseballcube.com/players/profile.asp?P=Pat-Misch&Page=Analysis|title=Pat-Misch Pitch Type|work=The Baseball Cube|author=|date=2016-02-19|accessdate=2016-03-04}}</ref>。

制球力に長けていて、無駄に[[四球]]を出さない。マイナーリーグの通算与四球率は2.2で、メジャー通算でも2.6という平均以上の数字を残している。その反面、ボールが軽く、被打率、被本塁打率ともに高い<ref name="md1"></ref>。


== 詳細情報 ==
== 詳細情報 ==
138行目: 97行目:
|rowspan="1" style="text-align:center;"|[[Lamigoモンキーズ|Lamigo]]
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|}
|}
* 2015年度シーズン終了時
* 2016年度シーズン終了時

=== 記録 ===
;NPB
* 初登板:2016年4月9日、対[[福岡ソフトバンクホークス]]1回戦([[鹿児島県立鴨池野球場]])、5回裏に2番手で救援登板、2/3回無失点
* 初奪三振:同上、5回裏に[[長谷川勇也]]から見逃し三振
* 初先発:2016年7月11日、対[[北海道日本ハムファイターズ]]10回戦([[大阪ドーム|京セラドーム大阪]])、2回2/3を2失点で敗戦投手


=== 背番号 ===
=== 背番号 ===
* '''71''' (2006年 - 2007年)
* '''71'''(2006年 - 2007年)
* '''16''' (2008年 - 同年途中)
* '''16'''(2008年 - 同年途中)
* '''20''' (2008年途中 - 同年終了)
* '''20'''(2008年途中 - 同年終了)
* '''37''' (2009年 - 同年途中)
* '''37'''(2009年 - 同年途中)
* '''48''' (2009年途中 - 2011年)
* '''48'''(2009年途中 - 2011年)
* '''5''' (2015年)
* '''5'''(2015年)
* '''25''' (2016年 -
* '''25'''(2016年)


== 脚注 ==
== 脚注 ==
162行目: 134行目:
== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[メジャーリーグベースボールの選手一覧 M]]
* [[メジャーリーグベースボールの選手一覧 M]]
* [[北米・欧州出身の日本プロ野球外国人選手一覧]]
* [[オリックス・バファローズの選手一覧]]
* [[オリックス・バファローズの選手一覧]]
* [[北米・欧州出身の日本プロ野球外国人選手一覧#アメリカ合衆国]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
{{MLBstats|mlb=|espn=28621|br=m/mischpa01|fangraphs=5909|cube=Pat-Misch|brm=misch-001pat}}
{{MLBstats|mlb=435619|espn=28621|br=m/mischpa01|fangraphs=5909|cube=Pat-Misch|brm=misch-001pat}}
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[[Category:オリックス・バファローズ及びその前身球団の選手]]
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[[Category:イリノイ州クック郡出身の人物]]
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[[Category:1981年生]]
[[Category:存命人物]]
[[Category:存命人物]]

2024年6月29日 (土) 00:22時点における最新版

パット・ミッシュ
Pat Misch
ニューヨーク・メッツ時代
(2010年10月3日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 イリノイ州クック郡ノースブルック
生年月日 (1981-08-18) 1981年8月18日(42歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 左投右打
ポジション 投手
プロ入り 2003年 MLBドラフト7巡目(全体213位)でサンフランシスコ・ジャイアンツから指名
初出場 MLB / 2006年9月21日[要出典]
CPBL / 2015年8月15日[要出典]
NPB / 2016年4月9日
最終出場 CPBL / 2015年10月12日
NPB / 2016年7月11日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

パトリック・セオドア・ジョゼフ・ミッシュPatrick Theodore Joseph Misch, 1981年8月18日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州クック郡ノースブルック出身のプロ野球選手投手)。左投右打。現在は、フリーエージェント(FA)。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

グレンブルック・ノース高等学校英語版を経て西ミシガン大学に入学[1]2002年MLBドラフト5巡目(全体161位)でヒューストン・アストロズから指名を受けたが契約を辞退し、翌2003年MLBドラフト7巡目(全体213位)でサンフランシスコ・ジャイアンツからで指名され、契約した[2]

来日前[編集]

2006年にメジャーリーグに初昇格した[2]2009年の途中でニューヨーク・メッツに移籍、メッツでは2011年まで所属し、2012年フィラデルフィア・フィリーズ傘下のAAA級リーハイバレー・アイアンピッグス2013年デトロイト・タイガース傘下のAAA級トレド・マッドヘンズ、無所属だった2014年を経て2015年マイアミ・マーリンズ傘下のAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズに所属した。同年、独立リーグアトランティックリーグランカスター・バーンストーマーズを経て、8月2日に台湾プロ野球(CPBL)Lamigoモンキーズに移籍[1]。10月、中信兄弟との台湾シリーズ第7戦において、同シリーズ史上初のノーヒットノーランを達成した[2][3]

オリックス時代[編集]

2016年2月23日、オリックス・バファローズが獲得を発表[1]。同日付で支配下選手登録され[4]、翌24日に入団会見が行われた[5]。なお、同年1月にミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結んでおり、メジャーのキャンプに招待されていたが、オリックス入団のため自由契約となった[2]

3月上旬、インフルエンザに感染した[6]。4月9日に出場選手登録され[7]、同日の対福岡ソフトバンクホークス戦の5回一死満塁の場面で2番手投手として来日初登板し、最初の打者・中村晃への初球がボークと判定されて1点を失い、さらにその中村には2点適時打を打たれた(ボークと適時打による3失点は先発投手の金子千尋に記録された)[8][9]。7月11日の対北海道日本ハムファイターズ戦において来日初めて先発投手を務め、2回2/3を投げ2失点で敗戦投手になった[10][11]。12月2日、自由契約公示された[12]

オリックス退団後[編集]

2017年3月30日に独立リーグ・アトランティックリーグのサザンメリーランド・ブルークラブスと契約した[13]。だが、3試合に先発登板して0勝2敗・防御率13.00と振るわず5月4日に自由契約となった。

投球スタイル[編集]

サイドハンド気味のスリークォーターという変則左腕で、平均球速135km/hのフォーシーム、平均137km/hのシンカーの2種類の速球と、カーブチェンジアップを投げる。投球の4割近くがシンカーという、いわゆる「シンカーボーラー」で、ゴロを打たせて捕るグラウンドボールピッチャーである[14]

マイナーリーグの通算与四球率は2.2で、メジャー通算では2.6[15]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2006 SF 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 5 1.0 2 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0.00 2.00
2007 18 4 0 0 0 0 4 0 2 .000 176 40.1 47 3 12 2 2 26 0 0 21 19 4.24 1.46
2008 15 7 0 0 0 0 3 0 0 .000 230 52.1 56 11 15 2 3 38 1 1 34 33 5.68 1.36
2009 4 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 19 3.1 6 0 3 0 0 0 0 0 4 4 10.80 2.70
NYM 22 7 1 1 0 3 4 0 0 .429 251 59.0 62 9 19 2 2 23 1 0 27 27 4.12 1.37
'09計 26 7 1 1 0 3 4 0 0 .429 270 62.1 68 9 22 2 2 23 1 0 31 31 4.48 1.44
2010 12 6 0 0 0 0 4 0 0 .000 159 37.2 43 4 4 1 1 23 0 0 20 16 3.82 1.25
2011 6 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 37 7.0 11 1 4 0 1 5 0 0 8 8 10.29 2.14
2015 Lamigo 10 9 0 0 0 6 1 0 0 .857 240 54.2 61 2 11 0 2 50 3 0 24 18 2.96 1.32
2016 オリックス 3 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 30 5.1 9 1 5 0 1 2 0 1 5 5 8.44 2.63
MLB:6年 78 24 1 1 0 4 15 0 2 .211 877 200.2 227 28 57 7 9 116 2 1 114 107 4.80 1.42
CPBL:1年 10 9 0 0 0 6 1 0 0 .857 240 54.2 61 2 11 0 2 50 3 0 24 18 2.96 1.32
NPB:1年 3 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 30 5.1 9 1 5 0 1 2 0 1 5 5 8.44 2.63
  • 2016年度シーズン終了時

記録[編集]

NPB

背番号[編集]

  • 71(2006年 - 2007年)
  • 16(2008年 - 同年途中)
  • 20(2008年途中 - 同年終了)
  • 37(2009年 - 同年途中)
  • 48(2009年途中 - 2011年)
  • 5(2015年)
  • 25(2016年)

脚注[編集]

  1. ^ a b c 新外国人選手獲得のお知らせ オリックス・バファローズ オフィシャルサイト 2016年2月23日配信
  2. ^ a b c d オリックス、第6助っ人に技巧派左腕ミッシュ獲得へ 日刊スポーツ 2016年2月20日紙面から
  3. ^ オリックス・ミッシュ1軍合流「いい投球をしたい」 日刊スポーツ 2016年4月8日掲載
  4. ^ 新規支配下選手登録 2016年度 NPB.jp 日本野球機構
  5. ^ 期待の新外国人左腕ミッシュ選手入団会見!! オリックス・バファローズ オフィシャルサイト 2016年2月24日配信
  6. ^ 新外国人ミッシュも…オリックスのインフル感染拡大 日刊スポーツ 2016年3月3日掲載
  7. ^ 公示(出場選手登録・抹消) 2016年4月 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  8. ^ オリ 新外国人左腕 日本デビューは0球で失点 スポニチ Sponichi Annex 2016年4月9日掲載
  9. ^ 2016年4月9日 福岡ソフトバンク 対 オリックス 成績詳細 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  10. ^ オリックス福良監督「ベンチの失敗」采配ミス認める 日刊スポーツ 2016年7月11日掲載
  11. ^ 2016年7月11日 オリックス 対 北海道日本ハム 成績詳細 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  12. ^ 自由契約選手|2016年度公示”. NPB.jp 日本野球機構 (2016年12月2日). 2016年12月3日閲覧。
  13. ^ “CRABS ADD MISCH AND RUSSO TO PITCHING STAFF FOR 2017” (英語). somdbluecrabs.wordpress.com. (2017年3月30日). https://somdbluecrabs.wordpress.com/2017/03/30/crabs-add-misch-and-russo-to-pitching-staff-for-2017/ 2017年5月12日閲覧。 
  14. ^ Pat-Misch Pitch Type”. The Baseball Cube (2016年2月19日). 2016年3月4日閲覧。
  15. ^ Pat Misch Register Statistics & History”. Baseball-Reference.com (2016年1月9日). 2016年3月4日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]