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ノバリケン
	ノバリケン
保全状況評価
	LEAST CONCERN; (IUCN Red List Ver.3.1 (2001));
分類
学名
	Cairina moschata; (Linnaeus, 1758)
和名
	ノバリケン
英名
	Muscovy Duck

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ノバリケン（野蕃鴨^[1]、学名: Cairina moschata）は、カモ目カモ科に分類される鳥類の一種。

ノバリケンを家禽化したものがバリケンである。

分布

中央アメリカ、南アメリカ

形態

体重3-4kg、全長は70-80cmくらいになる。野生種では全身が緑がかった黒で、顔面に褐色の裸出部がある。翼角に爪のような突起があり、樹上生活への適応と見られる。飼養品種では顔面の裸出が鮮やかな赤で、瘤状のトサカを生じる個体もある。羽色は黒、白、濃い緑、あるいはその混合型など様々。

生態

海岸や内陸の水辺に一夫多妻型の群れで生活する。カモ類では数少ない樹上生活者で、巣は樹洞やヤシの樹の葉陰に作る。雑食性。

バリケン

南米産のノバリケンを家禽化したものを、バリケン（蕃鴨^[2]、麝香鴨^[3]）という。「フランス鴨」、「タイワンアヒル」、「広東アヒル」、「麝香アヒル」などの異名もある^[2]。

食用家禽として日本に持ち込まれたが、あまり普及していない。飛行能力が残っており、日本各地で逃げ出した個体が散見される。羽の色は白一色から、黒が混じったまだら模様、ほとんど黒に白が混ざる程度のまで多様。眼からくちばしにかけた顔の部分に、真っ赤な皮膚が見える。

沖縄県では観音アヒルと呼ばれ、食用として飼育されているほか、野生化した個体も多くみられる。ベトナムのハノイ周辺では家禽として飼育される^[4]。

また、バリケンとアヒルの混血の鳥を土蕃（ドバン、中国語でトゥファン）という。ドバンは一代雑種なので、子孫をつくることはない。

保全状態評価

LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))
^[5]

脚注

^ 平凡社編「ノバリケン（野蕃鴨）」『大辞典』第二十巻、平凡社、1936年、284頁。
^ ^a ^b "バリケン". 日本大百科全書（ニッポニカ）. コトバンクより2021年9月16日閲覧。
^ 落合直文著・芳賀矢一改修「ばりけん」『言泉:日本大辞典』第四巻、大倉書店、1927年、3792頁。
^ “畜産の研究第68巻8号” (PDF). 2016年6月28日閲覧。
^ # Cairina (Species Factsheet by BirdLife International)

外部リンク

Cairina moschata Muscovy Duck(bird videos by the Internet Bird Collection)

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[1] 平凡社編「ノバリケン（野蕃鴨）」『大辞典』第二十巻、平凡社、1936年、284頁。

[Kotobank-2] "バリケン". 日本大百科全書（ニッポニカ）. コトバンクより2021年9月16日閲覧。

[3] 落合直文著・芳賀矢一改修「ばりけん」『言泉:日本大辞典』第四巻、大倉書店、1927年、3792頁。

[4] “畜産の研究第68巻8号” (PDF). 2016年6月28日閲覧。

[5] # Cairina (Species Factsheet by BirdLife International)

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

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 }}
 [[ファイル:Cairina moschata Japonica Doho.jpg|thumb|250px|日本に生息するバリケン<br />（[[茨城県]][[つくば市]]・[[洞峰公園]]）]]
-'''ノバリケン（野バリケン）''' (''Cairina moschata'')は、[[カモ目]][[カモ科]]に分類される[[鳥類]]の一種。
+'''ノバリケン'''（野蕃鴨<ref>{{Citation|和書|year=1936|contribution=ノバリケン（野蕃鴨）|editor=平凡社|editor-link=平凡社|title=大辞典|volume=第二十巻|publisher=平凡社|pages=284}}</ref>、[[学名]]: ''Cairina moschata''）は、[[カモ目]][[カモ科]]に分類される[[鳥類]]の一種。
 ノバリケンを家禽化したものが'''バリケン'''である。
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 食用[[家禽]]として日本に持ち込まれたが、あまり普及していない。飛行能力が残っており、日本各地で逃げ出した個体が散見される。羽の色は白一色から、黒が混じったまだら模様、ほとんど黒に白が混ざる程度のまで多様。眼からくちばしにかけた顔の部分に、真っ赤な皮膚が見える。
-[[沖縄県]]では'''観音アヒル'''と呼ばれ、食用として飼育されているほか、野生化した個体も多くみられる。[[ベトナム]]の[[ハノイ]]周辺では家禽として飼育される<ref>{{cite web|url=http://www.book-stack.com/browsing/chikuken68_08t.pdf|title=畜産の研究第68巻8号|format=PDF|accessdate=2016年6月28日}}</ref>。
+[[沖縄県]]では'''観音アヒル'''と呼ばれ、食用として飼育されているほか、野生化した個体も多くみられる。[[ベトナム]]の[[ハノイ]]周辺では家禽として飼育される<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.book-stack.com/browsing/chikuken68_08t.pdf|title=畜産の研究第68巻8号|format=PDF|accessdate=2016年6月28日}}</ref>。
 また、バリケンと[[アヒル]]の混血の鳥を土蕃（ドバン、[[中国語]]でトゥファン）という。ドバンは一代雑種なので、子孫をつくることはない。
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