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'''藤沼貴'''(ふじぬま たかし、[[1931年]]‐ )は、ロシア文学者[[早稲田大学]]名誉教授。
'''藤沼 貴'''(ふじぬま たかし、[[1931年]]12月<ref name="bukko">『現代物故者事典2012~2014』(日外アソシエーツ、2015年)p.506</ref> [[2012年]][[1月9日]])は、日本の[[ロシア文学者]]。[[早稲田大学]]名誉教授。日本トルストイ協会会長も務めた


中華民国[[遼寧省]]生まれ。早大文学部大学院博士課程中退。1997年まで早大教授、のち[[創価大学]]特任教授。
[[中華民国]][[遼寧省]]生まれ。早大文学部大学院博士課程中退。1997年まで早大教授、のち[[創価大学]]特任教授。主に[[レフ・トルストイ|トルストイ]]を研究翻訳し、三大長編「アンナ・カレーニナ」、「戦争と平和」、「復活」を全て訳した。「あてし」と読むこともある。2005年「カラムジン研究」で早大[[文学博士]]

[[レフ・トルストイ|トルストイ]]を中心に研究翻訳し、三大長編「アンナ・カレーニナ」、「戦争と平和」、「復活」をすべて訳している。「あてし」と読むこともある。2005年「カラムジン研究」で早大[[文学博士]]。
1990年代に、NHKラジオ「ロシア語講座」の講師であった。

[[2012年]][[1月9日]]、肺炎のため死去。80歳没<ref>{{cite news |title=(おくやみ)藤沼貴氏が死去 早稲田大名誉教授 |url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1603R_X10C12A1CC0000/ |newspaper=日本経済新聞 |date=2012-01-17 |accessdate=2012-12-17}}</ref>。妻はロシア歌曲を紹介するNPO法人「ヘラルドの会」創設者の藤沼敦子<ref>[http://www.heraldyokohama.com/ ヘラルドの会]</ref>。


== 著書 ==
== 著書 ==
===単著===
=== 単著 ===
*『トルストイの生涯』 (レグルス文庫第三文明社, 1993年)
*『トルストイの生涯』(第三文明社〈レグルス文庫〉, 1993年/同・第三文明選書、2020年)
*『ロシアその歴史と心』(第三文明社, 1995年)
*『ロシアその歴史と心』(第三文明社, 1995年)
*『近代ロシア文学の原点――[[ニコライ・カラムジン]]研究』([[れんが書房新社]], 1997年)
*『近代ロシア文学の原点――[[ニコライ・カラムジン]]研究』([[れんが書房新社]], 1997年)
*『ロシア語ハンドブック』([[東洋書店]], 2007年)
*『トルストイ』([[第三文明社]], 2009年)- 集大成の大著
*『トルストイ』([[第三文明社]], 20097月 集大成の大著
*『トルストイ・クロニクル 生涯と活動』(東洋書店〈ユーラシア・ブックレット〉, 2010年)- 小冊子
*『トルストイと生きる』([[春風社]], 2013年)- 研究論考の遺著
===共著===
*([[城田俊]])『ロシア語3か月』([[白水社]], 1969年)
*([[佐藤純一 (言語学者)|佐藤純一]])『NHKロシア語・歌と詩』([[日本放送出版協会]], 1973年)
*([[小野理子]]・[[安岡治子]])『ロシア文学案内新版』([[岩波書店]][[[岩波文庫]]], 2000年)


===編著・著===
=== 共著 ===
*(城田俊)『ロシア語3か月』([[白水社]], 1969年)
*([[佐藤純一 (言語学者)|佐藤純一]])『NHKロシア語・歌と詩』([[NHK出版|日本放送出版協会]], 1973年)
*([[小野理子]]・[[安岡治子]])『ロシア文学案内 新版』(別冊岩波文庫, 2000年)

=== 編著・ ===
*『ロシア民話の世界』([[早稲田大学出版部]], 1991年、新版1996年)
*『ロシア民話の世界』([[早稲田大学出版部]], 1991年、新版1996年)
*『研究社和露辞典』([[研究社]], 2000年)
*『研究社和露辞典』([[研究社]], 2000年、改訂版2011年)
*『ロシア語ハンドブック』([[東洋書店]], 2007年、改訂版2009年、新版2016年)
*[[水野忠夫]]・[[井桁貞義]] シリーズ・はじめて学ぶ文学史(5)はじめて学ぶロシア文学史』([[ミネルヴァ書房]], 2003年)
*[[水野忠夫]]・[[井桁貞義]]『はじめて学ぶロシア文学史 シリーズ・はじめて学ぶ文学史(5)』([[ミネルヴァ書房]], 2003年)

=== 主な訳書 ===
*トルストイ 『[[幼年時代 (トルストイ)|幼年時代]]』([[岩波文庫]], 1968年)
*トルストイ 『[[少年時代 (トルストイ)|少年時代]]』(岩波文庫, 1971年)
*トルストイ 『[[アンナ・カレーニナ]]』([[講談社]]〈[[世界文学全集]]47.48〉/[[講談社文庫]]全3巻, 1975年)
*トルストイ 『[[戦争と平和]]』(講談社世界文学全集49.50.51〉/岩波文庫全6巻, 2006年、ワイド版2014年)- 改訳版
*トルストイ 『[[復活 (小説)|復活]]』([[横田瑞穂]]共訳、講談社〈世界文学全集52〉/岩波文庫(上下, 2014年)- 改訳版
*『[[トルストイの民話]]』([[福音館書店]]福音館古典童話シリーズ 27〉, 1989年)

== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
* [http://libir.soka.ac.jp/dspace/simple-search?query=%E8%97%A4%E6%B2%BC&submit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2 藤沼貴論考集] - 創価大学リポジトリー
* [http://livedoor.blogimg.jp/heraldyokohama/imgs/6/3/63a79db5.jpg 毎日新聞平成二十四年二月十六日夕刊弔意文] - 毎日新聞平成二十四年二月十六日夕刊弔意文

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===主な訳書===
*トルストイ『[[幼年時代]]』(岩波書店[岩波文庫, 1968年)
*トルストイ『[[アンナ・カレーニナ]]』(同[世界文学全集47.48]、[[講談社文庫]]全3巻, 1975年 各絶版
*トルストイ『[[戦争と平和]]』([[講談社]][世界文学全集49.50]絶版、岩波文庫全6巻, 2006年)
*トルストイ『[[復活 (小説)|復活]]』([[横田瑞穂]]共訳、同[世界文学全集50.51]、絶版
*『トルストイの民話』([[福音館書店]]福音館古典童話シリーズ.27]、1989年)
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[[Category:日本の文学研究者]]
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[[Category:ロシア文学者]]
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[[Category:日本の翻訳家]]
[[Category:日本の翻訳家]]
[[Category:早稲田大学の教員]]
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[[Category:遼寧省出身の人物]]
[[Category:1931年生]]
[[Category:1931年生]]
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2024年7月2日 (火) 16:55時点における最新版

藤沼 貴(ふじぬま たかし、1931年12月[1]2012年1月9日)は、日本のロシア文学者早稲田大学名誉教授。日本トルストイ協会会長も務めた。

中華民国遼寧省生まれ。早大文学部大学院博士課程中退。1997年まで早大教授、のち創価大学特任教授。主にトルストイを研究翻訳し、三大長編「アンナ・カレーニナ」、「戦争と平和」、「復活」を全て訳した。「あてし」と読むこともある。2005年「カラムジン研究」で早大文学博士

1990年代に、NHKラジオ「ロシア語講座」の講師であった。

2012年1月9日、肺炎のため死去。80歳没[2]。妻はロシア歌曲を紹介するNPO法人「ヘラルドの会」創設者の藤沼敦子[3]

著書

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単著

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  • 『トルストイの生涯』(第三文明社〈レグルス文庫〉, 1993年/同・第三文明選書、2020年)
  • 『ロシアその歴史と心』(第三文明社, 1995年)
  • 『近代ロシア文学の原点――ニコライ・カラムジン研究』(れんが書房新社, 1997年)
  • 『トルストイ』(第三文明社, 2009年)- 集大成の大著
  • 『トルストイ・クロニクル 生涯と活動』(東洋書店〈ユーラシア・ブックレット〉, 2010年)- 小冊子
  • 『トルストイと生きる』(春風社, 2013年)- 研究論考の遺著

共著

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編著・共編著

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主な訳書

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脚注

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  1. ^ 『現代物故者事典2012~2014』(日外アソシエーツ、2015年)p.506
  2. ^ “(おくやみ)藤沼貴氏が死去 早稲田大名誉教授”. 日本経済新聞. (2012年1月17日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1603R_X10C12A1CC0000/ 2012年12月17日閲覧。 
  3. ^ ヘラルドの会

外部リンク

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