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'''地球史年表'''(ちきゅうしねんぴょう)では、[[地球]]の[[歴史]]に関する簡潔な[[年表]]を掲げる。 |
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* 138億年前 - [[ビッグバン]]、その38万年後[[宇宙の晴れ上がり]]([[宇宙マイクロ波背景放射]]、[[宇宙の大規模構造]])のあと、[[超銀河団]]、[[銀河団]]、[[銀河]]、[[恒星]]の形成とその後に発生した[[超新星爆発]]と[[超新星]]の残骸である[[重元素]]を含む[[星間物質]]の飛散 |
* 138億年前 - [[ビッグバン]]、その38万年後[[宇宙の晴れ上がり]]([[宇宙マイクロ波背景放射]]、[[宇宙の大規模構造]])のあと、[[超銀河団]]、[[銀河団]]、[[銀河]]、[[恒星]]の形成とその後に発生した[[超新星爆発]]と[[超新星]]の残骸である[[重元素]]を含む[[星間物質]]の飛散 |
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* 46億年以前 - [[地球]]誕生前。 |
* 46億年以前 - [[地球]]誕生前。 |
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: [[太陽]]は、過去の[[超新星爆発]]で散らばった[[星間物質]]がふたたび集まって形成された[[星の種族|種族Iの星]]である<ref>{{ |
: [[太陽]]は、過去の[[超新星爆発]]で散らばった[[星間物質]]がふたたび集まって形成された[[星の種族|種族Iの星]]である<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/~nishio/KOUGI/InSP2003-7Resume.pdf|format=PDF |title=宇宙科学入門第7回資料 恒星の誕生と進化|author=西尾正則|publisher=[[鹿児島大学]]理学部|language=日本語|accessdate=2010-10-19}}</ref>と考えられ、[[太陽系]]は46億年前に形成され始めたとされる。また、太陽系には[[鉄]]や[[金]]、[[ウラン]]といった[[重元素]]が多く存在している{{sfn|『みるみる理解できる太陽と惑星』|loc=6章「太陽系のなりたち」私たちの体は星の死からつくりだされた?|p=134}}。これらの重元素の成因としては、質量の大きな高温の星の内部での[[元素合成]]とその後に発生する[[超新星爆発]]によって作られ、[[宇宙]]空間にまき散らされた、という過程が最も可能性が高いシナリオだからである{{sfn|『みるみる理解できる太陽と惑星』|loc=6章「太陽系のなりたち」私たちの体は星の死からつくりだされた?|p=134}}。なお2014年現在では、金やウランなど原子番号40以上の元素の成因を超新星爆発に求める説は懐疑的となり、{{仮リンク|中性子星合体|en|Neutron_star_merger}}による可能性が高くなってきている<ref>{{Cite web|和書|url= https://www.riken.jp/press/2014/20140717_2/ |title= 金やウランなどの重い元素は中性子星の合体で作られた可能性が高い |publisher= 理化学研究所 / 京都大学 |date= 2014-07-17 |accessdate= 2020-07-22 }}</ref>。 |
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== 地球誕生 - 生命誕生 == |
== 地球誕生 - 生命誕生 == |
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* 45億4000万年前(±5000万年) - [[地球]]誕生。 |
* 45億4000万年前(±5000万年) - [[地球]]誕生。 |
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: [[太陽系]]の[[隕石]]や[[月]]の[[岩石]]の生成年代から、この頃、原始地球が形成されたと考えられている。地球の形成は[[太陽系の形成と進化]]での説明が詳しい。 |
: [[太陽系]]の[[隕石]]や[[月]]の[[岩石]]の生成年代から、この頃、原始地球が形成されたと考えられている。地球の形成は[[太陽系の形成と進化]]での説明が詳しい。 |
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: [[水]]、[[アンモニア]]、[[メタン]]などの水素化合物が凝集し固体となるのに充分な低温となる主たる恒星からの距離を[[凍結線]]と呼び、[[太陽系]]の場合、凍結線は約2.7[[天文単位|AU]]であり、[[小惑星帯]]の辺りになる。原始太陽系星雲内で凍結線よりも温度の低いところでは、[[降着円盤|降着]]による[[微惑星]]および[[惑星]]の生成が、これらの固体となった粒子によって起こりやすくなる。したがって凍結線は惑星の質を[[地球型惑星|地球型]]と[[木星型惑星|木星型]]に分ける境界になる<ref>{{cite book |title= Discovering the Universe |last= Kaufmann |first= William J. |year= 1987 |publisher= W.H. Freeman and Company |isbn= 0-7167-1784-0 |page= 94}}</ref>。H2O(水)が昇華する温度がおよそ170Kであり、凍結線の内側ではH2O(水)は水蒸気に、外側では氷になり、そのため凍結線の内側では地球のような岩石の惑星が形成され、その外側には氷の惑星ができる<ref>http://www.nao.ac.jp/open_lecture/2006/qa.html |
: [[水]]、[[アンモニア]]、[[メタン]]などの水素化合物が凝集し固体となるのに充分な低温となる主たる恒星からの距離を[[凍結線]]と呼び、[[太陽系]]の場合、凍結線は約2.7[[天文単位|AU]]であり、[[小惑星帯]]の辺りになる。原始太陽系星雲内で凍結線よりも温度の低いところでは、[[降着円盤|降着]]による[[微惑星]]および[[惑星]]の生成が、これらの固体となった粒子によって起こりやすくなる。したがって凍結線は惑星の質を[[地球型惑星|地球型]]と[[木星型惑星|木星型]]に分ける境界になる<ref>{{cite book |title= Discovering the Universe |last= Kaufmann |first= William J. |year= 1987 |publisher= W.H. Freeman and Company |isbn= 0-7167-1784-0 |page= 94}}</ref>。H2O(水)が昇華する温度がおよそ170Kであり、凍結線の内側ではH2O(水)は水蒸気に、外側では氷になり、そのため凍結線の内側では地球のような岩石の惑星が形成され、その外側には氷の惑星ができる<ref>[http://www.nao.ac.jp/open_lecture/2006/qa.html]{{リンク切れ|date=2012年10月}}</ref>{{信頼性要検証|date=2012年10月}}。 |
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: また、地球の形成位置は、後に生命を育むことができる液体の水を保持することができる[[ハビタブルゾーン]]に位置していた。 |
: また、地球の形成位置は、後に生命を育むことができる液体の水を保持することができる[[ハビタブルゾーン]]に位置していた。 |
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: [[月]]の形成時期も、45億5000万年前とされる。月の形成仮説の1つとして、地球に[[原始惑星]]が衝突して形成されたとする[[ジャイアント・インパクト説]]がある。 |
: [[月]]の形成時期も、45億5000万年前とされる。月の形成仮説の1つとして、地球に[[原始惑星]]が衝突して形成されたとする[[ジャイアント・インパクト説]]がある。 |
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: 地球大気の歴史については、確証は得られていないが、以下のようなことが考えられている。地球が誕生した46億年前頃の原始[[大気]]は、主に[[ヘリウム]]と[[水素]]からなり、高温高圧だった。これは現在の[[太陽]]の大気と似た成分である。これらの軽い成分は、原始太陽の強力な[[太陽風]]によって数千万年のうちにほとんどが吹き飛ばされてしまったと考えられている。やがて、太陽風は太陽の成長とともに次第に弱くなってくる。この頃には、地表の温度が低下したことで[[地殻]]ができ、地殻上で多くの[[火山]]が盛んに噴火を繰り返していた。この噴火にともなって、[[二酸化炭素]]と[[アンモニア]]が大量に放出された。[[水蒸気]]と多少の[[窒素]]も含まれていたが、[[酸素]]は存在しなかった。この原始大気は二酸化炭素が大半を占め、微量成分として[[一酸化炭素]]、窒素、水蒸気などを含む、現在の[[金星]]の大気に近いものであったと考えられている。100[[気圧]]程度と濃く、高濃度の二酸化炭素が存在した。地球が十分に冷却されていなかった時期の原始大気には大量の水蒸気が含まれていたと考えられる<ref>宮路茂樹 [http://www.astro.phys.s.chiba-u.ac.jp/~miyaji/class/daigakuin/uchubuturi-1/uchubutsuri02.pdf 太陽系の起源 大学院講義:宇宙物理学1 千葉大自然 2006/11/29]</ref>{{信頼性要検証|date=2012年10月}}。 |
: 地球大気の歴史については、確証は得られていないが、以下のようなことが考えられている。地球が誕生した46億年前頃の原始[[大気]]は、主に[[ヘリウム]]と[[水素]]からなり、高温高圧だった。これは現在の[[太陽]]の大気と似た成分である。これらの軽い成分は、原始太陽の強力な[[太陽風]]によって数千万年のうちにほとんどが吹き飛ばされてしまったと考えられている。やがて、太陽風は太陽の成長とともに次第に弱くなってくる。この頃には、地表の温度が低下したことで[[地殻]]ができ、地殻上で多くの[[火山]]が盛んに噴火を繰り返していた。この噴火にともなって、[[二酸化炭素]]と[[アンモニア]]が大量に放出された。[[水蒸気]]と多少の[[窒素]]も含まれていたが、[[酸素]]は存在しなかった。この原始大気は二酸化炭素が大半を占め、微量成分として[[一酸化炭素]]、窒素、水蒸気などを含む、現在の[[金星]]の大気に近いものであったと考えられている。100[[気圧]]程度と濃く、高濃度の二酸化炭素が存在した。地球が十分に冷却されていなかった時期の原始大気には大量の水蒸気が含まれていたと考えられる<ref>宮路茂樹 [http://www.astro.phys.s.chiba-u.ac.jp/~miyaji/class/daigakuin/uchubuturi-1/uchubutsuri02.pdf 太陽系の起源 大学院講義:宇宙物理学1 千葉大自然 2006/11/29]</ref>{{信頼性要検証|date=2012年10月}}。 |
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* 44億年前 - 現在、知られている最古の[[岩石]][[鉱物]]が現れる。 |
* 44億年前 - 現在、知られている最古の[[岩石]][[鉱物]]が現れる。 |
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: [[西オーストラリア州]]のジャック・ヒルズで発見された[[ジルコン]]粒子のうち最古の物(44億400万±800万年前) |
: [[西オーストラリア州]]のジャック・ヒルズで発見された[[ジルコン]]粒子のうち最古の物(44億400万±800万年前){{sfn|『地球史がよくわかる本』|p=168}}。 |
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: ジルコン粒子の中に[[ダイヤモンド]]が含まれていることが、2007年に明らかになった。このジルコン粒子年代値は、30億年 - 42.5億年前である |
: ジルコン粒子の中に[[ダイヤモンド]]が含まれていることが、2007年に明らかになった。このジルコン粒子年代値は、30億年 - 42.5億年前である{{sfn|『地球史がよくわかる本』|p=173}}。 |
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* 41億年前 - 38億年前 [[後期重爆撃期]]には、木星型惑星の移動による重力の釣り合いの変化([[太陽系の形成と進化#惑星の軌道の移動]]を参照)によって、多数の小天体が内部太陽系に侵入し、それ以前の元々小惑星帯にあった物質が枯渇して現在の状態になった<ref name=OBrien2007>{{cite journal|author= David O’Brien, Alessandro Morbidelli, William F. Bottke|title=The primordial excitation and clearing of the asteroid belt?Revisited |journal=Icarus|volume=191| pages=434–452 |year=2007|doi= 10.1016/j.icarus.2007.05.005|format=PDF| url=http://www.boulder.swri.edu/~bottke/Reprints/OBrien_2007_Icarus_191_434_Primordial_Excitation_Clearing_Asteroid_Belt.pdf}}</ref>。これが引き金となって、[[月]]に多くの衝突[[クレーター]]が形成され、[[地球]]・[[水星]]・[[金星]]・[[火星]]といった[[地球型惑星|岩石惑星]]も多くの天体衝突を受けたと考えられている。天体衝突に由来する月面の溶融岩石の大部分がこの短い期間に作られたと示されている。 |
* 41億年前 - 38億年前 [[後期重爆撃期]]には、木星型惑星の移動による重力の釣り合いの変化([[太陽系の形成と進化#惑星の軌道の移動]]を参照)によって、多数の小天体が内部太陽系に侵入し、それ以前の元々小惑星帯にあった物質が枯渇して現在の状態になった<ref name=OBrien2007>{{cite journal|author= David O’Brien, Alessandro Morbidelli, William F. Bottke|title=The primordial excitation and clearing of the asteroid belt?Revisited |journal=Icarus|volume=191| pages=434–452 |year=2007|doi= 10.1016/j.icarus.2007.05.005|format=PDF| url=http://www.boulder.swri.edu/~bottke/Reprints/OBrien_2007_Icarus_191_434_Primordial_Excitation_Clearing_Asteroid_Belt.pdf}}</ref>。これが引き金となって、[[月]]に多くの衝突[[クレーター]]が形成され、[[地球]]・[[水星]]・[[金星]]・[[火星]]といった[[地球型惑星|岩石惑星]]も多くの天体衝突を受けたと考えられている。天体衝突に由来する月面の溶融岩石の大部分がこの短い期間に作られたと示されている。 |
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* 40億年前 - [[海|原始海洋]]ができた。花崗岩(カナダ北部のアカスタ[[片麻岩]])ができた。プレートができた |
* 40億年前 - [[海|原始海洋]]ができた。花崗岩(カナダ北部のアカスタ[[片麻岩]])ができた。プレートができた{{sfn|『生命と地球の歴史』|pp=18, 20, 21}}{{efn|カナダ北西部のアカスタ片麻岩に含まれるジルコンのU-Pb([[ウラン・鉛年代測定法]])で、40.31億年である{{sfn|『地球史がよくわかる本』|p=168}}。}} |
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: 古い[[変成岩]]に含まれる[[堆積岩]]の痕跡などから、43 - 40億年前頃に[[海洋]]が誕生したとみられる。この海洋は、原始大気に含まれていた水蒸気が、火山からの過剰な噴出と温度低下によって凝結して、雨として降り注いで形成されたものであった。初期の海洋は、原始大気に含まれていた[[亜硫酸]]や[[塩酸]]を溶かしこんでいたため酸性であったが、陸地にある[[金属イオン]]が雨とともに流れ込んである程度中和されたと考えられている。ある程度中和されると二酸化炭素が溶解できるようになるため、大量の二酸化炭素を吸収していった。地球全体は還元的な雰囲気下にあり、鉄は2価鉄のイオンとして溶解していた。水蒸気が[[紫外線]]を受けて[[光分解]]することで酸素が生成されてはいたが、2価鉄が3価鉄への酸化により発生した酸素がすぐに吸収されたため、大気中にはほとんど残らなかった。 |
: 古い[[変成岩]]に含まれる[[堆積岩]]の痕跡などから、43 - 40億年前頃に[[海洋]]が誕生したとみられる。この海洋は、原始大気に含まれていた水蒸気が、火山からの過剰な噴出と温度低下によって凝結して、雨として降り注いで形成されたものであった。初期の海洋は、原始大気に含まれていた[[亜硫酸]]や[[塩酸]]を溶かしこんでいたため酸性であったが、陸地にある[[金属イオン]]が雨とともに流れ込んである程度中和されたと考えられている。ある程度中和されると二酸化炭素が溶解できるようになるため、大量の二酸化炭素を吸収していった。地球全体は還元的な雰囲気下にあり、鉄は2価鉄のイオンとして溶解していた。水蒸気が[[紫外線]]を受けて[[光分解]]することで酸素が生成されてはいたが、2価鉄が3価鉄への酸化により発生した酸素がすぐに吸収されたため、大気中にはほとんど残らなかった。 |
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* 40億年前(±2億年) - この頃、原始[[生命]]が誕生したと考えられている。 → [[生命の起源]] |
* 40億年前(±2億年) - この頃、原始[[生命]]が誕生したと考えられている。 → [[生命の起源]] |
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* 38億年前 - 現在、知られている最古の[[堆積岩]]が現れる。 |
* 38億年前 - 現在、知られている最古の[[堆積岩]]が現れる。 |
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: 西[[グリーンランド]]のイスア地方(約38億年前)の表成岩やイサック片麻岩複合体など |
: 西[[グリーンランド]]のイスア地方(約38億年前)の表成岩やイサック片麻岩複合体など{{sfn|『地球史がよくわかる本』|p=168}}。[[堆積作用]]があったことから、この頃には海が存在していたと考えられている。 |
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* 38億年前(±3億年) - [[真正細菌]](バクテリア)と[[古細菌]](アーキア)の出現。 → [[共通祖先]]。 |
* 38億年前(±3億年) - [[真正細菌]](バクテリア)と[[古細菌]](アーキア)の出現。 → [[共通祖先]]。 |
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: 共通祖先に近い原始的な生物は[[好熱菌|好熱性]]を示すものが多く見られる。例えば、真正細菌の根に一番近いのは超好熱性水素細菌である。古細菌でも根に近いものは好熱性のものに占められている。最も早い推計では、タンパク質アミノ酸配列の置換速度から、共通祖先は42億年前にいたとする研究がある<ref>Battistuzzi FU, Hedges SB (February 2009). "A major clade of prokaryotes with ancient adaptations to life on land". Mol. Biol. Evol. 26 (2): 335–43.</ref>。 |
: 共通祖先に近い原始的な生物は[[好熱菌|好熱性]]を示すものが多く見られる。例えば、真正細菌の根に一番近いのは超好熱性水素細菌である。古細菌でも根に近いものは好熱性のものに占められている。最も早い推計では、タンパク質アミノ酸配列の置換速度から、共通祖先は42億年前にいたとする研究がある<ref>Battistuzzi FU, Hedges SB (February 2009). "A major clade of prokaryotes with ancient adaptations to life on land". Mol. Biol. Evol. 26 (2): 335–43.</ref>。 |
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* 35億年前 - 生物活動の化石証拠 |
* 35億年前 - 生物活動の化石証拠 |
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:地球上での最古の[[化石]](西オーストラリア・ピルパラ地域からの[[バクテリア]]の化石) |
:地球上での最古の[[化石]](西オーストラリア・ピルパラ地域からの[[バクテリア]]の化石){{sfn|『生命と地球の歴史』|p=22}}。[[メタン菌|メタン生成]]の痕跡(西オーストラリア・ピルパラ地域から、同位体比率異常のメタン)<ref>Ueno Y, Yamada K, Yoshida N, Maruyama S & Isozaki Y (2006). “Evidence from fluid inclusions for microbial methanogenesis in the early Archaean era”. Nature 440 (7083): 516–519.</ref> |
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* 32億年前 - [[光合成]]をする生物が現れる。[[藍藻]](シアノバクテリア)。 |
* 32億年前 - [[光合成]]をする生物が現れる。[[藍藻]](シアノバクテリア)。 |
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: [[ストロマトライト]]として痕跡を残した。[[ストロマトライト]]は藍藻(シアノバクテリア)の活動で形成された岩石。また、これよりも古い時代とする説もある。遅くとも32億年前までには光合成をする生物が現れ、海中に[[酸素]]を供給しはじめた。 |
: [[ストロマトライト]]として痕跡を残した。[[ストロマトライト]]は藍藻(シアノバクテリア)の活動で形成された岩石。また、これよりも古い時代とする説もある。遅くとも32億年前までには光合成をする生物が現れ、海中に[[酸素]]を供給しはじめた。 |
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* 1億年前 [[恐竜]]の全盛時代 |
* 1億年前 [[恐竜]]の全盛時代 |
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* 6550万年前 - 生物の[[大量絶滅]]([[白亜紀]]末)。この頃、[[恐竜]]が絶滅。[[アンモナイト]]も絶滅。 |
* 6550万年前 - 生物の[[大量絶滅]]([[白亜紀]]末)。この頃、[[恐竜]]が絶滅。[[アンモナイト]]も絶滅。 |
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: [[隕石]]の落下による環境の激変を原因とする説が有力と考えられている。→ [[K- |
: [[隕石]]の落下による環境の激変を原因とする説が有力と考えられている。→ [[K-Pg境界]]、[[チクシュルーブ・クレーター]] |
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==新生代(約6500万年前 - 現代)== |
==新生代(約6500万年前 - 現代)== |
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: 約5500万年前に現れた[[アダピス類]]が初期の霊長類と考えられている。これより前の約7000万年前に北米に出現した[[プレシアダピス類]]の{{仮リンク|プルガトリウス|en|Purgatorius}}を最古とする考え方もある。 |
: 約5500万年前に現れた[[アダピス類]]が初期の霊長類と考えられている。これより前の約7000万年前に北米に出現した[[プレシアダピス類]]の{{仮リンク|プルガトリウス|en|Purgatorius}}を最古とする考え方もある。 |
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: [[霊長目]]で[[ビタミンC]]合成能力が失われたのは約6300万年前であり、[[直鼻猿亜目]](合成能力なし)と[[曲鼻猿亜目]](合成能力あり)の分岐が起こったのとほぼ同時である。ビタミンC合成能力を失った直鼻猿亜目には[[メガネザル下目]]や[[真猿下目]]([[サル]]、[[類人猿]]、[[ヒト]])を含んでいる。ビタミンC合成能力を有する曲鼻猿亜目には、[[マダガスカル]]に生息する[[キツネザル]]などが含まれる<ref name="pmid3113259">{{cite journal | author = Pollock JI, Mullin RJ | title = Vitamin C biosynthesis in prosimians: evidence for the anthropoid affinity of Tarsius | journal = Am. J. Phys. Anthropol. | volume = 73 | issue = 1 | pages = 65–70 | year = 1987 | month = May | pmid = 3113259 | doi = 10.1002/ajpa.1330730106 | url = | issn = }}</ref>。 |
: [[霊長目]]で[[ビタミンC]]合成能力が失われたのは約6300万年前であり、[[直鼻猿亜目]](合成能力なし)と[[曲鼻猿亜目]](合成能力あり)の分岐が起こったのとほぼ同時である。ビタミンC合成能力を失った直鼻猿亜目には[[メガネザル下目]]や[[真猿下目]]([[サル]]、[[類人猿]]、[[ヒト]])を含んでいる。ビタミンC合成能力を有する曲鼻猿亜目には、[[マダガスカル]]に生息する[[キツネザル]]などが含まれる<ref name="pmid3113259">{{cite journal | author = Pollock JI, Mullin RJ | title = Vitamin C biosynthesis in prosimians: evidence for the anthropoid affinity of Tarsius | journal = Am. J. Phys. Anthropol. | volume = 73 | issue = 1 | pages = 65–70 | year = 1987 | month = May | pmid = 3113259 | doi = 10.1002/ajpa.1330730106 | url = | issn = }}</ref>。 |
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* 5500万年前 - [[暁新世]]・[[始新世]]境界で突発的温暖化事件([[ |
* 5500万年前 - [[暁新世]]・[[始新世]]境界で突発的温暖化事件([[暁新世-始新世温暖化極大]])が発生し、新生代では最も高温の時代になった。その原因として1500Gtの[[メタンハイドレート]]の融解などの温暖化ガスの大量放出があり、地表5-7℃の気温上昇の温暖化が起こった<ref name=inoue>井上勲 『藻類30億年の自然史』 564頁、東海大学出版会、2007年11月5日発行</ref>。 |
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* 4500万年前 - [[インド亜大陸]]が北上を続け、[[ユーラシア大陸]]に衝突し、[[ヒマラヤ山脈]]を形成 |
* 4500万年前 - [[インド亜大陸]]が北上を続け、[[ユーラシア大陸]]に衝突し、[[ヒマラヤ山脈]]を形成 |
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* 約4000万年前 - [[南極大陸]]で氷河の形成がはじまり、徐々に寒冷化。 |
* 約4000万年前 - [[南極大陸]]で氷河の形成がはじまり、徐々に寒冷化。 |
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: 2色型色覚(赤緑色盲)に退化した[[哺乳類]]のうち霊長目[[狭鼻下目]]が3色型色覚を再獲得した。[[ビタミンC]]を豊富に含む色鮮やかな[[果実]]等の獲得と生存に有利だった<ref name=nig/>。 |
: 2色型色覚(赤緑色盲)に退化した[[哺乳類]]のうち霊長目[[狭鼻下目]]が3色型色覚を再獲得した。[[ビタミンC]]を豊富に含む色鮮やかな[[果実]]等の獲得と生存に有利だった<ref name=nig/>。 |
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* 2800万年から2400万年前 |
* 2800万年から2400万年前 |
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: 狭鼻下目の[[ヒト上科]]([[テナガザル]]、[[オランウータン]]、[[チンパンジー]]、[[ゴリラ]]、[[ヒト]]の共通祖先)が[[オナガザル上科]]から分岐し<ref>[ |
: 狭鼻下目の[[ヒト上科]]([[テナガザル]]、[[オランウータン]]、[[チンパンジー]]、[[ゴリラ]]、[[ヒト]]の共通祖先)が[[オナガザル上科]]から分岐し<ref>[https://www.afpbb.com/articles/-/2741112?pid=5970393 サルとヒトとの進化の分岐、定説より最近か ミシガン大]{{リンク切れ|date=2017年9月 |bot=InternetArchiveBot }} AFPBB News 2010年07月16日</ref><ref>[[ネイチャー|Nature]]2010年7月15日号</ref>、同時にヒト上科で[[尿酸]]を分解する[[尿酸オキシダーゼ]]活性が消失した<ref>[http://jdream2.jst.go.jp/jdream/action/JD71001Disp?APP=jdream&action=reflink&origin=JGLOBAL&versiono=1.0&lang-japanese&db=JSTPlus&doc=85A0339167&fulllink=no&md5=b554a2372327abd9931539aa8c9bbb47 霊長類の進化による尿酸分解活性の消失 I ヒト上科祖先での尿酸オキシダーゼの消滅] {{cite journal |author=Friedman TB, Polanco GE, Appold JC, Mayle JE |title=On the loss of uricolytic activity during primate evolution--I. Silencing of urate oxidase in a hominoid ancestor |journal=Comp. Biochem. Physiol., B |volume=81 |issue=3 |pages=653?9 |year=1985 |pmid=3928241}}</ref>。尿酸が[[直鼻猿亜目]]で合成能が失われたビタミンCの[[抗酸化物質]]としての部分的な代用となった<ref name="proctor1970">Peter Proctor [http://www.drproctor.com/rev/ascorbicuric.htm Similar Functions of Uric Acid and Ascorbate in ManSimilar Functions of Uric Acid and Ascorbate in Man] ''Nature'' vol 228, 1970, p868.</ref>。 |
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* 2500万年前 - 最古の[[類人猿]]と思われる化石? |
* 2500万年前 - 最古の[[類人猿]]と思われる化石? |
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: [[アフリカ]]の[[ケニヤ]]で発見された。 |
: [[アフリカ]]の[[ケニヤ]]で発見された。 |
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* 約2000万年前 - 現存する最古の湖の形成。 |
* 約2000万年前 - 現存する最古の湖の形成。 |
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: [[バイカル湖]]、[[タンガニーカ湖]]。→ [[古代湖]] |
: [[バイカル湖]]、[[タンガニーカ湖]]。→ [[古代湖]] |
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* 約1800万 - 1700万年前のウマの化石が[[岐阜県]][[可児市]]で1961年と1971年に発見されていた。「[[アンキテリウム属]]」の1種で、和名「[[ヒラマキウマ]]」という。日本最古とされていたが、アジアでも最古級であることが分かった。 |
* 約1800万年前 - 1700万年前のウマの化石が[[岐阜県]][[可児市]]で1961年と1971年に発見されていた。「[[アンキテリウム属]]」の1種で、和名「[[ヒラマキウマ]]」という。日本最古とされていたが、アジアでも最古級であることが分かった。 |
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* 1600万年前頃 - [[大和三山]]の内の[[畝傍山]]や[[耳成山]]、また[[二上山 (奈良県・大阪府)|二上山]]もこの頃火山活動していた。 |
* 1600万年前頃 - [[大和三山]]の内の[[畝傍山]]や[[耳成山]]、また[[二上山 (奈良県・大阪府)|二上山]]もこの頃火山活動していた。 |
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: 「ステゴロフォドン」の頭骨化石の一部が茨城県[[常陸大宮市]]で2011年12月に発見された<ref>[http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000001112160006 古代ゾウ「完全な頬骨」 高校生発見] 朝日新聞 2011年12月16日</ref><ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date3&k=2011121500684 高校生が古代ゾウ化石発見=専門家「進化解明につながる」-茨城] 時事ドットコム 2011/12/15</ref>。 |
: この頃に生きていた古代ゾウ「ステゴロフォドン」の頭骨化石の一部が茨城県[[常陸大宮市]]で2011年12月に発見された<ref>[http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000001112160006 古代ゾウ「完全な頬骨」 高校生発見] 朝日新聞 2011年12月16日</ref><ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date3&k=2011121500684 高校生が古代ゾウ化石発見=専門家「進化解明につながる」-茨城] 時事ドットコム 2011/12/15</ref>。 |
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* 約1500万年前 - [[ヨーロッパ]]に[[隕石]]が落下、[[クレーター]]を形成する。 |
* 約1500万年前 - [[ヨーロッパ]]に[[隕石]]が落下、[[クレーター]]を形成する。 |
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: 現在の[[ドイツ]]・[[バーデン=ヴュルテンベルク州]]にある[[ネルトリンガー・リース|リース隕石孔]]、[[シュタインハイム・クレーター]]。 |
: 現在の[[ドイツ]]・[[バーデン=ヴュルテンベルク州]]にある[[ネルトリンガー・リース|リース隕石孔]]、[[シュタインハイム・クレーター]]。 |
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* 約700万年前 - [[ヒト族]]は[[ヒト亜族]]と[[チンパンジー亜族]]に分岐したと推定されている<ref name=ikeda/>。 |
* 約700万年前 - [[ヒト族]]は[[ヒト亜族]]と[[チンパンジー亜族]]に分岐したと推定されている<ref name=ikeda/>。 |
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: [[猿人]]の出現。[[直立二足歩行]]の開始。 |
: [[猿人]]の出現。[[直立二足歩行]]の開始。 |
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* 700万 - 600万年前 - 現在最古の人類化石は、中央アフリカ発見の[[サヘラントロプス・チャデンシス]]とされている。2002年に報告された |
* 700万 - 600万年前 - 現在最古の人類化石は、中央アフリカ発見の[[サヘラントロプス・チャデンシス]]とされている。2002年に報告された{{sfn|日本第四紀学会|2007|loc=佐藤宏之「持続的資源利用の人類史」|p=145}}。 |
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* 約440万年前 - [[古琵琶湖]]の形成<ref>{{Cite book|和書|title=琵琶湖ハンドブック|date=2018-3|publisher=滋賀県|edition=三訂版|url=https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kankyoshizen/biwako/11346.html|ncid=BB25911621|last=里口|first=保文|chapterurl=https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/22050.pdf|chapter=生い立ち]|pages=122-123}}</ref>。琵琶湖は世界で5番目に古い[[古代湖]]と考えられている<ref>{{Cite web |first=Victor |last=Kiprop |website=WorldAtlas |date=August 25, 2017 |url=https://www.worldatlas.com/articles/the-oldest-lakes-in-the-world.html |title=The Oldest Lakes in the World |accessdate=2021-02-20|language=en|publisher=Reunion Technology}}</ref>。 |
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* 推定約600万 - 400万年前 - [[琵琶湖]]の形成。 |
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: 琵琶湖は世界に現存する湖の中では3番目に[[古代湖|古い湖]]と考えられている。 |
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* 370万 - 100万年前 - [[アウストラロピテクス属|アウストラロピテクス]](猿人) |
* 370万 - 100万年前 - [[アウストラロピテクス属|アウストラロピテクス]](猿人) |
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: 最初の[[人類]]とされる。一定の道具使用した |
: 最初の[[人類]]とされる。一定の道具を使用した{{sfn|日本第四紀学会|2007|loc=佐藤宏之「持続的資源利用の人類史」|p=147}}。 |
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* 約250万 - 180万年前 - この頃、[[石器]]の使用がはじまった。エレクトス[[原人]]が出現する(250万年前)。 |
* 約250万 - 180万年前 - この頃、[[石器]]の使用がはじまった。エレクトス[[原人]]が出現する(250万年前)。 |
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: [[丹沢山地]]の大爆発(約250万年前)面積1万1750km2、降下火山灰のみの体積は2.8km3を超え、火山爆発指数VEIは5。 |
: [[丹沢山地]]の大爆発(約250万年前)面積1万1750km2、降下火山灰のみの体積は2.8km3を超え、火山爆発指数VEIは5。 |
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* 約200万年前<ref>約100万年前では?(石弘之著『世界史の鏡1 歴史を変えた火山噴火 ー自然災害の環境史ー』刀水書房 2012年 9ページ)</ref> - フィリピン海プレートに乗って移動してきた[[伊豆半島]]が北アメリカプレートに衝突し、富士山や箱根などの噴火の引き金になった。 |
* 約200万年前<ref>約100万年前では?(石弘之著『世界史の鏡1 歴史を変えた火山噴火 ー自然災害の環境史ー』刀水書房 2012年 9ページ)</ref> - フィリピン海プレートに乗って移動してきた[[伊豆半島]]が北アメリカプレートに衝突し、富士山や箱根などの噴火の引き金になった。 |
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* 180万年前 - [[グルジア]]の[[クラ川]]下流の下カルトリ地方ドゥマニスィ(ドマニシ)で発見された化石は、ユーラシア最古の[[原人]]として知られる<ref>前田弘毅「ユーラシア最古の人類の里」/ 北川誠一・前田弘毅・廣瀬陽子・吉村貴之編著『コーカサスを知るための60章』明石書店 2006年 37ページ</ref>。 |
* 180万年前 - [[グルジア]]の[[クラ川]]下流の下カルトリ地方ドゥマニスィ(ドマニシ)で発見された化石は、ユーラシア最古の[[原人]]として知られる<ref>前田弘毅「ユーラシア最古の人類の里」/ 北川誠一・前田弘毅・廣瀬陽子・吉村貴之編著『コーカサスを知るための60章』明石書店 2006年 37ページ</ref>。 |
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* 180万 - 150万年前 - アフリカの地を脱して[[ユーラシア大陸]]の熱帯・温帯に拡散したらしい |
* 180万 - 150万年前 - アフリカの地を脱して[[ユーラシア大陸]]の熱帯・温帯に拡散したらしい{{sfn|日本第四紀学会|2007|loc=佐藤宏之「持続的資源利用の人類史」|p=148-149}}。 |
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年 148-149ページ</ref>。 |
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=== 100万年前 - 10万年前 === |
=== 100万年前 - 10万年前 === |
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* 約78万年前 - 最新の[[地磁気 |
* 約78万年前 - 最新の[[地磁気逆転|地磁気の逆転]]。 |
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: 地球磁場は10万 - 100万年ぐらいの不規則な周期で何度も逆転している。この頃の逆転が直近のものである(ブリュンヌ期、約78万年前 - 現在)。これより前の逆転は約250万年前(松山期、約250万 - 78万年前)。 |
: 地球磁場は10万 - 100万年ぐらいの不規則な周期で何度も逆転している。この頃の逆転が直近のものである(ブリュンヌ期、約78万年前 - 現在)。これより前の逆転は約250万年前(松山期、約250万 - 78万年前)。 |
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: なお、松山期には数回の地磁気逆転イベントが存在する(約100万年前のハラミヨ亜期など)。 |
: なお、松山期には数回の地磁気逆転イベントが存在する(約100万年前のハラミヨ亜期など)。 |
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* 約5万年前 - [[クロマニョン人]]。 |
* 約5万年前 - [[クロマニョン人]]。 |
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* 約5万年前 - [[隕石]]の衝突で[[バリンジャー・クレーター]](アメリカ[[アリゾナ州]])が形成される。 |
* 約5万年前 - [[隕石]]の衝突で[[バリンジャー・クレーター]](アメリカ[[アリゾナ州]])が形成される。 |
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* 約4万年前 - オーストラリアに人類が渡島したのは4万2000年 - 4万5000年前である。また、オーストラリア最古の人骨の年代はおよそ4万5000年前である |
* 約4万年前 - オーストラリアに人類が渡島したのは4万2000年 - 4万5000年前である。また、オーストラリア最古の人骨の年代はおよそ4万5000年前である{{sfn|日本第四紀学会|2007|loc=横山祐典「地球温暖化と海面上昇 -氷床変動・海水準変動・地殻変動ー」|p=50}}。 |
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* 約3万年前 - [[ネアンデルタール人]]がこの頃絶滅。 |
* 約3万年前 - [[ネアンデルタール人]]がこの頃絶滅。 |
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* 最古の[[洞窟壁画]] |
* 最古の[[洞窟壁画]] |
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* 約1万4000 - 約1万年前 - この頃までにヒトが[[イヌ]]を飼い慣らしたと考えられている。 |
* 約1万4000 - 約1万年前 - この頃までにヒトが[[イヌ]]を飼い慣らしたと考えられている。 |
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* 約1万3000年前 - [[日本列島]]が[[大陸]]から完全に離れ、ほぼ今の形を整えたと考えられている。マイナス約60mの[[宗谷海峡]]が海水面下に没した。[[対馬暖流]]は一進一退を繰り返しながら日本海に流入していき、約1万から8千年前の間に、現在と同じような海洋環境になったと考えられている。 |
* 約1万3000年前 - [[日本列島]]が[[大陸]]から完全に離れ、ほぼ今の形を整えたと考えられている。マイナス約60mの[[宗谷海峡]]が海水面下に没した。[[対馬暖流]]は一進一退を繰り返しながら日本海に流入していき、約1万から8千年前の間に、現在と同じような海洋環境になったと考えられている。 |
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* 約1万3000 - 1万年前、温暖化が進行しつつあったが寒冷気候に戻った時期で |
* 約1万3000 - 1万年前、温暖化が進行しつつあったが寒冷気候に戻った時期である。北ヨーロッパなどでは「[[ヤンガードリアス|新ドリアス期]]」と呼ばれている。 |
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* 約1万2000年前 - この頃は、[[こと座]](七夕の織り姫星付近)が[[北極星]]だった。この頃アメリカ大陸に人類が移動したとされている |
* 約1万2000年前 - この頃は、[[こと座]](七夕の織り姫星付近)が[[北極星]]だった。この頃アメリカ大陸に人類が移動したとされている{{sfn|日本第四紀学会|2007|loc=横山祐典「地球温暖化と海面上昇 -氷床変動・海水準変動・地殻変動ー」|p=51}}。 |
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: 地球の[[歳差]]運動により、北極星は25,920年周期で変化している。 |
: 地球の[[歳差]]運動により、北極星は25,920年周期で変化している。 |
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* 約1万2000年前 - [[ナイアガラ滝]]の形成がはじまる。 |
* 約1万2000年前 - [[ナイアガラ滝]]の形成がはじまる。 |
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* 約1万年前 - この頃、最後の氷期([[最終氷期]])が終わったとされる。 |
* 約1万年前 - この頃、最後の氷期([[最終氷期]])が終わったとされる。 |
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* 約1万年前 - この頃、[[ヨーロッパ]]中部の火山活動が終息へ。 |
* 約1万年前 - この頃、[[ヨーロッパ]]中部の火山活動が終息へ。 |
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: [[アイフェル高地]]([[ドイツ]][[ベルギー]])や[[中央高地 (フランス)|中央高地]]([[フランス]])の火山活動がおおむね終息。[[ピュイ |
: [[アイフェル高地]]([[ドイツ]][[ベルギー]])や[[中央高地 (フランス)|中央高地]]([[フランス]])の火山活動がおおむね終息。[[ピュイ・ド・ドーム]]は約8,000年前まで活動を続けた。 |
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* 前8800年頃、人類が最初に精錬した金属は、[[銅]]だった。銅製の小玉がイラクから出土しており、最古の銅製品と言われている<ref>石弘之著『世界史の鏡1 歴史を変えた火山噴火 ー自然災害の環境史ー』刀水書房 2012年 15ページ)</ref>。 |
* 前8800年頃、人類が最初に精錬した金属は、[[銅]]だった。銅製の小玉がイラクから出土しており、最古の銅製品と言われている<ref>石弘之著『世界史の鏡1 歴史を変えた火山噴火 ー自然災害の環境史ー』刀水書房 2012年 15ページ)</ref>。 |
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* [[農耕]]革命(農耕の開始) |
* [[農耕]]革命(農耕の開始) |
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* [[1908年]] [[ツングースカ大爆発|ツングースカの天体衝突]] |
* [[1908年]] [[ツングースカ大爆発|ツングースカの天体衝突]] |
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: [[シベリア]]の[[ツングースカ]]で[[彗星]]か[[隕石]]と思われる天体が落下し、大爆発を引き起こした。近年の天体衝突では比較的大規模なもの。仮に数時間ずれていたら、ヨーロッパに落下していた。 |
: [[シベリア]]の[[ツングースカ]]で[[彗星]]か[[隕石]]と思われる天体が落下し、大爆発を引き起こした。近年の天体衝突では比較的大規模なもの。仮に数時間ずれていたら、ヨーロッパに落下していた。 |
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* [[1930年]]代 - 温暖期があった |
* [[1930年]]代 - 温暖期があった{{sfn|日本第四紀学会|2007|loc=住明正「気候の近未来予測」|p=86}}。 |
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* [[20世紀]] - [[科学技術]]の発達、[[人口]]の爆発的増加(1980年頃から30年でおよそ30億人増加。2013年1月時点の米国勢調査局と国連データの推計によると70億8800万人。)[[世界大戦]]、[[環境破壊]]、[[地球温暖化]]や[[資源]]枯渇の懸念。 |
* [[20世紀]] - [[科学技術]]の発達、[[人口]]の爆発的増加(1980年頃から30年でおよそ30億人増加。2013年1月時点の米国勢調査局と国連データの推計によると70億8800万人。)[[世界大戦]]、[[自然破壊|環境破壊]]、[[地球温暖化]]や[[資源]]枯渇の懸念。 |
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* [[21世紀]] - [[新エネルギー]]の開発と実用化。[[情報技術|IT]]、[[生物工学|バイオ技術]]の発展。多極化する世界。 |
* [[21世紀]] - [[新エネルギー]]の開発と実用化。[[情報技術|IT]]、[[生物工学|バイオ技術]]の発展。多極化する世界。 |
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* [[人新世]] |
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==脚注== |
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=== 注釈 === |
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=== 出典 === |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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2024年7月3日 (水) 16:35時点における最新版
地球史年表(ちきゅうしねんぴょう)では、地球の歴史に関する簡潔な年表を掲げる。
- この項目ではなるべく平易な説明にとどめ、学術的な年代区分や詳細な説明・年表は別にゆずる。
- 地質時代の基底年代については、図表に記載されている数値は地質系統・地質年代表 (International Stratigraphic Chart) ICS2018/08に基づいているが[1]、本文の古い記述とは異なるものもあることに留意が必要である。
- 時代区分については地質時代を参照。
- 仮説や、議論が現在されている項目も含んでいる点に注意。
地球誕生前
[編集]「宇宙の年表」も参照
- 138億年前 - ビッグバン、その38万年後宇宙の晴れ上がり(宇宙マイクロ波背景放射、宇宙の大規模構造)のあと、超銀河団、銀河団、銀河、恒星の形成とその後に発生した超新星爆発と超新星の残骸である重元素を含む星間物質の飛散
- 46億年以前 - 地球誕生前。
- 太陽は、過去の超新星爆発で散らばった星間物質がふたたび集まって形成された種族Iの星である[2]と考えられ、太陽系は46億年前に形成され始めたとされる。また、太陽系には鉄や金、ウランといった重元素が多く存在している[3]。これらの重元素の成因としては、質量の大きな高温の星の内部での元素合成とその後に発生する超新星爆発によって作られ、宇宙空間にまき散らされた、という過程が最も可能性が高いシナリオだからである[3]。なお2014年現在では、金やウランなど原子番号40以上の元素の成因を超新星爆発に求める説は懐疑的となり、中性子星合体による可能性が高くなってきている[4]。
地球誕生 - 生命誕生
[編集]累代 | 代 | 紀 | 基底年代 Mya[* 3] |
---|---|---|---|
顕生代 | 新生代 | 66 | |
中生代 | 251.902 | ||
古生代 | 541 | ||
原生代 | 新原生代 | エディアカラン | 635 |
クライオジェニアン | 720 | ||
トニアン | 1000 | ||
中原生代 | ステニアン | 1200 | |
エクタシアン | 1400 | ||
カリミアン | 1600 | ||
古原生代 | スタテリアン | 1800 | |
オロシリアン | 2050 | ||
リィアキアン | 2300 | ||
シデリアン | 2500 | ||
太古代[* 4] | 新太古代 | 2800 | |
中太古代 | 3200 | ||
古太古代 | 3600 | ||
原太古代 | 4000 | ||
冥王代 | 4600 | ||
-4500 —
–
-4000 —
–
-3500 —
–
-3000 —
–
-2500 —
–
-2000 —
–
-1500 —
–
-1000 —
–
-500 —
–
0 —
先カンブリア時代(46億 - 5億4200万年前)
- 45億4000万年前(±5000万年) - 地球誕生。
- 太陽系の隕石や月の岩石の生成年代から、この頃、原始地球が形成されたと考えられている。地球の形成は太陽系の形成と進化での説明が詳しい。
- 水、アンモニア、メタンなどの水素化合物が凝集し固体となるのに充分な低温となる主たる恒星からの距離を凍結線と呼び、太陽系の場合、凍結線は約2.7AUであり、小惑星帯の辺りになる。原始太陽系星雲内で凍結線よりも温度の低いところでは、降着による微惑星および惑星の生成が、これらの固体となった粒子によって起こりやすくなる。したがって凍結線は惑星の質を地球型と木星型に分ける境界になる[5]。H2O(水)が昇華する温度がおよそ170Kであり、凍結線の内側ではH2O(水)は水蒸気に、外側では氷になり、そのため凍結線の内側では地球のような岩石の惑星が形成され、その外側には氷の惑星ができる[6][信頼性要検証]。
- また、地球の形成位置は、後に生命を育むことができる液体の水を保持することができるハビタブルゾーンに位置していた。
- 月の形成時期も、45億5000万年前とされる。月の形成仮説の1つとして、地球に原始惑星が衝突して形成されたとするジャイアント・インパクト説がある。
- 地球が誕生して間もない45億4000万年前から44億4000万年前のマントルに由来する溶岩が、カナダ・バフィン島とグリーンランド西部で見つかったと、米カーネギー研究所の研究チームが2010年8月『ネイチャー』に発表した。
- 地球大気の歴史については、確証は得られていないが、以下のようなことが考えられている。地球が誕生した46億年前頃の原始大気は、主にヘリウムと水素からなり、高温高圧だった。これは現在の太陽の大気と似た成分である。これらの軽い成分は、原始太陽の強力な太陽風によって数千万年のうちにほとんどが吹き飛ばされてしまったと考えられている。やがて、太陽風は太陽の成長とともに次第に弱くなってくる。この頃には、地表の温度が低下したことで地殻ができ、地殻上で多くの火山が盛んに噴火を繰り返していた。この噴火にともなって、二酸化炭素とアンモニアが大量に放出された。水蒸気と多少の窒素も含まれていたが、酸素は存在しなかった。この原始大気は二酸化炭素が大半を占め、微量成分として一酸化炭素、窒素、水蒸気などを含む、現在の金星の大気に近いものであったと考えられている。100気圧程度と濃く、高濃度の二酸化炭素が存在した。地球が十分に冷却されていなかった時期の原始大気には大量の水蒸気が含まれていたと考えられる[7][信頼性要検証]。
- 西オーストラリア州のジャック・ヒルズで発見されたジルコン粒子のうち最古の物(44億400万±800万年前)[8]。
- ジルコン粒子の中にダイヤモンドが含まれていることが、2007年に明らかになった。このジルコン粒子年代値は、30億年 - 42.5億年前である[9]。
- 41億年前 - 38億年前 後期重爆撃期には、木星型惑星の移動による重力の釣り合いの変化(太陽系の形成と進化#惑星の軌道の移動を参照)によって、多数の小天体が内部太陽系に侵入し、それ以前の元々小惑星帯にあった物質が枯渇して現在の状態になった[10]。これが引き金となって、月に多くの衝突クレーターが形成され、地球・水星・金星・火星といった岩石惑星も多くの天体衝突を受けたと考えられている。天体衝突に由来する月面の溶融岩石の大部分がこの短い期間に作られたと示されている。
- 40億年前 - 原始海洋ができた。花崗岩(カナダ北部のアカスタ片麻岩)ができた。プレートができた[11][注釈 1]
- 古い変成岩に含まれる堆積岩の痕跡などから、43 - 40億年前頃に海洋が誕生したとみられる。この海洋は、原始大気に含まれていた水蒸気が、火山からの過剰な噴出と温度低下によって凝結して、雨として降り注いで形成されたものであった。初期の海洋は、原始大気に含まれていた亜硫酸や塩酸を溶かしこんでいたため酸性であったが、陸地にある金属イオンが雨とともに流れ込んである程度中和されたと考えられている。ある程度中和されると二酸化炭素が溶解できるようになるため、大量の二酸化炭素を吸収していった。地球全体は還元的な雰囲気下にあり、鉄は2価鉄のイオンとして溶解していた。水蒸気が紫外線を受けて光分解することで酸素が生成されてはいたが、2価鉄が3価鉄への酸化により発生した酸素がすぐに吸収されたため、大気中にはほとんど残らなかった。
- 共通祖先に近い原始的な生物は好熱性を示すものが多く見られる。例えば、真正細菌の根に一番近いのは超好熱性水素細菌である。古細菌でも根に近いものは好熱性のものに占められている。最も早い推計では、タンパク質アミノ酸配列の置換速度から、共通祖先は42億年前にいたとする研究がある[12]。
- 35億年前 - 生物活動の化石証拠
- ストロマトライトとして痕跡を残した。ストロマトライトは藍藻(シアノバクテリア)の活動で形成された岩石。また、これよりも古い時代とする説もある。遅くとも32億年前までには光合成をする生物が現れ、海中に酸素を供給しはじめた。
- 二酸化炭素光合成を行う生物が誕生すると、それらは二酸化炭素を酸素に変換するようになる。さらに、二酸化炭素が生物の体内に有機物として蓄積されるようになり(炭素固定)、長い時間をかけて過剰な炭素は化石燃料、生物の殻からできる石灰岩などの堆積岩といった形で固定される。
- 27億年前 - シアノバクテリアが大量発生。
- この頃のシアノバクテリアの化石が大量に見つかっている。酸素の供給量が増加。
- 25億年前 - 縞状鉄鉱層が形成される。
- 24億 - 22億年前 - 現在分かっている最古の氷期。→ ヒューロニアン氷期
- 22億2000年前 - マクガニン氷河時代、全球凍結[15]
- 20数億年前? - 大気中の酸素の増加。酸素は初期の生物の大量絶滅と酸素を効果的に利用した生物のさらなる進化を導いた。
- 海中の鉄イオン濃度が低下し、海中の鉄イオンが酸化し尽くされると縞状鉄鉱層の形成も停止し、余剰となった海中の酸素が大気中にも多く供給されるようになった。
- 大気中の酸素は紫外線と反応しオゾンをつくった。酸素濃度が低かったころは地表にまで及んでいたオゾン層は、濃度の上昇とともに高度が高くなり現在と同じ成層圏まで移動した。これにより地表に到達するDNAを破壊する有害な紫外線が減少し、生物が陸上にあがる環境が整えられた。
- 21億年前(±6億年) - ミトコンドリア、葉緑体等に相当する生物と共生した真核生物の出現。
- 20億年前 - 現存する最古かつ最大の小惑星衝突 → フレデフォート・ドーム
- 20億 - 19億年前 - 最初の超大陸(ヌーナ大陸)出現か?
- 大陸移動説によれば、大陸は数億年程度の周期で離散集合を繰り返していると考えられ、この頃、ヌーナ大陸と名づけられた超大陸が出現したと考えられている。
- 約20億 - 10億年前 - 酸素濃度が現代の1/100以上のレベルとなり大きくは増加しなかった[15]。
- 約10億 - 7億年前 - ロディニア大陸誕生
- 10億 - 6億年前 - この頃、多細胞生物が出現したと考えられている。多細胞生物は原口 (生物学)の獲得により強力な捕食能を有するに至った。
- 8億5000万年前頃 - この頃の1年は約435日。
- ストロマトライトからの計測結果による。
- → ジャイアント・インパクト説
- 全球凍結(スノーボールアース)仮説。
- スノーボールアースの地理的な隔離の間、どのように捕食するか、どのように捕食から逃れるかの観点から多細胞生物は多様性を形成し、これがエディアカラ生物群やバージェス動物群のような多様性を形成し、スノーボールアース終結からカンブリア爆発まで、少なくとも3200万年も経過していることから、その間、全地球的な捕食と被捕食の生存競争が存在したと考えられる。
- 大型の軟体性の生物群であるエディアカラ生物群は、地球全体が氷に覆われていた時期(スノーボールアース)の直後に出現し、その大部分がカンブリア紀の始まる前に絶滅した。バージェス動物群に見られるアノマロカリスやオパビニアなどの大型捕食動物の出現とともに、カンブリア爆発の際には堅い外骨格をまとった動物が多く見られるようになった。エディアカラ生物群は、新たに出現した捕食動物に食い尽くされて絶滅したとも言われている[16][信頼性要検証]。
古生代(約5億7000万 - 約2億5000万年前)
[編集]累代 | 代 | 紀 | 基底年代 Mya[* 3] |
---|---|---|---|
顕生代 | 新生代 | 第四紀 | 2.58 |
新第三紀 | 23.03 | ||
古第三紀 | 66 | ||
中生代 | 白亜紀 | 145 | |
ジュラ紀 | 201.3 | ||
三畳紀 | 251.902 | ||
古生代 | ペルム紀 | 298.9 | |
石炭紀 | 358.9 | ||
デボン紀 | 419.2 | ||
シルル紀 | 443.8 | ||
オルドビス紀 | 485.4 | ||
カンブリア紀 | 541 | ||
原生代 | 2500 | ||
太古代[* 4] | 4000 | ||
冥王代 | 4600 | ||
生命の多様化、カンブリア爆発
- およそ5億4200万年前から5億3000万年前の間 - カンブリア爆発と呼ばれる生物の多様化が起こる。突如として脊椎動物をはじめとする今日見られる動物界のほとんどの門 (分類学) が出そろった現象である。
- 短期間(約1000万年の間)に生物の種類を多く増やした。この頃から多くの化石が発見されるようになる。
- 約5億3000万年前 - バージェス動物群、バージェス頁岩
- 三葉虫などの生物が現れる。
- 4億6000万 - 4億3000万年前 - 一時的な氷河時代(アンデス-サハラ氷期)
- 4億3000万年前頃 - 生物の大量絶滅(オルドビス紀末)
- 5億年前 - 4億年前 - 二酸化炭素の濃度は現代の20倍程度[15]
- 4億2000万年前 - 植物の上陸[18]
- 4億年前 - 節足動物の上陸[18][信頼性要検証]
- 4億年前 - アンモナイトが現れる[19]。
- 北海道もアンモナイトの世界的な産地の1つで、約1億年前頃の化石が多く発見されている。
- 寒冷化と海洋無酸素事変の発生
- 3億6000万年前 - 温暖期
- 氷河の消滅。この頃、大森林が各地に形成され、石炭の元になったとされる。地質時代では石炭紀という名称がついている。リグニンを含む樹木を分解する菌類が存在せず、石炭の原料が地表に積もる。光合成により二酸化炭素が減少し温室効果が減少し寒冷化に向かい酸素濃度が増える[20]。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f3/Sauerstoffgehalt-1000mj2.png/350px-Sauerstoffgehalt-1000mj2.png)
- 3億年前 - 二酸化炭素濃度が現代の程度まで低下する。この前後寒冷化する[21]。酸素濃度が最高の35%となる。これ以降、リグニンを含む樹木を分解できる菌類(白色腐朽菌)が登場し酸素濃度が徐々に減少に向い、二酸化炭素濃度は増加に向かう[20]。
- 3億年前 - 昆虫が拡大。
- 3億年前 - 爬虫類の出現[22]
- 2億5000万年前ごろ - ローレンシア大陸、バルティカ大陸、シベリア大陸などすべての大陸が次々と衝突したことによってパンゲア大陸が誕生した
- 2億5000万年前 - 生物の大量絶滅(ペルム紀)。
- 地球史の中で何度か生じた生物の大量絶滅の中で最大とされる。海生生物のうちの95 - 96%、全ての生物種で見ても90% - 95%が絶滅したとされる。 → P-T境界、メタンハイドレートが大量に気化し酸素濃度が著しく低下
中生代(約2億5000万 - 約6500万年前)
[編集]- 2億5000万年前 - 爬虫類から双弓類を経て進化した恐竜の出現。中生代の三畳紀、ジュラ紀、白亜紀を通して恐竜が繁栄。恐竜は気嚢をもち低酸素環境に対応できた。哺乳類の祖先の横隔膜をもつ単弓類は低酸素環境に対応できずに衰退した[20]。
- 2億2500万年前 - 最古の哺乳類のアデロバシレウスの出現。
- 魚類、両生類、爬虫類、鳥類には4タイプの錐体細胞を持つもの(4色型色覚)が多い。一方ほとんどの哺乳類は錐体細胞を2タイプしか持たない(2色型色覚)。哺乳類の祖先は4タイプ全ての錐体細胞を持っていたが、初期の哺乳類は主に夜行性であったため、色覚は生存に必須ではなかったために退化した[23]。
- 2億2000万年前 - 生物の大量絶滅(三畳紀末)。
- 2億2000万年前 - マニコーガン・クレーターの形成。
- 2億年前 - 酸素濃度が12%まで低下する。二酸化炭素濃度は現代の数倍から10倍程度に増加する。この前後温暖な気候が続く。これ以降徐々に酸素濃度が上昇し、二酸化炭素濃度が減少する[20][21]。
- 2億年前 - パンゲア大陸の分裂がはじまる。
- 1億8000万年前 - 北はローラシア大陸、南はゴンドワナ大陸へと分裂し、ゴンドワナ大陸はその後、西ゴンドワナ大陸と東ゴンドワナ大陸へと分裂
- 1億5000万年前 - 始祖鳥(鳥類の出現)。
- 1億4000万年前 - 白亜紀に入ると、西ゴンドワナ大陸はアフリカ大陸と南アメリカ大陸に分裂し、その間に大西洋が成立した。また、東ゴンドワナ大陸は、インド亜大陸及びマダガスカル島と、南極大陸及びオーストラリア大陸に分裂した。この分裂が、オーストラリア大陸でのその後の単孔類の生き残りや有袋類の独自進化につながる[24]。
- 1億年前 恐竜の全盛時代
- 6550万年前 - 生物の大量絶滅(白亜紀末)。この頃、恐竜が絶滅。アンモナイトも絶滅。
- 隕石の落下による環境の激変を原因とする説が有力と考えられている。→ K-Pg境界、チクシュルーブ・クレーター
新生代(約6500万年前 - 現代)
[編集]約6500万年前 - 1000万年前
[編集]累代 | 代 | 紀 | 世 | 期 | 基底年代 Mya[* 3] |
---|---|---|---|---|---|
顕生代 | 新生代 | 第四紀 | 完新世 | メガラヤン | 0.0042 |
ノースグリッピアン | 0.0082 | ||||
グリーンランディアン | 0.0117 | ||||
更新世 | 後期更新世 | 0.129 | |||
チバニアン | 0.774 | ||||
カラブリアン | 1.8 | ||||
ジェラシアン | 2.58 | ||||
新第三紀 | 鮮新世 | ピアセンジアン | 3.6 | ||
ザンクリアン | 5.333 | ||||
中新世 | メッシニアン | 7.246 | |||
トートニアン | 11.63 | ||||
サーラバリアン | 13.82 | ||||
ランギアン | 15.97 | ||||
バーディガリアン | 20.44 | ||||
アキタニアン | 23.03 | ||||
古第三紀 | 漸新世 | チャッティアン | 27.82 | ||
ルペリアン | 33.9 | ||||
始新世 | プリアボニアン | 37.8 | |||
バートニアン | 41.2 | ||||
ルテシアン | 47.8 | ||||
ヤプレシアン | 56 | ||||
暁新世 | サネティアン | 59.2 | |||
セランディアン | 61.6 | ||||
ダニアン | 66 | ||||
中生代 | 251.902 | ||||
古生代 | 541 | ||||
原生代 | 2500 | ||||
太古代[* 4] | 4000 | ||||
冥王代 | 4600 | ||||
- 約5500万年前に現れたアダピス類が初期の霊長類と考えられている。これより前の約7000万年前に北米に出現したプレシアダピス類のプルガトリウスを最古とする考え方もある。
- 霊長目でビタミンC合成能力が失われたのは約6300万年前であり、直鼻猿亜目(合成能力なし)と曲鼻猿亜目(合成能力あり)の分岐が起こったのとほぼ同時である。ビタミンC合成能力を失った直鼻猿亜目にはメガネザル下目や真猿下目(サル、類人猿、ヒト)を含んでいる。ビタミンC合成能力を有する曲鼻猿亜目には、マダガスカルに生息するキツネザルなどが含まれる[26]。
- 5500万年前 - 暁新世・始新世境界で突発的温暖化事件(暁新世-始新世温暖化極大)が発生し、新生代では最も高温の時代になった。その原因として1500Gtのメタンハイドレートの融解などの温暖化ガスの大量放出があり、地表5-7℃の気温上昇の温暖化が起こった[27]。
- 4500万年前 - インド亜大陸が北上を続け、ユーラシア大陸に衝突し、ヒマラヤ山脈を形成
- 約4000万年前 - 南極大陸で氷河の形成がはじまり、徐々に寒冷化。
- 4000万年前 - 3000万年前
- 真猿下目の狭鼻下目(旧世界ザル)と広鼻下目(新世界ザル)が分岐した。一説では、当時のアフリカ大陸で大きな洪水が起こり、倒れて流された大木に乗った真猿下目のサルが当時それ程広がっていなかった大西洋を越えて南アメリカにたどり着いて広鼻下目の祖先となった[28]。
- 3000万年前
- 2800万年から2400万年前
- 狭鼻下目のヒト上科(テナガザル、オランウータン、チンパンジー、ゴリラ、ヒトの共通祖先)がオナガザル上科から分岐し[29][30]、同時にヒト上科で尿酸を分解する尿酸オキシダーゼ活性が消失した[31]。尿酸が直鼻猿亜目で合成能が失われたビタミンCの抗酸化物質としての部分的な代用となった[32]。
- 2500万年前 - 最古の類人猿と思われる化石?
- 約2500万年前 - アルプス・ヒマラヤ地帯などで山脈の形成がはじまる。
- テチス海が消滅し、造山運動により隆起。→ 新第三紀、Geology of the Himalaya
- 約1800万年前 - 1700万年前のウマの化石が岐阜県可児市で1961年と1971年に発見されていた。「アンキテリウム属」の1種で、和名「ヒラマキウマ」という。日本最古とされていたが、アジアでも最古級であることが分かった。
- 1600万年前頃 - 大和三山の内の畝傍山や耳成山、また二上山もこの頃火山活動していた。
- 約1400万年前 - ヒト科がヒト亜科とオランウータン亜科に分岐したと推定されている[36]。
- 1300万年前 - この頃からヨーロッパ、南アジア、東アジアなどユーラシア各地にも類人猿の化石が現れる。
- 約1160万年前 - 最後の生物の大量絶滅。原因は不明だが、落下地点は不明ながら隕石によるものとの説が提起されている[37][38]。
1000万年前 - 100万年前
[編集]- 人類誕生に大きな影響を与えたとする説がある。
- 700万 - 600万年前 - 現在最古の人類化石は、中央アフリカ発見のサヘラントロプス・チャデンシスとされている。2002年に報告された[39]。
- 約440万年前 - 古琵琶湖の形成[40]。琵琶湖は世界で5番目に古い古代湖と考えられている[41]。
- 370万 - 100万年前 - アウストラロピテクス(猿人)
- 約200万年前[43] - フィリピン海プレートに乗って移動してきた伊豆半島が北アメリカプレートに衝突し、富士山や箱根などの噴火の引き金になった。
- 180万年前 - グルジアのクラ川下流の下カルトリ地方ドゥマニスィ(ドマニシ)で発見された化石は、ユーラシア最古の原人として知られる[44]。
- 180万 - 150万年前 - アフリカの地を脱してユーラシア大陸の熱帯・温帯に拡散したらしい[45]。
100万年前 - 10万年前
[編集]- 約78万年前 - 最新の地磁気の逆転。
- 地球磁場は10万 - 100万年ぐらいの不規則な周期で何度も逆転している。この頃の逆転が直近のものである(ブリュンヌ期、約78万年前 - 現在)。これより前の逆転は約250万年前(松山期、約250万 - 78万年前)。
- なお、松山期には数回の地磁気逆転イベントが存在する(約100万年前のハラミヨ亜期など)。
- 概ね70万年前頃
- この後、緩やかに寒冷化へと向かい、14万年前頃に氷期のピークとなった。
- 約20万 - 19万年前 - ホモ・サピエンス(現在のヒト)の出現。16±4万年前のミトコンドリア・イブの存在。
- アフリカに出現、10万年前頃にユーラシア大陸にも拡大したと考えられている。
- 台湾沖で新たな原人の化石見つかる。見つかったのは下あごの骨の右半分の化石。発見時期は不明だが、場所は台湾本島と澎湖諸島の間の海域[47][48]。
- 約15万年前 - マンモスがヨーロッパに現れた。
- 約14万年前 - 氷期(リス氷期)のピーク。
- この後、急速に温暖化へと向かった。
- 約13万 - 12万年前 - 温暖期のピーク。
- 現在よりも温暖であったと考えられている。この後、急速に寒冷化し、約11万年前頃から緩やかに上下を繰り返しながら徐々に氷期へと向かった。
- 約12万5千年前 - 初期のヒト属による火の利用
- 日常的に広範囲にわたって火が使われるようになったことを示す証拠が、約12万5千年前の遺跡から見つかっている[49]。
- 約10万年前 - マンモスはヨーロッパから北アメリカ大陸にまで生息分布を広げた。マンモスは寒冷な草原での生活に適応していた[50]。
10万年前 - 1万年前
[編集]「紀元前11千年紀以前」も参照
- 約10万年前 - 現代人(ホモ・サピエンス)がアフリカを出て世界各地に拡がった(アフリカ単一起源説を裏付けるもの[51]。7万年前との説(後述)もある。ミトコンドリアDNAの分析では、現代人の共通祖先の分岐年代は14万3000年前±1万8000年である[52]。
- 8万1000年前 - 地球温暖化に伴う海面の急速な上昇が起こっていた。国際研究グループが、気候変動に伴う氷床の拡大、縮小は今まで考えられていたよりも急速に起きる可能性があると発表した[53]。
- 約7万3000年前 - スマトラ島のトバ火山の大噴火。スマトラ島のトバ湖はこの時の噴火によって形成されたカルデラ湖。
- ここ10万年ほどでは最大級の噴火とされ、地球の気温が数年間3 - 3.5度低下した。ヒトのDNAの解析によれば、7万年ほど前に人類の人口が1万人以下に激減し、遺伝的な多様性の多くが失われ現在の人類につながる種族のみが残った「ボトルネック効果(遺伝子多様性減少)」があったと考えられるが、これがトバ火山の大噴火に関連すると考えられている。→ トバ・カタストロフ理論
- 7万年前にヒトが衣服を着るようになり、ヒトに寄生するヒトジラミは7万年前に2つの亜種、主に毛髪に寄宿するアタマジラミと主に衣服に寄宿するコロモジラミに分岐した[54]。
- 7万年前のヒトの出アフリカ説[55]。
- 7万年前±1万3000年にヨーロッパ人と日本人の共通祖先が分岐[52]。
- 約5万年前 - クロマニョン人。
- 約5万年前 - 隕石の衝突でバリンジャー・クレーター(アメリカアリゾナ州)が形成される。
- 約4万年前 - オーストラリアに人類が渡島したのは4万2000年 - 4万5000年前である。また、オーストラリア最古の人骨の年代はおよそ4万5000年前である[56]。
- 約3万年前 - ネアンデルタール人がこの頃絶滅。
- 最古の洞窟壁画
- 現在知られている古いものでは、南フランスのショーヴェ洞窟壁画(約3万年前?)がある。また、ラスコー(約1万8000年 - 1万6000年前)、アルタミラ(約1万4000年 - 1万3000年前)など多くの洞窟壁画がある。
- 氷期の時代にベーリング海峡は地続きになっていた。この頃、ユーラシア大陸から無人のアメリカ大陸に人類が移り住んだと考えられている。約1万年前頃までには、南アメリカ大陸の南端地域まで到達した。→ アメリカ州の先住民族参照。
- 2万6500年前頃 - タウポ湖が大爆発を起こす(VEI8)。
- 2万5000年前頃 - 姶良火山が大爆発を起こす(VEI7)。
- 約2万年前 - ウルム氷期(最終氷期)のピーク。気温は年平均で7 - 8℃も下がった。そのため地球上で氷河が発達し、海水面が現在よりも100mから最大で130mほど低かったと考えられている(海水準変動を参照)。その後、温暖化と寒冷化の小さな波をうちながら、長期では徐々に温暖化に向かった。
- 約1万8000年前 - 日本海に津軽海峡を通って寒流である親潮が流入し、この影響で朝鮮海峡あるいは対馬海峡から表層水が流出した。
- 約1万6500年前 - 青森県外ヶ浜町にある大平山元I遺跡から土器、石器が出土している。AMS法による放射性炭素年代測定法の算定による。
- 約1万6000年前 - 東南アジアにあったとされるスンダランドが、海面上昇により徐々に後退。
- 海面の上昇により、他にも、アラスカとロシアの間にあるベーリング海峡(氷期には陸続きだった)の海没や、大陸と地続きだった日本も徐々に島化が進んだ。
- 約1万4000 - 約1万年前 - この頃までにヒトがイヌを飼い慣らしたと考えられている。
- 約1万3000年前 - 日本列島が大陸から完全に離れ、ほぼ今の形を整えたと考えられている。マイナス約60mの宗谷海峡が海水面下に没した。対馬暖流は一進一退を繰り返しながら日本海に流入していき、約1万から8千年前の間に、現在と同じような海洋環境になったと考えられている。
- 約1万3000 - 1万年前、温暖化が進行しつつあったが寒冷気候に戻った時期である。北ヨーロッパなどでは「新ドリアス期」と呼ばれている。
- 約1万2000年前 - この頃は、こと座(七夕の織り姫星付近)が北極星だった。この頃アメリカ大陸に人類が移動したとされている[57]。
- 地球の歳差運動により、北極星は25,920年周期で変化している。
- 約1万2000年前 - ナイアガラ滝の形成がはじまる。
- 解凍した氷河の水で滝の形成がはじまった。初期の滝は現在より10kmほど下流にあり、年1mほどのペースで後退しながら現在の姿となった。
1万年前 - 現在
[編集]「世界の歴史」も参照
- 日本周辺でここ1万年間の火山活動の中では大規模なものとされている。 → テフラ参照。
- 約4000年前 - 地球上で最後まで生き残っていたマンモスの化石がロシア国内の北極海の島(ウランゲリ島)で見つかっている[60]。
- 前5000年 - 前3000年頃 - 完新世の気候最温暖期。
- 前3000年頃(5000年前)初期の文明が現れる。
- 人為による環境破壊が少しずつ表面化。
- 紀元前後 古代ローマ、漢などの古代帝国が出現。
- 中世は比較的温暖な時期だったとされる。 → 中世の温暖期。
- 14世紀半ば - 19世紀半ば - 小氷期とされる。
- 16世紀半ば - 17世紀初頭 - 太陽黒点の活動が低下(マウンダー極小期)。
- 最近のものでは、もっとも活動が低下した時期とされる。
- 1930年代 - 温暖期があった[61]。
- 20世紀 - 科学技術の発達、人口の爆発的増加(1980年頃から30年でおよそ30億人増加。2013年1月時点の米国勢調査局と国連データの推計によると70億8800万人。)世界大戦、環境破壊、地球温暖化や資源枯渇の懸念。
- 21世紀 - 新エネルギーの開発と実用化。IT、バイオ技術の発展。多極化する世界。
- 人新世
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ カナダ北西部のアカスタ片麻岩に含まれるジルコンのU-Pb(ウラン・鉛年代測定法)で、40.31億年である[8]。
出典
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参考文献
[編集]- 丸山茂徳、磯崎行雄『生命と地球の歴史』岩波書店〈岩波新書〉、1998年。ISBN 4-00-430543-8。
- 日本第四紀学会 著、町田洋・岩田修二・小野昭 編『地球史が語る近未来の環境』東京大学出版会、2007年。ISBN 978-4-13-063705-3。
- 川上紳一、東條文治『図解入門 最新地球史がよくわかる本』(第2版)秀和システム、2009年。ISBN 978-4798024356。
- 水谷仁『みるみる理解できる太陽と惑星』(新訂版)ニュートンプレス〈Newton別冊〉、2009年。ISBN 978-4315518597。
関連項目
[編集]- 地球、地球科学、地球物理学、地質学
- プレートテクトニクス、プルームテクトニクス
- 地質時代、先史時代、氷期、海水準変動
- 古生物学、生物、恐竜、ヒト、古人類学、マンモス
- 過去の気温変化、中世の温暖期
- 地震の年表、宇宙の年表