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「サユリ」の版間の差分

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|タイトル=サユリ
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| 原作 = 押切蓮介
『'''サユリ'''』は、[[押切蓮介]]による[[日本]]の[[漫画]]作品。『[[コミックバーズ]]』([[幻冬舎コミックス]])にて、2010年3月号から2011年5月号まで連載された。
| 総監督 =

| 監督 = 白石晃士
== 概要 ==
| 脚本 = [[安里麻里]]<br />白石晃士
マイホームを手に入れた平凡な家族に降りかかる恐怖を描いたホラー漫画で、無関係な人間が謂れなき怨念に襲われ死んでいくという和製ホラー特有の展開を見せる。また、「家族」のあり方や家族愛の存在を訴える社会派の部分も見せる。
| キャラクターデザイン =
| メカニックデザイン =
| 音楽 = [[石塚徹]]<br />[[鈴木俊介]]<br />[[田井千里]]
| 制作 = [[東北新社]]
| 製作 = 「サユリ」製作委員会
| 配給 = [[博報堂DYミュージック&ピクチャーズ|ショウゲート]]
| 封切日 = 2024年8月23日(予定)
| 上映時間 = 108分
| その他 =
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| ウィキプロジェクト = [[プロジェクト:漫画|漫画]]・[[プロジェクト:映画|映画]]
| ウィキポータル = [[Portal:漫画|漫画]]・[[Portal:映画|映画]]
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『'''サユリ'''』は、[[押切蓮介]]による[[日本]]の[[漫画]]作品。『[[コミックバーズ]]』([[幻冬舎コミックス]])にて、2010年3月号から2011年5月号まで連載された<ref name="natalie20100130">{{cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/27055|title=バーズ3月号、押切蓮介新連載。劇場版ヘタリア続報も|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2010-01-30|accessdate=2024-03-28}}</ref><ref name="natalie20110330">{{cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/47008|title=大和田秀樹がバーズに映画ポスター風ピンナップ執筆|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2011-03-30|accessdate=2024-03-28}}</ref>。


2024年に実写映画版が公開予定{{R|natalie20240328}}。
{{ネタバレ}}


== あらすじ ==
== あらすじ ==
高校受験を来年に控えた則雄は、父が購入した郊外の家に家族とともに引っ越した。駅や学校から遠い不便な場所だが、今まで住んでいたアパートよりも広く、家族は喜んでいた。しかし、別居していた祖父母と共に暮らす新しい生活が始まった矢先、父が急死する。さらに一家を襲う様々な怪異。何かに怯える祖父。様子のおかしい姉。
高校受験を来年に控えた則雄は、父が購入した郊外の家に家族とともに引っ越した。駅や学校から遠い不便な場所だが、今まで住んでいたアパートよりも広く、家族は喜んでいた。しかし、別居していた祖父母と共に暮らす新しい生活が始まった矢先、父が急死する。さらに一家を襲う様々な怪異。何かに怯える祖父。様子のおかしい姉。


'''この家には何か恐ろしいものが存在する'''
'''この家には何か恐ろしいものが存在する'''


やがて祖父が死に、弟が、姉が、母が、相次いで姿を消していく。恐怖に打ちひしがれる則雄の耳に、女の狂ったような哄笑が聞こえた
やがて祖父が死に、弟が、姉が、母が、相次いで姿を消していく。恐怖に打ちひしがれる則雄の耳に、女の狂ったような哄笑が聞こえた


そんな時、ボケていた祖母が正気に戻った。かつての気丈さを取り戻した祖母は、この家にいる“恐ろしいもの”との戦いを宣言した。
そんな時、ボケていた祖母が正気に戻った。かつての気丈さを取り戻した祖母は、この家にいる“恐ろしいもの”との戦いを宣言した。


== 登場人物 ==
== 登場人物 ==
{{節スタブ}}
; 神木 則雄(かみき のりお)
; 神木 則雄(かみき のりお)
: 神木家の長男。中学3年生。勝気な性格。狭い[[アパート]]から、不便でも広い家に引っ越せたことを喜んでいた。家族がおかしくなっていくことに不審を覚え、様々な怪奇現象が起きていることに気づきながらも、気丈に振舞う。
: 本作の主人公{{R|natalie20230619}}。神木家の長男。中学3年生。勝気な性格。狭い[[アパート]]から、不便でも広い家に引っ越せたことを喜んでいた。引越し以降、家族がおかしくなっていくことに不審を覚え、様々な怪奇現象が起きていることに気づきながらも、気丈に振舞う。
; 神木 俊(かみき しゅん)
; 神木 俊(かみき しゅん)
: 神木家の次男。小学5年生。強気な兄姉と異なり、控えめで怖がり。引っ越す前に暮らしていたアパートの方が良いと思っていた。様子がおかしくなっていく家族に怯え、正気を保っている則雄と一緒にいることが多くなる。ある夜、則雄と同じ部屋に寝ていた際、服や靴などをそのままにして突如失踪する。
: 神木家の次男。小学5年生。強気な兄姉と異なり、内向的かつ控えめで怖がり。引っ越す前に暮らしていたアパートの方が良いと思っていた。様子がおかしくなっていく家族に怯え、正気を保っている則雄と一緒にいることが多くなる。ある夜、則雄と同じ部屋に寝ていた際、服や靴などをそのままにして突如失踪する。後に小百合によって惨殺されていたことが判明する。
; 神木 径子(かみき けいこ)
; 神木 径子(かみき けいこ)
: 神木家の長女。家を出て一人暮らしをすることを夢見ていた。強気な性格で、自己主張が激しい。引っ越してから、部屋に閉じこもるようになり、奇行が多くなる。ある時、突然自分の舌を噛み千切り、苦悶しながら家の外へまろび出て行き、そのまま失踪する。
: 神木家の長女。家を出て一人暮らしをすることを夢見ていた。強気な性格で、自己主張が激しい。引っ越してから、部屋に閉じこもるようになり、奇行が多くなる。ある時、突然自分の舌を噛み千切り、苦悶しながら家の外へまろび出て行き、そのまま失踪する。後に小百合によって憑り殺されたことが判明する。
; 神木 昭雄(かみき あきお)
; 神木 昭雄(かみき あきお)
: 則雄の父。念願のマイホームを手に入れ、両親とも同居することになった矢先、急死する。
: 則雄の父。念願のマイホームを手に入れ、両親とも同居することになった矢先、急死する。後に小百合によって憑り殺されたことが判明する。
; 神木 正子(かみき まさこ)
; 神木 正子(かみき まさこ)
: 則雄の母。家族を襲う不幸に耐えられなくなり、則雄の目の前で首を吊る。その後、死体は消えて無くなる。
: 則雄の母。家族を襲う不幸に耐えられなくなり、則雄の目の前で首を吊る。その後、死体は消えて無くなる。
; 神木 章造(かみき しょうぞう)
; 神木 章造(かみき しょうぞう)
: 則雄の祖父。何かに怯え、庭で倒れて病院に搬送される。退院し家に帰ってきた途端、再び倒れ死亡。死因は心不全。
: 則雄の祖父。何かに怯え、庭で倒れて病院に搬送される。退院し家に帰ってきた途端、再び倒れ死亡。死因は[[心不全]]。後に小百合によって憑り殺されたことが判明する
; ばあちゃん
; ばあちゃん
: 則雄の祖母。かつては気性が激しかったが、今ではボケてしま、すっかりおとなしくなった。家族が則雄を残していなくなった後、正気を取り戻す。
: 則雄の祖母。名前は不明。かつては気性が激しかったが、ボケてしまったため、すっかりおとなしくなった。家族が則雄を残していなくなった後、正気を取り戻し往年の気迫を見せ付ける。則雄に「生命を濃くする」術を説き、奪われた家族の無念を晴らさんと、あらゆる手段を以って家に潜むもの=小百合(の家族)への復讐を決行
; 住田 奈緒(すみだ なお)
; 住田 奈緒(すみだ なお)
: 則雄の同級生で、隣のクラスの女生徒。霊感があり、則雄の家に憑く女の存在に気づく。則雄の家に赴いた際、行方不明になった俊の悲鳴を耳にし、家に憑いたものの恐ろしさに怯え、則雄にすぐに家を出るよう勧める。
: 則雄の同級生で、隣のクラスの女生徒。[[霊感]]があり、則雄の家に憑く女の存在に気づく。則雄の家に赴いた際、行方不明になった俊の悲鳴を耳にし、家に憑いたものの恐ろしさに怯え、則雄にすぐに家を出るよう勧める。
; 九城 小百合(くじょう さゆり)
; 九城 小百合(くじょう さゆり)
: 家に憑りついた“恐ろしいもの”の正体。元は神木家が購入した家に住んでいた[[引きこもり]]の少女。家の一室に引きこもり、家族とも没交渉のまま過ごしていた。しかし、ある日、引きこもり続けていることを母に窘められた際、バットを持って母に襲いかかり、それを止めようとした妹にまで暴力を振るう。遂には、を見かねたによって絞殺され、死体は庭の片隅に自身の私物と共に埋められた。家族が他所へ引っ越した後、怨霊と化し、家に憑りつく。そして、後から家に入居してきた人達に怨念を撒き散らし、人々を殺害し続けてきた。
: 家に憑りついた“恐ろしいもの”の正体で、神木家が購入した家に住んでいた[[引きこもり]]の少女。家の一室に引きこもり、家族とも没交渉のまま過ごしていた。しかし、ある日、引きこもり続けていることを母に窘められた際、バットを持って母に襲いかかり、それを止めようとした妹にまで暴力を振るう。遂には、妹に刃物で刺さ父によって絞殺され、死体は庭の片隅に自身の私物と共に埋められた。家族が他所へ引っ越した後、怨霊と化し、家に憑りつく。そして、後から家に入居してきた人達に怨念を撒き散らし、人々を殺害し続けてきた。
; 九城 夏彦(くじょう なつひこ)
; 九城 夏彦(くじょう なつひこ)
: 小百合の父。小百合が引きこもりになり、それが原因で家庭が荒れてきても見て見ぬふりをしてきた。小百合を直接手にかけて殺した張本人。殺害した後、家を引き払い、残った家族3人で他所の町で暮らしていた。
: 小百合の父。小百合が引きこもりになり、それが原因で家庭が荒れてきても見て見ぬふりをしてきた。小百合を直接手にかけて殺した張本人。小百合を殺害した後、家を引き払い、残った家族3人で他所の町で暮らしていた。
; 九城 美里(くじょう みさと)
; 九城 美里(くじょう みさと)
: 小百合の母。用意しても手をつけないと分かっていても小百合のために食事を作り続け、その身を案じていた。しかし、夫が小百合を絞殺した際には、自分にまで暴力を振るうようになったことに耐えかねたのか、小百合の体を抑えつけ殺に協力する
: 小百合の母。用意しても手をつけないと分かっていても小百合のために食事を作り続け、その身を案じていた。しかし、小百合自分と香奈に暴力を振るうようになったことに耐えかねたのか、小百合の体を抑えつけ夫の人行為に協力し、小百合殺害に関与した
; 九城 香奈(くじょう かな)
; 九城 香奈(くじょう かな)
: 小百合の妹。引きこもりになり家族に迷惑をかけるようになった姉を嫌悪していた。母に暴力を振るう小百合を止めようとし、小百合を殺害する際に、体を抑えつけ両親に協力する
: 小百合の妹。引きこもりになり家族に迷惑をかけるようになった姉を忌みていた。母に暴力を振るう小百合を止めようとし、小百合への逆襲として刺殺する。父が小百合を殺害する際に、体を抑えつけ両親に協力し、小百合殺害に関与した

== 書誌情報 ==
* 押切蓮介『サユリ』幻冬舎コミックス〈[[バーズコミックス]]〉、全2巻
*# 2010年9月24日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.gentosha-comics.net/book/b520507.html|title=サユリ(1)|publisher=幻冬舎コミックス|accessdate=2024-03-28}}</ref>、{{ISBN2|978-4-344-82038-8}}
*# 2011年5月24日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.gentosha-comics.net/book/b520099.html|title=サユリ(2)|publisher=幻冬舎コミックス|accessdate=2024-03-28}}</ref>、{{ISBN2|978-4-344-82224-5}}
* 押切蓮介 『サユリ』 幻冬舎コミックス〈バーズコミックス・リミックス〉、2013年7月24日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.gentosha-comics.net/book/b519539.html|title=サユリ|publisher=幻冬舎コミックス|accessdate=2024-03-28}}</ref>、{{ISBN2|978-4-344-82875-9}}
* 押切蓮介 『サユリ 完全版』幻冬舎コミックス〈バーズコミックス・スペシャル〉、2015年12月24日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.gentosha-comics.net/book/b519017.html|title=サユリ 完全版|publisher=幻冬舎コミックス|accessdate=2024-03-28}}</ref>、{{ISBN2|978-4-344-83464-4}}

== 映画 ==
{{公開前の映画|section=1|date=2024年3月}}
{{Infobox Film
| 作品名 = サユリ
| 原題 =
| 画像 =
| 画像サイズ =
| 画像解説 =
| 監督 = [[白石晃士]]
| 脚本 = [[安里麻里]]<br />白石晃士
| 原案 =
| 原作 = [[押切蓮介]]
| 製作 = 田坂公章<br />小松重之<br />三宅亜実<br />伊達毅<br />安養寺紗季
| 製作総指揮 =
| ナレーター =
| 出演者 = [[南出凌嘉]]<br />[[近藤華]]<br />[[梶原善]]<br />[[占部房子]]<br />[[きたろう]]<br />[[森田想]]<br />[[猪股怜生]]<br />[[根岸季衣]]
| 音楽 = [[石塚徹]]<br />[[鈴木俊介]]<br />[[田井千里]]
| 主題歌 =
| 撮影 = 伊藤麻樹
| 編集 = 宮崎歩
| 制作会社 = [[東北新社]]
| 製作会社 = 「サユリ」製作委員会
| 配給 = [[博報堂DYミュージック&ピクチャーズ|ショウゲート]]
| 公開 = {{Flagicon|JPN}} [[2024年]][[8月23日]](予定)
| 上映時間 = 108分
| 製作国 = {{JPN}}
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[[2024年]][[8月23日]]に公開予定<ref name="natalie20240328">{{cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/567008|title=押切蓮介のJホラー「サユリ」2024年実写映画化、「貞子vs伽椰子」白石晃士が監督|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2024-03-28|accessdate=2024-03-28}}</ref>。監督は[[白石晃士]]、主演は[[南出凌嘉]]<ref name="natalie20240424">{{Cite web|title=原作・押切蓮介×監督・白石晃士のホラー映画「サユリ」主演は南出凌嘉|url=https://natalie.mu/eiga/news/570658|date=2024-04-24|accessdate=2024-04-24|website=映画ナタリー|publisher=ナターシャ}}</ref>。[[映画のレイティングシステム#日本|R15+指定]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://eiga.com/movie/101479/|title=サユリ作品情報|publisher=eiga.com|access-date=2024-07-05}}</ref>。また、本作は[[東南アジア]]などを含む13か国で公開される{{R|natalie20230619}}。

2024年6月21日から販売された[[ムビチケ|ムビチケカード]]の特典では、原作者の押切による描きおろしイラストが使用されている<ref name="natalie20230619">{{cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/578469|title=ホラー映画「サユリ」8月23日に全国公開、ムビチケ特典は押切蓮介描き下ろし|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2023-06-19|accessdate=2024-07-06}}</ref>。同年7月4日に開幕した「第28回[[プチョン国際ファンタスティック映画祭]]」では<ref>{{Cite web|和書|url=https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2242963|title=日本からも参加!「第28回富川国際ファンタスティック映画祭」開幕式でソン・イェジンが挨拶…豪華スター集結|website=kstyle|publisher=ライブドア|date=2023-07-05|accessdate=2024-07-06}}</ref>、過激なアクションやホラーなどが対象の「アドレナリン・ライド部門」で本作がワールドプレミア上映される{{R|natalie20230619}}。同年7月18日から8月4日まで開催予定の「第28回[[ファンタジア国際映画祭]]」にも本作が出品される<ref>{{cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/580854|title=実写映画「サユリ」則雄ら神木家に次々襲いかかる恐怖、立ち上がったのは…本予告公開|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2023-07-04|accessdate=2024-07-06}}</ref>。

=== キャスト ===
* 神木則雄:[[南出凌嘉]]{{R|natalie20240424}}
* 住田:[[近藤華]]{{R|natalie20240425}}
* 神木昭雄:[[梶原善]]<ref name="natalie20240425">{{Cite web|url=https://natalie.mu/eiga/news/570928|title=押切蓮介×白石晃士のホラー「サユリ」特報公開 梶原善、占部房子、森田想ら出演|website=映画ナタリー|publisher=ナターシャ|date=2024-04-25|accessdate=2024-04-26}}</ref>
* 神木正子:[[占部房子]]{{R|natalie20240425}}
* 神木章造:[[きたろう]]{{R|natalie20240425}}
* 神木径子:[[森田想]]{{R|natalie20240425}}
* 神木俊:[[猪股怜生]]{{R|natalie20240425}}
* 神木春枝:[[根岸季衣]]{{R|natalie20240425}}

=== スタッフ ===
* 原作:[[押切蓮介]]『サユリ 完全版』([[幻冬舎コミックス]]刊)
* 監督:[[白石晃士]]
* 脚本:[[安里麻里]]、白石晃士
* 製作:小山洋平、桑原佳子、井原敦哉、神崎良太、筋野茂樹
* 企画・プロデュース:田坂公章
* プロデューサー:小松重之、三宅亜実、伊達毅、安養寺紗季
* 撮影:伊藤麻樹
* 照明:井上真吾
* 録音・整音:石寺健一
* 装飾:前屋敷恵介
* 衣装:加藤友美
* ヘアメイク:板垣実和
* 小道具:天薬虹花
* 特殊メイク・特殊造形:千葉美生、遠藤斗貴彦
* アクションコーディネーター:[[富田稔]]
* キャスティング:増田悟司
* 音楽プロデューサー:[[田井基良|田井モトヨシ]]
* 音楽:[[石塚徹]]、[[鈴木俊介]]、[[田井千里]]
* 編集:宮崎歩
* VFXディレクター:若松みゆき
* カラリスト:小林哲夫
* 助監督:古畑耕平
* 制作担当:田山雅也
* 配給:[[博報堂DYミュージック&ピクチャーズ|ショウゲート]]<ref>{{Cite web|url=https://realsound.jp/movie/2024/04/post-1641722.html|title=南出凌嘉、白石晃士監督『サユリ』でホラー映画初主演 「作品と共に成長できました」|website=リアルサウンド映画部|publisher=blueprint|date=2024-04-24|accessdate=2024-04-24}}</ref>
* 製作プロダクション:[[東北新社]]
* 製作幹事 - [[博報堂DYミュージック&ピクチャーズ]]、[[ジェンコ]]
* 製作 - 「サユリ」製作委員会(博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、[[バップ|VAP]]、ジェンコ、スタジオLeLe、東北新社)

== 出典 ==
{{Reflist}}


== 単行本 ==
== 外部リンク ==
* [https://sayuri-movie.jp/ 映画『サユリ』公式サイト]
押切蓮介『サユリ』幻冬舎コミックス〈[[バーズコミックス]]〉、全2巻。
* {{Twitter|sayurimovie2024|映画『サユリ』公式}}
# 2010年9月24日発売 ISBN 978-4-344-82038-8
* {{TikTok|sayurimovie2024|映画『サユリ』公式}}
# 2011年5月24日発売 ISBN 978-4-344-82224-5


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[[Category:ジェンコ]]
[[Category:東北新社製作の映画]]
[[Category:R指定の映画]]

2024年7月6日 (土) 14:38時点における最新版

サユリ
ジャンル ホラー漫画[1]
漫画
作者 押切蓮介
出版社 幻冬舎コミックス
掲載誌 コミックバーズ
レーベル バーズコミックス
発表号 2010年3月号 - 2011年5月号
発表期間 2010年1月30日[2] - 2011年3月30日[3]
巻数 全2巻
話数 全14話
映画
原作 押切蓮介
監督 白石晃士
脚本 安里麻里
白石晃士
音楽 石塚徹
鈴木俊介
田井千里
制作 東北新社
製作 「サユリ」製作委員会
配給 ショウゲート
封切日 2024年8月23日(予定)
上映時間 108分
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画映画
ポータル 漫画映画

サユリ』は、押切蓮介による日本漫画作品。『コミックバーズ』(幻冬舎コミックス)にて、2010年3月号から2011年5月号まで連載された[2][3]

2024年に実写映画版が公開予定[4]

あらすじ

[編集]

高校受験を来年に控えた則雄は、父が購入した郊外の家に家族とともに引っ越した。駅や学校から遠い不便な場所だが、今まで住んでいたアパートよりも広く、家族は喜んでいた。しかし、別居していた祖父母と共に暮らす新しい生活が始まった矢先、父が急死する。さらに一家を襲う様々な怪異。何かに怯える祖父。様子のおかしい姉。

この家には何か恐ろしいものが存在する。

やがて祖父が死に、弟が、姉が、母が、相次いで姿を消していく。恐怖に打ちひしがれる則雄の耳に、女の狂ったような哄笑が聞こえた。

そんな時、ボケていた祖母が正気に戻った。かつての気丈さを取り戻した祖母は、この家にいる“恐ろしいもの”との戦いを宣言した。

登場人物

[編集]
神木 則雄(かみき のりお)
本作の主人公[5]。神木家の長男。中学3年生。勝気な性格。狭いアパートから、不便でも広い家に引っ越せたことを喜んでいた。引越し以降、家族がおかしくなっていくことに不審を覚え、様々な怪奇現象が起きていることに気づきながらも、気丈に振舞う。
神木 俊(かみき しゅん)
神木家の次男。小学5年生。強気な兄姉と異なり、内向的かつ控えめで怖がり。引っ越す前に暮らしていたアパートの方が良いと思っていた。様子がおかしくなっていく家族に怯え、正気を保っている則雄と一緒にいることが多くなる。ある夜、則雄と同じ部屋に寝ていた際、服や靴などをそのままにして突如失踪する。後に小百合によって惨殺されていたことが判明する。
神木 径子(かみき けいこ)
神木家の長女。家を出て一人暮らしをすることを夢見ていた。強気な性格で、自己主張が激しい。引っ越してから、部屋に閉じこもるようになり、奇行が多くなる。ある時、突然自分の舌を噛み千切り、苦悶しながら家の外へまろび出て行き、そのまま失踪する。後に小百合によって憑り殺されたことが判明する。
神木 昭雄(かみき あきお)
則雄の父。念願のマイホームを手に入れ、両親とも同居することになった矢先、急死する。後に小百合によって憑り殺されたことが判明する。
神木 正子(かみき まさこ)
則雄の母。家族を襲う不幸に耐えられなくなり、則雄の目の前で首を吊る。その後、死体は消えて無くなる。
神木 章造(かみき しょうぞう)
則雄の祖父。何かに怯え、庭で倒れて病院に搬送される。退院し家に帰ってきた途端、再び倒れ死亡。死因は心不全。後に小百合によって憑り殺されたことが判明する。
ばあちゃん
則雄の祖母。名前は不明。かつては気性が激しかったが、ボケてしまったため、すっかりおとなしくなった。家族が則雄を残していなくなった後、正気を取り戻し往年の気迫を見せ付ける。則雄に「生命を濃くする」術を説き、奪われた家族の無念を晴らさんと、あらゆる手段を以って家に潜むもの=小百合(の家族)への復讐を決行する。
住田 奈緒(すみだ なお)
則雄の同級生で、隣のクラスの女生徒。霊感があり、則雄の家に憑く女の存在に気づく。則雄の家に赴いた際、行方不明になった俊の悲鳴を耳にし、家に憑いたものの恐ろしさに怯え、則雄にすぐに家を出るよう勧める。
九城 小百合(くじょう さゆり)
家に憑りついた“恐ろしいもの”の正体で、神木家が購入した家に住んでいた引きこもりの少女。家の一室に引きこもり、家族とも没交渉のまま過ごしていた。しかし、ある日、引きこもり続けていることを母に窘められた際、バットを持って母に襲いかかり、それを止めようとした妹にまで暴力を振るう。遂には、妹に刃物で刺され、父によって絞殺され、死体は庭の片隅に自身の私物と共に埋められた。家族が他所へ引っ越した後、怨霊と化し、家に憑りつく。そして、後から家に入居してきた人達に怨念を撒き散らし、人々を殺害し続けてきた。
九城 夏彦(くじょう なつひこ)
小百合の父。小百合が引きこもりになり、それが原因で家庭が荒れてきても見て見ぬふりをしてきた。小百合を直接手にかけて殺した張本人。小百合を殺害した後、家を引き払い、残った家族3人で他所の町で暮らしていた。
九城 美里(くじょう みさと)
小百合の母。用意しても手をつけないと分かっていても小百合のために食事を作り続け、その身を案じていた。しかし、小百合が自分と香奈に暴力を振るうようになったことに耐えかねたのか、小百合の体を抑えつけ夫の殺人行為に協力し、小百合殺害に関与した。
九城 香奈(くじょう かな)
小百合の妹。引きこもりになり家族に迷惑をかけるようになった姉を忌み嫌っていた。母に暴力を振るう小百合を止めようとし、小百合への逆襲として刺殺する。父が小百合を殺害する際には、体を抑えつけ両親に協力し、小百合殺害に関与した。

書誌情報

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  • 押切蓮介『サユリ』幻冬舎コミックス〈バーズコミックス〉、全2巻
    1. 2010年9月24日発売[6]ISBN 978-4-344-82038-8
    2. 2011年5月24日発売[7]ISBN 978-4-344-82224-5
  • 押切蓮介 『サユリ』 幻冬舎コミックス〈バーズコミックス・リミックス〉、2013年7月24日発売[8]ISBN 978-4-344-82875-9
  • 押切蓮介 『サユリ 完全版』幻冬舎コミックス〈バーズコミックス・スペシャル〉、2015年12月24日発売[9]ISBN 978-4-344-83464-4

映画

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サユリ
監督 白石晃士
脚本 安里麻里
白石晃士
原作 押切蓮介
製作 田坂公章
小松重之
三宅亜実
伊達毅
安養寺紗季
出演者 南出凌嘉
近藤華
梶原善
占部房子
きたろう
森田想
猪股怜生
根岸季衣
音楽 石塚徹
鈴木俊介
田井千里
撮影 伊藤麻樹
編集 宮崎歩
制作会社 東北新社
製作会社 「サユリ」製作委員会
配給 ショウゲート
公開 日本の旗 2024年8月23日(予定)
上映時間 108分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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2024年8月23日に公開予定[4]。監督は白石晃士、主演は南出凌嘉[10]R15+指定[11]。また、本作は東南アジアなどを含む13か国で公開される[5]

2024年6月21日から販売されたムビチケカードの特典では、原作者の押切による描きおろしイラストが使用されている[5]。同年7月4日に開幕した「第28回プチョン国際ファンタスティック映画祭」では[12]、過激なアクションやホラーなどが対象の「アドレナリン・ライド部門」で本作がワールドプレミア上映される[5]。同年7月18日から8月4日まで開催予定の「第28回ファンタジア国際映画祭」にも本作が出品される[13]

キャスト

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スタッフ

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  • 原作:押切蓮介『サユリ 完全版』(幻冬舎コミックス刊)
  • 監督:白石晃士
  • 脚本:安里麻里、白石晃士
  • 製作:小山洋平、桑原佳子、井原敦哉、神崎良太、筋野茂樹
  • 企画・プロデュース:田坂公章
  • プロデューサー:小松重之、三宅亜実、伊達毅、安養寺紗季
  • 撮影:伊藤麻樹
  • 照明:井上真吾
  • 録音・整音:石寺健一
  • 装飾:前屋敷恵介
  • 衣装:加藤友美
  • ヘアメイク:板垣実和
  • 小道具:天薬虹花
  • 特殊メイク・特殊造形:千葉美生、遠藤斗貴彦
  • アクションコーディネーター:富田稔
  • キャスティング:増田悟司
  • 音楽プロデューサー:田井モトヨシ
  • 音楽:石塚徹鈴木俊介田井千里
  • 編集:宮崎歩
  • VFXディレクター:若松みゆき
  • カラリスト:小林哲夫
  • 助監督:古畑耕平
  • 制作担当:田山雅也
  • 配給:ショウゲート[15]
  • 製作プロダクション:東北新社
  • 製作幹事 - 博報堂DYミュージック&ピクチャーズジェンコ
  • 製作 - 「サユリ」製作委員会(博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、VAP、ジェンコ、スタジオLeLe、東北新社)

出典

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  1. ^ “押切蓮介「サユリ」完結2巻発売!八王子でサイン会”. コミックナタリー (ナターシャ). (2011年5月20日). https://natalie.mu/comic/news/49766 2024年3月28日閲覧。 
  2. ^ a b “バーズ3月号、押切蓮介新連載。劇場版ヘタリア続報も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2010年1月30日). https://natalie.mu/comic/news/27055 2024年3月28日閲覧。 
  3. ^ a b “大和田秀樹がバーズに映画ポスター風ピンナップ執筆”. コミックナタリー (ナターシャ). (2011年3月30日). https://natalie.mu/comic/news/47008 2024年3月28日閲覧。 
  4. ^ a b “押切蓮介のJホラー「サユリ」2024年実写映画化、「貞子vs伽椰子」白石晃士が監督”. コミックナタリー (ナターシャ). (2024年3月28日). https://natalie.mu/comic/news/567008 2024年3月28日閲覧。 
  5. ^ a b c d “ホラー映画「サユリ」8月23日に全国公開、ムビチケ特典は押切蓮介描き下ろし”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年6月19日). https://natalie.mu/comic/news/578469 2024年7月6日閲覧。 
  6. ^ サユリ(1)”. 幻冬舎コミックス. 2024年3月28日閲覧。
  7. ^ サユリ(2)”. 幻冬舎コミックス. 2024年3月28日閲覧。
  8. ^ サユリ”. 幻冬舎コミックス. 2024年3月28日閲覧。
  9. ^ サユリ 完全版”. 幻冬舎コミックス. 2024年3月28日閲覧。
  10. ^ a b 原作・押切蓮介×監督・白石晃士のホラー映画「サユリ」主演は南出凌嘉”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年4月24日). 2024年4月24日閲覧。
  11. ^ サユリ作品情報”. eiga.com. 2024年7月5日閲覧。
  12. ^ 日本からも参加!「第28回富川国際ファンタスティック映画祭」開幕式でソン・イェジンが挨拶…豪華スター集結”. kstyle. ライブドア (2023年7月5日). 2024年7月6日閲覧。
  13. ^ “実写映画「サユリ」則雄ら神木家に次々襲いかかる恐怖、立ち上がったのは…本予告公開”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年7月4日). https://natalie.mu/comic/news/580854 2024年7月6日閲覧。 
  14. ^ a b c d e f g 押切蓮介×白石晃士のホラー「サユリ」特報公開 梶原善、占部房子、森田想ら出演”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年4月25日). 2024年4月26日閲覧。
  15. ^ 南出凌嘉、白石晃士監督『サユリ』でホラー映画初主演 「作品と共に成長できました」”. リアルサウンド映画部. blueprint (2024年4月24日). 2024年4月24日閲覧。

外部リンク

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