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'''ティム・オーウェンズ'''(''Tim 'Ripper' Owens'', [[1967年]] - )は、[[アメリカ合衆国]][[オハイオ州]]出身の[[ヘヴィメタル]][[ボーカリスト]]。本名はTIMOTHY S. OWENS。 |
'''ティム・オーウェンズ'''(''Tim 'Ripper' Owens'', [[1967年]][[9月13日]] - )は、[[アメリカ合衆国]][[オハイオ州]]出身の[[ヘヴィメタル]][[ボーカリスト]]。本名はTIMOTHY S. OWENS。 |
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== 来歴 == |
== 来歴 == |
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:1993年当時、ウインターズ・ベインにヴォーカリストとして在籍していた。当時はジェフ・テイト(元[[クイーンズライク]])風のヴォーカルと評されていた。翌1994年脱退。 |
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=== ジューダス・プリースト時代 === |
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:バンド脱退後、[[ジューダス・プリースト]]のコピーバンドである『British Steel』でアマチュア活動をしていただけのキャリアから、いきなり[[ロブ・ハルフォード]]の後任としてジューダス・プリーストに加入したことで一躍有名となる。そのきっかけは、ジューダス・プリーストのドラマーであるスコット・トラヴィスが当時ロブの後任探しに難航していたバンドに見せた1本のビデオテープだった(本人及びBritish Steelには無断で)。ロンドンのスタジオでオーディションを行い、「生贄」の2番まで歌ったところ、即採用が決まったという。 |
:バンド脱退後、[[ジューダス・プリースト]]のコピーバンドである『British Steel』でアマチュア活動をしていただけのキャリアから、いきなり[[ロブ・ハルフォード]]の後任としてジューダス・プリーストに加入したことで一躍有名となる。そのきっかけは、ジューダス・プリーストのドラマーであるスコット・トラヴィスが当時ロブの後任探しに難航していたバンドに見せた1本のビデオテープだった(本人及びBritish Steelには無断で)。ロンドンのスタジオでオーディションを行い、「生贄」の2番まで歌ったところ、即採用が決まったという。 |
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:ロブの後任のオーディションには元[[ガンマ・レイ]]~現[[プライマル・フィア]]の[[ラルフ・シーパース]]や、[[ロイヤル・ハント]]の[[D.C.クーパー]]といった錚々たるメンバーが参加していたとされ、直前までコピーバンドをしていたティムが選ばれたことは意外な人選として話題になった。 |
:ロブの後任のオーディションには元[[ガンマ・レイ]]~現[[プライマル・フィア]]の[[ラルフ・シーパース]]や、[[ロイヤル・ハント]]の[[D.C.クーパー]]といった錚々たるメンバーが参加していたとされ、直前までコピーバンドをしていたティムが選ばれたことは意外な人選として話題になった。 |
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:ティム加入の第1弾アルバム「ジャギュレイター」は前作「ペインキラー」の延長線上にありながら、当時流行していたモダンヘヴィネスの要素を多分に含んでおり、古参のファンからは不評だった。しかし、ティムのヴォーカリストとしての力は認めるファンは多く、7年ぶりのツアーは会場は縮小されていながらも異様な盛り上がりを見せ、好評の内に終了した。この時のロンドン公演などの様子を収録し、ライブアルバム「98ライブ・メルトダウン」としてリリースされている。 |
:ティム加入の第1弾アルバム「ジャギュレイター」は前作「ペインキラー」の延長線上にありながら、当時流行していた[[モダン・ヘヴィネス]](特に[[パンテラ]]に代表される[[グルーヴ・メタル]]の影響が顕著)の要素を多分に含んでおり、古参のファンからは不評だった。しかし、ティムのヴォーカリストとしての力は認めるファンは多く、7年ぶりのツアーは会場は縮小されていながらも異様な盛り上がりを見せ、好評の内に終了した。この時のロンドン公演などの様子を収録し、ライブアルバム「98ライブ・メルトダウン」としてリリースされている。続く2001年のアルバム、「デモリッション」も、ジューダス・プリーストらしさに欠けた作品で不評を買い、ツアー規模も縮小するなどバンド全体の人気の低迷を招いてしまう。なお、2019年にはティム在籍時のスタジオ・アルバム2作とライヴアルバム1作の計3作は欧米ではほぼ廃盤状態になっており、入手困難である。 |
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:ティムのサクセスストーリーを「メタル・ゴッド」というタイトルで映画化するという計画が持ち上がり、具体的な段階まで進んでいたが、内容が軽薄であるとバンド側が反発したこと、「メタル・ゴッド」という名称はロブ・ハルフォードの[[登録商標]]であったことなどからプリースト側は映画との関係を絶ち、結局この映画は「[[ロック・スター]]」というタイトルで発表された。 |
:ティムのサクセスストーリーを「メタル・ゴッド」というタイトルで映画化するという計画が持ち上がり、具体的な段階まで進んでいたが、内容が軽薄であるとバンド側が反発したこと、「メタル・ゴッド」という名称はロブ・ハルフォードの[[登録商標]]であったことなどからプリースト側は映画との関係を絶ち、結局この映画は「[[ロック・スター]]」というタイトルで発表された。 |
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[[2003年]]、ロブが復帰することが決まり、ジューダス・プリーストを脱退。複数のバンドからの誘いを受けるも、最終的に[[アイスド・アース]]([[:en:Iced Earth|Iced Earth]])に加入した。 |
[[2003年]]、ロブが復帰することが決まり、ジューダス・プリーストを脱退。複数のバンドからの誘いを受けるも、最終的に[[アイスド・アース]]([[:en:Iced Earth|Iced Earth]])に加入した。 |
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=== プリースト脱退後 === |
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後に雑誌のインタビューでティムは「いずれロブは復帰するものだと思っていたし、自分はジューダス・プリーストではあくまで雇われシンガーだった。バンドは自分を入れたまま続けるべきだと思うが、いちティム・オーウェンズとして活動するなら今しかない」と、脱退時の心境を打ち明けている。 |
後に雑誌のインタビューでティムは「いずれロブは復帰するものだと思っていたし、自分はジューダス・プリーストではあくまで雇われシンガーだった。バンドは自分を入れたまま続けるべきだと思うが、いちティム・オーウェンズとして活動するなら今しかない」と、脱退時の心境を打ち明けている。 |
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その後、新たに'''ビヨンド・フィア'''([[:en:Beyond Fear|BEYOND FEAR]])を結成し、[[2006年]]3月に『Beyond Fear』を発表。[[2007年]]暮れにアイスド・アースを解雇。 |
その後、新たに'''ビヨンド・フィア'''([[:en:Beyond Fear|BEYOND FEAR]])を結成し、[[2006年]]3月に『Beyond Fear』を発表。[[2007年]]暮れにアイスド・アースを解雇。 |
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[[2008年]]、[[イングヴェイ・マルムスティーン]]のバンドに加入したことが発表された<ref>[ |
[[2008年]]、[[イングヴェイ・マルムスティーン]]のバンドに加入したことが発表された<ref>[https://www.cdjournal.com/main/news/yngwie-malmsteen/20420 イングヴェイ・マルムスティーン、元J.プリーストのリッパーをシンガーに迎えた新作を発表] - CDjournal</ref>。翌年、アルバム『Perpetual Flame』に伴う、[[ディープ・パープル]]とのダブル・ヘッドライナーツアーで来日。同年、初のソロアルバム『Play My Game』を発表<ref>[https://www.cdjournal.com/main/news/tim-ripper-owens/23851 ティム・リッパー・オーウェンズ(ジューダス・プリースト~アイスド・アース)が初のソロ名義作をリリース] - CDjournal</ref>。 |
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[[2012年]]秋に発売されたイングヴェイの作品『spellbound』のレコーディングに参加せず、アルバム発表後に脱退していることが明かされた。なお、前作([[2010年]])の『Relentless』にも制作に直接参加しておらず、この作品でティムが歌っている楽曲は全て前々作『Perpetual Flame』のアウトテイクであった。 |
[[2012年]]秋に発売されたイングヴェイの作品『spellbound』のレコーディングに参加せず、アルバム発表後に脱退していることが明かされた。なお、前作([[2010年]])の『Relentless』にも制作に直接参加しておらず、この作品でティムが歌っている楽曲は全て前々作『Perpetual Flame』のアウトテイクであった。 |
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[[2020年]]、ジューダス・プリーストを脱退した[[K・K・ダウニング]]の結成したKK'sプリーストに加入、翌2021年にアルバム『Sermons Of The Sinner』を発表。 |
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== ディスコグラフィ == |
== ディスコグラフィ == |
2024年7月19日 (金) 21:51時点における最新版
ティム・オーウェンズ Tim "Ripper" Owens | |
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ブラジル・サンパウロ公演 (2009年10月) | |
基本情報 | |
出生名 | Timothy S. Owen |
生誕 | 1967年9月13日(57歳) |
出身地 |
アメリカ合衆国 オハイオ州 アクロン |
ジャンル | ヘヴィメタル |
職業 | ボーカル |
活動期間 | 1990年 - 現在 |
共同作業者 |
ジューダスプリースト イングヴェイ・マルムスティーン アイスド・アース |
公式サイト | http://www.timripperowens.com/ |
ティム・オーウェンズ(Tim 'Ripper' Owens, 1967年9月13日 - )は、アメリカ合衆国オハイオ州出身のヘヴィメタルボーカリスト。本名はTIMOTHY S. OWENS。
来歴
[編集]- 1993年当時、ウインターズ・ベインにヴォーカリストとして在籍していた。当時はジェフ・テイト(元クイーンズライク)風のヴォーカルと評されていた。翌1994年脱退。
ジューダス・プリースト時代
[編集]- バンド脱退後、ジューダス・プリーストのコピーバンドである『British Steel』でアマチュア活動をしていただけのキャリアから、いきなりロブ・ハルフォードの後任としてジューダス・プリーストに加入したことで一躍有名となる。そのきっかけは、ジューダス・プリーストのドラマーであるスコット・トラヴィスが当時ロブの後任探しに難航していたバンドに見せた1本のビデオテープだった(本人及びBritish Steelには無断で)。ロンドンのスタジオでオーディションを行い、「生贄」の2番まで歌ったところ、即採用が決まったという。
- 加入時、「ティム "リッパー" オーウェンズ」というステージネームを名乗っており、以降通称としてリッパーとも呼ばれる。なお、加入当時からの持ち歌は「切り裂きジャック」である。
- ロブの後任のオーディションには元ガンマ・レイ~現プライマル・フィアのラルフ・シーパースや、ロイヤル・ハントのD.C.クーパーといった錚々たるメンバーが参加していたとされ、直前までコピーバンドをしていたティムが選ばれたことは意外な人選として話題になった。
- ティム加入の第1弾アルバム「ジャギュレイター」は前作「ペインキラー」の延長線上にありながら、当時流行していたモダン・ヘヴィネス(特にパンテラに代表されるグルーヴ・メタルの影響が顕著)の要素を多分に含んでおり、古参のファンからは不評だった。しかし、ティムのヴォーカリストとしての力は認めるファンは多く、7年ぶりのツアーは会場は縮小されていながらも異様な盛り上がりを見せ、好評の内に終了した。この時のロンドン公演などの様子を収録し、ライブアルバム「98ライブ・メルトダウン」としてリリースされている。続く2001年のアルバム、「デモリッション」も、ジューダス・プリーストらしさに欠けた作品で不評を買い、ツアー規模も縮小するなどバンド全体の人気の低迷を招いてしまう。なお、2019年にはティム在籍時のスタジオ・アルバム2作とライヴアルバム1作の計3作は欧米ではほぼ廃盤状態になっており、入手困難である。
- ティムのサクセスストーリーを「メタル・ゴッド」というタイトルで映画化するという計画が持ち上がり、具体的な段階まで進んでいたが、内容が軽薄であるとバンド側が反発したこと、「メタル・ゴッド」という名称はロブ・ハルフォードの登録商標であったことなどからプリースト側は映画との関係を絶ち、結局この映画は「ロック・スター」というタイトルで発表された。
2003年、ロブが復帰することが決まり、ジューダス・プリーストを脱退。複数のバンドからの誘いを受けるも、最終的にアイスド・アース(Iced Earth)に加入した。
プリースト脱退後
[編集]後に雑誌のインタビューでティムは「いずれロブは復帰するものだと思っていたし、自分はジューダス・プリーストではあくまで雇われシンガーだった。バンドは自分を入れたまま続けるべきだと思うが、いちティム・オーウェンズとして活動するなら今しかない」と、脱退時の心境を打ち明けている。
その後、新たにビヨンド・フィア(BEYOND FEAR)を結成し、2006年3月に『Beyond Fear』を発表。2007年暮れにアイスド・アースを解雇。
2008年、イングヴェイ・マルムスティーンのバンドに加入したことが発表された[1]。翌年、アルバム『Perpetual Flame』に伴う、ディープ・パープルとのダブル・ヘッドライナーツアーで来日。同年、初のソロアルバム『Play My Game』を発表[2]。
2012年秋に発売されたイングヴェイの作品『spellbound』のレコーディングに参加せず、アルバム発表後に脱退していることが明かされた。なお、前作(2010年)の『Relentless』にも制作に直接参加しておらず、この作品でティムが歌っている楽曲は全て前々作『Perpetual Flame』のアウトテイクであった。
2020年、ジューダス・プリーストを脱退したK・K・ダウニングの結成したKK'sプリーストに加入、翌2021年にアルバム『Sermons Of The Sinner』を発表。
ディスコグラフィ
[編集]- ソロ
- Play My Game (2009)
- ウインターズ・ベイン名義
- Heart of a Killer (1993)
- ジューダス・プリースト名義
- Jugulator (1997)
- Demolition (2001)
- アイスド・アース名義
- The Reckoning (2003)
- The Glorious Burden (2004)
- Overture of the Wicked (2007)
- Framing Armageddon (Something Wicked Part 1) (2007)
- イングヴェイ・マルムスティーン名義
- Perpetual Flame (2008)
- High Impact (2009)
- Relentless (2010)
他、多数
脚注
[編集]- ^ イングヴェイ・マルムスティーン、元J.プリーストのリッパーをシンガーに迎えた新作を発表 - CDjournal
- ^ ティム・リッパー・オーウェンズ(ジューダス・プリースト~アイスド・アース)が初のソロ名義作をリリース - CDjournal