「松山駅 (愛媛県)」の版間の差分
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{{画像提供依頼|高架化工事の進捗状況|cat=鉄道|cat2=松山市|date=2022年1月23日 (日) 09:03 (UTC)}} |
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{{Otheruses|JR四国の松山駅|かつて同名を称した伊予鉄道の駅|松山市駅}} |
{{Otheruses|JR四国の松山駅|かつて同名を称した伊予鉄道の駅|松山市駅}} |
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{{出典の明記|date=2011年7月24日 (日) 02:50 (UTC)|ソートキー=駅}} |
{{出典の明記|date=2011年7月24日 (日) 02:50 (UTC)|ソートキー=駅}} |
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== 歴史 == |
== 歴史 == |
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[[ファイル:Matsuyama Station 1927-1956.jpg|thumb|開業当時の松山駅]] |
[[ファイル:Matsuyama Station 1927-1956.jpg|thumb|開業当時の松山駅]] |
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[[画像:Matsuyama Station 19880321.jpg|thumb|2代目駅舎(1988年)]] |
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1927年に高松方面から延びてきた予讃線の駅として開業したが、松山市内には既に1888年に開業していた[[伊予鉄道]]の松山駅が存在していた。国有鉄道を当時運営していた[[鉄道省]]では伊予鉄道に駅名改称を要求し、伊予鉄道は国鉄駅の名前を「伊予松山駅」とすればよいと反発した。鉄道省は伊予鉄の運輸課長を東京の本省に呼び出して圧力を掛けるなどし、結局伊予鉄側が折れて伊予鉄の駅を[[松山市駅]]に改称して松山駅の名前を国鉄に譲った<ref>武智 恒喜 「伊予鉄道開業120年をめぐって」 [[鉄道ピクトリアル]]802号 pp.27-31 電気車研究会 2008年4月</ref>。<!-- 裁判となり、省が勝訴したことから、予讃線の駅が'''松山駅'''となり、伊予鉄道の駅はその開業1か月前に松山市駅へ改称させられた。 ←裁判の経緯は出典が不明、鉄道ピクトリアル誌の記述を基にして書き換え -->しかし国鉄の駅は市街地から離れていて、その後も松山における中心駅としての地位は松山市駅が占め続け、国鉄(→JR)の駅は長距離客のみ使用するものという雰囲気が形成され、現在に至る。現在JR線上に存在する都道府県代表駅(46駅)で最後に開業した駅となっている。 |
1927年に高松方面から延びてきた予讃線の駅として開業したが、松山市内には既に1888年に開業していた[[伊予鉄道]]の松山駅が存在していた。国有鉄道を当時運営していた[[鉄道省]]では伊予鉄道に駅名改称を要求し、伊予鉄道は国鉄駅の名前を「伊予松山駅」とすればよいと反発した。鉄道省は伊予鉄の運輸課長を東京の本省に呼び出して圧力を掛けるなどし、結局伊予鉄側が折れて伊予鉄の駅を[[松山市駅]]に改称して松山駅の名前を国鉄に譲った<ref>武智 恒喜 「伊予鉄道開業120年をめぐって」 [[鉄道ピクトリアル]]802号 pp.27-31 電気車研究会 2008年4月</ref>。<!-- 裁判となり、省が勝訴したことから、予讃線の駅が'''松山駅'''となり、伊予鉄道の駅はその開業1か月前に松山市駅へ改称させられた。 ←裁判の経緯は出典が不明、鉄道ピクトリアル誌の記述を基にして書き換え -->しかし国鉄の駅は市街地から離れていて、その後も松山における中心駅としての地位は松山市駅が占め続け、国鉄(→JR)の駅は長距離客のみ使用するものという雰囲気が形成され、現在に至る。現在JR線上に存在する都道府県代表駅(46駅)で最後に開業した駅となっている。 |
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松山駅の所在地である南江戸一丁目(1926年までは[[温泉郡]][[朝美村]]大字南江戸)は[[湿地|低湿地帯]]で、大量の土砂による埋め立て工事が必要となったため、駅予定地西側の大峰ヶ台東側斜面から運ばれた土で[[整地]]を行った<ref>近藤哲夫 『朝美今昔』 1978年、21-22頁</ref>。松山駅開業にあわせて大通り(大手町通り)が整備されたが、開業後10年以上経過してもなお駅周辺には耕地や空き地が至る所に見られた<ref>池田洋三 『わすれかけの街 まつやま戦後』 [[愛媛新聞社]]、1975年、117-119頁</ref>。 |
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戦後も駅東側の駅舎と駅前広場は1953年(昭和28年)の改築後から大きく変わっておらず、駅西側は開発が遅れた状態が続いたため、後述の[[連続立体交差事業|高架化事業]]が行われることとなった<ref>[https://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/machizukuri/matsuyamaeki/machidukuri/genkyo.html JR松山駅付近の現況 更新日:2019年7月5日] 2024年6月26日閲覧。</ref>。 |
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=== JR四国 === |
=== JR四国 === |
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* [[2006年]](平成18年)[[3月1日]]:[[駅ナンバリング|駅番号]]表示を開始。 |
* [[2006年]](平成18年)[[3月1日]]:[[駅ナンバリング|駅番号]]表示を開始。 |
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* [[2008年]](平成20年)[[3月11日]]:1番線と2・3番線とを結ぶ跨線橋にエレベーターが2基設置され、供用開始<ref>{{Cite news |和書 |title=松山駅の構内 便利に JR四国 エレベーター2基完成 |newspaper=[[愛媛新聞]] |date=2008-03-12 |edition=朝刊 |publisher=[[愛媛新聞社]] |page=7 }}</ref>。 |
* [[2008年]](平成20年)[[3月11日]]:1番線と2・3番線とを結ぶ跨線橋にエレベーターが2基設置され、供用開始<ref>{{Cite news |和書 |title=松山駅の構内 便利に JR四国 エレベーター2基完成 |newspaper=[[愛媛新聞]] |date=2008-03-12 |edition=朝刊 |publisher=[[愛媛新聞社]] |page=7 }}</ref>。 |
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* [[2013年]](平成25年)[[10月13日]]:台北市の[[松山駅 (台北市)|松山駅]]と |
* [[2013年]](平成25年)[[10月13日]]:台北市の[[松山駅 (台北市)|松山駅]]と友好駅協定を調印<ref>[https://www.roc-taiwan.org/jp_ja/post/12548.html 台鉄松山駅とJR四国松山駅が友好駅協定調印]台北駐日経済文化代表処2013年10月15日</ref>。 |
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* [[2018年]](平成30年)1月:高架橋工事着工。 |
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* [[2020年]]([[令和]]2年)[[3月14日]]:駅周辺の高架事業工事に伴い、[[松山運転所]]と日本貨物鉄道(JR貨物)の松山駅が[[北伊予駅]] - [[伊予横田駅]]間に移転(貨物駅は[[北伊予駅#松山貨物駅|松山貨物駅]]として新設。同日、運転所と貨物駅に隣接した場所で[[南伊予駅]]が開業)<ref name="松山貨物リリース"/>。 |
* [[2020年]]([[令和]]2年)[[3月14日]]:駅周辺の高架事業工事に伴い、[[松山運転所]]と日本貨物鉄道(JR貨物)の松山駅が[[北伊予駅]] - [[伊予横田駅]]間に移転(貨物駅は[[北伊予駅#松山貨物駅|松山貨物駅]]として新設。同日、運転所と貨物駅に隣接した場所で[[南伊予駅]]が開業)<ref name="松山貨物リリース"/>。 |
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* 2023年(令和5年)1月19日:JR四国が高架橋に設計ミスがあり、高架切り替えを2023年度末から2024年秋に延伸すると発表<ref name="高架延伸">{{Cite conference |和書 |title=令和5年3月定例会 |url=https://ssp.kaigiroku.net/tenant/matsuyama/MinuteView.html?council_id=1510&schedule_id=3&minute_id=225 |volume=02 |author=松山市議会事務局 |date=2023年2月28日 |conference=松山市議会 |conferenceurl=https://ssp.kaigiroku.net/tenant/matsuyama/pg/index.html |page=51 |accessdate=2023 |
* 2023年(令和5年)1月19日:JR四国が高架橋に設計ミスがあり、高架切り替えを2023年度末から2024年秋に延伸すると発表<ref name="高架延伸">{{Cite conference |和書 |title=令和5年3月定例会 |url=https://ssp.kaigiroku.net/tenant/matsuyama/MinuteView.html?council_id=1510&schedule_id=3&minute_id=225 |volume=02 |author=松山市議会事務局 |date=2023年2月28日 |conference=松山市議会 |conferenceurl=https://ssp.kaigiroku.net/tenant/matsuyama/pg/index.html |page=51 |accessdate=2023-06-05}}</ref>。 |
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* 2024年(令和6年)[[9月29日]]:駅高架化(予定)<ref name="eh240629">{{Cite news|url=https://www.ehime-np.co.jp/article/news202406290118 |title=【独自】新JR松山駅舎9月29日開業へ |newspaper=[[愛媛新聞]] |publisher=愛媛新聞社 |date=2024-06-29 |accessdate=2024-07-01 |archiveurl= |archivedate=}}</ref>。 |
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* 2024年(令和6年) |
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* 2025年(令和7年)度:連続立体交差事業完了予定<ref name="再事業評価">{{Cite report |和書 |title=再評価個表 |url=https://www.pref.ehime.jp/uploaded/attachment/100925.pdf#page=4 |publisher=愛媛県土木部技術企画室 |format=PDF |page=4 |accessdate=2024-03-30}}</ref>。橋りょう工事の設計ミスにより、手直し工事を実施する前までは、2024年度の予定であった<ref name="再事業評価" />。 |
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** 秋:高架に切り替える予定<ref name="高架延伸" />。 |
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** 年度:連続立体交差事業完了予定<ref>{{PDFlink|1=[https://www.pref.ehime.jp/chu52146/tetsudoukoukahp/documents/010829shitsugioutou.pdf#page=2 JR松山駅付近連続立体交差事業の高架橋工事にかかる説明会(竹原南工区)]}} - 愛媛県 p.2、2021年7月12日閲覧。</ref>。 |
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=== 伊予鉄道 === |
=== 伊予鉄道 === |
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* [[1927年]]([[昭和]]2年)[[4月3日]]:鉄道省松山駅の開業と同時に[[古町駅|古町]] - 松山間の連絡線が[[地方鉄道法]]による鉄道として開通{{R|zeneki53}}。 |
* [[1927年]]([[昭和]]2年)[[4月3日]]:鉄道省松山駅の開業と同時に[[古町駅|古町]] - 松山間の連絡線が[[地方鉄道法]]による鉄道として開通{{R|zeneki53}}。 |
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* [[1936年]](昭和11年)[[5月1日]]:古町 - '''国鉄駅前'''(現在のJR松山駅前) - 西堀端間が[[軌道法]]による軌道として開業。古町 - 松山間の連絡線廃止。 |
* [[1936年]](昭和11年)[[5月1日]]:古町 - '''国鉄駅前'''(現在のJR松山駅前) - 西堀端間が[[軌道法]]による軌道として開業。古町 - 松山間の連絡線廃止。 |
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* [[1987年]](昭和62年)[[4月1日]]:JR発足に伴い、停留場名を国鉄駅前から''' |
* [[1987年]](昭和62年)[[4月1日]]:JR発足に伴い、停留場名を国鉄駅前から'''松山駅前'''に変更。 |
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* 時期不明:案内上の呼称が'''JR松山駅前'''に変更。 |
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* [[2023年]](令和5年):停留場名が'''JR松山駅前'''に変更<ref name="要覧2022">『令和4年度 鉄道要覧』電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.358</ref><ref name="要覧2023">『令和5年度 鉄道要覧』電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.360</ref>。 |
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== 駅構造 == |
== 駅構造 == |
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2015年5月15日より、松山市とJR四国が「瀬戸内・松山」構想の協定締結を行った取り組みの一つとして、「この街で」から「春や昔」に変更されている<ref>{{Cite press release |和書 |title=松山市・JR四国の連携・協力に関する協定締結式ならびにJR松山駅到着メロディーを「春や昔」の導入について |publisher=[[松山市]]・四国旅客鉄道 |date=2015-05-12 |url=http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/15-05-12/01.htm |language=日本語 |accessdate=2015-05-12 |archiveurl= |archivedate=}}</ref><ref>{{Cite news|url=https://news.mynavi.jp/article/20150514-a176/ |title=JR四国、松山駅メロディー「春や昔」導入 - 松山市との協定の取組みで実施 |newspaper=[[マイナビニュース]]|publisher=[[マイナビ]]|date=2015-5-14 |accessdate=2015-05-14 |archiveurl= |archivedate=}}</ref>。 |
2015年5月15日より、松山市とJR四国が「瀬戸内・松山」構想の協定締結を行った取り組みの一つとして、「この街で」から「春や昔」に変更されている<ref>{{Cite press release |和書 |title=松山市・JR四国の連携・協力に関する協定締結式ならびにJR松山駅到着メロディーを「春や昔」の導入について |publisher=[[松山市]]・四国旅客鉄道 |date=2015-05-12 |url=http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/15-05-12/01.htm |language=日本語 |accessdate=2015-05-12 |archiveurl= |archivedate=}}</ref><ref>{{Cite news|url=https://news.mynavi.jp/article/20150514-a176/ |title=JR四国、松山駅メロディー「春や昔」導入 - 松山市との協定の取組みで実施 |newspaper=[[マイナビニュース]]|publisher=[[マイナビ]]|date=2015-5-14 |accessdate=2015-05-14 |archiveurl= |archivedate=}}</ref>。 |
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駅舎は1953年に改築されたものである。エントランスの三角屋根は小説坊っちゃん |
駅舎は1953年に改築されたものである。エントランスの三角屋根は小説『坊っちゃん』における旧制松山中学や初代松山駅をイメージしたもので、2000年のリニューアルの際に新設されたものである。リニューアルにあわせて他にも改札口付近を木目調に改修、駅前にガス灯を設置するなどしており、レトロな雰囲気を漂わせている<ref name="あゆみ"/>。 |
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''高架化が計画されており、着工している。詳細は「[[#高架化事業|高架化事業]]」の節を参照。'' |
''高架化が計画されており、[[2009年]]より着工している。詳細は「[[#高架化事業|高架化事業]]」の節を参照。'' |
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==== のりば ==== |
==== のりば ==== |
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; 付記事項 |
; 付記事項 |
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* 特急は原則として1番のりばを使用するが、宇和島方面の一部は2番のりばも使用する。伊予市方面の普通列車は主に2・3番のりばを使用するが、今治方面の普通列車のホームは固定されていない。 |
* 特急は原則として1番のりばを使用するが、宇和島方面の一部は2番のりばも使用する。伊予市方面の普通列車は主に2・3番のりばを使用するが、今治方面の普通列車のホームは固定されていない。 |
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* [[非電化]]時代の1番のりばの[[有効長]]は175mであったが、北側に[[岡山駅|岡山]]・[[高松駅 (香川県)|高松]]発着の「[[しおかぜ (列車)|しおかぜ]]」・「[[いしづち (列車)|いしづち]]」、南側に[[宇和島駅|宇和島]]発着の「[[宇和海 (列車)|宇和海]]」を縦列停車させるために250mへと延長工事を行った<ref>[[宮脇俊三]]・[[原田勝正]] 『JR・私鉄全線各駅停車 9 山陽・四国920駅』 [[小学館]]、1993年、18-20頁</ref>。2014年ダイヤ改正までは、下り基準で「しおかぜ」編成の前側と「宇和海」の後ろ側は自由席がメインで、指定席・グリーン車を利用しての「しおかぜ」「宇和海」相互の乗り換えには時間と距離を要していたが、同改正で「しおかぜ」は編成が逆転し前側がグリーン車・指定席となったため、指定席利用客の乗り換えが便利になるように改善された。2016年ダイヤ改正では、下り基準で「宇和海」の指定席が後側に変更されるため、指定席同士の乗換えが更に便利になった。 |
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[[愛媛県道19号松山港線]]上に千鳥式に配置された2面2線の安全地帯が設けられている電停である。市内電車(松山市内線)の1、2、5号線が使用する。本電停を境に古町方は単線、西堀端方は複線となっている。それぞれ、松山市駅・道後温泉方面行きと、古町・木屋町方面行きとなっている。後者については{{Color|blue|■}}5号線が当駅を終着とするため、継続電車と当駅終着電車で停車位置を分けている。 |
[[愛媛県道19号松山港線]]上に千鳥式に配置された2面2線の安全地帯が設けられている電停である。市内電車(松山市内線)の1、2、5号線が使用する。本電停を境に古町方は単線、西堀端方は複線となっている。それぞれ、松山市駅・道後温泉方面行きと、古町・木屋町方面行きとなっている。後者については{{Color|blue|■}}5号線が当駅を終着とするため、継続電車と当駅終着電車で停車位置を分けている。 |
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2022年までの『[[鉄道要覧]]』における停留場名は「JR」のつかない「松山駅前」であったが、遅くとも2007年時点では案内上の呼称が「JR松山駅前」となっていた<ref>{{Cite web |author= |url=http://www3.iyotetsu.co.jp/rosen/cmap/index.html |
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|title=路線図から探す |website= |publisher= 伊予鉄道|language=ja |date= |accessdate=2024-03-01 |archiveurl= https://web.archive.org/web/20070206054828/http://www3.iyotetsu.co.jp/rosen/cmap/index.html|archivedate=2007-02-06 }}</ref>。その後令和5年(2023年)度版の同要覧において、正式に停留場名が変更されている<ref name="要覧2022" /><ref name="要覧2023" />。 |
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==== のりば ==== |
==== のりば ==== |
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== 駅弁 == |
== 駅弁 == |
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[[画像:Shōyu-meshi (ekiben) 01.jpg|thumb|醤油めし]] |
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[[2018年]]4月2日、弁当製造販売の[[有限会社]]鈴木弁当店([[1870年]]に[[料亭]]として創業、[[1938年]]から当駅にて駅弁販売開始、[[1960年]]4月有限会社設立)が事業停止となり、当駅の駅弁は途絶えることになった<ref>[http://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20180404_01.html 愛媛 弁当製造販売(有)鈴木弁当店~駅弁「醤油めし」製造元、松山駅から駅弁消える~]TSR速報(大型倒産情報・注目企業動向) 2018年4月4日 東京商工リサーチ</ref>。 |
[[2018年]]4月2日、弁当製造販売の[[有限会社]]鈴木弁当店([[1870年]]に[[料亭]]として創業、[[1938年]]から当駅にて駅弁販売開始、[[1960年]]4月有限会社設立)が事業停止となり、当駅の駅弁は途絶えることになった<ref>[http://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20180404_01.html 愛媛 弁当製造販売(有)鈴木弁当店~駅弁「醤油めし」製造元、松山駅から駅弁消える~]TSR速報(大型倒産情報・注目企業動向) 2018年4月4日 東京商工リサーチ</ref>。 |
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しかしながら「醤油めし」の消滅を惜しむ声が多いことからJR四国の子会社である四国キヨスクとステーションクリエイト東四国が[[岡山駅]]の駅弁業者である三好野本店に依頼し「醤油めし」を復活させた<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36875180U8A021C1LA0000/ 松山の名物駅弁「醤油めし」復活 伝統の味を継承]日本経済新聞</ref>。復活に際し鈴木弁当店のレシピを受け継いでいるという。 |
しかしながら「醤油めし」の消滅を惜しむ声が多いことからJR四国の子会社である四国キヨスクとステーションクリエイト東四国が[[岡山駅]]の駅弁業者である三好野本店に依頼し「醤油めし」を復活させた<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36875180U8A021C1LA0000/ 松山の名物駅弁「醤油めし」復活 伝統の味を継承]日本経済新聞</ref>。復活に際し鈴木弁当店のレシピを受け継いでいるという。 |
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主な[[駅弁]]は下記の通り<ref>{{ |
主な[[駅弁]]は下記の通り<ref>{{Citation|和書|title=JTB時刻表 2024年3月号|publisher=[[JTBパブリッシング]]|date=2024|pages=340}}</ref>。 |
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* 松山名物 醤油めし |
* 松山名物 醤油めし |
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== 利用状況 == |
== 利用状況 == |
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* '''JR四国''' - |
* '''JR四国''' - 2023年度の1日平均[[乗降人員#乗車人員|'''乗車'''人員]]は'''5,800人'''で、JR四国の駅では[[高松駅 (香川県)|高松駅]]、[[徳島駅]]に次いで3位である<ref>{{Cite web|和書| url = https://www.jr-shikoku.co.jp/04_company/disclose/pdf/passengers/2022.pdf | title = 2023年度乗車人員順位表 | publisher = [[四国旅客鉄道|JR四国]] | accessdate = 2024-07-04}}</ref>。 |
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人口50万人を抱える四国最大の県庁所在地の代表駅としてはホームの数が少ないなど駅の規模が小さい。これは当駅が松山市街地の西端に位置することや、長距離客は飛行機や船、高速バスの利用が中心であり、市内や近郊も伊予鉄グループのバスや電車の方が利便性が良いことが理由として挙げられる。このため[[松山市駅]]が市の実質的な中心駅としての機能を担っている。 |
人口50万人を抱える四国最大の県庁所在地の代表駅としてはホームの数が少ないなど駅の規模が小さい。これは当駅が松山市街地の西端に位置することや、長距離客は飛行機や船、高速バスの利用が中心であり、市内や近郊も伊予鉄グループのバスや電車の方が利便性が良いことが理由として挙げられる。このため[[松山市駅]]が市の実質的な中心駅としての機能を担っている。 |
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|2020年 |
|2020年 |
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|4,784 |
|4,784 |
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|2021年 |
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|4,879 |
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|2022年 |
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|5,502 |
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|2023年 |
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|5,800 |
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* '''伊予鉄道松山 |
* '''伊予鉄道 JR松山駅前停留場''' - 2019年度の1日平均[[乗降人員]]は'''3,961人'''であった<ref>[https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-S12-v2_7.html 国土数値情報 駅別乗降客数データ] - 国土交通省</ref>。 |
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== 駅周辺 == |
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** [[日本郵政スタッフ]]中四国郵政健康管理センター松山分室 |
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** [[松山宮田郵便局]] |
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* [[国民共済]] |
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* 松山地方合同庁舎 |
* 松山地方合同庁舎 |
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** [[高松法務局#松山地方法務局|松山地方法務局]] |
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** [[中国四国農政局]][[愛媛農政事務所|松山地域センター]] |
** [[中国四国農政局]][[愛媛農政事務所|松山地域センター]] |
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** [[高松出入国在留管理局]]松山出張所 |
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* [[愛媛県道19号松山港線]] |
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* ホテルカジワラ |
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* [[ホテルサンルート]]松山 |
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* ターミナルホテル松山 |
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* 伊予の湯治場 喜助の湯 JR松山駅前店 |
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== バス路線 == |
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|style="text-align:center;"|'''松山駅東''' |
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|style="text-align:center;"|[[琴平バス]] |
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|style="text-align:center;"|'''コトバスエクスプレス''' |
|style="text-align:center;"|'''コトバスエクスプレス'''<br />(愛媛シャトル) |
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|名古屋 / 新宿・[[東京ディズニーランド]] |
|名古屋 / 新宿・[[東京ディズニーランド]]([[鳴門インターチェンジ|コトバスステーション鳴門インター]]乗り継ぎ) |
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琴平バスの乗り場は、当駅から大手町駅方向へ少し進んだところにあるホテルニューカジワラの隣接地にある。 |
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JRmatsuyamast03.jpg|伊予鉄バスのりば |
JRmatsuyamast03.jpg|伊予鉄バスのりば |
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== 高架化事業 == |
== 高架化事業 == |
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[[ファイル:松山駅.jpg|thumb|高架化工事(2023年5月)]] |
[[ファイル:松山駅.jpg|thumb|190px|高架化工事(2023年5月)]] |
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[[ファイル:Matsuyama Station 20240503 (11).jpg|thumb|190px|高架化工事(2024年5月)]] |
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2023年6月現在、松山駅では高架化事業が進んでいる<ref>[http://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/machizukuri/matsuyamaeki/tetsudokoka.html JR松山駅付近連続立体交差事業(愛媛県実施鉄道高架事業)] - 松山市松山駅周辺整備課、2021年5月4日閲覧。</ref>。2008年に都市計画決定および事業計画決定がなされ、同年より先行買収に着手した。先行買収は2011年度中に終了している。また、並行して[[埋蔵文化財]]の調査も行われている。 |
2023年6月現在、松山駅では高架化事業が進んでいる<ref>[http://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/machizukuri/matsuyamaeki/tetsudokoka.html JR松山駅付近連続立体交差事業(愛媛県実施鉄道高架事業)] - 松山市松山駅周辺整備課、2021年5月4日閲覧。</ref>。2008年に都市計画決定および事業計画決定がなされ、同年より先行買収に着手した。先行買収は2011年度中に終了している。また、並行して[[埋蔵文化財]]の調査も行われている。 |
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=== 事業概要 === |
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具体的には |
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[[ファイル:Matsuyama Railway depot 20240424 (2).jpg|thumb|190px|移転した松山運転所]] |
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[[ファイル:Yosan Line 20240528 (6).jpg|thumb|190px|複線化された石手川橋梁]] |
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** 現在の[[南伊予駅]]の隣接地に設置した。 |
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* 近隣の複線化 |
* 近隣の複線化 |
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** [[松山環状線]]の南側から[[市坪駅]]までの1.7kmの区間で行き違い線を整備し、事実上複線化した。 |
** [[松山環状線]]の南側から[[市坪駅]]までの1.7kmの区間で行き違い線を整備し、事実上複線化した。 |
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である。 |
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高架化後の松山駅については、2面4線で計画されている<ref>{{ |
高架化後の松山駅については、2面4線で計画されている<ref>{{Cite web|和書|format=PDF |url=https://www.pref.ehime.jp/chu52146/tetsudoukoukahp/documents/shitsugioutou300612.pdf#page=3 |title=JR松山駅付近連続立体交差事業の高架橋工事にかかる説明会(竹原地区)H30.6.12 |publisher=愛媛県 |date=2018-06-12 |accessdate=2021-06-10 }}</ref>。駅舎は大幅なバリアフリー化が図られ、東西2カ所に出入口を設け、愛媛県内のJR四国の駅では初めて自動改札機も設置される。また、高架下には商業エリアが設けられ、飲食店や食物販など14店舗が入居予定となっている<ref name="eh240629" />。 |
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当初、完成は愛媛県で[[国民体育大会]]が開催される2017年度を予定していたが、事業計画の遅れにより2020年度に変更された。その後、用地取得の長期化、さらには高架橋の設計ミス<ref name="高架延伸" />により、2024年度の秋季以後に再変更された<ref>{{Cite press release |和書 |title=大洲・八幡浜自動車道整備事業(八幡浜道路、夜昼道路)およびJR松山駅付近連続立体交差事業の事業計画変更について |url=http://www.pref.ehime.jp/h41300/jr-press170428/documents/170428yawatahama-jr-pressrelease-new2.pdf |format=PDF |author=愛媛県 |date=2017-04-28 |accessdate=2017-04-29}}</ref>。 |
当初、完成は愛媛県で[[国民体育大会]]が開催される2017年度を予定していたが、事業計画の遅れにより2020年度に変更された。その後、用地取得の長期化、さらには高架橋の設計ミス<ref name="高架延伸" />により、2024年度の秋季以後に再変更された<ref>{{Cite press release |和書 |title=大洲・八幡浜自動車道整備事業(八幡浜道路、夜昼道路)およびJR松山駅付近連続立体交差事業の事業計画変更について |url=http://www.pref.ehime.jp/h41300/jr-press170428/documents/170428yawatahama-jr-pressrelease-new2.pdf |format=PDF |author=愛媛県 |date=2017-04-28 |accessdate=2017-04-29}}</ref>。その後は工事が進捗したことから、JR四国は高架ホームへの切り替えを[[2024年]][[9月29日]]とすることで関係各所と調整していることが伝えられた<ref name="eh240629" />。 |
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== 松山市駅との関係 == |
== 松山市駅との関係 == |
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松山市内には、前述の通り伊予鉄道の松山市駅もある。こちらは「市駅」と略して呼ぶことが多い。特に区別を要する場合、松山駅は「JR松山駅」と呼ばれる。路線の関係から、JR松山駅は主として県内外の主要都市と結ぶ足のやや長い交通、伊予鉄道の方は[[松山平野]]内の交通と棲み分けている。 |
松山市内には、前述の通り伊予鉄道の松山市駅もある。こちらは「市駅」と略して呼ぶことが多い。特に区別を要する場合、松山駅は「JR松山駅」と呼ばれる。路線の関係から、JR松山駅は主として県内外の主要都市と結ぶ足のやや長い交通、伊予鉄道の方は[[松山平野]]内の交通と棲み分けている。 |
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どちらかというと、松山市駅の方が市内中心部に近いことから、両社の相互乗り入れは絶えず課題となっている。ただし架線電圧の違い(JR予讃線は直流1500V、伊予鉄道鉄道線は直流750V)など、相互乗り入れには障害も多い。また、JR予讃線[[西衣山駅]]を伊予鉄道高浜線西衣山駅に併設して連絡させる計画もあった。 |
どちらかというと、松山市駅の方が市内中心部に近いことから、両社の相互乗り入れは絶えず課題となっている。ただし架線電圧の違い(JR予讃線は直流1500V、伊予鉄道鉄道線は高浜線が直流600V、横河原線と郡中線が直流750V)など、相互乗り入れには障害も多い。また、JR予讃線[[西衣山駅]]を伊予鉄道高浜線西衣山駅に併設して連絡させる計画もあった。 |
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== 隣の駅 == |
== 隣の駅 == |
2024年7月23日 (火) 08:14時点における版
松山駅 | |
---|---|
まつやま Matsuyama | |
右はJR松山駅前停留場 | |
所在地 | 愛媛県松山市南江戸・宮田町 |
所属事業者 |
四国旅客鉄道(JR四国・駅詳細) 伊予鉄道(駅詳細) |
松山駅(まつやまえき)は、愛媛県松山市南江戸一丁目にある、四国旅客鉄道(JR四国)予讃線の駅。駅案内パネルのコメントは「坊っちゃん、マドンナと道後温泉の駅」。駅番号はY55・U00。
伊予鉄道大手町線のJR松山駅前停留場(ジェイアールまつやまえきまえていりゅうじょう、駅番号:05)についてもここで記述する。
歴史
1927年に高松方面から延びてきた予讃線の駅として開業したが、松山市内には既に1888年に開業していた伊予鉄道の松山駅が存在していた。国有鉄道を当時運営していた鉄道省では伊予鉄道に駅名改称を要求し、伊予鉄道は国鉄駅の名前を「伊予松山駅」とすればよいと反発した。鉄道省は伊予鉄の運輸課長を東京の本省に呼び出して圧力を掛けるなどし、結局伊予鉄側が折れて伊予鉄の駅を松山市駅に改称して松山駅の名前を国鉄に譲った[1]。しかし国鉄の駅は市街地から離れていて、その後も松山における中心駅としての地位は松山市駅が占め続け、国鉄(→JR)の駅は長距離客のみ使用するものという雰囲気が形成され、現在に至る。現在JR線上に存在する都道府県代表駅(46駅)で最後に開業した駅となっている。
松山駅の所在地である南江戸一丁目(1926年までは温泉郡朝美村大字南江戸)は低湿地帯で、大量の土砂による埋め立て工事が必要となったため、駅予定地西側の大峰ヶ台東側斜面から運ばれた土で整地を行った[2]。松山駅開業にあわせて大通り(大手町通り)が整備されたが、開業後10年以上経過してもなお駅周辺には耕地や空き地が至る所に見られた[3]。
戦後も駅東側の駅舎と駅前広場は1953年(昭和28年)の改築後から大きく変わっておらず、駅西側は開発が遅れた状態が続いたため、後述の高架化事業が行われることとなった[4]。
JR四国
- 1927年(昭和2年)4月3日:鉄道省讃予線 伊予北条駅 - 当駅間開通に伴い開業[5][6]。
- 1930年(昭和5年)
- 1933年(昭和8年)8月1日:予讃線が予讃本線に改称。
- 1934年(昭和9年)3月24日:予土線(自動車線)松山 - 久万間開業により、自動車線の一般運輸営業を取扱う[6]。
- 1945年(昭和20年)7月26日:空襲により駅舎焼失[7]。
- 1946年(昭和21年)4月:木造の仮駅舎が完成[7]。
- 1947年(昭和22年)9月1日:国営自動車路線名称の改正に伴い、予土線松山 - 落出間を予土北線に改称。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道(国鉄)に継承。
- 1953年(昭和28年)9月28日:鉄筋コンクリート造の駅舎が完成[6][7]。
- 1965年(昭和40年)3月18日:北四国急行線(自動車線) 高松 - 松山間運行開始。ただし、当駅発着は国鉄便のみであった。
- 1967年(昭和42年)8月1日:予土北線が予土南線と統合し、松山高知急行本線に改称。
- 1973年(昭和48年)7月:駅待合室に冷房装置が設置される[8]。
- 1978年(昭和53年)1月31日:跨線橋を設置[6]。
- 1983年(昭和58年)12月:自動券売機を設置[6]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:予讃本線 高松駅 - 当駅間がCTC化。
- 1986年(昭和61年)3月3日:予讃本線 当駅 - 伊予上灘駅間がCTC化。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、四国旅客鉄道(JR四国)・日本貨物鉄道(JR貨物)に継承[5]。
- 1988年(昭和63年)6月1日:線路名称改正に伴い、予讃本線が予讃線に改称。
- 1990年(平成2年)11月21日:予讃線 伊予北条駅 - 伊予市駅間が直流電化[6]。予讃線全線の高速化実施(最高速度120km/h、一部110km/h)。
- 2000年(平成12年)11月21日:鉄道唱歌100周年記念イベントに合わせて駅舎が新装オープン。小説坊っちゃんの街をイメージした三角屋根の新設等が行われる[9]。
- 2006年(平成18年)3月1日:駅番号表示を開始。
- 2008年(平成20年)3月11日:1番線と2・3番線とを結ぶ跨線橋にエレベーターが2基設置され、供用開始[10]。
- 2013年(平成25年)10月13日:台北市の松山駅と友好駅協定を調印[11]。
- 2018年(平成30年)1月:高架橋工事着工。
- 2020年(令和2年)3月14日:駅周辺の高架事業工事に伴い、松山運転所と日本貨物鉄道(JR貨物)の松山駅が北伊予駅 - 伊予横田駅間に移転(貨物駅は松山貨物駅として新設。同日、運転所と貨物駅に隣接した場所で南伊予駅が開業)[12]。
- 2023年(令和5年)1月19日:JR四国が高架橋に設計ミスがあり、高架切り替えを2023年度末から2024年秋に延伸すると発表[13]。
- 2024年(令和6年)9月29日:駅高架化(予定)[14]。
- 2025年(令和7年)度:連続立体交差事業完了予定[15]。橋りょう工事の設計ミスにより、手直し工事を実施する前までは、2024年度の予定であった[15]。
伊予鉄道
- 1927年(昭和2年)4月3日:鉄道省松山駅の開業と同時に古町 - 松山間の連絡線が地方鉄道法による鉄道として開通[6]。
- 1936年(昭和11年)5月1日:古町 - 国鉄駅前(現在のJR松山駅前) - 西堀端間が軌道法による軌道として開業。古町 - 松山間の連絡線廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:JR発足に伴い、停留場名を国鉄駅前から松山駅前に変更。
- 時期不明:案内上の呼称がJR松山駅前に変更。
- 2023年(令和5年):停留場名がJR松山駅前に変更[16][17]。
駅構造
JR四国
JR 松山駅 | |
---|---|
駅舎(2015年9月) | |
まつやま Matsuyama | |
◄Y54 三津浜 (3.7 km) (3.5 km) 市坪 U01► | |
所在地 | 愛媛県松山市南江戸一丁目14-1 |
駅番号 | ○Y55・U00 |
所属事業者 | 四国旅客鉄道(JR四国) |
所属路線 | ■予讃線 |
キロ程 | 194.4 km(高松起点) |
電報略号 | マツ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
5,502人/日(降車客含まず) -2022年- |
乗降人員 -統計年度- |
11,004人/日 -2022年- |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)4月3日[5] |
備考 |
直営駅(管理駅) みどりの窓口 有 |
愛媛県の県庁所在地でもある松山市の代表駅で、駅舎に接した単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線のホームを有する地上駅である。かつて駅構内には車両基地(松山運転所)が併設されていたが、駅周辺の高架化事業により2020年3月14日に南伊予駅に隣接した場所に移転した。みどりの窓口や自動券売機はあるがJRの人口30万人以上の都市の中心駅で唯一自動改札機はない。事務管コードは▲701452を使用している[18]。
伊予市 - 伊予大洲間で伊予灘沿いの予讃線旧線を経由して宇和島方面に向かう列車は、同区間の愛称である「愛ある伊予灘線・伊予長浜経由(行先駅名)行き」と案内される。
2011年4月19日より、列車接近メロディが「瀬戸の花嫁」から「この街で」に変更されている。これは松山市とのパートナーシップ協定の一環であり、当日には協定締結式がホームにて行われた。なおこのメロディが採用されたのは松山市「ことばのちから」イベントで生まれた歌であることから。
2015年5月15日より、松山市とJR四国が「瀬戸内・松山」構想の協定締結を行った取り組みの一つとして、「この街で」から「春や昔」に変更されている[19][20]。
駅舎は1953年に改築されたものである。エントランスの三角屋根は小説『坊っちゃん』における旧制松山中学や初代松山駅をイメージしたもので、2000年のリニューアルの際に新設されたものである。リニューアルにあわせて他にも改札口付近を木目調に改修、駅前にガス灯を設置するなどしており、レトロな雰囲気を漂わせている[9]。
高架化が計画されており、2009年より着工している。詳細は「高架化事業」の節を参照。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2・3 | ■予讃線 | 上り | 今治・高松・岡山方面 |
下り | 八幡浜・宇和島方面 |
- 付記事項
- 特急は原則として1番のりばを使用するが、宇和島方面の一部は2番のりばも使用する。伊予市方面の普通列車は主に2・3番のりばを使用するが、今治方面の普通列車のホームは固定されていない。
- 非電化時代の1番のりばの有効長は175mであったが、北側に岡山・高松発着の「しおかぜ」・「いしづち」、南側に宇和島発着の「宇和海」を縦列停車させるために250mへと延長工事を行った[21]。2014年ダイヤ改正までは、下り基準で「しおかぜ」編成の前側と「宇和海」の後ろ側は自由席がメインで、指定席・グリーン車を利用しての「しおかぜ」「宇和海」相互の乗り換えには時間と距離を要していたが、同改正で「しおかぜ」は編成が逆転し前側がグリーン車・指定席となったため、指定席利用客の乗り換えが便利になるように改善された。2016年ダイヤ改正では、下り基準で「宇和海」の指定席が後側に変更されるため、指定席同士の乗換えが更に便利になった。
-
改札口(2021年12月)
-
プラットホーム(2008年3月)
-
旧松山運転所(2010年5月)
-
縦列停車の様子(2023年5月)
伊予鉄道
伊予鉄道 JR松山駅前停留場 | |
---|---|
JR松山駅前電停(2015年) | |
JR まつやまえきまえ JR Matsuyama Station | |
◄06 宮田町 (0.4 km) (0.3 km) 大手町駅前 04► | |
所在地 | 愛媛県松山市宮田町 |
駅番号 | 05 |
所属事業者 | 伊予鉄道 |
所属路線 | 大手町線 |
キロ程 | 0.8 km(古町起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
3,961人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)4月3日 |
愛媛県道19号松山港線上に千鳥式に配置された2面2線の安全地帯が設けられている電停である。市内電車(松山市内線)の1、2、5号線が使用する。本電停を境に古町方は単線、西堀端方は複線となっている。それぞれ、松山市駅・道後温泉方面行きと、古町・木屋町方面行きとなっている。後者については■5号線が当駅を終着とするため、継続電車と当駅終着電車で停車位置を分けている。
2022年までの『鉄道要覧』における停留場名は「JR」のつかない「松山駅前」であったが、遅くとも2007年時点では案内上の呼称が「JR松山駅前」となっていた[22]。その後令和5年(2023年)度版の同要覧において、正式に停留場名が変更されている[16][17]。
のりば
ホーム | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | ■1号線(環状) | 木屋町・上一万方面 |
2 | ■2号線(環状) | 松山市駅行き |
■5号線 | 大街道・道後温泉行き |
-
構内(2010年9月)
市内電車の延伸
後述する松山駅周辺の高架化が完成した暁には、電停が予讃線付近に移設される[23]。同時に、松山駅下を潜る形で、将来の市内電車による松山空港乗り入れを視野に入れて南江戸地区までの約700mが延伸されることも決定している[24]。
旧貨物駅
2020年3月13日まで、駅舎の南側にJR貨物の施設が存在した。本線を挟んだ西側は松山運転所が広がっていた。コンテナホーム2面、荷役線3本が設置され、駅の着発線と荷役線は市坪駅方面に伸びる引き上げ線を介して接続していた。また、駅構内には営業窓口のJR貨物松山営業所も置かれていた。松山駅付近連続立体交差事業の貨物駅機能移転により、貨物駅は3月14日をもって廃止となり、南伊予駅付近にて松山貨物駅として開業した[12]。
取り扱っていた貨物の種類
- コンテナ貨物
- 12 ftコンテナ、20 ft大型コンテナを取り扱っていた。
- 産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ていた。
貨物列車
2014年3月改正時点での貨物列車は、1日1往復高松貨物ターミナル駅方面との間に高速貨物列車が運行されていた。なお、当駅終着の下り列車は高松貨物ターミナル駅始発だが、当駅始発の上り列車は大阪貨物ターミナル駅まで直通していた[25]。
駅弁
2018年4月2日、弁当製造販売の有限会社鈴木弁当店(1870年に料亭として創業、1938年から当駅にて駅弁販売開始、1960年4月有限会社設立)が事業停止となり、当駅の駅弁は途絶えることになった[26]。
しかしながら「醤油めし」の消滅を惜しむ声が多いことからJR四国の子会社である四国キヨスクとステーションクリエイト東四国が岡山駅の駅弁業者である三好野本店に依頼し「醤油めし」を復活させた[27]。復活に際し鈴木弁当店のレシピを受け継いでいるという。
- 松山名物 醤油めし
利用状況
人口50万人を抱える四国最大の県庁所在地の代表駅としてはホームの数が少ないなど駅の規模が小さい。これは当駅が松山市街地の西端に位置することや、長距離客は飛行機や船、高速バスの利用が中心であり、市内や近郊も伊予鉄グループのバスや電車の方が利便性が良いことが理由として挙げられる。このため松山市駅が市の実質的な中心駅としての機能を担っている。
年度 | 1日平均 乗車人数[30] |
---|---|
2000年 | 8,461 |
2001年 | 8,205 |
2002年 | 7,907 |
2003年 | 7,718 |
2004年 | 7,461 |
2005年 | 7.368 |
2006年 | 7,282 |
2007年 | 7,245 |
2008年 | 7,593 |
2009年 | 7,090 |
2010年 | 7,125 |
2011年 | 7,238 |
2012年 | 7,287 |
2013年 | 7,373 |
2014年 | 7,179 |
2015年 | 7,258 |
2016年 | 7,135 |
2017年 | 7,172 |
2018年 | 6,982 |
2019年 | 6,871 |
2020年 | 4,784 |
2021年 | 4,879 |
2022年 | 5,502 |
2023年 | 5,800 |
- 1日平均乗車人員(単位:人/日)
駅周辺
- 伊予鉄道高浜線大手町駅(徒歩約5分)
- 松山商工会議所
- 松山東警察署松山駅前交番
- フジグラン松山
- キスケBOX
- 日本郵政グループ松山ビル
- 国民共済
- 松山地方合同庁舎
- 愛媛県道19号松山港線
- ホテルカジワラ
- ホテルサンルート松山
- ターミナルホテル松山
- 伊予の湯治場 喜助の湯 JR松山駅前店
バス路線
駅前には伊予鉄バスとJR四国バスのバスのりばが設置されている。
一般路線バス
のりば | 停留所名 | 運行事業者 | 路線 | 路線番号・行先 |
---|---|---|---|---|
伊予鉄① | JR松山駅前 | 伊予鉄バス | ⑩番線 | ⑩:津田団地前 |
勝岡線 | (62):勝岡・運転免許センター | |||
松山観光港リムジン | 松山観光港 / 道後温泉駅前 | |||
伊予鉄② | ⑧番線 | ⑧:道後温泉駅前 | ||
勝岡線 | (62):松山市駅 | |||
伊予鉄③ | ⑩番線 | ⑩:久米駅前 | ||
松山空港線 | (52):道後温泉駅前 / 奥道後・湧ヶ淵 / 湯の山ニュータウン (53):松山市駅 | |||
伊予鉄バス 瀬戸内運輸 |
新居浜特急線 | (80):新居浜駅前 | ||
伊予鉄④ | 伊予鉄バス | 松山空港線 | (52)・(53):松山空港 | |
伊予鉄⑤ | 松山空港リムジン | 松山空港 / 道後温泉駅前 | ||
伊予鉄南予バス | 東予港連絡バス | 東予港 | ||
- | 松山 | JR四国バス | 久万高原線 | 久万高原 |
高速バス
停留所名 | 運行事業者 | 愛称 | 行先 |
---|---|---|---|
JR松山駅 | JR四国バス 伊予鉄バス 四国高速バス |
坊っちゃんエクスプレス | 高松駅高速バスターミナル |
JR四国バス 伊予鉄バス 徳島バス |
吉野川エクスプレス | 徳島駅 | |
JR四国バス | なんごくエクスプレス号 | JR四国バス松山支店 / 高知駅バスターミナル | |
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琴平バスの乗り場は、当駅から大手町駅方向へ少し進んだところにあるホテルニューカジワラの隣接地にある。
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伊予鉄バスのりば
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JR四国バスのりば
高架化事業
2023年6月現在、松山駅では高架化事業が進んでいる[32]。2008年に都市計画決定および事業計画決定がなされ、同年より先行買収に着手した。先行買収は2011年度中に終了している。また、並行して埋蔵文化財の調査も行われている。
経緯
当駅は松山市の玄関口のひとつであるが、1953年に建築され老朽化した駅舎が現役である。2000年に駅本屋をレトロ調に改装したものの、駅舎の西方に運転所が併設されている関係で西口が設置できないなど、旧態した構造ゆえに依然として利用者に不便を強いている。くわえて、予讃線により当駅付近の中心市街地・主要道路が南北に分断されており、朝夕のラッシュ時には踏切により交通が遮断されるなど、都市生活にも支障を来しており、高架化による改良が決定された。
また、当駅は松山市街の中心(大街道や松山市駅など)からはずれた中心市街地西端に位置している。これは、全国的に同様の事例がいくつかあったようだが、国鉄線開業が昭和に入ってからと遅かったため松山市が市街中心部への鉄道引き込みを拒否したためである[要出典]。結果、当時の温泉郡南江戸村(現・松山市南江戸1丁目)の田園地帯に駅をすることになり、周辺部に市街化調整区域が点在する状況にある。道路も狭隘で、市街地として抜本的な改良が待たれる。そのため、土地区画整理事業を行うことも決定された。これは高架化とあわせて市街地としての再生も目指すものである。
事業概要
具体的には
- 貨物駅および松山運転所を転車台を含め北伊予駅 - 伊予横田駅間に新設された南伊予駅の隣接地に設置した。
- 近隣の複線化
- 旅客ホームを含む延長2.4kmの高架化と8か所の踏切除去
- 西口駅前広場の整備
- 東口駅前の再開発等
- 伊予鉄道大手町線の軌道引込および松山西部環状線付近までの軌道延長
- サクラメント通りのアンダーパス区間の埋め戻し
である。
高架化後の松山駅については、2面4線で計画されている[33]。駅舎は大幅なバリアフリー化が図られ、東西2カ所に出入口を設け、愛媛県内のJR四国の駅では初めて自動改札機も設置される。また、高架下には商業エリアが設けられ、飲食店や食物販など14店舗が入居予定となっている[14]。
当初、完成は愛媛県で国民体育大会が開催される2017年度を予定していたが、事業計画の遅れにより2020年度に変更された。その後、用地取得の長期化、さらには高架橋の設計ミス[13]により、2024年度の秋季以後に再変更された[34]。その後は工事が進捗したことから、JR四国は高架ホームへの切り替えを2024年9月29日とすることで関係各所と調整していることが伝えられた[14]。
松山市駅との関係
松山市内には、前述の通り伊予鉄道の松山市駅もある。こちらは「市駅」と略して呼ぶことが多い。特に区別を要する場合、松山駅は「JR松山駅」と呼ばれる。路線の関係から、JR松山駅は主として県内外の主要都市と結ぶ足のやや長い交通、伊予鉄道の方は松山平野内の交通と棲み分けている。
どちらかというと、松山市駅の方が市内中心部に近いことから、両社の相互乗り入れは絶えず課題となっている。ただし架線電圧の違い(JR予讃線は直流1500V、伊予鉄道鉄道線は高浜線が直流600V、横河原線と郡中線が直流750V)など、相互乗り入れには障害も多い。また、JR予讃線西衣山駅を伊予鉄道高浜線西衣山駅に併設して連絡させる計画もあった。
隣の駅
※特急「しおかぜ」「いしづち」「モーニングEXP松山」「宇和海」、観光列車「伊予灘ものがたり」の停車駅は各列車記事を参照。
- 伊予鉄道
- 環状線(■1号線・■2号線)
- ■5号線
- 大手町駅前停留場 (04) - JR松山駅前停留場 (05)
- 坊っちゃん列車
脚注
- ^ 武智 恒喜 「伊予鉄道開業120年をめぐって」 鉄道ピクトリアル802号 pp.27-31 電気車研究会 2008年4月
- ^ 近藤哲夫 『朝美今昔』 1978年、21-22頁
- ^ 池田洋三 『わすれかけの街 まつやま戦後』 愛媛新聞社、1975年、117-119頁
- ^ JR松山駅付近の現況 更新日:2019年7月5日 2024年6月26日閲覧。
- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、638頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c d e f g h 『週刊 JR全駅・全車両基地』 53号 松山駅・伊予西条駅・下灘駅ほか83駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月25日、10頁。
- ^ a b c 交建設計・駅研グループ、1996、『駅のはなし 明治から平成まで』改訂初版、成山堂書店 ISBN 4-425-76032-8 p. 130
- ^ 「松山、高知両駅待合室を冷房化」『交通新聞』交通協力会、1973年6月22日、2面。
- ^ a b JR四国20年のあゆみ268頁
- ^ 「松山駅の構内 便利に JR四国 エレベーター2基完成」『愛媛新聞』愛媛新聞社、2008年3月12日、朝刊、7面。
- ^ 台鉄松山駅とJR四国松山駅が友好駅協定調印台北駐日経済文化代表処2013年10月15日
- ^ a b 『2020年3月時刻改正 新しい鉄道貨物輸送サービスのご案内』(PDF)(プレスリリース)日本貨物鉄道、2019年12月13日、2頁。オリジナルの2019年12月24日時点におけるアーカイブ 。2019年12月29日閲覧。
- ^ a b 松山市議会事務局「令和5年3月定例会」『松山市議会』議事録、02巻、2023年2月28日、51頁。2023年6月5日閲覧。
- ^ a b c “【独自】新JR松山駅舎9月29日開業へ”. 愛媛新聞 (愛媛新聞社). (2024年6月29日) 2024年7月1日閲覧。
- ^ a b 『再評価個表』(PDF)(レポート)愛媛県土木部技術企画室、4頁 。2024年3月30日閲覧。
- ^ a b 『令和4年度 鉄道要覧』電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.358
- ^ a b 『令和5年度 鉄道要覧』電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.360
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ 『松山市・JR四国の連携・協力に関する協定締結式ならびにJR松山駅到着メロディーを「春や昔」の導入について』(プレスリリース)松山市・四国旅客鉄道、2015年5月12日 。2015年5月12日閲覧。
- ^ “JR四国、松山駅メロディー「春や昔」導入 - 松山市との協定の取組みで実施”. マイナビニュース (マイナビ). (2015年5月14日) 2015年5月14日閲覧。
- ^ 宮脇俊三・原田勝正 『JR・私鉄全線各駅停車 9 山陽・四国920駅』 小学館、1993年、18-20頁
- ^ “路線図から探す”. 伊予鉄道. 2007年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧。
- ^ 松山市中心市街地活性化基本計画 (PDF) - 愛媛県 p.6、2021年7月12日閲覧。
- ^ 幹線道路・路面電車計画 - 松山市松山駅周辺整備課、2021年7月12日閲覧。
- ^ 『貨物時刻表 平成26年3月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2014年、105頁。
- ^ 愛媛 弁当製造販売(有)鈴木弁当店~駅弁「醤油めし」製造元、松山駅から駅弁消える~TSR速報(大型倒産情報・注目企業動向) 2018年4月4日 東京商工リサーチ
- ^ 松山の名物駅弁「醤油めし」復活 伝統の味を継承日本経済新聞
- ^ 『JTB時刻表 2024年3月号』JTBパブリッシング、2024年、340頁。
- ^ “2023年度乗車人員順位表”. JR四国. 2024年7月4日閲覧。
- ^ 愛媛県統計年鑑、2008年度以降はJR四国の会社概要
- ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省
- ^ JR松山駅付近連続立体交差事業(愛媛県実施鉄道高架事業) - 松山市松山駅周辺整備課、2021年5月4日閲覧。
- ^ “JR松山駅付近連続立体交差事業の高架橋工事にかかる説明会(竹原地区)H30.6.12” (PDF). 愛媛県 (2018年6月12日). 2021年6月10日閲覧。
- ^ 愛媛県『大洲・八幡浜自動車道整備事業(八幡浜道路、夜昼道路)およびJR松山駅付近連続立体交差事業の事業計画変更について』(PDF)(プレスリリース)2017年4月28日 。2017年4月29日閲覧。
参考文献
- JR四国20年のあゆみ(2007年3月31日、四国旅客鉄道株式会社発行)
関連項目
外部リンク
- 四国の駅情報 | 松山駅 - 四国旅客鉄道
- JR松山駅付近連続立体交差事業 - 愛媛県中予地方局建設部鉄道高架課