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'''大倉 らいた'''(おおくら らいた、[[1962年]]<ref>『TOMOHISA KAI Sentimental Graffiti Image Artworks』220ページ ISBN 4-7973-0456-1</ref> - )は、[[ゲームシナリオライター]]、[[小説家]]。
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'''大倉 らいた'''(おおくら らいた)は、[[ゲーム]][[脚本家|シナリオライター]]、[[小説家]]。
[[中央大学]][[法学部]]法律学科卒業。[[広告代理店]]の[[東急エージェンシー]]勤務を経て独立。
[[中央大学]][[法学部]]法律学科卒業。[[広告代理店]]の[[東急エージェンシー]]勤務を経て独立。


自称:小学26年生。'''大倉雷太'''名義の時もある。
自称:小学26年生。'''大倉雷太'''名義の時もある。

先祖は[[大倉書店]]や[[大倉陶園]]などを創業した[[実業家]]の[[大倉孫兵衛]]。


== 略歴 ==
== 略歴 ==
[[セガサターン]]用ゲーム『[[センチメンタルグラフティ]]』のシナリオで広く世に認知され、多くのファン獲得この勢いを駆って次回作『ハッピィサルベージ』ではシナリオのみならず製作監督務め。『ハッピィ』は大規模なメディアミックス展開をみせ、実写版の[[テレビドラマ]]化もされている。
[[セガサターン]]用ゲーム『[[センチメンタルグラフティ]]』のシナリオを担当。次回作『ハッピィサルベージ』ではシナリオ製作監督務め。『ハッピィ』は大規模なメディアミックス展開をみせ、実写版の[[テレビドラマ]]化もされている。


しかし『センチメンタルグラフティ』の続編である『[[センチメンタルグラフティ2]]』においては、制作元の[[マーカス]]が続編制作の条件として大倉を外すことをNECインターチャネルプロデューサー[[多部田俊雄]]に突きつけ、またマーカスが提案した「前作主人公の死」というコンセプトに大倉が難色を示したことが原因で、大倉は制作スタッフから外れることとなった。大倉はこうした内部事情を自身のサイトで公表。併せて『2』の著作権表記から自分の名前が外されたことにも不満を表明し、『センチメンタルグラフティ』が自分の作品である旨を強くアピールした。こうした経緯はファンのあいだに「『2』は正当なスタッフによる正当な続編ではない」というネガティブな評価を生み、反動として強力な大倉待望論を育むに至った。
しかし『センチメンタルグラフティ』の続編である『[[センチメンタルグラフティ2]]』においては、制作元の[[マーカス (企業)|マーカス]]が続編制作の条件として大倉を外すことをNECインターチャネルプロデューサー[[多部田俊雄]]に要求し、またマーカスが提案した「前作主人公の死」というコンセプトに大倉が難色を示したことが原因で、大倉は制作スタッフから外れることとなった。大倉はこうした内部事情を自身のサイトで公表。併せて『2』の著作権表記から自分の名前が外されたことにも不満を表明し、『センチメンタルグラフティ』が自分の作品である旨を強くアピールした。


『2』発売に先駆けて制作開始がアナウンスされた『[[センチメンタルプレリュード]]』において、多部田はこうした状況を巧みに利用。制作発表会で「本当に作りたい物は自分で作らないと駄目だとわかりました(笑)」と発言。暗に『プレリュード』こそが「本当に作りたい物」「正当なスタッフによる正当な続編」「『2』を認めないセンチファンへアンサー」であることを宣言。このプロデュース戦略に沿う形で大倉はセンチシリーズに復帰。著作権表記には大倉主宰のスタジオCOMIXの名前も連なっており、大倉が単なるシナリオライターの枠を越て『プレリュード』という企画に深く関わっていことを示している
『2』発売に先駆けて制作開始がアナウンスされた『[[センチメンタルプレリュード]]』の制作発表会において、多部田は「本当に作りたい物は自分で作らないと駄目だとわかりました(笑)」と発言。のち、大倉はセンチメンタル〜』シリーズに復帰。著作権表記には大倉主宰のスタジオCOMIXの名前もられた。


その後、大倉は『[[坂物語り]]』を企画。「日本各地を巡りながら複数のヒロインとの恋愛を育むというコンセプト」「キャラクターデザインに『センチメンタルグラフティ』の[[甲斐智久]]を迎える」「『センチメンタルグラフティ』のキャラクターをゲスト的に登場させる」などが計画されが、そ企画展開は小説版とコミカライズ版の発売のみに留まている。
しかし『プレリュード』は商業的結果・人気・プレイヤー評価ともに不振を極めた『2』をさらに下回る結果しか残すことができず、センチメンタルシリーズに終止符を打つと同時に大倉幻想にも終止符を打つ結果に終わった。[[ドリームキャスト]]ならびに[[Microsoft Windows|windows]]移植版は発売中止。大倉の小説をデジタルノベル化した『センチメンタルグラフティ~再会』も音声収録を決行しながら発売中止となっている。


[[2004年]][[4月15日]]に『リリカルレストラン あした天使の翼をかりて……』を発売は表だった活動をしておらず、ホームページも長期無更新が続いた末に閉鎖され、日記ブログも2006年6月24日の書き込みを最後に止まり、現在の活動動向は一切不明である。
その後、大倉は『[[坂物語り]]』を企画。「日本各地を巡りながら複数のヒロインとの恋愛を育むというコンセプト」「キャラクターデザインに『センチメンタルグラフティ』の[[甲斐智久]]を迎える」「『センチメンタルグラフティ』のキャラクターをゲスト的に登場させる」など、成功の方程式を忠実に再現しみせ。大倉は公式サイト日記で「はあ~、やっぱ僕って天才?」と企画に対する絶対の自信を滲ませたが、『坂物語り』の展開は小説版とコミカライズ版の発売、後藤ときなのホームページを精巧に再現したモデルサイトのみに留まり、プロジェクトは密やかに終了している。

[[2004年]][[4月15日]]に『[[リリカルレストラン|リリカルレストラン あした天使の翼をかりて……]]』を発売して来、近年は表だった活動をしておらず、新刊は出ていない。また、ホームページも長きに亘って放置状態が続いた末に閉鎖され、日記ブログも2006年6月24日の書き込みを最後に止まり(ブログサイト自体は現在も生きている)、現在の動向は一切不明である。


[[2018年]][[9月1日]]に配信された『[https://twitcasting.tv/c:senti20th/movie/489998257 第8回 帰ってきたセンチメンタルナイト20]』にてメッセージを寄せ、12年ぶりに消息が判明することとなった。現在の活動概況は公表しなかったが、その内容から、現在は[[ハワイ]]に滞在している模様である。
== 作品 ==
== 作品 ==
=== 漫画原作 ===
=== 漫画原作 ===
* [[BLACK MOON]]
* BLACK MOON - 作画は'''[[まつもと泉]]'''が担当
*:作画は'''[[まつもと泉]]'''が担当
=== コンピュータゲーム ===
=== コンピュータゲーム ===
* [[センチメンタルグラフティ]]
* [[センチメンタルグラフティ]]
* [[ハッピィサルベージ]]
* ハッピィサルベージ


=== 小説 ===
=== 小説 ===
* [[誕生 ~Debut~]]([[電撃文庫]])
* [[誕生 〜Debut〜]]([[電撃文庫]])
* 結婚 ~Marriage~(電撃文庫)
* 結婚 〜Marriage〜(電撃文庫)
* センチメンタルグラフティ 約束/再会([[角川スニーカー文庫]])
* センチメンタルグラフティ 約束/再会([[角川スニーカー文庫]])
** 約束+/再会+([[宙出版]]ハートノベルズ)
** 約束+/再会+([[宙出版]]ハートノベルズ)
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=== 脚本 ===
=== 脚本 ===
* [[モジャ公]]
* [[モジャ公]] (第7話・第13話・第25話)

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 出典===
{{Reflist}}

== 関連項目 ==

* [[日本の小説家一覧]]
* [[ライトノベル作家一覧]]

== 外部リンク ==
; [http://raita.jugem.jp/ 大倉らいたの日記]
: 現在も閲覧可能だが、上述のように2006年6月24日の更新を最後に停止され、現在は放置状態となっている。
; {{Wayback|url=http://www008.upp.so-net.ne.jp/raita/|title=STUDIO COMIX}}(公式サイト)
: ※ 現在は閉鎖されている。
; [https://web.archive.org/web/20030302085531/http://www008.upp.so-net.ne.jp/raita/tokina-top.htm 後藤ときなのホームページ]
: 主人公の後藤ときなが作中で開設した公式ホームページを精巧に再現したサイト。
: あくまで再現サイトであったため、当作のファンが掲示板などに投稿することはできなかった。
: 作者は原作者でもある大倉らいた。
: 現在、元のサイトは閉鎖されているが、 [[ウェイバックマシン]]のサイトにてアーカイブ版を閲覧することが可能。


{{Normdaten}}
==外部リンク==
{{DEFAULTSORT:おおくら らいた}}
*[http://raita.jugem.jp/ 大倉らいたの日記](本人の公式ブログサイト) ※ サイトは現在も生きているが、2006年6月24日付の投稿を最後に止まっている。
*[http://www008.upp.so-net.ne.jp/raita/ STUDIO COMIX](公式サイト) ※ 現在は閉鎖されている。


[[Category:ゲームクリエ|おおくららいた]]
[[Category:日本のコンピュータゲームデザー]]
[[Category:日本の小説家|おおくららいた]]
[[Category:日本のコンピュータゲームディレクター]]
[[Category:日本の小説家]]
[[Category:日本のライトノベル作家]]
[[Category:中央大学出身の人物]]
[[Category:1962年生]]
[[Category:存命人物]]

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大倉 らいた(おおくら らいた、1962年[1] - )は、ゲームシナリオライター小説家中央大学法学部法律学科卒業。広告代理店東急エージェンシー勤務を経て独立。

自称:小学26年生。大倉雷太名義の時もある。

先祖は大倉書店大倉陶園などを創業した実業家大倉孫兵衛

略歴

[編集]

セガサターン用ゲーム『センチメンタルグラフティ』のシナリオを担当。次回作『ハッピィサルベージ』ではシナリオと製作監督を務めた。『ハッピィ〜』は大規模なメディアミックス展開をみせ、実写版のテレビドラマ化もされている。

しかし『センチメンタルグラフティ』の続編である『センチメンタルグラフティ2』においては、制作元のマーカスが続編制作の条件として大倉を外すことをNECインターチャネルプロデューサー多部田俊雄に要求し、またマーカスが提案した「前作主人公の死」というコンセプトに大倉が難色を示したことが原因で、大倉は制作スタッフから外れることとなった。大倉はこうした内部事情を自身のサイトで公表。併せて『2』の著作権表記から自分の名前が外されたことにも不満を表明し、『センチメンタルグラフティ』が自分の作品である旨を強くアピールした。

『2』発売に先駆けて制作開始がアナウンスされた『センチメンタルプレリュード』の制作発表会において、多部田は「本当に作りたい物は自分で作らないと駄目だとわかりました(笑)」と発言。のち、大倉は『センチメンタル〜』シリーズに復帰。著作権表記には大倉主宰のスタジオCOMIXの名前も加えられた。

その後、大倉は『坂物語り』を企画。「日本各地を巡りながら複数のヒロインとの恋愛を育むというコンセプト」「キャラクターデザインに『センチメンタルグラフティ』の甲斐智久を迎える」「『センチメンタルグラフティ』のキャラクターをゲスト的に登場させる」などが計画されていたが、その後企画展開は小説版とコミカライズ版の発売のみに留まっている。

2004年4月15日に『リリカルレストラン あした天使の翼をかりて……』を発売。以降は表だった活動をしておらず、ホームページも長期無更新が続いた末に閉鎖され、日記ブログも2006年6月24日の書き込みを最後に止まり、現在の活動動向は一切不明である。

2018年9月1日に配信された『第8回 帰ってきたセンチメンタルナイト20』にてメッセージを寄せ、12年ぶりに消息が判明することとなった。現在の活動概況は公表しなかったが、その内容から、現在はハワイに滞在している模様である。

作品

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漫画原作

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コンピュータゲーム

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小説

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脚本

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脚注

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出典

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  1. ^ 『TOMOHISA KAI Sentimental Graffiti Image Artworks』220ページ ISBN 4-7973-0456-1

関連項目

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外部リンク

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大倉らいたの日記
現在も閲覧可能だが、上述のように2006年6月24日の更新を最後に停止され、現在は放置状態となっている。
STUDIO COMIX - ウェイバックマシン(公式サイト)
 ※ 現在は閉鎖されている。
後藤ときなのホームページ
主人公の後藤ときなが作中で開設した公式ホームページを精巧に再現したサイト。
あくまで再現サイトであったため、当作のファンが掲示板などに投稿することはできなかった。
作者は原作者でもある大倉らいた。
現在、元のサイトは閉鎖されているが、 ウェイバックマシンのサイトにてアーカイブ版を閲覧することが可能。