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==外部リンク==
==外部リンク==
* [http://fifa.com/worldfootball/ranking/index.html FIFA公式サイト「FIFA/Coca-Cola World Ranking」(英語)]
* [http://fifa.com/worldfootball/ranking/index.html FIFA公式サイト「FIFA/Coca-Cola World Ranking」] {{en icon}}
* [http://fifa.com/worldfootball/ranking/procedure/men.html ランキング作成の概要(英語)]
* [http://fifa.com/worldfootball/ranking/procedure/men.html ランキング作成の概要] {{en icon}}
* [http://www.fifaworldranking.com/ 「Jcalcio」最新FIFAランキング&サッカー日本代表応援サイト]
* [http://www.fifaworldranking.com/ 「Jcalcio」最新FIFAランキング&サッカー日本代表応援サイト]
* [http://www.eloratings.net ''World Football Elo Ratings''(英語)]
* [http://www.eloratings.net ''World Football Elo Ratings''] {{en icon}}
* [http://www.internationalmark.co.uk/ranking.html ''Mark's World Football Rankings''(英語)]
* [http://www.internationalmark.co.uk/ranking.html ''Mark's World Football Rankings''] {{en icon}}
* [http://www.geocities.co.jp/Athlete/5116/jlank/fifalank.html FIFAランキングの謎に迫る(99年方式の解説)]
* [http://www.geocities.co.jp/Athlete/5116/jlank/fifalank.html FIFAランキングの謎に迫る(99年方式の解説)]
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2007年11月25日 (日) 14:04時点における版

FIFAランキング(正式名称:FIFA/Coca-Cola World Ranking)は国際サッカー連盟(FIFA)により発表されるランキング。1993年から発表が始まり、FIFAに加盟する各国・地域の男子代表チームの過去4年間の成績をもとにポイント化し、集計して毎月発表される。

概要

1993年から発表が始まったこのランキングは、数値上で各国のナショナルチームの強さを示したものである。その時々の問題点を解決するため、これまでに二回算出方法の改定がおこわなれて現在に至っている。

FIFAワールドカップの予選においては、実力差が極めて大きい対戦を避けるため予備予選を行うことがあり、その際にFIFAランキングが用いられる。

なお、女子代表についてはこの方法が適用されていない。詳細はFIFA女子ランキングを参照のこと。

算出方法

現行の算出方法

2006年7月12日から、現行のランキング作成方法に改定された。 改定された理由は、それ以前のランキング算出方法があまりに煩瑣であり、よりわかりやすく簡単に計算できるものにすることがFIFA公式サイトによる説明であるが、同時により多くのサッカーファンの主観とランキングをマッチさせることもこの改訂では考慮された。従来の方式では直近12ヶ月ごとに最も高いポイントを得た7試合を抽出していたが、この方式ではある国が対戦するのはほとんどが同大陸内の国であるという現実が無視されていた。すなわちヨーロッパの国がたいてい同じヨーロッパの国と試合をするのも、アジアや北中米の国が年に5試合前後ヨーロッパの国と試合をするのも同じに扱われており、このことが、アメリカやメキシコ、日本といった国のランクを押し上げる原因となっていた。新ランキングの特徴は、「直近48ヶ月の全ての国際Aマッチ」を考慮することで、これまで切り捨てられていた対戦結果を拾い上げ、強豪国間で切磋琢磨するヨーロッパや南米の国のランクを押し上げることにある。

実際に算出する方法は以下の基準に沿って行われている。

対象となる試合
過去48ヶ月間の国際Aマッチが対象となる。
勝ち点(A)
あらゆる国際Aマッチにおいて、勝ち:3点、引き分け:1点、負け:0点とする。ただし、PK戦において勝敗が決した試合に関しては勝ち:2点、負け:1点とする。
試合の重要度(B)
国際Aマッチには4段階の重要度が設定されている。
なお、大陸選手権とは、AFCアジアカップアフリカネイションズカップコパ・アメリカCONCACAFゴールドカップOFCネイションズカップサッカー欧州選手権の6つの大会である。
対戦国間の強さ(C)
対戦国の強さはその時点で最新のFIFAランキングが適用される。
  • 1位は 2.00
  • 2位以下は 2.00-(相手国のFIFAランク)/100 の値
  • 150位以下は 0.50
大陸連盟間の強さ(D)
対戦国が所属する大陸連盟ごとに以下のような定数を割り当てる。
UEFA: 1.0 CONMEBOL: 0.98 CONCACAF: 0.85 AFC: 0.85 CAF: 0.85
OFC: 0.85
この定数を元に、(対戦2国の定数の合計)/2 を大陸連盟間の強さの関係を表す係数とする。同大陸同士の対戦は上記の定数がそのまま当てはまる。
各国際Aマッチにおけるポイント
上記までに算出された値を元に、以下の式である国際Aマッチにおけるポイントを求める。
(A)×(B)×(C)×(D)× 100
ランキングポイントの算出
  1. 48ヶ月を12ヶ月ずつ4つに区切る。
  2. 直近の12ヶ月ごとに、上記の国際Aマッチで獲得したポイントの合計を計算し、行った試合数で平均をとる。ただし、5試合以下だった場合は一律割る数は5とする。
  3. 直近の12ヶ月ごと獲得したポイントの割合は100%、50%、30%、20%とする。得られた4つの平均値にこの割合を掛け、合算する。この数値がランキングポイントとなる。

新方式の評価と問題点

強豪国の揃う欧州・南米諸国の相互間の試合を全てポイント計算の基礎に参入することにより、従来の方式よりもより多くのサッカーファンの主観にランキングが合致するようになった。しかし一方で、これらの国と対戦する機会が特に少ないアジア勢にとっては、ワールドカップ本大会で多少いい成績を残したとしてもそれ以外の多くのアジア内の試合によってポイントが相殺されることとなり、ランキングを上げることが相当困難になった。また、大陸選手権が二年に一度開催される北中米カリブ海地域やアフリカに対し、アジアは四年に一度の開催であり、高いポイントを得られる機会が少ないことが、新方式下でアジア勢とアフリカ・北中米カリブ海勢の強豪国のランキングの差を生む原因となっている。

また、上位国相互間にとってはより実態に近いランキングとなった反面、ランキング下位国の実力を示す指標としては以前より不正確になったとされる。従来は負けた試合でも点差や対戦相手に応じてポイントが得られたが、新方式ではあらゆる負けを0ポイントと評価される。このため、強豪国ひしめく欧州では引き分けることさえ難しく、また他の地域の国と試合をすることの稀なリヒテンシュタインアンドラフェロー諸島ルクセンブルクサンマリノといった国・地域は軒並み40から50位近くランキングを落として最底辺に沈んでいる。しかし、これらの代表チームが、アジア・オセアニア・北中米カリブ海といった地域内においてさえ引き分けることも困難な代表チームと同程度の実力であるかには疑問がある。

1999年方式の算出方法

1999年から2006年5月までは以下のような方針で行われた。おおむね前述までの算出方法とほぼ同じだが、以下のような違いがある。

  • 過去96ヶ月間の国際Aマッチが対象
  • 96ヶ月を12ヶ月ずつ8つに区切り、直近の12ヶ月ごと獲得したポイントを1.0倍、7/8倍、6/8倍、……、1/8倍とする。
  • 各12ヶ月間の中で高いポイントを稼いだ7試合の数字が重視される。
  • 試合の重要度の係数が以下のようになっていた。
    • 1.00:親善試合
    • 1.50:大陸選手権予選、FIFAワールドカップ予選、FIFAコンフェデレーションズカップ
    • 1.75:大陸選手権本大会
    • 2.00:FIFAワールドカップ本大会
  • 地域間係数が以下のようになっていた。
UEFA: 1.0 CONMEBOL: 1.0 CONCACAF: 0.86 AFC: 0.90 CAF: 0.86 OFC: 0.84
  • アウェーでの勝利や試合における得失点も加味されていた。
  • 勝敗に関するポイントも、試合によってバラバラであった。

1993年からの最初の計算方式では、短期間に対戦相手のレベルに関係なく試合数と勝利を積み重ねればランキングが上がり、その象徴的な結果として、1998年2月に、ワールドカップアジア最終予選を戦った日本が9位にランキングされた。1999年から適用されたこの算出方法では、1年ごとに7試合を抽出するため、試合数をこなすだけ、勝利を重ねるだけで上位に進出することは少なくなった。また、強豪国相手の惜敗は弱小国相手の勝利よりも高く評価されることもあった。しかし、依然として大陸間の実力格差と実際のランキングのズレを解消するには至っていなかったため、2006年7月12日発表分で再改定されることとなった。

加盟国・地域別ランキング

最新のランキングについては、#外部リンクのFIFA公式サイト参照のこと。

関連項目


外部リンク