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2012年8月24日 (金) 16:27時点における版
アンリ・フォシヨン(仏: Henri Focillon、1881年 - 1943年3月3日)は、フランスの美術史家。
ブルゴーニュ地方の首都ディジョンに生まれる。父のヴィクトル・フォションは銅版画家で、豊かな芸術環境の元で育った。パリのエコール・ノルマル・シュペリウール(高等師範学校)で古典文学を学ぶ。リヨン大学で近代美術史の教授と、リヨン市立美術館館長の兼務を経て、エミール・マールの後任として1924年ソルボンヌ(パリ大学)で中世美術史の教授、1938年にコレージュ・ド・フランス教授を併任。
中世から近代美術に関する重要な著作を次々に発表。チェッリーニやピラネージ、また仏教美術や葛飾北斎に関する著作もある。第二次世界大戦の勃発と共にアメリカ合衆国に亡命し、イェール大学ほか諸大学で美術史・考古学を講じたが、フランス解放を前にコネチカット州ニューヘイブンで客死した。
訳書
- 『形の生命』 杉本秀太郎訳、岩波書店、1969年
- 改訳版 『形の生命』 平凡社ライブラリー、2009年
- 『至福千年 西欧のあけぼの』 神沢栄三訳、みすず書房 1971年、新版1992年
- 『ロマネスク彫刻 形体の歴史を求めて』 辻佐保子訳、中央公論社、1975年
- 『西欧の芸術.1-ロマネスク』 神沢栄三ほか訳、<上・下、SD選書>鹿島出版会、1976-78年
- 『西欧の芸術.2-ゴシック』 神沢栄三ほか訳、<上・下、SD選書>鹿島出版会、1976-79年
- 『ピエロ・デッラ・フランチェスカ』 原章二訳、白水社、1997年、新版2009年
- 『ラファエッロ 幸福の絵画』 原章二訳、平凡社ライブラリー、2001年
- 『フォルムの素描家レンブラント』 原章二訳、彩流社、2002年、小著・画集解説。
- 『かたちの生命』 阿部成樹訳、ちくま学芸文庫、2004年