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「ベラトリックス・レストレンジ」の版間の差分

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'''ベラトリックス・レストレンジ''' (Bellatrix Lestrange) は、[[J・K・ローリング]]の小説[[ハリー・ポッターシリーズ|『ハリー・ポッター』シリーズ]]、およびその派生作品に登場する架空の[[魔女]]である。

== 概要 ==
[[シリウス・ブラック]]の従姉で、作中屈指の戦闘力を誇る[[死喰い人]]。

== 登場巻 ==
[[ハリー・ポッターと炎のゴブレット|第4巻]](記憶の中の存在として)、[[ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団|第5巻]]、[[ハリー・ポッターと謎のプリンス|第6巻]]、[[ハリー・ポッターと死の秘宝|第7巻]]

== 人物 ==
=== 名前・通称 ===
ファーストネームの「ベラトリックス」は、[[オリオン座]]の2等星[[オリオン座ガンマ星|ベラトリックス]]<ref>[[ラテン語]]で「アマゾンの女戦士」という意味がある。</ref>に由来する。愛称は'''ベラ (Bella) '''。

=== 外見 ===
豊かな黒髪を持ち、厚ぼったい瞼をしている。元はブラック家の血を引いているため美人であるが、[[アズカバン]]で服役していた影響で、脱獄直後は見る影もない有様だった。

=== 来歴 ===
1951年に誕生。<!--1962年9月、--><!--生年だけでは入学年が1962年か1963年か判断できない-->[[ホグワーツ魔法魔術学校]]では[[ホグワーツ魔法魔術学校#スリザリン|スリザリン]]寮に所属。その後、死喰い人の一員に加わる。

1981年10月31日に主君[[ヴォルデモート]]が失踪すると、主君の捜索を開始。捜索の過程で[[不死鳥の騎士団#第1期(~1981年)|ロングボトム夫妻]]を磔の呪いで拷問し、廃人にしたが、この罪で夫[[死喰い人#ロドルファス・レストレンジ|ロドルファス]]、義弟[[死喰い人#ラバスタン・レストレンジ|ラバスタン]]、そして[[バーテミウス・クラウチ・ジュニア]]と共に逮捕され、ヴォルデモートが再び立ち上がると宣言し、アズカバンに収監された。

1996年1月、ヴォルデモートの手引きで、他の死喰い人9人と共に脱獄する。6月、[[魔法省]][[魔法省#神秘部|神秘部]]の戦いに参戦し、従弟のシリウスを殺害した。

同年夏、妹ナルシッサと共にスネイプ宅を訪問、信頼していないスネイプと口論するも、スネイプとナルシッサの破れぬ誓いの結び手となる。その後、甥ドラコに閉心術を教える。

1998年3月、マルフォイ邸にて人さらいが所持していたグリフィンドールの剣を発見したことから、ハリー達がグリンゴッツ銀行の自分自身の金庫に進入して剣を奪ったと思いこみ、ハーマイオニーを拷問したほか、ハリー達の逃走を手助けした[[屋敷しもべ妖精#一覧|ドビー]]を殺害。5月、ホグワーツの戦いに参戦。作者のインタビューによると、このとき[[ニンファドーラ・トンクス]]を殺害した。戦いの際[[ジニー・ウィーズリー]]を殺害しかけたことで、[[モリー・ウィーズリー]]を激怒させ、決闘となる。フレッドの死でモリーを挑発するも、最後には心臓にモリーの呪文が当たり絶命した。

=== 性格・才能 ===
感情の起伏が激しく、かなりの[[サディスト]]。またエキセントリックな一面もあり、[[幼児語]]を用いて相手を挑発したこともある。

ヴォルデモートから、直々に闇の魔術を教わっており、第7巻では、ヴォルデモートの「最後の、そして最強の副官」と表現された。戦闘力は死喰い人の中でも随一だが、慢心から油断をして足をすくわれることが多い(第五巻では、調子に乗ったところを未熟だったハリーに、やられかけて、先述の戦闘知識が全くないモリーに敗北したのも、甘く見すぎた結果ともいえる。)。

=== 人間関係 ===
父は“純血”の魔法使いシグナス・ブラック、母は“純血”の魔女ドゥルーエラ・ブラック。妹に[[アンドロメダ・トンクス]]と[[ナルシッサ・マルフォイ]]がいる。ナルシッサとは現在も愛称で呼び合うなど友好的な関係が続いているが、甥[[ドラコ・マルフォイ|ドラコ]]の養育方針を巡っては意見が対立している<ref>ベラトリックスはヴォルデモートに、ナルシッサはドラコに愛情の比重が大きいため。</ref>。一方、アンドロメダとは彼女が[[テッド・トンクス]]と駆け落ちして以降、交流はない。

自身と同じく“純血”で死喰い人のロドルファス・レストレンジと結婚しているが、実子はいない。

主君ヴォルデモートに対しては敬愛を抱いており、その愛情は夫に対するものよりも深い。ヴォルデモートも彼女を「ベラ」と愛称で呼んだり、[[ホークラックス|分霊箱]]の1つを預けるなど、他の部下に比べて信頼を置いていた様子が窺える。

ヴォルデモートに信頼を置かれている[[セブルス・スネイプ]]に対しては、強い嫉妬と警戒心を抱いている。第6巻ではスネイプがドラコの秘密を探るために開心術を使う可能性を見越し、ドラコに閉心術を教えてスネイプを妨害している。

=== 財産 ===
;杖
:[[オニグルミ|鬼胡桃]]とドラゴンの琴線。32センチ。頑固。

== 映画 ==
『[[ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団#映画|不死鳥の騎士団]]』から登場。[[ヘレナ・ボナム=カーター]]が演じた<ref>当初ベラトリックスを演じるのは[[ヘレン・マックロリー]]の予定だったが、ヘレンが妊娠したためヘレナに変更された。後にヘレンはナルシッサ役として出演した。</ref>。日本語版の吹き替えは[[高乃麗]]が担当した。

『[[ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団#映画|不死鳥の騎士団]]』ではシリウスを死の呪文で殺害している(小説では明らかにされていない)。

『[[ハリー・ポッターと謎のプリンス#映画|謎のプリンス]]』では、死喰い人の中心的存在として、小説より出番が増えていた。[[フェンリール・グレイバック]]と共に[[隠れ穴]]を火の海に変え、小説では参加しなかったホグワーツ襲撃に参加していた<ref>この際、闇の印を天文台に打ち上げ(小説では[[死喰い人#ギボン|ギボン]])、ドラコに[[アルバス・ダンブルドア]]の殺害を迫り(小説では[[死喰い人#アレクト・カロー|アレクト・カロー]])、[[ルビウス・ハグリッド]]の小屋を燃やした(小説では[[死喰い人#ソーフィン・ロウル|ソーフィン・ロウル]])。</ref>。また、スネイプにナルシッサと[[ハリー・ポッターシリーズの魔法一覧#その他の魔法|破れぬ誓い]]を結ぶよう提案していた<ref>小説ではナルシッサが誓いを結ぶようスネイプに依頼した。</ref>。

『[[ハリー・ポッターと死の秘宝#映画|死の秘宝 PART1]]』では、ハーマイオニーを拷問する際、腕に「mudblood(=穢れた血)」と傷をつけている。

『[[ハリー・ポッターと死の秘宝#映画|死の秘宝 PART2]]』でモリー・ウィーズリーと一騎打ちを行うが、小説では死因がはっきりしないのに対し、映画では石化され、粉々になった。

== 脚注 ==
{{Reflist}}

{{ハリー・ポッターシリーズ}}
[[Category:ハリー・ポッターシリーズの登場人物|れすとれんし へらとりつくす]]

[[de:Figuren der Harry-Potter-Romane#Bellatrix Lestrange]]
[[en:Death Eater#Bellatrix Lestrange]]
[[fr:Univers de Harry Potter#Mangemorts]]
[[hu:Halálfaló#Bellatrix Lestrange]]
[[no:Dødsetere i Harry Potter-bøkene#Bellatrix DeMons]]
[[ru:Беллатриса Лестрейндж]]
[[tr:Ölüm Yiyen#Bellatrix Lestrange]]

2016年9月27日 (火) 05:30時点における最新版