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「懐」の版間の差分

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'''懐'''(ふところ)は、[[衣類|衣服]]特に[[和服]]を着たとき[[胸]]のあたりの内側の部分である。また、前に出した[[腕|両腕]]と胸とで囲まれる空間もこう呼ばれる。
'''懐'''(ふところ)は、[[衣類|衣服]]の[[胸]]のりの内側の部分である。また、仮に何も身につけていなくとも、前に出した[[腕|両腕]]と胸とで囲まれる[[空間]]、懐と呼ばれる。さらに拡大解釈して、何かに囲まれた空間のことを、懐と言う場合もある。なお、現実の空間ではなく、考え(胸中)のことを指す場合もある。


== 所持金 ==
== 概要 ==
衣服、特に[[和服]]を着た時の、胸の辺りの内側の部分を指す。しかしながら、和服以外の服を着ていても、同様の部分を指して懐と呼ばれる。これらの用法の場合、'''懐中'''とほぼ同義である。また、仮に何も身につけていなくとも、前に出した両腕と胸とで囲まれる空間も懐と呼ばれる。
自分のものにすることを、懐に入れて持つ様から「懐にする」とう。所持金の額や金回りの状態を「懐具合」や「懐都合」とい、懐に入れて持っている金そのものを「懐」とうこともある。例えば、持ち合わせの金がたくさんあることは「懐が暖かい」、不当の利益を得ることは「懐を肥やす」「懐を暖める」とう。逆に、所持金が少ないことは「懐が寒い」「懐が寂しい」、身銭を切ることは「懐を痛める」とう。

== 懐中にあるモノ ==
*[[懐剣]](懐中に忍ばせておく護身用の[[短刀]])など、あまり人目には曝さず、大っぴらに持ち歩いてはいない物に懐と付くものがある。
*[[懐紙]]

== 派生 ==
=== 所持金 ===
金などを自分のものにすることを、懐に入れて持つ様から「懐にする」とう。所持金の額や金回りの状態を「懐具合」や「懐都合」とい、懐に入れて持っている金そのものを「懐」とうこともある。例えば、持ち合わせの金がたくさんあることは「懐が暖かい」、不当の利益を得ることは「懐を肥やす」「懐を暖める」とう。逆に、所持金が少ないことは「懐が寒い」「懐が寂しい」、身銭を切ることは「懐を痛める」と。なお「懐勘定」と言うと、所持金を[[暗算]]することを指す

=== 胸中 ===
「懐を探る」と言うと、相手の考えていることを探るという意味になる。さらに人間の能力を指すこともあり、「懐が深い」と言うと、度量が広い、対応力に長ける、などの意味となる。しばしば、[[力士]]に対して使われる表現である。

=== 人間以外に用いられる場合 ===
本来「懐」とは人間に用いられる語であるものの、何かに囲まれた状態を「懐に抱かれる」などと言われることがある。

== 関連項目 ==
* [[懐剣]]と[[懐刀]]


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2021年11月27日 (土) 14:54時点における最新版

(ふところ)とは、衣服の辺りの内側の部分である。また、仮に何も身につけていなくとも、前に出した両腕と胸とで囲まれる空間も、懐と呼ばれる。さらに拡大解釈して、何かに囲まれた空間のことを、懐と言う場合もある。なお、現実の空間ではなく、考え(胸中)のことを指す場合もある。

概要

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衣服、特に和服を着た時の、胸の辺りの内側の部分を指す。しかしながら、和服以外の服を着ていても、同様の部分を指して懐と呼ばれる。これらの用法の場合、懐中とほぼ同義である。また、仮に何も身につけていなくとも、前に出した両腕と胸とで囲まれる空間も懐と呼ばれる。

懐中にあるモノ

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  • 懐剣(懐中に忍ばせておく護身用の短刀)など、あまり人目には曝さず、大っぴらに持ち歩いてはいない物に懐と付くものがある。
  • 懐紙

派生

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所持金

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金などを自分のものにすることを、懐に入れて持つ様から「懐にする」と言う。所持金の額や金回りの状態を「懐具合」や「懐都合」と言い、懐に入れて持っている金そのものを「懐」と言うこともある。例えば、持ち合わせの金がたくさんあることは「懐が暖かい」、不当の利益を得ることは「懐を肥やす」「懐を暖める」と言う。逆に、所持金が少ないことは「懐が寒い」「懐が寂しい」、身銭を切ることは「懐を痛める」と言う。なお「懐勘定」と言うと、所持金を暗算することを指す。

胸中

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「懐を探る」と言うと、相手の考えていることを探るという意味になる。さらに人間の能力を指すこともあり、「懐が深い」と言うと、度量が広い、対応力に長ける、などの意味となる。しばしば、力士に対して使われる表現である。

人間以外に用いられる場合

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本来「懐」とは人間に用いられる語であるものの、何かに囲まれた状態を「懐に抱かれる」などと言われることがある。

関連項目

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