「ブレインストーム (映画)」の版間の差分
→ストーリー: 補足 |
編集の要約なし |
||
(18人の利用者による、間の28版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
{{Infobox Film |
{{Infobox Film |
||
| 作品名 = ブレインストーム |
| 作品名 = ブレインストーム |
||
| 原題 = Brainstorm |
| 原題 = Brainstorm |
||
6行目: | 6行目: | ||
| 画像解説 = |
| 画像解説 = |
||
| 監督 = [[ダグラス・トランブル]] |
| 監督 = [[ダグラス・トランブル]] |
||
⚫ | |||
⚫ | |||
| 原案 = [[ブルース・ジョエル・ルービン]] |
|||
| 製作 = ダグラス・トランブル |
| 製作 = ダグラス・トランブル |
||
⚫ | |||
⚫ | |||
| 出演者 = [[クリストファー・ウォーケン]]<br />[[ナタリー・ウッド]] |
| 出演者 = [[クリストファー・ウォーケン]]<br />[[ナタリー・ウッド]] |
||
| 音楽 = [[ジェームズ・ホーナー]] |
| 音楽 = [[ジェームズ・ホーナー]] |
||
| 撮影 = [[リチャード・ユリシッチ]] |
| 撮影 = [[リチャード・ユリシッチ]] |
||
| 編集 = エドワード・ワーシルカ<br />フリーマン・A・デイヴィス |
| 編集 = エドワード・ワーシルカ<br />フリーマン・A・デイヴィス |
||
| 配給 = [[メトロ・ゴールドウィン・メイヤー]] |
|||
| 配給 = |
|||
| 公開 = |
| 公開 = {{flagicon|USA}} 1983年9月30日<br />{{flagicon|JPN}} 1984年4月14日 |
||
| 上映時間 = 106分 |
| 上映時間 = 106分 |
||
| 製作国 = |
| 製作国 = {{USA}} |
||
| 言語 = 英語 |
| 言語 = [[英語]] |
||
| |
| 製作費 = $15,000,000 |
||
| 興行収入 = {{flagicon|USA}}{{flagicon|CAN}} $10,219,460<ref name="boxofficemojo">{{Cite web|url=https://www.boxofficemojo.com/release/rl3662054913/weekend/|title=Brainstorm|publisher=[[Amazon.com]]|work=[[Box Office Mojo]]|language=英語 |accessdate=2012-07-25 }}</ref> |
|||
| 興行収入 = $8,900,000 {{flagicon|USA}} |
|||
| 前作 = |
| 前作 = |
||
| 次作 = |
| 次作 = |
||
| allcinema_id = 20660 |
|||
| kinejun_id = |
|||
| amg_id = |
|||
| imdb_id = 0085271 |
|||
}} |
}} |
||
'''ブレインストーム'''(''' |
『'''ブレインストーム'''』(''Brainstorm'')は、[[1983年]]の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ]]の[[メトロ・ゴールドウィン・メイヤー|MGM]]/[[ユナイテッド・アーティスツ|UA]]製作、監督[[ダグラス・トランブル]]、主演[[クリストファー・ウォーケン]]の[[SF映画]]。 |
||
== ストーリー == |
|||
⚫ | |||
⚫ | |||
⚫ | |||
⚫ | |||
⚫ | |||
== キャスト == |
== キャスト == |
||
{| class="wikitable" style="text-align:center" |
|||
⚫ | |||
|- |
|||
⚫ | |||
!rowspan=2|役名 |
|||
⚫ | |||
!rowspan=2|俳優 |
|||
⚫ | |||
!colspan=2|日本語吹替 |
|||
⚫ | |||
|- |
|||
⚫ | |||
![[TBSテレビ|TBS]]版 |
|||
⚫ | |||
|- |
|||
⚫ | |||
⚫ | |||
|- |
|||
⚫ | |||
|- |
|||
⚫ | |||
|- |
|||
⚫ | |||
|- |
|||
⚫ | |||
|- |
|||
⚫ | |||
|- |
|||
⚫ | |||
|- |
|||
⚫ | |||
|- |
|||
|} |
|||
* TBS版:初回放送[[1989年]][[9月28日]]『木曜シネマパラダイス』(深夜枠)※新盤DVD収録 |
|||
== スタッフ == |
== スタッフ == |
||
*監督:[[ダグラス・トランブル]] |
* 監督:[[ダグラス・トランブル]] |
||
*脚本:ロバート・スティッツェル、フィリップ・フランク・メッシーナ |
* 脚本:ロバート・スティッツェル、フィリップ・フランク・メッシーナ |
||
*原案:[[ブルース・ジョエル・ルービン]] |
* 原案:[[ブルース・ジョエル・ルービン]] |
||
*撮影監督:[[リチャード・ユリシッチ]] |
* 撮影監督:[[リチャード・ユリシッチ]] |
||
*音楽:[[ジェームズ・ホーナー]] |
* 音楽:[[ジェームズ・ホーナー]] |
||
*プロダクション・デザイン:ジョン・バローネ |
* プロダクション・デザイン:ジョン・バローネ |
||
*衣裳デザイン:ドン・フェルド |
* 衣裳デザイン:ドン・フェルド |
||
*アートディレクター:デヴィッド・L・スナイダー |
* アートディレクター:デヴィッド・L・スナイダー |
||
== 概要 == |
== 概要 == |
||
56行目: | 82行目: | ||
「死」の記録で[[臨死体験]]を映像化しており、魂が肉体を離れて舞い上って行く途中に人生のエピソードの「泡」に入ることで、走馬灯のように人生を振り返る様子が描かれている。 |
「死」の記録で[[臨死体験]]を映像化しており、魂が肉体を離れて舞い上って行く途中に人生のエピソードの「泡」に入ることで、走馬灯のように人生を振り返る様子が描かれている。 |
||
撮影中、ボートの水没事故で女優の[[ナタリー・ウッド]] |
撮影中、ボートの水没事故で女優の[[ナタリー・ウッド]]が水死している。この「死」の体験を描いた映画は、エンドロールに「TO NATALIE」とあるように、ウッドの遺作となってしまった。なお2018年2月1日、捜査当局者はこの件について「不審死」として捜査を行なっていることを明らかにした。 |
||
当初はトランブルが提唱している「ショースキャン |
当初はトランブルが提唱している「ショースキャン(動体解像度を飛躍的に高め、現実と人工映像との差を無くすために大画面フィルムを60コマ/秒で駆動する)」をブレインストーム装着時のイメージとして用いる予定であったが、通常の24コマ/秒とショースキャンの60コマ/秒を切り替えて上映する困難さからスクリーンサイズを通常シーンを35mmビスタサイズ、ブレインストーム装着時には65mmと使い分ける事で解決した。 |
||
バーチャル・リアリティやインターネットを予想し映像化した内容であったが興行的には苦戦し、上記通り制作費に対し収益が半分程度しか上がらず、劇場用映画としてはトランブル最後の監督作になっただけでなく、視覚効果スタジオEEGも退く事になった。 |
バーチャル・リアリティやインターネットを予想し映像化した内容であったが興行的には苦戦し、上記通り制作費に対し収益が半分程度しか上がらず、劇場用映画としてはトランブル最後の監督作になっただけでなく、視覚効果スタジオEEGも退く事になった。 |
||
== |
== 賞 == |
||
⚫ | |||
⚫ | |||
⚫ | |||
⚫ | |||
⚫ | |||
== 参考文献 == |
|||
⚫ | |||
{{Reflist}} |
|||
== 賞 == |
|||
⚫ | |||
== 外部リンク == |
|||
⚫ | |||
* {{Allcinema title|20660|ブレインストーム}} |
|||
[[Category:1983年の映画|ふれいんすとうむ]] |
|||
* {{Kinejun title|7994|ブレインストーム}} |
|||
⚫ | |||
* {{Amg movie|6933|Brainstorm}} |
|||
* {{IMDb title|0085271|Brainstorm}} |
|||
⚫ | |||
[[de:Projekt Brainstorm]] |
|||
[[ |
[[Category:1983年の映画]] |
||
⚫ | |||
[[fr:Brainstorm (film)]] |
|||
[[Category:メトロ・ゴールドウィン・メイヤーの作品]] |
|||
[[nl:Brainstorm (film)]] |
|||
[[Category:ジェームズ・ホーナーの作曲映画]] |
|||
[[no:Prosjekt brainstorm]] |
|||
[[Category:ノースカロライナ州で製作された映画作品]] |
|||
[[ru:Мозговой штурм (фильм)]] |
2022年2月26日 (土) 10:52時点における最新版
ブレインストーム | |
---|---|
Brainstorm | |
監督 | ダグラス・トランブル |
脚本 |
ロバート・スティッツェル フィリップ・フランク・メッシーナ |
原案 | ブルース・ジョエル・ルービン |
製作 | ダグラス・トランブル |
製作総指揮 | ジョエル・L・フリードマン |
出演者 |
クリストファー・ウォーケン ナタリー・ウッド |
音楽 | ジェームズ・ホーナー |
撮影 | リチャード・ユリシッチ |
編集 |
エドワード・ワーシルカ フリーマン・A・デイヴィス |
配給 | メトロ・ゴールドウィン・メイヤー |
公開 |
1983年9月30日 1984年4月14日 |
上映時間 | 106分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $15,000,000 |
興行収入 | $10,219,460[1] |
『ブレインストーム』(Brainstorm)は、1983年のアメリカのMGM/UA製作、監督ダグラス・トランブル、主演クリストファー・ウォーケンのSF映画。
ストーリー
[編集]複合未来産業エヴァンス電子研究所の研究チームは、リリアン・レイノルズ博士をチーフとする画期的な実験を行っていた。
人間の記憶・知覚を他人に伝達するヘルメット型マシンをマイケル・ブレイスが被り、研究助手のゴーディと実験を続けている。「ブレインストーム」と名付けられた知覚伝達の研究は完成に近づきつつあった。最初はぼやけていた映像が鮮明になり、装置で接続された2人の間に神経伝達が行われた。「ブレインストーム」は直接の知覚伝達だけではなく、記録ができるようになる。
研究の完成を聞いた会社のオーナー、アレックス・ターソンは重役会を招集してマシーンを披露する。人間の脳から直接、攻撃を指令できる技術に軍部が介入して来る。リリアンは研究の軍事転用に強く反対する。
一方、研究員のハルがセックス・シーンをエンドレスにしたブレインストームのテープをかけ、心臓麻痺をおこしかける事件がおき、ブレインストーム・テープの危険性が認知されるようになる。そのような情勢の中、研究と軍との折衝でストレスのかかっていたリリアンは、1人で研究中に心臓発作に襲われる。死を悟ったリリアンは懸命にブレインストームを起動し、死の瞬間を記録にとどめつつ逝った。
彼女の死を契機として、軍が研究室を占拠し、軍事転用の研究を始めた。マイケルはリリアンの「死」を記録したテープに執着し、軍の管理下に置かれたテープを再生しようとする。妻カレンと退職したハルの協力を得て、遠隔操作で研究室の設備にアクセスしテープを再生、リリアンの臨死体験から死の世界へと引き込まれる。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
---|---|---|---|
TBS版 | |||
マイケル・ブレイス | クリストファー・ウォーケン | 曽我部和恭 | |
リリアン・レイノルズ | ルイーズ・フレッチャー | 竹口安芸子 | |
カレン・ブレイス | ナタリー・ウッド | 沢田敏子 | |
アレックス・ターソン | クリフ・ロバートソン | 寺島幹夫 | |
ハル・アブラムソン | ジョー・ドーシー | 嶋俊介 | |
ゴーディ・フォーブス | ジョーダン・クリストファー | 大滝進矢 | |
ランドン・マークス | ドナルド・ホットン | 小島敏彦 | |
ロバート・ジェンキンス | アラン・ファッジ |
スタッフ
[編集]- 監督:ダグラス・トランブル
- 脚本:ロバート・スティッツェル、フィリップ・フランク・メッシーナ
- 原案:ブルース・ジョエル・ルービン
- 撮影監督:リチャード・ユリシッチ
- 音楽:ジェームズ・ホーナー
- プロダクション・デザイン:ジョン・バローネ
- 衣裳デザイン:ドン・フェルド
- アートディレクター:デヴィッド・L・スナイダー
概要
[編集]脳の情報をアップロード/ダウンロードするのは、サイバーパンクの常套手段だが、その手前の技術で、記憶と刺激をアウトプット/インプットする装置が「ブレインストーム」だと言える。オープニングのモザイク模様から本編につながる見せ方や、装置がヘルメット型からヘッドギア型、カチューシャ型へ改良していく姿で研究の進歩を表現するなど、技術の描き方に製作者のこだわりが見える。
記録は魚眼レンズを使った「泡」のように表現され、自身の体験と疑似体験を区別している。擬似体験が脳に対しては実体験として伝わっている事が、記録の再生で致死寸前になる状態の場面で表されている。撮影のために小型の8mmフィルム映写機、球形のスクリーンとモーション・コントロール・カメラを組み合わせ大量のイメージを自動撮影するシステムが作られた。『マイノリティ・リポート』などにこの映像の影響が見られる。
「死」の記録で臨死体験を映像化しており、魂が肉体を離れて舞い上って行く途中に人生のエピソードの「泡」に入ることで、走馬灯のように人生を振り返る様子が描かれている。
撮影中、ボートの水没事故で女優のナタリー・ウッドが水死している。この「死」の体験を描いた映画は、エンドロールに「TO NATALIE」とあるように、ウッドの遺作となってしまった。なお2018年2月1日、捜査当局者はこの件について「不審死」として捜査を行なっていることを明らかにした。
当初はトランブルが提唱している「ショースキャン(動体解像度を飛躍的に高め、現実と人工映像との差を無くすために大画面フィルムを60コマ/秒で駆動する)」をブレインストーム装着時のイメージとして用いる予定であったが、通常の24コマ/秒とショースキャンの60コマ/秒を切り替えて上映する困難さからスクリーンサイズを通常シーンを35mmビスタサイズ、ブレインストーム装着時には65mmと使い分ける事で解決した。
バーチャル・リアリティやインターネットを予想し映像化した内容であったが興行的には苦戦し、上記通り制作費に対し収益が半分程度しか上がらず、劇場用映画としてはトランブル最後の監督作になっただけでなく、視覚効果スタジオEEGも退く事になった。
賞
[編集]- 1984年度サターン賞 音楽賞(ジェームズ・ホーナー)、主演女優賞(ルイーズ・フレッチャー)受賞
参考文献
[編集]- ^ “Brainstorm” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年7月25日閲覧。