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「イワン・エフレーモフ」の版間の差分

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[[File:Иван Ефремов 1925.jpeg|thumb|イワン・エフレーモフ]]
'''イワン・アントーノヴィチ・エフレーモフ'''([[ロシア語|露]]:'''{{lang|ru|Иван Антонович Ефремов}}''';[[ラテン文字化|ラテン翻字]]例:''Ivan Antonovich Efremov''、[[1907年]][[4月22日]] - [[1972年]][[10月5日]])は、[[ロシア]]([[ソビエト連邦|ソ連]])の[[SF作家]]である。[[古生物学]]者から転身した作家で、代表作としては[[共産主義]]社会の未来を肯定的に扱った長編『{{仮リンク|アンドロメダ星雲 (小説)|label=アンドロメダ星雲|en|Andromeda (novel)|ru|Туманность Андромеды (роман)}}』などがある。
'''イワン・アントーノヴィチ・エフレーモフ'''([[ロシア語|露]]:'''{{lang|ru|Иван Антонович Ефремов}}''';[[ラテン文字化|ラテン翻字]]例:''Ivan Antonovich Efremov''、[[1907年]][[4月22日]] - [[1972年]][[10月5日]])は、[[ロシア]]([[ソビエト連邦|ソ連]])の[[SF作家]]である。[[古生物学]]者から転身した作家で、代表作としては[[共産主義]]社会の未来を肯定的に扱った長編『{{仮リンク|アンドロメダ星雲 (小説)|label=アンドロメダ星雲|en|Andromeda (novel)|ru|Туманность Андромеды (роман)}}』などがある。


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===フィクション===
===フィクション===
*『世界SF全集22 エフレーモフ』早川書房、1978年
*『世界SF全集22 エフレーモフ』早川書房、1978年
**{{lang|ru|Туманность Андромеды}} (1957) 「アンドロメダ星雲」
**{{lang|ru|Туманность Андромеды}} (1957) 「{{仮リンク|アンドロメダ星雲 (小説)|label=アンドロメダ星雲|en|Andromeda (novel)|ru|Туманность Андромеды (роман)}}
<!-- **{{lang|ru|Звездные Корабли}}「星の船」 (おまけの中編なので一々挙げることも無いかなあ)-->
<!-- **{{lang|ru|Звездные Корабли}}「星の船」 (おまけの中編なので一々挙げることも無いかなあ)-->
*{{lang|ru|Час Быка}} (1968) 『丑の刻』早川書房、1980年
*{{lang|ru|Час Быка}} (1968) 『丑の刻』早川書房、1980年
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==関連項目==
==関連項目==
*[[イワン・エフレーモフ記念賞]](ロシアSFの普及活動に対する功労者に与えられる賞)
* [[イワン・エフレーモフ記念賞]](ロシアSFの普及活動に対する功労者に与えられる賞)
* [[科学万能主義]]、[[電化を進めよ]]、[[テクノフューチャー思想]]、[[ロシア宇宙主義]]


==外部リンク==
== 外部リンク ==
*[http://homepage1.nifty.com/ta/ 翻訳作品集成]>[http://homepage1.nifty.com/ta/sfe/efremov.htm イワン・エフレーモフ(Ivan Efremov)] - 日本語訳作品(抄訳、短編、評論等を含む)の書誌情報
* [https://ameqlist.com/ 翻訳作品集成]>[http://ameqlist.com/sfe/efremov.htm イワン・エフレーモフ(Ivan Efremov)] - 日本語訳作品(抄訳、短編、評論等を含む)の書誌情報
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2022年3月16日 (水) 07:06時点における最新版

イワン・エフレーモフ

イワン・アントーノヴィチ・エフレーモフИван Антонович Ефремовラテン翻字例:Ivan Antonovich Efremov1907年4月22日 - 1972年10月5日)は、ロシアソ連)のSF作家である。古生物学者から転身した作家で、代表作としては共産主義社会の未来を肯定的に扱った長編『アンドロメダ星雲英語版ロシア語版』などがある。

略歴

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サンクトペテルブルク出身。少年時代はジュール・ヴェルヌH・R・ハガードを愛読したという[1]。船員生活を経て、レニングラード大学で学び、古生物学者となる。1940年、生物学の博士号を取得[1]。戦後、ソ連科学アカデミーが古生物学上の目的で送り出したゴビ砂漠探検隊を、3度に渡り指揮した(1946 - 49年)[1]。1950年にはタフォノミー(Taphonomy;化石生成論)の草創的な著作『タフォノミアと地質時代』(未訳)でスターリン賞を受賞[2]

戦中、熱病で本業から一時退いて時間ができたことをきっかけに創作を始める(彼をSFの創作に導いた「内的な動機」は、かねてから持っていた、科学者としては活かしきれない大胆な着想を小説の形で放出したいという欲求にあった)[1]。1944年に最初の短編集『五つのポイント』(未訳)を刊行[1]。本人が語るところでは、当初エフレーモフは専業作家になる気はなかったのだが、先行するSF作家アレクセイ・ニコラエヴィッチ・トルストイに評価されたことから本格的に創作に取り組むようになったのだという[1]

作品には、SF以外にも歴史小説やノンフィクションがある[1]

作品リスト

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本節では、日本語訳された主要作品のみ挙げた。短編等については外部リンクを参照されたい。

フィクション

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  • 『世界SF全集22 エフレーモフ』早川書房、1978年
  • Час Быка (1968) 『丑の刻』早川書房、1980年
  • Лезвие бритвы (1963) 『アレクサンドロスの王冠(上・下)』創元推理文庫、1979年

ノンフィクション

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  • 『世界ノンフィクション ヴェリタ 16』筑摩書房、1978年
    • Дорога Ветров (1958)「恐竜の発見 - 風の道」

出典

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  1. ^ a b c d e f g 『世界SF全集 22』巻末解説(飯田規和)
  2. ^ 『世界ノンフィクション ヴェリタ 16』巻末「解題」(清水邦生

主要参考資料

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  • 『世界SF全集22』(早川書房、1978年)巻末「解説 エフレーモフ - 人と作品」(飯田規和

関連項目

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外部リンク

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