コンテンツにスキップ

「ダグ・ウェクター」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
→‎経歴: 「ドラフト」のリンクを、より適切な項に飛べるように追記
m Bot作業依頼#Cite bookの更新に伴う修正
 
(5人の利用者による、間の5版が非表示)
6行目: 6行目:
|選手写真ファイル名 = Doug Waechter.jpg
|選手写真ファイル名 = Doug Waechter.jpg
|写真サイズ = 280
|写真サイズ = 280
|写真のコメント = フロリダ・マーリンズ時代<br>(2008年6月4日)
|写真のコメント = フロリダ・マーリンズ時代<br />(2008年6月4日)
|国籍 = {{USA}}
|国籍 = {{USA}}
|出身地 = [[フロリダ州]][[セントピーターズバーグ (フロリダ州)|セントピーターズバーグ]]
|出身地 = [[フロリダ州]][[セントピーターズバーグ (フロリダ州)|セントピーターズバーグ]]
24行目: 24行目:
* ノースイースト高等学校
* ノースイースト高等学校
* [[タンパベイ・レイズ|タンパベイ・デビルレイズ]] (2003 - 2006)
* [[タンパベイ・レイズ|タンパベイ・デビルレイズ]] (2003 - 2006)
* [[フロリダ・マーリンズ]] (2008)
* [[マイアミ・マーリンズ|フロリダ・マーリンズ]] (2008)
* [[カンザスシティ・ロイヤルズ]] (2009)
* [[カンザスシティ・ロイヤルズ]] (2009)
|選出国 =
|選出国 =
37行目: 37行目:
{{by|1999年}}[[6月2日]]、[[ドラフト会議 (MLB)#ファースト・イヤー|ドラフト]]3巡目で[[タンパベイ・レイズ|タンパベイ・デビルレイズ]] (当時の球団名) から指名され、同年[[6月27日]]に契約を結んだ<ref name="brdw">[https://www.baseball-reference.com/players/w/waechdo01.shtml Doug Waechter] - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月3日閲覧。</ref>。入団後、[[マイナーリーグ]] (ルーキー級) の{{仮リンク|プリンストン・レイズ|en|Princeton Rays|label=プリンストン・デビルレイズ}}に配属され、7試合の[[先発投手|先発]]登板含む11試合に登板。防御率9.77・0勝5敗・WHIP2.31という成績を残した。
{{by|1999年}}[[6月2日]]、[[ドラフト会議 (MLB)#ファースト・イヤー|ドラフト]]3巡目で[[タンパベイ・レイズ|タンパベイ・デビルレイズ]] (当時の球団名) から指名され、同年[[6月27日]]に契約を結んだ<ref name="brdw">[https://www.baseball-reference.com/players/w/waechdo01.shtml Doug Waechter] - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月3日閲覧。</ref>。入団後、[[マイナーリーグ]] (ルーキー級) の{{仮リンク|プリンストン・レイズ|en|Princeton Rays|label=プリンストン・デビルレイズ}}に配属され、7試合の[[先発投手|先発]]登板含む11試合に登板。防御率9.77・0勝5敗・WHIP2.31という成績を残した。


{{by|2000年}}は、A-級の[[ハドソンバレー・レネゲーズ]]に所属。全て先発投手として14試合に登板し、防御率2.35・4勝4敗・WHIP1.24という成績を残した。なお、4勝のうち2勝は、[[完封#野球|完封勝利]]であった。
{{by|2000年}}は、A-級の[[ハドソンバレー・レネゲーズ]]に所属。全て先発投手として14試合に登板し、防御率2.35・4勝4敗・WHIP1.24という成績を残した。なお、4勝のうち2勝は、[[完封#日本プロ野球|完封勝利]]であった。


{{by|2001年}}は、A級の[[チャールストン・リバードッグス]]に所属。前年に続き、全て先発投手として26試合に登板し、防御率4.34・8勝11敗・WHIP1.42という成績を残した。同年、投球イニングと奪三振が自身初めて100を超えた。
{{by|2001年}}は、A級の[[チャールストン・リバードッグス]]に所属。前年に続き、全て先発投手として26試合に登板し、防御率4.34・8勝11敗・WHIP1.42という成績を残した。同年、投球イニングと奪三振が自身初めて100を超えた。
43行目: 43行目:
{{by|2002年}}は、[[モンゴメリー・ビスケッツ|オーランド・レイズ]] (AA級) ・{{仮リンク|ベイカーズフィールド・ブレイズ|en|Bakersfield Blaze}}(A+級) ・前述のチャールストンの3階級でプレー。オーランドでは、4試合の先発登板で防御率9.00・1勝3敗・WHIP2.22だったが、ベイカーズフィールドとチャールストンでは、いずれも4.00未満の防御率を記録。3チーム計では、28試合の先発登板で防御率3.54・10勝9敗・WHIP1.46という成績を残した。
{{by|2002年}}は、[[モンゴメリー・ビスケッツ|オーランド・レイズ]] (AA級) ・{{仮リンク|ベイカーズフィールド・ブレイズ|en|Bakersfield Blaze}}(A+級) ・前述のチャールストンの3階級でプレー。オーランドでは、4試合の先発登板で防御率9.00・1勝3敗・WHIP2.22だったが、ベイカーズフィールドとチャールストンでは、いずれも4.00未満の防御率を記録。3チーム計では、28試合の先発登板で防御率3.54・10勝9敗・WHIP1.46という成績を残した。


{{by|2003年}}[[8月27日]]の[[シアトル・マリナーズ]]戦で、プロ5年目でメジャーデビューを果たした<ref name="030827tbdvssea">[https://www.baseball-reference.com/boxes/SEA/SEA200308270.shtml August 27, 2003 TBD vs SEA] - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月3日閲覧。</ref>。同試合で2番手として登板したウェクターは、2.1イニングを2安打無失点に抑え、メジャー初勝利を記録した<ref name="030827tbdvssea"/>。[[9月3日]]には、デビュー戦と同じ対戦相手であるマリナーズ戦で、メジャー初先発の舞台に立った<ref name="brdw2003gl">[https://www.baseball-reference.com/players/gl.fcgi?id=waechdo01&t=p&year=2003 Doug Waechter 2003 Pitching Game Logs] - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月3日閲覧。</ref><ref name="meikan2004">{{cite book|和書|year=2004|author=[[村上雅則]]・[[友成那智]]|title=メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2004|publisher=[[廣済堂あかつき|廣済堂出版]]|pages=89|id=ISBN 4-331-51040-9}}</ref>。この試合で両親や友人ら100人以上の応援を受けた<ref name="meikan2004"/>ウェクターは、9.0イニングを2安打無失点に抑え、メジャー初先発で完封勝利を記録した<ref name="030903seavstbd>[https://www.baseball-reference.com/boxes/TBA/TBA200309030.shtml September 3, 2003 SEA vs TBD] - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月3日閲覧。</ref>。なお、同日は母親の[[誕生日]]であった為、素晴らしい誕生日プレゼントをあげた形となった<ref name="meikan2004"/>。最終的にはメジャーで6試合に登板 (うち5試合が先発登板) し、防御率3.31・3勝2敗・WHIP1.25という成績を残した。また、マイナーではAAA級の[[ダーラム・ブルズ]]とオーランドで計23試合に登板 (うち22試合が先発登板) し、防御率3.81・8勝6敗・WHIP1.22という成績を残した。
{{by|2003年}}[[8月27日]]の[[シアトル・マリナーズ]]戦で、プロ5年目でメジャーデビューを果たした<ref name="030827tbdvssea">[https://www.baseball-reference.com/boxes/SEA/SEA200308270.shtml August 27, 2003 TBD vs SEA] - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月3日閲覧。</ref>。同試合で2番手として登板したウェクターは、2.1イニングを2安打無失点に抑え、メジャー初勝利を記録した<ref name="030827tbdvssea"/>。[[9月3日]]には、デビュー戦と同じ対戦相手であるマリナーズ戦で、メジャー初先発の舞台に立った<ref name="brdw2003gl">[https://www.baseball-reference.com/players/gl.fcgi?id=waechdo01&t=p&year=2003 Doug Waechter 2003 Pitching Game Logs] - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月3日閲覧。</ref><ref name="meikan2004">{{Cite book|和書|year=2004|author1=村上雅則|authorlink1=村上雅則|author2=友成那智|authorlink2=友成那智|title=メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2004|publisher=[[廣済堂出版]]|page=89|id=ISBN 4-331-51040-9}}</ref>。この試合で両親や友人ら100人以上の応援を受けた<ref name="meikan2004"/>ウェクターは、9.0イニングを2安打無失点に抑え、メジャー初先発で完封勝利を記録した<ref name="030903seavstbd">[https://www.baseball-reference.com/boxes/TBA/TBA200309030.shtml September 3, 2003 SEA vs TBD] - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月3日閲覧。</ref>。なお、同日は母親の[[誕生日]]であった為、素晴らしい誕生日プレゼントをあげた形となった<ref name="meikan2004"/>。最終的にはメジャーで6試合に登板 (うち5試合が先発登板) し、防御率3.31・3勝2敗・WHIP1.25という成績を残した。また、マイナーではAAA級の[[ダーラム・ブルズ]]とオーランドで計23試合に登板 (うち22試合が先発登板) し、防御率3.81・8勝6敗・WHIP1.22という成績を残した。


{{by|2004年}}はキャンプで調子が上がらなかった為、マイナーでシーズン開幕を迎えた<ref name="meikan2005">{{cite book|和書|year=2005|author=村上雅則・友成那智|title=メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2005|publisher=廣済堂出版|pages=75|id=ISBN 4-331-51093-X}}</ref>。[[4月]]下旬にメジャーに昇格したが、指の腱を痛めており、不安定なピッチングが続いた<ref name="meikan2005"/>。同年は14試合に先発登板し、防御率6.01・5勝7敗・WHIP1.44という成績だった。マイナーではダーラムで8試合に先発登板したが、防御率6.75・0勝2敗・WHIP1.71という成績で、防御率やWHIPはメジャーよりも悪かった。
{{by|2004年}}はキャンプで調子が上がらなかった為、マイナーでシーズン開幕を迎えた<ref name="meikan2005">{{Cite book|和書|year=2005|author=村上雅則・友成那智|title=メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2005|publisher=廣済堂出版|page=75|id=ISBN 4-331-51093-X}}</ref>。[[4月]]下旬にメジャーに昇格したが、指の腱を痛めており、不安定なピッチングが続いた<ref name="meikan2005"/>。同年は14試合に先発登板し、防御率6.01・5勝7敗・WHIP1.44という成績だった。マイナーではダーラムで8試合に先発登板したが、防御率6.75・0勝2敗・WHIP1.71という成績で、防御率やWHIPはメジャーよりも悪かった。


{{by|2005年}}になっても、前年に痛めた指の腱の故障が癒えなかった<ref name="meikan2006">{{cite book|和書|year=2006|author=村上雅則・友成那智|title=メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2006|publisher=廣済堂出版|pages=89|id=ISBN 4-331-51146-4}}</ref>。最終的には25試合の先発登板と4試合の[[リリーフ]]登板で、防御率5.62・5勝12敗・WHIP1.46という成績を記録。29被本塁打は2年連続チームワーストであり<ref name="meikan2006"/>、リーグ全体でもワースト8位だった<ref name="brdw"/>。また、マイナーでの防御率も悪化し、ダーラムでの3試合の先発登板で9.22だった。
{{by|2005年}}になっても、前年に痛めた指の腱の故障が癒えなかった<ref name="meikan2006">{{Cite book|和書|year=2006|author=村上雅則・友成那智|title=メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2006|publisher=廣済堂出版|page=89|id=ISBN 4-331-51146-4}}</ref>。最終的には25試合の先発登板と4試合の[[リリーフ]]登板で、防御率5.62・5勝12敗・WHIP1.46という成績を記録。29被本塁打は2年連続チームワーストであり<ref name="meikan2006"/>、リーグ全体でもワースト8位だった<ref name="brdw"/>。また、マイナーでの防御率も悪化し、ダーラムでの3試合の先発登板で9.22だった。


{{by|2006年}}は、11試合に登板 (うち10試合が先発登板) し、防御率6.62・1勝4敗・WHIP1.62という成績を残した。防御率とWHIPは、結果的にデビルレイズ時代では自己ワーストの数字だった。マイナーでは、ダーラムで17試合に登板して防御率8.32・1勝12敗・WHIP1.94という成績だった。
{{by|2006年}}は、11試合に登板 (うち10試合が先発登板) し、防御率6.62・1勝4敗・WHIP1.62という成績を残した。防御率とWHIPは、結果的にデビルレイズ時代では自己ワーストの数字だった。マイナーでは、ダーラムで17試合に登板して防御率8.32・1勝12敗・WHIP1.94という成績だった。
61行目: 61行目:
ロイヤルズを出た後、{{by|2010年}}から{{by|2011年}}にかけては、[[プエルトリコ]]の[[ウィンターリーグ]]である[[リーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・ロベルト・クレメンテ|LBPRC]]でプレー。[[インディオス・デ・マヤグエス]]に所属して19試合にリリーフ登板し、防御率4.63・2勝2敗2セーブ・WHIP1.41という成績を残した。
ロイヤルズを出た後、{{by|2010年}}から{{by|2011年}}にかけては、[[プエルトリコ]]の[[ウィンターリーグ]]である[[リーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・ロベルト・クレメンテ|LBPRC]]でプレー。[[インディオス・デ・マヤグエス]]に所属して19試合にリリーフ登板し、防御率4.63・2勝2敗2セーブ・WHIP1.41という成績を残した。


2011年[[6月25日]]、現役引退を表明した<ref name="trdwr">{{cite web|url=https://www.mlbtraderumors.com/2011/06/doug-waechter-retires.html|author=Mike Axisa|title=Doug Waechter Retires|work=MLB Trade Rumors|date=2011-6-25|accessdate=2020-2-3}}</ref>。
2011年[[6月25日]]、現役引退を表明した<ref name="trdwr">{{cite web|url=https://www.mlbtraderumors.com/2011/06/doug-waechter-retires.html|author=Mike Axisa|title=Doug Waechter Retires|work=MLB Trade Rumors|language=英語|date=2011-6-25|accessdate=2020-2-3}}</ref>。


==詳細情報==
==詳細情報==
81行目: 81行目:
|-
|-
|style="text-align: center;"|{{by2|2008}}
|style="text-align: center;"|{{by2|2008}}
|style="text-align: center; white-space:nowrap;"|[[フロリダ・マーリンズ|FLA]]
|style="text-align: center; white-space:nowrap;"|[[マイアミ・マーリンズ|FLA]]
|48||0||0||0||0||4||2||0||9||.667||275||63.1||63||7||21||3||2||46||2||0||29||26||3.69||1.33
|48||0||0||0||0||4||2||0||9||.667||275||63.1||63||7||21||3||2||46||2||0||29||26||3.69||1.33
|-
|-
136行目: 136行目:


{{Baseball-biography-stub}}
{{Baseball-biography-stub}}
{{DEFAULTSORT:うえくた たく}}
{{DEFAULTSORT:うえくた たく}}
[[Category:アメリカ合衆国の野球選手]]
[[Category:アメリカ合衆国の野球選手]]
[[Category:ドイツ系アメリカ人の野球選手]]
[[Category:ドイツ系アメリカ人の野球選手]]

2022年7月2日 (土) 07:58時点における最新版

ダグ・ウェクター
Doug Waechter
フロリダ・マーリンズ時代
(2008年6月4日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州セントピーターズバーグ
生年月日 (1981-01-28) 1981年1月28日(43歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
209 lb =約94.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1999年 ドラフト3巡目
初出場 2003年8月27日
最終出場 2009年8月11日
年俸 $640,000(2009年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ダグ・ウェクターDouglas Michael Waechter , 1981年1月28日 - )は、アメリカ合衆国セントピーターズバーグ出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

経歴[編集]

プロ入り - デビルレイズ時代 (1999 - 2007)[編集]

1999年6月2日ドラフト3巡目でタンパベイ・デビルレイズ (当時の球団名) から指名され、同年6月27日に契約を結んだ[2]。入団後、マイナーリーグ (ルーキー級) のプリンストン・デビルレイズ英語版に配属され、7試合の先発登板含む11試合に登板。防御率9.77・0勝5敗・WHIP2.31という成績を残した。

2000年は、A-級のハドソンバレー・レネゲーズに所属。全て先発投手として14試合に登板し、防御率2.35・4勝4敗・WHIP1.24という成績を残した。なお、4勝のうち2勝は、完封勝利であった。

2001年は、A級のチャールストン・リバードッグスに所属。前年に続き、全て先発投手として26試合に登板し、防御率4.34・8勝11敗・WHIP1.42という成績を残した。同年、投球イニングと奪三振が自身初めて100を超えた。

2002年は、オーランド・レイズ (AA級) ・ベイカーズフィールド・ブレイズ英語版(A+級) ・前述のチャールストンの3階級でプレー。オーランドでは、4試合の先発登板で防御率9.00・1勝3敗・WHIP2.22だったが、ベイカーズフィールドとチャールストンでは、いずれも4.00未満の防御率を記録。3チーム計では、28試合の先発登板で防御率3.54・10勝9敗・WHIP1.46という成績を残した。

2003年8月27日シアトル・マリナーズ戦で、プロ5年目でメジャーデビューを果たした[3]。同試合で2番手として登板したウェクターは、2.1イニングを2安打無失点に抑え、メジャー初勝利を記録した[3]9月3日には、デビュー戦と同じ対戦相手であるマリナーズ戦で、メジャー初先発の舞台に立った[4][5]。この試合で両親や友人ら100人以上の応援を受けた[5]ウェクターは、9.0イニングを2安打無失点に抑え、メジャー初先発で完封勝利を記録した[6]。なお、同日は母親の誕生日であった為、素晴らしい誕生日プレゼントをあげた形となった[5]。最終的にはメジャーで6試合に登板 (うち5試合が先発登板) し、防御率3.31・3勝2敗・WHIP1.25という成績を残した。また、マイナーではAAA級のダーラム・ブルズとオーランドで計23試合に登板 (うち22試合が先発登板) し、防御率3.81・8勝6敗・WHIP1.22という成績を残した。

2004年はキャンプで調子が上がらなかった為、マイナーでシーズン開幕を迎えた[7]4月下旬にメジャーに昇格したが、指の腱を痛めており、不安定なピッチングが続いた[7]。同年は14試合に先発登板し、防御率6.01・5勝7敗・WHIP1.44という成績だった。マイナーではダーラムで8試合に先発登板したが、防御率6.75・0勝2敗・WHIP1.71という成績で、防御率やWHIPはメジャーよりも悪かった。

2005年になっても、前年に痛めた指の腱の故障が癒えなかった[8]。最終的には25試合の先発登板と4試合のリリーフ登板で、防御率5.62・5勝12敗・WHIP1.46という成績を記録。29被本塁打は2年連続チームワーストであり[8]、リーグ全体でもワースト8位だった[2]。また、マイナーでの防御率も悪化し、ダーラムでの3試合の先発登板で9.22だった。

2006年は、11試合に登板 (うち10試合が先発登板) し、防御率6.62・1勝4敗・WHIP1.62という成績を残した。防御率とWHIPは、結果的にデビルレイズ時代では自己ワーストの数字だった。マイナーでは、ダーラムで17試合に登板して防御率8.32・1勝12敗・WHIP1.94という成績だった。

2007年は、ベロビーチ・デビルレイズ (A+級) とハドソンバレーの2ランクでプレー。ベロビーチでは9試合の先発登板で防御率4.74・4勝4敗・WHIP1.33、ハドソンバレーでは4試合の先発登板で防御率1.42・2勝1敗・WHIP0.84という成績を残した。しかし、メジャーデビューした2003年以降では初めてメジャーに昇格出来ずじまいでシーズンを終えた。10月29日、デビルレイズからFAとなり、11月27日フロリダ・マーリンズと契約した[2]

マーリンズ時代 (2008)[編集]

2008年は2年ぶりにメジャー復帰を果たし、キャリアハイの48試合に登板して防御率3.69・4勝2敗・WHIP1.33という成績を残した。なお、この年はメジャーで初めて先発登板0だった。マイナーではAAA級、A+級、ルーキー級の3階級で計5試合に登板 (うち3試合が先発登板) し、防御率4.05・1勝0敗・WHIP1.73だった。10月1日にFAとなったウェクターは、12月11日カンザスシティ・ロイヤルズと契約した[2]

ロイヤルズ時代 - 引退 (2009 - 2011)[編集]

2009年は、5試合のリリーフ登板で防御率8.44・WHIP2.25という成績を残した。また、マイナーではAAA級のオマハ・ロイヤルズで13試合にリリーフ登板し、防御率4.82・1勝1敗1セーブ・WHIP1.23という成績を残した。11月21日にFAとなり[2]、同年は結果的にウェクターにとってメジャー及びマイナーで試合に出場した最後のシーズンとなった。

ロイヤルズを出た後、2010年から2011年にかけては、プエルトリコウィンターリーグであるLBPRCでプレー。インディオス・デ・マヤグエスに所属して19試合にリリーフ登板し、防御率4.63・2勝2敗2セーブ・WHIP1.41という成績を残した。

2011年6月25日、現役引退を表明した[9]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2003 TB 6 5 1 1 0 3 2 0 0 .600 145 35.1 29 4 15 0 1 29 0 0 13 13 3.31 1.25
2004 14 14 0 0 0 5 7 0 0 .417 309 70.1 68 20 33 1 4 36 1 1 54 47 6.01 1.44
2005 29 25 0 0 0 5 12 0 0 .294 692 157.0 191 29 38 5 3 87 4 2 109 98 5.62 1.46
2006 11 10 0 0 0 1 4 0 0 .200 249 53.0 67 6 19 1 5 25 0 0 40 39 6.62 1.62
2008 FLA 48 0 0 0 0 4 2 0 9 .667 275 63.1 63 7 21 3 2 46 2 0 29 26 3.69 1.33
2009 KC 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 28 5.1 9 2 3 0 0 3 1 0 5 5 8.44 2.25
MLB:6年 113 54 1 1 0 18 27 0 9 .400 1698 384.1 427 68 129 10 15 226 8 3 250 228 5.34 1.45

年度別守備成績[編集]



投手(P)












2003 TB 6 2 1 0 0 1.000
2004 14 5 5 1 0 .909
2005 29 11 8 3 1 .864
2006 11 0 4 1 0 .800
2008 FLA 48 2 1 1 0 .750
2009 KC 5 0 0 0 0 ----
MLB 113 20 19 6 1 .867

背番号[編集]

  • 40 (2003年 - 2005年)
  • 44 (2006年)
  • 35 (2008年)
  • 45 (2009年)

脚注[編集]

  1. ^ Doug Waechter Stats, News, Photos” (英語). ESPN.com. 2010年1月2日閲覧。
  2. ^ a b c d e Doug Waechter - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月3日閲覧。
  3. ^ a b August 27, 2003 TBD vs SEA - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月3日閲覧。
  4. ^ Doug Waechter 2003 Pitching Game Logs - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月3日閲覧。
  5. ^ a b c 村上雅則友成那智『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2004』廣済堂出版、2004年、89頁。ISBN 4-331-51040-9 
  6. ^ September 3, 2003 SEA vs TBD - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月3日閲覧。
  7. ^ a b 村上雅則・友成那智『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2005』廣済堂出版、2005年、75頁。ISBN 4-331-51093-X 
  8. ^ a b 村上雅則・友成那智『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2006』廣済堂出版、2006年、89頁。ISBN 4-331-51146-4 
  9. ^ Mike Axisa (2011年6月25日). “Doug Waechter Retires” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年2月3日閲覧。

外部リンク[編集]