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'''王立展示館'''(おうりつてんじかん、王立博覧会ビル、Royal Exhibition Building)は[[オーストラリア]]の[[メルボルン]]にある歴史的建築物。[[カールトン庭園]]の中に立地しる。
[[Image:Royal exhibition building tulips straight.jpg|thumb|200px|王立展示館]]
'''王立展示館'''(おうりつてんじかん、'''王立博覧会ビル''''''Royal Exhibition Building''')は[[オーストラリア]]の[[メルボルン]]にある建築物。[[カールトン庭園]]の中に位置する。オーストラリア最初の[[大陸ヨーロッパ]]風建築と言われ、現在ではメルボルン博物館の収蔵品の一つになっおり、同博物館のもっとも大きな文物である。


[[Image:Royal exhibition building tulips straight.jpg|thumb|王立展示館]]
王立展示館は、[[ビクトリア州立図書館]]やメルボルン市庁舎を建設した建築家のジョセフ・リード([[:en:Joseph Reed]])による建築で1880年に完成し、同年の[[メルボルン万国博覧会]]の展示会場となった。当時は12,000平方メートルにも及ぶ本館とともに、展示のために一時的な建物が敷地内にあったという。1888年にはヨーロッパ人のオーストラリア入植100周年を記念してのパーティーも開催された。
[[File:Aerial Photo of Royal Exhibition Building, Melbourne.jpg|thumb|上空から]]
[[File:Oz Comic-Con 2014 (14602006265).jpg|thumb|2014年コミックコンベンション]]


1901年、一時的に連邦議会議事堂となったが、その後、[[オーストラリア連邦議会|連邦議会]]は[[ビクトリア州議事堂]]に移動し26年間使用した。入れ替わりに[[ビクトリア州議会|州議会]]が王立展示館に入居した。現在では再び展示館として利用されているが、メルボルン随一の会議・展示場の座は1996年に開場したサウスバンク地区([[w:Southbank,_Victoria|Southbank]])のメルボルン会議展示センター([[:en:Melbourne Convention and Exhibition Centre]]) に譲っている。


== 歴史 ==
2004年7月2日、カールトン庭園とともに[[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]の[[世界遺産]](文化遺産)に登録された。
1880年[[メルボルン万国博覧会]]の中心的な展示館として建設された<ref>{{cite web|url=https://www.theguardian.com/cities/2015/apr/06/the-royal-exhibition-building-of-marvellous-melbourne-a-history-of-cities-in-50-buildings-day-10|title=royal exhibition of marvelous melbourne|accessdate=26 Aug 2022}}</ref>。設計は[[ビクトリア州立図書館]]やメルボルン市庁舎を手掛けた建築家の[[ジョセフ・リード (建築家)|ジョセフ・リード]]である。全長150m、高さ68m、建築面積12,000㎡。中央のドームは[[フィレンツェ大聖堂]]をモデルにしており、8角形の台座の上に構築された。当初は小規模な別館が周囲に建ち並んでいたが現存しない。

王立展示館は博覧会終了後もメルボルンの歴史的イベントの会場として使われ続けた。主なものでは、1888年のオーストラリア入植100年記念展示会、1901年の第一回[[オーストラリア連邦議会]]開会式、1919年の[[スペインかぜ]]流行時は臨時病院として、[[1956年メルボルンオリンピック]]ではレスリング会場となった。

王立展示館は大型の建造物であるため、修理にかかる費用も大きい。過去に何度か「老朽化による解体」に直面したことがあるが、その度に反対運動が起こり解体を回避している。

1996年にサウスバンク地区([[w:Southbank,_Victoria|Southbank]])にメルボルン会議展示センター([[:en:Melbourne Convention and Exhibition Centre]])が開場したため、メルボルン随一の会議・展示場の座を譲ることになった。

2004年7月2日、[[カールトン庭園]]とともに[[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]の[[世界遺産]](文化遺産)に登録された。1800年代後半の博覧会ブームの建築として現存する数少ない大型展示館であることが登録理由

現在、王立展示館は[[ミュージアム・ビクトリア]]が運営しており、文化的イベントの会場として使われている。

== 脚注 ==
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==関連項目==
==関連項目==

2022年8月26日 (金) 03:27時点における最新版

王立展示館(おうりつてんじかん、王立博覧会ビル、Royal Exhibition Building)はオーストラリアメルボルンにある歴史的建築物。カールトン庭園の中に立地している。

王立展示館
上空から
2014年コミックコンベンション


歴史[編集]

1880年メルボルン万国博覧会の中心的な展示館として建設された[1]。設計はビクトリア州立図書館やメルボルン市庁舎を手掛けた建築家のジョセフ・リードである。全長150m、高さ68m、建築面積12,000㎡。中央のドームはフィレンツェ大聖堂をモデルにしており、8角形の台座の上に構築された。当初は小規模な別館が周囲に建ち並んでいたが現存しない。

王立展示館は博覧会終了後もメルボルンの歴史的イベントの会場として使われ続けた。主なものでは、1888年のオーストラリア入植100年記念展示会、1901年の第一回オーストラリア連邦議会開会式、1919年のスペインかぜ流行時は臨時病院として、1956年メルボルンオリンピックではレスリング会場となった。

王立展示館は大型の建造物であるため、修理にかかる費用も大きい。過去に何度か「老朽化による解体」に直面したことがあるが、その度に反対運動が起こり解体を回避している。

1996年にサウスバンク地区(Southbank)にメルボルン会議展示センター(en:Melbourne Convention and Exhibition Centre)が開場したため、メルボルン随一の会議・展示場の座を譲ることになった。

2004年7月2日、カールトン庭園とともにユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録された。1800年代後半の博覧会ブームの建築として現存する数少ない大型展示館であることが登録理由。

現在、王立展示館はミュージアム・ビクトリアが運営しており、文化的イベントの会場として使われている。

脚注[編集]

  1. ^ royal exhibition of marvelous melbourne”. 2022年8月26日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]