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「サマイパタの砦」の版間の差分

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'''サマイパタの砦'''(El Fuerte de Samaipata)は、[[ボリビア]]の[[サンタクルス]]にある考古学的な遺跡であり、[[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]の[[世界遺産]]にも登録されている。ボリビア国内を走る[[アンデス山脈]]の東の山麓に位置し、ボリビアの国内外から観光客が訪れる。この砦は近隣の[[サマイパタ]]の町の人々に使われていた
'''サマイパタの砦'''(サマイパタのとりで、'''El Fuerte de Samaipata''')は、[[ボリビア]]の[[サンタクルス県|サンタ・クルス県]]にある遺跡であり、[[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]の[[世界遺産]]である。ボリビア国内を走る[[アンデス山脈]]の東の山麓に位置し、ボリビアの国内外から観光客が訪れる。


== 概要 ==
砦と言うけれども、実際には軍事拠点ではなく、[[コロンブス]]到達以前の宗教的な遺跡である。おそらくは[[インカ人]]たちによって建てられた。
サマイパタの砦は近隣の[[サマイパタ]]の町の人々に使われていた。
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20世紀以降には『神々の戦車』(邦題『未来への記憶』)で知られる[[古代宇宙飛行士説]]の主唱者の一人である[[エーリッヒ・フォン・デニケン]]が、この遺跡は[[空飛ぶ円盤]]の発着施設跡であると主張した。彼に言わせれば、遺跡の頂上の岩に刻まれた、傾斜の付いた平行な溝で描かれた円が、その証拠なのだという。こ主張がまともに検討されていないのは言うまでもない。
[[20世紀]]以降には『神々の戦車』(邦題『未来への記憶』)で知られる[[古代宇宙飛行士説]]の主唱者の一人である[[エーリッヒ・フォン・デニケン]]が、この遺跡は[[空飛ぶ円盤]]の発着施設跡であると主張した。彼によると、遺跡の頂上の岩に刻まれた、傾斜の付いた平行な溝で描かれた円が、その証拠なのだというが、そ説は特に検討されていない。


観光客が歩き回ることで岩に刻まれたシンボル群に損傷が見られることから、内部はこれ以上の損傷を避けるために閉鎖されている。しかし、そのほとんどはまだ見学可能である。遺跡へのアクセスは容易で、サマイパタの町から連絡バスが何台も出ている。なお、少額の入場料が徴収されている。
観光客が歩き回ることで岩に刻まれたシンボル群に損傷が見られることから、内部はこれ以上の損傷を避けるために閉鎖されている。しかし、そのほとんどはまだ見学可能である。遺跡へのアクセスは容易で、サマイパタの町から連絡バスが何台も出ている。なお、少額の入場料が徴収されている。
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== 登録基準 ==
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== 関連項目 ==

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* [[ティワナク]]
* [[サハマの地上絵]]
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[[Category:ボリビアの考古遺跡]]
[[Category:ボリビアの世界遺産]]
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[[Category:宗教建築物の世界遺産]]<!--本文参照。「防衛施設の世界遺産」は貼れない-->
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2022年10月12日 (水) 16:30時点における最新版

世界遺産 サマイパタの砦
ボリビア
英名 Fuerte de Samaipata
仏名 Fort de Samaipata
登録区分 文化遺産
登録基準 (2), (3)
登録年 1998年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
使用方法表示

サマイパタの砦(サマイパタのとりで、El Fuerte de Samaipata)は、ボリビアサンタ・クルス県にある遺跡であり、ユネスコ世界遺産である。ボリビア国内を走るアンデス山脈の東の山麓に位置し、ボリビアの国内外から観光客が訪れる。

概要[編集]

サマイパタの砦は近隣のサマイパタの町の人々に使われていた。 砦と呼ばれるが、実際には軍事拠点ではなく、コロンブス到達以前の宗教的な遺跡である[1]。建造した先住民族は特定されていない[1]

20世紀以降には『神々の戦車』(邦題『未来への記憶』)で知られる古代宇宙飛行士説の主唱者の一人であるエーリッヒ・フォン・デニケンが、この遺跡は空飛ぶ円盤の発着施設跡であると主張した。彼によると、遺跡の頂上の岩に刻まれた、傾斜の付いた平行な溝で描かれた円が、その証拠なのだというが、その説は特に検討されていない。

観光客が歩き回ることで岩に刻まれたシンボル群に損傷が見られることから、内部はこれ以上の損傷を避けるために閉鎖されている。しかし、そのほとんどはまだ見学可能である。遺跡へのアクセスは容易で、サマイパタの町から連絡バスが何台も出ている。なお、少額の入場料が徴収されている。

登録基準[編集]

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
  • (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。

脚注[編集]

  1. ^ a b 世界遺産アカデミー監修 (2012) 『すべてがわかる世界遺産大事典・下』マイナビ、p.295

関連項目[編集]