「水頭症」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
見出しの表記を変更 タグ: ビジュアルエディター モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
||
| (8人の利用者による、間の8版が非表示) | |||
| 1行目: | 1行目: | ||
{{Expand English|Hydrocephalus|date=2022-10}} |
|||
{{出典の明記|date=2008年4月}} |
{{出典の明記|date=2008年4月}} |
||
{{Infobox disease |
{{Infobox disease |
||
| |
| Image = Hydrocephalus.jpg |
||
| |
| Caption = 水頭症患者のCTスキャン |
||
| |
| Field = |
||
| |
| ICD10 = {{ICD10|G|91||g|90}}, {{ICD10|Q|03||q|00}} |
||
| |
| ICD9 = {{ICD9|331.3}}, {{ICD9|331.4}}, {{ICD9|741.0}}, {{ICD9|742.3}} |
||
| |
| ICDO = |
||
| |
| OMIM = |
||
| |
| DiseasesDB = 6123 |
||
| |
| MedlinePlus = 001571 |
||
| |
| eMedicineSubj = neuro |
||
| |
| eMedicineTopic = 161 |
||
| |
| MeshID = D006849 |
||
}} |
}} |
||
[[File:Hydrocephalus CDC.png|thumb|200px|水頭症と通常の脳の違い。[[脳室系]]と[[頭蓋]]の拡大、[[脳溝]]が狭まり、[[脳回]]が平らになる。]] |
[[File:Hydrocephalus CDC.png|thumb|200px|水頭症と通常の脳の違い。[[脳室系]]と[[頭蓋]]の拡大、[[脳溝]]が狭まり、[[脳回]]が平らになる。]] |
||
[[Image:Hydrocephalic skull.jpg|thumb|right|200px|水頭症の患者の頭蓋骨<br/>頭蓋そのものが成長期に受けた圧力により肥大している。]] |
[[Image:Hydrocephalic skull.jpg|thumb|right|200px|水頭症の患者の頭蓋骨<br />頭蓋そのものが成長期に受けた圧力により肥大している。]] |
||
'''水頭症'''（すいとうしょう）とは、[[脳脊髄液]]の産生・循環・吸収などいずれかの異常により髄液が頭蓋腔内に貯まり、[[脳室]]が正常より大きくなる病気である。脳脊髄液による |
'''水頭症'''（すいとうしょう）とは、[[脳脊髄液]]の産生・循環・吸収などいずれかの異常により髄液が頭蓋腔内に貯まり、[[脳室]]が正常より大きくなる病気である。脳脊髄液による脳の[[頭蓋内圧|圧迫]]が、脳機能に影響を与える。おもに乳幼児に多くみられる。 |
||
;脳水腫について |
; 脳水腫について |
||
:「水頭症」は以前「脳水腫」と称されることが多かったが、「脳水腫」は別の意味に用いられる場合がある。新病理学各論 1975年版では、[[脳浮腫]]を「脳水腫 |
:「水頭症」は以前「脳水腫」と称されることが多かったが、「脳水腫」は別の意味に用いられる場合がある。新病理学各論 1975年版では、[[脳浮腫]]を「脳水腫(brain edema)」とする記載がみられ、このような混同を避けるためにも「水頭症」の用語が適切と考えられる<ref>{{Cite journal|和書|author=坂田一記 |title=水頭症関連用語の交通整理 |journal=日本外科宝函 |ISSN=00039152 |publisher=京都大学医学部外科整形外科学教室内 日本外科宝函編集室 |year=1977 |month=mar |volume=46 |issue=2 |pages=77-78 |naid=120005715636 |url=https://hdl.handle.net/2433/208180}}</ref>。 |
||
== 原因 == |
== 原因 == |
||
| 42行目: | 43行目: | ||
== 症状 == |
== 症状 == |
||
脳圧が上がることによる頭痛や嘔吐、視神経の圧迫による視力低下や視力異常、失明。また、天気による、気圧の変化 |
脳圧が上がることによる頭痛や嘔吐、視神経の圧迫による視力低下や視力異常、失明。また、天気による、気圧の変化も影響する場合がある。 |
||
== 治療 == |
== 治療 == |
||
[[脳室]]と[[腹腔]]とを繋ぐように皮下にチューブを通す脳室―腹腔短絡術（V-P shunt）を行うのが最も一般的である。その他に、脳室と心房とを繋ぐ脳室―心房短絡術（V-A shunt）、腰椎硬膜下腔と腹腔とを繋ぐ腰椎―腹腔短絡術（L-P shunt）も行われる。[[シャント]]バルブには圧固定式と圧可変式があり、最近では圧可変式バルブが用いられることが多い。圧可変式バルブでは、症状に応じて髄液の流れる圧設定を調節することができる。 |
[[脳室]]と[[腹腔]]とを繋ぐように皮下にチューブを通す脳室―腹腔短絡術（V-P shunt）を行うのが最も一般的である。その他に、脳室と心房とを繋ぐ脳室―心房短絡術（V-A shunt）、腰椎硬膜下腔と腹腔とを繋ぐ腰椎―腹腔短絡術（L-P shunt）も行われる。[[シャント]]バルブには圧固定式と圧可変式があり、最近では圧可変式バルブが用いられることが多い。圧可変式バルブでは、症状に応じて髄液の流れる圧設定を調節することができる。 |
||
== |
== 有名な人物の例 == |
||
* グロスター公ウィリアム（イギリス女王[[アン (イギリス女王)|アン]]の王子） |
* グロスター公ウィリアム（イギリス女王[[アン (イギリス女王)|アン]]の王子） |
||
* [[北宋]]の[[懿寧公主 (宋)|懿寧公主]]（[[哲宗 (宋)|哲宗]]の皇女） |
* [[北宋]]の[[懿寧公主 (宋)|懿寧公主]]（[[哲宗 (宋)|哲宗]]の皇女） |
||
* [[工藤壮人]]（日本の[[プロサッカー選手]]） |
|||
== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
||
| 60行目: | 62行目: | ||
== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
||
{{Commons category|Hydrocephalus}} |
{{Commons category|Hydrocephalus}} |
||
* [http://www.suitoushou.net/ |
* [http://www.suitoushou.net/ 日本水頭症協会] |
||
* [ |
* [http://jpn-spn.umin.jp/sick/a.html 水頭症] - 日本小児神経外科学会 |
||
* [https://square.umin.ac.jp/neuroinf/medical/601.html くも膜のう胞] - 日本脳神経外科学会 |
|||
*{{ |
* {{Curlie|Health/Conditions_and_Diseases/Neurological_Disorders/Hydrocephalus/}} |
||
* [https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/19-小児科/神経系の先天異常/水頭症 水頭症] MSDマニュアル プロフェッショナル版 |
|||
{{Authority control}} |
{{Authority control}} |
||
{{Medical-stub}} |
{{Medical-stub}} |
||
{{DEFAULTSORT:すいとうしよう}} |
{{DEFAULTSORT:すいとうしよう}} |
||
[[Category:脳神経外科学]] |
[[Category:脳神経外科学]] |
||
2022年10月29日 (土) 13:48時点における最新版
 | この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。（2022年10月） 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
 |
| 水頭症 | |
|---|---|
 | |
| 水頭症患者のCTスキャン | |
| 概要 | |
| 分類および外部参照情報 | |
| ICD-10 | G91, Q03 |
| ICD-9-CM | 331.3, 331.4, 741.0, 742.3 |
| DiseasesDB | 6123 |
| MedlinePlus | 001571 |
| eMedicine | neuro/161 |
| Patient UK | 水頭症 |
| MeSH | D006849 |
頭蓋そのものが成長期に受けた圧力により肥大している。
水頭症（すいとうしょう）とは、脳脊髄液の産生・循環・吸収などいずれかの異常により髄液が頭蓋腔内に貯まり、脳室が正常より大きくなる病気である。脳脊髄液による脳の圧迫が、脳機能に影響を与える。おもに乳幼児に多くみられる。
- 脳水腫について
- 「水頭症」は以前「脳水腫」と称されることが多かったが、「脳水腫」は別の意味に用いられる場合がある。新病理学各論 1975年版では、脳浮腫を「脳水腫(brain edema)」とする記載がみられ、このような混同を避けるためにも「水頭症」の用語が適切と考えられる[1]。
原因
[編集]先天奇形に伴うもの
[編集]中枢神経系の先天奇形では、脳脊髄液の循環経路のどこかに閉塞（または狭窄）を伴っていることにより、水頭症を呈するものがある。
など。
脳の器質的疾患によるもの
[編集]- 脳腫瘍 - 腫瘍による圧迫のため、脳脊髄液の循環系が閉塞する。特に中脳水道など、解剖学的に狭い部分が閉塞しやすい。
- クモ膜下出血 - 脳脊髄液は側脳室脈絡叢で産生され、クモ膜顆粒で吸収されるが、クモ膜下出血後にはこのクモ膜顆粒の機能が障害され、水頭症となることがある。脳圧の上昇が強くはなく、慢性の経過で神経症状が現れるものは正常圧水頭症と呼ばれ、脳圧亢進症状よりも高次機能の低下（認知症に類似する）が目立つことがある。
感染症
[編集]- 細菌性髄膜炎 - クモ膜のトキソプラズマ等による感染によりクモ膜顆粒の機能が障害され、水頭症の原因となる。（Toxoplasmosisを参照のこと）
その他
[編集]早産児・低出生体重児にみられる脳室周囲白質軟化症では、文字通り脳室周囲の白質が障害されて容積が減少するため、結果として脳室が拡大する。しかし脳室・脳脊髄液側の異常ではないため、水頭症とは呼ばれない。
一方、新生児の脳室内出血（または上衣下出血）に伴い脳脊髄液の循環異常が生じることにより、水頭症を発症することもある。
症状
[編集]脳圧が上がることによる頭痛や嘔吐、視神経の圧迫による視力低下や視力異常、失明。また、天気による、気圧の変化も影響する場合がある。
治療
[編集]脳室と腹腔とを繋ぐように皮下にチューブを通す脳室―腹腔短絡術（V-P shunt）を行うのが最も一般的である。その他に、脳室と心房とを繋ぐ脳室―心房短絡術（V-A shunt）、腰椎硬膜下腔と腹腔とを繋ぐ腰椎―腹腔短絡術（L-P shunt）も行われる。シャントバルブには圧固定式と圧可変式があり、最近では圧可変式バルブが用いられることが多い。圧可変式バルブでは、症状に応じて髄液の流れる圧設定を調節することができる。
有名な人物の例
[編集]関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 坂田一記「水頭症関連用語の交通整理」『日本外科宝函』第46巻第2号、京都大学医学部外科整形外科学教室内 日本外科宝函編集室、1977年3月、77-78頁、ISSN 00039152、NAID 120005715636。
外部リンク
[編集]
 | この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（プロジェクト:医学／Portal:医学と医療）。 |