「ホンダ・シャドウ」の版間の差分
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なお本項では派生車種にあたる '''VT750/400S'''(ブイティー750/400エス)についても記述する。 |
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主に北米向けクルーザーで使用された[[商標]]であったが、1986年にそれまで生産されていた'''NV750カスタム'''を変更した<ref>[http://www.honda.co.jp/news/1986/2860409s.html 1986年4月9日プレスリリース]</ref>。 |
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== モデル一覧 == |
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=== NV750カスタム(初代) === |
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{{Infobox オートバイのスペック表 |
{{Infobox オートバイのスペック表 |
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| 車名= ホンダ・ |
| 車名= ホンダ・シャドウ |
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| 型式= RC25 |
| 型式= RC25 |
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| 種類= クルーザー |
| 種類= クルーザー(アメリカン) |
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| フレーム= ダブルクレードル |
| フレーム= ダブルクレードル |
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| エンジン型式= RC14E |
| エンジン型式= RC14E |
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| エンジン= 水冷4サイクルSOHC3バルブV型2気筒 |
| エンジン= 水冷4サイクルSOHC3バルブV型2気筒 |
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| 総排気量= |
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| 燃料供給装置= [[燃料噴射装置|キャブレター]] |
| 燃料供給装置= [[燃料噴射装置|キャブレター]] |
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| 燃料供給装置型式= VD7A |
| 燃料供給装置型式= VD7A |
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| 燃料タンク容量= メイン7.0+サブ5.5 |
| 燃料タンク容量= メイン7.0+サブ5.5 |
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| 駆動方式= [[ |
| 駆動方式= [[シャフトドライブ]] |
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| トランスミッション= 常時噛合式5段リターン+ODギア |
| トランスミッション= 常時噛合式5段リターン+ODギア |
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| サスペンション (前)= テレスコピック式(円筒空気バネ併用) |
| サスペンション (前)= テレスコピック式(円筒空気バネ併用) |
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| ブレーキ (前)= 油圧式ディスク(デュアルピストンキャリパー) |
| ブレーキ (前)= 油圧式ディスク(デュアルピストンキャリパー) |
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| ブレーキ (後)= 機械式リーディングトレーリング |
| ブレーキ (後)= 機械式リーディングトレーリング |
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| 全長= |
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| 全幅= |
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| 乗車定員= 2 |
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シャドウの名称が使われる国内向けモデルとしては初代に当たるモデル。1982年12月17日に発売された '''[[ホンダ・NV#NV750カスタム|NV750カスタム]]''' の外観やフレームを一新した。搭載されるエンジンは現行の750 [[立方センチメートル|cc]]モデルとは異なる挟み角が45度のものである。位相クランクを採用し、クルーザーモデルとしては非常に振動が少ないのが特徴。 |
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[[ファイル:shadow400.jpg|thumb|250px|right|シャドウ400 2008年モデル(画像手前がカスタム・奥がクラシック)]] |
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'''シャドウ400 / 750''' は[[1997年]]に発売された。車体はほぼ共通で前輪17インチ・後輪15インチとなっている。当初はチョッパーとして販売されていた[[ホンダ・スティード|スティード]]が存在、シャドウはクラシックタイプとして外装を派手にすることで同じクルーザータイプにおける住み分けを計っていたが、後にクルーザー車両はシャドウに統一されることになる。 |
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[[ホンダ・スティード]]と併売されていたが、現在のホンダのクルーザーはシャドウのみの販売となっている。 |
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搭載されるエンジンは、スティードに搭載されるものをベースに吸排気系の変更で出力向上を果たしている。さらにワイドレシオのギアを採用してギア1段1段の伸び感を演出。シャドウ750ではスティード600のエンジンのボア・ストロークを変更、ギアを4段から5段へと変更している。 |
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===バリエーション=== |
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750CC |
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*シャドウファントム750 |
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==== 遍歴 ==== |
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400CC |
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[[1997年]]、'''シャドウ400 / 750''' 新規発売。後のモデルとは違いマフラーは一本出しである。 |
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*シャドウクラシック400 |
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*シャドウカスタム400 |
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*シャドウスラッシャー400 |
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[[2000年]]、前輪19インチで外装をシンプルにした '''シャドウ スラッシャー''' および '''シャドウ スラッシャー750''' が発売される。ショートフェンダー・ローダウン化・シート高を従来モデルより50 [[ミリメートル|mm]]ダウン・触媒内蔵メガホン形状2本出しマフラー装備などを実施した。 |
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[[2003年]]にはシャドウ750が型式名RC50へ変更するフルモデルチェンジを実施。新設計フレームに変更・ホイールベース30 mm延長・シート高15 mmダウン。シングルキャブレター化RC50E型エンジンの燃費向上・外装変更・H・I・S・S装備。 |
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[[2008年]]1月に750がマイナーチェンジ。同年10月に400がフルモデルチェンジを実施し2バリエーションに細分化された。 |
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[[de:Honda VT 125 Shadow]] |
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* '''クラシック''' :大型フェンダー装着。 |
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[[en:Honda Shadow]] |
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* '''カスタム''' :21インチフロントタイヤならびに小型フェンダー装着。 |
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[[fi:Honda VT 125 Shadow]] |
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エンジンも新設計となる電子制御燃料噴射(PGM-FI)化による環境性能ならびに低中速トルクの向上を実施した。またマフラーも触媒内蔵のテーパード(葉巻)型2本出しとなった。 |
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[[nl:Honda Shadow]] |
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[[pl:Honda VT 125]] |
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[[2009年]]には750の外装を一部変更し塗装をブラックに統一したバリエーションとして '''シャドウ ファントム''' を追加。また通常の750モデルにはABS仕様を追加した。 |
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* 通常仕様のリヤブレーキは機械式ドラムブレーキだが、ABS仕様では油圧式[[ディスクブレーキ]]となる。 |
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[[2016年]]をもって400クラシック・750ファントムが販売終了、日本国内仕様は生産終了が公表された。 |
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=== VT750S / 400S === |
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[[ファイル:Honda_VT750S_2011_4.jpg|thumb|250px|right|VT750S]] |
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[[ファイル:vt400s.jpg|thumb|250px|right|VT400S]] |
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'''VT750S''' は[[2010年]][[3月]]に発売された。北米では '''SHADOW RS''' として発売されている車両で、車体は先代のシャドウをベースとしチェーン駆動の採用や外装の簡素化で大幅に重量を軽減させており、エンジン出力もカタログスペックではシャドウと異なっている。また車輪もシャドウファントム同様に前輪19インチ・後輪16インチに換装している。[[大型自動二輪車]]のビギナーを意識した車両となっており、販売価格は税込みで74万9,700円と抑え目に設定されている。 |
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同年[[11月5日]]には '''VT400S''' を発売。車体は750と同一で、エンジンはシャドウ400シリーズからの流用となっている。 |
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両車両とも日本仕様は[[2014年]]に生産終了となった。 |
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=== 1100 ccクラス === |
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[[1993年]]から当時のホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチャリング(HAM)が生産していた '''シャドウ・エース(VT1100C2)''' を日本に輸入し '''シャドウ アメリカン クラシック エディション''' として正規発売した。1,099 cc、挟み角45度のエンジンはわずか2500 [[rpm (単位)|rpm]]で8.7 [[重量キログラムメートル|kgf·m]]の最大トルクを発生させる。 |
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[[1998年]]には同じくHAM生産による '''シャドウ エアロ''' が300台限定で輸入販売された。ディープフェンダーや大型なヘッドライト、ティアドロップ型タンク、シーソー型チェンジペダルや大型ステップボードなどの採用で、よりクラシックなスタイリングを強調させたモデルである。 |
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なお、日本において1100 ccクラスのシャドウが '''シャドウ1100''' の名称で発売されたことは無い。 |
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=== VT125シャドウ === |
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[[ファイル:Honda Shadow Silver.jpg|thumb|250px|right|VT125 シャドウ]] |
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VT125シャドウは、主にヨーロッパの初心者ライダー向けに生産されていた排気量125 ccのクルーザーであり、日本に正規輸入はされなかった。エンジンはこの車両のために開発された水冷90°V型2気筒で、最大出力15 PS / 11,000 rpmの高回転型である。このエンジンは[[ホンダ・XL1000バラデロ|バラデロ125]]にも採用されている。車体は125 ccとは思えないほど大柄であり、また車重も乾燥重量145 kgと重い。同クラスには[[ヤマハ・ビラーゴ|XV125 ビラーゴ]]、[[カワサキ・エリミネーター#ELIMINATOR (125cc)|エリミネーター125]]などが存在する。 |
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== 関連項目 == |
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*[[仮面ライダーキバ]] - シャドウ750がキバの専用バイク・マシンキバーのベース車両となっている。 |
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*[[仮面ライダーオーズ/OOO]] - シャドウファントムがライドベンダー(マシンバイクモード)のベース車両となっている。 |
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== 脚注 == |
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<references/> |
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*[http://www.honda.co.jp/SHADOW/shadow-classic400/ 本田技研工業・シャドウクラシック400] |
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*[http://www.honda.co.jp/VT400S/ 本田技研工業・VT400S] |
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*[http://www.honda.co.jp/VT750S/ 本田技研工業・VT750S] |
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*[http://www.honda.co.jp/pressroom/products/motor/shadow/ ホンダ製品アーカイブ・SHADOW] |
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*[http://powersports.honda.com/street/cruiser/shadow-line.aspx ホンダUSA・SHADOW Line] - シャドウシリーズ |
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*[http://www.hondamotorbikes.co.nz/bikes/vt750s/ ホンダNZ・VT750S] |
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{{ホンダのオートバイの車種}} |
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[[Category:クルーザー (オートバイ)の車種]] |
2022年10月30日 (日) 13:29時点における最新版
シャドウ(SHADOW)とは、本田技研工業が製造するクルーザー(アメリカン)タイプのオートバイである。シリーズ車種として排気量別に数車種が生産されている。
なお本項では派生車種にあたる VT750/400S(ブイティー750/400エス)についても記述する。
概要
[編集]主に北米向けクルーザーで使用された商標であったが、1986年にそれまで生産されていたNV750カスタムを変更した[1]。
モデル一覧
[編集]NV750カスタム(初代)
[編集]ホンダ・シャドウ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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基本情報 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
車体型式 | RC25 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
エンジン |
RC14E型 水冷4サイクルSOHC3バルブV型2気筒 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
内径×行程 / 圧縮比 | __ × __ / __ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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シャドウの名称が使われる国内向けモデルとしては初代に当たるモデル。1982年12月17日に発売された NV750カスタム の外観やフレームを一新した。搭載されるエンジンは現行の750 ccモデルとは異なる挟み角が45度のものである。位相クランクを採用し、クルーザーモデルとしては非常に振動が少ないのが特徴。
シャドウ400 / 750
[編集]シャドウ400 / 750 は1997年に発売された。車体はほぼ共通で前輪17インチ・後輪15インチとなっている。当初はチョッパーとして販売されていたスティードが存在、シャドウはクラシックタイプとして外装を派手にすることで同じクルーザータイプにおける住み分けを計っていたが、後にクルーザー車両はシャドウに統一されることになる。
搭載されるエンジンは、スティードに搭載されるものをベースに吸排気系の変更で出力向上を果たしている。さらにワイドレシオのギアを採用してギア1段1段の伸び感を演出。シャドウ750ではスティード600のエンジンのボア・ストロークを変更、ギアを4段から5段へと変更している。
遍歴
[編集]1997年、シャドウ400 / 750 新規発売。後のモデルとは違いマフラーは一本出しである。
2000年、前輪19インチで外装をシンプルにした シャドウ スラッシャー および シャドウ スラッシャー750 が発売される。ショートフェンダー・ローダウン化・シート高を従来モデルより50 mmダウン・触媒内蔵メガホン形状2本出しマフラー装備などを実施した。
2003年にはシャドウ750が型式名RC50へ変更するフルモデルチェンジを実施。新設計フレームに変更・ホイールベース30 mm延長・シート高15 mmダウン。シングルキャブレター化RC50E型エンジンの燃費向上・外装変更・H・I・S・S装備。
2008年1月に750がマイナーチェンジ。同年10月に400がフルモデルチェンジを実施し2バリエーションに細分化された。
- クラシック :大型フェンダー装着。
- カスタム :21インチフロントタイヤならびに小型フェンダー装着。
エンジンも新設計となる電子制御燃料噴射(PGM-FI)化による環境性能ならびに低中速トルクの向上を実施した。またマフラーも触媒内蔵のテーパード(葉巻)型2本出しとなった。
2009年には750の外装を一部変更し塗装をブラックに統一したバリエーションとして シャドウ ファントム を追加。また通常の750モデルにはABS仕様を追加した。
- 通常仕様のリヤブレーキは機械式ドラムブレーキだが、ABS仕様では油圧式ディスクブレーキとなる。
2016年をもって400クラシック・750ファントムが販売終了、日本国内仕様は生産終了が公表された。
VT750S / 400S
[編集]VT750S は2010年3月に発売された。北米では SHADOW RS として発売されている車両で、車体は先代のシャドウをベースとしチェーン駆動の採用や外装の簡素化で大幅に重量を軽減させており、エンジン出力もカタログスペックではシャドウと異なっている。また車輪もシャドウファントム同様に前輪19インチ・後輪16インチに換装している。大型自動二輪車のビギナーを意識した車両となっており、販売価格は税込みで74万9,700円と抑え目に設定されている。
同年11月5日には VT400S を発売。車体は750と同一で、エンジンはシャドウ400シリーズからの流用となっている。
両車両とも日本仕様は2014年に生産終了となった。
1100 ccクラス
[編集]1993年から当時のホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチャリング(HAM)が生産していた シャドウ・エース(VT1100C2) を日本に輸入し シャドウ アメリカン クラシック エディション として正規発売した。1,099 cc、挟み角45度のエンジンはわずか2500 rpmで8.7 kgf·mの最大トルクを発生させる。
1998年には同じくHAM生産による シャドウ エアロ が300台限定で輸入販売された。ディープフェンダーや大型なヘッドライト、ティアドロップ型タンク、シーソー型チェンジペダルや大型ステップボードなどの採用で、よりクラシックなスタイリングを強調させたモデルである。
なお、日本において1100 ccクラスのシャドウが シャドウ1100 の名称で発売されたことは無い。
VT125シャドウ
[編集]VT125シャドウは、主にヨーロッパの初心者ライダー向けに生産されていた排気量125 ccのクルーザーであり、日本に正規輸入はされなかった。エンジンはこの車両のために開発された水冷90°V型2気筒で、最大出力15 PS / 11,000 rpmの高回転型である。このエンジンはバラデロ125にも採用されている。車体は125 ccとは思えないほど大柄であり、また車重も乾燥重量145 kgと重い。同クラスにはXV125 ビラーゴ、エリミネーター125などが存在する。
関連項目
[編集]- 仮面ライダーキバ - シャドウ750がキバの専用バイク・マシンキバーのベース車両となっている。
- 仮面ライダーオーズ/OOO - シャドウファントムがライドベンダー(マシンバイクモード)のベース車両となっている。