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{{Otheruseslist|Apple IIの修飾キー|Macintoshの修飾キー|コマンドキー|Windows用のキーボードドライバー|AppleK}}
{{Otheruseslist|{{lang|en|[[Apple II|Apple Ⅱ]]}} の修飾キー|[[Mac (コンピュータ)|Mac]]の修飾キー|コマンドキー|{{lang|en|[[Windows]]}}用のキーボードドライバー|AppleK}}


'''アップルキー''' (apple key)とは、[[アップル インコーポレイテッド|米Apple]]が[[1977年]] - [[1993年]]に販売していたパーソナルコンピュータ"[[Apple II]]"の[[キーボード (コンピュータ)|キーボード]]上にあるアップルマークのかかれた[[修飾キー]]のことである。
'''Appleキー'''(アップルキーとは、[[Apple]]が[[1977年]] - [[1993年]]に販売していたパーソナルコンピュータ「{{lang|en|[[Apple II|Apple Ⅱ]]}}」の[[キーボード (コンピュータ)|キーボード]]上にあるAppleマークのかかれた[[修飾キー]]のことである。


== 概要 ==
==概要==
アップルキーは、"初代Apple II(Apple II std)"ではまだ存在しなかった(それに該当する修飾キーも存在しなかった)。初めて登場したのはApple IIeからである。
Appleキーは、初代 {{lang|en|Apple Ⅱ}} ではまだ存在しなかったそれに該当する修飾キーも存在しなかった。初めて登場したのは {{lang|en|Apple Ⅱe}} からである。


== キーの名称(機種別) ==
==キーの名称機種別==
=== Apple IIe、Apple IIc ===
==={{lang|en|Apple Ⅱe}}{{lang|en|Apple Ⅱc}}===
アップルキーが2つ存在していた。
Appleキーが2つ存在していた。


* オープンアップルキー (アップルマーク色)
*オープンAppleキー(Appleマーク色 :
* ソリッドアップルキー (アップルマーク色)
*ソリッドAppleキー(Appleマーク色 :


=== Apple IIe with 10 Key、Apple IIc plus ===
==={{lang|en|Apple Ⅱe with 10 Key}}{{lang|en|Apple Ⅱc plus}}===
アップルキーはオープンアップルキーのみになり、名称もオープンを取って「アップルキー」になった。また、ソリッドアップルキーは「[[オプションキー]]」に名称変更された。
AppleキーはオープンAppleキーのみになり、名称もオープンを取って「Appleキー」になった。また、ソリッドAppleキーは「[[オプションキー]]」に名称変更された。


* アップルキー (元・オープンアップルキー、アップルマーク色)
*Appleキー元・オープンAppleキー、Appleマーク色 :
* オプションキー (元・ソリッドアップルキー、アップルマーク廃止、"option"の文字表示)
*オプションキー元・ソリッドAppleキー、Appleマーク廃止、"option"の文字表示


== Apple II GSについて ==
=={{lang|en|Apple GS}} について ==
"Apple II GS"は他のApple IIシリーズ(本体とキーボードが一体化)と違い、本体とキーボードが別(セパレートタイプ)になっている。そのためApple II GS用のキーボード"Apple II GS Keyboard"が販売された。
[[Image:Apple key.jpg|thumb|right|Appleキー兼用のコマンドキー]]
{{lang|en|Apple Ⅱ GS}} は他の {{lang|en|Apple Ⅱ}} シリーズ本体とキーボードが一体化と違い、本体とキーボードが別セパレートタイプになっている。そのため {{lang|en|Apple GS}} 用のキーボード {{lang|en|Apple GS Keyboard}} が販売された。


このキーボードはMac用キーボード"Apple Desktop Bus Keyboard"と全く同一製品だったため、アップルキーがMacの[[コマンドキー]]と兼用になっている。そのキー表示は左側にアップルマーク、右側にコマンドキーを意味する四葉のクローバー似のコマンドマークを並べた独特の表示である。
このキーボードは[[Macintosh]]用キーボード {{lang|en|Apple Desktop Bus Keyboard}} と全く同一製品だったため、AppleキーがMacintoshの[[コマンドキー]]と兼用になっている。そのキー表示は左側にAppleマーク、右側にコマンドキーを意味する四葉のクローバー似の[[コマンド記号|コマンドマーク]]を並べた独特の表示である。


つまりApple II GS使用時にはアップルキー「Mac使用時にはコマンドキーとして使えるための工夫であった。なお、ソリッドアップルキーは"Apple IIe with 10 Key""Apple IIc plus"と同様にオプションキーへと名称変更された。
つまり {{lang|en|Apple GS}} 使用時にはAppleキー、Macintosh使用時にはコマンドキーとして使えるための工夫であった。なお、ソリッドAppleキーは {{lang|en|Apple Ⅱe with 10 Key}}{{lang|en|Apple Ⅱc plus}} と同様にオプションキーへと名称変更された。


== Macのコマンドキーについて ==
==Macのコマンドキーについて==
Apple Desktop Bus Keyboard (Apple II GS keyboard)以降から続いたコマンドキーの独特の表示は近年までMacシリーズのキーボードに適用されていたが、2007年8月販売の"Apple keyboard"で、ついにアップルマークが廃止され、代わりに「command」の文字表示とコマンドマークが並んだ表示になった。
{{lang|en|Apple Desktop Bus Keyboard}}({{lang|en|Apple GS keyboard}}) 以降から続いたコマンドキーの独特の表示は近年までMacシリーズのキーボードに適用されていたが、2007年8月販売の {{lang|en|Apple keyboard}} で、ついにAppleマークが廃止され、代わりに「{{lang|en|command}}」の文字表示とコマンドマークが並んだ表示になった。


アップルマークを廃止した本来の理由は「Apple IIシリーズの販売終了(1993年)からかなりの年数が経ったため」である。今までコマンドキーに「command」の文字表示がないため「コマンドキーがどれか分からない」という問題が以前から指摘されていたにもかかわらず、アップルが頑としてアップルマークを表示し続けてきたのも元Apple IIユーザーへの配慮だった。
Appleマークを廃止した本来の理由は「{{lang|en|Apple Ⅱ}} シリーズの販売終了(1993年)からかなりの年数が経ったため」である。今までコマンドキーに「{{lang|en|command}}」の文字表示がないため「コマンドキーがどれか分からない」という問題が以前から指摘されていたにもかかわらず、Appleが頑としてAppleマークを表示し続けてきたのも元 {{lang|en|Apple Ⅱ}} ユーザーへの配慮だった。


しかし2007年現在でApple II販売終了から既に14年も経っている上に、Intel CPU搭載のMac(Intel Mac)において、ソフトウェア"[[Boot Camp]]"を用いて、Mac本体で[[Microsoft Windows XP|Windows XP]],[[Microsoft Windows Vista|Windows Vista]]が利用可能になると「Windowsの[[コントロールキー]]に該当するコマンドキーがどれか分からない」という新たな問題が発生。アップルマークを表示し続けるには限界に達した。そのためアップルは2007年8月販売の新型キーボードのアップルマークを急遽廃止し、代わりに「command」の文字をコマンドマークと併記したといわれている。
しかし2007年現在で {{lang|en|Apple Ⅱ}} 販売終了から既に14年も経っている上に、{{lang|en|Intel CPU}} 搭載のMac(インテル・マック)において、ソフトウェア {{lang|en|[[Boot Camp]]}} を用いて、Mac本体で {{lang|en|[[Microsoft Windows XP|Windows XP]]}}、{{lang|en|[[Microsoft Windows Vista|Windows Vista]]}} が利用可能になると「{{lang|en|Windows}} の[[コントロールキー]]に該当するコマンドキーがどれか分からない」という新たな問題が発生。Appleマークを表示し続けるには限界に達した。そのためAppleは2007年8月販売の新型キーボードのAppleマークを急遽廃止し、代わりに「{{lang|en|command}}」の文字をコマンドマークと併記したといわれている。


ちなみに、Mac[[ユーザー]]でコマンドキーのことをアップルキーという者がいるが、アップルキーとは、あくまでApple IIの修飾キーの名称であり、Macの修飾キーを指す名称ではない。
ちなみに、Macintoshの利用者でコマンドキーのことをAppleキーという者がいるが、Appleキーとは、あくまで {{lang|en|Apple Ⅱ}} の修飾キーの名称であり、Macintoshの修飾キーを指す名称ではない。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[Macintosh]]
*{{lang|en|[[Macintosh]]}}
* [[Apple II]]
*{{lang|en|[[Apple II]]}}
* [[キーボード (コンピュータ)|キーボード]]
*[[キーボード (コンピュータ)]]
* [[オプションキー]]
*[[オプションキー]]
* [[コマンドキー]]
*[[コマンドキー]]


{{DEFAULTSORT:あつふるき}}
{{DEFAULTSORT:あつふるき}}
[[Category:鍵盤配列]]
[[Category:コンピュータのキー]]
[[Category:アップルコンピュータ]]
[[Category:Apple]]

2022年12月1日 (木) 06:05時点における最新版

Appleキー(アップル・キー)とは、Apple1977年 - 1993年に販売していたパーソナルコンピュータ「Apple Ⅱ」のキーボード上にあるAppleマークのかかれた修飾キーのことである。

概要

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Appleキーは、初代 Apple Ⅱ ではまだ存在しなかった(それに該当する修飾キーも存在しなかった)。初めて登場したのは Apple Ⅱe からである。

キーの名称(機種別)

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Apple ⅡeApple Ⅱc

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Appleキーが2つ存在していた。

  • オープンAppleキー(Appleマーク色 : 白)
  • ソリッドAppleキー(Appleマーク色 : 黒)

Apple Ⅱe with 10 KeyApple Ⅱc plus

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AppleキーはオープンAppleキーのみになり、名称もオープンを取って「Appleキー」になった。また、ソリッドAppleキーは「オプションキー」に名称変更された。

  • Appleキー(元・オープンAppleキー、Appleマーク色 : 白)
  • オプションキー(元・ソリッドAppleキー、Appleマーク廃止、"option"の文字表示)

Apple Ⅱ GS について

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Appleキー兼用のコマンドキー

Apple Ⅱ GS は他の Apple Ⅱ シリーズ(本体とキーボードが一体化)と違い、本体とキーボードが別(セパレートタイプ)になっている。そのため Apple Ⅱ GS 用のキーボード Apple Ⅱ GS Keyboard が販売された。

このキーボードはMacintosh用キーボード Apple Desktop Bus Keyboard と全く同一製品だったため、AppleキーがMacintoshのコマンドキーと兼用になっている。そのキー表示は左側にAppleマーク、右側にコマンドキーを意味する四葉のクローバー似のコマンドマークを並べた独特の表示である。

つまり Apple Ⅱ GS 使用時にはAppleキー、Macintosh使用時にはコマンドキーとして使えるための工夫であった。なお、ソリッドAppleキーは Apple Ⅱe with 10 KeyApple Ⅱc plus と同様にオプションキーへと名称変更された。

Macのコマンドキーについて

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Apple Desktop Bus KeyboardApple Ⅱ GS keyboard) 以降から続いたコマンドキーの独特の表示は近年までMacシリーズのキーボードに適用されていたが、2007年8月販売の Apple keyboard で、ついにAppleマークが廃止され、代わりに「command」の文字表示とコマンドマークが並んだ表示になった。

Appleマークを廃止した本来の理由は「Apple Ⅱ シリーズの販売終了(1993年)からかなりの年数が経ったため」である。今までコマンドキーに「command」の文字表示がないため「コマンドキーがどれか分からない」という問題が以前から指摘されていたにもかかわらず、Appleが頑としてAppleマークを表示し続けてきたのも元 Apple Ⅱ ユーザーへの配慮だった。

しかし2007年現在で Apple Ⅱ 販売終了から既に14年も経っている上に、Intel CPU 搭載のMac(インテル・マック)において、ソフトウェア Boot Camp を用いて、Mac本体で Windows XPWindows Vista が利用可能になると「Windowsコントロールキーに該当するコマンドキーがどれか分からない」という新たな問題が発生。Appleマークを表示し続けるには限界に達した。そのためAppleは2007年8月販売の新型キーボードのAppleマークを急遽廃止し、代わりに「command」の文字をコマンドマークと併記したといわれている。

ちなみに、Macintoshの利用者でコマンドキーのことをAppleキーという者がいるが、Appleキーとは、あくまで Apple Ⅱ の修飾キーの名称であり、Macintoshの修飾キーを指す名称ではない。

関連項目

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