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「騙り商法」の版間の差分

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'''騙り商法'''(かたりしょうほう)とは、販売員が職業を騙ったり、職業を暗示させるような言動や服装を用いたりして、商品を販売したり役務提供契約を締結したりすることをいう。商法というより[[詐欺]]または[[悪徳商法]]である。'''騙り詐欺'''(かたりさぎ)ともいう
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== 概要 ==
'''騙り商法'''('''かたりしょうほう''')とは、販売員が職業を騙ったり、職業を暗示させるような言動や服装を用いて、商品を販売したり役務提供契約を締結することをいう。商法というより詐欺の場合もある。
販売員が騙ったり暗示させる職業は、自治体の職員([[消防職員]]、[[水道局|水道局職員]]など)などが多い。公的機関や知人の誰か、あるいはその代理に成り済まして被害者を騙し、金品を巻き上げたり、物品を売りつけたりする。[[特殊詐欺]]などもこの一種だが、本項では対面して瞞す手法を中心に記する。


かたり詐欺は、詐欺では古典的な手法の一つで、身分を詐称し、成り済まして相手を信用させて騙す技術で、舌先三寸で丸め込むことを基本とするが、様々な小道具を用いて、徐々に信用させるなどの手段を講じる場合もある。
販売員が騙ったり暗示させる職業は、[[公務員]](消防職員、水道職員など)、公共企業職員、[[公的団体]]職員などが多い。
この商法は、[[訪問販売]]のことが多く、その場合、特定商取引法に基いて[[クーリングオフ]]できる場合がある。


公的機関を名乗る場合は、それらしい制服などを着て、警察や役所、官庁名をかたる。「消火器」、「ガス警報器」、「表札」などを売りつける例が警察庁で注意喚起されているが、かたり商法の場合、被害者の善意や義務感に付け入ることが多く、架空の規則やルールを偽って売ろうとすることが多い。また警察官をかたった場合は、捜査協力などと称して、家に上がり込んだり、銀行のカードを預かって暗証番号などを聞き出した例などもある。
==手口の例==
*「消防の方から来ました。各家庭に消火器の設置が義務づけられました。」などと言い、消火器を売りつける。消防官のような服装をしていることも多い。(有名な手口)
:「消防の方」とは消防職員を暗示する言葉であるが、騙りが発覚すると「消防署のある方向から」というであると意味と弁解できる。(なお、各家庭に消火器の設置義務は無いので不実告知である。)


かたり詐欺は基本的には金品を目的とする営利詐欺だが、希に欺すことだけを目的とすることもあり、それら例として[[重婚]]の二重生活などがあげられる。
*「○○ガス」などと名乗って、「各家庭にガス漏れ警報器の設置が義務づけられました。」など言って工事をし、工事費用を請求する。
; 手口の例
:その家庭のガス会社を暗示しているが、実際は関係ない悪質な業者である。(なお、各家庭にガス漏れ警報器の設置義務は無いので不実告知である。)
: 「電話局の方から来ました」といい、高額な電話機を購入させる<ref>[http://www.city.higashiosaka.osaka.jp/070/070120/katari.html かたり商法] - 東大阪市</ref>。


== 有名なかたり詐欺 ==
*警察官を装った者がアダルトサイト料金回収に協力していると偽って、架空の利用料金を現金で騙し取る。これは[[架空請求詐欺]]ともいえる。(なお、警察官がアダルトサイト料金回収に協力することはない。)
* [[首飾り事件]] - 『[[マリー・アントワネットの首飾り (映画)|マリー・アントワネットの首飾り]]』の題で映画化された
* [[フランク・アバグネイル]] - 『[[キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン]]』の題で映画化された
* クヒオ大佐結婚詐欺事件 - 『[[クヒオ大佐]]』の題で映画化された
* [[三億円事件]] - 映画化、ドラマ化など複数
* [[有栖川宮詐欺事件]]


== 脚注 ==
他には、電話会社、水道局を騙ったり暗示させるものが多い。
<references/>


==関連項目==
== 関連項目 ==
*[[特定商取引法]]
* [[特定商取引法]]
*[[クーリングオフ]]
* [[クーリングオフ]]
*[[訪問販売]]
* [[訪問販売]]
*[[悪徳商法]]
* [[特殊詐欺]]


== 外部リンク ==
[[category:悪徳商法|かたりしようほう]]
* [http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen36.html 要警戒!地震災害に便乗した悪質商法] - 国民生活センター

{{Crime-stub}}
{{デフォルトソート:かたりしようほう}}
[[Category:悪徳商法]]
[[Category:詐欺]]

2023年2月7日 (火) 07:12時点における最新版

騙り商法(かたりしょうほう)とは、販売員が職業を騙ったり、職業を暗示させるような言動や服装を用いたりして、商品を販売したり、役務提供契約を締結したりすることをいう。商法というより詐欺または悪徳商法である。騙り詐欺(かたりさぎ)ともいう。

概要

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販売員が騙ったり暗示させる職業は、自治体の職員(消防職員水道局職員など)などが多い。公的機関や知人の誰か、あるいはその代理に成り済まして被害者を騙し、金品を巻き上げたり、物品を売りつけたりする。特殊詐欺などもこの一種だが、本項では対面して瞞す手法を中心に記する。

かたり詐欺は、詐欺では古典的な手法の一つで、身分を詐称し、成り済まして相手を信用させて騙す技術で、舌先三寸で丸め込むことを基本とするが、様々な小道具を用いて、徐々に信用させるなどの手段を講じる場合もある。

公的機関を名乗る場合は、それらしい制服などを着て、警察や役所、官庁名をかたる。「消火器」、「ガス警報器」、「表札」などを売りつける例が警察庁で注意喚起されているが、かたり商法の場合、被害者の善意や義務感に付け入ることが多く、架空の規則やルールを偽って売ろうとすることが多い。また警察官をかたった場合は、捜査協力などと称して、家に上がり込んだり、銀行のカードを預かって暗証番号などを聞き出した例などもある。

かたり詐欺は基本的には金品を目的とする営利詐欺だが、希に欺すことだけを目的とすることもあり、それら例として重婚の二重生活などがあげられる。

手口の例
「電話局の方から来ました」といい、高額な電話機を購入させる[1]

有名なかたり詐欺

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脚注

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  1. ^ かたり商法 - 東大阪市

関連項目

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外部リンク

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