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'''女木島'''(めぎじま)は、[[瀬戸内海]]にある[[島]]。[[香川県]][[高松市]]女木町に属する。また、女木島は「 |
'''女木島'''(めぎじま)は、[[瀬戸内海]]にある[[島]]。[[香川県]][[高松市]]女木町に属する。[[日本の郵便番号|郵便番号]]は760-0092([[高松中央郵便局]]管区)。また、女木島は「雌」、[[男木島]]は「雄」を指し、両者で[[雌雄島村|雌雄島]](しゆうじま)を成す<ref name=takamatusisi>{{Cite book|和書|editor=高松市史編修室|title=新修高松市史 第1|publisher=高松市|date=1964-12-15|pages=675 - 676|id={{NDLJP|3030912/355}}}}</ref>。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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[[File:Megi-jima Island Aerial photograph.1980.jpg|left|150px|thumb|島の全形]] |
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[[File:女木島 001.JPG|thumb|女木島のオーテ]] |
[[File:女木島 001.JPG|thumb|女木島のオーテ]] |
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[[File:女木島 009.JPG|thumb|鷲ヶ峰の山頂より西方を望む]] |
[[File:女木島 009.JPG|thumb|鷲ヶ峰の山頂より西方を望む]] |
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[[File:鷲ヶ峰の山頂より東方を望む.jpg|thumb|鷲ヶ峰の山頂より東方を望む]] |
[[File:鷲ヶ峰の山頂より東方を望む.jpg|thumb|鷲ヶ峰の山頂より東方を望む]] |
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[[高松港]]の北々東約4キロメートルの海上にあり、北々東軸約4キロメートル |
[[高松港]]の北々東約4キロメートルの海上にあり、北々東軸約4キロメートル、北西軸約1キロメートルの細長い島である。高松港と女木島の南端は約3キロメートルである。また、女木港の北々東約4キロメートルに[[男木島|男木港]]があり、女木島の北端と男木島の南端は約1キロメートルである。島の面積は2.62平方キロメートル、周囲は8.9キロメートル、最高点のタカト山は216.0メートル<ref name=tizu>[http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MENCHO/200310/shima-shi.htm 電子国土基本図(地図情報)・地名集日本2007(地名に関する情報)]ー国土地理院</ref>である<ref name=ihsikoku>{{Cite book|和書|editor=四国新聞社出版委員会|title=香川県大百科事典|publisher=四国新聞社|date=1984-04-10|pages=911|id={{NDLJP|12193119/462}}}}</ref>。 |
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洞窟直上の鷲ヶ峰の山頂に、360度の多島海が眺められる展望景観などを有し、1934年([[昭和]]9年)3月16日、[[国立公園]]として初の<ref group="注">雲仙国立公園および霧島国立公園と同時指定。</ref>、[[瀬戸内海国立公園]]<ref>[ |
洞窟直上の鷲ヶ峰の山頂に、360度の多島海が眺められる展望景観などを有し、1934年([[昭和]]9年)3月16日、[[国立公園]]として初の<ref group="注">雲仙国立公園および霧島国立公園と同時指定。</ref>、[[瀬戸内海国立公園]]<ref>[https://www.env.go.jp/park/setonaikai/ 瀬戸内海国立公園]ー環境省</ref>に指定された<ref name=ihmidorihozennka>『香川の瀬戸内海国立公園 <small>ガイドブック</small>』、香川県みどり保全課 編集/発行、2016年、14頁。</ref>。 |
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島の人口は168人、世帯数は107世帯、過疎化が進んだ状況である<ref>[http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/973.html/ 登録人口 2017年12月現在]ー高松市</ref><ref group="注">国勢調査、1950年(昭和25年)の雌雄島村の人口は2139人、2015年(平成27年)10月の女木町と男木町の合算人口は355人である。</ref>。島民のほとんどが、女木港周辺の東浦に集住するが、西浦にも集落がある<ref group="注">西浦の集落には |
島の人口は168人、世帯数は107世帯、過疎化が進んだ状況である<ref>[http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/973.html/ 登録人口 2017年12月現在]ー高松市</ref><ref group="注">国勢調査、1950年(昭和25年)の雌雄島村の人口は2139人、2015年(平成27年)10月の女木町と男木町の合算人口は355人である。</ref>。島民のほとんどが、女木港周辺の東浦に集住するが、西浦にも集落がある<ref group="注">西浦の集落には16世帯が居住する(2016年8月現在)。</ref>。狭い平地と段々畑による畑作と、漁業の半農半漁の島である。かつて女性は、重い荷物を頭上にのせて運ぶ「[[頭上運搬]]」が日常の風景であった<ref name=hhfuramu>。[[北川フラム]] 監修 永峰美佳 他 編集『瀬戸内国際芸術祭 2016 公式ガイドブック』、現代企画室、2016年、7・93頁。</ref>。そして、[[桃太郎]]伝説にちなんだ女木島の愛称は、「[[鬼ヶ島]]」である<ref name=ihsikoku/>。 |
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山頂からの展望景観に加え、民家を囲うオーテ(石垣)は、女木島独特の景観である<ref name="角川794">{{Cite book|和書 |author= 角川日本地名大辞典編纂委員会|year= 1985|month= 9|title= 角川日本地名大辞典37 香川県|publisher= 角川書店|pages= 794-975頁|id= |isbn= 978-4-04-001370-1}}</ref>。そして、鬼ヶ島大洞窟・海水浴場・[[モアイ像]]・2000本の桜などで観光客を集め |
山頂からの展望景観に加え、民家を囲うオーテ(石垣)は、女木島独特の景観である<ref name="角川794">{{Cite book|和書 |author= 角川日本地名大辞典編纂委員会|year= 1985|month= 9|title= 角川日本地名大辞典37 香川県|publisher= 角川書店|pages= 794-975頁|id= |isbn= 978-4-04-001370-1}}</ref>。そして、鬼ヶ島大洞窟・海水浴場・[[モアイ像]]・2000本の桜などで観光客を集める。 |
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女木島の読みは、「めぎ'''し'''ま」と「めぎ'''じ'''ま」の2通りが見られるが、[[国土地理院]]と[[海上保安庁]]<ref |
女木島の読みは、「めぎ'''し'''ま」と「めぎ'''じ'''ま」の2通りが見られるが、[[国土地理院]]と[[海上保安庁]]<ref>[http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN6/6_other/shimap/shimaindex_kaga.htm#7 香川県のしまっぷ]ー第六管区海上保安本部 </ref>が定めた「めぎ'''じ'''ま」とする<ref name=tizu/>。 |
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== 地形 == |
== 地形 == |
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== 歴史 == |
== 歴史 == |
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鷲ヶ峰遺跡では[[弥生土器]]、女木円山[[古墳]]では[[朝鮮半島]]製と考えられる精巧な純金製のイアリングが出土している<ref>高松市歴史資料館 編集『高松市歴史資料館常設展示図録』、高松市、1997年、18頁。</ref>。 |
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天領の時代は直島・女木島・男木島を「直島三か島」と称し、[[備中松山藩]]領地・[[倉敷代官所]]支配・[[大坂城代]]支配・[[高松藩]]預地など、たびたび支配者が変わるが、幕末は備中倉敷代官の支配下にあった<ref name=takamatusisi/>。 |
天領の時代は直島・女木島・男木島を「直島三か島」と称し、[[備中松山藩]]領地・[[倉敷代官所]]支配・[[大坂城代]]支配・[[高松藩]]預地など、たびたび支配者が変わるが、幕末は備中倉敷代官の支配下にあった<ref name=takamatusisi/>。 |
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[[1871年]]([[明治]]4年)、[[明治維新]]後の[[廃藩置県]]で、香川県[[香川郡]]へ編入された。1890年(明治23年)、[[自然村]]の女木島と男木島で、[[行政村]]の[[雌雄島村|雌雄島(しゆうじま)村]]が成立する<ref name=takamatusisi/>。 |
[[1871年]]([[明治]]4年)、[[明治維新]]後の[[廃藩置県]]で、香川県[[香川郡]]へ編入された。1890年(明治23年)、[[自然村]]の女木島と男木島で、[[行政村]]の[[雌雄島村|雌雄島(しゆうじま)村]]が成立する<ref name=takamatusisi/>。 |
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明治以降は、農漁業地から商工業地の高松市・[[阪神]]地域への人口供給の一般的傾向をもつ。[[大正]]期から[[昭和]]初期には、[[アメリカ]]160人の他、[[ブラジル]]・[[カナダ]]に移住している<ref name="角川794"/><ref name=ihonigasima/>。 |
明治以降は、農漁業地から商工業地の高松市・[[阪神間|阪神]]地域への人口供給の一般的傾向をもつ。[[大正]]期から[[昭和]]初期には、[[アメリカ]]160人の他、[[ブラジル]]・[[カナダ]]に移住している<ref name="角川794"/><ref name=ihonigasima/>。 |
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=== 島名の由来 === |
=== 島名の由来 === |
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いくつかの説がある |
いくつかの説がある<ref name="角川794" />。 |
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# 北隣にある[[男木島]]と合わせて、2つの島を男女に見立ててオギの「オ」に対応するものとしてメギの「メ」がついた。 |
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# 「紀」と呼ばれる[[出雲]]系種族が住みついた。 |
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# 『[[古事記]]』にまつわる「姪姫([[タマヨリビメ|玉依姫]])」から名づけた。 |
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=== 年表 === |
=== 年表 === |
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[[File:Women of Megijima (Kagawa pref., Japan) pre WW II.jpg|thumb|[[頭上運搬]]をする島の娘。[[鉄道省]](1920-1943)発行の絵葉書より。]] |
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* 1890年(明治23年) - 女木島と男木島が[[町村制]]を施行し、[[行政村]]の香川県香川郡[[雌雄島村]]が成立。雌雄島村[[大字]]女木島になる<ref name=rekisisanpo/>。 |
* 1890年(明治23年) - 女木島と男木島が[[町村制]]を施行し、[[行政村]]の香川県香川郡[[雌雄島村]]が成立。雌雄島村[[大字]]女木島になる<ref name=rekisisanpo/>。 |
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* 1937年(昭和12年) - ズッコウ山の山頂に日蓮上人像を |
* 1937年(昭和12年) - 島民がズッコウ山の山頂に[[日蓮|日蓮上人]]像を設置<ref name=rekisisanpo/>。 |
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* 1956年(昭和31年) - 女木島灯台が点灯、供用開始となる<ref name=takamatusisi/>。 |
* 1956年(昭和31年) - 女木島灯台が点灯、供用開始となる<ref name=takamatusisi/>。 |
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* 1956年(昭和31年) - 雌雄島村は高松市に合併する。女木島は高松市女木町となる。女木出張所が開所、小・中学校も市立に改称する<ref name=takamatusisi/>。 |
* 1956年(昭和31年) - 雌雄島村は高松市に合併する。女木島は高松市女木町となる。女木出張所が開所、小・中学校も市立に改称する<ref name=takamatusisi/>。 |
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* 2002年(平成14年) - 女木海水浴場の親水護岸・突堤などの海岸環境整備が完了する。 |
* 2002年(平成14年) - 女木海水浴場の親水護岸・突堤などの海岸環境整備が完了する。 |
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* 2007年(平成19年) - 女木港ビジターバースが完成する。 |
* 2007年(平成19年) - 女木港ビジターバースが完成する。 |
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* 2010年(平成22年)夏~秋 - 「[[瀬戸内国際芸術祭]] 2010」が開催され<ref>永峰美佳 他 編集『瀬戸内国際芸術祭 2010』、美術出版社、2010年、82頁。</ref>、女木島の来場者数は99.759人である<ref>島内の基準施設、二ヶ所の合計数。『瀬戸内国際芸術祭 2010 総括報告』、香川県、2010年、10頁。</ref>。 |
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* 2013年(平成25年)春・夏・秋 - 「[[瀬戸内国際芸術祭]] 2013」が開催され<ref>永峰美佳 他 編集『瀬戸内国際芸術祭 2013』、美術出版社、2013年、72頁。</ref>、女木島の来場者数は57.582人である<ref>島内の基準施設、二ヶ所の合計数。『瀬戸内国際芸術祭 2013 総括報告』、香川県、2013年、13-14頁。</ref>。 |
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* 2016年(平成28年)春・夏・秋 - 「[[瀬戸内国際芸術祭]] 2016」が開催され<ref name=hhfuramu>。[[北川フラム]] 監修 永峰美佳 他 編集『瀬戸内国際芸術祭 2016 公式ガイドブック』、現代企画室、2016年、7・93頁。</ref>、女木島の来場者数は49.276人である<ref>島内の基準施設、二ヶ所の合計数。『瀬戸内国際芸術祭 2016 総括報告』、香川県、2017年、13-14頁。</ref>。 |
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=== 瀬戸内国際芸術祭 === |
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[[現代美術]]の祭典、第一回[[瀬戸内国際芸術祭]]は、2010年7月19日から同年10月31日までの105日間、[[高松港]]周辺と女木島や[[男木島]]、[[直島]]、[[豊島 (香川県)|豊島]]、[[小豆島]]、[[国立療養所大島青松園|大島]]、[[犬島]]を舞台に行われた。人口約200人の過疎の瀬戸内の小島に、空前の方々が訪れ、島内は鑑賞者でごった返した<ref>瀬戸内国際芸術祭、四国新聞、2010年11月2日閲覧。</ref>。下部のギャラリーは、「瀬戸内国際芸術祭 2016」の終了後も残存し、公開されている作品の一部である。 |
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<gallery mode=packed heights=120px> |
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ファイル:OgiShimaMegiShima.jpg| 女木島会場(左の小島) |
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File:カモメの駐車場.JPG| カモメの駐車場 |
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File:カモメ用駐車場.JPG| カモメの駐車場 |
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File:20世紀の回想.JPG| 20世紀の回想 |
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File:段々の風.JPG| 段々の風 |
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⚫ | * モアイ像 - [[世界七不思議]]の一つ、[[イースター島]]([[チリ共和国]])の倒れた[[モアイ像]]を修復した、クレーンメーカー「[[タダノ]]」のテスト用の模刻品。「イースター島モアイ修復プロジェクト」の完了後に、高松市に寄贈されたものである<ref>[http://www.tadano.co.jp/tadanocafe/moai/history/ モアイ修復プロジェクト:経過年]ータダノ</ref>。この企業[[メセナ]]活動は、メセナ大賞では異例で別格の、審査員特別賞を受賞している<ref>企業メセナ協議会 編著『メセナ白書1995』、ダイヤモンド社、1995年、34頁。</ref>。 |
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== 交通 == |
== 交通 == |
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* 高松~女木島~男木島を結ぶ、定期便([[雌雄島海運]])<ref>[http:// |
* 高松~女木島~男木島を結ぶ、定期便([[雌雄島海運]])<ref>[http://meon.co.jp/ 男木島・女木島フェリー]ー雌雄島海運</ref>が運航されている。[[高松港]](サンポート)からフェリーで女木港まで20分、女木港~男木港まで20分である。他に船便は無い。 |
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*フェリーの到着時刻に合わせて「女木港~鬼ヶ島大洞窟」を往復する定期バス<ref name=yakata/>が運行されている(冬季は運休、[[鬼ヶ島観光自動車]])。その他は、レンタサイクルが唯一の交通手段。 |
*フェリーの到着時刻に合わせて「女木港~鬼ヶ島大洞窟」を往復する定期バス<ref name=yakata/>が運行されている(冬季は運休、[[鬼ヶ島観光自動車]])。その他は、レンタサイクルが唯一の交通手段。 |
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* 高松市女木診療所 |
* 高松市女木診療所 |
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* 女木コミュニティセンター([[公民館]]) |
* 女木コミュニティセンター([[公民館]]) |
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⚫ | * モアイ像 - [[世界七不思議]]の一つ、[[イースター島]]([[チリ共和国]])の倒れた[[モアイ像]]を修復した、クレーンメーカー「[[タダノ]]」のテスト用の模刻品。「イースター島モアイ修復プロジェクト」の完了後に、高松市に寄贈されたものである<ref>[http://www.tadano.co.jp/tadanocafe/moai/history/ モアイ修復プロジェクト:経過年]ータダノ</ref>。この企業[[メセナ]]活動は、メセナ大賞では異例で別格の、審査員特別賞を受賞している<ref>企業メセナ協議会 編著『メセナ白書1995』、ダイヤモンド社、1995年、34頁。</ref>。 |
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== 女木島が舞台となった作品 == |
== 女木島が舞台となった作品 == |
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* [[めおん (映画)|めおん]] - [[2010年]]公開。女木島と男木島が主な舞台で、ヒロインは高松市出身の[[木内晶子]]である。 |
* [[めおん (映画)|めおん]] - [[2010年]]公開。女木島と男木島が主な舞台で、ヒロインは高松市出身の[[木内晶子]]である。 |
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* [[百年の時計]] - [[2012年]]公開。金子修介監督の[[ご当地映画]]で、[[高松琴平電気鉄道]]の創業100年記念事業の企画の一つ。 |
* [[百年の時計]] - [[2012年]]公開。金子修介監督の[[ご当地映画]]で、[[高松琴平電気鉄道]]の創業100年記念事業の企画の一つ。 |
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* [[さがす (映画)|さがす]] - [[2022年]]公開。監督は[[片山慎三]]、主演は[[佐藤二朗]]。第26回[[釜山国際映画祭]]に出品された<ref>{{Cite web |
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| url = https://www.biff.kr/eng/html/archive/arc_history_tsearch.asp?mode=view&idx=55915&piff_code=2021 |
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| title = Missing |
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| publisher = Busan International Film Festival |
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| accessdate = 2022-08-12 }}</ref>。男木島、女木島がロケ地としてクレジットタイトルに表示される。 |
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; 小説 |
; 小説 |
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* [[バトル・ロワイアル]] |
* [[バトル・ロワイアル]] |
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*[http://www.my-kagawa.jp/point/point.php?id=622 女木島]ー香川県観光協会公式サイト |
*[http://www.my-kagawa.jp/point/point.php?id=622 女木島]ー香川県観光協会公式サイト |
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*[http://oninoyakata.strikingly.com/#_1 島のバス案内]ー鬼ヶ島おにの館ホームページ |
*[http://oninoyakata.strikingly.com/#_1 島のバス案内]ー鬼ヶ島おにの館ホームページ |
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{{日本の指定離島}} |
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{{高松市の地区}} |
{{高松市の地区}} |
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{{デフォルトソート:めきしま}} |
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[[Category:日本の海岸景勝地]] |
[[Category:日本の海岸景勝地]] |
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[[Category:瀬戸内海国立公園]] |
[[Category:瀬戸内海国立公園]] |
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[[Category:瀬戸内国際芸術祭]] |
2023年4月8日 (土) 07:27時点における最新版
女木島 | |
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サンポート高松より望む | |
所在地 | 日本(香川県高松市) |
所在海域 | 瀬戸内海(備讃瀬戸) |
座標 | 北緯34度23分43秒 東経134度3分0秒 / 北緯34.39528度 東経134.05000度座標: 北緯34度23分43秒 東経134度3分0秒 / 北緯34.39528度 東経134.05000度 |
面積 | 2.62 km² |
海岸線長 | 8.9 km |
最高標高 | 216.0 m |
最高峰 | タカト山 |
プロジェクト 地形 |
女木島(めぎじま)は、瀬戸内海にある島。香川県高松市女木町に属する。郵便番号は760-0092(高松中央郵便局管区)。また、女木島は「雌」、男木島は「雄」を指し、両者で雌雄島(しゆうじま)を成す[1]。
概要
[編集]高松港の北々東約4キロメートルの海上にあり、北々東軸約4キロメートル、北西軸約1キロメートルの細長い島である。高松港と女木島の南端は約3キロメートルである。また、女木港の北々東約4キロメートルに男木港があり、女木島の北端と男木島の南端は約1キロメートルである。島の面積は2.62平方キロメートル、周囲は8.9キロメートル、最高点のタカト山は216.0メートル[2]である[3]。
洞窟直上の鷲ヶ峰の山頂に、360度の多島海が眺められる展望景観などを有し、1934年(昭和9年)3月16日、国立公園として初の[注 1]、瀬戸内海国立公園[4]に指定された[5]。
島の人口は168人、世帯数は107世帯、過疎化が進んだ状況である[6][注 2]。島民のほとんどが、女木港周辺の東浦に集住するが、西浦にも集落がある[注 3]。狭い平地と段々畑による畑作と、漁業の半農半漁の島である。かつて女性は、重い荷物を頭上にのせて運ぶ「頭上運搬」が日常の風景であった[7]。そして、桃太郎伝説にちなんだ女木島の愛称は、「鬼ヶ島」である[3]。
山頂からの展望景観に加え、民家を囲うオーテ(石垣)は、女木島独特の景観である[8]。そして、鬼ヶ島大洞窟・海水浴場・モアイ像・2000本の桜などで観光客を集める。
女木島の読みは、「めぎしま」と「めぎじま」の2通りが見られるが、国土地理院と海上保安庁[9]が定めた「めぎじま」とする[2]。
地形
[編集]女木島は北側の標高186.8メートルの鷲ヶ峰、南側の標高216.0メートルのタカト山、両者の間の標高153メートルのズッコウ山(日蓮山)の山並みから成る[2][10]。基盤岩は花崗岩類、上層部は玄武岩質火山礫凝灰岩、頂部は讃岐岩質玄武岩溶岩(カンラン石玄武岩)で覆われるが、浸食(開析)が進んで平坦面は残っていない。そして、鷲ヶ峰の鬼ヶ島大洞窟の出口の上方に崖があり、見上げると柱状節理の岩柱が見える[11]。島の中央の東西両岸に小規模の堆積平野が見られるほかは、傾斜地である[12]。
歴史
[編集]鎌倉時代は四国本土の豪族、香西氏の領地であった。室町時代の末から江戸時代の初期は香西氏の一族、直島の高原氏が所有していたが、1672年(寛文12年)に幕府の直轄地(天領)となる[1]。
天領の時代は直島・女木島・男木島を「直島三か島」と称し、備中松山藩領地・倉敷代官所支配・大坂城代支配・高松藩預地など、たびたび支配者が変わるが、幕末は備中倉敷代官の支配下にあった[1]。
1871年(明治4年)、明治維新後の廃藩置県で、香川県香川郡へ編入された。1890年(明治23年)、自然村の女木島と男木島で、行政村の雌雄島(しゆうじま)村が成立する[1]。
明治以降は、農漁業地から商工業地の高松市・阪神地域への人口供給の一般的傾向をもつ。大正期から昭和初期には、アメリカ160人の他、ブラジル・カナダに移住している[8][12]。
島名の由来
[編集]いくつかの説がある[8]。
- 那須与一が射落とした扇の一部が流れ着いたことから「メギ」という名がついた(このあたりでは「壊れる」ことを「めげる」と言う)。
- 北隣にある男木島と合わせて、2つの島を男女に見立ててオギの「オ」に対応するものとしてメギの「メ」がついた。
- 「ギ」は、木の多い「木島」、防御地を意味する「城島」と考えられる。
- 「紀」と呼ばれる出雲系種族が住みついた。
- 『古事記』にまつわる「姪姫(玉依姫)」から名づけた。
年表
[編集]- 1890年(明治23年) - 女木島と男木島が町村制を施行し、行政村の香川県香川郡雌雄島村が成立。雌雄島村大字女木島になる[10]。
- 1937年(昭和12年) - 島民がズッコウ山の山頂に日蓮上人像を設置[10]。
- 1956年(昭和31年) - 女木島灯台が点灯、供用開始となる[1]。
- 1956年(昭和31年) - 雌雄島村は高松市に合併する。女木島は高松市女木町となる。女木出張所が開所、小・中学校も市立に改称する[1]。
- 1957年(昭和32年) - 離島振興法の指定を受ける。
- 1958年(昭和33年) - 市立女木中学校を閉校、市立城内中学校に統合する(その後、市立高松第一中学校に統合)。
- 1960年(昭和35年) - 四国電力の電力供給で点灯する。
- 1976年(昭和51年) - 簡易水道が完成し、給水船による水輸送を開始する。
- 1976年(昭和51年) - 日本電信電話公社のダイヤル電話が即時通話となる。
- 1997年(平成9年) - 海底移水管が完成し、本土と水道網が直結する。
- 1997年(平成9年) - 鷲ヶ峰展望台( 女木島山頂園地)が完成する。
- 2002年(平成14年) - 女木海水浴場の親水護岸・突堤などの海岸環境整備が完了する。
- 2007年(平成19年) - 女木港ビジターバースが完成する。
交通
[編集]- 高松~女木島~男木島を結ぶ、定期便(雌雄島海運)[13]が運航されている。高松港(サンポート)からフェリーで女木港まで20分、女木港~男木港まで20分である。他に船便は無い。
- フェリーの到着時刻に合わせて「女木港~鬼ヶ島大洞窟」を往復する定期バス[14]が運行されている(冬季は運休、鬼ヶ島観光自動車)。その他は、レンタサイクルが唯一の交通手段。
教育
[編集]島内の市立女木小学校は、小学生がいないため休校中(2016年現在)。中学生は、本土の市立高松第一中学校へ海路で通うことになる。
主な施設
[編集]- 女木島郵便局
- 高松市女木出張所:〒760-0092 香川県高松市女木町字宮ノ上203番地1
- 高松市女木診療所
- 女木コミュニティセンター(公民館)
名所・観光・レジャー
[編集]- 鬼ヶ島大洞窟 - 鷲ヶ峰の山頂近くにある全長400メートルの人工洞窟は、1931年(昭和6年)に高松市に在住の郷土史家、橋本仙太郎が発見。桃太郎伝説と洞窟を結びつけ、島の愛称「鬼ヶ島」の由来となる。その後、観光洞窟として開発される[10]。
- 鷲ヶ峰展望台 - 女木島山頂園地の展望台(鬼ヶ島大洞窟の直上)[5]。
- 3000本の桜[15] - 女木島は桜、男木島は水仙と、花の咲く雌雄の島として注目されている[5]。
- オーテ - 民家の周りに築かれた、高さ3~4メートルの強固な石垣は、冬の季節風に対する防風防潮石垣(大手)である[16]。
- モアイ像 - 世界七不思議の一つ、イースター島(チリ共和国)の倒れたモアイ像を修復した、クレーンメーカー「タダノ」のテスト用の模刻品。「イースター島モアイ修復プロジェクト」の完了後に、高松市に寄贈されたものである[17]。この企業メセナ活動は、メセナ大賞では異例で別格の、審査員特別賞を受賞している[18]。
- 鬼ヶ島海水浴場 - 女木島海水浴場として、環境省の快水浴場百選に選定されている。
- 夕陽と朝日の展望地 - 「日本列島夕陽と朝日の郷づくり協会」の日本の夕陽百選に選定されている。
- 野営場 - 島の北東に香川県の女木島野営場がある[19]。島内で最大のキャンプ場である。
- 鬼ヶ島おにの館[14] - 島の総合観光案内所・無料の「鬼の博物館」・館内食堂が併設され、バスの乗車券・レンタサイクルを扱い、待合所として使用されている。
女木島が舞台となった作品
[編集]- 映画
- 釣りバカ日誌 - 1988年公開。西田敏行が演じる主人公浜崎は、女木島からフェリーで高松に通勤するサラリーマン。
- めおん - 2010年公開。女木島と男木島が主な舞台で、ヒロインは高松市出身の木内晶子である。
- 百年の時計 - 2012年公開。金子修介監督のご当地映画で、高松琴平電気鉄道の創業100年記念事業の企画の一つ。
- さがす - 2022年公開。監督は片山慎三、主演は佐藤二朗。第26回釜山国際映画祭に出品された[20]。男木島、女木島がロケ地としてクレジットタイトルに表示される。
- 小説
- その他
- EGO-WRAPPIN'「女根の月」PV- 2013年公開。女木島にて撮影。小島聖出演。
出身有名人
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f 高松市史編修室 編『新修高松市史 第1』高松市、1964年12月15日、675 - 676頁。NDLJP:3030912/355。
- ^ a b c 電子国土基本図(地図情報)・地名集日本2007(地名に関する情報)ー国土地理院
- ^ a b 四国新聞社出版委員会 編『香川県大百科事典』四国新聞社、1984年4月10日、911頁。NDLJP:12193119/462。
- ^ 瀬戸内海国立公園ー環境省
- ^ a b c 『香川の瀬戸内海国立公園 ガイドブック』、香川県みどり保全課 編集/発行、2016年、14頁。
- ^ 登録人口 2017年12月現在ー高松市
- ^ 。北川フラム 監修 永峰美佳 他 編集『瀬戸内国際芸術祭 2016 公式ガイドブック』、現代企画室、2016年、7・93頁。
- ^ a b c 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典37 香川県』角川書店、1985年9月、794-975頁頁。ISBN 978-4-04-001370-1。
- ^ 香川県のしまっぷー第六管区海上保安本部
- ^ a b c d 香川県の歴史散歩委員会 編『香川県の歴史散歩』、山川出版社、2013年、292頁。
- ^ 讃岐ジオサイト探訪ー香川大学
- ^ a b 『観光学術読本 鬼が島』、高松市商工観光課、1957年、23・58-59頁。
- ^ 男木島・女木島フェリーー雌雄島海運
- ^ a b 鬼ヶ島おにの館ホームページ・バスの案内ー鬼ヶ島おにの館ホームページ
- ^ さくら遍路/女木島、四国新聞、2018年3月31日。
- ^ 三好 貞 編集『鬼が島』、高松市商工観光課、1957年、48頁。
- ^ モアイ修復プロジェクト:経過年ータダノ
- ^ 企業メセナ協議会 編著『メセナ白書1995』、ダイヤモンド社、1995年、34頁。
- ^ 香川県女木島野営場ー香川県
- ^ “Missing”. Busan International Film Festival. 2022年8月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- 女木島(さぬき瀬戸しまネッ島)ー香川県
- 女木島(せとうち島手帖)ー平成25年度香川県離島情報
- 女木島ー香川県観光協会公式サイト
- 島のバス案内ー鬼ヶ島おにの館ホームページ