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成鳥夏羽は、頭部から頸にかけては光沢のある黒色で、喉と側頸に白と黒の縦じま模様がある。体の上面は黒く白斑が点在し、体の下面は白い。嘴の色は黒く、まっすぐ伸びている。成鳥冬羽は、体の上面がやや灰色みをおびた黒色で、体の下面は白い。幼鳥は体の上面が灰色みをおびた褐色で、体の下面は褐色がかった白色である。雌雄同色である。 |
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== 生態 == |
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非繁殖期は海上に生息する。 |
非繁殖期は海上に生息する。 |
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川や湖の岸辺の地上に少し窪みを作り植物を敷いて営巣する。1腹2-3個の卵を産む。抱卵期間 |
川や湖の岸辺の地上に少し窪みを作り植物を敷いて営巣する。1腹2-3個の卵を産む。抱卵期間は約29日で、雌雄協同で抱卵する。 |
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ハシグロアビは[[カナダ]]と[[五大湖地域]]の象徴の1つと見做されている。[[ミネソタ州]]と[[オンタリオ州]]の州鳥である。また、カナダの一ドル硬貨にある絵柄である。その硬貨はハシグロアビにちなんで「ルーニー」と呼ばれている。 |
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おそらく1981年の『[[黄昏 (1981年の映画)|黄昏]]』以来、[[アメリカ合衆国の映画|ハリウッド映画]]ではその寂しげな鳴き声がしばしば人里離れた土地を表す[[効果音]]として使われているが、本来の生息地と無関係に使われるため、たとえば『[[愛と哀しみの果て]]』ではアフリカのサバンナで鳴いているなどのおかしなことになっている<ref>{{citation|url=https://www.startribune.com/there-is-nothing-quite-like-a-loon-sound-hollywood-can-t-get-enough-of-it-either/508441282/|title=There is nothing quite like the calls from a loon. Hollywood can't get enough of them, either.|author=Frank Bures|publisher=[[スター・トリビューン|Star Tribune]]|date=2019-04-14}}</ref>。日本を舞台とした『[[KUBO/クボ 二本の弦の秘密]]』では[[サギ科|サギ]]の鳴き声としてこの鳥の声が使われている<ref>{{YouTube|DVFBUIGfcJk|Why Hollywood loves this creepy bird call}}</ref>。 |
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2023年4月21日 (金) 16:11時点における最新版
ハシグロアビ | ||||||||||||||||||||||||
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![]() 雛を背負うハシグロアビ
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Gavia immer Brunnich, 1764 | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ハシグロアビ | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Great Northern Diver(英) Common Loon(北米) |
ハシグロアビ(嘴黒阿比、学名:Gavia immer)は、アビ目アビ科に分類される鳥類の一種である。
分布[編集]
北アメリカ大陸北部とグリーンランド沿岸で繁殖し、冬季は北アメリカ沿岸、アリューシャン列島とアイスランド、イギリス、スカンジナビア半島沿岸に渡り越冬する。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/64/Gavia_immer_MHNT.ZOO.2010.11.36.4.jpg/220px-Gavia_immer_MHNT.ZOO.2010.11.36.4.jpg)
黄色:繁殖地、橙色:越冬地、緑色:留鳥
形態[編集]
体長約80cm。体色はハシジロアビとよく似ているが、嘴の色の違いで区別できる。
成鳥夏羽は、頭部から頸にかけては光沢のある黒色で、喉と側頸に白と黒の縦じま模様がある。体の上面は黒く白斑が点在し、体の下面は白い。嘴の色は黒く、まっすぐ伸びている。成鳥冬羽は、体の上面がやや灰色みをおびた黒色で、体の下面は白い。幼鳥は体の上面が灰色みをおびた褐色で、体の下面は褐色がかった白色である。雌雄同色である。
生態[編集]
非繁殖期は海上に生息する。
川や湖の岸辺の地上に少し窪みを作り植物を敷いて営巣する。1腹2-3個の卵を産む。抱卵期間は約29日で、雌雄協同で抱卵する。
人間との関わり[編集]
ハシグロアビはカナダと五大湖地域の象徴の1つと見做されている。ミネソタ州とオンタリオ州の州鳥である。また、カナダの一ドル硬貨にある絵柄である。その硬貨はハシグロアビにちなんで「ルーニー」と呼ばれている。
おそらく1981年の『黄昏』以来、ハリウッド映画ではその寂しげな鳴き声がしばしば人里離れた土地を表す効果音として使われているが、本来の生息地と無関係に使われるため、たとえば『愛と哀しみの果て』ではアフリカのサバンナで鳴いているなどのおかしなことになっている[2]。日本を舞台とした『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』ではサギの鳴き声としてこの鳥の声が使われている[3]。
脚注[編集]
- ^ 初野謙「迷鳥大図鑑」『BIRDER』25巻10号、文一総合出版、2011年、21頁
- ^ Frank Bures (2019-04-14), There is nothing quite like the calls from a loon. Hollywood can't get enough of them, either., Star Tribune
- ^ Why Hollywood loves this creepy bird call - YouTube
参考文献[編集]
- 真木広造他 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年
- 荒俣宏 『世界大博物図鑑 別刊1 絶滅・希少鳥類』、平凡社、1993年、34-35頁
- マイケル・ウォルターズ著、山岸哲監修、『世界「鳥の卵」図鑑』、新樹社、2006年、34頁