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「不浄な生き物」の版間の差分

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'''不浄な生き物'''とは、一部の[[宗教]]にみられる概念。不浄な[[動物]]は[[生贄]]にささげたり、食用としたりすることができない。
'''不浄な生き物'''(ふじょうないきもの)とは、一部の[[宗教]]において、穢れたものとして扱われる生き物。不浄な[[動物]]は[[生贄]]にささげたり、食用としたりすることができない。


== ユダヤ教 ==
== ユダヤ教 ==
以下、『[[レビ記]]』に記載のある不浄な生物を示す。
以下、『[[レビ記]]』に記載のある不浄な生物を示す。
<!--出不明:アワフキムシ、フェレット、アカガシラサギ-->
<!--出不明:アワフキムシ、フェレット、アカガシラサギ-->


===反芻するが、蹄の分かれていない動物(11章4-7節)===
===反芻するが、蹄の分かれていない動物(11章4-7節)===
*ラクダ
*ラクダ
*ウサギ(欽定訳、Coney)もしくはイワダヌキ([[:en:Cape Hyrax|Rock Badger]])
*ウサギ(欽定訳、Coney)もしくは[[ハイラックス|イワダヌキ]]([[:en:Cape Hyrax|Rock Badger]])


===蹄が分かれているが、反芻しない動物(11章8節)===
===蹄が分かれているが、反芻しない動物(11章8節)===
*[[ブタ]]
*ブタ


===水中に棲む、ヒレと鱗を持たない生物(11章10-12節)===
===水中に棲む、ヒレと鱗を持たない生物(11章10-12節)===
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付加的に不浄と考えられる生物
付加的に不浄と考えられる生物
*ワニ<!--もしくは「地を這う生物」-->、[[クラゲ]]、[[ヒトデ]]、カメ(ヒレなし)
*ワニ<!--もしくは「地を這う生物」-->、[[クラゲ]]、[[ヒトデ]]、カメ(ヒレなし)
*[[ナマズ]]、イルカ、[[ウナギ]]、ペンギン{{要出典|date=2008年8月}}、カモノハシ{{要出典|date=2008年8月}}、[[タツノオトシゴ]]、シール、[[サメ]]、クジラ{{要出典|date=2008年8月}}(鱗なし)
*[[ナマズ]]、イルカ、[[タツノオトシゴ]]、シール、[[サメ]]
*[[アワビ]]、[[ハマグリ]]、[[ムラサキガイ]]、[[ホタテガイ]](水生[[貝類]]、ヒレ・鱗なし)
*[[アワビ]]、[[ハマグリ]]、[[ムラサキガイ]]、[[ホタテガイ]](水生[[貝類]]、ヒレ・鱗なし)
*[[カニ]]、[[ザリガニ]]、[[イセエビ]]、[[クルマエビ]]、[[エビ]]、[[イカ]](水生[[甲殻類]]、ヒレ・鱗なし)
*[[カニ]]、[[ザリガニ]]、[[イセエビ]]、[[クルマエビ]]、[[エビ]]、[[イカ]](水生[[甲殻類]]、ヒレ・鱗なし)


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*ウ
*ウ
*大鴉(Great Owl)もしくはトラフズク
*大鴉(Great Owl)もしくはトラフズク
*ハクチョウ(ウルガタ訳、七十人訳では「紫色の鳥」)
*ハクチョウ([[ウルガタ]]訳、七十人訳では「紫色の鳥」)
*ペリカン
*ペリカン
*エジプトハゲワシもしくはミサゴ
*エジプトハゲワシもしくはミサゴ
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付加的に不浄と考えられる生物
付加的に不浄と考えられる生物
*クマ
*クマ、[[ネコ]]、チーター、ディンゴ{{要出典|date=2008年8月}}、[[犬]]、キツネ、ライオン、オオヤマネコ、トラ、オオカミ(肉食獣)
*[[ネコ]]
*チータ
*ディンゴ{{要出典|date=2008年8月}}
*[[犬]]
*キツネ
*ライオン
*オオヤマネコ
*トラ
*オオカミ


===地を這う生物(11章29-30節)===
===地を這う生物(11章29-30節)===
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== キリスト教 ==
== キリスト教 ==
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キリスト教の場合、宗派や教派によって不浄の概念が異なる。顕著なのは[[カニ]]やイカなどで、禁じる教派もあるが[[正教会]]では魚の代わりとして認めているなど。
キリスト教の場合、宗派や教派によって不浄の概念が異なる。顕著なのは[[カニ]]やイカなどで、禁じる教派もあるが[[正教会]]では魚の代わりとして認めているなど。
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== イスラム教 ==
== イスラム教 ==
*[[クルアーン]]の2章173節には、死肉、血、'''豚'''肉、アッラー以外に供えられたものを食することが禁じられている。
*[[クルアーン]]の2章173節には、死肉、血、'''豚'''肉、アッラー以外に供えられたものを食することが禁じられている。
*[[ハディース]]では、'''犬'''の唾液不浄とされ体についたら七回洗うように指示されている。
*[[ハディース]]では、'''犬'''の唾液不浄とされ体についたら七回洗うように指示されている。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[カシュルート]](カーシェール)
* [[カシュルート]](カーシェール)
* [[613のミツワー]]
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*[[食のタブー]]

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2023年5月31日 (水) 14:57時点における最新版

不浄な生き物(ふじょうないきもの)とは、一部の宗教において、穢れたものとして扱われる生き物。不浄な動物生贄にささげたり、食用としたりすることができない。

ユダヤ教

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以下、『レビ記』に記載のある不浄な生物を示す。

反芻するが、蹄の分かれていない動物(11章4-7節)

[編集]

蹄が分かれているが、反芻しない動物(11章8節)

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  • ブタ

水中に棲む、ヒレと鱗を持たない生物(11章10-12節)

[編集]

明確な記載無し

付加的に不浄と考えられる生物

翼のある汚れた生物(11章13-19節)

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  • ワシもしくはハゲワシ
  • ヒゲワシもしくはミサゴ
  • ミサゴもしくはクロハゲワシ
  • ハゲワシもしくはトビ
  • トビもしくはハヤブサ
  • ワタリガラス
  • フクロウもしくはダチョウ
  • ヨタカ(七十人訳、Night Hawk)もしくはメンフクロウ
  • カッコウ(欽定訳)もしくはカモメ
  • タカ
  • 小さいフクロウ(en:Little Owl)
  • 大鴉(Great Owl)もしくはトラフズク
  • ハクチョウ(ウルガタ訳、七十人訳では「紫色の鳥」)
  • ペリカン
  • エジプトハゲワシもしくはミサゴ
  • コウノトリ
  • サギ
  • タゲリ(欽定訳)もしくはヤツガシラ
  • コウモリ

付加的に不浄と考えられる生物

  • カラス

翼のある四つ這いで歩行する生物(11章20-23節)

[編集]

※イナゴなど幾つかの例外を除く

明確な記載無し

足にかぎづめのある生物(11章27節)

[編集]

明確な記載無し

付加的に不浄と考えられる生物

  • クマ
  • ネコ
  • チータ
  • ディンゴ[要出典]
  • キツネ
  • ライオン
  • オオヤマネコ
  • トラ
  • オオカミ

地を這う生物(11章29-30節)

[編集]
  • イタチ、モグラもしくはモグラネズミ(en:Mole-rat)
  • ネズミもしくはトビネズミ
  • リクガメ(欽定訳)もしくはトカゲ
  • ヤモリ
  • オオトカゲ[要出典]
  • スキンクもしくはイモリ(ウルガタ訳)
  • カタツムリ(欽定訳)もしくはスナトカゲ
  • カメレオン[要出典]

付加的に不浄と考えられる生物

キリスト教

[編集]

キリスト教の場合、宗派や教派によって不浄の概念が異なる。顕著なのはカニやイカなどで、禁じる教派もあるが正教会では魚の代わりとして認めているなど。

英国聖公会では犬と馬は食べてはならないとしている。

イスラム教

[編集]
  • クルアーンの2章173節には、死肉、血、肉、アッラー以外に供えられたものを食することが禁じられている。
  • ハディースでは、の唾液が不浄とされ、体についたら七回洗うように指示されている。

関連項目

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