「ナイセ川」の版間の差分
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[[ファイル:14-05-04-pramen-nysa-RalfR-DSC 1050-017.jpg|thumb|源流を示す石碑]] |
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[[Image:Lausitzer Neisse in Görlitz.jpg|300px|thumb|ナイセ川。国境線が引かれたため、左がドイツ領ゲルリッツ、右がポーランド領ズゴジェレツとなっている]] |
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'''ナイセ川''' |
'''ナイセ川'''(ナイセがわ、[[ドイツ語]]:'''Neiße''')は、[[オーデル川]]の[[支流]]。[[チェコ]]北部に源流を発し、[[第二次世界大戦]]後に設定された[[ドイツ]]と[[ポーランド]]の[[国境]]である[[オーデル・ナイセ線]]の一部を成す。全長252km。 |
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==名称== |
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「ナイセ川」は通称で、正式名称は'''ラウジッツァー・ナイセ'''([[ドイツ語]]: Lausitzer Neiße、[[ポーランド語]]: Nysa Łużycka、チェコ語: Lužická Nisa、「[[ラウジッツ]]地方のナイセ」の意)である。オーデル川にはほかに同名の支流がポーランド領[[シレジア]]地方に2つある。[[ドルヌィ・シロンスク県]](下シレジア)南端の[[クウォツコ]](Kłodzko、かつてのグラッツ)から[[ニサ (ポーランド)|ニサ]](ナイセ)を経て195kmにわたり下シレジアを流れオーデル川に入るニサ・クウォツカ川(Nysa Kłodzka、グラッツァー・ナイセ川 Glatzer Neiße)、および同じく下シレジアを流れ Kaczawa川(かつてのカッツバッハ川)を経てオーデル川に入る全長51kmのNysa Szalona(Wütende Neiße)がそうであるが、ラウジッツのナイセ川が3つのナイセ川の中で最も長く、かつ国境の川として有名になったために、単に「ナイセ川」と言えば通常これを指す。 |
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ドイツ語では正式には'''ラウジッツァー・ナイセ'''(''Lausitzer Neiße'')といい、[[ポーランド語]]では'''ニサ・ウジツカ'''(''Nysa Łużycka''、ヌィサとも)、[[チェコ語]]では'''ルジツカー・ニサ'''(''Lužická Nisa'')と呼ばれる。これらはいずれも「[[ラウジッツ]]地方のナイセ(ニサ)川」を意味する。 |
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地方名が冠されているのは同じ「ニサ(ナイセ)」の名を持つ河川がほかにも存在するからである。 |
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ニサ川(ナイセ川)はドイツ東部・ポーランド南西部・チェコ北部にまたがるルーサティア([[ラウジッツ]]地方)を主に流れる。ルーサティアはドイツ([[ザクセン王国]]や[[プロイセン王国]])による統治後もスラブ系民族がドイツ人に同化せずに残り、現在でもドイツ領内には[[ソルブ人]]が住む。 |
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* '''ニサ・クウォツカ'''(ポーランド語:''Nysa Kłodzka''、ドイツ語:''Glatzer Neiße'' グラッツァー・ナイセ) - [[ドルヌィ・シロンスク県]](下シレジア)南端の[[クウォツコ]](Kłodzko、かつてのグラッツ Glatz)から[[ニサ (ポーランド)|ニサ]](ナイセ)の町を経て195kmにわたり下シレジアを流れオーデル川に入る。 |
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* '''ニサ・シャロナ'''(ポーランド語:''Nysa Szalona''、ドイツ語:''Wütende Neiße'' ヴューテンデ・ナイセ) - 下シレジアを流れ カチャヴァ川(Kaczawa、かつてのカッツバッハ川 Katzbach)を経てオーデル川に入る。全長51km。 |
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さらにこれらの河川の支流にも「ニサ」の名を持つものがある。しかしラウジッツのナイセ川が同名の河川の中で最も長く、国境の川としても有名であることから、単に「ナイセ川」と言えば通常これを指す。 |
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2023年6月7日 (水) 17:32時点における最新版
ナイセ川(ニサ・ウジツカ川) | |
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ナイセ川 | |
延長 | 252 km |
流域面積 | 4,297 km² |
水源 | チェコ・イゼラ山脈 |
河口・合流先 | オーデル川 |
流域 | チェコ、ドイツ、ポーランド |
ナイセ川(ナイセがわ、ドイツ語:Neiße)は、オーデル川の支流。チェコ北部に源流を発し、第二次世界大戦後に設定されたドイツとポーランドの国境であるオーデル・ナイセ線の一部を成す。全長252km。
名称[編集]
ドイツ語では正式にはラウジッツァー・ナイセ(Lausitzer Neiße)といい、ポーランド語ではニサ・ウジツカ(Nysa Łużycka、ヌィサとも)、チェコ語ではルジツカー・ニサ(Lužická Nisa)と呼ばれる。これらはいずれも「ラウジッツ地方のナイセ(ニサ)川」を意味する。
地方名が冠されているのは同じ「ニサ(ナイセ)」の名を持つ河川がほかにも存在するからである。
- ニサ・クウォツカ(ポーランド語:Nysa Kłodzka、ドイツ語:Glatzer Neiße グラッツァー・ナイセ) - ドルヌィ・シロンスク県(下シレジア)南端のクウォツコ(Kłodzko、かつてのグラッツ Glatz)からニサ(ナイセ)の町を経て195kmにわたり下シレジアを流れオーデル川に入る。
- ニサ・シャロナ(ポーランド語:Nysa Szalona、ドイツ語:Wütende Neiße ヴューテンデ・ナイセ) - 下シレジアを流れ カチャヴァ川(Kaczawa、かつてのカッツバッハ川 Katzbach)を経てオーデル川に入る。全長51km。
さらにこれらの河川の支流にも「ニサ」の名を持つものがある。しかしラウジッツのナイセ川が同名の河川の中で最も長く、国境の川としても有名であることから、単に「ナイセ川」と言えば通常これを指す。
地理[編集]
ラウジッツのナイセ川はチェコ北端のイゼラ山脈に発し、山脈内のヤブロネツ・ナド・ニソウ、リベレツを経てドイツとチェコの国境を1kmほど流れ、ドイツとポーランドの国境へ入る。
ドイツ側はザクセン州とブランデンブルク州、ポーランド側はドルヌィ・シロンスク県およびルブシュ県の間の国境沿いを北に流れる。途中の街には、ツィッタウ(ドイツ)、ゲルリッツ/ズゴジェレツ(ドイツ/ポーランド)、ピエンスク(ポーランド)、バート・ムスカウ/ウェンクニツァ(ドイツ/ポーランド)、フォルスト(ドイツ)、グーベン/グービン(ドイツ/ポーランド)などがあり、ゲルリッツなどのように第二次世界大戦後に街が両国に二分された都市も多い。
グービンとアイゼンヒュッテンシュタットの間でオーデル川と合流する。
全長252kmのうち54kmはチェコ領内、198kmはドイツ・ポーランド国境を流れる。