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'''PRIDE.33 "THE SECOND COMING"'''（プライド・サーティースリー "ザ・セカンドカミング"）は、[[日本]]の[[総合格闘技]]イベント「[[PRIDE]]」の大会の一つ。[[2007年]][[2月24日]]、[[アメリカ合衆国]]、[[ネバダ州]][[ラスベガス]]の[[トーマス&マック・センター]]で開催された。
'''PRIDE.33 "THE SECOND COMING"'''（プライド・サーティースリー ザ・セカンドカミング）は、[[日本]]の[[総合格闘技]]イベント「[[PRIDE (格闘技イベント)|PRIDE]]」の大会の一つ。[[2007年]][[2月24日]]、[[アメリカ合衆国]][[ネバダ州]][[ラスベガス]]の[[トーマス&マック・センター]]で開催された。


== 大会概要 ==
== 大会概要 ==
本大会では[[ジェームス・リー]]、[[トラヴィス・ビュー]]、[[ソクジュ]]、[[マック・ダンジグ]]、[[マイク・ルソー]]、[[ニック・ディアス]]の6名がPRIDEに初参戦を果たす。出場が予定されていた[[中村和裕]]は練習中の負傷（左膝外側半月板損傷）により、欠場となった<ref>[http://www.boutreview.com/data/news05/070224pride33.html PRIDE.33 - Second Coming - 中村負傷欠場。ハリトーノフが出場] BOUTREVIEW 2007年2月21日</ref>。
本大会では[[ジェームス・リー (総合格闘家)|ジェームス・リー]]、[[トラビス・ビュー]]、[[ソクジュ]]、[[マック・ダンジグ]]、[[マイク・ルソー]]、[[ニック・ディアス]]の6名がPRIDEに初参戦を果たした。トラビス・ビューとの対戦が予定されていた[[中村和裕]]は練習中の負傷（左膝[[半月板損傷|外側半月板損傷]]）により、欠場となった<ref>[http://www.boutreview.com/data/news05/070224pride33.html 中村負傷欠場。ハリトーノフが出場] バウトレビュー 2007年2月21日</ref>。


第2試合の[[フランク・トリッグ]]対[[三崎和雄]]を除いてはいずれの試合もKOまたは一本による決着となった。今大会がPRIDEデビュー戦となるPRIDE初のネイティブアフリカンの選手である[[ソクジュ]]は[[アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ]]を試合開始23秒でKOし、白星デビューを果たした。
第2試合の[[フランク・トリッグ]]対[[三崎和雄]]を除いてはいずれの試合もKOまたは一本による決着となった。今大会がPRIDEデビュー戦となるPRIDE初のアフリカ人選手である[[ソクジュ]]は[[アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ]]を試合開始23秒でTKOし、白星デビューを果たした。


セミファイナルではPRIDEライト級王者[[五味隆典]]と[[ニック・ディアス]]がノンタイトル戦で対戦し、試合は五味がディアスに[[フットチョーク]]で敗れたが、試合後の検査でディアスが禁止薬物（[[大麻|マリファナ]]）を使用していたことが発覚し、[[ネバダ州アスレチック・コミッション]]の裁定により、無効試合となった<ref name="GDNC">[http://www.sherdog.com/news/articles.asp?n_id=7231 NSAC Changes Diaz Win to No-Decision] SHERDOG 2007年4月10日</ref>。
セミファイナルではPRIDEライト級王者[[五味隆典]]と[[ニック・ディアス]]がノンタイトル戦で対戦し、試合は[[フットチョーク]]による五味の一本負け。試合後の薬物検査でディアスから[[大麻|マリファナ]]の陽性反応が検出されたため、[[ネバダ州アスレチック・コミッション]]の裁定により、無効試合となった<ref name="GDNC">[http://www.sherdog.com/news/articles/NSAC-Changes-Diaz-Win-to-No-Decision-7231 NSAC Changes Diaz Win to No-Decision] SHERDOG 2007年4月10日</ref>。


メインイベントではウェルター級王者として二冠を目指す[[ダン・ヘンダーソン]]が、殴り合いの末にミドル級王者[[ヴァンダレイ・シウバ]]を左フックでKO。シウバがミドル級創設以来5年余りに渡って保持してきたミドル級王座が移動し、ダンが母国アメリカの地でPRIDE初の二冠王者となる。
メインイベントではウェルター級王者として二冠を目指す[[ダン・ヘンダーソン]]が、殴り合いの末にミドル級王者[[ヴァンダレイ・シウバ]]を左フックでTKO。シウバがミドル級創設以来5年余りに渡って保持してきたミドル級王座が移動し、ダンが母国アメリカでPRIDE史上初の2階級制覇を果たした。


== ルールの変更 ==
=== ルール変更 ===
本大会は[[ネバダ州アスレチック・コミッション]]の管理の下に行われたため、従来のPRIDEルールではなく、同コミッションの認可した統一総合格闘技ルールが適用された。そのため、試合時間は5分3Rとなり、また選手の体重差に係らず、グラウンド状態の相手の頭部への蹴りによる攻撃（[[サッカーボールキック]]、踏みつけ、がぶりからの膝等）は全て禁止となった。なお、頭部への肘打ちは従来のPRIDEルール通り禁止とされた。当該ルールは[[PRIDE.32]]においても同様に適用された。
本大会は[[ネバダ州アスレチック・コミッション]]の管理下で行われたため、従来のPRIDEルールではなく、同コミッションの認可した統一総合格闘技ルールが適用された。そのため、試合時間は5分3Rとなり、また選手の体重差にかかわらず、グラウンド状態の相手の頭部への蹴りによる攻撃（[[サッカーボールキック]]、踏みつけ、がぶりからの膝等）は全て禁止となった。なお、頭部への肘打ちは従来のPRIDEルール通り禁止とされた。当該ルールは[[PRIDE.32]]においても同様に適用された。


== 試合結果 ==
== 試合結果 ==
; 第1試合 ライト級 5分3R
; 第1試合 ライト級ワンマッチ 5分3R
: ○ {{flagicon|NOR}} [[ヨアキム・ハンセン]] vs. {{flagicon|USA}} [[ジェイソン・アイルランド]] ×
: ○ {{Flagicon|NOR}} [[ヨアキム・ハンセン]] vs. {{Flagicon|USA}} [[ジェイソン・アイルランド]] ×
: 3R 2:33 [[腕挫十字固|腕ひしぎ十字固め]]
: 3R 2:33 [[腕挫十字固|腕ひしぎ十字固め]]
; 第2試合 ウェルター級 5分3R
; 第2試合 ウェルター級ワンマッチ 5分3R
: ○ {{flagicon|USA}} [[フランク・トリッグ]] vs. {{flagicon|JPN}} [[三崎和雄]] ×
: ○ {{Flagicon|USA}} [[フランク・トリッグ]] vs. {{Flagicon|JPN}} [[三崎和雄]] ×
: 3R終了 判定3-0
: 3R終了 判定3-0（30-27、30-27、30-27）
; 第3試合 ライト級 5分3R
; 第3試合 ミドル級ワンマッチ 5分3R
: ○ {{flagicon|USA}} [[ジェームス・リー]] vs. {{flagicon|USA}} [[トラヴィス・ビュー]] ×
: ○ {{Flagicon|USA}} [[ジェームス・リー (総合格闘家)|ジェームス・リー]] vs. {{Flagicon|USA}} [[トラビス・ビュー]] ×
: 1R 0:39 [[フロントチョーク]]
: 1R 0:39 [[フロントチョーク]]
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; 第4試合 ミドル級ワンマッチ 5分3R
: ジェームス・リーは欠場した[[中村和裕]]の代役として参戦。
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: ○ {{Flagicon|CMR}} [[ソクジュ]] vs. {{Flagicon|BRA}} [[アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ]] ×
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; 第4試合 ミドル級 5分3R
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: 1R 0:23 TKO（レフェリーストップ：左フック）
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: ○ {{flagicon|CMR}} [[ソクジュ]] vs. {{flagicon|BRA}} [[アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ]] ×
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; 第5試合 ライト級ワンマッチ 5分3R
: 1R 0:23 KO（左フック）
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: ○ {{Flagicon|JPN}} [[桜井速人|桜井"マッハ"速人]] vs. {{Flagicon|USA}} [[マック・ダンジグ]] ×
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; 第5試合 ライト級 5分3R
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: 2R 4:01 TKO（レフェリーストップ：右フック）
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: ○ {{flagicon|JPN}} [[桜井速人|桜井"マッハ"速人]] vs. {{flagicon|USA}} [[マック・ダンジグ]] ×
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; 第6試合 ヘビー級ワンマッチ 5分3R
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: 2R 4:01 TKO（右フック）
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: ○ {{Flagicon|RUS}} [[セルゲイ・ハリトーノフ]] vs. {{Flagicon|USA}} [[マイク・ルソー]] ×
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; 第6試合 ヘビー級 5分3R
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: 1R 3:46 腕ひしぎ十字固め
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: ○ {{flagicon|RUS}} [[セルゲイ・ハリトーノフ]] vs. {{flagicon|USA}} [[マイク・ルソー]] ×
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; 第7試合 ミドル級ワンマッチ 5分3R
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: 1R 3:46 [[腕挫十字固|腕ひしぎ十字固め]]
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: ○ {{Flagicon|BRA}} [[マウリシオ・ショーグン]] vs. {{Flagicon|NLD}} [[アリスター・オーフレイム]] ×
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; 第7試合 ミドル級 5分3R
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: 1R 3:27 TKO（レフェリーストップ：[[グラウンドパンチ|パウンド]]）
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: ○ {{flagicon|BRA}} [[マウリシオ・ショーグン]] vs. {{flagicon|NLD}} [[アリスター・オーフレイム]] ×
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; 第8試合 ライト級ワンマッチ 5分3R
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: 1R 3:27 TKO（[[グラウンドパンチ|パウンド]]）
: － {{Flagicon|USA}} [[ニック・ディアス]] vs. {{Flagicon|JPN}} [[五味隆典]] －
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; 第8試合 セミファイナル ライト級 5分3R
: ノーコンテスト
: － {{flagicon|JPN}} [[五味隆典]] vs. {{flagicon|USA}} [[ニック・ディアス]] －
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: ※当初の試合結果は2R 1:46 フットチョークによりディアスの一本勝ちだったが、ディアスの薬物検査失格により、ネバダ州アスレチック・コミッションの裁定でノーコンテストに変更された<ref name="GDNC" />。
: 2R 1:46 [[フットチョーク]]→無効試合
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; 第9試合 PRIDEミドル級タイトルマッチ 5分5R
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: 当初の裁定はディアスの一本勝ちであったが、後にディアスの薬物使用が発覚し、ネバダ州アスレチック・コミッションの裁定により、無効試合となる<ref name="GDNC" />。
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: ○ {{Flagicon|USA}} [[ダン・ヘンダーソン]] vs. {{Flagicon|BRA}} [[ヴァンダレイ・シウバ]] ×
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; 第9試合 メインイベント PRIDEミドル級タイトルマッチ 5分5R
: 3R 2:08 TKO（レフェリーストップ：左フック→パウンド）
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: ○ {{flagicon|USA}} [[ダン・ヘンダーソン]] vs. {{flagicon|BRA}} [[ヴァンダレイ・シウバ]] ×
: ※ヘンダーソンが王座獲得に成功
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: 3R 2:08 TKO（左フック）

: ヘンダーソンが第2代PRIDEミドル級王者となる。
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== 脚注 ==
{{Reflist}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[PRIDEの大会一覧]]
* [[PRIDEの大会一覧]]
* [[PRIDE王者一覧]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.prideofficial.com/free/result/event/1168398420.html PRIDE公式サイトによる試合結果]
* [https://web.archive.org/web/*/http://www.prideofficial.com/free/result/event/1168398420.html PRIDE公式サイトによる試合結果] - Internet Archive
* [http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/live/200702/25/index.html スポーツナビによる試合結果]
* [https://web.archive.org/web/20111017172538/http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/live/200702/25/index.html スポーツナビによる試合結果]
* [http://www.boutreview.com/data/reports05/070224pride33.html BOUTREVIEWによる試合結果]
* [http://www.boutreview.com/data/reports05/070224pride33.html バウトレビューによる試合結果]
* [http://gbring.com/sokuho/result/result2007_02/0225_pride.htm GBRによる試合結果]
* [http://gbring.com/sokuho/result/result2007_02/0225_pride.htm GBRによる試合結果]
* [http://www.sherdog.com/fightfinder/fightfinder.asp?search=yes&EventID=4392 SHERDOGによる試合結果]
* [http://www.sherdog.com/events/PRIDE-33-Second-Coming-4392 SHERDOGによる試合結果]
* [http://boxing.nv.gov/2007%20Results/02-24-07%20MMA.pdf ネバダ州アスレチック・コミッションによる試合結果]
* [http://boxing.nv.gov/uploadedFiles/boxingnvgov/content/results/2007_Results/02-24-07MMA.pdf ネバダ州アスレチック・コミッションによる試合結果]

⚫
== 脚注 ==
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[[Category:PRIDEの大会]]
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[[Category:2007年2月]]

2023年7月20日 (木) 03:39時点における版

PRIDE.33 "THE SECOND COMING"
イベント詳細
シリーズ PRIDE（ナンバーシリーズ）
主催 DSE
開催年月日 2007年2月24日
開催地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ネバダ州ラスベガス
会場 トーマス&マック・センター
開始時刻 午後6時（PT）
試合数 全9試合
放送局 スカイパーフェクTV!
入場者数 12,911人[1]
入場収益 2,033,098USドル[1]
イベント時系列
PRIDE 男祭り 2006 -FUMETSU- PRIDE.33 "THE SECOND COMING" PRIDE.34

PRIDE.33 "THE SECOND COMING"（プライド・サーティースリー ザ・セカンドカミング）は、日本の総合格闘技イベント「PRIDE」の大会の一つ。2007年2月24日、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスのトーマス&マック・センターで開催された。

大会概要

本大会ではジェームス・リー、トラビス・ビュー、ソクジュ、マック・ダンジグ、マイク・ルソー、ニック・ディアスの6名がPRIDEに初参戦を果たした。トラビス・ビューとの対戦が予定されていた中村和裕は練習中の負傷（左膝外側半月板損傷）により、欠場となった[2]。

第2試合のフランク・トリッグ対三崎和雄を除いてはいずれの試合もKOまたは一本による決着となった。今大会がPRIDEデビュー戦となるPRIDE初のアフリカ人選手であるソクジュはアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラを試合開始23秒でTKOし、白星デビューを果たした。

セミファイナルではPRIDEライト級王者五味隆典とニック・ディアスがノンタイトル戦で対戦し、試合はフットチョークによる五味の一本負け。試合後の薬物検査でディアスからマリファナの陽性反応が検出されたため、ネバダ州アスレチック・コミッションの裁定により、無効試合となった[3]。

メインイベントではウェルター級王者として二冠を目指すダン・ヘンダーソンが、殴り合いの末にミドル級王者ヴァンダレイ・シウバを左フックでTKO。シウバがミドル級創設以来5年余りに渡って保持してきたミドル級王座が移動し、ダンが母国アメリカでPRIDE史上初の2階級制覇を果たした。

ルール変更

本大会はネバダ州アスレチック・コミッションの管理下で行われたため、従来のPRIDEルールではなく、同コミッションの認可した統一総合格闘技ルールが適用された。そのため、試合時間は5分3Rとなり、また選手の体重差にかかわらず、グラウンド状態の相手の頭部への蹴りによる攻撃（サッカーボールキック、踏みつけ、がぶりからの膝等）は全て禁止となった。なお、頭部への肘打ちは従来のPRIDEルール通り禁止とされた。当該ルールはPRIDE.32においても同様に適用された。

試合結果

第1試合 ライト級ワンマッチ 5分3R
○ ノルウェーの旗 ヨアキム・ハンセン vs. アメリカ合衆国の旗 ジェイソン・アイルランド ×
3R 2:33 腕ひしぎ十字固め
第2試合 ウェルター級ワンマッチ 5分3R
○ アメリカ合衆国の旗 フランク・トリッグ vs. 日本の旗 三崎和雄 ×
3R終了 判定3-0（30-27、30-27、30-27）
第3試合 ミドル級ワンマッチ 5分3R
○ アメリカ合衆国の旗 ジェームス・リー vs. アメリカ合衆国の旗 トラビス・ビュー ×
1R 0:39 フロントチョーク
第4試合 ミドル級ワンマッチ 5分3R
○ カメルーンの旗 ソクジュ vs. ブラジルの旗 アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ ×
1R 0:23 TKO（レフェリーストップ：左フック）
第5試合 ライト級ワンマッチ 5分3R
○ 日本の旗 桜井"マッハ"速人 vs. アメリカ合衆国の旗 マック・ダンジグ ×
2R 4:01 TKO（レフェリーストップ：右フック）
第6試合 ヘビー級ワンマッチ 5分3R
○ ロシアの旗 セルゲイ・ハリトーノフ vs. アメリカ合衆国の旗 マイク・ルソー ×
1R 3:46 腕ひしぎ十字固め
第7試合 ミドル級ワンマッチ 5分3R
○ ブラジルの旗 マウリシオ・ショーグン vs. オランダの旗 アリスター・オーフレイム ×
1R 3:27 TKO（レフェリーストップ：パウンド）
第8試合 ライト級ワンマッチ 5分3R
－ アメリカ合衆国の旗 ニック・ディアス vs. 日本の旗 五味隆典 －
ノーコンテスト
※当初の試合結果は2R 1:46 フットチョークによりディアスの一本勝ちだったが、ディアスの薬物検査失格により、ネバダ州アスレチック・コミッションの裁定でノーコンテストに変更された[3]。
第9試合 PRIDEミドル級タイトルマッチ 5分5R
○ アメリカ合衆国の旗 ダン・ヘンダーソン vs. ブラジルの旗 ヴァンダレイ・シウバ ×
3R 2:08 TKO（レフェリーストップ：左フック→パウンド）
※ヘンダーソンが王座獲得に成功

脚注

  1. ^ a b Ivan Trembow PRIDE 33 ATTENDANCE BREAKDOWN MMA WEEKLY 2007年2月28日
  2. ^ 中村負傷欠場。ハリトーノフが出場 バウトレビュー 2007年2月21日
  3. ^ a b NSAC Changes Diaz Win to No-Decision SHERDOG 2007年4月10日

関連項目

外部リンク

PRIDEナンバーシリーズ

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関連項目
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