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基本的には小児の疾患であるが、成人でも[[免疫力]]の低下の基礎疾患<ref>[https://doi.org/10.2169/naika.76.1876 10年におよぶ経過を観察しえた慢性型成人T細胞白血病の1例] 日本内科学会雑誌 Vol.76 (1987) No.12 P1876-1880</ref>を有する場合や高齢者<ref>[https://doi.org/10.11340/skinresearch1959.28.211 金和子、川津智是:高齢者に生じた伝染性軟属腫] 皮膚 Vol.28 (1986) No.3 P211-212</ref>は発症することがある。ただし、希に免疫力の低下の基礎疾患を有していない場合でも発症することがある<ref>[https://doi.org/10.11340/skinresearch2002.1.134 指輪装着部に一致して生じた成人の伝染性軟属腫] 皮膚の科学 Vol.1 (2002) No.2 P134-137</ref>。 |
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潜伏期間は症例によって様々で、肉感的な色調で皮膚に平たく円形の[[丘疹]]が出来る。治療しないと半年から2年持続するが、自然に治ることもある。 |
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通常は2mmから5mm程度。なお、大人では免疫力の低下の基礎疾患を有する患者などで[[日和見感染]]として発症し悪化しやすく、直径10 - 15mmにまでなることもある。 |
通常は2mmから5mm程度。なお、大人では免疫力の低下の基礎疾患を有する患者などで[[日和見感染]]として発症し悪化しやすく、直径10 - 15mmにまでなることもある。 |
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特徴はイボの表面がツルツルしていて頂点が凹んでいることが特徴。<ref>[http://medley.life/expositions/item/556e64aee7880c960170319c 伝染性軟属腫(水いぼ)と尋常性疣贅(いぼ)の症状と治療の違いは? - MEDLEY(メドレー)]</ref> |
特徴はイボの表面がツルツルしていて頂点が凹んでいることが特徴。<ref>[http://medley.life/expositions/item/556e64aee7880c960170319c 伝染性軟属腫(水いぼ)と尋常性疣贅(いぼ)の症状と治療の違いは? - MEDLEY(メドレー)]</ref> |
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発症部位は手掌および足底を除く全身で、どこにでも発生する可能性がある。小児での好発部位は顔面、体幹、四肢。成人では陰部、陰茎、女性の外陰部。免疫不全 |
発症部位は手掌および足底を除く全身で、どこにでも発生する可能性がある。小児での好発部位は顔面、体幹、四肢。成人では陰部、陰茎、女性の外陰部。免疫不全患者の場合では全身に多発し、特に顔面にできることが多く一つ一つのイボが大きいことが特徴である。<ref>[http://medley.life/expositions/item/557127eee7880ce60270305a 顔や陰部にできる伝染性軟属腫(水いぼ)に注意。大人の水いぼの症状の特徴とは? - MEDLEY(メドレー)]</ref> |
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== 病原体 == |
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[[ポックスウイルス科]](''Poxviridae'')の ''Molluscum contagiosum virus'' |
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皮膚の接触により感染する。皮膚の接触に限らず、ビート板、タオルなどを介してうつることもある。成人では[[性感染症]]の場合もある。 |
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治療を行わず放置する事もあるが、美容的な理由や性行為での拡大を防ぐ目的で治療が行われる。 |
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* 外科的療法 |
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** 積極的方法:[[ピンセット]]などによる掻爬、[[液体窒素]]を利用した凍結手術、レーザー療法、電気焼灼、[[硝酸銀]]ペースト<ref>[ |
** 積極的方法:[[ピンセット]]などによる掻爬、[[液体窒素]]を利用した凍結手術、レーザー療法、電気焼灼、[[硝酸銀]]ペースト<ref>[https://doi.org/10.11340/skinresearch1959.40.492 新関寛二:伝染性軟属腫 (molluscum contagiosum) の治療-再び硝酸銀ペースト法について] 皮膚 Vol.40 (1998) No.5 P492-500</ref>の塗布。但し、外科的除去法は痛みを伴うので、事前にペンレステープ(一般名リドカインテープ)を使用。 |
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** 消極的方法:スピール膏(サリチル酸絆創膏)を貼付や、抗ウイルス薬(ビダラビン)、硝酸銀ペースト、トリクロロ酢酸、グリコール酸、イミキモドクリームといった外用薬を使用する。<ref>[http://medley.life/expositions/item/5571279ae7880c1703703037 硝酸銀やトリクロロ酢酸など「伝染性軟属腫(水いぼ)」の薬物治療とは? - MEDLEY(メドレー)]</ref> |
** 消極的方法:スピール膏(サリチル酸絆創膏)を貼付や、抗ウイルス薬(ビダラビン)、硝酸銀ペースト、トリクロロ酢酸、グリコール酸、イミキモドクリームといった外用薬を使用する。<ref>[http://medley.life/expositions/item/5571279ae7880c1703703037 硝酸銀やトリクロロ酢酸など「伝染性軟属腫(水いぼ)」の薬物治療とは? - MEDLEY(メドレー)]</ref> |
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== 出典 == |
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* [https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB/14-%E7%9A%AE%E8%86%9A%E7%96%BE%E6%82%A3/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%80%A7%E7%9A%AE%E8%86%9A%E7%96%BE%E6%82%A3/%E4%BC%9D%E6%9F%93%E6%80%A7%E8%BB%9F%E5%B1%9E%E8%85%AB 伝染性軟属腫] メルクマニュアル日本語版 |
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== 外部リンク == |
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* [https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB/14-%E7%9A%AE%E8%86%9A%E7%96%BE%E6%82%A3/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%80%A7%E7%9A%AE%E8%86%9A%E7%96%BE%E6%82%A3/%E4%BC%9D%E6%9F%93%E6%80%A7%E8%BB%9F%E5%B1%9E%E8%85%AB 伝染性軟属腫] - メルクマニュアル日本語版 |
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* [http://merckmanual.jp/mmpej/sec10/ch122/ch122b.html 伝染性軟属腫] - メルクマニュアル日本語版 |
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* [https://www.dermatol.or.jp/qa/qa23/q08.html イボとミズイボ、ウオノメとタコ どう違うのですか?] - 日本皮膚科学会 |
* [https://www.dermatol.or.jp/qa/qa23/q08.html イボとミズイボ、ウオノメとタコ どう違うのですか?] - 日本皮膚科学会 |
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2023年7月26日 (水) 13:38時点における最新版
伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ、英: molluscum contagiosum)とは、基本的に良性疾患のウイルス感染症の一種。水イボともいう。1841年、HendersonおよびPatersonにより報告された。
臨床像
[編集]基本的には小児の疾患であるが、成人でも免疫力の低下の基礎疾患[1]を有する場合や高齢者[2]は発症することがある。ただし、希に免疫力の低下の基礎疾患を有していない場合でも発症することがある[3]。
潜伏期間は症例によって様々で、肉感的な色調で皮膚に平たく円形の丘疹が出来る。治療しないと半年から2年持続するが、自然に治ることもある。
通常は2mmから5mm程度。なお、大人では免疫力の低下の基礎疾患を有する患者などで日和見感染として発症し悪化しやすく、直径10 - 15mmにまでなることもある。 特徴はイボの表面がツルツルしていて頂点が凹んでいることが特徴。[4] 発症部位は手掌および足底を除く全身で、どこにでも発生する可能性がある。小児での好発部位は顔面、体幹、四肢。成人では陰部、陰茎、女性の外陰部。免疫不全患者の場合では全身に多発し、特に顔面にできることが多く一つ一つのイボが大きいことが特徴である。[5]
病原体
[編集]ポックスウイルス科(Poxviridae)の Molluscum contagiosum virus
伝播形式
[編集]皮膚の接触により感染する。皮膚の接触に限らず、ビート板、タオルなどを介してうつることもある。成人では性感染症の場合もある。
鑑別すべき疾患
[編集]- 皮膚クリプトコッカス症、尋常性疣贅
治療
[編集]治療を行わず放置する事もあるが、美容的な理由や性行為での拡大を防ぐ目的で治療が行われる。
- 外科的療法
出典
[編集]- 伝染性軟属腫 メルクマニュアル日本語版
脚注
[編集]- ^ 10年におよぶ経過を観察しえた慢性型成人T細胞白血病の1例 日本内科学会雑誌 Vol.76 (1987) No.12 P1876-1880
- ^ 金和子、川津智是:高齢者に生じた伝染性軟属腫 皮膚 Vol.28 (1986) No.3 P211-212
- ^ 指輪装着部に一致して生じた成人の伝染性軟属腫 皮膚の科学 Vol.1 (2002) No.2 P134-137
- ^ 伝染性軟属腫(水いぼ)と尋常性疣贅(いぼ)の症状と治療の違いは? - MEDLEY(メドレー)
- ^ 顔や陰部にできる伝染性軟属腫(水いぼ)に注意。大人の水いぼの症状の特徴とは? - MEDLEY(メドレー)
- ^ 新関寛二:伝染性軟属腫 (molluscum contagiosum) の治療-再び硝酸銀ペースト法について 皮膚 Vol.40 (1998) No.5 P492-500
- ^ 硝酸銀やトリクロロ酢酸など「伝染性軟属腫(水いぼ)」の薬物治療とは? - MEDLEY(メドレー)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 伝染性軟属腫 - メルクマニュアル日本語版
- イボとミズイボ、ウオノメとタコ どう違うのですか? - 日本皮膚科学会