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「扇形庫」の版間の差分

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[[画像:Umekoji SL museum 002 JPN.jpg|thumb|220px|京都市下京区にある[[梅小路蒸気機関車館|梅小路機関区の扇形庫]]]]
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[[Image:TRA_Changhua_Roundhouse_01.jpg|thumb|220px|[[彰化駅]]構内にある扇形庫。]]
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'''扇形庫'''(せんけいこ)は、[[鉄道]]の[[機関車]]格納庫の形態の一つで、[[転車台]]を中心に扇の骨の形に広がった線路の先に扇形格納庫を設けるもの
'''扇形庫'''(せんけいこ)(英:roundhouse)は、[[鉄道]]の[[機関車]]格納庫の形態であり、[[転車台]]を中心<!-- に扇の骨の形に広がった線路の先に-->として構築された、[[]]格納庫をいう


かつての[[蒸気機関車]]は前後の区別があったため、機関車の向きを変えなくてはならなかった。多くの駅に向きを変えるための[[転車台]]があったが、機関区を併設する場合に扇形庫を活用すれば[[分岐器]]の数や設置面積を大幅に節約できるため、多くの機関区でこの形が用いられた。その後の[[電気機関車]]や[[ディーゼル機関車]]は[[雪かき車]]など一部を除いて転車台を必要としないタイプとなったため、現在残っているものは少ない
[[蒸気機関車]]は前後の区別があため、進行方向を変えるには機関車の向きを変える必要があった。このため多くの[[鉄道|駅]]に向きを変える[[転車台]]があったが、[[機関区]]を併設する場合に扇形庫を活用すれば[[分岐器]]の数や設置面積を大幅に節約できるため、多くの機関区でこの形が用いられた。
==現存する主な扇形庫==
*梅小路蒸気機関車館(西日本旅客鉄道株式会社梅小路運転区)
[[Category:鉄道の軌道備|せんけいこ]]
[[Category:蒸気機関車|せんけいこ]]


その後、時代が下って[[電気機関車]]や[[ディーゼル機関車]]の時代となった後は、[[雪かき車]]などの一部車両を除いて前後転回を必要としなくなったため、転車台とともに徐々に姿を消していき、残存数は少ない。
[[en:Roundhouse]]

[[cs:Výtopna]]
== 現存する主な扇形庫 ==
[[de:Lokschuppen]]
=== 日本 ===
[[fr:Rotonde (ferroviaire)]]
* [[荒屋新町駅]] ([[東日本旅客鉄道]]株式会社)
[[pl:Parowozownia]]
* [[新津運輸区]] (東日本旅客鉄道株式会社)
[[ru:Локомотивное депо]]
* [[直江津駅]] ([[えちごトキめき鉄道|えちごトキめき鉄道株式会社]])
[[sv:Lokstall]]
* [[天竜二俣駅]]扇形庫 ([[天竜浜名湖鉄道|天竜浜名湖鉄道株式会社]])
*旧津山扇形機関車庫
* [[京都鉄道博物]] [[西日本旅客鉄道]]株式会社梅小路運転区)
* [[津山まなびの鉄道館|津山まなびの鉄道館(津山扇形機関車庫)]] (西日本旅客鉄道株式会社[[津山運転区]]・津山駅隣接)
* [[後藤総合車両所]]運用検修センター(西日本旅客鉄道株式会社[[米子駅]]隣接)
* [[宇和島運転区]](四国旅客鉄道株式会社)
* 旧[[豊後森機関庫]] ([[九州旅客鉄道]]株式会社)

=== アメリカ合衆国 ===
* [[ボルチモア・アンド・オハイオ鉄道博物館]]
* [[スクラントン (ペンシルベニア州)#名所と文化施設|スチームタウン国定史跡]]

=== 台湾 ===
* [[彰化扇形庫]]

=== ポーランド ===
* [[ピールスカ・オクロングラク機関庫協会]]

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{{DEFAULTSORT:せんけいこ}}
[[Category:鉄道設]]

2023年8月27日 (日) 05:53時点における最新版

京都市下京区にある梅小路機関区の扇形庫
彰化駅構内にある扇形庫。

扇形庫(せんけいこ)(英:roundhouse)は、鉄道機関車格納庫の一形態であり、転車台を中心として構築された、形の格納庫をいう。

蒸気機関車は前後の区別があるため、進行方向を変えるには機関車の向きを変える必要があった。このため多くのに向きを変える転車台があったが、機関区を併設する場合に扇形庫を活用すれば分岐器の数や設置面積を大幅に節約できるため、多くの機関区でこの形が用いられた。

その後、時代が下って電気機関車ディーゼル機関車の時代となった後は、雪かき車などの一部車両を除いて前後転回を必要としなくなったため、転車台とともに徐々に姿を消していき、残存数は少ない。

現存する主な扇形庫[編集]

日本[編集]

アメリカ合衆国[編集]

台湾[編集]

ポーランド[編集]