コンテンツにスキップ

「市原稔」の版間の差分

リンクを追加
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
履歴の双方向閲覧
← 古い編集
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
MomijiRoBot (会話 | 投稿記録)
125,305 回編集
m Bot: WP:BOTREQ#Infobox内の空のnowikiタグの除去: Infobox baseball, <nowiki></nowiki> → Removed
 
(19人の利用者による、間の23版が非表示)
15行目: 15行目:
|打席 = 右
|打席 = 右
|守備位置 = [[遊撃手]]
|守備位置 = [[遊撃手]]
|プロ入り年度 = {{NPBドラフト|1968}}
|プロ入り年度 = {{by|1968年}}
|ドラフト順位 = ドラフト外
|ドラフト順位 = ドラフト外
|初出場 = 1969年
|初出場 = {{by|1969年}}[[7月26日]]
|最終出場 = 1969年
|最終出場 = 同上
|年俸 =
|年俸 =
|経歴 =
|経歴 =
28行目: 28行目:
* [[阪神タイガース]] (1979 - 1980)
* [[阪神タイガース]] (1979 - 1980)
* 南海ホークス (1981 - 1982, 1984 - 1985)
* 南海ホークス (1981 - 1982, 1984 - 1985)
|選出国 =
|選出年 =
|得票率 =
|選出方法 =
}}
}}
'''市原 稔'''（いちはら みのる、[[1947年]][[3月11日]] - ）は、[[千葉県]][[千葉市]][[花見川区]]<ref name=jinmei>プロ野球人名事典 2003（2003年、日外アソシエーツ）、49ページ</ref>出身の元[[プロ野球選手]]、野球指導者、プロ野球交渉代理人。
'''市原 稔'''（いちはら みのる、[[1947年]][[3月11日]] - ）は、[[千葉県]][[千葉市]][[花見川区]]<ref name=jinmei>プロ野球人名事典 2003（2003年、日外アソシエーツ）、49ページ</ref>出身の元[[プロ野球選手]]（[[内野手]]）・[[プロ野球コーチ|コーチ]]、プロ野球交渉代理人。


同じく元プロ野球選手の[[市原圭]]は実子<ref name=jinmei />。
同じく元プロ野球選手の[[市原圭]]は実子<ref name=jinmei />。


== 来歴・人物 ==
== 経歴 ==
[[千葉県立千葉東高等学校|千葉東高校]]、[[早稲田大学]]を経て{{by|1968年}}の[[ドラフト外入団|ドラフト外]]で[[福岡ソフトバンクホークス|南海ホークス]]に入団<ref name=jinmei />。早稲田大学では教員を目指していたため[[早稲田大学野球部|野球部]]には入部せず、教員試験に失敗したことから南海の入団テストを受験したが、このとき年齢をごまかして受験していたという。一軍出場は{{by|1969年}}の1試合のみ（守備機会2、失策1）に終わり、{{by|1970年}}に引退<ref name=jinmei />。当時の監督だった[[野村克也]]から英会話能力を見込まれ、コーチの[[ドン・ブレイザー]]や外国人選手の通訳として球団に残留した<ref name=jinmei />。その後、通訳だけでなく広報やマネージャーも兼務する。なお、通訳を務めていた頃の活躍が早稲田大学合格、南海へのテスト入団、通訳転向までの経緯を交えて[[水島新司]]の漫画『[[あぶさん]]』で描かれており、単行本第8集に収められている。
[[千葉県立千葉東高等学校|千葉東高校]]から[[早稲田大学]]を経て、{{by|1968年}}の[[ドラフト外入団|ドラフト外]]で[[福岡ソフトバンクホークス|南海ホークス]]に入団<ref name=jinmei />。早大では教員を目指していたことから、[[早稲田大学野球部|野球部]]を入部後間もなく、学業と野球部の両立が難しいことを先輩部員から告げられて退部し、母校を指導していた。その後、教員試験に失敗したことから南海の入団テストを受験したが、この時は獲得してもらうために年齢をごまかして受験していたという。


1年目の{{by|1969年}}は[[7月26日]]の[[大阪近鉄バファローズ|近鉄]]戦（[[大阪スタヂアム|大阪]]）で9回表に[[小池兼司]]に代わる遊撃手（守備機会2、失策1）として初出場を果たすが、自身最初で最後の出場となる。{{by|1970年}}引退<ref name=jinmei />。
{{by|1979年}}、ブレイザーが[[阪神タイガース]]監督に就任すると、市原は一軍守備・走塁伝達コーチとして招聘され、{{by|1980年}}まで務めた。{{by|1981年}}、ブレイザーが南海に監督として復帰し、市原も復帰<ref name=jinmei />。一軍守備・走塁コーチ（1981年）、一軍ベースコーチ兼守備コーチ（{{by|1982年}}）、二軍コーチ補佐（{{by|1984年}}）、二軍コーチ兼通訳（{{by|1985年}}）を務めた。


引退後は[[野村克也]][[選手兼任監督]]から[[英会話]]能力を見込まれ、[[ドン・ブラッシングゲーム|ドン・ブレイザー]]ヘッドコーチや外国人選手の[[通訳]]として球団に残留<ref name=jinmei />。その後は広報やマネージャーも兼務するが、通訳を務めていた頃の活躍が早大合格と野球部退部、南海へのテスト入団、通訳転向までの経緯を交えて[[水島新司]]の漫画『[[あぶさん]]』で描かれており、単行本第8集に収められている。その中では、唯一の公式戦出場が[[NHKプロ野球|NHKでの全国テレビ中継]]であったことも含めて、同期の[[藤原満]]による回想という形で描かれている<ref>ユニフォームのデザインを変更した1969年の出来事だが、作画ではユニフォームが1968年までのもので描かれていた。</ref><ref>市原の背番号だった68番は、引退及び通訳への転身後、現役を事実上引退（登録上のみ現役扱いで継続）して[[打撃投手]]兼スコアラーとなった[[西村省一郎]]（省三）が18番から変更して引き継いだ（18番は[[西岡三四郎]]が継承）。西村についても『あぶさん』単行本第6集「ネット裏のエース」で描かれた。</ref>。市原は後に「現役生活は1軍出場1試合のみ。そんな私の入団から引退、フロントになっていく過程を水島先生に『あぶさん』の中で紹介してもらった。うれしかったよ。南海のキャンプ地まで来て取材されていたからなぁ」と振り返っている<ref>[https://www-iza-ne-jp.cdn.ampproject.org/c/s/www.iza.ne.jp/article/20220118-BQ5BAFPOO5IWFGR6CZRUXMZYNE/?outputType=amp&usqp=mq331AQIKAGwASCAAgM%3D 「鳴尾・武庫川女子大前」読めるかな… 電車乗る度「ドカベン」思い出し、トラ番ニヤリ]</ref>。
{{by|1986年}}、[[大阪近鉄バファローズ|近鉄バファローズ]]編成部に移籍<ref name=jinmei />。渉外担当として[[ハーマン・リベラ]]、[[クリス・ドネルス]]、[[タフィ・ローズ]]、[[フィル・クラーク (内野手)|フィル・クラーク]]など多くの外国人選手の入団に貢献する。[[ボストン・レッドソックス]]との交流から同球団からの獲得ルートを作り上げた。{{by|2003年}}まで在籍。


南海退団後は監督に就任したブレイザーに招聘され、[[阪神タイガース]]一軍守備・走塁伝達コーチ（{{by|1979年}} - {{by|1980年}}）を務めた。ブレイザーが南海に監督として復帰すると市原も復帰し、一軍守備・走塁コーチ<ref name=jinmei />（{{by|1981年}}）→一軍ベースコーチ兼守備コーチ（{{by|1982年}}）を務めた。ブレイザー退任後も[[福岡ソフトバンクホークス (ファーム)|二軍]]コーチ補佐（{{by|1984年}}）→二軍コーチ兼通訳（{{by|1985年}}）を務め、南海退団後の{{by|1986年}}には近鉄編成部へ移籍<ref name=jinmei />。渉外担当として[[ハーマン・リベラ]]、[[クリス・ドネルス]]、[[タフィ・ローズ]]、[[フィル・クラーク (内野手)|フィル・クラーク]]など多くの外国人選手の入団に貢献し、[[ボストン・レッドソックス]]との交流から同球団からの獲得ルートを作り上げ、{{by|2003年}}退団。
⚫
近鉄退団後は、[[読売ジャイアンツ]]の編成部調査担当（{{by|2004年}}-{{by|2005年}}）を経て、プロ野球交渉代理人として活動。{{by|2010年}}、代理人を担当する[[大阪商業大学]]捕手の山村裕也（現:NPB審判員）が[[フィラデルフィア・フィリーズ]]と[[マイナーリーグ|マイナー]]契約すると報道されたが、後に白紙撤回となった。

⚫
近鉄退団後は[[読売ジャイアンツ|巨人]]編成部調査担当（{{by|2004年}}-{{by|2005年}}）を経て、プロ野球交渉代理人として活動。{{by|2010年}}、代理人を担当する[[大阪商業大学]]捕手の[[山村裕也]]（現:[[日本野球機構|NPB]]審判員）が[[フィラデルフィア・フィリーズ]]と[[マイナーリーグ|マイナー]]契約すると報道されたが、後に白紙撤回となった。


== 詳細情報 ==
== 詳細情報 ==
57行目: 55行目:
|1||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||----||----||----||----
|1||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||0||----||----||----||----
|}
|}

=== 記録 ===
* 初出場：1969年7月26日 対[[大阪近鉄バファローズ|近鉄バファローズ]]13回戦（[[大阪スタヂアム|大阪球場]]）、9回表に[[小池兼司]]に代わって遊撃手（1失策）


=== 背番号 ===
=== 背番号 ===
63行目: 64行目:
* '''75''' （1981年 - 1982年）
* '''75''' （1981年 - 1982年）
* '''88''' （1984年 - 1985年）
* '''88''' （1984年 - 1985年）

== 脚注 ==
{{Reflist}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
68行目: 72行目:
* [[福岡ソフトバンクホークスの選手一覧]]
* [[福岡ソフトバンクホークスの選手一覧]]


== 脚注 ==
== 外部リンク ==
{{Reflist}}
* {{NPB|81183828}}


{{DEFAULTSORT:いちはら みのる}}
{{DEFAULTSORT:いちはら みのる}}
[[Category:日本の野球選手]]
[[Category:日本の野球選手]]
[[Category:福岡ソフトバンクホークス及びその前身球団の選手]]
[[Category:福岡ソフトバンクホークス及びその前身球団の選手]]
[[Category:野球指導者]]
[[Category:日本の野球指導者]]
[[Category:阪神タイガース関連人物]]
[[Category:阪神タイガース関連人物]]
[[Category:大阪近鉄バファローズ関連人物]]
[[Category:大阪近鉄バファローズ関連人物]]
[[Category:読売ジャイアンツ関連人物]]
[[Category:プロ野球交渉代理人]]
[[Category:プロ野球交渉代理人]]
[[Category:通訳]]
[[Category:英語通訳]]
[[Category:日本の球団通訳]]
[[Category:早稲田大学出身の人物]]
[[Category:早稲田大学出身の人物]]
[[Category:千葉市出身の人物]]
[[Category:千葉市出身の人物]]

2023年8月29日 (火) 03:22時点における最新版

市原 稔
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 千葉県千葉市花見川区
生年月日 (1947-03-11) 1947年3月11日（77歳）
身長
体重		 171 cm
67 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手
プロ入り 1968年 ドラフト外
初出場 1969年7月26日
最終出場 同上
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
選手歴
コーチ歴
この表について

市原 稔（いちはら みのる、1947年3月11日 - ）は、千葉県千葉市花見川区[1]出身の元プロ野球選手（内野手）・コーチ、プロ野球交渉代理人。

同じく元プロ野球選手の市原圭は実子[1]。

経歴

[編集]

千葉東高校から早稲田大学を経て、1968年のドラフト外で南海ホークスに入団[1]。早大では教員を目指していたことから、野球部を入部後間もなく、学業と野球部の両立が難しいことを先輩部員から告げられて退部し、母校を指導していた。その後、教員試験に失敗したことから南海の入団テストを受験したが、この時は獲得してもらうために年齢をごまかして受験していたという。

1年目の1969年は7月26日の近鉄戦（大阪）で9回表に小池兼司に代わる遊撃手（守備機会2、失策1）として初出場を果たすが、自身最初で最後の出場となる。1970年引退[1]。

引退後は野村克也選手兼任監督から英会話能力を見込まれ、ドン・ブレイザーヘッドコーチや外国人選手の通訳として球団に残留[1]。その後は広報やマネージャーも兼務するが、通訳を務めていた頃の活躍が早大合格と野球部退部、南海へのテスト入団、通訳転向までの経緯を交えて水島新司の漫画『あぶさん』で描かれており、単行本第8集に収められている。その中では、唯一の公式戦出場がNHKでの全国テレビ中継であったことも含めて、同期の藤原満による回想という形で描かれている[2][3]。市原は後に「現役生活は1軍出場1試合のみ。そんな私の入団から引退、フロントになっていく過程を水島先生に『あぶさん』の中で紹介してもらった。うれしかったよ。南海のキャンプ地まで来て取材されていたからなぁ」と振り返っている[4]。

南海退団後は監督に就任したブレイザーに招聘され、阪神タイガース一軍守備・走塁伝達コーチ（1979年 - 1980年）を務めた。ブレイザーが南海に監督として復帰すると市原も復帰し、一軍守備・走塁コーチ[1]（1981年）→一軍ベースコーチ兼守備コーチ（1982年）を務めた。ブレイザー退任後も二軍コーチ補佐（1984年）→二軍コーチ兼通訳（1985年）を務め、南海退団後の1986年には近鉄編成部へ移籍[1]。渉外担当としてハーマン・リベラ、クリス・ドネルス、タフィ・ローズ、フィル・クラークなど多くの外国人選手の入団に貢献し、ボストン・レッドソックスとの交流から同球団からの獲得ルートを作り上げ、2003年退団。

近鉄退団後は巨人編成部調査担当（2004年-2005年）を経て、プロ野球交渉代理人として活動。2010年、代理人を担当する大阪商業大学捕手の山村裕也（現:NPB審判員）がフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約すると報道されたが、後に白紙撤回となった。

詳細情報

[編集]

年度別打撃成績

[編集]
年

度		 球

団		 試

合		 打

席		 打

数		 得

点		 安

打		 二
塁
打		 三
塁
打		 本
塁
打		 塁

打		 打

点		 盗

塁		 盗
塁
死		 犠

打		 犠

飛		 四

球		 敬

遠		 死

球		 三

振		 併
殺
打		 打

率		 出
塁
率		 長
打
率		 O
P
S
1969 南海 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
通算：1年 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----

記録

[編集]

背番号

[編集]
  • 68 （1969年 - 1970年）
  • 84 （1979年 - 1980年）
  • 75 （1981年 - 1982年）
  • 88 （1984年 - 1985年）

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g プロ野球人名事典 2003（2003年、日外アソシエーツ）、49ページ
  2. ^ ユニフォームのデザインを変更した1969年の出来事だが、作画ではユニフォームが1968年までのもので描かれていた。
  3. ^ 市原の背番号だった68番は、引退及び通訳への転身後、現役を事実上引退（登録上のみ現役扱いで継続）して打撃投手兼スコアラーとなった西村省一郎（省三）が18番から変更して引き継いだ（18番は西岡三四郎が継承）。西村についても『あぶさん』単行本第6集「ネット裏のエース」で描かれた。
  4. ^ 「鳴尾・武庫川女子大前」読めるかな… 電車乗る度「ドカベン」思い出し、トラ番ニヤリ

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=市原稔&oldid=96730404」から取得