コンテンツにスキップ

「ALADIN」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
無出典な記述を削除、WebLogicで動いてるの二COBOL記述が残っているとか、Oracleは評判がいい、という件も要らない
 
(26人の利用者による、間の39版が非表示)
1行目: 1行目:
{{出典の明記|date=2020年4月}}
'''ALADIN'''(ALl Around DOCOMO INformation systems)は[[NTTドコモ]]の顧客情報管理システムである。
{{独自研究|date=2022年5月}}
'''ALADIN'''(アラジン、'''Al'''l '''A'''round '''D'''OCOMO '''In'''formation systems:オール・アラウンド・ドコモ・インフォメーション・システムズ)は、[[NTTドコモ]]の顧客情報管理システムである。


== 概要 ==
== 概要 ==
開発は[[富士通]]株式会社<ref>http://systemwalker.fujitsu.com/jp/casestudies/companies/docomo/index.html</ref>。All Around DOCOMO INformation systemsの頭文字を取った名称で、[[インフォメーションセンター]]と全国2,000箇所以上のドコモショップを連携し、新規携帯端末の販売から在庫管理に至る一連の顧客対応プロセスを、リアルタイムに支援する顧客情報管理システムである<ref>http://www.docomo-sys.co.jp/power/aladin.html</ref>。
[[富士通]]株式会社により開発された<ref>http://systemwalker.fujitsu.com/jp/casestudies/companies/docomo/index.html {{リンク切れ|date=2020年4月}}</ref>。[[インフォメーションセンター]]と全国2,000箇所以上のドコモショップを連携し、新規携帯端末の販売から在庫管理に至る一連の顧客対応プロセスを、リアルタイムに支援する顧客情報管理システムである<ref>http://www.docomo-sys.co.jp/power/docomo.html {{リンク切れ|date=2020年4月}}</ref>。


== 名称の由来 ==
== 名称の由来 ==
ディズニーアニメ『[[アラジン (映画)|アラジン]]』に由来する。本来の[[アラジンと魔法のランプ|アラジン]]のスペルである''Aladdin''と異なるのは、[[KDDI|DDI]]という他社名が入っているのを忌避したためである。参考までに、[[ソフトバンクモバイル]]の顧客管理システムは[[GINIE(ジニー)]]という。この名称はアラジンに出てくるランプの魔人[[ジン (アラブ)#物語の中でのジン|ジーニー]]に由来する。
ディズニーアニメ『[[アラジン (1992年の映画)|アラジン]]』に由来する{{cn|date=July 2021}}スペルは'''Al'''l '''A'''round '''D'''OCOMO '''In'''formation systems頭文字を取っており、[[アラジンと魔法のランプ|アラジン]]本来の''Aladdin''と異なる。
名称のスペルにライバル他社の名称であるDDIが入ることを避けるためとされている。


== システム ==
== システム構成 ==
サーバーのOSは[[Solaris]]であり、データベース[[Oracle Database|Oracle]]であるVPN利用による暗号化処理、認証処理、5000万を超えるレコードの膨大さにより、顧客検索は5秒から10秒程度時間がかかる。
クライアント側のOSは[[Windows2000]]であり、いわばALADINとはWindows2000にインストールして使用するソフトウェアの事を指し、生体認証用の指紋リーダーやFOMAカードのリーダーライター以外には特別なハードウェアが必要しないが、ALADINを導入することで通常の「Windowsが導入されたパソコン」としての利用がほぼできない状態となる。※2010年4月より、クライアントのOSは[[WindowsXP]]に入れ替えられ、ALADIN-XPにバージョンアップされた。


サーバーにかかる負荷予測を超えた、2007年3月31日にサーバークラッシュドコモショップは営業停止状態にった<ref>[https://www.docomo.ne.jp/info/notice/page/070401_00_m.html システム障害に伴う「携帯電話番号ポータビリティ(MNP)」手続きの一時停止と再開に関するお知らせ] NTTドコモ 2007年4月1日</ref>。
コールドブートでALADINを立ち上げるとバッチ処理により自動で毎回資産取り込みを行う。これはALADINサーバー側から送られてくる修正パッチを当てる事により、クライアント側も最新の情報にアップデートすることであるが、一部だけを変更するのではなくソフトウェアをほぼ丸ごと書き換え動作チェックまで行う為、実際のオペレーションができるようになるまで非常に時間がかかる仕組みになっている。
よって一度ALADINのPCの電源を落としてしまうと再起動まで5分程度必要となり業務に支障をきたすといわれている。

かつては磁気ストライプ式のセキュリティーカード、現在は指紋による生体認証にてユーザー認証をしログインを行う。
顧客検索には、最低でも契約電話番号と名義(漢字2文字以上またはカナ4文字以上の入力、部分入力でも可能)、または契約電話番号と自宅電話番号の入力が必要なため、不正を働く者により番号だけで、または名前だけで検索される事はない。ただし、一定以上の管理職であれば特別検索モードでログインし、番号だけ、または名前だけで検索ができる。またどちらにしても利用状態は逐一アクセスログとして記録されるため、生体認証と併せて高いセキュリティを実現している。

顧客から注文などの依頼によるフロント拠点のALADIN操作をトリガーに、登録データの変更は瞬時にサーバーに送られ全社的なデータベースへ即時反映される。他キャリアの場合は店舗などのフロント端末へデータ投入後、全社的なデータ反映まで時間がかかる事例が有るが、ALADINは即時反映性を重視したシステム構成が競合他キャリアへのアドバンテージとなっている。

操作は全くといってよいほど難しくなく、マウスオペレーションにより誰にでもすぐ扱えるユーザビリティを持つ。

== プライバシーの問題 ==
言うまでも無くALADINは個人情報等の集約であり、検索をすれば被検索者のほとんどの登録内容が表示される。一般的な注文受付だけでその他の関係ない情報までALADINを扱うスタッフが閲覧できてしまうのは問題があるのではないかという意見もドコモ本社内にはある。
電番履歴という、その携帯番号を以前に利用していた全ての元契約者の名前、住所が一覧で確認できる項目は、自分のドコモの携帯番号を以前に誰が使用していたかを興味本意で閲覧するスタッフが後をたたず、上記の様な個人情報の問題により、現在は非表示に変更されている(ただし権限による)。

== 特殊用語 ==
ALADINを使用する時はスタッフの間で特別な用語、動詞を使う。例えば顧客情報を検索する事を「アラジンを叩く」と言い、
プランや住所などの情報を変更する事を「既設をかける」という。「かける」という動詞はALADIN操作において非常によく利用され、「利停(利用停止)をかける」、「中断(利用中断)をかける」などと言われる。さらに、プラン変更では「プラる」、[[MNP]]予約番号発行では「エムる」、パケット割引プラン変更を「パケる」など、名称の頭2文字を動詞化して語られる事も多い。

== 他のシステムとの連動 ==
ドコモeサイトはALADINと完全に連動させている。その為ユーザーがPCやiモードでALADINを直接扱っていると言う事もできる。よってALADINのメンテナンス時間はeサイトも同様に使う事ができない。毎週火曜日の夜は定期メンテナンス、それ以外も臨時でメンテナンスが行われる場合がある。
またクライアント側のALADINから[[MoBills]]のデータベースにアクセスして表示させる事も可能である。

== ユーザーインターフェイス ==
ALADINの画面構成はALADINが導入された1997年から基本的には変わっておらず、デスクトップ画面上部のほぼ五分の一を占める帯状の業務別ショートカットボタンが配置されたツールバーが常駐しており、操作性は全く向上していない。言うなれば、商用ソフトウェアで10年以上も操作性が向上しないというのは、一般的に販売されているソフトウェアではまず考えられないが、富士通との契約により、他のメーカーが台頭してくる事はまずあり得なく、また、画面表示を良くするにしても、現在の操作に慣れたスタッフが一時的にも混乱する可能性がある。
ただしドコモではこのユーザーインターフェイスの変更を2011年内に更改を予定している。

== プログラム ==
ALADINの記述はCOBOLで書かれている。基本はGUIアプリケーション上での操作になるが、入出力結果をwebと連動させインターネットエクスプローラで表示させる事も多い。プロトコルはTCPで、ポートを同時に複数使うのが特徴的である。なお、使用するポート番号は定められていない。

== 問題点 ==
サーバーのOSは[[Solaris]]であり、データベースは安定性と評価が高い[[Oracle]]であるが、VPN利用による暗号化処理、認証処理、5000万を超えるレコードの膨大さにより、顧客検索は5秒から10秒程度時間がかかる。
技術には定評がある富士通だが、サーバーにかかる負荷予測できなかっ、2007年3月31日にサーバークラッシュさせドコモショップは完全に麻痺し、営業停止状態にった<ref>http://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/070401_00_m.html</ref>。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{reflist}}
{{Reflist}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[NTTドコモ]]
* [[NTTドコモ]]
* [[ドコモ・システムズ]]
* [[ドコモ・サービス]]
* [[ドコモ・サービス]]
* [[ドコモ・サポート]]
* [[ドコモ・サポート]]
* [[ORANGE]] - auにおける同様のシステム
* [[GINIE]] - ソフトバンクにおける同様のシステム


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.docomo-sys.co.jp/power/aladin.html ドコモ・システムズ]
* [https://www.docomo-sys.co.jp/products/docomo/ ドコモ・システムズ]


{{デフォルトソート:あらしん}}
[[Category:NTTグループ]]
[[Category:携帯電話 (NTTドコモ)]]

2023年9月7日 (木) 09:53時点における最新版

ALADIN(アラジン、All Around DOCOMO Information systems:オール・アラウンド・ドコモ・インフォメーション・システムズ)は、NTTドコモの顧客情報管理システムである。

概要

[編集]

富士通株式会社により開発された[1]インフォメーションセンターと全国2,000箇所以上のドコモショップを連携し、新規携帯端末の販売から在庫管理に至る一連の顧客対応プロセスを、リアルタイムに支援する顧客情報管理システムである[2]

名称の由来

[編集]

ディズニーアニメ『アラジン』に由来する[要出典]。スペルはAll Around DOCOMO Information systemsの頭文字を取っており、アラジン本来のAladdinとは異なる。 名称のスペルにライバル他社の名称であるDDIが入ることを避けるためとされている。

システム構成

[編集]

サーバーのOSはSolarisであり、データベースOracleである。VPN利用による暗号化処理、認証処理、5000万を超えるレコードの膨大さにより、顧客検索は5秒から10秒程度時間がかかる。

サーバーにかかる負荷が予測を超えたため、2007年3月31日にサーバーがクラッシュしドコモショップは営業停止状態になった[3]

脚注

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]