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「与圧結合アダプタ」の版間の差分

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[[image:S99 03776.jpg|thumb|right|300px|PMA-2 で[[エンデバー (オービタ)|エンデバー]]にドッキングしたユニティの PMA-1 にザーリャをドッキングさせているところ (NASA)]]
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'''与圧結合アダプタ'''(よあつけつごうアダプタ、Pressurized Mating Adapter : '''PMA''')とは、[[国際宇宙ステーション]] (ISS) において異なるドッキング機構を備えた宇宙船やモジュールを相互接続するための設備である。ISS には3つあり、最初の2つの PMA は[[ユニティ (ISS)|ユニティモジュール]]と一緒に [[STS-88]] で打ち上げられ、3つ目は [[STS-92]] に積み込まれ打ち上げられた。
'''与圧結合アダプタ'''(よあつけつごうアダプタ、''Pressurized Mating Adapter'':'''PMA''')とは、[[国際宇宙ステーション]] (ISS) において異なるドッキング機構を備えた宇宙船やモジュールを相互接続するための設備である。NASAが開発した[[共通結合機構]](''Common Berthing Mechanism'':'''CBM''')とロシア製の[[アンドロジナスドッキング機構]](''Androgynous Peripheral Attach System'':'''APAS''')を装備しおり、ロシア側とアメリカ側のモジュール、およびスペースシャトルを結合できるようにしものである
ISS には3つの PMA があり、最初の2つの PMA は[[ユニティ (ISS)|ユニティモジュール]]と一緒に [[STS-88]] で打ち上げられ、3つ目は [[STS-92]] に積み込まれて打ち上げられた。


== 用途 ==
== 用途 ==
ISS 上の各 PMA は、それぞれ用途がわずかに異なっている。
ISS 上の各 PMA は機能的に差異はないが、それぞれ用途がわずかに異なっている。


=== PMA-1 ===
=== PMA-1 ===
あらかじめユニティ後方の結合ポートに取り付けられていた PMA-1 へ、STS-88 の乗員がシャトルのロボットアームで[[ザーリャ]]モジュールを取り付けた。ステーションの最初の構成要素であるこれらのモジュールは PMA-1 で恒久的に接続されている。
PMA-1 はあらかじめユニティ後方の結合ポートに取り付けられ、そこへ STS-88 の乗員がシャトルのロボットアームで[[ザーリャ]]を取り付けた。ステーションの最初の構成要素であるこれらのモジュールは PMA-1 で恒久的に接続されている。与圧モジュール間を結合し、通信、電力、キャビンエアなどのケーブルや配管も結合させている重要な部分である。


=== PMA-2 ===
=== PMA-2 ===
[[image:STS-115 Atlantis docked.jpg|thumb|right|300px|[[STS-115]]で[[アトランティス (オービタ)|アトランティス]]とデスティニーがPMA-2を介しドッキングしたところ (NASA)]]
[[image:STS-115 Atlantis docked.jpg|thumb|right|300px|[[STS-115]]で[[スペースシャトル・アトランティス|アトランティス]]とデスティニーがPMA-2を介しドッキングしたところ (NASA)]]


[[スペースシャトル]]のオービタステーションにドッキングする時は、現在 PMA-2 が使ている
[[スペースシャトル]]がISSにドッキングする時に使用される。機能的にはPMA-3と同様だが、おもにこちらが使用さ
PMA-2はユニティ前方のハッチに取り付けられて打ち上げられ、2001年2月の [[STS-98]] で[[デスティニー (ISS)|デスティニー]]を運んだ時に、ユニティから一時的に取り外されてZ1トラスに仮置きされ、ディスティニーをユニティへ取り付け後、ディスティニーの前方ハッチに移設された<ref name=STS-98>

PMA-2 初めユニティ前方のハッチに取り付けられていたが、2001年2月の [[STS-98]] で[[デスティニー (ISS)|デスティニー実験モジュール]]を運んだ時に、ユニティから PMA-2 を一時的に取り外、ディスティニーをユニティへ取り付け後、PMA-2 をディスティニーの前方ハッチに取り付け直した<ref name=STS-98>
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(ユニティからの PMA-2 の取り外しは、ISS で初めてとなる[[共通結合機構]] (CBM) で構成要素の切り離し」であった<ref>
このユニティからの PMA-2 の取り外しというミッションは、ISS で初「共通結合機構 (CBM) で結合された構成要素の切り離し」ミッションであった<ref>
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2007年10月の [[STS-120]] で[[ハーモニー (ISS)|ハーモニー]](ノード2)が ISS に運搬され、その時はオビタ デスティニー るPMA-2 にドッキングした。ドッキング後に [[カナダアーム2]] ビタの貨物室から ハーモニー を取り出し ユニティ の左舷ハッチ一時的に設置し、オビタの切り離し後に カナダアーム2 で PMA-2 を ハーモニー の前方ハッチに移設した。次に、(PMA-2 を取り付けたまま) ハーモニー を最終的な取り付け位置である デスティニー の前方ハッチに取り付けた。
2007年10月の [[STS-120]] で[[ハーモニー (ISS)|ハーモニー]]が ISS に運搬された際[[スペスシャトル・ディスカバリー|ディスカバリー]]前述の通りデスティニーに設置されてい PMA-2 にドッキングし[[カナダアーム2]]でディスカバリーの貨物室から ハーモニーを取り出し、ユニティの左舷ハッチにハーモニーを一時的に設置。ディスカバリがISSから分離し後に カナダアーム2 で PMA-2 を ハーモニー の前方ハッチに移設(PMA-2 を取り付けたまま)ハーモニーを最終的な取り付け位置である デスティニー の前方ハッチに取り付けた。


PMA-1 と PMA-2 は、どちらも [[APAS]] ([[:en:Androgynous Peripheral Attach System|Androgynous Peripheral Attach System]]) で他の宇宙船とドッキングする<ref>
PMA-1 と PMA-2 は、どちらもロシア製の自動ドッキングシステム([[アンドロジナスドッキング機構]])を使用しており、シャトルがドッキングすることができる<ref>
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シャトルが ISS ドッキングする時は、「最終的に秒速約3cmの相対速度で接近。シャトルが与圧結合アダプタ2に接触すると、自動的に掛け金がかかり双方の宇宙船が結合。双方の宇宙船の動きが止まると、シャトルの宇宙飛行士がドッキングリングを引いてシャトルと ISS を確実に結合<ref>
シャトルが ISS ドッキングする時は、秒速約3cmの相対速度で接近。PMA-2に接触すると、自動的に掛け金がかかりドッキング、動きが止まった所でシャトルの宇宙飛行士がドッキングリングを引き込み双方を確実に結合<ref>
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=== PMA-3 ===
=== PMA-3 ===
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[[スペースシャトル]]がISSのPMA-2を使用したドッキングができない場合に使用された。
時点では、ユニティの天底(地球側)ハッチに取り付けられた。1ヵ月半後の [[STS-97]]エンデバーが PMA-3 にドッキングし、運搬してきた P6トラス(太陽電池パドル)の取り付け作業を行なった<ref>
PMA-3は、太陽電池パドルやバッテリーなどを搭載したP6トラスを設置するフライトであった[[STS-97]] と、デスティニーを運搬・設置するフライトであった[[STS-98]]の2回だけシャトルのドッキングポートとして使用された。
PMA-3設置当初は、ユニティの天底(地球側)ハッチに取り付けられ1ヵ月半後の STS-97 でエンデバーが ここにドッキングした<ref>
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また、STS-98 で PMA-2 をユニティからデスティニーまで時は、アトランティスは PMA-3 にドッキングした<ref name=STS-98 />。
また、STS-98 で PMA-2 をユニティからデスティニーの前方に設するめに、アトランティス号がここをドッキング場所として使用した<ref name=STS-98 />。
2001年3月の [[STS-102]] で運ばれてくる [[MPLM]] の取り付け場所確保するため、 PMA-3 は一時的にユニティの左舷ハッチに移された<ref>
2001年3月の [[STS-102]] では、運ばれてきた [[多目的補給モジュール]] の取り付け場所確保ため、一時的にユニティの左舷ハッチに移された<ref>
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その後、 STS-120 で運ばれてくるハーモニーの仮設置場所確保するため再び地球側ハッチに戻された。将来、 [[ド3]] 取り付ける際には PMA-3を一旦ハーモニーの地球側ハッチに一時移設空いたユニティ地球側ハッチにノド3を取り付ける。そ後ノード3地球側ハッチに PMA-3を再び取り付ける。
さらに [[STS-120]] で運ばれハーモニーの仮設置場所確保時や、[[トランクウィリティー (ISS)|トランクウィリティー]] 取り付けも、一時移設され現在はトランクウィリティーの左舷ハッチに設置され、荷物の保管場所として使用されている。


== 歴史 ==
== 歴史 ==
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[http://www.boeing.com/defense-space/space/spacestation/components/pma.html]
[http://www.boeing.com/defense-space/space/spacestation/components/pma.html]
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注:似ているのは[[アンドロジナスドッキング機構]]であり、[[ミール]]のクリスタルモジュールに結合されたドッキングモジュール(ロシア製でシャトルで運搬)と、PMAの構造は形状からして別物である(原文である英語版の勘違いか?)。


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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
{{Commonscat|Pressurized Mating Adapters}}
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* [http://iss.jaxa.jp/glossary/jp/data/00014.html 与圧結合アダプタ:PMA] -- JAXA {{ja icon}}
* [https://iss.jaxa.jp/glossary/jp/yo/pma.html 与圧結合アダプタ:PMA] -- JAXA {{ja icon}}


{{国際宇宙ステーション}}
{{国際宇宙ステーション}}


[[Category:国際宇宙ステーション|よあつけつこうあたふた]]
[[Category:国際宇宙ステーション|よあつけつこうあたふた]]

[[cs:Pressurized Mating Adapter]]
[[de:Pressurized Mating Adapter]]
[[en:Pressurized Mating Adapter]]
[[es:Adaptador de acoplamiento presurizado]]
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[[ru:Герметичный стыковочный переходник]]
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2023年9月11日 (月) 07:32時点における最新版

PMA-2 でエンデバーにドッキングしたユニティの PMA-1 にザーリャをドッキングさせているところ (NASA)

与圧結合アダプタ(よあつけつごうアダプタ、Pressurized Mating AdapterPMA)とは、国際宇宙ステーション (ISS) において異なるドッキング機構を備えた宇宙船やモジュールを相互接続するための設備である。NASAが開発した共通結合機構Common Berthing MechanismCBM)とロシア製のアンドロジナスドッキング機構Androgynous Peripheral Attach SystemAPAS)を装備しており、ロシア側とアメリカ側のモジュール、およびスペースシャトルを結合できるようにしたものである。 ISS には3つの PMA があり、最初の2つの PMA はユニティモジュールと一緒に STS-88 で打ち上げられ、3つ目は STS-92 に積み込まれて打ち上げられた。

用途

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ISS 上の各 PMA は機能的に差異はないが、それぞれ用途がわずかに異なっている。

PMA-1

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PMA-1 はあらかじめユニティ後方の結合ポートに取り付けられ、そこへ STS-88 の乗員がシャトルのロボットアームでザーリャを取り付けた。ステーションの最初の構成要素であるこれらのモジュールは PMA-1 で恒久的に接続されている。与圧モジュール間を結合し、通信、電力、キャビンエアなどのケーブルや配管も結合させている重要な部分である。

PMA-2

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STS-115アトランティスとデスティニーがPMA-2を介しドッキングしたところ (NASA)

スペースシャトルがISSにドッキングする時に使用される。機能的にはPMA-3と同様だが、おもにこちらが使用された。 PMA-2はユニティ前方のハッチに取り付けられて打ち上げられ、2001年2月の STS-98デスティニーを運んだ時に、ユニティから一時的に取り外されてZ1トラスに仮置きされ、ディスティニーをユニティへ取り付け後、ディスティニーの前方ハッチに移設された[1] (このユニティからの PMA-2 の取り外しというミッションは、ISS で初の「共通結合機構 (CBM) で結合された構成要素の切り離し」ミッションであった[2])。

2007年10月の STS-120ハーモニーが ISS に運搬された際、ディスカバリーは前述の通りデスティニーに設置されている PMA-2 にドッキングしカナダアーム2でディスカバリーの貨物室から ハーモニーを取り出し、ユニティの左舷ハッチにハーモニーを一時的に設置。ディスカバリーがISSから分離した後に カナダアーム2 で PMA-2 を ハーモニー の前方ハッチに移設後(PMA-2 を取り付けたまま)ハーモニーを最終的な取り付け位置である デスティニー の前方ハッチに取り付けた。

PMA-1 と PMA-2 は、どちらもロシア製の自動ドッキングシステム(アンドロジナスドッキング機構)を使用しており、シャトルがドッキングすることができる[3]。 シャトルが ISS へドッキングする時は、秒速約3cmの相対速度で接近。PMA-2に接触すると、自動的に掛け金がかかりドッキング、動きが止まった所でシャトルの宇宙飛行士がドッキングリングを引き込み、双方を確実に結合[4]させる。

PMA-3

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宇宙ステーション整備施設に到着した PMA-3 (NASA)

PMA-3 は STS-92 のスペースラブパレットに固定されて、2000年10月に ISS へ運搬された[5]スペースシャトルがISSのPMA-2を使用したドッキングができない場合に使用された。 PMA-3は、太陽電池パドルやバッテリーなどを搭載したP6トラスを設置するフライトであったSTS-97 と、デスティニーを運搬・設置するフライトであったSTS-98の2回だけシャトルのドッキングポートとして使用された。 PMA-3の設置当初は、ユニティの天底(地球側)ハッチに取り付けられ、1ヵ月半後の STS-97 でエンデバーが ここにドッキングした[6]。 また、STS-98 では PMA-2 をユニティからデスティニーの前方に移設するために、アトランティス号がここをドッキング場所として使用した[1]。 2001年3月の STS-102 では、運ばれてきた 多目的補給モジュール の取り付け場所確保のため、一時的にユニティの左舷ハッチに移された[7]。 さらに STS-120 で運ばれたハーモニーの仮設置場所確保時や、トランクウィリティー 取り付け時にも、一時移設され、現在はトランクウィリティーの左舷ハッチに設置され、荷物の保管場所として使用されている。

歴史

[編集]

与圧結合アダプタはボーイング製で、アメリカのスペースシャトルがロシアの宇宙ステーションミールに接続できるようにするためのアダプタによく似ている[8]。 注:似ているのはアンドロジナスドッキング機構であり、ミールのクリスタルモジュールに結合されたドッキングモジュール(ロシア製でシャトルで運搬)と、PMAの構造は形状からして別物である(原文である英語版の勘違いか?)。


出典

[編集]
  1. ^ a b STS-98, Mission Control Center (2001年2月10日). “Status Report # 07” (html). NASA. 2007年1月18日閲覧。
  2. ^ Harwood, William (2001年2月10日). “Atlantis crew to attach Destiny lab to station today” (html). Spaceflight Now. 2007年1月15日閲覧。
  3. ^ Human Space Flight - Space Fact” (html). NASA (04/07/2002). 2007年1月17日閲覧。
  4. ^ STS-102, Mission Control Center (2001年3月9日). “Status Report # 03” (html). NASA. 2007年1月18日閲覧。
  5. ^ STS-92, Mission Control Center (2000年10月16日). “Status Report # 10” (html). NASA. 2007年1月18日閲覧。
  6. ^ STS-97, Mission Control Center (2000年12月2日). “Status Report # 05” (html). NASA. 2007年1月18日閲覧。
  7. ^ STS-102, Mission Control Center (2001年3月11日). “Status Report # 07” (html). NASA. 2007年1月18日閲覧。
  8. ^ [1]

外部リンク

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