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「Google AdSense」の版間の差分

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{{Otheruses|2=Google広告|3=Google 広告}}{{複数の問題
'''Google AdSense'''(グーグルアドセンス)は[[Google]]の提供している[[検索連動型広告|検索連動型]]および[[コンテンツ連動型広告]]の広告配信サービスの総称である。
| 出典の明記 = 2021年3月
| 更新 = 2021年3月
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{{Infobox software
| name = Google AdSense
| logo = AdSense Logo.svg
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| genre = [[インターネット広告]]
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'''Google AdSense'''(グーグルアドセンス)は、[[Google]]の提供している[[コンテンツ連動型広告]]配信サービス。

*コンテンツ向けAdSense (AFC)
*検索向けAdSense (AFS)
*動画向けAdSense (AFV)
*ゲーム向けAdSense (AFG)

といった4つの種類がある。


== 概要 ==
== 概要 ==
日本では2003年12月一般向けに募集を開始<ref>{{Cite web|和書|url=https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/12/25/1616.html|title=グーグル、テキスト広告を表示する「AdSense」を一般サイト向けに提供 |publisher=INTERNET Watch|accessdate=2012-02-03}}</ref>。ブロガーなどに広まり急速にシェアを広げた。
AdSenseは、Googleが広告ネットワークに対して提供する配信サービスの総称であり、その形態は多岐にわたる。


コンテンツ向けAdSenseは所有するWebサイト(ブログでも可)Google AdSense広告コドを貼り付けると広告が表示され、そ広告がクリックされると報酬が得られる仕組みである。Google AdSenseのシステムが自動的サイトの内容を解析し、そのサイトあっコンテンツ連動型広告配信するシステムである<ref>{{Cite web|url=http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/12/04/1363.html|title=グーグル、サイトにテキスト広告を表示する「AdSense」を日本で開始 |publisher=INTERNET Watch|accessdate=2012-02-03}}</ref>。例えば、ゴルフ関連のサイトなら、自動的にゴルフの広告が表示されるよう設計されている(サイトの内容によっては、それと関連する適切な広告がなく、まったく分野の異なる広告が表示されることもある)。Googleでの検索履歴から広告が表示されることもある<ref>{{Cite web|url=http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/03/12/22760.html|title=Google、サイト閲覧履歴に基づく広告配信のベータテスト |publisher=INTERNET Watch|accessdate=2012-02-03}}</ref>。
広告の内容は、コンテンツに連動したもか、ユーザーの[[Google検索]]履歴を[[HTTP cookie]]保存し、検索関連した広告が自動的に配信される<ref>{{Cite web|和書|url=https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/12/04/1363.html|title=グーグル、サイトにテキスト広告を表示する「AdSense」を日本で開始 |publisher=INTERNET Watch|accessdate=2012-02-03}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/03/12/22760.html|title=Google、サイト閲覧履歴に基づく広告配信のベータテスト |publisher=INTERNET Watch|accessdate=2012-02-03}}</ref>。
日本では2003年12月一般向けに募集を開始<ref>{{Cite web|url=http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/12/25/1616.html|title=グーグル、テキスト広告を表示する「AdSense」を一般サイト向けに提供 |publisher=INTERNET Watch|accessdate=2012-02-03}}</ref>したことでブロガーなどに広まり急速にシェアを広げた。


初期費用や月額料金などは一切かからず、サイトを所有していれば誰でも申込が可能であるが、サービスを開始する前にGoogleの審査を通過する必要がある<ref group="注">ただし、報酬の受取人は18歳以上である必要がある</ref>。Adsenseポリシーまたはウェブマスターガイドラインに準拠していることが求められる。アダルト関連のサイトや、暴力的なサイト、極端にコンテンツの少ないサイトなどは審査の段階で却下される。
その他、ウェブページ内に検索の機能を提供し、検索キーワードに関連する広告を表示する検索向けAdSense、[[RSS]]フィードの記事内にAdSense広告を自動的に表示するフィード向けAdSense<ref>{{Cite web|url=http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/08/18/20575.html|title=Google、「フィード向けAdSense」を開始 |publisher=INTERNET Watch|accessdate=2012-02-03}}</ref>などがある。

=== 特徴 ===
* 初期費用や月額料金などは一切かからず、サイトを所有していれば誰でも申込が可能であるが(ただし、報酬の受取人は18歳以上である必要がある)、サービスを開始する前にGoogleの審査を通過する必要がある。アダルト関連のサイトや、暴力的なサイトや、極端にコンテンツの少ないサイトなどは審査の段階で断られる事が多い。


== 報酬 ==
== 報酬 ==
所有するコンテンツにコードを貼り付けると広告が表示され、それがクリックされると報酬が得られる仕組みとなっている。
一時期は、小切手のみであったが、その後、銀行振り込みによる受領が可能となった<ref>{{Cite web|url=http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/08/09/8740.html|title=Google AdSenseの報酬支払いが銀行振込に対応、国内口座も指定可能 |publisher=INTERNET Watch|accessdate=2012-02-03}}</ref>。報酬はアメリカドルで計算され、その支払いを受ける頃の為替によって円に換算されて支払われる。2009年9月9日より、報酬は日本円で表示されるようになっている<ref>{{Cite web|url=http://adsense-ja.blogspot.com/2009/09/blog-post_5432.html|title=日本円でレポートを表示できるようになりました|publisher=Inside AdSense AdSense 日本版 公式ブログ|accessdate=2012-02-03}}</ref>。


2004年から2007年頃まで、毎年定以上売り上げを上げサイト運営者Googleからクリスマスプレゼント届けられた<ref>{{Cite web|url=http://gigazine.net/news/20061204_google_christmas_present/|title=Googleからクリスマスプレゼント届きます|publisher=GIGAZINE|accessdate=2012-02-03}}</ref>。
報酬は一時期、小切手みであっが、その後銀行振り込みよる受領可能となった<ref>{{Cite web|和書|url=https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/08/09/8740.html|title=Google AdSenseの報酬支払い銀行振込に対応、国内口座も指定可能 |publisher=INTERNET Watch|accessdate=2012-02-03}}</ref>。


報酬は[[アメリカ合衆国ドル|アメリカドル]]で計算され、その支払いを受ける頃の[[為替]]によって[[円 (通貨)|円]]に換算されて支払われる。2009年9月9日より、報酬は日本円で表示されるようになっている<ref>{{Cite web|和書|url=http://adsense-ja.blogspot.com/2009/09/blog-post_5432.html|title=日本円でレポートを表示できるようになりました|publisher=Inside AdSense AdSense 日本版 公式ブログ|accessdate=2012-02-03}}</ref>。
== 問題点 ==
以前は、[[ハーバライフ]]会員を中心としたマルチ商法の広告が大量に配信されており、ユーザーから不評を買っていたが、2008年3月には[[マルチ商法]]([[連鎖販売取引]])およびそれに類似する[[ビジネスモデル]]([[ネットワークビジネス]]など)を禁止する規約を追加するなどして<ref>[https://adwords.google.co.jp/support/bin/answer.py?answer=86621&topic=9279 アドワーズ広告サポート]</ref>、悪質な広告に対する規制を強化している。


2004年から2007年頃までは、毎年一定以上の売り上げを上げたサイト運営者にGoogleからクリスマスプレゼントが届けられた<ref>{{Cite web|和書|url=http://gigazine.net/news/20061204_google_christmas_present/|title=Googleからクリスマスプレゼントが届きます|publisher=GIGAZINE|accessdate=2012-02-03}}</ref>。
以下に代表的なものを挙げる。


=== 情報商材 ===
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
「簡単に○○万円稼ぐ方法」「誰でも億万長者になれる方法を教えます」といった趣旨の、悪質な[[情報商材]]の広告が大量に配信されている。その他にも「誰でも確実にダイエットできる」といったダイエット詐欺的な広告も存在する。


=== MFA ===
=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注"}}
Made for AdSenseの略で、Google AdSenseのために作られたサイトである。安い単価のキーワードで[[アドワーズ]]に入札し、「○○の情報ならこちらのサイトでチェック!」といった広告をクリックさせて、自サイトに誘導する。その後、自サイトのGoogle AdSenseや他社の広告をクリックさせて利益を得ようとしているサイトのことである。


=== LCPC ===
=== 出典 ===
{{reflist}}
Low Cost per Clickの略で、安い単価のキーワードでアドワーズに入札し、自サイトにアフィリエイトリンクを大量に設置して差額を利益にしようとしているサイトである。サイトの内容的には、MFAとほぼ同様で、独自のコンテンツなどは殆どなく、殆どのリンクがアフィリエイトリンクという特徴がある。やはりクリック単価が安価であることに加え、元々のサイトでのアフィリエイトクッキーを上書きし、利益を横取りすることになるなど大きな問題がある。

=== 個人情報収集サイト ===
「今なら全員に○○(最新ゲーム機など)が当たる!」とうような広告を出し、懸賞サイトを装ってメールアドレスなどの個人情報を収集しているサイトである。メールアドレスを入力してしまうと個人情報を収集されるだけでなく、出会い系サイトに強制的に登録され、その後に大量のスパムメールや「サイト利用料の請求」といった趣旨の脅迫メールが届くようになることもある。こういったサイトは詐欺的なサイトであることがほとんどである。

=== RMTサイト ===
RMT([[リアルマネートレーディング]])業者のサイトである。基本的にRMTはオンラインゲームの世界では嫌われる傾向が強いので、やはり不快感を示す人は多い。オンラインゲームのサイトだけでなく、オンラインゲームではない据え置き機用のゲームや携帯ゲームのサイトにも頻繁に出現する傾向がある。こういったサイトにRMT業者の広告が出現すると、サイトのイメージが悪化する。

=== 対策 ===
Google AdSenseでは、上記のような悪質な広告や品質の低い広告を「フィルタ」という機能で、フィルタしたい広告を含むURLを500件まで登録して非表示にできる。

=== Internet Explorerでの閲覧不具合問題 ===
2010/09/22、Google AdSenseが掲載されているサイトをInternet Exploreで閲覧すると"操作が中断されました"とのメッセージが表示され、閲覧できない問題が発生した。

この問題により"操作が中断されました"が、当日の12~18時あたりのGoogle急上昇ワードに5位にランクインした。

AdSenseで実行するJavaScriptに不具合があったと思われる。

本問題の影響を受けたニコニコ動画では、"サイトが表示できなくなる不具合"として、Google AdSenseに言及し、Googleが修正を行ったと報告している。
<ref>[http://blog.nicovideo.jp/niconews/2010/09/009201.html ニコニコニュース]</ref>

2010/09/24 13:53にGoogleから、不具合に関する問題を確認し対応中と報告された。
<ref>[http://www.google.com/support/forum/p/adsense/thread?tid=33545d2a49b68312&hl=ja Google Adsense ヘルプフォーラム]</ref>

== 脚注 ==
<div class="references-small"><references /></div>


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
*[[Google]]
*[[Google]]
*[[Adwords]]
*[[Adwords]]
*[[インターネット広告]]
*[[コンテンツ連動型広告]]
*[[コンテンツ連動型広告]]
*[[成功報酬型広告]]
*[[成功報酬型広告]]
*[[YouTube]]
*[[YouTube]]

== 外部リンク ==
*[https://www.google.com/adsense/ Google AdSense]
*{{Google+|116176459448466735273|page=posts}}


{{Google Inc.}}
{{Google Inc.}}
{{DEFAULTSORT:あとせんす}}


{{Normdaten}}
[[Category:Googleのサービス]]
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[[Category:Googleのサービス|AdSense]]
[[Category:インターネット広告会社]]
[[Category:インターネット広告会社]]

[[ar:جوجل أدسنس]]
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[[uk:Google AdSense]]
[[ur:گوگل ایڈسینس]]
[[vi:AdSense]]
[[zh:Google AdSense]]

2023年9月26日 (火) 12:06時点における最新版

Google AdSense
開発元 Google
初版 2003年6月18日 (21年前) (2003-06-18)[1]
対応OS クロスプラットフォーム (WEBアプリケーション)
種別 インターネット広告
公式サイト adsense.google.com ウィキデータを編集
テンプレートを表示

Google AdSense(グーグルアドセンス)は、Googleの提供しているコンテンツ連動型広告配信サービス。

  • コンテンツ向けAdSense (AFC)
  • 検索向けAdSense (AFS)
  • 動画向けAdSense (AFV)
  • ゲーム向けAdSense (AFG)

といった4つの種類がある。

概要[編集]

日本では2003年12月一般向けに募集を開始[2]。ブロガーなどに広まり急速にシェアを広げた。

広告の内容は、コンテンツに連動したものか、ユーザーのGoogle検索履歴をHTTP cookieに保存し、検索に関連した広告が自動的に配信される[3][4]

初期費用や月額料金などは一切かからず、サイトを所有していれば誰でも申込が可能であるが、サービスを開始する前にGoogleの審査を通過する必要がある[注 1]。Adsenseポリシーまたはウェブマスターガイドラインに準拠していることが求められる。アダルト関連のサイトや、暴力的なサイト、極端にコンテンツの少ないサイトなどは審査の段階で却下される。

報酬[編集]

所有するコンテンツにコードを貼り付けると広告が表示され、それがクリックされると報酬が得られる仕組みとなっている。

報酬は一時期、小切手のみであったが、その後銀行振り込みによる受領が可能となった[5]

報酬はアメリカドルで計算され、その支払いを受ける頃の為替によってに換算されて支払われる。2009年9月9日より、報酬は日本円で表示されるようになっている[6]

2004年から2007年頃までは、毎年一定以上の売り上げを上げたサイト運営者にGoogleからクリスマスプレゼントが届けられた[7]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ただし、報酬の受取人は18歳以上である必要がある

出典[編集]

  1. ^ Google Expands Advertising Monetization Program for Websites, June 18, 2004, Press Release, Google
  2. ^ グーグル、テキスト広告を表示する「AdSense」を一般サイト向けに提供”. INTERNET Watch. 2012年2月3日閲覧。
  3. ^ グーグル、サイトにテキスト広告を表示する「AdSense」を日本で開始”. INTERNET Watch. 2012年2月3日閲覧。
  4. ^ Google、サイト閲覧履歴に基づく広告配信のベータテスト”. INTERNET Watch. 2012年2月3日閲覧。
  5. ^ Google AdSenseの報酬支払いが銀行振込に対応、国内口座も指定可能”. INTERNET Watch. 2012年2月3日閲覧。
  6. ^ 日本円でレポートを表示できるようになりました”. Inside AdSense AdSense 日本版 公式ブログ. 2012年2月3日閲覧。
  7. ^ Googleからクリスマスプレゼントが届きます”. GIGAZINE. 2012年2月3日閲覧。

関連項目[編集]