「むらさめ (護衛艦・2代)」の版間の差分
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{{Infobox 艦艇 |
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|名称 = むらさめ |
|名称 = むらさめ |
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|画像 = Murasame |
|画像 = JS Murasame(DD-101).jpg |
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|画像説明 = |
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|運用者 = {{navy|日本}} |
|運用者 = {{navy|日本}} |
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|建造所 = [[IHI|石川島播磨重工業東京第1工場]] |
|建造所 = [[IHI|石川島播磨重工業東京第1工場]] |
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|乗員 = 165名 |
|乗員 = 165名 |
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|搭載量 = |
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|兵装 = [[オート・メラーラ 76 mm 砲|62口径76mm単装速射砲]] × 1門<br />Mk.15 Mod12 [[ファランクス (火器)|高性能20mm機関砲]]([[CIWS]]) × 2基<br />[[90式艦対艦誘導弾|90式艦対艦誘導弾 (SSM-1B)]]/ [[ハープーン (ミサイル)|ハープーン]]4連装発射筒 × 2基<br />[[Mk 41 (ミサイル発射機)|Mk.41]] Mod6 [[VLS]] ([[ |
|兵装 = [[オート・メラーラ 76 mm 砲|62口径76mm単装速射砲]] × 1門<br />Mk.15 Mod12 [[ファランクス (火器)|高性能20mm機関砲]]([[CIWS]]) × 2基<br />[[90式艦対艦誘導弾|90式艦対艦誘導弾 (SSM-1B)]]/ [[ハープーン (ミサイル)|ハープーン]]4連装発射筒 × 2基<br />[[Mk 41 (ミサイル発射機)|Mk.41]] Mod6 [[VLS]] ([[RUM-139 VLA|VLA]] [[対潜ミサイル|SUM]]) × 16セル<br />[[Mk 48 (ミサイル発射機)|Mk.48]] Mod4 VLS ([[ESSM]] [[艦対空ミサイル#個艦防空ミサイル|短SAM]]) × 16セル<br />[[Mk 32 短魚雷発射管|HOS-302 3連装短魚雷発射管]] × 2基 |
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|装甲 = |
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|備考 = |
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[[File:JS Murasame(DD-101) left front view at JMSDF Yokosuka Naval Base July 26, 2019 03.jpg|thumb|280px|<center>前方からから見た「むらさめ」]] |
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[[File:UH-60 sits JMSDF fantail 130905-A-AB123-004.jpg|thumb|280px|<center>上方から見た「むらさめ」]] |
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[[File:JS Murasame (DD-101) na een oefening in de Still Oceaan, -20 juni 2013 c.jpg|thumb|280px|Pacific Bond 2013に参加中の「むらさめ」]] |
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'''むらさめ'''([[ローマ字]]:'''JS Murasame, DD-101''')は、[[海上自衛隊]]の[[護衛艦]]。[[むらさめ型護衛艦]]の1番艦。艦名は「ひとしきり降ってはやみ、やんではまた降る雨」([[村雨]])に由来し、この名を受け継ぐ日本の艦艇としては、[[大日本帝国海軍|旧海軍]][[春雨型駆逐艦]]「[[村雨 (春雨型駆逐艦)|村雨]]」、[[白露型駆逐艦]]「[[村雨 (白露型駆逐艦)|村雨]]」、海上自衛隊の[[むらさめ型護衛艦 (初代)]]「[[むらさめ (護衛艦・初代)|むらさめ]]」に続き4代目に当たる。 |
'''むらさめ'''([[ローマ字]]:'''JS Murasame, DD-101''')は、[[海上自衛隊]]の[[護衛艦]]。[[むらさめ型護衛艦]]の1番艦。艦名は「ひとしきり降ってはやみ、やんではまた降る雨」([[村雨]])に由来し、この名を受け継ぐ日本の艦艇としては、[[大日本帝国海軍|旧海軍]][[春雨型駆逐艦]]「[[村雨 (春雨型駆逐艦)|村雨]]」、[[白露型駆逐艦]]「[[村雨 (白露型駆逐艦)|村雨]]」、海上自衛隊の[[むらさめ型護衛艦 (初代)]]「[[むらさめ (護衛艦・初代)|むらさめ]]」に続き4代目に当たる。 |
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本記事は、本艦の艦暦について主に取り扱っているため、'''性能や装備等の概要については[[むらさめ型護衛艦]]を参照されたい。''' |
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== 艦歴 == |
== 艦歴 == |
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[[1998年]][[7月6日]]から[[8月6日]]の間、護衛艦「[[しらね (護衛艦)|しらね]]」、「[[きりしま (護衛艦)|きりしま]]」、「はるさめ」、補給艦「[[とわだ (補給艦)|とわだ]]」、潜水艦「[[はやしお (潜水艦・2代)|はやしお]]」とともに[[環太平洋合同演習#1998年|環太平洋合同演習]] (RIMPAC) に参加した。 |
[[1998年]][[7月6日]]から[[8月6日]]の間、護衛艦「[[しらね (護衛艦)|しらね]]」、「[[きりしま (護衛艦)|きりしま]]」、「はるさめ」、補給艦「[[とわだ (補給艦)|とわだ]]」、潜水艦「[[はやしお (潜水艦・2代)|はやしお]]」とともに[[環太平洋合同演習#1998年|環太平洋合同演習]] (RIMPAC) に参加した。 |
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[[1999年]][[11月7日]]、横須賀周辺および相模湾にて在外邦人等輸送訓練を行う。この訓練では他に護衛艦「[[しらね (護衛艦)|しらね]]」(DDH-143)、「[[あまぎり (護衛艦)|あまぎり]]」(DD-154)、掃海母艦「[[うらが (掃海母艦)|うらが]]」(MST-463)、補給艦「[[とわだ (補給艦)|とわだ]]」(AOE-422)の艦艇、陸上自衛隊からは[[第1空挺団 (陸上自衛隊)|第1空挺団]]で編成された誘導隊が参加した<ref>[http://www.zenshin.org/com/com298/com_298_t3.htm 月刊『コミューン』 9月号 - 前進] |
[[1999年]][[11月7日]]、横須賀周辺および相模湾にて在外邦人等輸送訓練を行う。この訓練では他に護衛艦「[[しらね (護衛艦)|しらね]]」(DDH-143)、「[[あまぎり (護衛艦)|あまぎり]]」(DD-154)、掃海母艦「[[うらが (掃海母艦)|うらが]]」(MST-463)、補給艦「[[とわだ (補給艦)|とわだ]]」(AOE-422)の艦艇、陸上自衛隊からは[[第1空挺団 (陸上自衛隊)|第1空挺団]]で編成された誘導隊が参加した<ref>[http://www.zenshin.org/com/com298/com_298_t3.htm 月刊『コミューン』 9月号 - 前進]</ref><ref>[http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2000/column/frame/ak122000.htm 防衛白書 平成12年版 在外邦人を自衛隊の船舶、航空機で ~在外邦人等輸送訓練~]</ref>。 |
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[[2000年]]5月から護衛艦「[[くらま (護衛艦)|くらま]]」、「[[しまかぜ (護衛艦)|しまかぜ]]」、「きりしま」、「はるさめ」、「[[ゆうだち (護衛艦・2代)|ゆうだち]]」、「[[きりさめ (護衛艦)|きりさめ]]」、「[[あさぎり (護衛艦)|あさぎり]]」、補給艦「[[はまな (給油艦)|はまな]]」、潜水艦「[[なつしお (潜水艦・2代)|なつしお]]」とともに[[環太平洋合同演習#2000年|環太平洋合同演習]] (RIMPAC) に参加した。 |
[[2000年]]5月から護衛艦「[[くらま (護衛艦)|くらま]]」、「[[しまかぜ (護衛艦)|しまかぜ]]」、「きりしま」、「はるさめ」、「[[ゆうだち (護衛艦・2代)|ゆうだち]]」、「[[きりさめ (護衛艦)|きりさめ]]」、「[[あさぎり (護衛艦)|あさぎり]]」、補給艦「[[はまな (給油艦)|はまな]]」、潜水艦「[[なつしお (潜水艦・2代)|なつしお]]」とともに[[環太平洋合同演習#2000年|環太平洋合同演習]] (RIMPAC) に参加した。 |
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[[2001年]][[9月6日]]から[[オーストラリア]]建国100周年国際[[観艦式]]に参加するため、「はるさめ」とともに派遣されたが、[[ |
[[2001年]][[9月6日]]から[[オーストラリア]]建国100周年国際[[観艦式]]に参加するため、「はるさめ」とともに派遣されたが、[[アメリカ同時多発テロ事件]]の発生により、国際観艦式が中止となり、[[10月11日]]に帰国した。 |
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[[2002年]][[5月11日]]から護衛艦「きりしま」、「[[はまぎり (護衛艦)|はまぎり]]」、「[[いかづち (護衛艦・2代)|いかづち]]」、潜水艦「なつしお」とともに[[環太平洋合同演習#2002年|環太平洋合同演習]] (RIMPAC) に参加した。同年[[10月13日]]、[[東京湾]]で実施された'''海上自衛隊創設50周年国際観艦式'''では先導艦を務めている。 |
[[2002年]][[5月11日]]から護衛艦「きりしま」、「[[はまぎり (護衛艦)|はまぎり]]」、「[[いかづち (護衛艦・2代)|いかづち]]」、潜水艦「なつしお」とともに[[環太平洋合同演習#2002年|環太平洋合同演習]] (RIMPAC) に参加した。同年[[10月13日]]、[[東京湾]]で実施された'''海上自衛隊創設50周年国際観艦式'''では先導艦を務めている。 |
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[[2004年]][[2月16日]]から[[4月8日]]まで[[輸送艦]]「[[おおすみ (輸送艦・2代)|おおすみ]]」とともに[[自衛隊イラク派遣|イラク人道復興支援活動]](海上輸送)に従事した。 |
[[2004年]][[2月16日]]から[[4月8日]]まで[[輸送艦]]「[[おおすみ (輸送艦・2代)|おおすみ]]」とともに[[自衛隊イラク派遣|イラク人道復興支援活動]](海上輸送)に従事した。 |
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[[2005年]][[3月19日]]、近海練習航海に参加のため練習艦「[[かしま (練習艦)|かしま]]」、護衛艦「[[ゆうぎり (護衛艦)|ゆうぎり]]」とともに[[江田島湾|江田内]]を出港する。[[神戸港]]、[[四日市港]]、[[大湊基地]]、横須賀基地、東京[[晴海ふ頭]]に寄港した。その後、[[練習艦隊 (海上自衛隊)#遠洋練習航海|遠洋練習航海]]に参加し、[[イギリス]]の[[ポーツマス]]に寄港の際には[[トラファルガーの海戦]]200周年記念国際観艦式に参加している。 |
[[2005年]][[3月19日]]、近海練習航海に参加のため練習艦「[[かしま (練習艦)|かしま]]」、護衛艦「[[ゆうぎり (護衛艦)|ゆうぎり]]」とともに[[江田島湾|江田内]]を出港する。[[神戸港]]、[[四日市港]]、[[大湊基地]]、横須賀基地、東京[[晴海ふ頭]]に寄港した。その後、[[練習艦隊 (海上自衛隊)#遠洋練習航海|遠洋練習航海]]に参加し、[[イギリス]]の[[ポーツマス (イングランド)|ポーツマス]]に寄港の際には[[トラファルガーの海戦]]200周年記念国際観艦式に参加している。 |
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[[2007年]][[4月16日]]、[[房総半島]]南方沖で護衛艦「[[きりしま (護衛艦)|きりしま]]」、「[[いかづち (護衛艦・2代)|いかづち]]」、「[[たかなみ (護衛艦・2代)|たかなみ]]」と共に[[インド海軍]][[デリー級ミサイル駆逐艦]]「[[マイソール (軽巡洋艦)|マイソール]]」等と米印両海軍との初の3ヶ国共同訓練を実施した。 |
[[2007年]][[4月16日]]、[[房総半島]]南方沖で護衛艦「[[きりしま (護衛艦)|きりしま]]」、「[[いかづち (護衛艦・2代)|いかづち]]」、「[[たかなみ (護衛艦・2代)|たかなみ]]」と共に[[インド海軍]][[デリー級ミサイル駆逐艦]]「[[マイソール (軽巡洋艦)|マイソール]]」等と米印両海軍との初の3ヶ国共同訓練を実施した。 |
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[[2008年]][[1月24日]]、[[テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法|新テロ特措法]]に基づき、[[補給艦]]「[[おうみ (補給艦)|おうみ]]」と共に[[インド洋]]に派遣、同年[[2月21日]]から補給活動を再開、[[5月]]まで任務に従事し[[6月4日]]に帰国。 |
[[2008年]][[1月24日]]、[[テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法|新テロ特措法]]に基づき、[[補給艦]]「[[おうみ (補給艦)|おうみ]]」と共に[[インド洋]]に派遣、同年[[2月21日]]から補給活動を再開、[[5月]]まで任務に従事し[[6月4日]]に帰国。 |
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[[2009年]][[10月27日]]から[[10月30日|30日]]の間、[[シンガポール]]共和国主催[[拡散に対する安全保障構想]](PSI)海上阻止訓練に参加した<ref>[http://www.mod.go.jp/j/press/news/2009/10/07a.html シンガポール共和国主催拡散に対する安全保障構想(PSI)海上阻止訓練への参加について]</ref>。 |
[[2009年]][[10月27日]]から[[10月30日|30日]]の間、[[シンガポール]]共和国主催[[拡散に対する安全保障構想]](PSI)海上阻止訓練に参加した<ref>[https://web.archive.org/web/20110324105202/http://www.mod.go.jp/j/press/news/2009/10/07a.html シンガポール共和国主催拡散に対する安全保障構想(PSI)海上阻止訓練への参加について]</ref>。 |
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[[2010年]][[5月10日]]、[[ソマリア沖海賊の対策部隊派遣#歴代派遣部隊|第5次派遣海賊対処行動水上部隊]]として護衛艦「[[ゆうぎり (護衛艦)|ゆうぎり]]」と共にソマリア沖へ向けて出航し<ref>朝雲新聞[http://www.asagumo-news.com/news/201005/100513/10051304.htm アデン湾海賊対処 5次隊2艦が出発 「ゆうぎり」「むらさめ」 6月上旬、任務を交代] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20100523061552/http://www.asagumo-news.com/news/201005/100513/10051304.htm |date=2010年5月23日 }}5月13日</ref>、同年[[6月5日]]から[[9月16日]]まで34回の船団護衛を実施、同年[[10月15日]]に横須賀に帰港した<ref>朝雲新聞[http://www.asagumo-news.com/news/201010/101021/10102106.htm 海賊対処「ゆうぎり」など帰国]{{リンク切れ|date=2018年3月 |bot=InternetArchiveBot }}2010年10月21日</ref>。 |
[[2010年]][[5月10日]]、[[ソマリア沖海賊の対策部隊派遣#歴代派遣部隊|第5次派遣海賊対処行動水上部隊]]として護衛艦「[[ゆうぎり (護衛艦)|ゆうぎり]]」と共にソマリア沖へ向けて出航し<ref>朝雲新聞 [http://www.asagumo-news.com/news/201005/100513/10051304.htm アデン湾海賊対処 5次隊2艦が出発 「ゆうぎり」「むらさめ」 6月上旬、任務を交代] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20100523061552/http://www.asagumo-news.com/news/201005/100513/10051304.htm |date=2010年5月23日 }}5月13日</ref>、同年[[6月5日]]から[[9月16日]]まで34回の船団護衛を実施、同年[[10月15日]]に横須賀に帰港した<ref>朝雲新聞 [http://www.asagumo-news.com/news/201010/101021/10102106.htm 海賊対処「ゆうぎり」など帰国]{{リンク切れ|date=2018年3月 |bot=InternetArchiveBot }}2010年10月21日</ref>。 |
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[[2012年]][[1月21日]]、第11次派遣海賊対処行動水上部隊として「はるさめ」と共にソマリア沖・アデン湾に向けて横須賀基地から出航し、任務期間中、合計188隻を護衛した。帰国途上の同年[[6月16日]]には僚艦「はるさめ」と共にインド西方海域にて[[インド海軍]]の哨戒艦「シャラダ」と高速戦闘艇「カルペニ」が参加する共同訓練を実施<ref>[http://www.asagumo-news.com/news/201206/120628/12062816.html 帰途に印海軍と親善訓練 海賊対処水上部隊]{{リンク切れ|date=2018年3月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>、同年[[7月5日]]に横須賀に帰港した。 |
[[2012年]][[1月21日]]、第11次派遣海賊対処行動水上部隊として「はるさめ」と共にソマリア沖・アデン湾に向けて横須賀基地から出航し、任務期間中、合計188隻を護衛した。帰国途上の同年[[6月16日]]には僚艦「はるさめ」と共にインド西方海域にて[[インド海軍]]の哨戒艦「シャラダ」と高速戦闘艇「カルペニ」が参加する共同訓練を実施<ref>[http://www.asagumo-news.com/news/201206/120628/12062816.html 帰途に印海軍と親善訓練 海賊対処水上部隊]{{リンク切れ|date=2018年3月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>、同年[[7月5日]]に横須賀に帰港した。 |
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[[2013年]][[6月22日]]から[[6月26日|26日]]にかけてグアム周辺海域において日米豪共同訓練(Pacific Bond 2013)に参加した<ref>[http://www.mod.go.jp/msdf/formal/info/news/201306/062001.pdf 日米豪共同訓練への参加について] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20131019200131/http://www.mod.go.jp/msdf/formal/info/news/201306/062001.pdf |date=2013年10月19日 }}(PDF文書)</ref>。 |
[[2013年]][[6月22日]]から[[6月26日|26日]]にかけてグアム周辺海域において日米豪共同訓練(Pacific Bond 2013)に参加した<ref>[http://www.mod.go.jp/msdf/formal/info/news/201306/062001.pdf 日米豪共同訓練への参加について] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20131019200131/http://www.mod.go.jp/msdf/formal/info/news/201306/062001.pdf |date=2013年10月19日 }}(PDF文書)</ref>。 |
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[[2015年]][[3月18日]]、第21次派遣海賊対処行動水上部隊として「[[いかづち (護衛艦・2代)|いかづち]]」と共にソマリア沖・アデン湾に向けて横須賀基地から出航<ref>{{PDFlink|[ |
[[2015年]][[3月18日]]、第21次派遣海賊対処行動水上部隊として「[[いかづち (護衛艦・2代)|いかづち]]」と共にソマリア沖・アデン湾に向けて横須賀基地から出航<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/js/Press/press2015/press_pdf/p20150305.pdf 派遣海賊対処行動水上部隊の交代について]}}</ref>、同年7月まで任務に従事し、帰国途上の[[8月19日]]には[[マレーシア]]西方海域にて[[マレーシア海軍]]との親善訓練を実施し<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/formal/info/news/201508/20150820-01.pdf マレーシア海軍との親善訓練の実施について]}}</ref>、[[8月30日]]に横須賀に帰港した<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/js/Press/press2015/press_pdf/p20150824_01.pdf アデン湾における派遣海賊対処行動に従事した艦艇の入港について]}}</ref>。 |
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[[2018年]][[7月24日]]から26日にかけて横須賀港並びに[[房総半島]]沖の海空域及び[[伊豆半島]]沖の空域において実施されるPSI海上阻止訓練 「パシフィック・シールド18」に参加する<ref>{{PDFlink|[ |
[[2018年]][[7月24日]]から26日にかけて横須賀港並びに[[房総半島]]沖の海空域及び[[伊豆半島]]沖の空域において実施されるPSI海上阻止訓練 「パシフィック・シールド18」に参加する<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/js/Press/press2018/press_pdf/p20180713_05.pdf 我が国主催拡散に対する安全保障構想(PSI)海上阻止訓練 「パシフィック・シールド18」への参加について ]}}</ref>。 |
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[[2019年]][[3月8日]]から[[イギリス海軍|英海軍]][[フリゲート]]「[[23型フリゲート|モントローズ]]」の訪日に伴い、[[東京港]][[晴海ふ頭]]においてホストシップを務め<ref>{{PDFlink|[ |
[[2019年]][[3月8日]]から[[イギリス海軍|英海軍]][[フリゲート]]「[[23型フリゲート|モントローズ]]」の訪日に伴い、[[東京港]][[晴海ふ頭]]においてホストシップを務め<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/201903/20190305.pdf 英海軍艦艇の訪日に伴うホストシップの派出等について]}}</ref>、14日に「モントローズ」とともに晴海を出港し、翌15日にかけて[[本州]]南方海空域において米海軍及び英海軍との共同訓練に参加する。その他、海自からは[[P-1 (哨戒機)|P-1]][[哨戒機]]及び[[潜水艦]]が米海軍からは[[P-8 (航空機)|P-8A]]哨戒機が参加し、対潜戦訓練、通信訓練、航空機相互発着艦訓練等を実施する<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/201903/20190312-01.pdf 日米英共同訓練の実施について ]}}</ref>。 |
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同年4月30日から7月10日にかけて護衛艦「[[いずも (護衛艦)|いずも]]」とともに平成31年度インド太平洋方面派遣訓練に参加する。派遣中に[[ブルネイ・ダルサラーム国]]、[[マレーシア]]、[[フィリピン共和国]]、[[シンガポール共和国]]、 [[ベトナム社会主義共和国]] を訪問し、シンガポールのチャンギ港周辺で実施されるADMMプラス海洋安全保障実動訓練及び同国で行われる国際海洋防衛装備展示会(IMDEX) Asia2019に参加する<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/201904/20190416-02.pdf 平成31年度インド太平洋方面派遣訓練の実施について]}}</ref>。 |
同年4月30日から7月10日にかけて護衛艦「[[いずも (護衛艦)|いずも]]」とともに平成31年度インド太平洋方面派遣訓練に参加する。派遣中に[[ブルネイ・ダルサラーム国]]、[[マレーシア]]、[[フィリピン共和国]]、[[シンガポール共和国]]、 [[ベトナム|ベトナム社会主義共和国]] を訪問し、シンガポールのチャンギ港周辺で実施されるADMMプラス海洋安全保障実動訓練及び同国で行われる国際海洋防衛装備展示会(IMDEX) Asia2019に参加する<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/201904/20190416-02.pdf 平成31年度インド太平洋方面派遣訓練の実施について]}}</ref>。 |
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進出途上の5月3日から9日にかけて九州西方から南シナ海に至る海空域において米海軍、[[インド海軍]]及び[[フィリピン海軍]]と共同巡航訓練を実施した。参加部隊は、米海軍ミサイル駆逐艦「[[ウィリアム・P・ローレンス (ミサイル駆逐艦)|ウィリアム P.ローレンス]]」、インド海軍ミサイル駆逐艦「[[コルカタ級駆逐艦|コルカタ]]」及び補給艦「[[ディーパク級補給艦 (2代目)|シャクティ]]」、フィリピン海軍フリゲート「[[グレゴリオ・デル・ピラール級フリゲート|アンドレス・ボニファシオ]]」<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/201905/20190509.pdf 日米印比共同巡航訓練の実施について]}}</ref>。 |
進出途上の5月3日から9日にかけて九州西方から南シナ海に至る海空域において米海軍、[[インド海軍]]及び[[フィリピン海軍]]と共同巡航訓練を実施した。参加部隊は、米海軍ミサイル駆逐艦「[[ウィリアム・P・ローレンス (ミサイル駆逐艦)|ウィリアム P.ローレンス]]」、インド海軍ミサイル駆逐艦「[[コルカタ級駆逐艦|コルカタ]]」及び補給艦「[[ディーパク級補給艦 (2代目)|シャクティ]]」、フィリピン海軍フリゲート「[[グレゴリオ・デル・ピラール級フリゲート|アンドレス・ボニファシオ]]」<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/201905/20190509.pdf 日米印比共同巡航訓練の実施について]}}</ref>。 |
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5月19日から22日には[[スマトラ島]]西方海空域の[[インド洋]]において[[フランス海軍]]、[[オーストラリア海軍]]及び米海軍と日仏豪米共同訓練(ラ・ペルーズ)を実施する。参加艦艇はフランス海軍[[原子力空母]]「[[シャルル・ド・ゴール (空母)|シャルル・ド・ゴール]]」、ミサイル駆逐艦「[[フォルバン (駆逐艦・3代)|フォルバン]]」、フリゲート「[[アキテーヌ級駆逐艦|プロヴァンス]]」、「[[ラトゥーシュ=トレヴィル (駆逐艦)|ラトゥーシュ・トレヴィル]]」、補給艦「[[デュランス級補給艦|マルヌ]]」、オーストラリア海軍フリゲート「[[アンザック級フリゲート|ツゥーウムバ]]」、潜水艦、米海軍ミサイル駆逐艦「ウィリアム P.ローレンス」<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/201905/20190516.pdf 日仏豪米共同訓練(ラ・ペルーズ)の実施について]}}</ref>。 |
5月19日から22日には[[スマトラ島]]西方海空域の[[インド洋]]において[[フランス海軍]]、[[オーストラリア海軍]]及び米海軍と日仏豪米共同訓練(ラ・ペルーズ)を実施する。参加艦艇はフランス海軍[[原子力空母]]「[[シャルル・ド・ゴール (空母)|シャルル・ド・ゴール]]」、ミサイル駆逐艦「[[フォルバン (駆逐艦・3代)|フォルバン]]」、フリゲート「[[アキテーヌ級駆逐艦|プロヴァンス]]」、「[[ラトゥーシュ=トレヴィル (駆逐艦)|ラトゥーシュ・トレヴィル]]」、補給艦「[[デュランス級補給艦|マルヌ]]」、オーストラリア海軍フリゲート「[[アンザック級フリゲート|ツゥーウムバ]]」、潜水艦、米海軍ミサイル駆逐艦「ウィリアム P.ローレンス」<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/201905/20190516.pdf 日仏豪米共同訓練(ラ・ペルーズ)の実施について]}}</ref>。 |
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[[2020年]][[8月30日]]、[[中東地域における日本関係船舶の安全確保に必要な情報収集活動|第3次派遣情報収集活動水上部隊]]として[[中東]]方面に向けて横須賀基地から出港した<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/js/Press/press2020/press_pdf/p20200814_01.pdf 派遣情報収集活動水上部隊の交代について]}}</ref>。その後、[[SARSコロナウイルス2|新型コロナウイルス]]の感染者がいないかを確認するため日本近海で待機したうえで、およそ200人の乗組員全員の[[ポリメラーゼ連鎖反応|PCR検査]]を行い、その結果、9月1日、20代の乗組員1人の感染が確認された。これを受けて「むらさめ」は急遽、横須賀基地に引き返し、中東への派遣は延期されることとなった<ref>{{Cite web|和書|title=中東派遣の護衛艦 乗組員が新型コロナ感染 派遣延期|url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200902/k10012595831000.html|website=NHKニュース|accessdate=2020-09-02|last=}}</ref>。その後、全乗組員に対し、再度PCR検査を実施したところ、全乗組員の陰性が確認された。健康観察を経た乗組員の体調等に異常がないことを確認した上で、9月16日に横須賀基地を出港し、中東方面に向け進出した<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/js/Press/press2020/press_pdf/p20200911_01.pdf 派遣情報収集活動水上部隊「むらさめ」の出港について]}}</ref>。10月6日、2次隊の「きりさめ」から中東地域における情報収集活動の任務を引き継いだ<ref>[https://twitter.com/jointstaffpa/status/1314761573567619072 防衛省 統合幕僚監部 公式twitter]</ref>。 |
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同年11月17日、[[アラビア海]]北部海空域において日米印豪共同訓練(マラバール2020)に参加した。米海軍からは空母「[[ニミッツ (空母)|ニミッツ]]」、巡洋艦「[[プリンストン (ミサイル巡洋艦)|プリンストン]]」、駆逐艦「[[スタレット (ミサイル駆逐艦)|ステレット]]」、[[P-8 (航空機)|P-8A]]が、インド海軍からは空母「[[ヴィクラマーディティヤ (空母)|ヴィクラマディチャ]]」、駆逐艦「コルカタ」、「チェンナイ」、フリゲート「[[タルワー級フリゲート|タルワー]]」、潜水艦「[[スコルペヌ型潜水艦|カンデリ]]」、補給艦「ディパック」、P-8I、[[MiG-29 (航空機)|MIG-29K]]、[[ドルニエ 228|DORNIER]]等が、オーストラリア海軍からはフリゲート「[[アンザック級フリゲート|バララット]]」が参加した<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202011/20201117.pdf 日米印豪共同訓練(マラバール2020)について]}}</ref>。 |
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[[2021年]]1月20日、中東方面における情報収集活動の任務を4次隊の「[[すずなみ (護衛艦)|すずなみ]]」へ引継ぎ<ref>[https://twitter.com/jointstaffpa/status/1354364375272812547 防衛省 統合幕僚監部 公式twitter]</ref>、同年2月11日に横須賀基地へ帰港した<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/js/Press/press2021/press_pdf/p20210129_01.pdf 派遣情報収集活動水上部隊の帰港について]}}</ref>。 |
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同年6月2日、関東南方訓練海空域において豪海軍フリゲート「バララット」と日豪共同訓練を実施した<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202106/20210603.pdf 日豪共同訓練について]}}</ref>。 |
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同年8月20日から11月25日にかけて護衛艦「[[かが (護衛艦)|かが]]」、「[[しらぬい (護衛艦)|しらぬい]]」及び搭載航空機4機とともに令和3年度インド太平洋方面派遣訓練に参加する。海自からは他に[[潜水艦]]1隻、[[第1航空隊 (海上自衛隊)|第1航空隊]]第11飛行隊所属の[[P-1 (哨戒機)|P-1哨戒機]]1機が参加し、インド太平洋地域の各国や同地域に艦艇を派遣している欧州主要国の海軍等との共同訓練等を実施する<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202107/20210727-1.pdf 令和3年度インド太平洋方面派遣訓練について]}}</ref>。[[8月26日]]から29日にかけて、[[西太平洋]]([[フィリピン海]])において実施された日米印豪共同訓練(マラバール2021)に参加した<ref name=Malabar2021>[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202108/20210830.pdf 日米印豪共同訓練(マラバール2021)について ]</ref>。米海軍からは駆逐艦「[[バリー (ミサイル駆逐艦)|バリー]]」、補給艦「[[ヘンリー・J・カイザー級給油艦|ユーコン]]」、[[P-8 (航空機)|P-8A]][[哨戒機]]が、[[インド海軍]]からはフリゲート「[[シヴァリク級フリゲート|シヴァリク]]」、コルベット「[[カモルタ級コルベット|カドマット]]」、P-8Iが、[[オーストラリア海軍]]からはフリゲート「[[アンザック級フリゲート|ワラマンガ]]」が参加し、対潜戦訓練、防空戦訓練、洋上補給訓練等を実施した<ref name=Malabar2021/>。9月1日、[[パラオ]]周辺海空域において、パラオ共和国海上保安局[[巡視船]]「ケダム」、「レメリーク II」と日パラオ親善訓練の実施した<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202109/20210901.pdf 日パラオ親善訓練の実施について ]}}</ref>。9月18日にはオーストラリア北方海空域においてオーストラリア海軍[[哨戒艇]]「[[アーミデール級哨戒艇|マイトランド]]」と共同訓練を実施した<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202109/20210919ex.pdf 日豪共同訓練について ]}}</ref>。同月24日、インド洋東方海空域において、[[ドイツ海軍]]フリゲート「[[バイエルン (フリゲート)|バイエルン]]」と日独共同訓練<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202109/20210925.pdf 日独共同訓練の実施について]}}</ref> を、29日には米海軍補給艦「[[ヘンリー・J・カイザー級給油艦|ユーコン]]」と日米共同訓練を実施した<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202109/20210930.pdf 日米共同訓練について ]}}</ref>。10月6日から8日にかけてインド西方海空域においてインド海軍駆逐艦「[[コルカタ級駆逐艦|コチ]]」、フリゲート「[[タルワー級フリゲート|テグ]]」などと日印共同訓練(JIMEX)を実施した<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202110/20211005-3.pdf 日印共同訓練(JIMEX)の実施について ]}}</ref>。 |
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同年10月11日から14日にかけて、「かが」とともに日米印豪共同訓練(マラバール2021)フェーズ2に参加する。米海軍空母「[[カール・ヴィンソン (空母)|カール・ヴィンソン]]」他、米海軍、印海軍、豪海軍の艦艇、航空機と対潜戦訓練、対水上訓練射撃、洋上補給訓練等を実施する<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202110/20211011-4.pdf 日米印豪共同訓練(マラバール2021)の一部変更について]}}</ref>。10月15日から18日には空母「[[カール・ヴィンソン (空母)|カール・ヴィンソン]]」他、米海軍、豪海軍の艦艇、[[英海軍]]空母「[[クイーン・エリザベス (空母)|クイーン・エリザベス]]」を中心とする英国空母打撃群({{仮リンク|CSG21|en|United Kingdom Carrier Strike Group 21}})と日米豪英共同訓練を実施する<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202110/20211015.pdf 日米豪英共同訓練(Maritime Partnership Exercise)の実施について]}}</ref>。 |
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同年10月29日から11月4日にかけて、南シナ海において米海軍空母「カール・ヴィンソン」、巡洋艦「[[レイク・シャンプレイン (ミサイル巡洋艦)|レイク・シャンプレーン]]」、「[[シャイロー (ミサイル巡洋艦)|シャイロー]]」、駆逐艦「[[ミリアス (ミサイル駆逐艦)|ミリウス]]」と日米共同訓練を実施した<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202111/20211105-2.pdf 日米共同訓練について 海上幕僚監部(2021年11月5日)]}}</ref>。11月7日には[[カムラン湾|カムラン沖]]において、[[ベトナム海軍]]フリゲート「[[ゲパルト型フリゲート|ディン・ティエン・ホアン]]」と日越親善訓練を実施した<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202111/20211108.pdf 日越親善訓練について 海上幕僚監部(2021年11月8日)]}}</ref>。11月8日から12日にかけて、南シナ海において駆逐艦「ミリウス」と日米共同訓練を<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202111/20211113.pdf 日米共同訓練について 海上幕僚監部(2021年11月13日)]}}</ref>、11月14日には[[フィリピン海軍]]フリゲート「[[ホセ・リサール級フリゲート|ホセ・リサール]]」と日比親善訓練を<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202111/20211115.pdf 日比親善訓練について 海上幕僚監部(2021年11月15日)]}}</ref>、11月16日には海自潜水艦、[[P-1 (哨戒機)|P-1]]哨戒機、米海軍駆逐艦「ミリウス」、P-8Aと日米共同対潜訓練を実施した<ref>{{PDFlink|[https://www.mod.go.jp/msdf/release/202111/20211116-2.pdf 日米共同対潜訓練について 海上幕僚監部(2021年11月16日)]}}</ref>。 |
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第1護衛隊群第1護衛隊に所属し、定係港は横須賀である。 |
第1護衛隊群第1護衛隊に所属し、定係港は横須賀である。 |
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|15||岡田周作||2017.7.28 - 2019.8.22||防大39期||[[あぶくま (護衛艦)|あぶくま]]艦長||海上自衛隊第1術科学校船務科長 || |
|15||岡田周作||2017.7.28 - 2019.8.22||防大39期||[[あぶくま (護衛艦)|あぶくま]]艦長||海上自衛隊第1術科学校船務科長 || |
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|16||野本直利||2019.8.23 - || || || |
|16||野本直利||2019.8.23 - 2021.4.19|| ||[[むろと (敷設艦・2代)|むろと]]副長||[[海洋業務・対潜支援群]]司令部幕僚|| |
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|17||柏木祐一郎||2021.4.20 - 2022.5.31||防大48期||[[第3護衛隊群]]司令部幕僚||海上幕僚監部総務部総務課|| |
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|18||福田 慧||2022.6.1 - 2023.6.29|| 防大48期||[[あしがら (護衛艦)|あしがら]]船務長 兼 副長|| || |
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|19||下岸功生||2023.6.30 - || || || |
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==ギャラリー== |
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{{Double image aside|left|DD-101 MURASAME 2020-8-30.jpg|180|DD-101 MURASAME 2020-8-30(2).jpg|180|第3次派遣情報収集活動水上部隊として横須賀から出港する「むらさめ」(2020.8.30)}} |
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File:Murasame class destroyer.JPEG| 真珠湾に寄港した「むらさめ」 |
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File:DDH-181 Izumo&DD-101 Murasame&DD-108 Akebono.jpg|平成31年度インド太平洋方面派遣訓練部隊の「いずも」、「むらさめ」、「あけぼの」 |
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File:Malabar2020 Naval Exercise in the Arabian Sea.jpg|日米印豪共同訓練(マラバール2020)に参加中の「むらさめ」 |
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File:JS Murasame & HMAS Ballarat(2).jpg|豪海軍フリゲート「バララット」と日豪共同訓練を実施中の「むらさめ」 |
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File:JS Murasame(DD-101)& Đinh Tiên Hoàng(HQ-011).jpg|ベトナム海軍フリゲート「ディン・ティエン・ホアン」と日越親善訓練を実施中の「むらさめ」 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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==外部リンク== |
==外部リンク== |
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{{commonscat|JS Murasame (DD-101)}} |
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*[ |
*[https://www.mod.go.jp/msdf/equipment/ships/dd/murasame/ 海上自衛隊 「むらさめ」型護衛艦] |
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*[http://www.mod.go.jp/jso/press/oef/oef_info.htm インド洋での補給支援活動(統幕HP内)]{{リンク切れ|date=2018年3月 |bot=InternetArchiveBot }} |
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*{{MarineTraffic|mmsi=431999532}} |
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[[Category:むらさめ型護衛艦]] |
[[Category:むらさめ型護衛艦]] |
2023年10月5日 (木) 23:56時点における最新版
むらさめ | |
---|---|
![]() | |
基本情報 | |
建造所 | 石川島播磨重工業東京第1工場 |
運用者 |
![]() |
艦種 | 汎用護衛艦(DD) |
級名 | むらさめ型護衛艦 |
建造費 | 609億円 |
母港 | 横須賀 |
所属 | 第1護衛隊群第1護衛隊 |
艦歴 | |
発注 | 1991年 |
起工 | 1993年8月18日 |
進水 | 1994年8月23日 |
就役 | 1996年3月12日 |
要目 | |
基準排水量 | 4,550トン |
満載排水量 | 6,100トン |
全長 | 151m |
最大幅 | 17.4m |
深さ | 10.9m |
吃水 | 5.2m |
機関 | COGAG方式 |
主機 |
IHILM2500ガスタービン × 2基 川崎スペイSM1C × 2基 |
出力 | 60,000PS |
推進器 | スクリュープロペラ × 2軸 |
最大速力 | 30ノット |
乗員 | 165名 |
兵装 |
62口径76mm単装速射砲 × 1門 Mk.15 Mod12 高性能20mm機関砲(CIWS) × 2基 90式艦対艦誘導弾 (SSM-1B)/ ハープーン4連装発射筒 × 2基 Mk.41 Mod6 VLS (VLA SUM) × 16セル Mk.48 Mod4 VLS (ESSM 短SAM) × 16セル HOS-302 3連装短魚雷発射管 × 2基 |
搭載機 | SH-60J/K 哨戒ヘリコプター × 1/2機 |
C4ISTAR |
OYQ-9 戦術情報処理装置 OYQ-103 対潜情報処理装置 |
レーダー |
OPS-24B 対空 OPS-28D 水上 OPS-20 航海用 81式射撃指揮装置2型-31 × 2基 |
ソナー |
OQS-5 OQR-2C 曳航式 |
電子戦・ 対抗手段 |
NOLQ-3 電波探知妨害装置 Mk.137 デコイ発射機 × 4基 |
むらさめ(ローマ字:JS Murasame, DD-101)は、海上自衛隊の護衛艦。むらさめ型護衛艦の1番艦。艦名は「ひとしきり降ってはやみ、やんではまた降る雨」(村雨)に由来し、この名を受け継ぐ日本の艦艇としては、旧海軍春雨型駆逐艦「村雨」、白露型駆逐艦「村雨」、海上自衛隊のむらさめ型護衛艦 (初代)「むらさめ」に続き4代目に当たる。
本記事は、本艦の艦暦について主に取り扱っているため、性能や装備等の概要についてはむらさめ型護衛艦を参照されたい。
艦歴
[編集]「むらさめ」は、中期防衛力整備計画に基づく平成3年度計画4,400トン型護衛艦2230号艦として、石川島播磨重工業東京第1工場で1993年8月18日に起工され、1994年8月23日に進水、1995年7月18日に公試開始、1996年3月12日に就役し、第1護衛隊群第48護衛隊に編入され横須賀に配備された。
1997年2月4日、犬吠埼東南東約60㎞の洋上で遭難した船舶の横浜海上保安部からの情報を受信し、護衛艦「うみぎり」、「あまぎり」、「ちとせ」、第21航空群(HSS-2Bヘリコプター7機、SH-60Jヘリコプター1機)、第4航空群P-3C対潜哨戒機2機、UH-60Jヘリコプター1機)、下総教育航空群(UH-60Jヘリコプター1機)とともに救助活動を実施し中国人と思われる乗員34名をヘリコプターが救助(海上保安庁ヘリコプターが救助した9名と合わせ全員救助)する。
1997年3月24日、第1護衛隊群隷下に第1護衛隊が新編され同日付で就役した「はるさめ」とともに編入された。
1998年7月6日から8月6日の間、護衛艦「しらね」、「きりしま」、「はるさめ」、補給艦「とわだ」、潜水艦「はやしお」とともに環太平洋合同演習 (RIMPAC) に参加した。
1999年11月7日、横須賀周辺および相模湾にて在外邦人等輸送訓練を行う。この訓練では他に護衛艦「しらね」(DDH-143)、「あまぎり」(DD-154)、掃海母艦「うらが」(MST-463)、補給艦「とわだ」(AOE-422)の艦艇、陸上自衛隊からは第1空挺団で編成された誘導隊が参加した[1][2]。
2000年5月から護衛艦「くらま」、「しまかぜ」、「きりしま」、「はるさめ」、「ゆうだち」、「きりさめ」、「あさぎり」、補給艦「はまな」、潜水艦「なつしお」とともに環太平洋合同演習 (RIMPAC) に参加した。
2001年9月6日からオーストラリア建国100周年国際観艦式に参加するため、「はるさめ」とともに派遣されたが、アメリカ同時多発テロ事件の発生により、国際観艦式が中止となり、10月11日に帰国した。
2002年5月11日から護衛艦「きりしま」、「はまぎり」、「いかづち」、潜水艦「なつしお」とともに環太平洋合同演習 (RIMPAC) に参加した。同年10月13日、東京湾で実施された海上自衛隊創設50周年国際観艦式では先導艦を務めている。
2004年2月16日から4月8日まで輸送艦「おおすみ」とともにイラク人道復興支援活動(海上輸送)に従事した。
2005年3月19日、近海練習航海に参加のため練習艦「かしま」、護衛艦「ゆうぎり」とともに江田内を出港する。神戸港、四日市港、大湊基地、横須賀基地、東京晴海ふ頭に寄港した。その後、遠洋練習航海に参加し、イギリスのポーツマスに寄港の際にはトラファルガーの海戦200周年記念国際観艦式に参加している。
2007年4月16日、房総半島南方沖で護衛艦「きりしま」、「いかづち」、「たかなみ」と共にインド海軍デリー級ミサイル駆逐艦「マイソール」等と米印両海軍との初の3ヶ国共同訓練を実施した。
2008年1月24日、新テロ特措法に基づき、補給艦「おうみ」と共にインド洋に派遣、同年2月21日から補給活動を再開、5月まで任務に従事し6月4日に帰国。
2009年10月27日から30日の間、シンガポール共和国主催拡散に対する安全保障構想(PSI)海上阻止訓練に参加した[3]。
2010年5月10日、第5次派遣海賊対処行動水上部隊として護衛艦「ゆうぎり」と共にソマリア沖へ向けて出航し[4]、同年6月5日から9月16日まで34回の船団護衛を実施、同年10月15日に横須賀に帰港した[5]。
2012年1月21日、第11次派遣海賊対処行動水上部隊として「はるさめ」と共にソマリア沖・アデン湾に向けて横須賀基地から出航し、任務期間中、合計188隻を護衛した。帰国途上の同年6月16日には僚艦「はるさめ」と共にインド西方海域にてインド海軍の哨戒艦「シャラダ」と高速戦闘艇「カルペニ」が参加する共同訓練を実施[6]、同年7月5日に横須賀に帰港した。
2013年6月22日から26日にかけてグアム周辺海域において日米豪共同訓練(Pacific Bond 2013)に参加した[7]。
2015年3月18日、第21次派遣海賊対処行動水上部隊として「いかづち」と共にソマリア沖・アデン湾に向けて横須賀基地から出航[8]、同年7月まで任務に従事し、帰国途上の8月19日にはマレーシア西方海域にてマレーシア海軍との親善訓練を実施し[9]、8月30日に横須賀に帰港した[10]。
2018年7月24日から26日にかけて横須賀港並びに房総半島沖の海空域及び伊豆半島沖の空域において実施されるPSI海上阻止訓練 「パシフィック・シールド18」に参加する[11]。
2019年3月8日から英海軍フリゲート「モントローズ」の訪日に伴い、東京港晴海ふ頭においてホストシップを務め[12]、14日に「モントローズ」とともに晴海を出港し、翌15日にかけて本州南方海空域において米海軍及び英海軍との共同訓練に参加する。その他、海自からはP-1哨戒機及び潜水艦が米海軍からはP-8A哨戒機が参加し、対潜戦訓練、通信訓練、航空機相互発着艦訓練等を実施する[13]。
同年4月30日から7月10日にかけて護衛艦「いずも」とともに平成31年度インド太平洋方面派遣訓練に参加する。派遣中にブルネイ・ダルサラーム国、マレーシア、フィリピン共和国、シンガポール共和国、 ベトナム社会主義共和国 を訪問し、シンガポールのチャンギ港周辺で実施されるADMMプラス海洋安全保障実動訓練及び同国で行われる国際海洋防衛装備展示会(IMDEX) Asia2019に参加する[14]。
進出途上の5月3日から9日にかけて九州西方から南シナ海に至る海空域において米海軍、インド海軍及びフィリピン海軍と共同巡航訓練を実施した。参加部隊は、米海軍ミサイル駆逐艦「ウィリアム P.ローレンス」、インド海軍ミサイル駆逐艦「コルカタ」及び補給艦「シャクティ」、フィリピン海軍フリゲート「アンドレス・ボニファシオ」[15]。 5月19日から22日にはスマトラ島西方海空域のインド洋においてフランス海軍、オーストラリア海軍及び米海軍と日仏豪米共同訓練(ラ・ペルーズ)を実施する。参加艦艇はフランス海軍原子力空母「シャルル・ド・ゴール」、ミサイル駆逐艦「フォルバン」、フリゲート「プロヴァンス」、「ラトゥーシュ・トレヴィル」、補給艦「マルヌ」、オーストラリア海軍フリゲート「ツゥーウムバ」、潜水艦、米海軍ミサイル駆逐艦「ウィリアム P.ローレンス」[16]。
2020年8月30日、第3次派遣情報収集活動水上部隊として中東方面に向けて横須賀基地から出港した[17]。その後、新型コロナウイルスの感染者がいないかを確認するため日本近海で待機したうえで、およそ200人の乗組員全員のPCR検査を行い、その結果、9月1日、20代の乗組員1人の感染が確認された。これを受けて「むらさめ」は急遽、横須賀基地に引き返し、中東への派遣は延期されることとなった[18]。その後、全乗組員に対し、再度PCR検査を実施したところ、全乗組員の陰性が確認された。健康観察を経た乗組員の体調等に異常がないことを確認した上で、9月16日に横須賀基地を出港し、中東方面に向け進出した[19]。10月6日、2次隊の「きりさめ」から中東地域における情報収集活動の任務を引き継いだ[20]。
同年11月17日、アラビア海北部海空域において日米印豪共同訓練(マラバール2020)に参加した。米海軍からは空母「ニミッツ」、巡洋艦「プリンストン」、駆逐艦「ステレット」、P-8Aが、インド海軍からは空母「ヴィクラマディチャ」、駆逐艦「コルカタ」、「チェンナイ」、フリゲート「タルワー」、潜水艦「カンデリ」、補給艦「ディパック」、P-8I、MIG-29K、DORNIER等が、オーストラリア海軍からはフリゲート「バララット」が参加した[21]。
2021年1月20日、中東方面における情報収集活動の任務を4次隊の「すずなみ」へ引継ぎ[22]、同年2月11日に横須賀基地へ帰港した[23]。
同年6月2日、関東南方訓練海空域において豪海軍フリゲート「バララット」と日豪共同訓練を実施した[24]。
同年8月20日から11月25日にかけて護衛艦「かが」、「しらぬい」及び搭載航空機4機とともに令和3年度インド太平洋方面派遣訓練に参加する。海自からは他に潜水艦1隻、第1航空隊第11飛行隊所属のP-1哨戒機1機が参加し、インド太平洋地域の各国や同地域に艦艇を派遣している欧州主要国の海軍等との共同訓練等を実施する[25]。8月26日から29日にかけて、西太平洋(フィリピン海)において実施された日米印豪共同訓練(マラバール2021)に参加した[26]。米海軍からは駆逐艦「バリー」、補給艦「ユーコン」、P-8A哨戒機が、インド海軍からはフリゲート「シヴァリク」、コルベット「カドマット」、P-8Iが、オーストラリア海軍からはフリゲート「ワラマンガ」が参加し、対潜戦訓練、防空戦訓練、洋上補給訓練等を実施した[26]。9月1日、パラオ周辺海空域において、パラオ共和国海上保安局巡視船「ケダム」、「レメリーク II」と日パラオ親善訓練の実施した[27]。9月18日にはオーストラリア北方海空域においてオーストラリア海軍哨戒艇「マイトランド」と共同訓練を実施した[28]。同月24日、インド洋東方海空域において、ドイツ海軍フリゲート「バイエルン」と日独共同訓練[29] を、29日には米海軍補給艦「ユーコン」と日米共同訓練を実施した[30]。10月6日から8日にかけてインド西方海空域においてインド海軍駆逐艦「コチ」、フリゲート「テグ」などと日印共同訓練(JIMEX)を実施した[31]。
同年10月11日から14日にかけて、「かが」とともに日米印豪共同訓練(マラバール2021)フェーズ2に参加する。米海軍空母「カール・ヴィンソン」他、米海軍、印海軍、豪海軍の艦艇、航空機と対潜戦訓練、対水上訓練射撃、洋上補給訓練等を実施する[32]。10月15日から18日には空母「カール・ヴィンソン」他、米海軍、豪海軍の艦艇、英海軍空母「クイーン・エリザベス」を中心とする英国空母打撃群(CSG21)と日米豪英共同訓練を実施する[33]。
同年10月29日から11月4日にかけて、南シナ海において米海軍空母「カール・ヴィンソン」、巡洋艦「レイク・シャンプレーン」、「シャイロー」、駆逐艦「ミリウス」と日米共同訓練を実施した[34]。11月7日にはカムラン沖において、ベトナム海軍フリゲート「ディン・ティエン・ホアン」と日越親善訓練を実施した[35]。11月8日から12日にかけて、南シナ海において駆逐艦「ミリウス」と日米共同訓練を[36]、11月14日にはフィリピン海軍フリゲート「ホセ・リサール」と日比親善訓練を[37]、11月16日には海自潜水艦、P-1哨戒機、米海軍駆逐艦「ミリウス」、P-8Aと日米共同対潜訓練を実施した[38]。
第1護衛隊群第1護衛隊に所属し、定係港は横須賀である。
歴代艦長
[編集]代 | 氏名 | 在任期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 | 備考 |
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1 | 江崎一洋 | 1996.3.12 - 1997.3.23 | 防大15期 | むらさめ艤装員長 | 自衛艦隊司令部 | |
2 | 天川勝昭 | 1997.3.24 - 1998.9.29 | あおくも艦長 | 海上幕僚監部人事教育部 教育課学校班長 |
1998.7.1 1等海佐昇任 | |
3 | 山本勝規 | 1998.9.30 - 1999.12.19 | 防大19期 | 海上自衛隊第1術科学校教官 兼 研究部員 |
自衛艦隊司令部幕僚 | |
4 | 吉村司郎 | 1999.12.20 - 2000.12.11 | 防大20期 | 護衛艦隊司令部幕僚 | 第2護衛隊群司令部幕僚 | 2000.7.1 1等海佐昇任 |
5 | 増田拓治 | 2000.12.12 - 2001.12.11 | 海上幕僚監部監理部 法務課訟務班長 |
あさかぜ艦長 | ||
6 | 小田和春 | 2001.12.12 - 2003.8.19 | 防大18期 | 第3海上訓練指導隊砲術科長 | 大湊地方総監部監察官 | 2003.7.1 1等海佐昇任 |
7 | 地藏謙介 | 2003.8.20 - 2005.9.29 | 防大22期 | 海上幕僚監部人事教育部 援護業務課 |
横須賀地方総監部管理部 援護業務課長 |
|
8 | 千代野正 | 2005.9.30 - 2007.8.9 | 防大24期 | 誘導武器教育訓練隊研究室長 | 大湊海上訓練指導隊副長 | |
9 | 小澤 豊 | 2007.8.10 - 2009.3.23 | 防大31期 | せとゆき艦長 | 海上自衛隊幹部学校付 | |
10 | 菅野正隆 | 2009.3.24 - 2010.11.15 | 防大33期 | ゆうばり艦長 | 海上訓練指導隊群司令部幕僚 | |
11 | 松野征治 | 2010.11.16 - 2012.7.31 | 防大30期 | 護衛艦隊司令部付 | しもきた艦長 | |
12 | 斎藤 貴 | 2012.8.1 - 2013.8.29 | 防大32期 | 護衛艦隊司令部 | さみだれ艦長 | |
13 | 藤井健志 | 2013.8.30 - 2015.12.6 | 防大33期 | 舞鶴海上訓練指導隊船務航海科長 | 横須賀海上訓練指導隊 | |
14 | 竹内周作 | 2015.12.7 - 2017.7.27 | 指揮通信開発隊企画科長 | しらせ副長 | ||
15 | 岡田周作 | 2017.7.28 - 2019.8.22 | 防大39期 | あぶくま艦長 | 海上自衛隊第1術科学校船務科長 | |
16 | 野本直利 | 2019.8.23 - 2021.4.19 | むろと副長 | 海洋業務・対潜支援群司令部幕僚 | ||
17 | 柏木祐一郎 | 2021.4.20 - 2022.5.31 | 防大48期 | 第3護衛隊群司令部幕僚 | 海上幕僚監部総務部総務課 | |
18 | 福田 慧 | 2022.6.1 - 2023.6.29 | 防大48期 | あしがら船務長 兼 副長 | ||
19 | 下岸功生 | 2023.6.30 - |
ギャラリー
[編集]-
真珠湾に寄港した「むらさめ」
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平成31年度インド太平洋方面派遣訓練部隊の「いずも」、「むらさめ」、「あけぼの」
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日米印豪共同訓練(マラバール2020)に参加中の「むらさめ」
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豪海軍フリゲート「バララット」と日豪共同訓練を実施中の「むらさめ」
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ベトナム海軍フリゲート「ディン・ティエン・ホアン」と日越親善訓練を実施中の「むらさめ」
脚注
[編集]- ^ 月刊『コミューン』 9月号 - 前進
- ^ 防衛白書 平成12年版 在外邦人を自衛隊の船舶、航空機で ~在外邦人等輸送訓練~
- ^ シンガポール共和国主催拡散に対する安全保障構想(PSI)海上阻止訓練への参加について
- ^ 朝雲新聞 アデン湾海賊対処 5次隊2艦が出発 「ゆうぎり」「むらさめ」 6月上旬、任務を交代 Archived 2010年5月23日, at the Wayback Machine.5月13日
- ^ 朝雲新聞 海賊対処「ゆうぎり」など帰国[リンク切れ]2010年10月21日
- ^ 帰途に印海軍と親善訓練 海賊対処水上部隊[リンク切れ]
- ^ 日米豪共同訓練への参加について Archived 2013年10月19日, at the Wayback Machine.(PDF文書)
- ^ 派遣海賊対処行動水上部隊の交代について (PDF)
- ^ マレーシア海軍との親善訓練の実施について (PDF)
- ^ アデン湾における派遣海賊対処行動に従事した艦艇の入港について (PDF)
- ^ 我が国主催拡散に対する安全保障構想(PSI)海上阻止訓練 「パシフィック・シールド18」への参加について (PDF)
- ^ 英海軍艦艇の訪日に伴うホストシップの派出等について (PDF)
- ^ 日米英共同訓練の実施について (PDF)
- ^ 平成31年度インド太平洋方面派遣訓練の実施について (PDF)
- ^ 日米印比共同巡航訓練の実施について (PDF)
- ^ 日仏豪米共同訓練(ラ・ペルーズ)の実施について (PDF)
- ^ 派遣情報収集活動水上部隊の交代について (PDF)
- ^ “中東派遣の護衛艦 乗組員が新型コロナ感染 派遣延期”. NHKニュース. 2020年9月2日閲覧。
- ^ 派遣情報収集活動水上部隊「むらさめ」の出港について (PDF)
- ^ 防衛省 統合幕僚監部 公式twitter
- ^ 日米印豪共同訓練(マラバール2020)について (PDF)
- ^ 防衛省 統合幕僚監部 公式twitter
- ^ 派遣情報収集活動水上部隊の帰港について (PDF)
- ^ 日豪共同訓練について (PDF)
- ^ 令和3年度インド太平洋方面派遣訓練について (PDF)
- ^ a b 日米印豪共同訓練(マラバール2021)について
- ^ 日パラオ親善訓練の実施について (PDF)
- ^ 日豪共同訓練について (PDF)
- ^ 日独共同訓練の実施について (PDF)
- ^ 日米共同訓練について (PDF)
- ^ 日印共同訓練(JIMEX)の実施について (PDF)
- ^ 日米印豪共同訓練(マラバール2021)の一部変更について (PDF)
- ^ 日米豪英共同訓練(Maritime Partnership Exercise)の実施について (PDF)
- ^ 日米共同訓練について 海上幕僚監部(2021年11月5日) (PDF)
- ^ 日越親善訓練について 海上幕僚監部(2021年11月8日) (PDF)
- ^ 日米共同訓練について 海上幕僚監部(2021年11月13日) (PDF)
- ^ 日比親善訓練について 海上幕僚監部(2021年11月15日) (PDF)
- ^ 日米共同対潜訓練について 海上幕僚監部(2021年11月16日) (PDF)
参考文献
[編集]- 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
- 『世界の艦船 第630号 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)
- 『世界の艦船』第750号(海人社、2011年11月号)
- 『世界の艦船 第798号 第117集 自衛艦ディテール写真集』(海人社、2014年5月号増刊)
- 『世界の艦船 第801号 海上自衛隊 2014-2015』(海人社、2014年7月号増刊)