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「日本の国章」の版間の差分

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== 概要 ==
== 概要 ==
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== 日本政府の紋章 ==
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'''[[五七桐花紋]]'''は、歴史上[[皇室]]や政権担当者が紋章として使用し、[[内閣総理大臣]]・[[日本国政府]]・[[内閣府]]が政府の紋章として使用している。

== ギャラリー ==
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File:JapanpassportNew10y.PNG|[[日本国旅券]]の表紙に刻まれた菊花紋章
File:Imperial_Throne_Emperor_of_Japan.png|[[参議院]]参観ロビーに展示されている天皇の玉座
File:Ikkyuji Tomb of Ikkyu2 DSCN1301 20101117.JPG|[[一休宗純]]の墓の扉に掲示されている菊花紋章
File:Imperial Seal of Japan.jpg|[[三笠 (戦艦)|戦艦三笠]]の艦首に掲示されている菊花紋章
File:Castell de Windsor - Capella de Sant Jordi.JPG|[[ウィンザー城]]の聖ジョージ礼拝堂に掲げられた[[ガーター勲章|ガーター勲爵士]]のバナー。右後方に菊花紋章が見える。
File:Miyajima_stamp.JPG|1939年発行の日本の30銭普通切手、描かれているのは[[厳島神社大鳥居]]。
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
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== 脚注 ==
== 脚注 ==
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{{Reflist}}
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2023年10月24日 (火) 22:16時点における最新版

日本の国章
他の種類

十六一重表菊
詳細
使用者 天皇上皇並びに内廷皇族
採用 13世紀
1926年1月1日
クレスト 十六八重表菊

本項では日本の国章(にっぽんのこくしょう、にほんのこくしょう)について述べる。

概要[編集]

日本では、法令上明確な国章は定められていないが、伝統的に天皇紋章であり、皇室家紋として使用している十六八重表菊が、慣例として国章に準じた扱いを受けている[1]。国章のような扱いをしている事例としては、日本の在外公館では「菊の御紋」が掲示されている。また戦前においては、旧陸軍軍旗の竿頭と、旧海軍軍艦の艦首には「菊の御紋」が取り付けられたほか、郵便切手、各種紙幣にも菊の御紋はあしらわれていた。

日本国旅券の表紙に表示されているのは、十六八重表菊をデザイン化した十六一重表菊である。1920年の国際交通制度改良会議で、パスポートの表紙に国章を記すように採択されたが、当時の日本に法定の国章がなかったため、デザイン化した菊の紋章が1926年から採用された[2]

日本政府の紋章[編集]

内閣総理大臣紋章。五七桐花紋は、歴史上皇室や政権担当者が紋章として使用し、内閣総理大臣日本国政府内閣府が政府の紋章として使用している。

五七桐花紋は、歴史上皇室や政権担当者が紋章として使用し、内閣総理大臣日本国政府内閣府が政府の紋章として使用している。

ギャラリー[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 商標法 第4条においては菊花紋は国旗と同列にて商標登録が禁止されている。
  2. ^ 外交史料Q&A 外務省