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「ヘクトパスカル」の版間の差分

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| 定義 = 100 [[パスカル|Pa]]
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| 名称 = ミリバール
| 名称 = ミリバール
| 英字 = millibar
| 英字 = millibar
| 記号 = mbar, mb
| 記号 = mbar
| 度量衡 = [[メートル法]]
| 度量衡 = [[メートル法]]
| 種類 = [[SI併用単位]]
| 種類 = [[SI単位]]
| 物理量 = 圧力
| 物理量 = 圧力
| 定義 = 1/1000 [[バール (単位)|bar]]
| 定義 = 1/1000 [[バール (単位)|bar]]
| SI = 1 hPa
| SI = 1 hPa
}}
}}
'''ヘクトパスカル''' ({{fr|hectopascal, hPa}}) は、[[国際単位系]] (SI) 準拠の[[圧力]]の[[単位]]である。圧力の大きさとしては、かつての'''ミリバール''' ({{fr|millibar, mbar}}) と等しく、100[[パスカル]]、1/1000[[バール (単位)|バール]]とも等しい単位は、
'''ヘクトパスカル''' ({{lang-en-short|hectopascal}}, 記号 hPa) は、[[国際単位系]] (SI)における[[圧力]]の[[単位]]([[SI組立単位]])である。[[ヘクト]]が100倍を表す[[SI接頭語]]であるから、1ヘクトパスカルは100[[パスカル (単位)|パスカル]]である[[気象学]]で主に使わているが、ストッキングやタイツ引き締め力を表すのにも用いられる。


== 単位間の関係 ==
1 [[標準気圧|気圧]](標準大気圧)(atm) <br /> = 1.01325 bar <br /> = 1013.25 mbar <br /> = 1 013.25hPa <br /> = 101 325 Pa
圧力の大きさとしては、かつての'''ミリバール''' ({{lang-en-short|millibar}}, 記号 mbar) すなわち1/1000[[バール (単位)|バール]]と等しい。標準大気圧は、


{{plainlist|indent=1|1=
という関係がある。
* 1 気圧([[標準気圧]])(atm)
* = 1.01325 bar
* = 1013.25 mbar
* = 1013.25 hPa
* = 101325 Pa
}}


と定義されている。
1パスカルは、1[[平方メートル]] (m<sup>2</sup>) の面積に1[[ニュートン]] (N) の力が作用しているときの圧力であるが、標準大気圧(1atm、約1 000mbar)が、その1パスカルの約十万倍(10<sup>5</sup>倍)、すなわち、1ヘクトパスカル(1ミリバール)の約千倍(10<sup>3</sup>倍)であるため、[[地球]]上の気圧(の変動)を4桁で表し続けるのに最も好都合な単位として、ヘクト(100倍の[[SI接頭辞|接頭辞]])が1000の[[冪乗]](べきじょう)を表す接頭辞ではないにもかかわらず、例外的に[[国際単位系]] (SI) に準拠する単位として取り入られている。


歴史的には、[[標準気圧]] の1[[気圧]](1atm)と1[[バール (単位)|バール]](1bar)(バールはメートル法での単位)とが(上記のように)圧力の大きさとして極めて近していため、バールの1/1000の単位であるミリバール(mbar)(現在のヘクトパスカルと全く同様に)[[気圧]]を表すのに最も都合のよい単位として広く使用されていた。
歴史的には、[[標準気圧]] の1[[気圧]] (1 atm) と1[[バール (単位)|バール]] (1 bar) とが圧力の大きさとして極めて近していため、バールの1/1000の単位であるミリバール (mbar) が気圧を表すのに都合のよい単位として広く使用されていた。


しかし、[[国際単位系]] (SI) への統一が行われ、バール・ミリバールという単位の使用が廃止されたため、ミリバールと同じ大きさの単位となるヘクトパスカルが代わりに使用されるようになった。日本での切り替えは[[1992年]][[12月1日]]からである。
しかし、バール・ミリバールもに[[SI単位]]ではない。そのため、SIへの統一をきっかけとして、ミリバールと全く同じ大きさの圧力の単位であ'''ヘクトパスカル'''が代わりに使用されるようになった。日本での切り替えは1992年12月1日からである。


== 符号位置 ==
なお、1000の[[冪乗]]でない[[ヘクト]]は、SIで[[SI接頭辞|接頭辞]]として定められてはいるものの、ヘクトパスカル(hPa)以外でヘクトが頻繁に使われているのは[[ヘクタール]] (ha) くらいであり、しかも、haのほうは[[SI]]には取り入れられていない。
{| class="wikitable" style="text-align:center;"
!記号!![[Unicode]]!![[JIS X 0213]]!![[文字参照]]!!名称
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{{CharCode|13268|33D4|-|ミリバール|font=MacJapanese}}
{{CharCode|13130|334A|1-13-46|全角ミリバール}}
|}


[[Unicode]]には、ヘクトパスカルやミリバールを表す上記の文字が収録されている。これらは[[CJK互換用文字]]であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない<ref>{{cite web|url=http://www.unicode.org/charts/PDF/U3300.pdf|title=CJK Compatibility|accessdate=2016-02-21|date=2015}}</ref><ref>{{cite web|publisher=The Unicode Consortium|title=The Unicode Standard, Version 8.0.0|location=Mountain View, CA|date=2015|isbn=978-1-936213-10-8|url=http://www.unicode.org/versions/Unicode8.0.0|accessdate=2016-02-21}}</ref>。
== 関連項目 ==
* [[気象学]]


== 脚注 ==
<references />{{Climate-stub}}
{{DEFAULTSORT:へくとはすかる}}
{{DEFAULTSORT:へくとはすかる}}
[[Category:圧力の単位]]
[[Category:圧力の単位]]
[[Category:SI単位の10進の倍量及び分量]]
[[Category:SI単位の10進の倍量及び分量]]
[[Category:気象学]]
[[Category:気象学]]

[[nl:Hectopascal]]

2023年11月14日 (火) 16:13時点における最新版

ヘクトパスカル
hectopascal
記号 hPa
度量衡 メートル法
国際単位系 (SI)
種類 SI組立単位
圧力
定義 100 Pa
テンプレートを表示
ミリバール
millibar
記号 mbar
度量衡 メートル法
種類 非SI単位
圧力
SI 1 hPa
定義 1/1000 bar
テンプレートを表示

ヘクトパスカル (: hectopascal, 記号 hPa) は、国際単位系 (SI)における圧力単位SI組立単位)である。ヘクトが100倍を表すSI接頭語であるから、1ヘクトパスカルは100パスカルである。気象学で主に使われているが、ストッキングやタイツの引き締め力を表すのにも用いられる。

単位間の関係

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圧力の大きさとしては、かつてのミリバール (: millibar, 記号 mbar) すなわち1/1000バールと等しい。標準大気圧は、

  • 1 気圧(標準気圧)(atm)
  • = 1.01325 bar
  • = 1013.25 mbar
  • = 1013.25 hPa
  • = 101325 Pa

と定義されている。

歴史的には、標準気圧 の1気圧 (1 atm) と1バール (1 bar) とが圧力の大きさとして極めて近似しているため、バールの1/1000の単位であるミリバール (mbar) が気圧を表すのに都合のよい単位として広く使用されていた。

しかし、バール・ミリバールはともにSI単位ではない。そのため、SIへの統一をきっかけとして、ミリバールと全く同じ大きさの圧力の単位であるヘクトパスカルが代わりに使用されるようになった。日本での切り替えは1992年12月1日からである。

符号位置

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記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+3371 - &#x3371;
&#13169;
ヘクトパスカル
U+33D4 - &#x33D4;
&#13268;
ミリバール
U+334A 1-13-46 &#x334A;
&#13130;
全角ミリバール

Unicodeには、ヘクトパスカルやミリバールを表す上記の文字が収録されている。これらはCJK互換用文字であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない[1][2]

脚注

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  1. ^ CJK Compatibility” (2015年). 2016年2月21日閲覧。
  2. ^ The Unicode Standard, Version 8.0.0”. Mountain View, CA: The Unicode Consortium (2015年). 2016年2月21日閲覧。