「ヘクトパスカル」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
符号位置 |
気象学の分野でみ使われるという内容を修正 |
||
(24人の利用者による、間の36版が非表示) | |||
14行目: | 14行目: | ||
| SI = |
| SI = |
||
| 組立 = |
| 組立 = |
||
| 定義 = 100 [[パスカル|Pa]] |
| 定義 = 100 [[パスカル (単位)|Pa]] |
||
| 由来 = |
| 由来 = |
||
| 語源 = |
| 語源 = |
||
21行目: | 21行目: | ||
| 名称 = ミリバール |
| 名称 = ミリバール |
||
| 英字 = millibar |
| 英字 = millibar |
||
| 記号 = mbar |
| 記号 = mbar |
||
| 度量衡 = [[メートル法]] |
| 度量衡 = [[メートル法]] |
||
| 種類 = [[SI |
| 種類 = [[非SI単位]] |
||
| 物理量 = 圧力 |
| 物理量 = 圧力 |
||
| 定義 = 1/1000 [[バール (単位)|bar]] |
| 定義 = 1/1000 [[バール (単位)|bar]] |
||
| SI = 1 hPa |
| SI = 1 hPa |
||
}} |
}} |
||
'''ヘクトパスカル''' ({{ |
'''ヘクトパスカル''' ({{lang-en-short|hectopascal}}, 記号 hPa) は、[[国際単位系]] (SI)における[[圧力]]の[[単位]]([[SI組立単位]])である。[[ヘクト]]が100倍を表す[[SI接頭語]]であるから、1ヘクトパスカルは100[[パスカル (単位)|パスカル]]である。[[気象学]]で主に使われているが、ストッキングやタイツの引き締め力を表すのにも用いられる。 |
||
== 単位間の関係 == |
|||
1 [[標準気圧|気圧]](標準大気圧)(atm) <br /> = 1.01325 bar <br /> = 1013.25 mbar <br /> = 1013.25 hPa <br /> = 101325 Pa |
|||
圧力の大きさとしては、かつての'''ミリバール''' ({{lang-en-short|millibar}}, 記号 mbar) すなわち1/1000[[バール (単位)|バール]]と等しい。標準大気圧は、 |
|||
{{plainlist|indent=1|1= |
|||
という関係がある。 |
|||
* 1 気圧([[標準気圧]])(atm) |
|||
* = 1.01325 bar |
|||
* = 1013.25 mbar |
|||
* = 1013.25 hPa |
|||
* = 101325 Pa |
|||
}} |
|||
と定義されている。 |
|||
1パスカル (Pa) は、1[[平方メートル]] (m<sup>2</sup>) の面積に1[[ニュートン]] (N) の力が作用しているときの圧力であるが、標準大気圧(1atm、約1000 mbar)が、その1パスカルの約十万倍(10<sup>5</sup>倍)、すなわち、1ヘクトパスカル(1ミリバール)の約千倍(10<sup>3</sup>倍)であるため、[[地球]]上の気圧(の変動)をミリバール時代と全く同様に4桁で表現し続けるのに最適な単位として広汎に使用されている。 |
|||
歴史的には、[[標準 |
歴史的には、[[標準気圧]] の1[[気圧]] (1 atm) と1[[バール (単位)|バール]] (1 bar) とが圧力の大きさとして極めて近似しているため、バールの1/1000の単位であるミリバール (mbar) が気圧を表すのに都合のよい単位として広く使用されていた。 |
||
しかし、バール・ミリバールはともに[[SI単位]]ではない。そのため、SIへの統一をきっかけとして、ミリバールと全く同じ大きさの圧力の単位である'''ヘクトパスカル'''が代わりに使用されるようになった。日本での切り替えは1992年12月1日からである。 |
|||
なお、[[国際単位系]] (SI) では1000の[[冪乗]](べきじょう)を意味する[[SI接頭辞|接頭辞]]を使用することが通例であり、1000の[[冪乗]](べきじょう)ではない[[ヘクト]]も[[SI]]で[[SI接頭辞]]として定められてはいるものの、ヘクトパスカル (hPa) 以外で広汎に使われているヘクト使用の単位としては[[ヘクタール]] (ha) (= 10<sup>4</sup> m<sup>2</sup>) ぐらいしか存在していない。しかも、[[アール (単位)|アール]] (a)・[[ヘクタール]] (ha) のほうは、Pa・hPaとは違ってそもそも[[SI組立単位]]でさえなく、使用が許容されているだけの[[SI併用単位]]という位置づけである。したがって、実質的に、このヘクトパスカルが[[国際単位系]]([[SI組立単位]])適合かつヘクト使用の唯一の単位といえる。 |
|||
== 符号位置 == |
== 符号位置 == |
||
{| class="wikitable" style="text-align:center;" |
{| class="wikitable" style="text-align:center;" |
||
!記号!![[Unicode]]!![[JIS X 0213]]!![[文字参照]]!!名称 |
!記号!![[Unicode]]!![[JIS X 0213]]!![[文字参照]]!!名称 |
||
{{CharCode|13169|3371|-|ヘクトパスカル}} |
{{CharCode|13169|3371|-|ヘクトパスカル}} |
||
{{CharCode|13268| |
{{CharCode|13268|33D4|-|ミリバール|font=MacJapanese}} |
||
{{CharCode|13130|334A|1-13-46|全角ミリバール}} |
|||
|} |
|} |
||
== 関連項目 == |
|||
* [[気象学]] |
|||
* [[SI組立単位]] |
|||
[[Unicode]]には、ヘクトパスカルやミリバールを表す上記の文字が収録されている。これらは[[CJK互換用文字]]であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない<ref>{{cite web|url=http://www.unicode.org/charts/PDF/U3300.pdf|title=CJK Compatibility|accessdate=2016-02-21|date=2015}}</ref><ref>{{cite web|publisher=The Unicode Consortium|title=The Unicode Standard, Version 8.0.0|location=Mountain View, CA|date=2015|isbn=978-1-936213-10-8|url=http://www.unicode.org/versions/Unicode8.0.0|accessdate=2016-02-21}}</ref>。 |
|||
== 脚注 == |
|||
<references />{{Climate-stub}} |
|||
{{DEFAULTSORT:へくとはすかる}} |
{{DEFAULTSORT:へくとはすかる}} |
||
[[Category:圧力の単位]] |
[[Category:圧力の単位]] |
2023年11月14日 (火) 16:13時点における最新版
ヘクトパスカル hectopascal | |
---|---|
記号 | hPa |
度量衡 | メートル法 |
系 | 国際単位系 (SI) |
種類 | SI組立単位 |
量 | 圧力 |
定義 | 100 Pa |
ミリバール millibar | |
---|---|
記号 | mbar |
度量衡 | メートル法 |
種類 | 非SI単位 |
量 | 圧力 |
SI | 1 hPa |
定義 | 1/1000 bar |
ヘクトパスカル (英: hectopascal, 記号 hPa) は、国際単位系 (SI)における圧力の単位(SI組立単位)である。ヘクトが100倍を表すSI接頭語であるから、1ヘクトパスカルは100パスカルである。気象学で主に使われているが、ストッキングやタイツの引き締め力を表すのにも用いられる。
単位間の関係
[編集]圧力の大きさとしては、かつてのミリバール (英: millibar, 記号 mbar) すなわち1/1000バールと等しい。標準大気圧は、
- 1 気圧(標準気圧)(atm)
- = 1.01325 bar
- = 1013.25 mbar
- = 1013.25 hPa
- = 101325 Pa
と定義されている。
歴史的には、標準気圧 の1気圧 (1 atm) と1バール (1 bar) とが圧力の大きさとして極めて近似しているため、バールの1/1000の単位であるミリバール (mbar) が気圧を表すのに都合のよい単位として広く使用されていた。
しかし、バール・ミリバールはともにSI単位ではない。そのため、SIへの統一をきっかけとして、ミリバールと全く同じ大きさの圧力の単位であるヘクトパスカルが代わりに使用されるようになった。日本での切り替えは1992年12月1日からである。
符号位置
[編集]記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
---|---|---|---|---|
㍱ | U+3371 |
- |
㍱ ㍱ |
ヘクトパスカル |
㏔ | U+33D4 |
- |
㏔ ㏔ |
ミリバール |
㍊ | U+334A |
1-13-46 |
㍊ ㍊ |
全角ミリバール |
Unicodeには、ヘクトパスカルやミリバールを表す上記の文字が収録されている。これらはCJK互換用文字であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない[1][2]。
脚注
[編集]- ^ “CJK Compatibility” (2015年). 2016年2月21日閲覧。
- ^ “The Unicode Standard, Version 8.0.0”. Mountain View, CA: The Unicode Consortium (2015年). 2016年2月21日閲覧。